錬鉄の英雄の居る店   作:三和

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「こうにん?…ああ、高認か…」

 

「イリヤちゃん学校には行ったこと無いんでしょう?どうせなら大学だけでも行っておいたら良いんじゃないかと思ったの。」

 

イリヤをホテルに残し、私は藤ねぇに呼び出されていた…多少心配だが遠坂たちもいるから大丈夫だろう…しかし…高認ね…

 

……高等学校卒業程度認定試験…昔は大学入学資格検定と言うのがありそれを廃止し、現在行われているのが高等学校卒業程度認定試験…通称高認という物だ…要するに何らかの理由で高校に行けなかった人間が高卒認定、及び大学受験資格を得るための試験の事だ…これに合格すると同時に一応義務教育過程を卒業した扱いにもなる。

 

「…一応イリヤには聞いてみる…と言うか免許も取らなきゃならない事考えると割とハードになりそうだが…」

 

そもそも高認はあくまで高卒認定を取れるだけでその後の大学受験を受けて合格しなければ大学には入れない…イリヤの立場を考えると専門学校に行く手もあるが。

 

「…そうなんだけどさ…やってみる価値はあると思うよ…あ、別に無理強いするつもりは無いからね?一応イリヤちゃんが受けたいって言えばこっちもバックアップはするから…」

 

「…どっちにしろ勉強漬けだな…イリヤは魔術の勉強はしていても普通の勉強は最低限しかしてないようだからな…最も記憶力は良いようだからそれ程苦労はしないだろうが…」

 

 

 

「…え?学校?シロウが行ってたみたいな?」

 

「イリヤの場合だと高校は定時制だな…それとも高認は受けずにそっちに行くか?」

 

基本的にはイリヤの意志を尊重したい…別にどちらに行かせるにしても費用は出せるし、申し訳無いが一応藤村家からも資金は出る…

 

「う~ん…」

 

「良く考えて決めると良い…仮に行かないのであればそれはそれで構わない。」

 

「ううん。せっかくだから行くよ…それに私も学校行ってみたかったから…でもどっちにしようかな…」

 

喜んでいる所悪いが釘は刺さなければな…

 

「…ただ、行くのであればそれなりに勉強はしないといけないが…」

 

「…ある程度はセラから教わってるけど大半が魔術の事ばかりでそう言えば普通の勉強はあまり自信が無いかな…」

 

「良ければ私がお教えしますわ。」

 

ん?ルヴィアか…珍しいな、奴の所にいないのは…

 

「え?良いの?ルヴィア?」

 

「もちろんですわ。貴女がアインツベルン家の人間だった頃なら有り得ませんが…今や貴女にあるのは私の友人シェロの妹と言う肩書きだけ。…シェロの身内なら私の身内も同然。…但しやる以上は厳しく行きますわよ?」

 

「…ありがとう、ルヴィア…ならよろしくお願いします…」

 

ルヴィアなら安心だな…

 

「…一応リンにも声をかけておきますわ…私だけだと厳しい可能性もありますし…後、高認を受けるのか、定時制高校に行くのか早目に決めておいてください…それによって教え方も考えなくてはなりませんので。」

 

「…うん。分かった、決めておくね?」

 

……これは私の出る幕は無さそうだな…後は藤ねぇにそれとなく話だけしておくか…

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