錬鉄の英雄の居る店   作:三和

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結局二人はずっと殴り合いを続け、既に三時間程が経過していた…良く休み無く続けられるものだ…

 

「あの…シェロ?」

 

「むっ…ルヴィアか…どうしたんだ?」

 

「申し訳ありませんが…そろそろ結界が限界です…」

 

「…そうなのか?」

 

「ろくに準備する時間も無く急遽でしたので…」

 

「何とか止めてよ…いい加減怪我もヤバいわよ、あの二人…」

 

「…そうだな、やってみよう。」

 

家族の問題だし死人が出ない限りは好きにすればいいと思っていたが、この状況が一般人の客に露見するのはさすがに不味い…たとえ、常連客の大半が奴の性格を良く知っていてそれでも店を訪れてくれている者たちだとしてもな。

 

「フッ!」

 

私は干将莫耶を一対投影すると二人の間に投げる…威力を調整した壊れた幻想により二人を気絶させるつもりだったのだが…

 

「馬鹿…!武器用意してどうすんのよ…!」

 

二人は飛んで来たそれをそれぞれ掴むとそのまま斬り結び始めた…

 

「馬鹿な…!何を考えてるんだあの二人は!?本当に相手を殺す気なのか!?」

 

「アレは…もうダメね…温い事考えてないで実力で止めなさい。」

 

「くっ…!簡単に言ってくれるな…!」

 

どうやってあのレベルの戦いに割り込めと言うんだ…!二人を殺す気でやらなければ最悪私が殺されかねん…!

 

「シェロ…私が援護します…爆煙に紛れて二人を気絶させてください。」

 

「……ルヴィア…やるなら二人に当てる気でやれ。恐らくあの二人なら視界不良の中でも正確に相手の位置を把握してしまうだろう。」

 

そもそも私が二人に渡してしまった干将莫耶にはお互いに引き合う性質があるからな…

 

「しかしそれでは…!」

 

「私を…信じろ!」

 

私は干将莫耶を投影すると二人の戦いに割り込んだ…

 

「ッ…!衛宮…!何のつもりだテメェ!」

 

「すまないがこれは家族の問題だ…部外者は口も手も出さないで貰おう。」

 

「悪いがそうは行かない。このまま放っておくと君たちは今後一生後悔する事になるのでね…見過ごす事など私には出来んよ。」

 

二人の持つ剣はギリギリとこちらを押し込もうとして来る…半身で受け止めるのは無理だ…せめてどちらかが倒れてくれなければ…!

 

「くっ…!オオッ!」

 

「チッ!クソが!」

 

「何という怪力だ…!」

 

私は強化した筋力で二人の剣を弾くとその場から飛び退く。

 

着地して二人のいた位置を見れば私の予想通りの光景が有った。…全く…本当に嫌になる!

 

「それが出来るなら…何故話して分かり合えない…!?」

 

二人は横に並び、私と対峙していた。

 

「利害が一致したんだよ衛宮。俺たちが決着着けるのにお前は邪魔だ。」

 

「そういう事だ。腕に自信があるようだが二対一が不利な事くらい分かるだろう?怪我をしたくなければさっさと下がる事だ。」

 

「さっきも言った筈だ…見過ごす事など私には出来ない…全力で来い!気の済むまで付き合ってやろう…!」

 

何とかルヴィアが魔術を使う隙を作らなければ…やれやれ…兄弟揃って私に迷惑をかけてくれるものだ…!

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