長耳転生 異世界行ったらシたい事全部する   作:瑠韋

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幼生期
プロローグ


俺は十八歳学生。

ピチピチの男の子だ。

大学受験が終わって無事合格も勝ち取り人生の最高潮にいるって言っても過言ではないだろう。

ただ、彼女がいないっていうのが難点だが気にしない気にしない。

そんなこんなで俺は今、大学デビューのため金髪になるべく電車を待っている。

金髪という王道の大学デビューだが、なにも悪いことなんてないだろう。逆にここで赤や緑といった派手な色に染めた方がよっぽど変な目で見られる。受験が終わった後の開放感と時間を持て余してる優越感がたまらない。

ふと先日あった卒業式を思い出した。

高校ではあまりいい思い出がなく、嫌がらせにも会った。

あの時こうしとけば…といったたらればの連続だった。

だが、いざ卒業となると、この3年間がどれほど自分を育ててくれたのかが身にしみて分かった。

いい思い出がなかったわけではない。

毎日友達と下世話な話をしながら帰ってた通学路が懐かしい。

感慨深いものだ。

 

もうすぐ特急の電車が通るなあと思ってた時、ふと後ろから誰かに押されたような感覚を感じた。

最初は気のせいだと思っていたが、体勢がおかしい。

気づいた時にはもう遅かった。

体が黄色い線の内側を越えて線路に落ちていたのだ。

その瞬間ホームにいる人達が慌ただしくなっていることに気づいた。

目の前にはもの凄いスピードでやってくる鉄の塊があった。

その瞬間自らの死を悟った。

 

「ヤバいヤバいヤバいどうしよう」

 

そしてだんだんと世界のスピードが遅くなった。たしかタキサイア現象とかいうやつだ。冷静さを取り戻して、ホームを見るとたくさんの人が自分にカメラを向けていた。

これが動物園にいる動物の気持ちか。

きっとこいつらは◯イッターや◯ンスタなどのSNSにあげてバズるだろう。もしかしたら自分が撮影した動画がそのままニュースで使用されるかもしれない。

いいよな、他者の不幸を投稿しただけで自分のいいねを稼ぎ承認欲求を高めることが出来て。

その大勢のギャラリーの奥に黒いフードを被った男が足早に立ち去るのを見た。どうやら俺を落とすことは計画的な犯行とみて間違いない。なにか不興を買うようなことをしたのだろうか。心当たりがあるとしたら俺が昔付き合ってた女と付き合う時に結果的に略奪愛のような形になった相手の男だろうか。そんな意味のないことを考えてくうちに、

 

「ああ、俺死ぬんだ」

 

あっという間な人生だった。

人生これからだっていうのにな…

もっとやりたいことがあったのにな…

親はきっと泣き崩れるだろうな…

結婚とかしてみたかったな…

死ぬまでに見ないとと思ってたアニメとかマンガを見ればよかったな…

美味しいご飯食べとけば良かったな…

 

 

いろんな記憶が蘇る。これが走馬灯っていうものなのか…

 

 

俺は轢かれたらどうなるんだろうか…

どこか知らない黒い球体がある部屋に飛ばされて怪物達と戦うかもしれない。

あるいは過去に戻って昔の彼女を救うためにリベンジャーズするかもしれない。

もしかしたら…

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ

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