続きを望む声にこたえて執筆致しました。大変遅れました申し訳ございません。
前回から大分間が空いたので少し可笑しい部分がある可能性がございますがご了承ください。
それではどうぞ
――図書館前にて
「で?言い訳を聞こうじゃないの」
「あー……えーっとですねぇ……その……」
「あ?」
「ヒエッ」
学校の近くにある図書館前で正座をしている男子高校生がいる。まぁ俺なんだけど……。目の前では鬼のような形相をしながら凄まじい圧を掛けてくる麻衣の姿があった。こわい(直球)
俺が怒られている理由は、至って単純俺が遅刻したからだ。……2時間程
アッ辞めて石投げないで、かと言って岩を投げるのもやめて(懇願)
「で?何で遅刻したの?」
「……寝坊し「ドグゥオン!!」すみません許してください何でもしますから(早口)」
俺の目の前で豪快な音と共に足が振り下ろされ、少し地面が揺れたのを感じた俺は、即座に降伏した。
……ちなみに寝坊したのは、昨日の祭りの後幽霊を狩りに行ったからだ。
何を言っているのか分からないと思うが、この前の事例(アメンドーズ)がある為、他にああいうのがいては困るということで一応他の廃墟に行ってみた所、そこに人に害を与えるタイプの幽霊(現地産)が無数にいたためそいつらを狩りまくってたらいつの間にか朝の3時になっていたのだ。
其のおかげで完全に寝過ごし、こうして麻衣にバチクソぶち切られているという訳だ(自業自得)
「そう……じゃあ、暫く何か奢りなさい。私が欲しいと言った物を買うだけでいいのよ?良いね?(威圧)」
「ハイ」
この後飲み物やらお菓子やら昼飯やらおごらされました(合計1万円5千円)
正直もっと高いのを要求されるかと思って図書館から帰る時に思わず麻衣に聞いたところ
「『親しき中にも礼儀あり』流石の私もそこまで鬼じゃないし……それに遅刻したのってこの前みたいに戦っていたんでしょ?」
「……何でわかるんすか」
「あんたは隠し事をする時、右手で眼鏡のフレームをしきりに触るのよ」
「!?」
「嘘よ。やっぱり戦っていたじゃない」
……麻衣には勝てん
それから俺は具体的に何をしていたのかを話した。話終えた麻衣の表情はどこか悲し気な表情をしていた為、俺が無傷なことを伝えると更に悲し気な表情をされた
なんでだろう?
◆◆◆
――その日の夜
俺は昨日パッチに渡された紙に書いてあった『夜明村』のトンネル前に来ていた。
「……本当に長い間放置されていたんだな……」
トンネル自体も長年人の手が加わっていないのか、建材もかなり劣化していて、あちこちにヒビや植物の侵食が見える。それに真夜中なこともあってより一層不気味さを醸し出していた。
更には、トンネルの内部にはまるで獣が付けたような爪痕のような傷痕と……その獣を狩った時にできた武器痕がそこかしこに見受けられた。
(……それだけじゃない……恐らくここで誰かが戦ったな。……だけど随分前の事だ……)
そしてふと前方の暗闇に気配を感じ、視線を向けると暗闇の向こうから何かがやってくるのが見えた。
「……狩りの時間か」
やってきたのはヤーナムでさんざん狩ってきた『狂犬』だ。
「グアァアアア!!」
ドガァン!!
犬には銃が良く効く。ヤーナムで培った経験は決して忘れることは出来ないなと実感していた。
狂犬にノコギリ鉈を振り下ろして止めを刺したのち歩き始めた時だった。俺の五感がこの先の暗闇にまだ何かがあることを知らせる。わずかに鼻をつまむこの特徴的な匂いに……独特の起動音から俺の脳が導いた答えは
「……まさか!?
ズドドドドドドドド!!
「クッ!?『古い狩人の遺骨』!!」
暗闇の向こうからけたたましい騒音と共に飛んできたガトリングの弾丸を『加速』でひたすら避けていく。
(これを扱えるのは、ヤーナムでも限られてくる……それにこの現代においてあんなものを持てる奴らはいない……とすれば、ヤーナムの連中が!?)
そうこうしている内にも地面を、壁を弾丸が削りながら徐々に俺を追い詰めていく。このままでは不味いと判断した俺はダメージ覚悟で前に進むことにした。
「グウッ……ウォオオオオオオオ!!」
『加速』によってある程度は弾丸を避けれているが、前に進んでいるため幾つかの弾丸が俺の身体を抉っていく。
足に当たった。即座に輸血液をぶっ刺して回復した
腹に何発か貰った。進む分には問題なし
内臓が焼かれるような痛みに襲われた。輸血液を刺して解決
何発か顔をかすめた。問題なし
そして、遂にガトリング銃を撃っていた張本人とご対面できる距離まで近づけた。そこには俺の予測通りの人物がいた。
「……やはりお前か『古狩人デュラ』!」
「あぁ、そうだとも」
俺はノコギリ鉈と獣狩りの散弾銃を構えてデュラをいつでも殺せる用意をしていたが、ふとデュラの後ろから更に何人かが現れた。そしてそのいずれも俺の知っている顔ぶればかりだった。
黒羽の狩装束とペストマスクのような面をつけた狩人と一際大きな体格の神父……忘れるはずがない
「アイリーンにガスコイン!?これは一体!?」
「話は後だよ。ほらさっさと武器を下ろしな」
「……少しばかりお前を試していた。だが、問題なさそうだな」
「……それにしては大分殺意を感じられる配置だったがな」
「何をグズグズしてるんだい。もうそろそろさね」
それから俺は見知った顔の連中に連れられるままにトンネルの奥へと足を踏み入れていった。そして暫く進んでいるとトンネルには不相応な大きさの扉が俺たちを迎えた。
そして扉の奥からどこか聞き覚えのある青年のような声で
『……合言葉……合言葉を……』
「ほら、言いな。あんたは知ってるんだろう?」
「……かねて血を恐れ給え」
アイリーンに促されてヤーナムでの合言葉を告げると、扉がゆっくりと音を立てて開き始めた。……それにしてもどこか聞き覚えのある声だなと思って扉の先に視線を向けると
「お久しぶりですねヤマムラさん」
「……ヘェッ!?お前かよ!?アルフレート!!」
「ははは、ちょっとした遊び心ですよ。普段は違うんですがね」
医療教会独特の白い装束をきた穏やかな好青年……アルフレートが気さくな笑顔を向けながらそこに立っていたのだった。
「……この調子でいくとまだ他にもいるのか?」
「えぇ、ヤーナムにいた狩人たちは軒並来ておりますが、それも含めて後でで……」
衝撃的な再開で混乱している俺だったが、トンネルを抜けた先に待ち受けた光景には更に度肝を抜かされた。
「……着いたぞ」
「……え?ここだけヤーナムにでもなったの?」
……目の前には元々この村の物だった建物が見えるが、それ以上に目立つのはその村の奥にそびえたつ学校のようで、屋敷にも見える建物……そう『ビルゲンワース』が建っていた。なんで!?(困惑)
「……何故、ビルゲンワース……?」
「……これを作った奴に聞きな」
「……絶対ミコラーシュだろ……こんなん作るのは……」
「ははは……」
アルフレートが苦笑いしながらもビルゲンワースの扉を開けて中に入った俺を待っていたのは
「……そんでこっちは、『悪夢』の世界の方のビルゲンワースなのかよぉおおおお!?」
「まぁ、驚くのは仕方ないですよ」
明らかに屋敷の外見とは物理的に可笑しい程に広がっている室内が俺を出迎えた。そう、この構造はビルゲンワースはビルゲンワースでも、『悪夢』の世界のビルゲンワースが俺を迎えたのだった。
……早速帰りたくなってきた