絶対お前(あなた)だけには恋なんてしない 作:病弱ニートくん
病弱院(キリッ)(紗夜さんおめでとう)
本日は悠里メインとなりますが割と重要な話(現実世界では矛盾かもですがここは創作ということでご了承を…)になりますのでぜひ読んでいただけると…
氷川姉妹の事件から数週間
季節は7月、夏真っ盛りである
あれ以降、しつこく部屋に来ていた日菜は来ることはなく、家族の前以外だと口も聞かない状況らしい
氷川ももう仲直りする気は失せたっていうし…くそ…完全に俺のせいだ
はっきり言って俺は日菜が苦手だった
逆にあれ以降俺の事をつけ回す次第(どうやって居場所わかってんだあいつ)サヤの病室にまで入ってこようとした時はさすがにマジトーンで注意した
氷川と俺の関係は何とか良好ではあった、が…
おねーちゃんも悠里の事好きなんだね…
日菜のあの言葉だけが俺の頭の中に残ったままだった
氷川が、俺の事、好き??
いやいやないない、友達だし
いやでも友達からの恋愛だってあるじゃん
ーーー
「喜多川くん」
「へ、へ??」
「今日は屋上でご飯を食べませんか?」
「あ、うん…」
ー屋上ー
「さすがに日差しがあちいよ…誰もいねえ…」
「…だからこそ、屋上に来たんです」
だんだんと氷川が俺の顔に顔を近づけてくる
鼻がくっつきそうなくらいに
「ひ、氷川…?」
「喜多川くんは…私の事どう思ってますか…?」
「ど、どうって…」
「私は喜多川くん…悠里の事…」
口と口がくっつきそうに…
ーー
ぶんぶんぶんと顔を左右に振る
ないないない!!!氷川ととか…あいつが俺のこと好きとか、ないない…
てかなんで、意識してんだよ俺…
「喜多川悠里くんは至急校長室に来てください」
校内放送が鳴る
校長??なんだ???
「な、なんか用ですか…」
俺もしかして考えてたこと声に出てた?それで女子生徒が不審に思って先生にチクってからのクビ&退学…???
「…ずっと調べていたんだよ」
いつもとは考えられないくらい真面目な声で、校長は言った
「は、はあ…」
「…君の妹は目を覚ます」
「どういうことですか、詳しく説明してください。」
思わず前のめりになる、サヤが…サヤが目覚める…??そんな事が…
「私は有志を募ってとある大学病院の最先端医療法を調べあげた、その方法は…」
音楽だ
「音楽…?」
そんなもので…と言いそうになったが校長は続けた
「音楽療法、という…植物状態は意識は無いものの目を開けたり、表情を変えることができる、その反応を刺激することで、意識の回復をさせるというものだ…正直有用性はまだ不明、だが…この音楽療法で目を覚ました患者はいる。確実にいるんだ」
「…わからない、あなたはなぜそこまでするんです?俺に学生生活を送らせたり、書類の時点で用務員として雇ってくれた…あなたは…」
「…君のお父さんは、お医者さんだった、そうだね?」
「っ…」
親父は優秀な医者だった
そこそこ名の知れた
だがなぜ校長がそれを知ってる?
「私は君のお父さんに救われたんだよ」
ーーーー
「悪性の腫瘍…」
「はい、でも早期発見できてよかったです…これなら、まだ間に合います。すぐに手術をしましょう」
私は20代で大病を患った
その時救ってくれたのが、君のお父さんだったんだ
「先生、ありがとうございました…このお礼は必ず…」
「お気持ちだけで。そのお礼は、いつかほかの困っている人を救ってあげてください」
ーーー
「君の苗字を見た時、すぐに喜多川先生の息子だとわかったよ、面影もある…お父さんが亡くなったこと、お母さん…そして妹さんの現状を聞いた時、今が恩返しの時だと思ったんだ…」
涙が止まらなかった
「君は1人で、よく頑張った…青春を捨て、家族のために必死に…」
「校長先生…」
「大学病院への転院手続きは済ませてある、それと…妹さんの医療費は我々…喜多川先生に助けられた人たちで出し合うことにした。」
「っ…そんな事まで!それはダメです!!そこまでお世話になるわけには」
「これは我々が喜多川先生に言われた事を果たそうとしてるだけだよ…君ももし、お礼がしたいと考えているなら、他に困っている人を救ってあげなさい…大切な人とかをね」
ーーー
「悠里いいか、誰かを助けるのは大切な事だ、助けられるのも、でもな、恩の押し売りだけは絶対にするな?恩返ししたい、お礼がしたいと言われた時はこういうんだ」
いつか困ってる人を救ってあげてください、ってな
ーーーー
「親父…」
「校長…ありがとう、ございます…!!」
「…ただし条件がある」
「はい、なんでもします」
「…来年度から共学になるんだ、君はその実験台になってもらいたい」
「と、言うのは…」
「用務員を辞め、ここの学生として学生生活を送ってもらう」
「…わかりました」
「うむ…それと、音楽療法はいろんな音楽を聞かせた方がいいらしいんだ、CDだけではなく、生の演奏とかをね…」
「…それなら、俺がイチオシのバンドを聞かせてやりたいです」
サヤ
ようやく兆しが見えたよ
目が覚める前で悪いけど…一緒に聞くって約束、果たしに行くよ
サヤ、復活の兆し…!!
来週はあのバンドがとうとう勢揃いというかメインです、おまたせしました、おまたせしすぎたのかもしれません…
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