まさか自分の作品がランキングに乗るとは…夢にも思いませんでした!
これも皆さんのおかげです!本当にありがとうございます!
これからも頑張ります!
それではどうぞ
「…なんだい、あんた狩人かい…それに、外からきたんだろう?」
そう尋ねるのは、烏羽の狩人アイリーンだ
「因果なことに巻き込まれちまったね。特に今夜は、ひどいものさ」
そういって彼女は、このヤーナムの現状について語る…
「…しっかりするんだよ」
「もう誰も人じゃあない。人を喰らう獣どもだからね…」
彼女は俺に対して激励を掛けてくれた
それからしばらくして俺はまた彼女と出会う機会があった
「くッ!思っていたよりも強い!?」
俺が対峙しているのは、『古狩人ヘンリック』アイリーンからの忠告を受けたが、こうして戦っているのには一つの考えがあった
『もし…もしここで俺がこいつと戦わなかったらアイリーンはどうなる!?』
アイリーンが一人でこいつに勝てるかどうかも分からない
そうなればアイリーンは殺され、もしかしたらこいつがここから抜け出してオドン教会に行くかもしれない
そう考えながら苦戦していると
「あんたっ!?何やってるんだい!?仕方ないね…!加勢するよ!!」
アイリーンが来た
しかし当時の俺とアイリーンの2人がかりでも苦戦させられたが、何とかヘンリックを倒せた
「はぁ、はぁ、あんた、余計な助太刀ださね…」
アイリーンが呟くように俺に言う
とはいえアイリーンも助太刀が無ければ危なかったことを考えているのか、その口調には勢いは殆どなかった
「あんた、あんまり、手を汚すんじゃあないよ」
アイリーンがさらに告げる
「狩人狩りなど、あたしに任せておけばいいのさ…」
自分の使命であるかのようにアイリーンは言う
…そしてここからは俺が果たすことができた未来の話だ…
~狩人狩り視点~
「ッ!?」
アイリーンは今苦戦していた
相手は特徴的な模様が入った顔全体を覆う鉄仮面とアイリーンの物だったであろう烏羽を装備した狩人であった
これまで狩ってきた狩人とは明らかに常軌を逸した強さにアイリーンは為すすべなく敗北した
そして今まさにとどめを刺されようとしていた
『参ったねぇ…!まさかこれ程とは…』
相手の実力を見誤ったのか、それともそれを承知の上で挑んだのか…どちらにせよアイリーンは敗北したのだった
アイリーンの脳裏にある狩人が思い浮かんだ
『余計な助太刀だろうが、俺が自分で選択して戦うことを選んだんだ、あんたがなんて言おうが俺はあんたを助けたいんだ!』
そういってこれまでの自分の狩りに協力してきたあの狩人を思い出す
彼はそこいらの狩人とはどこか違っており、何か強い意志を秘めていた狩人だった
『俺はあんたの助けになりたい』
『…そこまでされる義理はないさ…なぜだい?なぜあたしに協力するんだい?』
当然の疑問だった なぜ自分を助けようとするのか なぜここまで協力してくれるのか疑問でしかなかった
すると彼は
『…俺は、ここまで来るのに一人の少女を助けられなかった…その親も助けられなかった…』
『助けられなかったそいつらの代わりに…あたしを助けたということかい…?』
『それもある、だけど何より自分に親切にしてくれた人たちをこれ以上死なせたくない…そんな思いで行動していたらダメか?』
『なんて自分勝手なんだい…その生き方じゃあ、あんたはこの先もっとひどい目に合うかもしれないし、その優しさに付け込まれるかもしれないさ…』
『こんな街では猶更さね…』
アイリーンは目の前のお人よしが過ぎる狩人に警告するように告げる
しかし
『それでも俺はあんた達を助けたい』
彼はこの先のアイリーンがどうなるか、そしてどのような結末を迎えるか知っており、彼からしてみればこの世界に来たからには悲惨な結末を迎える人たちを助けたいという思いの下での行動だった
…死に際に思い出すのが、あの親切な青年だったことには多少笑みがこぼれたがアイリーンは、死の覚悟を決めていた
そして狩人…ゲームでは『カインの流血鴉』と呼ばれていた狩人が『千景』を振り下ろす…その時だった
ダァン!!
『!?』
どこかから銃声が響き、とっさにカインの流血鴉が銃弾をはじき、アイリーンから距離をとった
そこにいたのはあのお人よしの狩人だった
「あ、あんた!?」
「…間に合ったッ!!」
狩人の息は荒く、この場所にくるまで相当急いだようだ
しかしそこにいたのは彼一人ではなかった…
「…あれは」
教会の狩装束をきた狩人…『血族狩りアルフレート』が彼の隣にいた
彼はヤマモトの助けにより馳せ参じたのだった
「あの防具とあの刀は!!」
『血族狩り』という異名の通りアルフレートはかつてカインハーストを処刑した処刑隊の一員を名乗っていた
彼は師であるローゲリウスを殺めたとされる血族に対して嫌悪感を抱いていたのだ…
そんな彼の前に今
「お前は…」
忘れることが出来ない、特徴的な防具とその刀を見てアルフレートは
「貴様は必ず殺す!!!血族は皆殺しだ!!!!」
普段扱っている武器を変え、その手には『ローゲリウスの車輪』があった、その頭には処刑隊の象徴ともいえる『金のアルデオ』があった
「あ、あんた…」
アイリーンがヤマモトに何をしているのかを尋ねようとする
「静かにしていろ」
彼のその手には輸血液が握られており、それをアイリーンに突き刺した
「うぐッ!?…はぁ、はぁ」
輸血液を刺したそばからアイリーンの体が治癒していく
少しの間を置いた後ヤマモトは、アルフレートの援護に入った
「…あぁ」
アイリーンは徐々に再生していく感覚を味わいながらどこか諦めたようにつぶやく
「やれやれ…受けた恩を返さないほどあたしも腐っちゃあいないさね…」
そういって立ち上がり、両手に『慈悲の刃』を構え2人の助太刀に入る
銃は既に先の戦闘で使い物にならなくなっていた
『これが…あたしの最後の仕事か…』
アイリーンは戦闘が起きている場所に歩みを進めながら今までを振り返る
『まったく…悪くないものだったさ…あの小僧に助けられるのも…』
自嘲しながらもその歩みを速めていく
「くッ!?こいつ!!」
「アルフレート!無理はするな!!一旦下がれ!!!」
「ぐっ!?しまった!?感覚が…!」
「感覚麻痺の霧か…!」
「しまった!ヤマモトさん!!」
「!?」
カインの流血鴉が目の間に瞬間的に表れ、居合の形で千景を振るおうとしている…それは到底今のヤマモトでは回避する術がなく、当たれば即死は免れないだろう…しかし
ガキィイン!!
「よそ見するんじゃないよ!!」
アイリーンが間に入り千景を弾く
「あ、ありがとうございます!」
「まったく…老体を酷使させるんじゃないよ…ほら!立ちな!!!」
そういってアイリーンはカインの流血鴉の前に立ちふさがった
「大丈夫ですか!?ヤマモトさん!?そして…あなたは一体…?」
「話はあとだ…!まずはあいつを…!!」
「共同戦線さね」
…かつて自分が思い描いた
「いくぞ!!」
3人はそれぞれの得物を持ち、カインの流血鴉に挑んだ
…これが俺が叶えることができた
「…もう12時か」
昨日の狩りからすぐに家に帰った俺はすぐに寝た
あっちに居た時はすぐに聖杯ダンジョンに向かえたのだがな…こっちの世界に来てから少し、鈍ったか…
「とりあえず飯食うか…」
そう言って俺は1階におりてリビングに向かった
「おはよう~ってなんだこれ」
そこにあったのは書置きだった
『おはよう!今日は朝からお父さんとお母さんは買い物に行ってくるからね!!ご飯は冷蔵庫に作り置きしているからレンジでチンして食べてね!!』
おそらく父が書いたであろう書置きがあった
「…冷蔵庫にはなにがあるのか…おっサンドイッチか…」
そこに入っていたのはハムとレタスを挟んだ普通のサンドイッチが20個ほどあった
この量から察するに唯と分けて食べるべきだろう、そう思い立ちちょうど10個ずつにわけて妹の部屋に持っていく事にした
コンコン
「お~いご飯持ってきたぞ」
「ん~…ごはん~?なに~?」
唯がでてくるがどこか眠そうだった どうやら自分と同じくらいに起きていたらしい
「サンドイッチだぞ」
「ん~…わかった…」
そういって唯は俺の手からサンドイッチを受取り自室に入った
「俺も食うか…」
自室に戻りサンドイッチを食べながら昨日の事を思い返す
(アメンドーズがいたということは、他にもヤーナムから獣はどうかわからんが、何かしら流れて来ていてもおかしくはない…なにせ奴らは人間一人くらいは別の場所に飛ばせるのだから…)
アメンドーズの特性として挙げられる物体の転送及び違う次元への移動能力を思い返す
(…まさか俺がこっちの世界に戻ってきたタイミングで奴らにこの世界の座標を探知されたか…?いやだとしたら俺が返ってくる前から前世よりも多くの被害者は出ていなければおかしい…)
となると…
(俺がヤーナムにいったタイミングで奴らは俺の世界について察知し、幾らかが前世の世界或いは似た世界であるこの世界に来たか…)
そもそも俺が今いるこの世界だって完全に前の世界と同じという保証はない、自分が気づいていないだけでこの世界にヤーナムが実在したのかもしれない…
それか、この世界が『前世の世界』ではなく『ヤーナム或いはそれに近しいものが存在した世界』なこともあり得る
だとすれば、この世界に医療協会やメンシス、聖歌隊が存在したという事実が見つかればこの世界は『ヤーナム或いはそれに近しいものが存在した世界』ということになる…!
(ふー…)
一旦落ち着いて情報と推理をまとめるとする
まずアメンドーズは存在していることこれは確定事項だ…
次にそれらは日本だけじゃなく世界各国にも点在している可能性があること…
3つ目は間違いなくこの世界にも狩人の役割を担う組織がある可能性があるのだ…
この世界にメンシスや聖歌隊があると仮定すれば、そいつらの中にはアメンドーズ並びに上位者の姿が見えるやつがいてもおかしくはない、
そして上位者がこの日本だけに集結していることは考えずらい…むしろこの島国にさえいるのだ、大陸同士でつながっている外の国にはいないと考えるのが不自然だ…
だとすれば…
(そいつらに接触、あるいは奴らに対抗するための組織がいてもなんらおかしな話ではない…)
一番濃厚なのは前者だろう…自分では理解できない存在を崇拝し、上位者に取り入ろうとする組織の前例がある以上この世界にそういった組織が存在しているもしくは存在していたと考えられるだろう
(後者に関しては、あまり可能性が薄いな…)
狩人に関しては…正直判断しづらいところがある…ヤーナムではそれこそ『連盟』や『狩人』といった組織がいたが…俺を含めて彼らの活動範囲は、あくまでヤーナムであった…
大きすぎる組織は腐敗や瓦解等のリスクを備えている他ましてやそれらが国家単位で存在していたとは猶更考えにくい…
だが、そうでなければ…
(もともとの個体が少ないか、あるいはそうした組織が存在でもしていなければもっと被害者がでてもおかしくないはずだ…)
実際、彼ら上位者の個体が多かったら人類は為すすべなく数を減らしていただろう、しかしこの世界の人口は前の世界とあまり変わらなかったことをこの前知った
となれば奴らは意図的に数を減らされているか…それらを狩る組織がいるか…
ニュースや新聞でも行方不明者について報道されているが、その数も殆ど前世と変わらない数だったことも記憶に新しい…
そうしたことを考えながら俺は今後の方針について思案する
(一先ず俺は俺の狩りを続ける、そうすればいつかはそうした組織に出会うかもしれない…そこで今後どうするかを考えるのが吉か…?)
考えがまとまった所で俺の手はサンドイッチを探していたがサンドイッチを食べ終わっていたことに気づいた
「おっと、もう食べたか…ほとんど味わえなかったな…」
今後の方針について考えを固めたところで俺は空き皿をもって1階に降りていった…
はい、この世界と狩人くんの前世の世界との大まかな違いが見えました
1・ヤーナムに近しいものがあったこと
2・医療協会やメンシス、聖歌隊みたいな組織がある可能性
3・狩人みたいなやつらもいたんじゃないかという可能性
ちなみにまだ答えは出てませんが、近い間には判明します。お楽しみに
それでは閲覧ありがとうございました!