ガールズ&パンツァー 未来から来た鋼の探偵   作:水岸薫

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原作『大洗編』
プロローグ『事件発生は過去にやって来た』


「憎い…憎い憎い」

 

 とある建物の一室、彼女はある新聞記事を睨んでいた。

 その記事には『黒森峰敗退、十連覇を逃した』と大きな文字で書かれていた。

 

「あいつ、運がいい…ここで終わると思ったのに」

 

 彼女はそう言いながら赤ペンである人物をマークする。その人物は栗色のショートヘアーをした少女、彼女の名前は。

 

 

 

「西住…みほめ…今度こそ、地獄に落としてやる…!」

 

 

 彼女はそう言いながら机の上に置いていたナイフを握り、彼女が映っている写真に突き刺した。

 

 

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 キンッ、キンッ、キンッ!! ギュィイイイイッ カンカンカンッ

 

 ところ変わってここは未来の日本。この日本にある巨大学園都市。その学園都市の山奥の洞窟から、何かが組み立てる音が響く。

 その洞窟の中で、一人の少年が巨大な円盤型の乗り物を作っている。その証拠に、円盤の周りには大型のクレーンに変わった機械、装置に付いているコードなどが出ている。

 

「どうですか勇樹君。あと少しで完成するっていうのですが」

 

 彼を見て背の高い少女は言うと、勇樹と名乗った少年は「大丈夫だよ」とこう答える。

 

「あと少しって言っても、あとはこのパーツを付けたら……出来たッ!!」

 

 ガチャッ!

 

 彼はそう言いながらと何かを閉じる音がすると「出来上がったぞ!」と喜びながら立ち上がる。

 

 

「最新の巨大円盤型移動メカ『ビックUFOメカ』の完成だ!!」

 

 

 勇樹はそう言うと同時に少女は「おお、ついにですか!」と目を光らせる。

 

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 そして次の日、太田たちはゆうきのしらせで山の中にある屋敷、その屋敷の地下に彼らは来ていた。

 

「これが、勇樹君が作った移動メカ?」

 

 円盤型のメカを見て青年『太田陽』は驚くように言うと、勇樹は「そうだよ」と答える。

 その円盤型のメカ『ビッグUFOメカ』は、金色で塗装されており紫色と白色の縞模様で派手な色をしていた。球体の形をしておりその姿は土星に似ていた。

 

「時間はかかったが、思った以上に構造が簡単で完成したよ」

「それでもすごいよ勇樹君! こんなのを作るなんて!」

「そうっす、流石先輩っす!」

 

 UFOを見て太田と背の高い金髪の女性『極道霊華』は興奮しながら言うと、勇樹は「そうか?」と頭を傾げる。

 

「では、完成の意味を込めてどこか行きますか? 円盤とは言えあまり人が多い所は少し難しと思いますが…」

 

 大きな縦巻きヘアーをした少女ははそう言うと、左目に眼帯をした銀色の少女は「そうだな…せっかくだからここは」と言いながら勇樹を見つめる。太田たちも一斉に勇樹を見つめると、彼は「え?」と目を丸くする。

 すると、左目を眼帯した少女が「それじゃあ試しにだが都会に行こうぜ!」と元気に答える。

 

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「行ける範囲名は120から240キロメートル以内、エネルギーの量からしていける範囲は…約半径154キロほどかな?」

「特殊電磁波は異常ありません、ジェットブースターもスクリュー同様故障個所もありません」

「専用メカを乗せたので問題はありません。行けますよ」

 

 奈々と百合子、そして銀髪の再度テールをしたメイドの女性『羽衣天女』はそう言うと勇樹は「わかりました」と言いながら操縦席に座る。

 UFOに乗り込んだみんなは、操縦席と思われる部屋へ入ると、機械に異常がないか点検していた。

 

「異常はないか、それじゃあ発進するぞ!」

 

 勇樹はそう言うとみんなは『了解!!』と一斉に答える、天女は「では行きますよ」とレバーを動かす。

 すると、円盤が浮き始め上へと上昇していき天井が自動で開くとUFOはそこに入っていく。

 屋敷の外、その近くの土地が突然動き地面が開くとUFOが出てきて空を飛び始める。

 

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「やったー!! 空を飛ぶことに成功ー!!」

「やりましたね勇樹君!」

「わーい!」

 

 勇樹の言葉に続いて百合子とピンク色の積んテールをした少女『祝福音』は喜んでいた。その時。

 

「あれ、 キャノピーが」

 

 突然前方のキャノピーが霧に包まれたかのように白色になっていた。勇樹は「一体なんだろう」暗くなり車両からざわざわと声が聞こえてきた、地面から地上に出る予定だがなぜあたりが暗くなったかは彼にも分からない。だが、このまま進めば出口に出ると思い、そのまま前に進んでいく。

 

「勇樹さん、少し下に行ったほうが良いのでは? 流石に飛行機が来ると」

「そ、そうだね。念のため着陸しよう…百合子さん」

 

 天女の言葉に勇樹と百合子は操縦かんを動かすと、UFOは下に向けて下降していき一時霧から離れることにした。

 彼女の判断が正しかっただろうか、UFOが下降していくと霧は晴れて陸地が現れる。

 

「地上だ、今のうちに」

 

 それを見た蓮華はレバーを動かすと円盤から車輪が出てきて、陸地へと着陸する。

 

「それにしても…ここは一体どこだ?」

「珍等師学園都市から移動しようしたけど、ここは野原…でも私たちには異常がない…ど、どうなっているの!?」

 

 外の光景を見た勇樹と百合子は、突然の変化に目を回しながら混乱している。

 それを見た黄色のショートツインテールをした少女『暗山伊江』は「勇樹、ここは一旦誰かに聞いてみたらどうだ?」と話しかける。

 

「一体時代はいつか、その時の新聞を見るか人に聞く。それくらいできるだろ?」

「あ、それもそうだな。よし、百合子さん」

「は、はい!」

 

 伊江の言葉に勇樹は急いで百合子に向けて言うと、彼女はレバーを動かしてUFOを起動する・・が。

 

 

「勇樹君、少しいいかい?」

 

 

 突然声を出したのは、青色のショートヘアーをした女性『美樹幹子』の声に勇樹は反応する。

 

「美樹姉、なんだ?」

 

 勇樹は彼女に質問すると幹子は「あそこの家だけど、すこし聞いてみたらどうだい?」とある家に向けて言う。

 その家は、一軒家だが何らかの威圧感を感じる。その家を見た勇樹は一瞬やめようかと考えたが、あたりを見渡しても辺りは平地。

 仕方ないと思ったのか「わかった、それじゃあ行ってくるよ」とあきれるように言いながら操縦席から離れていく。

 UFOから降りた勇樹は、そのまま家へと歩いていく。

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