―しんどい。
絶賛社畜の俺は今日も残業だ。
現在時刻は深夜2時。
残りの作業はまだ半分残ってる。
「今日も帰れねぇな…」
別に帰っても一人だからいいけども。
「あぁ、俺のポケモンと会いてぇな…」
その言葉を最後に、俺の意識は途絶えた―
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「今朝のニュースです。本日の深夜2時頃、〇✕会社のシヤさんとチクさんが遺体を発見しました。死因は―」
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――死んだな、俺。
いや分からないよ?まだ生きてるかもだよ?
でも多分死んだろ。知らんけど。
「―おい」
声をかけられた。てか初対面でおいって言ってきたよ。
「何すか?ってアルセウス!?」
そう、目の前にいたのは―
「いかにも。私はアルセウス。君に頼みがあってな…」
ワオ、アルセウス直々に何か頼みすか…
「何でも言ってくださいよ」
「分かった。感謝する、人間よ。頼みは―」
アルセウスが光る。
「ヒスイの地で、混乱を抑えてくれ―」
続くアルセウスの言葉の意味は分からなかった。
ヒスイ?どこだよそこ。
…まあ、気にすることでもねぇよな。
そしてまた、俺の意識は途絶えた…
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「あれ?人が倒れてる。テルせんぱーい!!人が倒れてるー!!」
「え?見せてみろ…って、なんだこいつの格好。お前が空から降ってきた時のに似てるな、ショウ」
「そうですね…大人、ですよね?」
「ん、そだな。おいお前、起きろー」
「…んぁ?何?」
こいつらかな?俺が寝てる側でなんか話してたヤツら。
「何?じゃねぇよ。こんなとこでポケモンもなしに寝てんじゃねぇよ」
ポケモン?まさか、マジでアルセウスと会ってた?
てことは―
転生シテルゥゥ!!???
(厳密には転生ではないヨ!)
待て、落ち着け、落ち着くんだ。あくまで俺は動揺していないと思わせろ。
あんまり子供の前でダセェとこ見せたくないからな…
「うるせぇな、3日ぶりの睡眠なんだよ」
「「えぇ…」」
なんか引かれたし。酷くね?まじだからな、睡眠3日ぶりってのは。
「そんなことより、貴方はどこから来ましたか?」
女の子の方が話しかけてきた。
凄い言葉遣いが丁寧だなぁ。
「知らん」
それに比べて俺は…
「テル先輩、この人やっぱり―」
「あぁ、時空の裂け目から落ちてきたんだろうな」
…駄目だ。話についていけん。
「あのさ、俺ポケモン持ってねぇし、どうすればいいんだよ…」
「…まぁ、うちでどうにかしてもらうしかねぇな。着いてこいよ、オッサン」
「あ?俺まだ23だよ」
「お若いんですね!」
あっ、女の子の方優しい!!
「そういやオッサン、名前は?」
この小僧…
「ケイだ」
「そうかオッサン」
「シバくぞ小僧」
「俺はテルなんで。小僧じゃないっすよー」
うん、イライラするねぇ。
「私はショウです。よろしくお願いします、ケイさん!」
「よろしくな、ショウ!」
ショウか、いい子だな。そこのテル坊とは大違いだ。
…とゆうか、俺アルセウスからなんか頼まれてたような…ま、いっか。
「着いたぜオッサン。ここが俺たちの村、コトブキ村だ」
「お、すげぇな。あと小僧、お前後でシバくね」
「やめてくださいねケイさん!?」
おっと、ショウちゃんに言われたらやめるしかないだろう。
「にしても、すげぇな…」
思わず俺は、そう声を漏らすのであった―