倉庫の機材が届いて次の日、勇樹たちは工具箱を手にして急速で組み立てていた。
「大変そうに見えましたが、皆さんと一緒にやりますと簡単に済みそうですね」
「ああ、倉庫だから少し心配したが、簡易的だから初心者でも行けるし、少し頑丈にすれば何とかいけそうだ」
太田と勇樹はそう言って組み立てていると、百合子が「勇樹くーん」と手紙を手にしながら走ってきた。
「しほさんから手紙が来ました。先に読みましたが、小梅さんの転入届が出来ました。私たちの分も用意してくれたので安心です」
それを聞いた勇樹たちは「そうですか」と安心したのか、胸をなでおろしながら答える。そして百合子は「そして、もう一つですが」と手紙をめくると同時にこう言った。
「川底に不審な機械が沈んでいた、技術が非常に高く黒森峰とプラウダ高校のもじゃないとわかった」
それを聞いたみんなは驚くようにざわつく、それを聞いたアレンは「敵でも味方でもないとしたら、一体誰が?」と質問する。
「それは分かりません…流石にいったい誰が作ってのかは不明ですし」
百合子の言葉に勇樹は「確かにそうだな」と真剣に答える。
太田は「あの、手を動かして」と言うと、勇樹は慌てて倉庫を組み立てていく。
そして、組み立てを始めてから9時間後…。
「何とか完成した―!!」
勇樹はそう言いながら金槌を置くと、彼らの目の前には簡易的だが立派な倉庫が出来上がっていた。
「例のメカは収まりましたし、問題はありませんね」
「それに万が一ばれても羽を付ければ飛行機の一種だってわかるっすよ!」
天女と霊華はそう言うと勇樹は「そうだな」と答える。
大きさは円盤が入るほど大きく、特にと言った問題はない。万が一のことを考えて倉庫内には大量の廃材を置いている。これを見た人は何かを作っている途中だと思うからだ。
「さて、明日は早いから今日は寝よう。例の制服が明日届くはずだ」
「そうね、善は急げと言ったほうが良いわね」
「そうだな、それじゃあ今回は寝るとしよう」
勇樹と桜、蓮華はそう言うと百合子は「あ、わかりました!」と急いで円盤の中に入る。
明日は、大洗に行くことを考えて。
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倉庫を組み立てて次の日、勇樹たちはこの学園艦にある学校、大洗学校に向けて歩いている。他校とはいえ彼らは学生でありしほからの依頼があるためか陽のは当たり前。
会長曰『届は出しているから案してねー』と言ったため太田たちは安心して通うことになった…ただ。
「こ、ここの学園。じ、女子多くて苦手だっ!!」
勇樹が青ざめるほど女子が多いため、彼は今百合子の背中に隠れながら歩いている。
太田たちもさすがに呆れるが、彼の苦手なことを考えると大体は理解できる。
「相変わらずだが、お前はどうしてここまで女性が苦手なんだ?
「そうっすね…初めて会うしほさんたちはスラスラと言えたのに疑問っす?」
「それに勇樹はなぜ、初対面の人に苦手があるのか?」
ジト目で勇樹を見ながら伊江と霊華と蓮華は勇樹を見ながら言っていると。
「ちょっとあなたたち、何をしているの!?」
声がしたためみんなは何かと見てみると、おかっぱの小さな少女が勇樹たちをにらみつけている。どうやら不良ではないかと太田たちは悟った。
「いや、実は勇樹君が少しおびえていたので…あと転校生なんで」
「そう、それだったらいいけど怪しいことはしないこと! そしたら……あら?」
太田の言葉に彼女は納得するが、彼女は何かに気づいたのか「その勇樹さんはどこにいる?」と言ったためみんなは百合子を見るが、彼がいないことに気づく。それ以外に、小梅の姿がないことに気づく。
辺りを見渡して数秒後……まさかと思い学校を見て数秒後。
「学校に走って逃げたのか!!」
みんなは急いで学校へと行き逃げている勇樹と追いかけている小梅を探し始めた。
なお、靴箱を見ると勇樹と小梅の靴があったため、土足で入っていったことはないと今わかった。
「女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手、女子苦手………」
「ゆ、勇樹さん。落ち着いてください!」
逃げまくる勇樹に小梅は追いかけているが、あまりの速さに彼女は数センチから数メートルほどの距離を保ちながら追いかけていた…が。
ゴンッ!
「…むぎゅう」
走るのに無我夢中で彼は前を見ていなかったため、廊下の壁にぶつかり目を回し、そのまま倒れる。
そして小梅はやっと追いつけるが「あの、大丈夫ですか」と彼を心配する。
「まったく、勇樹さんはいきなり走っていくので大変でしたよ」
「いてて、小梅さんすみませんでした。そちらの肩も、申し訳ありま…せん……でし……た…」
小梅の説教に勇樹は謝っていたが、彼はある少女を見た途端、目を丸くしてその場で固まる。
その少女はまほ同じお顔立ちと髪型だが、まほの場合は凛々しさを感じているのに対して今いる少女は大人しさを感じ、また髪色は濃い茶色ではなく薄い茶色だ。それを見た勇樹は「もしかして」と思い質問してみる。
「小梅さん、彼女が西住みほですか?」
それを聞いた彼女は「はいそうですよ」と答える。それを聞いた彼女は「あ、見せたのは写真でしたね」と納得する。
そして小梅の話を聞いた彼は「いた」と目を丸くして驚きの反応をした。
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『みほが見つかったって、それ本当!?』
「ええ、安心してください。今監視兼護衛をしている私の友達が異常がないか見ています」
みほと出会い夕方。その時学園は放課後の時間。
勇樹と百合子はしほに連絡をし「みほは見つかりました」と電話している。
「それよりもしほさん、去年の戦車道に出ていた学園の資料は?」
『資料? ああ、それなら心配はないわ。今ちょうどそちらに送ったから、何か可笑しなところがあったら電話を。私はもう少し調べてみるわ』
「はい、では」
勇樹はそう言うと同時に電話を切る。百合子は「大丈夫ですか勇樹君?」と心配するかのように言うと彼は「大丈夫ですよ」と答える。
「資料は私たちの方に送ったからそこから少し調べておきます、勇樹君は確かこの後生徒会長から話があるのでは?」
「はい、角谷さんから話があると聞きましたが…大丈夫ですか?」
「私一人だと無理だと思いますので皆さんと一緒にやりますよ。これぐらい大丈夫ですよ!」
「そうですか。それじゃあ百合子さんお願いします」
勇樹はそう言うと彼女は「わかりましたー!」と言いながらみんながいるところへと走っていく。
彼も「こっちも急がないと」と生徒会に向けて行く。