財団の布教アカデミア   作:葉月

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ブライト博士の日常

 

なんやかんやで死柄木弔とかいう白髪の少年の率いる『敵連合』という組織―なぜ『先生』と名乗る男?がトップにならないのかは分からない―に属することになったブライト博士だが、そんな彼の日常を少し紹介しよう。

 

「ほう、すごいな!天井が一瞬で壊れたぞ!」

「…何で寝てる俺の手が天井に当たったんだよ…???」

「それは私がベッドを吊り上げて君の手を天井に…いや、これは不健康そうな君に日光浴をさせてあげようと…あ、ちょ。小指がついたら死んじゃうから首つかまないで」

 

朝、清々しい陽光で自らの上司である死柄木弔に日光浴を実行させる。

彼はお礼に四本指で首をつかんでくれたようだ。心なしか白い手の模型の下の顔にも青筋が浮いている。

 

「…何を、しているんですか?」

「掲示板の荒らしを特定してるのさ!彼らを見ていると無性に腹が立つから私の残k…おっとこれ以上はだめだな。」

「…はぁ。深く突っ込むのはやめておきますが、弔を朝からかったことについての弁明を聞きましょうか。」

「…あれは私の双子の悪い方がやったんだ。」

 

昼、パソコンを弄っているブライト博士は黒霧からの質問に誠意ある回答を行い、颯爽と敵連合の拠点にしているバーから立ち去…ろうとしてワープゲートでパソコンの前に戻される。

数時間にわたり黒霧からの説教を受けたのはいうまでもないことだろう。

 

「おいおい勘弁してくれよ…負けが積もってきたな…だが、もう一回だ!」

「…そろそろ身ぐるみ剝がされそうだとは思わないのかい?次に賭けるものなんて残ってないだろ?」

「いや、私の魂をかける!」

「…まあ、賭けはなかったことにしていいよ。その代わりドクターの研究に協力してやってくれ。」

 

夕方、『先生』と賭けチェスをして全敗。しかし、魂までかけようとしたブライト博士の熱意によって賭けは無効になったのだ。

 

「こんばんは少年!今日も特訓かい?精が出るねぇ!」

「あっ、はい!こんばんは!」

 

夜、疲れ切った様子の緑髪の少年と海岸近くで会釈を交わす。

ちなみにそんなところに行っている理由は掲示板を荒らすような連中を社会と財団のために残機にするためである。私怨ではない。

 

___

 

「…ふむ?おおよそ改造人間…でいいんだよね?」

 

『ドクター』と『先生』と呼ばれている男たちが見せてくれたのは、ヒーローの卵を襲撃する計画で使う改造人間だった。

今のところブライト博士は個性関連の学者として活動していたということにしているので、『ドクター』とかかわることは多いのだが財団での『個性』研究もしたことはあるため話は盛り上がることは多く、それ故に彼の『最高傑作』を作るためにアドバイスを求められたのだ。

 

「基本的にはそうじゃな。…しかし、個性の容量をもう少し増やしたいところでもある。これにでてきたSCP-914が欲しいよ全く。」

 

実際SCP-914のFineならば容易に問題を解決するだろう。肩に乗った首飾りをつけ白衣を着たサルに餌をやりながら考える。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ほう!体を大きくすればその分個性の容量も増える?…確かにギガントマキアも無改造で個性を複数…だが知能の低下はどうなる?いや、そうか!知能もまた個性の容量を圧迫…すると人類の知性ももしや個性?…だがそれは…」

 

『ドクター』が思考の海に沈むのを後目に、肩に乗せたサルはまるで嘲笑うように大きな口を開ける。

『個性』がいかなる法則に基づいていようと、『個性』がいかなる起源をもっていようと所詮新人類の問題。

人類の保護という目的が副次的なものになった以上、至極()()()()()()ものなのだから。

 

ブライトと『ドクター』が語り合うのをしり目に、サルは肩から飛び降りるとどこかへと去っていくのだった。

 

(…そういえばブライト博士、USJについて調べてたけど『計画』について何か知って…いや、それは無いか。)

 

そのころ『先生』は何か引っかかることがあったが、その違和感をすぐに捨て去り脳無の並ぶ研究所から去ってゆくのだった。

 

「ウッキィッー!」

「…なんだ、ブライト博士のペットか。」

 

一匹のサルと一緒に。

 

 

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