翌朝…
「…で?このお嬢様を乗っけてきたのは良いがそろそろ起こさなくて良いのか?」
「……ああ、そうだな……凛、そろそろ起きろ。」
「ふわぁ……痛っ!?あれ?士郎……ここ何処!?」
「朝っぱらからうるせぇな……俺の車ん中だよ。お前また明日から仕事で海外なんだろ?次いでに空港まで送ってやろうと思ってな。」
「……いや。ありがたいけど……それはさすがに……ん?次いで?」
「二週間前に台風の直撃を受けた国があっただろう?大分現地の状況が安定してきたそうだから我々もこれから現地に飛んで一足先に着いて支援活動を行っているNGO法人と合流する予定だ……昨晩話したはずだが……」
「……あんだけ飲んでりゃ記憶も飛ぶだろうよ……にしても飛行機の乗り換えあって単なるボランティアでしかない俺たちと違って飛行機一本で行ける国に仕事で行く人間が二日酔いとはな。」
「くっ。返す言葉も無いわね……イタタタタ……」
「取り敢えず凛、薬と水だ。」
「ほれ、ブレスケア。こいつも使いな。酒の臭いがヤバいぞ。」
「……ありがとう。」
「申し訳ないが部屋を改めさせて貰った。荷物はこれで全部か?」
「あんたらは別に変な事しないでしょ。別に良いわよ……うん。これで全部ね。」
「にしても良く男しかいない所に平気で泊まれるな。お前も知っての通り衛宮は自分の家があるしあの店には俺しか居ないんだぞ。」
「…あら?私を襲いたくなる…?」
「……んな引きつりまくりの笑顔でんな事言われてもな。大体何で俺がお前みたいなガサツな女襲わにゃならんのだ。」
「……へぇ……それは私に女としての魅力が無いと?」
「……酔っ払って絡み酒してどれだけ辛辣に返しても絡んで来てしまいに大泣き始めたり服脱ぎ出したりバランス崩して酒もツマミも床にぶちまける女の何処に魅力があると言うんだ。……あの後片付けるの大変だったんだぞ……」
「何よ!大体あんたらが強すぎんのよ!何であれだけ飲んでケロッとして……イタタタタ…!」
「凛、静かにしていたまえ。大人しくしてないと吐くぞ。」
「ここは高速だ。サービスエリアまでまだかなりある。生憎エチケット袋なんてこの車に無いから吐きたくなったら窓開けてその場で吐いてもらうことになるからな。」
「うぷっ……ごめん…限界。」
「窓は開けてやった。存分に吐け。衛宮、きっちり撮影しとけよ。後でこの女をからかうネタに出来るからな。」
「……君は私に死ねと言うのかね?」
「ちょっと止めてよ!そんなの撮られたら「お前その女に結構貸しがあんだろ?」待って!?士郎止め「それもそうだな。」ちょっと!?」
「良く撮れてるか?」
「我慢していたようだが限界に達した様だ。今盛大に吐いてるよ。……後で桜に送るとしよう。」
「……お前も大概酷いよな…」
「フッ。君程じゃない。」