悪夢から目覚めたら前世まで戻ったのだが?   作:gnovel

9 / 15
閲覧ありがとうございます!

エルデンリングの修正パッチが来て早速ステ振り直そうと思ったらもうあと1回しかできなくて2週目に到達しそうです

それではどうぞ


*9 再びの日常 蠢きだす悪夢

「…やはりか」

 

「えぇ…間違いありません」

二人組の男女がとある場所にて話をしている

彼らが今いる場所は、とある廃墟だ…

 

「間違いなく我々以外の何者かが異常実体『アメンドーズ』を討伐したと…」

 

「はいこの場所に存在していたことは確実で、関係者以外の何者かがいたことも確実です」

そういって彼らは、廃墟のある一点に足を運ぶ

 

「これが…」

 

「はい…対象のものと思われる体液の一部と…その敵対者の物と思われる『矢』です」

 

「…どう思う…?」

 

「どうとは…?」

 

「これを使用した存在がどんな奴なのかを…人間なのか、或いは…」

 

「『異常実体』の類…ですか…」

彼らはそう言いながら廃墟から抜け出し外に出た

 

「ともあれ引き続き調査を続行していく方針で行くぞ」

 

「アメンドーズを討伐した存在が我々にどのような影響を与えるか…」

 

「組織に今回の調査結果を報告してくれ」

 

「了解しました」

彼らは車に乗り込み、どこかへ走り去っていった…

 

 


 

昨日は特に何もなく、月曜つまり…夏休み前最後の登校日となった

…もっと学校に来たかったが…まぁ、いいか

 

「あっ、麻衣おはよう」

 

「えっ!?…えぇ、おはよう…」

なにやら落ち込んでいるように見える…

なにかあったのだろうか…

 

「なにやら気分が悪そうだが…何かあったのか?」

麻衣にそう尋ねても、帰ってくるのは曖昧な返事ばかりであった…

それどころかどこか気まずそうにしていたのも気になる…

 

「だ、大丈夫よ…うん、大丈夫だから…」

本格的に心配になってきた…

…まさか!上位者の介入を…!?

 

「心配事か!?何かあったのなら俺に話してくれないか!?」

俺は必死に彼女に問いかける

 

「…放課後」

 

「え?」

 

「…放課後に図書室に来てくれる…?話したいことがあるの…」

麻衣はそう告げると自分のクラスに足早に向かって行った…

まいったな…ほんとに心当たりがないぞ…?

 

「おい、どうした狩夜!?狩埼さん、だいぶ気が滅入ってたぞ!?」

慎吾がさっきの現場を見ていたようで、俺に聞いてきた

…俺が知りたいところだ

 

「わからない、わからないんだ…麻衣が何を思っているのか…」

いくら獣や上位者を狩れるほどの力があれど、こうした人間の心に関してはどうすることもできない…

 

「…何があったか知らねーが、あまり狩埼さんを困らせるなよ!?」

 

「わかってる…」

 

「とりあえず…後でちゃんと話をしろよ?親友の仲違いを見たくはないからな」

慎吾の親切さに感謝すると共にしっかりと麻衣の言うことを聞こうと思った

そして集会が始まろうとしていたので俺はそっちに意識を向けた

 

 

~数時間後~

キーンコーンカーンコーン

「あぁ~やっと終わったぁ~話なげぇんだよなあの先生」

漸く解放されたのか慎吾はあくびをしながら背を伸ばした、骨の鳴る音も聞こえるほどにこっているようだ

 

「あぁ、ほんとにな」

実際に集会で話されたことは、『夏休みの過ごし方』や『勉強時間の目安』、『気をつけること』等々を話していたのだ

…高校生になってもこんな話をされるのかと不思議に思うばかりであった

 

その後俺たちは最後の掃除に取り掛かり、教室にワックスを塗っていたりとひどく懐かしく感じたのである(…途中でワックスの存在に気付かず、教室に足を踏み入れてしまったが…)

そして俺たちの下にテストの結果と成績表が返ってきたのである

…果たしてその結果は

 

国語 77点 数学 78点 英語 100点 学年順位 130人中10位

…かなり出来た方だと思う、そう思っていたがテスト用紙を見て驚愕した

なんと英語に関して名前を書き忘れていたのだ…!本来なら0点だが先生の文字で『今後は気を付けるように』と赤文字で書かれるだけで済んでおり先生の慈悲を感じたのである…

 

「だあああぁあああ!!やらかした!!畜生!!おい!狩夜!!お前はどうだ!?」

慎吾が嘆くような声を挙げながら聞いてきたのでそのまま成績表を渡す

すると慎吾は

 

「はああああああ!?お前、学年10位ってまじ!!?」

 

「…なぜか取れたからな」

あのことがあるので正直言葉に困るが…

 

「嫌味か!?嫌味なのか!?赤点がある俺に対する嫌味か!?ちくしょおおおお!!」

…違う、違うんだこれは俺の力よりもどちらかと言えば他人の力(血の遺志によるもの)のお蔭なんだ…

これ以上何を言っても嫌味になりかねないため会話の内容を変える

 

「それよりも…」

 

「それよりも!?……あ、お前どうすんだよ狩埼のこと」

そうだ放課後に図書室に用があるって言っていたな…

 

「それなんだが…図書室ってどこにある?」

 

「図書室?それなら…」

慎吾から教えてもらいながら荷物を整える

…麻衣の今朝の表情…明らかに何か言いたそうな表情だった…

何を言いたかったんだ?…行ってみなくてはわからない…か

 

「ありがとう、俺はこれから図書室に用事があるのでこれにて失礼する」

 

「うん?おお、そうかわかった!!じゃあまた近いうち連絡する!!」

 

「じゃあな」

 

「じゃあな!!」

さて鬼が出るか蛇が出るか…

 

 

~図書室にて~

「…」

 

「麻衣?来たぞ?」

図書室の扉を開ける中には麻衣しかいないようだ…

麻衣はうつむいている

 

「で?話って?」

 

「…あのね」

 

「うん?」

 

「…」

 

「麻衣?」

 

「実はね…」

次の瞬間俺は耳を疑った

 

「土曜日あんたの後を付けたらさ…」

…あ

 

「あんたが廃墟の中に入るのを見てね…」

…まさか

 

「…あんたが、何かに向かって矢を射っているのをみたの…矢が空中に留まっているのも…」

…そんな、まさか

~ッ!!なんてミスをしたんだ!!俺は!!!!まさか麻衣の尾行に気づかなかったばかりか、あろうことか麻衣にあの現場を見られただと!?まずいまずいまずいまずい!!!?まさか…上位者の存在も…

俺は深く絶望した…どうするどうするどうする!!まずは白を切って様子見といくか…?…いや!!さっき麻衣は、俺が矢を射っていたことを覚えていると発言した!!何より矢がアメンドーズに刺さった瞬間も見られていたんじゃあ嘘はつけない!!

 

「…」

どうするどうするどうする俺は思案に暮れた

何を話す?どこから話す?いやまずは、麻衣の身に何か起こってないかを聞くか…!

 

「あ、あぁ麻衣は何ともないのか…?」

…しまったこれでは土曜日のことが事実であると認めてしまったも同然だ!!失敗した!!

 

「…あたしは大丈夫よ」

!!!

 

「そ、そうかならよかx「じゃああんたは?」た…え?」

麻衣が割り込んでくる

 

「…あんたこそ、壁にたたきつけられて血も出てたのに大丈夫だったの!?」

…もはや隠し通すことは不可能か…だが麻衣に、麻衣にあの地獄のことは知ってほしくない…あいつらを認識できないままでいてほしい…!

 

「麻衣…話を…」

 

「あんたにわかる!?目の前で突然体を叩きつけられて、血が出て、死んじゃうかもしれないと心配したあたしの気持ちが!!」

麻衣が声をあげてそう告げる…その声色はどこか泣きそうだ

 

「あんたが…狩夜が…死ぬかもって…考えたまま…ベットについた時…怖くて寝れなかった…」

 

「ねぇ…お願いだから…」

…俺は

 

「もうこんなことしないで…お願いだからっ…」

…俺はまた失敗した

前世とは違うが前世でも彼女をかばって交通事故に巻き込まれた時も同じことを言っていたのを思い出した…

俺はまた同じ失敗をした…その事実がより一層俺の心を締め付ける

これは罰だ…自分には物事を変えることができるほどの力があると自惚れおごり高ぶった俺に対する罰だ…

…もうこれ以上俺ができることは

 

「…麻衣」

 

「ひぐっひぐっ…なに…?」

俺は無言で彼女を抱きしめて安心させる

 

「ごめん、俺は大丈夫だから…ごめん…」

 

「うっうわあああああああん!!」

 

「ごめん…ごめん…麻衣」

俺は自らの不甲斐なさに腹を立てる

俺の不甲斐なさで彼女を泣かせてしまったことを…俺がどれだけ自分のことしか考えていなかったことを…

俺は結局前世と同じ轍を踏んだことを…

 

 

…どうすればよかったのだ俺は…

 

…ここにいるのは、親しき女性に涙を流させるただの人間であった…




狩人くん自分の愚かさで親しき人を泣かせたことで狩りを続けるかに迷いが生じているようです
…人形ちゃんにモツ抜きされてしまえ

組織については、またいずれ…


それでは閲覧ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。