「またお前らか!?」
「……」
今私の目の前には怒り顔の現職の刑事がいる……いや。私は何もしていない。やらかしたのは奴だ。
二時間前
「おい!金を「うるせえ!こっちは忙しいんだ!強盗ごっこなら他所でやれ!」ごっ、ごっこ……」
店の営業中堂々と黒のフルフェイスヘルメットを被ったまま入店……唖然とする私や凛、バイト君、客をスルーし厨房に直行。厨房から聞こえて来たやり取りがこれである……
「……ちょっと士郎?放っといて良いの?」
「ん?彼の強さは「見た事は無いわよ?」そう言えばそうだったな……まあ彼に任せ「ふざけんな!ぶっ殺してや…ぶぎゃ!?」「うるせえって言っただろ!」……」
「……今凄い音したけど?」
「……恐らく強盗の脳天をフライパンで殴ったんだろう……」
「……ずっと悲鳴が聞こえるんだけど?」
「凛、この番号に電話をしてくれ……多分虫の居所が悪かったんだろう……殺してしまう前に止めてくる。」
「……ちょっと!これ誰の番号よ?」
「知り合いの刑事だ。電話をして、アレがやらかしたと言えば通じる。」
「分かったわ。なら私は連絡を「僕は客のフォローをしておきます。」そう?なら、任せるわね。」
「帰りたい客にはお詫びとしてこれを渡してくれ、店の無料クーポンだ、それと今夜の料金はタダでいいと伝えてくれ、それから残る客にもアルコールをサービスしてくれればいい。」
「分かりました。お酒のチョイスは?」
「……君に任せる。」
「……分かりました。」
……優秀なバイトで助かった……
「おい!俺は被害者だぞ!?」
「君がやったのは過剰防衛だ。存分に絞ってもらいたまえ。」
「おら!行くぞ!」
「離せコ…ぶごっ!……おい!警官が一般市民殴ってタダで「お前の何処が一般市民だ!良いからさっさと来い!」クソッタレが!」
「どうなるの?あいつ…」
「相手は見たところ、全治二ヶ月はかかる大怪我だからな、一週間は留置所だろう……」
「というかそれで済むの?立派な傷害だけど?」
「だから彼に頼んだ。彼なら何だかんだ厳重注意で収めてくれるだろう……それに我々には優秀な弁護士の知り合いがいるだろう?」
「哀れね、慎二……完全にタダ働きじゃない……」
「何を言う、ちゃんと報酬は払うさ。この店の一週間のタダ券だ。」
「……」
「さて!明日の仕込みをするか!」
「……嬉しそうね、士郎……」
「久しぶりに私の料理を客に振る舞えるからな。……明日から忙しくなる。……凛、頼むぞ?」
「私はバイトでしょ?バイト代は弾んでよ?」
「もちろんだとも。さて、今晩の夕食をご馳走しよう……君も食べるだろう?」
私は離れた所にいるバイト君に声をかける
「遠慮します……と、言いたい所ですが衛宮さんの料理は興味あります。頂きましょう。」
「うむ!遠慮せず食べるといい。」
私は二人を連れ店に戻った。