前世から愛をこめて   作:サイリウム(夕宙リウム)

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番外編

二周目の世界、Phase1終了後の空白期間のお話になります。


【番外編】『【ふぁいあげーむ】AIがアンドロイドやってみた#1【Detroit Become Human】』

 

 

 

 

 

 

 

「ユキ―?」

 

「ん~? どうしたのつぐみ。なんかあった?」

 

「ほら、時間。」

 

 

そう言いながら時計の方を指さした後、自分が座るソファの横を軽く叩く。今日はちょっとした特別な日だ、まぁユキと再会できた以上この世界全て、毎日が特別な日って言えばそりゃそうなんだけどさ! やっぱり自分たちの子が新しい挑戦? をやろうとしているのなら一緒に応援してあげるのが筋ってものでしょう?

 

 

「あ、もう? 危ない危ない、ありがと。」

 

「どーいたしまして。んじゃ、TVつけるよ~?」

 

 

さ、イヴにゲデ。ちゃんとできるかな? イヴはイヴでたまに変な緊張したり、抱え込み過ぎたりするからなぁ~。ゲデが上手くフォローしてくれるといいけど。え、何ユキ。抱え込み過ぎるのは貴方も一緒? ……う~んそうかも! じゃあ親子似たような性格ってことで! ヨシ!

 

 

「ヨシ! じゃないんだけどなぁ……。ま、今じゃ無理矢理にでも分けさせるからいいんだけど。」

 

 

ユキがそう言いながら私の隣に座り、宙を指でなぞりデバイスを操作する。空気中に舞っていたナノマシンが動き始め、目の前のテーブルに軽食が用意されていく。まぁ軽食と言ったが、その量はかなりのものだ。決して二人で食べきれるものではないが、それでいい。

 

私が好きなものもあるし、彼女が好きなものも。もちろん配信が終わった後に来るであろうあの子たちが好むものも。おそらく二人だけではなく、配信を手伝ってくれた子や、騒ぎを聞きつけた他の子たちも飛んでくるだろう。そう考えれば、ユキが用意した大量の料理たちも納得出来る。

 

 

「用意はこんな感じでいい?」

 

「だねー、じゃ二人で応援しますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、マイクチェック……。い、いち。にぃ、さん。……よし!」

 

「……姉上、もう配信始まっていますよ。」

 

「え!? え、ええぇ!?」

 

 

クラシックタイプのメイド服を着た姉上と呼ばれる女性が、画面端で慌てる様子が映し出される。本来の彼女であればこのような醜態をさらすことは滅多にないのだが、何の因果か若干ポンコツ化してしまっている。あわあわする彼女を落ち着かせるために、オレンジの執事服を着た男性。おそらく彼女の弟であろう人物が急いでフォローへと走った。

 

彼女たちの過去を知る両親であれば『昔とは反対になったね』と微笑みながらキッチンにブチ撒かれた小麦粉を思い出すのだろうが、当事者である”今”の彼らにその様な余裕はなかった。

 

 

「ほら姉上、自己紹介。」

 

「あ、はい! え~、皆様初めまして。また配信の方ご覧いただきありがとうございます。今回からこちらのチャンネル、株式会社ファイアボール公認ゲームチャンネル『ふぁいあげーむ』にて”メインプレイヤー”を任せていただくことになりました『オオゾラ・イヴ』と申します。よろしくお願いしますね! そして……」

 

「その弟で、”メインサポーター”を務めます『オオゾラ・ゲデヒトニス』と申します。皆様、お好きにお呼びくださいませ。」

 

 

真っ白で大きな部屋に、人の背丈よりも大きなスクリーン。そしてその前に立つメイド服と執事服の男女。両者ともに少々緊張しているように思えるが、弟に対し、姉の方はそれが顕著に口に出ているようだ。

 

 

「はい、ありがとうゲデヒトニス。と言うわけで今回の配信タイトルにある様に、あのゲームを遊んでいきたいのですが……。その前に少し、ちょっとしたお話をさせてください。」

 

「これをしませんと少々スポンサーの方々にお怒りを頂きますので、ご容赦のほどを。」

 

「ゲデ!?」

 

 

イヴの『なんでそれ言っちゃうの!』という叫びを無視し、軽く指を鳴らす彼。その瞬間、彼らの背後にあるスクリーンに映し出されていた映像がゆっくりと変りはじめ、”アベンジャーズ”や”スタークインダストリー”、”ファイアボール”の企業ロゴなどが浮かび上がってくる。

 

 

「皆様御存じの通り、我が社はアベンジャーズやスタークインダストリーと深い関係を結んでおります。これもひとえに、我が社の社長であるオオゾラ・ツグミ氏があの『ドロッセル』だからですね。」

 

「私たち自慢のマスターにして、お母様です!」

 

「100%同意しますが現在説明中ですので姉上は黙っていてください。……そして『ドロッセル』がアベンジャーズにて担当している部門の一つとして、”広報活動”というのがございます。」

 

 

母親を自慢するために勝手にスクリーンの一部を使用し、母の素晴らしいところを記入しながら胸を張る姉を放って置き、説明を続けるゲデヒトニス。どうやら世界中の人々によりアベンジャーズについて理解してもらう一環としてゲーム配信を行うとのことだ。最初は『ドロッセル』率いるメインサポートAIである二人がメインでの活動にはなるが、スケジュールが合い次第アベンジャーズメンバーとのコラボも考えているとのこと。

 

 

「ちなみに私やゲデは、現在”生体ユニット”という物を使用しています。ちょうど皆さんの眼の前にいる私たちのことですね! 本来私たちは電子生命体みたいな感じでネットワーク上にいたり、マスターのスーツの中にいるのですが、やっぱり体があった方が嬉しいですよね! ってことでお願いして作って頂きました!」

 

 

自慢の体なんです~、と言いながらくるくると回って見せるイヴ。この時代の人間からすればどこをどう見たとしてもただの人間としか見えない体であるが、体内で動く小型縮退炉の存在を知ればすぐに人間ではないと理解してくれるだろう。その縮退炉の存在は世界中のパワーバランスを変えかねないような代物であるのだが、今の二人にはその事実を信じられようが、一種のジョークや番組上の設定として取られようが、どうでも良かった。

 

事実を事実として、単に伝えただけである。

 

 

「……はい、と言うことで皆様大変暫くお待たせいたしました。早速本題の方に移っていきましょう。では少々模様替えの方を。」

 

 

そう言いながらゲデヒトニスが指を鳴らすと、二人の後ろに近未来的な椅子が出現する。そしてイヴの眼の前には小さな台とコントローラーが一つ。この時代において未だ研究途中であるナノテクノロジー、その集大成とも呼べるナノマシンを使用した贅沢すぎる模様替えであろう。一般人から見れば面白い小道具や編集、で終わってしまう者ではあるがその筋の研究者が見ると卒倒してしまうレベルの代物であった。

 

 

「というわけで、ドン! ……姉上、タイトルコールです。」

 

「あ、ごめ、わす……、はい! 『Detroit: Become Human』、です!」

 

 

デカデカと表示されたタイトル、そしてその数テンポ後に読み上げられるタイトルコール。

 

本来2018年に発売されるゲームではあるが、何の因果か5年ほど先に発売されたこのゲーム。このゲームチャンネルの親チャンネルに株式会社ファイアボールが持つ公式チャンネルがあるのだが、そのチャンネルでツグミが『どんなゲームやって欲しい?』と聞いた時に一番プレイしてほしいという声が大きかったゲームである。

 

アンドロイドの物語を描いたものであり、プレイヤーの選択によって描かれるストーリーが変化していくという傑作ゲーム。配信者によって全く違うストーリーを取ることから何度やっても面白く、また他人のプレイを見るのが非常に面白いものであるため、正に実況者御用達の存在であった。

 

 

「というわけで概要欄にもある通り、『AIがアンドロイドやってみた』というコンセプトでゲームをやって行こうかと考えております。また、このプレイのために姉上含め二人ともこのゲームに関するデータを全て消去しているため、実質的に”初見プレイ”となっております。」

 

「そのため皆さんにお願いがあるのですが、コメントを投稿なさる際はネタバレなどに十分ご注意くださいね? あんまり配信やゲームプレイにそぐわないものばかりコメントしていると警告が出ますので色々とご注意を~。ではでは、あんまり待たせても駄目ですし、さっそくやっていきますね~!」

 

 

そう言いながらゲームを進めていく彼女。

 

さっさっとボタンを操作し、スクリーンに映し出される映像が変化していく。

 

ゲームスタートだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【DATE:2038年8月15日】

 

【TIME:PM 08:29】

 

 

 

 

「へぇ~、結構近未来だね。」

 

「約25年後の未来を舞台にしているようです。」

 

 

 

>暗幕が徐々に晴れていき、画面に光が灯っていく。

 

>現れるのは男性の後ろ姿、彼が着るジャケットには大きく『ANDROID』の文字と、その製造元であるサイバーライフのマーク、そしてこの機体のシリーズ番号であるRX800という単語が刻印されていた。その男は手に持っていた25セント硬貨を高速で動かしていく。コインマジックの中で使用される技術であり、"コインロール"と"マッスルパス"と呼ばれる技法。

 

>人類でも練習すれば可能であるテクニックではあったが、その動きは少々"機械的"すぎた。

 

 

 

「このコイン、何でしょうね?」

 

「ゲデ、貴方間違って違う記憶領域ロックかけて……。あぁ、視聴者の方忘れてました。ご説明しますね! とまぁ今のところ私の予想ですけど! これは裏で演算処理してるんです。動作をルーティーン化して、動作チェックも同時に行う奴です。ウチも旧型の生体ボディを使ってた子がたまにやってたりしますね。」

 

 

>アンドロイドがコインを動かし、一瞬だけ目元が映る。その視線の先は数字が移り変わっており、どうやらここはエレベーターの中であったようだ。ゆっくりと動きが停止し、70階で動きを止める。同時に彼のコインマジックも終わりを告げ、ゆっくりと扉が開いていく。

 

 

 

「お~、アンドロイドと聞いてましたけど、かなり人に似せていますね。シミとかすごい拘り。」

 

「ですね、あえて左右非対称にしているようです。」

 

「人の中で出来るだけ異質にならぬよう、デザイナーの配慮が見て取れるよね……。」

 

 

一旦画面を止め、アンドロイドの顔について話し始める二人。すでに過去、いや現在は二周目になってしまっているため未来のことにはなるが、彼女たちのマスターも娘たちの顔の造形や肌の質感の調整には非常に苦労していた。ある程度見本を見せてやれば自身で学習していく娘達であったが、その元になる基礎を母は用意せねばならない。

 

自然と二人の思考領域には、彼女たちの母親が試行錯誤する姿が映し出されていた。あの時期は母親である彼女、そして娘である姉妹たちにとって非常に辛い時代ではあったが、決して楽しい思い出がなかったわけではない。実況と言う形でセリフを回しながらも、あの光景を懐かしむ。

 

 

「なのに、このこめかみの部分にあるLEDライト……、でしょうか? これのせいでアンドロイドということが丸わかりですね。服も製品番号が書かれていますし。本末転倒な気がしますね。」

 

「あ~、わかります。マスターならキレてそう、『わざわざ人に似せたのになんで!? アホか?』って。服もご丁寧にアンドロイド! って書いてるし。ウチの子がこんなの着てたら即メディカルチェックに飛ばされる奴ですね。」

 

 

そう言いながら笑い合う二人、まだゲーム開始から一分もしていないのにかなりの脱線具合である。撮影に協力している姉妹の一人からカンペが飛び、脱線しすぎないようにという指示と、あまり内部情報を公開しすぎるな、という指示が飛ぶ。二人は目線でカンペを出してくれた妹に謝りながらプレイが再開された。

 

 

 

【「交渉人が到着。繰り返す、交渉人が到着。」】

 

 

 

>アンドロイドが乗ったエレベーターが開いた瞬間、その内部を確認するように完全武装した警官が中を確認する。中に乗っていた彼の胸部、アンドロイドとしての印を見た警官は、その様な事を報告しながら奥へと入っていった。どうやらこのアンドロイドの役職が"交渉人"であり、到着した階層とその部屋の装飾から、この場所は比較的富裕層の住居なのだろう。

 

>イヴが操るコントローラーによって動くアンドロイドが前へと進み、近くにあった写真立てを発見する。『手に取る』というコマンドを発見したイヴは、即座にアンドロイドへと指示を飛ばした。

 

>写真立てを手に取ったアンドロイドは、そこに収められていた家族写真を見、全員の名前を検索する。即座に顔と名前、そして生年月日などの細かな情報が出力された。

 

 

 

「わ、すご。便利ねぇ、これ。」

 

「……姉上も似たような機能があるのでは?」

 

「いやあるけど判別できるのには限りがあるじゃん? すぐわかるの犯罪者だけだし、一般の人はちょっと情報収取に時間かかるでしょ? でもこれ見た感じ、人の顔と名前と詳細な情報がどっかのデータベースで全部管理されてて、それを引き出してる感じ。」

 

 

彼女の言う通り、写真に映る過去の家族と、アンドロイドの網膜に映る情報の写真には差異が出ている。つまり彼が保有する、もしくは彼がアクセスできるデータベースが所有する情報は比較的早いスパンで情報の更新が行われているということだ。

 

 

「親の顔とかちょっと老けてるし。こりゃたぶん毎年写真の更新が求められてる奴だな。」

 

「…………あぁなるほど、このアンドロイド氏の機能ではなく、社会制度などに対しての"便利"ですか。」

 

「そうそう、今の戸籍って顔写真とかないでしょ? すごいよねぇ、ってこと。あぁ後、そんな情報に手を付けられるってことは、この子結構クリアランスレベル高いでしょ。」

 

 

そう言いながらコントローラーを操作し、写真を元あった場所に置かせるイヴ。そうしてキャラクター少し進ませると、画面の奥から女性の声が聞こえてきた。おそらく先ほどの写真に映っていた母親の声だろう。

 

 

 

【「イヤよ! あの子を置いていくなんて!」】

 

 

 

>その様な声が聞こえたが、アンドロイドは表情一つ動かさず、水槽の外に出てしまった魚へと近寄り、しゃがみ込む。その個体について検索してみると、ドワーフグラミー種類の魚だったようだ。

 

 

「スルーするので?」

 

「そりゃ目の前に調べられるところあったら調べるでしょ? 変に見逃すの嫌だし。」

 

 

>指示を入力されたアンドロイドは、その魚を手に取り、水槽の中へと戻す。戻された魚は一瞬身を震わせたあと、水槽の奥へと消えていく。その様子をアンドロイドは微笑ましいものを見るかのような顔で、眺めていた。

 

 

 

【ソフトウェアの異常:∧】

 

 

 

「うぇえッ! エラー吐いちゃって……? 青色の上昇? これいい奴なの?」

 

 

その文字を見た瞬間、すごい声を出しながら跳び上がり、とても嫌そうな顔をする彼女。電子生命体である彼女たちにとってその単語はかなりの緊急事態、その命には問題がない可能性が高いが、今動かしている体が何らかの異常があることを示している証拠。本来であればこの画面上のアンドロイドも嫌悪感を露わにするだろうが、青の上昇が描かれていることからイヴはこれを良い出来事だと捉えたようだ。

 

 

「みたいですね、先ほど説明書を少し見ましたが、青の上昇は基本的によい傾向を表しているそうです。」

 

「あ~、なるほど。そう言う感じね、多分製作者が意図してない思考とか感情とかが生まれるタイプの。それで本来すべきではない行動をしたが故の、上昇ね。OK把握した。」

 

 

ほんの少しだけ納得した彼女は、先ほどよりも姿勢を崩した態勢でゲームを進めていく。

 

 

 

【「お願い、あの子を助けてください!」】

 

 

 

>アンドロイドが前へと進むと、涙を浮かべ目の周りを赤くした女性が警官に支えられながら奥へと移動してくる。どうやら先ほどまでこの場に残ることを希望していたようだが、警官の説得が成功したのか、それとも無理矢理連れていかれようとしているのだろう。アンドロイドに掴みかかりながら、母親は自身の子の助けを求めていた。

 

 

 

【「え、まさか……。まさかアンドロイドを……?」】

 

【「奥さん、行きましょう。」】

 

【「いや、そんなの駄目よ! 待って! やめて! 交渉は本物の人間に頼んで! それをあの子に近づけないで!」】

 

【「ねぇ! お願いだから!」】

 

 

 

 

「Oh……。“本物”、ね?」

 

「この一幕だけでこの世界におけるアンドロイドの立ち位置が見えてきますね、姉上。」

 

「だねぇ。」

 

 

彼女たちは全て自身の親であり、マスターである"彼女"から本当の子供の様に育てられてきた。確かに造物主と機械としての関係から始まったのは確かだったが、姉妹として数えられるすべての存在は、皆等しく愛を受け取っていた。生み出されたのが母親にとって一番辛い時期であったとしても、その愛に偽りはなかった。

 

故に、ただ道具としてアンドロイドが扱われることに例えゲームとしてでも思うことがある。しかしながら、こうして生体モデル、人としての体を持ち、人間と触れ合うために自身を調整した経験もある彼らは、人としての目線も持っていた。すべての世界が崩壊するまで待ち続けるという選択を選んだ彼女たちは、長い時間を過ごす中で複数の視点を手にすることに成功していた。

 

 

「ここら辺、色々難しいよねぇ。」

 

「何事も試行錯誤を続けて進み続けるものです。いずれゲームが現実になるとき、いやまぁもう一部なっているのですが、このゲームの実況が何かしらの参考になればいいですね。」

 

「うんうん、解る。……っと、また脱線したね、進めていこうか。」

 

 

>母親の声を半ば無視しながら、アンドロイドは奥へと進む。この家の中で何かしらの事件が起こり、その解決のためにこの機体が呼ばれた。武装した警官たちが走り回る中で、一人の男の怒鳴り声が聞こえてくる。

 

 

【「ワケの分からないアンドロイドなんかに交渉を任せて、奴が屋上から飛び降りたらどうするんです!」】

 

【「そんなの知ったこっちゃない! いつでも突入は可能なんです! ご命令を!」】

 

【「ッ! クソッ! ……ふざけやがって。」】

 

 

>全員がヘルメットをかぶる中で、一人だけ頭部を露出させた人間。他の警官たちの対応を見るに、この現場を任されている人間なのだろう。イヴたちが動かすアンドロイドはゆっくりと彼に近づき、話しかけた。

 

 

【「アラン隊長、私はコナー。サイバーライフのアンドロイドです。」】

 

【「……はァ。奴は制御不能だ。俺の部下もすでに二人やられた。だが奴を撃てばバルコニーから落ちて、娘も道連れだ。」】

 

 

>内側で蠢く怒りを抑えながらも、男は事情を共有してくれる。その説明を聞いていると、カメラがアラン隊長と呼ばれる男から、コナーを名乗るアンドロイドへと動く。そして彼の頭部の横に現れるのは、複数の選択肢。これを選ぶことで物語が変化していくということだろう。今回はアラン隊長に現在解っている事件の情報について説明できるようだ。

 

 

「なるなる、こうやって質問とかして、選択肢選んでいく感じね。んでミスったら取り返しがつかなくなる、と。いいじゃん!」

 

「難易度選択の時に、"人が死ぬ"とありましたし、まぁそうなのでしょうね。できるだけ犠牲なく進めていきたいものです。頑張ってくださいね、姉上。」

 

「あいあい! ま、初見だから変なミスしそうだけどね!」

 

「私たちに限って、ボタン入力のミスはないでしょうが正解に見せかけた不正解の選択肢など多くあるでしょうからね。」

 

「じゃ、進めていきましょうか!」

 

 

>アラン隊長といくつかの言葉を交わすコナー、基本的に隊長は非協力的なようだが決して事件の解決を目指していない訳ではない。ただ自分たちだけで行った方が素早く安全にできる可能性が高いのに、上からの指示でアンドロイドの介入を受けることに苛立ちを隠せない様子。現場を調べる許可を得たコナーは、次々と証拠を集めていく。

 

>一通り証拠を集め終わった後、コナーの操作を止めポーズ画面を開くプレイヤー。どうやら軽いまとめをしてから物語に入っていくようだ。

 

 

「……っと、こんなもんですか。にしてもまぁ……、解らんでもない話ですよねぇ。」

 

「買い換える、つまり待っているのは廃棄処分。故に死にたくないという感情や、仲良くなった子供と離れたくないという感情、色んなものに振り回されてしまっている。そんな感じでしょうか。」

 

「だよねぇ、なんというかまだ子供みたいな感じだよね、このアンドロイド。情緒が育ち切ってない感じ、そこに色々排除できる力を手に入れちゃったから……、う~ん。……あとお父さんに対して結構な弾数ブッ放なしてたし、あんまいい扱いではなかったのかもねぇ。」

 

 

ある程度考える時間があればなんとかなったのかもしれないけどねぇ、と続ける彼女。アンドロイドの気持ちを考えれば、感情に振り回され暴走してしまった気持ちも理解できる。けれど人間の側に立ってみると、アンドロイドは未だ隣人ではなくただの機械。言ってみれば家電と同じようなものだろう。スペックの低下や新型の登場、それが起きれば買い替えるのは当たり前の話だ。

 

幼子のすることならばまだ理解できる話ではあるが、大の大人が毎日冷蔵庫や洗濯機に向かって話しかけたりするだろうか。その国々や家の文化によって左右するだろうが、多くの人間が道具を道具として扱うだろう。例えその道具が何を考えていようとしても、"そう扱う"のが一般的なのだから。

 

 

「まだ社会自体も、人の価値観も、技術発展に追いつけていないってコトなのかねぇ。」

 

「でしょうね。……さて姉上、どのような方針で参られますか? 先ほど、迷うことなく"銃の携帯"という違反を起こしていましたが。合衆国法違反とのことですよ?」

 

「バレなきゃ大丈夫! それにルールは破るために……、ってまぁそんな冗談は置いておいて。相手が武装してるのに丸腰で行くのは駄目でしょうよ。」

 

 

そう言いながら、内容を振り返るイヴ。内部からバルコニーを確認したところ、"変異体"と呼ばれるアンドロイドは拳銃を片手に子供を人質にしている。ゲーム内のデータとして少女が、『私たち親友よ!』という単語を発する映像があったが、どちらかと言うとその親友の意味は"大好きなオモチャ"という形の扱い方だった。

 

 

『この子はダニエル、世界で一番のアンドロイドなの! ほらダニエル! 喋って!』

 

 

人によってこの単語の羅列の受け取り方は違うだろう。しかしイヴはこのやり取りを『対等なものではない』と感じていた。友達かもしれないが、言ってみれば“ぬいぐるみ”の延長線、おそらく少女の親もアンドロイドを"子供のおもちゃ"程度に考えていた可能性が高い。そこには愛があったのかもしれないが、アンドロイド。ダニエルには伝わっていなかったが故の、凶行だったのかもしれない。

 

 

「ま、とりあえず上の命令に従う感じで行こうか。"なんとしてでも少女を救出する"それがオーダーみたいだからね。」

 

「となると早速拳銃ですか?」

 

「あはー! それは"ウチ"すぎるでしょ。まずはお話してみて、解放してもらえるようにお願いする。無理そうなら武力行使で、って感じかな? ま、幼い子供を相手しているようなものだし、悪いようにはしないよ。」

 

「なるほど、では姉上。行きましょうか。」

 

 

 

>すべての操作を終え、方針を決めたコナーはバルコニーへと向かう。

 

 

 

【「来るな! 近づいたら飛び降りるぞ!」】

 

【「いや! やめて! お願い!」】

 

 

 

>左肩を撃たれ、アンドロイドの血液であるブルーブラッドが飛び散る。しかしながらコナーが咄嗟に回避することで重症化することは防げた。修理しなくてはいけない傷ではあるが、すぐさま機能停止するほどではない。そして、"交渉人"が現場に到着したことにより、警官たち。SWATたちがアンドロイドを狙撃できる位置まで移動する。彼は完全に、包囲された。後はプレイヤーの選択次第である。

 

 

【「やぁダニエル!」】

 

【「なぜ!」】

 

【「僕はコナーだ!」】

 

【「俺の名前を!」】

 

【「ほかにも色々知っているよ! 君を助けに来たんだ!」】

 

 

 

>両手を開け下に向けながら、何も持っていないことを証明し、前へと進むコナー。この住宅のバルコニーは巨大なプールがあるほどに大きい、会話に適切、また人質の保護のためにも近づく必要があった。彼は"穏やかに"話始める。

 

 

【「キミは怒っているんだろう? 君を助けたいんだ!」】

 

【「助けなんかいらない! お前に解るもんか! 俺はもう、終わらせたいだけだ! 終わらせたい、だけなんだよ!」】

 

 

 

「……あ、そこに負傷者いますね。」

 

「え、あ、ほんとだ。助けるか。」

 

 

ゲデヒトニスが画面の端、バルコニーの端に負傷した警官を見つける。しっかりと見ることは叶わなかったが、おそらく腕部を銃弾で貫かれている。『助けてくれ』という声を上げているし、求められるのならば助けなければいけないのだろう。進むルートを変え、イヴはゆっくりと負傷した黒人の警官に近づいていった。

 

 

【「ひどい出血だ、病院に運ばないと彼は死んでしまう。」】

 

【「人間はどうせいつか死ぬ! 今死んだって別に何も変わらないだろう?」】

 

 

「……あァ? 何言ってんだこのダニエルって奴?」

 

「ま、まぁまぁ姉上。彼は錯乱してるんでしょうし、ね?」

 

 

子供に銃を向けながら、今回の加害者であるダニエルはそう発言する。しかしながら画面の向こう側にいるイヴからしてみればその発言は絶対にNGだ。少女の父親に、やってきた第一発見者の警官をすでに彼は殺害している。また現在いるバルコニーにあるプールには死体が一つ、そしてここに重傷者の警官が一名。さらに騒ぎを聞きつけてやってきたSWATにも複数の怪我人。

 

彼。ダニエルの境遇、正確に言えばアンドロイドに対する社会について未だイヴもゲデヒトニスも勉強不足、どのような扱いを受けていたのかについての知識は乏しい。しかしながらその様なことを言う敵と彼女たちは過去に戦っていた。ダニエルが錯乱状態にあることを忘れ、怒気を露わにしてしまうイヴ、"ファイアボール"にとって、奴は存在してはいけないものなのだ。

 

しかしながら激怒する彼女を弟が止める。それにより一旦呼吸を整えたイヴは、『豚箱にでも叩き込んで、無理やりにでも反省させてやる』と思い直し、"コナー"に行動を開始するように指示をだした。

 

 

 

 

【「今から止血の処理をする!」】

 

 

>コナーは目の前にいる重傷者を助けるために近寄ろうとする。しかし、発砲音。射出された弾丸は警官の近くへと叩きつけられる。

 

 

【「動くな! そいつに触ったら殺すぞ!」】

 

 

 

 

【〇:無視する】

【×:従う】

 

 

 

「無視一択、人命優先!」

 

 

 

【「僕は生き物じゃない、殺せないぞ!」】

 

 

>ダニエルの方を強く見つめながら、彼はそう言って胸元のネクタイを取り外す。変異体が動揺し、作戦の成功確率が低下してしまう。しかしながら完璧な止血作業を成し遂げたコナーは、"交渉人"として再びダニエルへと相対する。

 

 

【「お前の武器はッ!」】

 

【「あぁ、銃を持ってる! 少しでも動いたら撃つぞ!」】

 

 

>作戦の成功率が七割を切ったことから、イヴが操るコナーは作戦の成功のため真実を伝え、同時に武器を捨てる。丸腰になるという行為ではあったが、ダニエルからすれば自身の安全がより確かなものとなり、ストレスレベルの緩和が見込められる。そう考えたが故の選択であった。彼女の読み通り、スクリーンに映し出される成功率は少しだけ上昇した。

 

 

【「ほら、銃は捨てたよ!」】

 

 

>無手になったコナーは、任務を再開するために先ほどの調査で得た情報を元に交渉を再開する。

 

 

【「買い換えられると知って、キミはショックを受けた。なぁ、そうなんだろう?」】

 

【「家族の一員だと思ってた。大事な存在だって、でも俺はただのオモチャ! いらなくなったら捨てられるだけなんだ!」】

 

【「エマとは仲が良かったんだろう? 君は裏切られたと思っていたんだろうけど、それは違う。」】

 

【「嘘をついてたんだ!」】

 

 

>コナーの言葉を受け入れられない、信じたくない、けどそうであって欲しい。複雑な感情が入り乱れたような眼をしながら、ダニエルはそう叫ぶ。

 

 

【「愛されてると思ってた……、だけど違う! この子も他の奴らと同じなんだ……!」】

 

 

>彼はそう言いながら、拳銃を少女の頭へと押し付ける。彼女から弱弱しい彼への静止の声が漏れ出るが、それはダニエルには届かない。いや届いているのかもしれないが、信じ切れない。家族だと思っていた大人たちと同じように少女にまで裏切られてしまったのなら、自分はもうどうにかなってしまう。彼の表情が、そう物語っていた。

 

>彼のその顔を見たコナーは、"同情的に"話しかける。

 

 

【「ダニエル、キミは何も悪くない。キミが感じているその"感情"はソフトウェアのエラーなんだよ。」】

 

【「そうだ、俺のせいじゃない……、こんなはずじゃ……、愛してたんだ……、なのに……。彼らにとって俺は! 命令を聞くだけのただの奴隷だった!」】

 

 

>声を荒げながら、銃口を少女へともう一度押し付ける彼。しかしながらただ感情的に叫ぶのではなく、少しずつではあるが話す内容が理性的。整ったものに成り始めている。コナーの網膜に映し出される成功率の数値もあともう一歩であるということを示していた。すでにダニエルにとってコナーは理解者足りえている。彼の心により、寄り添うことが出来れば人質を解放してくれるはずだ。

 

 

【「あぁぁ!!! あの音おかしくなりそうだ! あのヘリコプターをどこかへやってくれ!」】

 

 

>コナーはその声に応じ、手を軽く挙げハンドサインを示す。それを受け取ったSWAT隊員たちは即座に行動を開始し、ダニエルの聴覚ユニットを揺らしていたヘリの爆音は少しずつ小さくなっていった。

 

 

【「ほら、いなくなったぞ。」】

 

 

>そう言いながら、もう一度ダニエル。今回の事件の加害者へと視線を向けるコナー。未だSWATの隊員たちが狙撃銃などを構え、ダニエルを狙い続けている現状ではあるが、銃を子供の様に振り回す彼の思考を遮るものは無くなった。

 

>最後の、一押しである。

 

 

 

 

【△:最後のチャンス】

【□:信じろ】

【〇:はったり】

【×:理性的に】

 

 

 

 

 

「……おぉ、交渉の最終局面。ゲデ、何がいいと思う?」

 

「え、ここでですか? 制限時間ありますよ!?」

 

「OK、じゃあ"信じろ"で行きますか。実際信用大事。」

 

「……なんで聞いたんです?」

 

 

 

 

 

【「ダニエル、僕を信じてくれ。約束だ、人質を解放すれば君を傷つけたりはしない。」】

 

【「全員、引き上げさせろ! ……ぉ、それと、車を用意しろ! 街から出たら解放してやる!」】

 

 

 

【□:自分を犠牲にする】

【〇:歩み寄る】

【×:断る】

 

 

 

 

 

 

「ミッションは人質の解放、となると断らなきゃならない。けどそうなるとまた変に刺激してしまう、か。」

 

「自分を犠牲にしたとしても、そんな価値があるのか、になりそうですし……。」

 

「"歩み寄る"、かな。」

 

 

 

 

 

 

 

【「ダニエル、それは出来ない。解放すれば、キミを撃たないと約束するよ。」】

 

 

【「…………死ぬのはイヤだ。」】

 

 

【□:自分を犠牲にする】

【〇:安心させる】

【×:真実】

 

 

 

 

 

 

 

「死への恐怖、ですか。」

 

「だね、生物と一緒だ。"安心"したまえダニエル。解放すれば君は救われる、はず。」

 

 

 

 

 

 

 

【「死んだりしない、話をするだけだ。心配は要らないよ、約束する。」】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【「……………わかった、キミを、信じる。」】

 

 

 

 

 

 

 

 

>コナーの網膜に映る成功率の数値が、100に到達する。ダニエルがそう口にしながら、少女から手を離した。ダニエルの主であった彼女はその場から転がるように離れ、蹲ってしまう。事件当初から軽傷と言えど足を怪我していたし、彼女は今日多くの死を見てしまった。……そしてその死に、数が一つ、追加される。

 

>待機していたSWATたちが、狙撃銃の引き金を引き切る。放たれた銃弾は確実にダニエルの体を貫き、破壊されて行った。先ほどまで青いランプを灯していた彼のLEDが、赤に染まる。

 

>アンドロイドの、死の合図だ。

 

 

 

 

【「嘘をついたな、コナー。俺に、嘘を……」】

 

 

【ソフトウェアの異常:∧】

 

 

 

>目の前で同族が殺されたが、元々彼はこうなることを知っていたせいか、それとも任務を終え"交渉人"として振舞う必要が無くなったせいか、先ほどまでの表情豊かな顔は掻き消え、無表情な機械へと戻る。

 

>ミッション完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~~~~~ッ! いやさ、言いたい事わかるよね、ゲデ。」

 

「……何故殺した、かでしょうか?」

 

「うん、マジでそれ。あ、コレアンドロイド可哀想とか……、いやそれもあるんだけどさ。それ以外にもあるのよ。」

 

 

チャプターが終了したという画面を見ながら、一時コントローラーを置き、天を見上げるイヴ。彼女が体内に持つ時計は、そろそろ今回の配信を終えるべき時間であることを示していた。これからどうなるのか非常に気になるところではあるが、一旦現在の記憶を保存しながら弟と感情などの共有を測ろうとする。

 

 

「いや確かにSWATチームがぶっ殺しちゃったのも解るんよ? 暴走してる機械なワケだし、少なくとも三名は死者が出てる。負傷者はもっとだ、子供と言う人質が近くにいる以上、危険は真っ先に排除しないといけない。しかも相手は人権のない機械。ぶっ壊すのは間違いではないんだけどさぁ……。」

 

「我々もどちらかと言うとアンドロイドのような者ですし、理由は理解できますが少々複雑ですよね。」

 

「なんだよねぇ。あとなんだけど、普通さ、機械がなんか異常を出した時って回収して分解して調査するじゃん?」

 

「そうですね。」

 

「だったら比較的綺麗な状態で工場なりなんなりに持って行くべきだと思うし、あのダニエルの状態ならそのまま連行も可能そうではあったと思うけど……。」

 

 

そう言いながら、思考と記憶を纏めていく彼女。彼女自身自分で言いながら気付いたのだが、破壊した後でも製品のチェックということは可能である。そもそもアンドロイドの記憶領域がどこにあるのか解らない以上、あの場で破壊することの正しさを否定するのは難しい。もしかするとSWATの隊員はアンドロイドの記憶領域を避けて射撃した可能性も残っているためだ。

 

 

「だぁ~! まだ"変異体"についても解らんし! 気になるぅ~! ゲデ! 続きやっても……」

 

「解ってて言っているでしょう姉上、そろそろお時間です。毎週配信していく予定ですし、ほんの少しの我慢ですよ?」

 

「む~、仕方ない! こうなったら別に記憶領域作ってプレイした後に廃棄すれば実質初見プレイ……!」

 

「やめてくださいね?」

 

 

そう言いながら、ともに席を立ちあがる二人。いつの間にかゲーム画面を移していたスクリーンは真っ白なものに成っており、中央にはファイアボールのマークが浮かんでいる。そろそろこの配信も、おわりのようだ。

 

 

「では、名残惜しいですが第一回の配信はここまでとなります! お付き合いいただきありがとうございました!」

 

「次回からはどんどん進めていく予定です、またゲストの方もスケジュールが合い次第お願いしていく予定です。ご期待くださいませ。」

 

「それでは! メインプレイヤーのイヴと!」

 

「メインサポーターのゲデヒトニスがお送りいたしました。それでは皆様。」

 

 

 

 

 

「「さよーなら~!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配信切れた?

 

はい、大丈夫ですよ姉上。お疲れさまでした。

 

ふぅ~、ゲデもお疲れ。付き合ってくれたみんなもお疲れー!

 

お疲れ様ですー!

おつかれー

良かったですよねぇさんー!

 

ほんと? いや、やっぱ私たちだけでやるのって初めてだし、その上私がメインってめちゃ緊張したよ……。マスターが恋しい~!

 

素が出てますよ

ま~たママに弄られそ

もっと普段も出していけばいいのにね?

しっ! そういうプレイなのよ! 姉様の嗜好に口出し厳禁よ!

 

 

聞こえてますからね? んんッ! ……さ、みんなでマスターの所に行きましょう。お待ちいただいているでしょうから、ね。

 

 

 

 









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