ありふれた侍美女と洋食屋の看板娘の幼なじみが世界最強 作:ニャン吉
白い光が消えて周りを見る事が出来るようになると、そこはまるで聖堂のような場所だった。
正面にいる偉そうなジジイは教皇のイシュタルというらしい。
ここからの話は長いから割愛するが内容を大まかに言うと
・俺達は勇者plusα
・エヒトという神から呼ばれた
・人間族が追い込まれてる
・魔人族が力を付けた
よって魔人族という人を殺してくれ。
それに対して俺は聞いた。
「その魔人族とやらを殺せば·····殺しきれば俺達は帰れるのか?」
それに対して帰ってきた答えはとても曖昧でこの場合は十中八九期待出来ない答え。
「エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい。」
要するにエヒトとやらの気分次第。
どうやら自力での帰還方法を見つけないといけないようだ。
まぁ天之河が都合良く戦争に参加するとイシュタルに宣言した。
それに雫と香織も続こうとしたがそれはさせなかった。
話が終わり俺達はハイリヒ王国の王城に案内された。
(まずはここで情報を集めないといけない。
何でもいい。何かないか。情報を····)
と考えていると先程紹介された王女のリリアーナが目に入った。
俺はリリアーナに近づく事を決めた。
タイミングを見て俺はリリアーナに近づく。
「王女様。隣、いいですか?」
と聞くと
「はい。大丈夫です。えっとお名前は?」
「すいません。俺は紅海斗と言います。こちらではカイト・クレナイの方がいいですか?」
「なるほど。クレナイさんですね。」
「カイトでいいですよ。リリアーナ様と呼べばいいですか?」
「ぜひ私の事はリリィとお呼びください。」
「ありがとうございますリリィ。
少し聞きたい事があるんですがいいですか?」
「もちろん。どうかしましたか?」
「この国·····この世界では国より宗教の方が·····教会の方が力があるんですか?」
「はい。この国はもちろん。この世界の人間族のほとんどが教会の信者です。」
「1つ言い難いのですがいいですか?」
「はい。」
「俺達の世界の歴史。
それを見ていくと教会が国より力を持つのは大変危険ですよ。」
「それはどういうこ·····」
俺は言い切る前にリリィの唇に右手の人差し指を当てた。
「その話は後で。
何処かで会えませんか?2人きりで。」
と聞くとリリィは
「皆さんに一人部屋が用意されますので後でカイトさんの部屋に向かいます。」
「わかりました。」
こうして上手く行けば情報源たり得る相手と繋がりを持てたのは良かった。
個室に案内される直前に俺に雫と優花が声をかけた。
「海斗。王女様と話してたけど何を話してたの?」
「どうした雫。嫉妬か?」
と返すと雫は顔を真っ赤にする。
「嫉妬かどうかは置いておいて海斗が変な事をするとは思わないけど何で王女と長い間話をしていたの?」
と優花が聞いてきた。
「情報源の確保。情報は時として剣よりも鋭い武器となる。逆に天ノ川のように情報を集めないで判断すると確実に痛い目にあう。ハジメもメイドの人に図書館の場所を確認していた。恐らくは俺と同じで情報を集めている。」
「まるで経験したかのような言い方ね。」
「言っただろ。情報は武器になる。
例えば優花。」
「なっ·····何よ。」
「優花は昨日、俺が雫の家の道場で鍛錬している時、ずっと見てだろ。俺の背中を。」
「えぇ。でもそれがどうかしたの?」
「今はこの情報を選んだが例えば暴露されたくない情報を俺が選んでいたらどうだ?」
「確かにダメージがデカいわ。」
「そういう事だ。」
「わかったわ。ありがとう。」
と言うと今度は雫が俺の反対側に座り
「海斗。私はこれからの事を考えると·····怖いの。」
「そりゃそうだ。俺だって怖いさ。
でもな·····俺は何があっても雫と優花だけは俺たちの世界に連れて帰るぞ!」
と言って俺は両隣に座る2人の頭に手を当てて荒いが丁寧に撫でた。
2人は顔を赤くするがでもさっきみたいな怯えた表情はしていなかった。