『へー…お前がギリギリなんて珍しいじゃないか。』
『ん…今日は寝坊してな…』
『あー…今日は桜もそっちに行ってないからな…にしても、少しは自分で起きる癖…付けろよな?』
『分かってるさ。』
「教室に入るなり慎二が絡んで来たが、今思えばアレは…私にサーヴァントが着いてるか確認しようとしたんだろうな…」
「と言っても…霊体化出来無いセイバーなんて反則の様なものですよね…」
「分かれ、と言う方が無理だろうな…で、昨日の興奮も冷めやらぬと言う心境の私を尻目に…特別目立った異常は起こらず、私は一日を過ごしていたんだ……昼休みまではな…」
「昼はいつも柳洞一成と言う、級友と生徒会室で食べるんだが「その人は生徒会関係者なんですか?」ああ、あいつは当時生徒会長だったんだ…で、教室を出ようとしたら…凛が教室に入って来て無言で私の手を引いて私を教室の外に連れ出した…」
「リンは違うクラスだったのですね…にしても、大胆な事をしますわね…彼女とはあまり交流が無かったのでしょう?」
「あまりどころか、当時はほぼゼロだな…同級生なのに、住む所が違う間柄と言った関係性か…凛は自分のクラス内でも完全に高嶺の花扱いだった様だからな…」
「それって、ほとんど無関係だよね?」
「そうだな…凛がしたのは明らかに要らない注目を浴びる行為だが、それすらも忘れる程に凛は慌てていた様だ…」
『おい遠坂!一体どうしたって言うんだ!?』
『良いから、来て…!』
「凛に連れられ、階段を駆け上がる…やがて屋上に辿り着き、ドアを開け放った…」
『やあ遠坂……衛宮も一緒か。ライダー、もう良いぞ。』
「屋上には、慎二とサーヴァントらしき女性が立っていた…後で凛に聞いたが、どうやら慎二がわざとサーヴァントを実体化して、こちらをおびき寄せ様としたらしい…」
『どう言うつもり?まさか、今この場でやろうっての?』
『そう慌てるなよ、お前らに頼みが有るんだ…』
『何でアンタの頼みなんて『待った、遠坂』何よ?』
『仕掛けるつもりなら…もう仕掛けて来てる筈だろ?サーヴァントを霊体化する必要が無い。』
『さすがだな…本当、お前にはムカつくよ…ド素人の癖に…』
『で、何の用だ?』
『……お前は居なくても良いんだけどな。まぁ良いや、遠坂…僕の話を聞く気は有るかな?』
『……良いわ、でも…一つ条件が有るわ。』
『何だい?』
『出しなさい、アンタのサーヴァント…隠してたら余計に信用出来無いわ。』
『成程、ライダー…』
「凛の言葉と共にサーヴァント、ライダーが再び実体化した…同時に、アーチャーもその場に現れる…」
『アーチャー、まだ動かないでよ?今度は従ってもらうわ。』
『了解だ…ただ、不味いと感じたら即座に動くぞ?』
『良いわ、私の指示が間に合わない様なら自分で動きなさい。』
『信用無いね、まぁ当然か…とにかく真面目に聞けよ?……お前の妹の話だ。』
『!…桜、の…?』
『?…桜は慎二の妹じゃないのか?』
『衛宮、お前ちょっと黙ってろ…遠坂、何でよりによってコイツ連れて来たんだよ?コイツ、一応マスターみたいだけど…自分のサーヴァントすら居ないみたいじゃないか…危機感無いにも程が有るぞ…』
『良いから、とっとと話しなさい…!』
『そそっかしくて、余裕が無い…相変わらずだねぇ…まぁ、お前が気にしないなら別に良いけど…』
「……今更ですが、僕が聞いて良い話ですか?」
「あー…まぁ君ならば良いだろう。」
「まぁ、それなら良いですが…」
当然ながら、詳しく知らないのは彼だけだったな…まぁ彼も元は魔術師の家の出、問題は無いか……一応、後で謝っておくか…さて、続きを話すとするか…