絶対お前(あなた)だけには恋なんてしない 作:病弱ニートくん
私情ですが持病の精神疾患が悪化して見事病弱ニートくんに逆戻りしました、何していいかわかんないのでとりあえず書きます、色んな方に読んでいただけますように
いくら防音室とはいえ音は漏れてくる
あのポテト女のバンド…Roseliaとか言ったか…
素人でもわかるくらい演奏が上手いと思う、特にボーカル、プロだろあれ
ありきたりな言葉になるけどすげえ上手い、顔も綺麗だし
ちょっと怖ぇけど
「悠里くんそんなに掃除こまめにしなくて大丈夫だよ、ちょっと休憩しよ」
店長の月島まりなさんが声をかけてきた
「あ、はい」
昼の用務員の仕事はとにかく掃除だったからなぁ…なんか落ち着かねえ
「にしても大変だね…朝も夜も働いて、体調悪くなったら遠慮なく言ってね?」
「はい、ありがとうございます」
優しいなぁこの人
スタジオから演奏が止まった音が聞こえた、たまに止まってはまた演奏してたが、ここまで長く止まることは無い、まだ時間は余ってるし…うーん…??
「まりなさーん、と…悠里くん??」
スタジオの方から出てきたのはRoseliaの…すっげえ大人っぽい女の人だった
色気やべー、ギャルっぽ…
「リサちゃん!どうしたの??」
「クッキー焼いてきたので、良かったら食べてください!悠里くんも!」
この見た目でクッキー焼けるの!?
いや、見た目で判断しちゃいけないな、うん…
あのボーカルだって見た目だけで言えばほんと綺麗だけど中身はなんつーか圧を感じるというか
「悠里くん?もしかして…クッキー苦手だった??」
「あ?え?いや!!いただきます!!」
「リサちゃんのクッキーはすごい美味しいんだよー」
「リサ…ちゃん…」
「はい、あーん」
!?
天性の…甘やかし系…!?
「へ??」
「ほら、紗夜にバレたらうるさいから…ナイショだよ?」
…ん?
「あ、あーん…」
「キャー青春!リサちゃん大胆だねぇ」
「もー、そんなんじゃないですよ☆」
んんー??
「どうかな、悠里くん…男の人に食べてもらったこと、お父さんしかなくて…美味しい??」
んんん?????
「ひ、ひゃい…すげえもうそれは…んめぇです…」
「よかった…また作ってくるから…じゃ、またね!!」
「いやー、悠里くんよかったね!悠里くん??」
まりなさん助けて、俺リサちゃんの事好きになっちまうかもしんねえ
「じゃあ悠里くん、初日お疲れ様!」
「ありがとうございました!明日からもよろしくお願いします!」
色々あったがなんとか初日の勤務を終えた
はい、あーん///
ポテト女にバレたらうるさいから…ナイショだよ…??///
また作ってくるから…///
リサちゃんは絶対俺の事が好きだ。
んでもって多分俺もリサちゃんの事が好きだ
「あ、悠里くん!今帰り??」
「り、リサちゃん!?」
噂をすればなんとやら、妄想すればなんと言えば
リサちゃんがひょっこりこちらを下から目線で覗き込んできていた
「は、はい、今帰りです」
「そうなんだ!アタシたちも今帰りなんだよねー、良かったらさ、一緒に帰らない??」
「は、はい」
Roseliaの5人と俺
なんの接点もない俺らがリサちゃんのおかげで帰ってる、一緒に
スタスタと歩く氷女(ボーカル)
待ってくださいよー!と後を追う幼女
あこちゃん走ると転んじゃうよと追いかけるボインちゃ…控えめな子
夜なんだから気をつけてください!といつまでもうるさいポテト女
それを少し離れて見ながら歩く俺とリサちゃん
デートやん
これ帰宅デートってやつじゃん
「面白いよね、いい人たちでしょ?」
「そうですね」
あなたよりいい人はいませんけど
「ね、悠里くんってさ…彼女っているの??」
「い、いないです!!いた事ないです!!初恋すらまだで!!!」
「そうなんだ!アタシもなんだー」
「そ、そうなんですね」
これはもう連絡先交換パターンだろ、確変はいるぞこれ
「ね…連絡先」
「交換しましょう!!はい!!!」
入ったぁ…!!!!!連絡先交換モード突入!!押せ!!!
「はは笑笑悠里くん面白いねー」
「ありがとうございます!」
「犬みたい」
「わ、ワン???」
「嬉しかった、アタシ、お父さん以外の男の人にクッキー食べてもらって、美味しいって言って貰えたの、ほんとに嬉しかった」
「お、俺も嬉しかったですよ…ほんと美味かったんで…なんつーか、恋の味って言うか」
「なにそれ笑笑ほんと面白いね」
「じゃあ、初めてのキスはレモンの味って言うけど、初恋はクッキーの味だね」
なんて素敵な笑顔をするんだリサちゃん
顔がいい、勝たん、リサちゃんしか勝たん
「じゃあ、アタシと友希那はこっちだから!またねー!」
「あことりんりんはこっち!またね悠里くん!」
「お、おやすみなさい…悠里さん…」
「……」
「……」
「なぁんでポテト女と家が同じ方向なんだよ!!!」
「うるさい!!夜なんだから静かにしなさい!!!」
あー、リサちゃんと2人で帰りたかった
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田中脊髄剣