前世から愛をこめて   作:サイリウム(夕宙リウム)

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テラへ

 

「押さえろドクター!」

 

「解っている!」

 

 

こちらが連携の確認や策を用意する前に敵が現れた、こうなった以上ぶっつけ本番でやれることをやるしかない。こっちが想定していたサノスってやつは一人だ、それが三人になってやって来ている時点でツグミが見てきたこの世界の筋書きってやつはもう使えなくなった。まぁ想定外ってやつはこんなスーツを纏い始めたときから慣れっこだ。

 

誰かさんが勝手にアップグレードしたスーツの採点でもしながら軽ーく、やっつけるとしよう。

 

 

「ピーター! 視界を!」

 

 

ストレンジが胸に下げているタイム・ストーンを光らせながらお得意の魔術って奴で何十人にも分裂する。僕たちが相手にしている奴は一人だが、そっちが増えたらこっちも増えるぞっていう脅しは良い冗談。増えたドクターが奴の周りを囲って赤い鞭のようなもので拘束する。

 

奴の身動きが取れなくなったところでピーターが船の残骸を使って空へ、そのままサノスの顔に向かってクモ糸をプレゼントする。僕がちょっとしか指示してないのに、ちゃんとやることをやる。勝手にサノスを一人受け持つといって突っ走った彼女に比べればかなりの優等生だ。映画好きの彼の真似をするならばグリフィンドールに10点!

 

 

「私を捕らえたところで如何にもならんぞ。」

 

 

何重にも重なる魔法の鞭によって両腕を封じられていたサノスだったが、僕たちが思っていたよりも石の力ってやつは強かったらしい。いや実際に見てみないとわからなかった、って奴だろうか。紫の光、パワー・ストーンってやらで全身を強化した奴は魔法の拘束を容易く打ち破り、顔に張り付いた糸を取り除く。

 

だが、一瞬でも視界を奪われていたことは確かだ。

 

 

「さぁプレゼントだぞ。」

 

 

奴の上空には近くに落ちていた船の残骸、もちろん一番重くて一番痛そうなやつだ。奴の顔にクモ糸が張り付いているときに急いで運んできた。それを頭上から全速力でズドン、だ。

 

 

「……数は6か。」

 

 

が、この攻撃も容易く無力化される。

 

奴が数を数えた時、おそらく相対している僕らの人数だろう。それを唱えた瞬間左腕から赤い光が灯る、リアリティ・ストーンだ。僕が運んできた残骸は一瞬にして他の物体へと姿を変える。

 

 

「わぁッ! フェイスハガー! か、顔守らなきゃ!」

 

 

ピーターの悲鳴。元々船の残骸だったソレは一瞬にして異形の化け物に。中央に目があり、それ以外が大量に口。並べられた歯がこちらの肉をえぐり取るような形状になっている星型の化け物。一つ一つの耐久力はそこまでだが、数の多さと攻撃性の高さが厄介だ。しかも飛翔してこっちに飛んでくるあたり非常に殺意が高い。

 

攻撃に使った残骸すべてをこの化け物に変えたのだろう、そのせいで視界がこいつで埋まるぐらいに数が多い。もう少し小さめの瓦礫で攻撃した方がよかったか?

 

 

「ッち! いつからコズミックホラーになったんだ!」

 

「スターク!」

 

「あぁ、解ってる!」

 

 

こっちの仲間は残念なことに生身が4人。こんな化け物に張り付かれたら一発でアウトだ。あの触覚のある娘と黒い肌の男の地肌の耐久性ってのは解らないがまぁ噛み付かれたら一貫の終わりだろう。今はストレンジが魔法で防御壁を張っているがいつまで持つかわからん。その上サノスへの攻撃を続けなければ次どんなことをされるか分かったもんじゃない。

 

 

「フライデー!」

 

『マルチロック完了済み、またカレンへモード切替を指示します。』

 

 

少し前までの僕のスーツであればナノマシンを使い過ぎるせいで出来なかった小型ミサイルによる多重攻撃、それが今化け物に向かって、サノスへの道を作る様に放射される。

 

時間渡航という裏技を使った彼女は僕らの中で最年少から同世代、もしくは少ししたぐらいの年齢になっていると聞いた。様々な時間軸を行き来したり、時間を忘れただ目的のために動き続けた結果その旅行がどれだけの期間行われたのかわからない、とも。僕だって前に向かって進んでいたつもりだったが、たった十数年の差でここまで引き離されるとは正直思ってなかった。技術者としての気持ちと、彼女の友としての気持ち。戦闘中だというのに変なことを考えてしまう。

 

……まぁいい、この戦いが終わった後。すぐに追いついて追い抜いて見せよう。なんてったって僕はまだ先生で、彼女は教え子で妹分だ。一か月という締め切りだって用意されている、専門じゃないが僕は自他ともに認める天才だ。すぐに追い抜かして見せるとも。それが終わったら一つ一つ丁寧に彼女を追い抜かして逆に僕が最高のスーツを提供してやろう。

 

 

「ス、スタークさん! これ!」

 

「一回やったんだろ? 蹴散らしてくれスパイダーマン。」

 

 

ピーターのスーツの眼が赤く光り、背中から伸びる金色のクモ足が容赦なく敵を切り殺していく。その撃ち漏らしをつぶすように僕のスーツから放たれたミサイルが爆撃。少しずつだが数が減ってきた。

 

 

「オォォォオオオッ!!!」

 

 

少しずつ切り開かれてきたサノスへの道を両手に持つ短剣で切り開いていく黒い肌の男、それに続きストレンジも魔術で剣を生み出しながら切りかかる。

 

 

「……なるほど、我らが友が一人死んだか。なら遊びはほどほどにしよう。」

 

 

それまでこちらを観察するように動いていた奴の動きが変わる、懐から取り出した長剣は明らかに紫の光。パワー・ストーンのエネルギーが込められている。……あれはまずい。

 

 

「おい、クイルとやら!」

 

「解ってる!」

 

 

ストレンジたちを援護するように、先ほどまでフェイスハガー相手にブラスター銃らしきものを連射していたクイルと共にサノスに向かって攻撃を開始する。赤いレーザーとリパルサーや小型のミサイルが奴を包み込むように放たれるが、すべて長剣によって切り払われた。明らかに普通の金属じゃない、しかも攻撃のお返しと言わんばかりに紫の飛ぶ斬撃を放ってくる。もうなんでもアリだな!

 

しかもストレンジと宇宙人の男が奴を挟み込むように攻撃を繰り返しているが、剣一本ですべて対処されている。ピーターも糸やスイングによる投擲物で援護しようとしているがすべて無力化、しかも強力な反撃を貰ってしまっているぐらいだ。

 

空を飛ぶ僕らは避けることができるし、接近戦を挑む彼らはストレンジが魔術で保護をしているおかげかダメージを貰うまでは行っていない。だがどこかで誰かが失敗し、動きを止めてしまえばすぐに崩壊してしまう。

 

体力は限界がある、崩れる前に何か策を用意しなければ。

 

 

「おい、そこの! あ~、なんだっけ!」

 

「スターク、トニー・スタークだ!」

 

「じゃあトニー! 俺に考えがある! 今から奴の動きを止めるぞ!」

 

 

どっちみちこのままじゃ状況は悪化し続ける限り、奴がさっき使ったリアリティ・ストーンの力をもう一度使ったりでもしたら崩れる。

 

 

「……同郷人の頼みだ、仕方ない。遅れるなよ!」

 

 

速度を上げ、奴の懐目掛けて突撃を敢行する。それに続き後ろから彼が。

 

こちらの動きを察知したのだろう。ストレンジが先ほど拘束に使った魔法の鞭を生成し、奴の剣に巻き付ける。宇宙人の男もその隙を突いて小刀でのひざ下への斬撃、あまり効いていないかもしれないが注意をひければ、こちらに攻撃が来なければそれでいい。

 

剣を持つ方の腕をつかみ、ナノマシンによる拘束を試みる。水のように流れ、まとわりつき、自身のスーツと一体化した奴の腕。そのまま拘束するために全力で下に向かってブースターを噴射する。

 

 

「ピーター!」

「ドラックス!」

 

 

クイルの方は僕が拘束した反対側の腕をつかむ、そして同時にともに戦う仲間への指示。弾かれたように彼らがサノスの足を抑えるように動く。そして奴の周りを囲うように多数の魔法陣が生成され、さっきまでストレンジが使っていた鞭とは違うタイプの鞭が射出、僕たちの拘束を上から強化するように纏わりついていく。

 

 

「いまだ! やれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お、やってるやってる!」

 

 

私に殺気をビンビンに飛ばしていたサノスの首をチョンパし、石を回収した後。

 

信頼はしてるけど敵は私たちの全く知らない異世界のサノス。トニーたちやガーディアンズでも、もしかしたらマズいかもしれないと急いで飛んで来てみれば映画のように彼らがサノスを拘束しようと頑張ってくれている。

 

ちょっと見た感じトニーもピーターも私が強化したスーツ使いこなしてくれてるみたいで作った側としたら大満足だよね。まぁトニーはヒーローよりも技術者の方の意識が強くでて、私のよりもすごいのを作ってみせるぞ! ってなってるかもだけど。

 

ま、私が見れるかどうかわからんけど実際トニーならすぐにすごいの持ってきそうだよね、私がちょっと強化したそのスーツとか、今の私が着ているスーツとかよりもずっと強いの用意してきそう。

 

 

「う~ん、むっちゃみたい。見れなかったら墓前にでも添えても~らおっと!」

 

 

そんなことを考えてたらあっちの戦闘も終わりが見えてきた。空を舞っていたトニーとクイルが奴の体に纏わりつき、その動きを拘束しようとしている。

 

 

「ピーター!」

「ドラックス!」

 

 

お! 二人が両足に飛びついた! ストレンジ先生も頑張っててもう動けない感じ! さっきまで振り回してた長剣も使えないし、私が持ってる石が奴の使おうとしている石の力を相殺してるからもう何もできない! チャンスじゃん!

 

 

「いまだ! やれ!」

 

 

いつの間にかサノスの後ろに忍び寄っていたマンティスが奴の頭部に向かって飛び掛かる、彼女の能力であればサノスの意識を刈り取り、必要な情報だけを吐き出させることも可能。クイルはノーウェアでの戦いでサノスに恋人であるガモーラを連れ去られている、サノスが複数人いるということは知らなかったが同じサノスであれば何か知っているはず。

 

そのためにマンティスの力を使い情報を吐かせようとしていたのだが……、名前を言わなかったのがまずかった。

 

マンティスちゃんが飛び出したのと、ドロッセルが現着した時間はほぼ同時。そして『やれ!』が『殺れ!』と聞こえてしまうのもまずかった。地球人よりは素早いといっても生身のマンティスちゃんと、スーツによって高速で動けるドロッセル。より早く動けるのはもちろん後者であり、その後者はこれまでの戦いによって敵の命を奪うことに全く忌避感がなかった。つまり……

 

 

「りょ!」

 

 

マンティスが能力を行使するよりも早く、サノスの首に到達するドロッセルのナノブレード。パワー・ストーンによって強化されたその刃はきれいに頭部と胴体を切り離し、二度とくっつくことができないようにしてしまった。

 

まぁ、とにかく。

 

お嬢様の勝利である。

 

 

「うぅ~、イェイ! みんなお疲れ!」

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「イェイじゃない!」

 

 

あら、クイル君お怒り?

 

パチモンサノスの首をはねた後、みんなの頑張りを称えようと明るい声を出してみれば帰ってきたのは明らかにお怒りのお声。それでちょっと周りを見渡してみれば、サノスの首があった向こう側にはなんとマンティスちゃんのお顔が。なんか信じられないものを見たようなお顔をしている。

 

 

「……あれ? もしかして倒したらいけなかった感じ?」

 

「そうだよ!」

 

 

えっと、何々? サノス拘束して? マンティスちゃんの能力で情報吐かせて? ガモーラちゃんを救出する作戦が台無し? おぉ、そりゃごめんね。確かに私が石を相殺してたらこの人何もできなかっただろうし、その作戦は成功してそう。まぁ映画ではアベンジャーズ組と対立しちゃってうまくいかなかったわけだけど。……あ。ピーターその石危ないから触っちゃだめだよ。コーティングしないと溶けちゃう。この先輩であるドロッセルちゃんが責任をもって保管しておきますからね~。

 

 

「……おい! 聞いてんのか!」

 

「あ、うん。聞いてるよ?」

 

「せっかくガモーラの行方が分かるチャンスだったのにどうして殺しちゃうんだ! てかどうやって首ちょんぱしたの!」

 

「え? そりゃこう、細心の注意を払って筋肉の筋をいい感じに切り取る……」

 

「違う、そうじゃない! せっかくここまで来たのに、一体どうすればいいんだ!」

 

「……あ~、じゃああっちで生け捕りしてるもう一人のサノスに聞く?」

 

 

あら、今度はクイル君が固まっちゃった。やっぱこの子リアクション面白いや。……ん? どったのドクター。私が対峙してたやつ? そこに転がってるのと同じ感じで……、あ。もしかして私が保管してる石とかいる……、あ、いらないのね。おっとお次はドラックス君。あ、さっきの剣褒めてくれるのね。ありがと。……なるなる、じゃあ捕らえたサノスの処分は君に任せる! 両手両足取り外されてダルマになってるからちょうどいいサンドバックになると思うよ。あんまり時間用意してあげられないけど。

 

 

「……ツグミ。」

 

「お、今度はトニー? もしかしてスーツに何か……、あぁ。うん。そうだね。急がなきゃ。トルネア! 連れて来て!」

 

 

私が言い切ると同時に目の前に現れる三つの人影、うんうん。やっぱトルネアは速いねぇ。トルネアに、メリタに、あと義手義足を全部剥がれて虚ろな目をしてるサノスらしきダルマ。う~ん、相性いいから任せたけどこんなにうまくいくとは思わなかったや。

 

 

「お待たせしましたー! マ……、お母様!」

 

「お疲れ様トルネア。メリタも。」

 

「もったいないお言葉です、我が母。」

 

 

そう言いながら答えてくれるのはメリタ、絶賛サノスに尋問というか精神汚染の真っ最中だ。奴の義手に埋まっていたマインド・ストーンを使ってサノスを洗脳、必要な情報を聞き出している様子。やっぱこの子優秀だわ……、連れて来て良かった。

 

 

「メリタ、ガーディアンズというかクイル君がガモーラちゃんの居場所を探しているみたいだから聞き出してあげて?」

 

「かしこまりました。」

 

 

彼女が尋問をしている間にトルネアからさっきの戦闘ログを貰う。さっきまでメリタが引き出そうとしていた敵の陣容や作戦目的はここにいる皆と聞くから後回し。彼女のことだから手に入れた情報はすぐに全体に共有しているだろうけど、どっちみちここにいる皆には口頭で説明しなきゃならない。というわけでこの後の参考になるかもしれんから早送りでログを閲覧する。

 

 

えっと、何々……。

 

 

まず、トルネアがメリタを纏って共同で敵への近接を試みる。んでその後リパルサーを0距離で放射して吹き飛ばし。

 

この時にメリタが頑張って少量だけど奴の体にナノマシンを付着させるのに成功している。なるなる、これで義手とか義足を使い物にできないようにしてたんだね。ちゃんと想定通りの戦い方をしてくれてる。

 

吹き飛ばした後は送り込んだナノマシンで石を使おうとするサノスの義手を妨害、そしてトルネアの速度によりかく乱で敵の気を散らす。かく乱時に敵の機械部分に触れることで少しずつ毒、ナノマシンを送り込んで最終的に敵の動きを無効化したって感じね。最後はちょっと面白いことになってて、暴走を始めた義手に持ち主が殴られるっていうちょっとコミカルな感じに。

 

あとは義手義足をパージさせて無力化、石を使って洗脳ってわけですか。うんうん、よくできました!

 

 

 

……にしても、上手く行き過ぎているような感じがするね。まぁ多分たまたま運がよかっただけなんだろうけど。このサノスの技術力が私たちよりも下で、保有している石が『力』と『精神』っていう娘たちにそこまで影響がなかったってのも良かったんだと思う。彼女たちに『精神』によるマインドコントロールは効かないし、『力』に関しては元々それに対応できるように作ってある。

 

これが『現実』とかだったら最悪体全部が違うものに変えられたり、ってこともありえたからほんと運がいい。激しく動くものとか、実態がとらえにくいもの相手ならリアリティ・ストーンは使いにくいけど。相手が静止したり、こっちが相手の体に触れてたりしたらすべてなかったことにされる。本当に運がよかった。

 

そう、考えながら。撫でて欲しそうに自身の頭を突き出すトルネアを撫でてやる。ログを見ている間にメリタの尋問も終わったようだ。

 

 

「……つまり、ガモーラはテラに侵攻中のサンクチュアリⅡのどれかに乗っている可能性が高い、ってことか?」

 

「そうですね、まぁ艦隊戦の真っただ中で殺し合いの真っ最中ですが。それとその敵母船ですが一つは消滅、二つは中破させています。全部で13ほどあるみたいですので生き残っていればいいですね。まぁこちらも後ろに守るものがありますので全力で打ち落としますが。」

 

「……ちょっとまて、今、なんと?」

 

 

メリタの話に、ストレンジが待ったをかける。

 

 

「現在、火星木星間の小惑星帯及び、地球周辺にてこちらの艦隊と、サンクチュアリⅡを多数含む敵艦隊との戦闘中です。なお地球にもすでに敵の降下部隊が降ろされており、ワカンダでの戦闘が行われています。地上は何とか押しとどめていますが、宇宙での戦闘はかなりの劣勢です。」

 

「敵の母船の数から、ここに来たサノスよりも多くの彼が存在している可能性、いえ確定で彼が複数います。母艦の数と尋問の結果、数は13。この者の知らない敵もいる可能性を考えると最低でも後10人のサノスがいます。我々では対処できないほどの艦隊を従えて。」

 

「……ガーディアンズ、貴方方の救援を要請します。」

 

 

実際の映像をホログラムで映しながら、メリタが淡々と説明する。……未だ娘の誰かが消滅してしまったという報告は届いてない。だが彼女たちが操る体と、船。それがとんでもない勢いで消耗されて行っている。

 

 

「……ピーター・ジェイソン・クイル、いやスター・ロード。まずはここでともに戦ってくれたことに感謝を。共闘してくれる対価としては、君の探す彼女を見つけ次第すぐに君たちに連絡すること。そして可能な限り彼女がいる船への攻撃を避け、他の敵戦力を攻撃するようにしよう。私の手にはサノスが使ったスペース・ストーンがある、これがあれば地球まで時間はかからない。」

 

 

私から、彼に。彼女の居場所を聞いたときに、すぐに飛び出そうとしなかっただけ感謝を。

 

思いつめた顔で、ずっと何かを思案する彼。このまま飛び出しても間に合わない可能性がある、生まれ故郷への愛着はなくても、一つの星が攻め滅ぼされようとしている。そして最愛の人もどうなるかわからない。

 

 

「…………報酬は?」

 

「言い値で。」

 

 

さぁ、生まれ故郷を救いに行こうか。

 

 

 

 






次回はちょっと時間を巻き戻して地球・ワカンダ編です。
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