ガールズ&パンツァー 未来から来た鋼の探偵   作:水岸薫

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第2話『未来の証明方法、仮の学生』

「ふーん、学園艦の廃校決定か…小山、その話は本当か」

 

 学園艦のある一室、茶色のツインテールをした小さな少女が背の高いショートポニーテールをした少女『小山』に向けて言うと、彼女は「はい」と答える。

 

「会長どうしましょう、このままですと私たちは…」

「落ち着けかーしま、それはあたしもわかるよ」

「でしたら、どうすれば…」

 

 慌てる小山と片眼鏡をした黒髪ショートヘアーの少女『河嶋』はそう言うと、会長は「対策はある」と答える。

 

「実はこの学園に、ちょっとした経験者がいて…戦車道の」

 

 会長の言葉に河嶋は「本当ですか!?」と言うと彼女は「ほんとほんと」とのんきに答えながら干し芋を食べる。

 

「ま、交渉次第だけど。彼女が引き受けてくれるならあたしは歓迎だよー」

 

 会長はそう言っていると、扉が勢いよく開きおかっぱの少女が入ってきた。

 

「会長、不審者と思われる人を捕まえてきました!」

「不審者? ああ、そう言えばさっき衝撃があったね…その犯人は?」

「一応捕まえました、ただ不審な乗り物で乗ってきて、ここに来たと意味不明なことを」

 

 おかっぱの言葉に彼女は「ふーん」と言いながら外を見つめる、そして。

 

「その不審者、代表者を呼んできてくれないかな? もしかしたら何か面白いことがわかるかもしれないしねぇ」

「え、ですが」

「相手に身体検査しておいたらいいと思うよ? そしたら攻撃は出来ないしね」

 

 杏の言葉におかっぱは「わ、わかりました」と戸惑いながら部屋から出る。

 

「いいんですか会長?」

「ん、何がいいんだい? 小山?」

 

 小山の心配な表情に会長は答えると、河嶋は「不審車です」と答える。

 

「いくら身体検査したとはいえ、相手は不審者です。もし小さな武器を持っていたら…」

「相手を信じるが一番だ、武器を持っているとしたら護衛用だと思えばいいんだよ」

「無理があるような…?」

 

 河嶋の言葉に杏は答えるが、小山はさらに心配が増していく。

 そうしている間に、生徒会室に勇樹が入ってきた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あ、えっと…あの」

「緊張しているようだね…まぁゆっくりしていってねぇ」

 

 会長はそう言いながら干し芋を差し出すと、彼は「あ、ありがとうございます」と言いながら受け取る。

 

「話は聞いたよ、まぁ結構不思議な乗り物でこの学園に落ちたって聞いたけど、本当かい?」

「あ、すみません…山の方に落ちてしまったので被害はありませんでしたが」

 

 反省する彼に会長は「ああ、それは気にしないで」と答える。

 

「山に落ちたのは仕方ないよ、それに街に被害がないというのはなかったから安心したけどね」

「はぁ‥そうですか」

「それでだ」

 

 河嶋の言葉に勇樹は「え、なにか」と言うと、彼女はこう言いだした。

 

 

「お前たちが未来から来たという証拠はないか?」

 

 

 それを聞いた彼は「え」と目を丸くする。

 

「風紀委員の委員長から聞いたが、お前たちは未来から来たと言っている。未来から来たというならばその証拠を見せてくれ」

「え…証拠ですか?」

「そうだよ、私にしか知らない過去の事情、未来から来たという物体などであったら、私たちは信じるよ」

 

 河嶋に続いて小山が言うと、彼は「そうですね…」と悩み始めた…すると。

 

「あ、これはどうですか? ちょうどありましたので」

 

 勇樹はそう言いながらカバン…ではなく胸元からハンカチを出した。

 

「ハンカチ? それをどう証明するんだ?」

「まあこのハンカチは…これで十分だ」

 

 河嶋の言葉に勇樹は答えながら、手にしていた干し芋を包む。そして。

 

「カムカム・タイムズ」

 

 勇樹はそう言うと、突然ハンカチは赤色に輝き時計の音がしてきた。

 そして1分後、勇樹は「これでいいだろう」と言いながらハンカチをはがした。そしてその手にしていたのは、新鮮なサツマイモが手にしていた。

 

「な、ななんあな?!」

「干し芋が戻っている?!」

「へぇ、これはすごいねぇ」

 

 その変化を見た河嶋と小山は驚いているに対し、会長は感心するように反応する。

 

「これが私たちが未来から来た証拠…証明です」

 

 勇樹はそう言うと会長は「なるほどね」と感心する。

 

「あたしたちも見たところ、種も仕掛けもない…本当に未来から来た証拠だね。分かった、信じよう」

「「か、会長!?」」

 会長の言葉に2人は驚くと、彼は「そうですか」と安心する…が。

 

「まぁそれを見たくてもあたしはもう知っていたよ」

「…え」

「さっき西住ちゃんのお母さんから連絡あってね。青年たちとくるって言っていたから」

「ええ?!」

 

 彼女の言葉に勇樹は目を丸くしていき、河嶋と小山も「あ」と目をそらしていく。

 

「で、この学園に来た後どうする?」

「……あ、失礼しました。そうですね、少し調べてみたいところですが…円盤は一部故障で修理しないといけませんし、その西住さんが誰かに狙われていると思いますので」

「なるほどね、それじゃあ倉庫はこっちが用意する、簡易的でいいかい?」

「簡易的で構いません、それとですが。西住さんのところに小梅さん。あとは学園内に西住さんを狙う人がいると思うので」

「結構お願いが多いね…わかった、出来る限りやってみるよ」

 

 杏の言葉に彼は「ありがとうございます」と頭を下げる。

 

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 そして夜遅く、ビッグUFOメカ内部では勇樹は部屋で第62回戦車道の資料を見ていた。

 

「やはり対戦相手を調べるのは難しい…これを調べるとしたら結構時間がかかりそうだな」

 

 勇樹は頭を抱えながら資料を見ていたが、初めて見る紋章や学園名がたくさんあることに頭を抱えていた。

 

「しかも戦車道は主に女が多い、どうすればいいんだ…ん?」

 

 勇樹はそう言っているとある紋章を見かける、その紋章は黒薔薇が楯にからみついており、縦には『女子高』と書かれていた。

 

「この学園どこかで…あ!」

 

 それを見た彼は何か思い出したのか、部屋に置いていた一冊の黒い本を手にして何かを調べている。

 その本には見たことある危険なエンブレムやハザードに危険なマークなどが表示されていた。

 

「この黒色の薔薇は…確かどこかで…あった!」

 

 勇樹は本をめくりながら探していると、ある学園のエンブレムを発見した。その学園のエンブレムは、先ほどの黒薔薇と同じ花が巨大なドクロに絡まれていたが、額に『ⅨーⅠ』と書かれていた。

 

「危険№020…悪人育成学園『黒薔薇女学校』、マークの一部は違うが…なぜこの薔薇がここに、偶然か?」

 

 その悪人学園名を彼は呟きながら、違和感があるように考え込むのであった。

 

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 次の日、勇樹たちは会長から用意した簡易倉庫の材料を持ってきてくれた。

 

「これで十分かな? 古いタイプだから壊れやすいけどねー」

「十分です、これなら修理できます…あと、入学ですが」

「それなら私たちがやっておく、まぁ編入扱いになるがいいか?」

「かまいません、こちらは少し修理しますので」

 

 勇樹の言葉に河嶋は「そうか」と答えると「では会長」と言う。

 

「そろそろ戦車道を」

「ん、わかった。それじゃあ石川ちゃん」

「わかりました、では」

 

 勇樹はそう言うと、メカの修理をし始めた。

 

 

「どう太田?」

「こっちは何とか直せそうだよ、壊れている部分が少ないからボクに任して」

「わかった」

 

 太田の言葉に彼は答えると、勇樹は他の場所へと行き修理をし始める。

 

「天女さん、そう言えば小梅さんは?」

「今のところ異常はありません、西住さんと一緒にいますのでご安心を」

「そうですか」

 

 天女に勇樹は質問すると彼女は即答で答え、それを聞いた勇樹は安心したかのように答えると「あの人がいれば西住さんも安心するな」と言いながら修理をしていく。

 

「それにしても勇樹君、どうして円盤が爆発したの?」

「爆発…そう言えばどうしてだ?」

「いきなり爆発するのは少しおかしいですね、調べますか?」

 

 天女の言葉に勇樹は「そうですね…しかし」と言いながら彼は例の倉庫の材料を見る。

 

「まずはこの倉庫を組み立てないと…」

 

 勇樹の言葉に天女は「あー」と納得する。

 

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 ところ変わってここは大阪府天王寺区、新世界にある串カツ屋である学生たちが食事をしていた。

 

「おっちゃん、串カツまだ?」

「ノンアルコールをお替り!」

 

 生徒らは串カツの追加やノンアルコールのお代わりをしており、中には「ご飯を追加お願い!」「こっちもー」と声がする。

 そんな中、奥の部屋では1人の少女…の姿をした少年の特徴は茶髪でショートヘアーをしており、アマリリスのヘアピンをしていた。

 

「大洗に動きが…本当か?」

「はい、たった今仲間から連絡がありました。戦車道をするようです」

 

 少年の言葉に黒髪のロングポニーテルと右目に眼帯をした生徒は答えると、彼は「大洗も始めるのか」と言いながら串カツを食べる。

 

「なんでそれをするかは不明だが、面白そうじゃねえか。竹岡」

「は、はぁ…そうですね」

 

 少年は生徒に向けて言うと、竹岡は戸惑いながら答える。そして彼は「ならば」と言いながらもう一本串カツを食べる。

 

 

「その大洗の実力、見せてみようじゃねえか」

 

 

 少年はそう言いながら、にやけるのであった。

 

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