理由付けてごねる奴を引っ張って来て一時間……普通に行けば十五分もかからない場所でこれだけ無駄に過ごし、今は……
「暗くなってしまったな…」
「……悪かったよ、つっても何度も俺は言ったぜ?先行ってろって「君は一人にすると戻って来ないだろう?」……」
「せめて否定してくれ。」
「お前なぁ…同じ立場なら戻りたいと思うのか?」
「論点のすり替えをするな。さっさと戻るぞ。」
「……方向分かんのか?「誰に言ってるのかね」だよな。」
隙を見て逃げようとする奴を引っ張る。……ようやく見えて来た……
「おい、もう離せよ……ここまで来たら逃げねぇって。」
私は手を離…!
「往生際が悪過ぎるぞ、君は……」
家を目の前にしてまだ逃げようとする彼の首に後ろから干将を当てる。
「……何も宝具出さなくたって良いじゃねぇか……下ろしてくれ。もう逃げねぇって。」
私は干将を消した。
「ハァ…なぁ何て言って入りゃいいんだ?」
「子供かね、君は?普通にただいまで良いだろう。」
「……お前先「断る」……」
しばらく私とドアを睨んでいたがやがて奴はドアを開けた。
「……ただいま。」
「おかえりなさい。」
あっ、泣き出した。良し。ここは写真を「衛宮、その携帯を仕舞えばさっきの音声消してやるよ」なっ…!?
「それは卑怯だぞ!?」
「何とでも言え。」
というかもう涙が止まってしまっているでは無いか!?
くっ!しくじった!
「つーかもう送ったんだけどな~…遠坂に。」
「……は!?」
何という恐ろしい事をするのだこの男は!?
「士郎…」
今私の目の前には何と言うかとても潤んだ目をしたあかいあくまが……!
「急用を「お前ここの人間じゃないだろ。何処にお前の用事があんだよ。」私は先に「ここら一帯は治安が悪いから今夜は泊まる事になったんだろうが。」……」
「お前他人には色々言う癖に自分の事になるといきなり日和るよな?」
「僕も同感だな、ここらで責任を取れ。お前の義弟なんて癪だけど今回は納得してやるよ。」
「先輩……姉さんをちゃんと幸せにして下さいね…?」
くっ!桜が怖すぎる……!私の味方はこの場にいないのか!?彼女の両親もニコニコ顔でこっちを見て……!
「こら!?この状況で一人だけ逃げようとするんじゃない!」
私はこっそり外に出ようとする奴の襟を掴む。
「おいおい俺は独り身だぞ?この場にいたら肩身が狭いだろうが。夫婦同士仲睦まじくやってくれや。俺は外で寝るから。」
「私はまだ結婚していない!」
奴の心配などしている場合では無かった…!この状況をどうするか考えなければ……!