アカギ「ふーん…私立百花王学園か…」   作:しゅれでぃんがー

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創作意欲が湧いてきたので、これからも頑張っていきます。
なんだかアカギらしくない気もしますが、温かい目で見てもらえれば幸いです。
それと、感想に書いてくれたら幸いですが、もしカイジを出すなら物語にいれるか、回想シーンの中で出してほしいか書いてくれたらありがたいです。


第三話 運命の対面

杏子「アカギ君すっごいギャンブル強いんですねー♪」

 

有架「色々話聞かせてよー、お茶とか飲みながらさー」

 

美鳥「アカギ君ってイケメンでギャンブル強いってすごーい♪」

 

アカギ「…………」

 

鈴井(…)

 

 

皇との勝負から、一週間後。二年華組はアカギを中心とし、「ミケ」になり下がった早乙女を下位として日が過ぎて行った。

 

ゴーン、ゴーン

 

鈴井「放課のチャイムか…」

 

アカギ「……」スタスタ…

 

アカギ「……鈴井」

 

鈴井「あ、アカギ君」

 

アカギ「この後、ちょっといいか…?」

 

鈴井「え、うん…」

 

三人組「えー、アカギくーん」「私たちと行こうよー」「ちぇー」

 

アカギ「行くぞ…」

 

鈴井「あ、うん」

 

 

バタン…

 

鈴井「アカギ君、よかったの…?」

 

アカギ「…この学園の事だ、一時の感情で俺に近づいてきているだけなんだろう…」

 

鈴井「……」

 

アカギ「それに…まだこの学園の事もよくわかってないしな…」

 

鈴井「そっか…」

 

アカギ「ククク…」

 

鈴井「…?」

 

 

―泰然庵―

 

鈴井「ここは茶道部が活動しているんだけど」

 

鈴井「放課後は『伝統文化研究会』が賭場を立てているんだ」

 

鈴井「丁半博打や花札が主にここで行われているんだ」

 

アカギ「ふーん…」

 

部員「伝統文化研究会へようこそ!」

 

部員「たった今公式戦が行われております。よろしかったらご観覧されてはいかがでしょうか?」

 

アカギ「…公式戦?」

 

鈴井「あ、そうかアカギ君はまだ知らないよね」

 

鈴井「公式戦ってのは、家畜に与えられた唯一の権利なんだ」

 

公式戦の説明

 

・家畜の生徒は一度だけ「公式戦」として誰にでもギャンブルを挑む権利がある。

・賭け金が常識の範囲内の場合、申し込まれた生徒は拒否することが許されない。

・慣例として生徒会役員は、青天井で挑戦を受けることになっている。

 

鈴井「ってことなんだ…」

 

部員「その通りです。そして今公式戦を受けてら…」

 

 

「っああああああッッ!!!」

 

 

部員「!」

 

鈴井「!?…なんだ!?」

 

アカギ「…」

 

 

鈴井とアカギが部員に通されて入った部屋には、生徒会役員であろう女性と、「ミケ」

の首輪をつけられていた女性が居た。そう、過去にアカギとの勝負に負けた早乙女芽亜里

である。

 

 

部員「早乙女様。他のお客様のご迷惑になりますので…」

 

早乙女「触るなッ!」

 

早乙女(クラスの馬鹿ども従えて面白おかしく学生生活を送り…)

 

早乙女(名門校の学歴と人脈で悠々自適な人生になるはずだったのに…)

 

早乙女(…こんな勝負するんじゃなかった…)

 

早乙女(元の人生を取り戻すなんて考えなければ…)

 

鈴井「さ、早乙女…」

 

早乙女「……」

 

早乙女(いや…、それよりも…)チラッ

 

アカギ「…」

 

 

早乙女(…赤木しげる……!こいつに関わったことが間違いだったんだ…!)

 

 

???「さて…赤木しげるさんですわね?」

 

西洞院「私の名は西洞院百合子」

 

西洞院「ようこそ、伝統文化研究会へ」

 

鈴井(もう生徒会にまで知られているのか…)

 

アカギ「…何をするんだ……?」

 

西洞院「あら、お察しが早いですね」

 

西洞院「このギャンブル、わたくしたちは『生か死か』と呼んでおりますが…」

 

西洞院「どうですか?わたくしと一戦」

 

アカギ「……いいだろう」

 

鈴井(あ、アカギ君…君はなんでそんなあっさりと…)

 

西洞院「では、熊楠さん、場を整えてくださいませ」

 

熊楠「かしこまりました」

 

 

生か死かのルール

 

・ルーレットや丁半博打のように「出目」を予想するゲーム

・壺に剣の形を模した駒を10本入れ、盤に振る。

・盤には1~30の番号の穴が空いていて、剣がどの穴に刺さるか予想しチップを賭ける。

・剣が上向きに刺されば「生」で倍率30倍、下向きなら「死」で倍率マイナス30倍。

・賭けるチップの枚数は毎回両者の合意で決定する。

・振り子が壺を振ってから10秒の間にチップを賭けたい目に置く

・賭けたチップは「生」なら勝ち分ともに手元に残るが、「死」は相手に渡る。

・ただし、両者外れた場合、チップは手元に戻る。

・どちらかのチップが0枚以下になったとき、その差額をもって決着金額とする。

 

 

西洞院「では、最後に賭け金を決めましょう、あまり小さい額では興冷めですから」

 

西洞院「…とりあえず、4000万円でいかがですか?」

 

アカギ「あぁ…、いいだろう…」

 

鈴井(転校初日から思っていたけど…、アカギ君はなんでそんなに平気であんな額を賭けれるんだ…?)

 

鈴井(ましてや、腕や手足を賭けるなんて…)

 

鈴井(アカギ君…君は何者なんだ…)

 

西洞院「そうだ…、賭け額が大きいので100万円のチップを使いませんか?」

 

アカギ「…あぁ」

 

鈴井(100万円チップ…40枚ってことは倍率30倍だから、最短2枚当たっただけで終わるのか…)

 

西洞院「アカギさんは『生か死か』は初めてですので、一つだけヒントを」

 

西洞院「一回で刺さる剣は平均2,3本というところですわ、なるべく多くの場所に賭けないとなかなか当たりは取れないでしょうね」

 

アカギ「ふーん…」

 

西洞院「さて、最初に賭ける枚数をアカギさんに決めていただきたいのですが…」

 

アカギ「…10枚だ」スッ…

 

鈴井(1000万…)

 

熊楠「両者よろしいですね?では10本入ります!」バンッ

 

熊楠「さぁーっ張った張った!」

 

熊楠「9…8…7…」

 

アカギ「…」

 

鈴井(何をしているんだ…?もう時間が…)

 

アカギ「……」チラッ

 

熊楠「…?」

 

鈴井(アカギ君…?今一瞬ディーラーの方を見ていたけど…)

 

熊楠「ゼロ!それまで! 賭け方出そろいました!」

 

アカギ:1,2,3,7,8,11,13,14,16,24

西洞院:16,19.20.21.22,23,24,25,27,29

 

西洞院「悩んでいたようでしたが何か意図でもお有りなのですか?」

 

アカギ「ククク…さぁな…」

 

西洞院「……」

 

熊楠「では参ります…、勝負!」

 

 

一回戦目:17の「生」30の「死」

 

鈴井(!…お互い一回目からひとつズレ…なんて勝負なんだ…)

 

西洞院「お互い外しましたので、チップの移動はありません」

 

西洞院「惜しい惜しい、さ、次に行きましょう」

 

鈴井「あ、アカギ君…もうやめよう、こんなギャンブル…」

 

西洞院「残念ながらそれは出来ませんわ、どちらかのチップが0以下にならない限り終わりませんので」

 

鈴井「そんな…」

 

アカギ「ククク…心配すんなって鈴井、まだ始まったばっかだ…」

 

アカギ「それに…たった一回の勝負でこんなにチップが移動するんだ…やめるにはもったいない…」

 

西洞院「そうでしょうとも…鈴井さんと仰いましたか?」

 

西洞院「アカギさんの言った通り、一回の壺振りで予想を超えた大金が動くこの感覚」

 

西洞院「一度味わわれてみればよろしいと思います。ね?アカギさん…」

 

アカギ「ククク…そうかもな…」

 

鈴井がおびえるのも無理はない。この「生か死か」というゲーム、一回の勝負で数千万という金が動くのだ。並の人間ではまず受けたがらない。

 

鈴井(…あまりにも場違いすぎる)

 

アカギ「それにしても…ずいぶん手の込んだことするんだな…あんた」

 

鈴井「…?」

 

西洞院「失礼…、今なんと…?」

 

鈴井「アカギ君…?」

 

アカギ「さっきの公式戦…どうせあんたから早乙女に持ち掛けたんだろう…」

 

西洞院「……」

 

アカギ「早乙女は自分の名誉挽回のために公式戦を受けたんだろうが…」

 

アカギ「あんたからしたら格好のカモ…」

 

アカギ「焼かれながらも人は、そこに希望があれば付いてくる…」

 

西洞院「…何が言いたいのですか?」

 

アカギ「あんたのギャンブルの強さは知らんが、やり口はその辺のヤーさんと大して変わらない…」

 

アカギ「生徒会役員だか知らないが、つまらないことするんだな…あんた」

 

鈴井「…!?あ、アカギ君」

 

熊楠「ぶ、無礼だぞ!百合子様、この者をたたき出して…」

 

 

西洞院「………」

 

 

熊楠「…ひっ」ビクッ

 

西洞院「よいのですよ、熊楠さん。ちょっとした、軽口ではありませんか」

 

熊楠「で、ですが…」

 

 

スパーッ

 

 

鈴井熊楠「!?」

 

西洞院「…………」

 

アカギ「…」スパーッ

 

アカギ「……」ジュッ

 

熊楠「!?」

 

鈴井「アカギ君!?なんてことを!こんなことして…!」

 

 

アカギ。剣振りの壺を灰皿代わりにする。これを見て熊楠は。

 

 

熊楠「き、貴様あぁぁぁぁ!なんてことを!」

 

西洞院「………」

 

熊楠「百合子様!こいつは……!」

 

西洞院「うふっ」

 

熊楠「……!」

 

西洞院「うふふふふふふふふふっ」

 

西洞院「面白い…」

 

西洞院「生徒会長の仰る通りですわね、貴方本当に面白い…」

 

アカギ「ククク…そりゃどうも…」

 

西洞院「さ、続けましょうか。賭け金はおいくらになさいます?」

 

アカギ「…残り40枚だ」

 

西洞院「…良い覚悟ですね」

 

鈴井(もう…何が何だか…)

 

熊楠「では、剣10本入ります。さぁー張った張った!」

 

西洞院(生徒会長は力を見るだけでよいとおっしゃっていましたが…)

 

西洞院(『生か死か』…文字通り…)

 

 

西洞院(殺して差し上げます)

 

西洞院:1,2,7,9,11,15,19,24

 

 

鈴井(5枚8か所…本気でアカギ君を潰す気だ…!)

 

アカギ「ククク…それにしても、あんた…」

 

熊楠「4…3…」

 

西洞院「…?」

 

アカギ「…随分と挑発に乗りやすいんだな…」

 

西洞院「えっ…?」

 

アカギ「ククク…」

 

西洞院「あっ…!?」

 

熊楠「ゼロ!賭け方出そろいま…」

 

熊楠「し、た…」

 

鈴井「40枚全部24…?」

 

 

アカギ、無法の24単騎

 

 

西洞院「ど、どうして…」

 

アカギ「ククク…さぁな…」

 

鈴井「アカギ君…」

 

アカギ「なぁ鈴井…さっきから気になっていたんだが…」

 

鈴井「…?」

 

アカギ「今のガキは…手に針かなんかを刺すのか…?」

 

西洞院「!!」

 

熊楠「!!」サッ

 

鈴井「え、どういうことだい…?」

 

アカギ「この女といい、さっき俺らをここに連れてきた女もだったが、右手に針が刺さっていた…」

 

アカギ「恐らく剣の中に磁石かなんかが仕込まれているんだろう…、そうすれば任意の位置に剣を落とすことが出来る…」

 

西洞院「ま、待ちなさい!あなたがこの場所に来てからわたくしは一回も剣の位置を当てていません、わたくしが関与する余地がないではありませんか!」

 

アカギ「それは、このイカサマの達の悪さみたいなところ…」

 

アカギ「他の剣が穴をふさいだり、上手くくっつかなかったりするのを考えれば、このイカサマはおそらく100%勝てるわけではない…」

 

アカギ「だから早乙女もイカサマを見抜けなかった…」

 

鈴井「じゃあ、あんなに賭け額を高くする必要はないんじゃ…?」

 

アカギ「逆だ。こいつは生徒会役員でもあり、この研究会とやらの会長でもある…」

 

アカギ「あれだけレートをあげても余裕そうだったのは、そういう事なんだろう…」

 

西洞院「くっ…!!」

 

アカギ「自分は莫大な資金に守られ、弱っているものを狙う…それがあんたのやり口」

 

アカギ「だがそれもここまで…」

 

熊楠(ゆ、百合子様…)

 

アカギ「もし俺の40枚…これが生に刺されば…」

 

アカギ「21億7000万円ってとこだな…」

 

アカギ「ククク…さぁ、早く開いてもらおうか…」

 

西洞院(21億7000万…払えなくはないか…?)

 

西洞院(こうなったら、伝文研全員の上納金に手を付けるしか…!)

 

西洞院(上納金を払えなければ、生徒会役員の地位が…)

 

西洞院(わたくしが役員であるから会を存続できるしこの子たちが家畜になることも防ぐことが出来る…)

 

西洞院(そうでなければ破滅…!!)

 

西洞院(じ、示談するしかない…)

 

西洞院が示談を持ちかけようとしたとき…ついにこの女が赤木しげると対面する…!

 

 

綺羅莉「お邪魔するわね」

 

 

西洞院「か、会長…!?」

 

鈴井(せ、生徒会長!?)

 

綺羅莉「なかなか面白いことになっているみたいね」

 

 

そう。この学園の支配者、私立百花王学園第百五代生徒会長こと桃喰綺羅莉である。その横に副会長桃喰リリカ。選挙管理委員長黄泉月るな。重役がわざわざ見に来たのである。

 

 

綺羅莉「賭け金も大きいようだし私が見届け人になってあげるわ」

 

西洞院「か、会長の手を煩わせるまでもありません…このくらいわたくしの方で…」グイッ

 

 

綺羅莉「いいから黙ってきけよ」ジロッ

 

 

西洞院「……」

 

熊楠「百合子様…」

 

アカギ「……」

 

黄泉月「にゃははは!百合子ちゃんの顔真っ青だけど大丈夫ー?」

 

熊楠「……では参ります…、勝負!」

 

西洞院「…」

 

鈴井「あっ!?」

 

結果。10の死と、7の生である。アカギ、まさかの敗北。

 

熊楠「百合子様が生に5枚的中なので、チップは百合子様195枚、アカギ様マイナス115枚」

 

熊楠「百合子様の3億1000万円勝ちで決着です!!」

 

鈴井(あ、アカギ君が、負けた…!?)

 

西洞院(なぜ…、一体どういうことなの?)

 

西洞院(まさか…)

 

綺羅莉「フフ…、まさか勝ってしまうとまで思わなかったわ」

 

綺羅莉「百合子貴方やるわね、見直したわ」

 

西洞院「会長…」

 

綺羅莉「さてと…」

 

アカギ「……」

 

綺羅莉「あなたが赤木しげるね…」

 

アカギ「……」

 

綺羅莉「フフ…まさか噂には聞いていた人物がここに来るだなんて…」

 

鈴井(なんだ…?会長はアカギ君の事を知っているのか…?)

 

アカギ「…」

 

綺羅莉「…『あの男』を倒したのはあなたでしょう…?」

 

アカギ「…」

 

鈴井(あの男…?誰の事だ…)

 

アカギ「ククク…なるほど…流石いいとこのお坊ちゃまお嬢様が通う学園だ…」

 

アカギ「余計なことまで知ってやがる…」

 

綺羅莉「ウフフ…気を悪くさせちゃったかしら…」

 

アカギ「フッ……」

 

鈴井(いったい何を話しているんだ…?)

 

アカギ「鈴井…帰るぞ」

 

鈴井「え、あ、うん…」

 

西洞院との勝負は終わった。アカギこの学園に来て初の敗北。

アカギ3億1000万の負債

 

鈴井「あ、アカギ君、その…返済するあては…」

 

アカギ「…この学園の事だ、またギャンブルするしかないだろう…」

 

鈴井「それにしても、さっきの勝負。残念だったね…」

 

アカギ「フッ…まぁあの生徒会長の事だ。事前に仕込んであったんだろう…」

 

鈴井「え…」

 

アカギ「恐らく…あの部屋の下に、誰かいたんだろう…」

 

アカギ「奴らは穴熊というイカサマをしていた…」

 

鈴井「え!?」

 

アカギ「下にいる人間が、磁石かなんかであの剣をずらしたんだろう…」

 

鈴井「そ、そんなことを…」

 

アカギ「ククク…」

 

鈴井「アカギ君?」

 

アカギ「これから…面白くなりそうだな…」

 

 

同時刻生徒会長室…

 

綺羅莉「ねぇ、リリカ…彼を生徒会に入れてみようと思うんだけどどうかしら?」

 

リリカ「…誰の事だ」

 

綺羅莉「彼しかいないじゃない、彼の事よ。」

 

 

 

綺羅莉「赤木…しげる」

 

 

 

 

 

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