翌朝…
「……もう帰るのか?」
「店があるからな、じゃあな…イテ!?何しやがる衛宮!」
「君という奴は……別れの挨拶くらいちゃんとしたまえ。」
「……世話になったな。次はもう少し長めに休みを取る……昨夜の話だが考えとくよ……ああ…後、この国は今きな臭いからな、何か起きたら呼んでくれ。すぐにそっちに向かう……衛宮が…イテ!」
「行くのは別に吝かでは無いが……そこは君が率先して動くべきだろう。」
「うるせぇな。行かねぇとは行ってねぇだろ!?人の頭を何度も叩くんじゃねぇ!お前は俺の母親か!?」
「一応、君の義理の両親から君の事を見ているよう頼まれたのでね。今まで放置した分、これからは厳しく行くぞ。」
「チッ…こっちは頼んでねぇ……まあいい。帰るぞ、衛宮。」
「……君を連れて来たのは私なんだがな。」
彼女の両親に見送られ村を後にする。
飛行機に乗り一息吐く。……横のバカが爆睡してるのを見て今度は溜息が出てきた。
「全く、呑気なものだ……」
まあ私以外のメンバーは皆寝てるのだが。……私も寝るとしようか。さすがにこの後問題が起きたりもしないだろう……私は目を閉じた。
「……士郎……士郎……士郎!」
「…むっ……凛?」
「やっと起きたわね…日本に着いたわよ。」
「……そんなに寝てしまったか……」
「ほら、早くして。あんた以外は皆降りる準備出来てるんだからね。」
「すまない。」
「……おい!何でまたこの扱いなんだよ!?」
「このバスとその檻をレンタルするのに割と費用がかかっていてね。要は元を取りたいのだよ。」
「ざけんな!出しやがれ!」
「……お前ら仲がいいのは良いんだけどさぁ、集中出来ないからもう少し静かにしてくれない……?」
「それはすまなかった。だが主に騒いでるのは私では無い。」
「そんなの分かってるよ。だからそいつを黙らせてくれ。」
「承った。では、黙れないならこいつを口に貼る。」
「ふざけ…!ンー!ンー!」
私は奴の口にガムテープを貼り塞ぐ。
「……これでどうかね?」
「……まだ煩いけど妥協してやるよ。」
「すまないな、バスの運転を任せた上に騒がしくて。」
「良いさ。そいつの見張り役よりは気が楽だ。」
「姉さん……あれはさすがにやり過ぎなんじゃ…?」
「あいつはあれくらいで良いのよ。」
……そう言えば…行きは何とか高速をパスしたがこれではさすがに不味いのでは無いだろうか……と疑問が頭に浮かんだが気にしない事にした。……まあ何とかなるだろう……多分。