「…はい、バレンタインのチョコよ?」
そう言い、ハート型の小さなチョコを口に咥える凛…ほう?それは私を侮ってると言う事で良いのかな?
「ほら~早く取り…!んん!?…んちゅ…くちゅ…ん…」
…どうも私が照れる所を見たかったようだが…私が今更躊躇するわけなかろう…お望み通り濃厚なのを与えようではないか!
「…はあ…あんた…さすがに…今のは…無いんじゃ、ない…?」
「…息も絶え絶えか。そんな所もそそるぞ、凛。」
チョコが溶けきり離した口からアーチが出来る…赤く火照り上気仕切った遠坂の顔とも相まって…うむ…多少下品な表現だが…エロいな。
「…慣れてるじゃない…?セイバーともしてたわけ?」
何とか回復した凛が聞いてくる…だから今更そんな事で動揺するわけ無かろう?
「セイバーとは色々段階すっ飛ばしたからな…まあこんな甘く濃厚なキスは多分無いかな…?」
…あった気はするが…ここは余計な事を言う必要は無いな。
「…さて、まだチョコは残ってるが…まだするかね?」
「……冗談でしょ。まだ明るいのに歯止めが効かなくなるわ…」
「ふむ。残念だ…」
「そんなに残念がらなくても夜にはちゃんと付き合ってあげるわよ…」
そう言ってチョコの入った皿を部屋にある冷蔵庫に仕舞う凛…。そそる後ろ姿だな…さっきので私も少し昂っているようだが…さすがに手を出すわけにはいかんか…
「…ホテル暮らしも大分板についたわね…」
「そうだな…時々、厨房も使わせて貰ってるから腕も鈍らんですむ。」
「それは普通ホテルでの過ごし方じゃないけどね。…そう言えばあれから結構経つけど店は今どうなってるのかしら?」
「…あー…実は私たち二人が厨房に入ってる日に奴と桜たちで見に行ったらしい…」
「何それ…?私聞いてないんだけど…?…というか歯切れ悪いわね、何かあったわけ?」
「察しが良いな。実は見に行った所…六割程完成した三階建ての大き目の建物を新店舗として見せられたらしい…」
「……デカすぎでしょ…ルヴィアはその辺の常識未だに知らないのかしら?」
「いや、どうも奴を煽るためわざとやったらしい…」
「何でまた…あー…成程。あいつ、ルヴィアに対して示す感情怒りのみだしね…」
「しかも店の隣に勝手に大きな屋敷が建ってたのも気に触ったらしい…」
「エーデルフェルト家…こっちに住む気なのかしら…?」
「…本気で奴を堕とす気の様だからな…まあ結局キレた奴とルヴィアが喧嘩を初めて…桜が鎮圧したらしいが…余波で店も屋敷も消滅したらしい…」
「…現場の人たちに同情するわね…」
「現場は阿鼻叫喚だったらしい…怪我人がいなかったのが幸いだな…とにかく少なくとも奴とルヴィアは当分ホテル暮らしだ…私たちはどうする?仕事の都合もあるから桜たちは一度家に戻るそうだが…」
「そうねぇ…もう少ししたら私たちも一旦戻りましょうか。」