IS~暁に浮かぶ白を忘れない~   作:不落閣下

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20――物語る。

 うーん、やっぱり売国しちゃったのは短慮だったかしら。けどそれ以外に一夏と一緒に居られる気がしないしなぁ。そんな事を思いながら、あたしは浅草から手渡されていた今時電気屋の片隅にも見当たらない二つ折りの赤い携帯を見ながら、中庭から続くランニングコースを少し越えた森林地域の一角に立っていた。IS学園は小さな人工島で湖の外円部前には鬱蒼と生い茂る木々が植えられていて、クリーン的な活動指針などと言ったアピールの一環だったかしらね、確かそんな感じの奴で作られてた筈。まぁ、それは兎も角としてだ。今、あたしは以前、浅草と以下の様な口約束を行なった。正式な文章での約束の取り付けは「裏切る可能性ありますよね?」と言う売国奴なあたしにはクリーンヒットな言い回しで却下されているので諦めるしか無いが、さ、流石に用は済ませたから魚の餌になってくださいねだなんて事は言わない筈、多分、いや、割と本気で勘弁して欲しいけどね。今のあたしには浅草の口約束を鵜呑みにするが如く頷くしか無いのだから「国を売れば殺さないと言ったな、それは嘘だ」なんて展開になるのは生命に関わるから止めて欲しい切実に。

 そう、以前交わされた約束は二つ。一つはあたしが個人で中国代表候補生主席と言う立場から情報収集を行い日本政府、もとい浅草へと告げ口(リーク)する事。もう一つは、恐らくながら浅草の個人的な約束事なのだろう、データベースに渡されたこの赤と黒の二つのUSBを差し込んで読み取ってから持って帰る事だった。中身を聞いてみれば、特定の記録だけを抜き取る処理が施されると言う割とガチなスパイが使う様な代物であり、何を吸いだしているのかは分からないが今になって現実感をこれでもかと味わさられた物でもあった。本格的に売国奴だと思い知らされる気分であったのは間違いないわね。尤もそんなスパイ映画染みた事をやる羽目になるとは露とは思わなかったわよ本当に……。

 

「と言うか、日本忍者し過ぎでしょう……忍びなさいよ……」

 

 そう、普通国家代表候補生であっても任務としてこの学園に来ている私が本国へ戻るためには其れ相応の理由が必要だった。……そう、だった、のよね。浅草から手渡された端末に入っていたISパッケージは完全なステルス機能を展開する《甲賀》だった。説明されながらも嫌な感じが沸々としていたが、はっきりと「では、本国に戻り次第、最短ルートで潜入してきて戻ってきてくださいね。そのパッケージであれば明朝には戻ってこれるでしょうから」と、有無を言わさずの雰囲気で死刑宣告めいた、私が本当に裏切って日本へ貢献するかの最初の試験が実地されたのだった。流石に緊張状態で徹夜したもんだから一日程寝込んでしまったが、何とか任務が成功してよかった、本当に良かった……。と言うか、ISの反応を隠し切るパッケージを開発しちゃってる日本って本当に非戦闘国なのかしらね……。あの笑ってない深過ぎる深淵の笑みを見てしまっていると、確実に何か抱え込んでるわよね。核とか実は隠し持って……、いや、核よりやばいものがある気がしてままならないんだけど……。

 背筋が冷え込んで戦慄しているとふと足音が聞こえた。ぱきぱきと足元の枝を圧し折る小気味良い音が段々と近付いてくる。振り返れば普段と変わらぬ浅草が歩いていた。

 

「……此処に居ると言う事は無事に終えた様ですね」

「ちょっと待って、その言い方だと此処に居なかったら無事じゃないって聞こえるんだけど」

「ええ、貴方に渡したパッケージは非公開の物ですから、鹵獲されていたりしたら大問題ですからね。今日中に帰還していなければISコアのみを転送した後に爆発四散する仕掛けがありました」

「え゛っ!?」

「ああ、でも日本近内に居れば解除されますので大丈夫ですよ」

「と、とっとと返すわよそんな物騒なもん!!」

 

 慌てて掌サイズの充電器めいたカモフラージュがされている端末と共に本国から引き抜いてきた情報の詰まったUSBを手渡す。それを受け取った浅草は冷めた目で手元の端末に黒のUSBを挿入して中を閲覧し――珍しく露骨な舌打ちをした。……し、舌打ちしたぁ!? 普段感情が薄い浅草が舌打ちする様な内容なのそれ!? い、いったい何が入ってるのよそれ……。何と言うか、欲しい情報が得れなかった様な、そんな雰囲気で浅草は一つ溜息を吐いた。そして、赤のUSBに入れ替えて流し読みしてからあたしの方へ見やる。

 

「まぁ、良いでしょう。期待値すら届かないとは……、がっかりですね。……はぁ、この程度だとは……」

 

 も、もしかしてあたしの事じゃないわよね。勿論、特段取り得の無い爆発オチが芸風の本国の事よね? ちっ、役立たずが、死ね、みたいな展開にはならないわよね!? そんな割とガチで焦りで冷や汗を額から垂らしたあたしの心境を察したのか、ああ、と前置きして言葉を続けた。

 

「鈴音さんの事ではありませんよ。試験は概ね最高の点数ですね。辛く言えば昨日の内に渡して欲しかったですが……、まぁ、初めてでしょうし不問としましょう」

「ほ、ほんと!?」

「ええ、問題無く達成しましたので、これで日本への亡命の手続きとアンリアル工房の所属権を贈呈される事でしょう。今後の任務は私からではなく、その赤い携帯から直接オペレーターから命令されるのでご注意ください」

「……本当に?」

「亡命の事ですか? ……ああ、貴方の持つ《甲龍》は以後鹵獲機として扱われますので、一度スタッフが取りに来ますがちゃんと戻ってきますから安心してくださいね」

「そ、そう……、今後とも宜しくお願い致します」

「はい、貴方が日本を裏切らない限り、私たちは同僚です。……まぁ、然程過激な任務は私の方に流れますので、精々が潜入任務程度でしょうから安心して良いですよ」

「……過激?」

「ええと、過去にあった事例で言えば……、そうですね。日本国内に潜伏した工作員を殲滅(しょり)するだとか、各国から派遣された刺客を返り討ち(みなごろし)にしたりだとか、施設に潜入してきたスパイにお話(ごうもん)してから始末(ころ)してたりしてましたね」

「……ひぇ」

 

 それ、根っからの暗部の遣る事よね!? と言うか何でそんな物騒な内容をはにかみながら言ってるのこの子。……あれ、そう言えば浅草って施設暮らしだったって言ってたわよね。ご両親とか家族は居ないのかしら。……いや、居ても暗部(そっち)側の人よね、確実に……。最初から人を殺す機械の如く育てられたからこんなにも表情が薄いのかしらね。

 ……でも、人殺し、なのよね。実際、本国で射撃場で人型の的に撃ってたりしてたけど、実際には多分固まる、と言うか吐くわね確実に。けど、そんな段階すら踏み潰して浅草は此処に居る。一夏の護衛として。え、と言うかそんなレベルの人が護衛しなきゃならない人物の価値って計り知れないわね……。国家レベルの存亡がワンチャン……?

 ――あ、これ確実にあたし選択肢間違えたかもしれない。

 あはは……、これ手を汚して生きて行かないと死ぬ世界への切符だった訳ね。代表候補生の扱い所か戦闘員としてしか見られてなかった、って事よねこれ……っ!? 今更ながらだけどとんでもない所に来てしまった気がするわね。深淵の泥沼に片足突っ込んだ状態よね、しかも雁字搦めに鎖で引き摺られて。青褪めて行く表情とは裏腹に、心内環境は熱く燃えていた。

 ――上等じゃないの! これぐらいの逆境、乗り越えてやろうじゃないの!

 

「……ま、取り合えず死にはしませんよ。確実に一夏くんの子を孕む役割を得るでしょうし……」

「は、孕む!?」

「ええ、何か可笑しい事言いましたか? と言うか、それ目当てで亡命したのでは……?」

 

 い、一夏とけ、ケッコンカリ……ッ!? いや、どうだろう、結婚できるのかな。……ち、千冬さんにはどう言うんだろ……。……って、あれ? なら浅草はどうなんだろ。完璧超人な浅草の遺伝子と掛け合わせたら、だなんて妄想を素人なあたしが思い浮かべるなら、上の人たちなら尚更だろうに。

 

「そ、そうだけどさ……。と言うか、確実なの? 浅草も候補には入るでしょう?」

 

 そう尋ねた瞬間、浅草はすっと瞑目してから自嘲する様にお腹を、いや、その下の子宮のある部分を撫でて言った。

 

「私、子を産めない身体なんです。これからも、いえ……、一生、無理でしょう」

「ご、ごめん! 悪い事聞いた……」

「いえ、普通じゃ有り得ない事ですから鈴音さんが気にする事では有りませんよ。……此度の任務、お疲れ様でした。お部屋に戻って疲れを取ってくださいね」

「う、うん……」

 

 目を開いた浅草の姿は、何処か悲しそうと言うよりもダウナーな落ち込んでいる様子だった。その表情はあまりにも痛々しくて、心が、痛んだ。考えるよりも行動を信条としているあたしは咄嗟ながら浅草に近付いて、抱き締めた。身長的に浅草の方が高いのでなんだかあたしが宥められている様にも見えるだろうけども、と言うか地味にあたしよりも大きいな……ッ!  って違う違う。腕の中に収まった浅草は困惑しているようであったが、んなこと構わずにあたしは強く抱き締めた。

 

「……上手く言えないけど、あたしはアンタの事友人だと思ってる。だから……、辛かったら、愚痴溢しに来ても良いから! 中国を売って此処に居るあたしだけど、本当は裏切るってのも嫌いなの。それに、口は堅い方よ! 万々頼ってくれていいんだから!」

 

 そう目をぱちくりしている浅草の目を下から覗く形で見詰めながら言ってやった! 浅草の表情は何とも言えない複雑な様子で、戸惑いや困惑が濃いながらも嬉しさや悲しみの色が垣間見れた。そして、目尻が少し下がって――儚げな笑みを浮かべた。あたしが男の子だったら即悶絶死しているレベルで見惚れるような笑顔だった。

 

「……ありがとうございます。ふふっ、同性の方からこんなに熱いアプローチを受けたのは一年振りですね……。ん、そうですね……、恐らく口だけでは信頼は伝わらないでしょうから、これから()さんと末永く交友が続く様に一つだけ教えてあげましょう」

 

 浅草がそっと身体を揺すったかと思えばすとんと左腕の二の腕から先が落ちた。

 ――落ちたぁっ!?

 

「落ちたぁ!?」

 

 心の声と言わんばかりにぎょっとしてしまったあたしは慌てて浅草の左腕を拾い上げる。しかし、そう言えば左腕が取れたのに血が出ていない。そうしゃがみ込みながら上を見やればかなりメカメカしい感じの接続部が其処にあった。……良かった、いきなりやるもんだから心底驚いたけども義手だったのね。って、かなりヘヴィな事を暴露されたような……。

 浅草は拾い上げた左腕を受け取ってカチッと音は鳴っていないもののそんな風に形容できる呆気無さで腕を戻した。手馴れている様子から、数年以上は慣れ親しんでいる様に思えた。

 

「私の専用機《玉鋼》の待機状態はこの義手です。一応これ、秘密な情報ですから、話しちゃ駄目ですからね」

「……もし、話したら?」

「貴方の逃げる背に向かって対艦砲を撃たねばなりませんね」

「に、Need not to knowって奴よね、本来なら」

「ええ。ですが、こんな情報を抱えたならもう逃げれませんよね?」

「……………………末永く宜しく」

「はい。宜しくお願いしますね」

 

 何と言うか、信頼の重さが半端無い。いや、浅草からすれば軽いジョークの一部めいた軽さなんだけど、国家機密の一つで話したら、いや、知ったら消される類の情報を暴露されたこっちは度肝を引き千切られた気分だった。し、心臓が凄い高鳴ってる。目の前も若干危ういし、死相が見えるんじゃないかしら今のあたしって。……さ、流石に死兆星は見えないわよね……? ……良かった、見えなかった。つい、《甲龍》のハイパーセンサーで探しちゃったわよ……。大丈夫、話さなきゃ良いのよ。……大丈夫、よね? う、うん、大丈夫大丈夫、…………記憶、無くならないかしら。割と切実に忘れたいわ……。

 

 

 

 

 

 

「……お弁当、ですか?」

「そうそう、IS学園って屋上が解放されてるから今度其処でどうかなって思ってたんだ」

 

 えげつない訓練漬けの二ヶ月が過ぎ、六月頭に差し掛かった天気は春と夏の境目で抜群のピクニック日和だった。昼休みに何となく染子さんに振った話題にハテナマークを浮かべた様なトーンの返しにふと彼女が施設育ち、それもかなり常識を逸脱した方針の場所だった事を思い出して付け加える様に説明した。

 

「あー、弁当ってのはこれくらいの弁当容器に自分で作ったおかずやご飯とかを入れて持ってくる、言わば家庭版外食みたいな奴だ」

「私、これまで包丁を握った事すら無いのですが……」

 

 つまり、お料理新入生と言った所なのだろう。染子さんの環境を考えるに当然と言える様な返しだ。ふっふっふ、そうだろうと思って既に準備は終えているんだ。弾に頼んで料理セット一式を送ってもらったんだ! 俺の分は千冬姉が持って来てくれたから、少しでも日常ってのを感じて貰いたい一心で……ってのは建前で、単純に染子さんの手料理ってのを食べてみたかったからでもある。と言うのは話半分の冗談として、だ。

 ……先日家庭科の授業でセシリアの飯マズを味わった経験から、染子さんが飯マズは拙かろうと言う配慮だ。もしかしたら蛇を捌いて焼いた物を料理と断言する様なタイプだったりしたら色々と女性的に拙いと言う配慮でもあったが、そもそも料理をした事が無いタイプだったようでかなり安心した。ドンッと鳴らぬように机の上に小さなトランクを置き、止め具を外して中を晒した。

 

「安心してくれ、もう用意してある!」

「包丁にまな板に各種計量スプーンやボウル……、ええと、これは?」

「ん? ああ、それは皮むき用のピーラーだな。俺は包丁でやっちゃうけど初心者だったらこっちの方が良いかなって」

「そうなのですか……。と言うか、これ自費で集めたんですか?」

「おう、そうだぜ? 染子さんには色々と、……本当に色々と世話になってるから何か返したいって思ってさ。んで、色々と考えた結果実用的なもんが良いだろうって事で料理にしたんだ。こう見えても家事一般は得意でさ。色々とできそうな染子さんよりも腕前は確かだと自負するくらいには自信があるんだ」

「へぇ……、家事、ですか……。………………あれ、人らしい生活してましたっけあの頃の私……」

「んんっ、今とんでもないのが聞こえたが取り合えず先続けるぜ。でさ、料理、学んでみないか?」

「そうですね……、訓練の方も順調ですし、座学もそれなりにこなせる様になりましたし……、まぁ、スケジュール的には大丈夫ですね。……ただまぁ料理をする機会があるかと言えば懐疑的ですが、習っておいて損は無いでしょうからお願いしても宜しいですか?」

「おう! それじゃ、早速今日の夕飯を作ってみないか?」

「随分急ですね……、ですが、折角のご好意ですし、宜しくお願いします」

「ああ! 任せてくれ!」

 

 よしっ! なんか周りの目がすっげぇ痛いけどそんな事はどうだって良い、重要な事じゃないからな。朝食の時に食堂のお姉さんズにもう話は付けてあったりするので、話がついて良かったぜ。まぁ、無理なら無理で俺の夕飯になるんだけどな。と言うか、染子さんの過去話は色々とブラック全開なのでやんわりと受け止める方向で行こうと思うんだ、うん。

 

「そして、お弁当ですが……、量が……、その……」

「あー……、実はな、こんなのもあるんだ」

 

 恥ずかしそうに視線を逸らして言い辛そうにする染子さんの光景を《白式》に激写して貰いつつ、鞄から取り出すは大容量の弁当箱。浅草スペシャルの量を考えても同量程度はあるであろう物をこれまた弾経由で送って貰ったんだ。訓練が激しいのでキロ単位入る奴を頼むとネットで検索した物を添付したメールを送ったら、弾から「女性の園ってのはそんなに辛いのかよ」と同情込みのメールが返って来て割と本気で落ち込み掛けたんだよな。俺、数ヶ月前までは普通に学生やってたのにどうしてこうなったんだろうってさ……。ま、まぁ、染子さんの盗撮写真の存在を思い出して色々と慰めて貰った訳だが……げふんげふん。

 染子さんは大容量の弁当箱を見て「おぉ……」と感嘆の声を漏らして開け閉めしていた。何と言うか子供っぽい新鮮な光景に萌え死にそうだ。弾、割と本気でよくやった。完璧(パーフェクト)だ、弾。今度の休日に相談ついでに遊びに行く時にジュースを奢ってやるとしよう。一本と言わずに九本飲ませてやるよ。

 

「これなら大丈夫そうですね。こんなに受け取ってしまって良いのでしょうか……」

「良いんだよ。それ以上に俺は染子さんから受け取ってるし、こうして喜んでくれたなら幸いって奴だ」

「一夏くん……、ありがとうございます。使用頻度は据え置くとして、大切に使わせて貰いますね」

 

 うん、これを機に料理を教えてあげるって口実で仲深めようとも思ってるから無問題だ。むしろメリットの方が多過ぎるくらいだ。……染子さんを、彼女(このこ)を護れる力を得るってだけじゃ、平和の盾で殴ってる様なもんだ。身も心も護れなくちゃ、意味が無い。そのためには、かなーりえぐい内容になるだろうけども染子さんの過去ってのにも挑まなくちゃならない。深淵のどん底に落ちてるってんなら手を差し伸ばして引き上げて、崖っぷちに居るってんならそこまで道を作って救出してやる――そんな心意気で行かなくちゃきっと目の前の彼女(なもしらぬかのじょ)を救ってやる事なんてできやしないんだと俺は思ってるんだ。

 それに、何でか知らないけど、時折表情に陰を落とす姿を見て、胸が痛むんだ。あの時の様に、心臓が潰される様な苦しみを感じるんだ。だから、染子さんには笑顔で居て欲しいんだ。いや、違うな。俺が、染子さんの、未だに本名も知らない彼女の本当の笑顔を見たいんだ。誰かを護って背にやって、いつも見て来なかったその笑顔を、俺は、見たいって欲してるんだ。

 ……実は、鈴とのあの遣り取りがきっかけで思い出したなんて言えやしないけどもさ。

 べ、別に巨乳は千冬姉で見飽きてるからって訳じゃない。違う、違うんだ。俺はどっちかって言うと正確的にも慎ましいって言うか静かって言うか一緒に居て安心できるような人が良いってだけで別に貧乳寄りの性癖を持ってるだとかそう言った訳じゃないと思うんだ多分。……巨乳物じゃ興奮しなくなったの何時だっけなぁ……。確か中学超えての鑑賞会辺りか、慎ましいタイプって言うかスレンダーなタイプのを見てた様な……、って違う違う、思考が脱線し過ぎだ。

 ――兎も角、俺は彼女を護ってやりたい。それが、傷付ける彼女自身だったとしても、だ。

 俺は《白式》って言う億万分の一の力を手に入れた。そして、それを扱うだけの実力も順調に得ている。だからこそ、心身にも重きを向けるべきだと思ったんだ。時折辛そうな顔をしているのはもしかすると体調不良からの健康的な問題かもしれないし、過去にあった事のフラッシュバックからの精神的な倦怠感などの症状なのかもしれない。少しでも気遣える事ができるなら何だろうと思ったのが日常計画(これ)だったのだ。料理はほんのきっかけではあるが、日常的に食べる事は普通であるし常識的な事だ。非日常に重きを置いて身をも傾ける染子さんだからこそ、知って欲しかったんだ。もしかしたら、知らないだけなのかもしれないんだ。知らない事を当たり前の様にやれってのは酷な事だと思うし、前にも色々と無理難題を吹っかけられた事の経験談からも言えるが押し付けるってのは本当に度し難い案件だ。だから、俺は押し付けはしない。きちんと染子さんに尋ねてから色々な事に触れて貰いたいと思っている。……いやまぁ、今回の件は最初で初めてな事だったのでやや強引気味だったのかもしれないけれども。

 人並みの幸せってのを知って貰いたいんだ。殺し殺されの世界で生きているのかも知れない染子さんに、平和的な事も負けないくらい素晴らしい事なんだと教えてあげたいんだ。なんなら、俺だって殺し殺されの世界に脚を突っ込んだって良い。それくらいの度胸とやる気が無きゃ失礼ってもんだろ。俺は、知って貰いたいんだ。

 ――そして、俺もまた染子さんの事を知りたいんだ。

 きっと、これが本音なんだろうけども、言い訳めいた綺麗事を吐いているつもりはあるけども、……俺だってやっぱり思春期の男なんだ。こうも気になって仕方が無い女性の事を考えたって可笑しくは無い筈だろう? なぁ、弾。教えてくれ。これが恋って奴なのかな。違ったとしても、どんな名前を付けりゃ良いんだか俺にはわかんないんだ。人並みに生きてきたって自覚はあるけども、人の人並みってのは千差万別で、常識ってのも社会的なそれとは違ってたりするもんなんだからさ。

 

「そうしてくれたら俺も嬉しいな」

 

 そう、ぽろっと口から出た言葉に自分でも驚いた。こうして誰かに喜んで貰いたいって心から思った事なんて数回程度、いや、果たして此処まで満たされるもんだったろうかと自問自答したくなるくらいにその純度って言うか質が違った気がした。極自然に笑みが浮かんで、「はい」と微笑んでくれた染子さんのささやかな微笑に一喜一憂の思いで舞い上がった。

 ――嗚呼、何でこんなにドギマギしちまうんだろ。全く持ってわかんねぇや。

 本当にどうしちまったんだろう。こうして笑い合ってるだけで心が満たされる様に感じてしまう。いつまでもこうしていたいと思っちまう。今まで感じた事の無い欲求に心がパンクしかけて鼓動が喧しいくらいに騒いでる。

 

「ふふっ、施設の頃はお弁当だなんて言葉すら聞いた事が無かったので楽しみです。お料理も初めてですし、ご指導ご鞭撻の程お願いしますね一夏くん」

「ああ!」

 

 この笑顔を見るために三万程吹っ飛んだけど安い投資だな。折角だからと言って上物の金物屋に頼んだ甲斐があったってもんだ。……あー、女の人にお金を貢ぐ男性の心理ってのはこんな感じなんだろうな。キャバクラだとか水商売の相手に貢ぐってのはかなりリスキーと言うかそれらも込みの商売だからちょっと俺には無理っぽいが、こうして女友達に対して笑顔を見るために羽ばたいたお金は無駄死にではなかったと証明された気分だぜ。自然と笑みを返して、早速持ってきていたお弁当に使えるレシピ雑誌を手渡す。染子さんは見た事も無いと言った様子で興味津々に読み始めた。

 ……うん、平和だ。

 

「ねぇ、一夏? さっきから二人だけの世界作ってて楽しかったみたいね……?」

「へぇあ?! り、鈴か。どうかしたか?」

「……此処食堂だって分かってるわよね? それにあたしたちも居たわよね……?」

「お、おう、そうだな」

「何で染子(・・)と喋ってる時はこっちの声聞こえてないのよ!?」

「え? だって、俺には関係無さそうな雰囲気だったし……」

「うっ、…………別にアンタに関係無い話では無いんだけどね。……アンタの鈍感っぷりにはもう手馴れて来たわよ……」

「んん?」

「まぁ、いいわよ」

 

 何と言うか、万里の美乳見学ツアー(あのときのできごと)があってから鈴との関係は少し変わった。と、言うよりも何と言うか染子さんと仲良くなったようで、その雰囲気が似てきたのだ。言うなれば落ち着いた、と言うかクールキューティと言うべきか、普段の鈴の印象が段々と変わっているんだよな。大人びた、と言うのだろうか。何か家族にすら打ち明けられない何かしらを抱えてミステリアスになった、そんな感じの雰囲気になっている。わーわーぎゃーぎゃーと喧しい箒とセシリアには変わりは無いが、其処に混ざらず冷静に後ろから溜息混じりに苦笑している、そんな立ち位置になっているのが今の鈴だ。

 正直、偶に男心的にもグッと来る一面が垣間見れる様になり、…………そうだな。魅力的になった、と形容すべきだな。高校生になって気持ちが引き締まった、そんな心意気から印象も変わっているのだろうか。……それとも染子さんとの交友が鈴を変えたのかね? お互いに下の名前で呼び合っている事からそれなりの関係は築けているようだしな。……まぁ、箒とセシリアの疎外感と言うか空気感が否めないがな。それとも矢張り、……胸の大きさで派閥が出来ているのだろうか。染子さんも鈴もスレンダーと形容するべきタイプの分類だし、箒とセシリア組はその、な? 大きい分類に入るだろうし、授業の時にISスーツを着て強調される胸がやばいんだよなー。まぁ、チラ見する程度で、専ら染子さんの曲線美に見惚れてるんだけどもさ。……あのISスーツの下には盗撮写真(あれ)で見れた桃源郷が広がってるんだよな……。

 

「……あのねぇ? あたしと喋ってる時に他の女の事思い浮かべてるんじゃないわよ」

「な、何故……!?」

「染子の方チラ見してんのバレバレだからね?」

「なん、だと……」

「……はぁ、染子に料理を教えるならあたしも噛ませないよね。中華料理屋の娘の腕前披露してあげるわよ」

「そうだな。鈴は中華系の料理凄く美味いもんな。あの頃より腕前も上がってるみたいだし。そういや、おばさんたちは元気か?」

「え? ……ああ、あの人(・・・)なら元気にしてるんじゃない? 軍に志願してから会って無いけどね。会いたくも無いし」

「………………へ?」

 

 鈴は煙草片手に溜息を吐く様な、そんな雰囲気でしれっと言った。確か親子間の関係は良かった筈。鈴のおじさんとおばさんが離婚しちまってから女尊男卑の風潮も相まって親権がおばさんに移ったから中国の実家に戻ったって話だったけど……。いや、割と本気で何があったんだ? 俺のそんな疑問めいた心境に、と言うか露骨に顔に出したからか溜息混じりに口を開いた。

 

「あー、パパと離婚してからすっかり風潮に染まっちゃってね。正直もう縁を切りたいレベルってか縁切る予定だし、今後会わせる気も無いから虚無に放り投げた方が良いわよ。……そっか、そう言えばパパは日本に居るんだっけ。親権移して貰おうかな……」

「……なんつーか、大変だったんだな」

「……まぁね。どいつもこいつも頭悪過ぎ。ISが女性にしか動かせないってだけで、別にアンタらが使えるって訳でもないのにふんぞり返って気持ちが悪いってなんの。こうして代表候補生……いや、元か。まぁ、専用機持ってる立場からすれば凄い醜いのよね、何と言うか養豚場見てる気分? いや、豚に失礼ね。まぁ、それぐらい酷いのよ。女性人権団体だなんてできてからこんな風潮になっちゃって最悪ね本当に」

「お、おう……」

 

 良い笑顔で辛辣な言葉が飛び出して来ていて、その言葉の散弾が此方の会話を盗み聞きしている複数人に直撃していて目も当てられない状態だった。鈴としてもヘイトを稼いでるつもりは無いようで、割かし本気で語っている様だった。隣で頷く気配を感じれば、染子さんも小さいながらも頷いていた。確かに、ISが出来てからの女尊男卑の風潮は著しく、ぶっちゃけ男子の身からすれば「なにあのキチガイ」と言った印象である。どんなに美人で金を払われても手を払い除けるような奴らがそこらに居る様な時代になってしまっていた。女性人権団体の生み出した業は深いなぁ。まぁ、その一方で心が綺麗な人が男性の心を掴んでいる流れもあるんだよな。美人局みたいな話だが、其処に下心が無ければ美談になるって訳で。なので、見た目は良くても心が汚い奴らが売れ残り、見た目がまぁまぁであっても心が綺麗な人たちがバージンロードを歩むと言うのが今の時代だったりする。外見を気にしている奴らは大体が今の風潮に染まっているパターンが多く、最近では今まで見向きもしなかった女性の方が結婚に有りついているようだった。なので、ブス専な方々がヒャッハーしてるらしいなスレを見る限りは。

 

「そう言えば弾とか御手洗は元気かしら? アレ(・・)に携帯のメモリ消されてから連絡できなくて困ってたのよね」

「あ、ああ……、何と言うかモテたいからってバンド組んでたりするぐらい元気だぜ」

「ふーん、そっか。ねぇ、今度遊びに行ってみない? また皆で遊びたいし」

「そりゃいいな。……あ、明後日に弾の所に行くつもりなんだが鈴は無理だな」

「え? 何でよ」

「そりゃ、外出許可証取りに行ってないだろ? アレ、発行に一週間掛かるから間に合わないぜ」

「げっ、そんなのあんの? あっちゃー、もっと読み込んでおけば良かったわ……」

「まぁ、今度遊びに行こうぜ」

「そうね。勿論、二人で、ね?」

 

 そう鈴は猫の様な妖艶な笑みで二人と言う所を強調して、俺の顔を下から覗く様にして囁く様に言った。その何処か淫靡な雰囲気にかなりドキリとしてしまった。辛うじて「ああ」と声を出したが、初心って言うか素人丸出しな反応をしちまってかなり恥ずかしい。つーか、鈴なんかエロいな。あの一件から何というか鈴をそういう対象で見ちまって拙い。脳裏で《白式》が激写してるのが尚更にストレートに意識してるって気分になる。いやまぁ、役得だから後で見直してニンマリするんだけどもさ。

 

「ふふっ、あの頃とは大違いね一夏。こんなに動揺しちゃって……、可愛いわね?」

「り、鈴……っ!?」

 

 俺の胸に小さな掌を置いてニヤリと子悪魔な笑みを浮かべた鈴がしな垂れかかってくる。喧しい鼓動の音が聞かれてやしないか冷や冷やする。鈴の小さな膨らみが右腕に当たっていて、染子さんのそれとは違う何処か甘い香りにくらくらしてきそうだった。

 

「お、おい鈴!? 貴様、何をしているのだ!?」

「そ、そうですわよ! そんな羨ま、破廉恥な!」

「べっつにー? 一夏の腕、あの頃よりも逞しくなってて良いなぁって思ってただけよ。あ、そうだ。明日辺り模擬戦しましょ。中国の代表候補生の頂点に立った実力なら楽しめるわよ、色々と、ね?」

「そうですね、鈴さんくらいの実力なら一夏くんも良い経験になるでしょう」

「そ、それならわたくしが……!」

「いえ、正直試験機を扱いきれていないオルコットさんでは嬲り殺しがオチですよ? 白兵戦の心得も無いようですし、篠ノ之さんと模擬戦を行なった方が利潤があると思いますよ」

「そ、それは……」

 

 染子さんの言葉にセシリアが黙り込む。……うん、まぁ、何とも言えないんだよな。ぶっちゃけ振り回してるだけだからなぁ、セシリアの接近戦って。だから簡単に打ち払えるし、何よりもミサイルを腰元にくっつけてる時点で破壊してくださいと言っている様なもんだしなぁ。機体コンセプト見直した方が良いんじゃね、ってなる。けれど、セシリアは本国からの命令で乗っている様なものなので武装の入れ替えも申請らしく中々許可が下りないそうだった。そのため、完全に戦い方を攻略されているセシリアは今の俺にとってはカモでしかなかったのだ。ぶっちゃけ、ビットからの攻撃って何発かは耐えれるからその間に突っ込んで一太刀入れれば終わりなんだよなぁ。ビット破壊しまくると経済的にもアレだし、セシリアのポケットマネーから出させる訳にもいかないし、最初の数回はしていたがもう手加減してくれている染子さんとしかしてないんだよな模擬戦。箒は……、うん、機体の性能差って残酷だよな、の一言に尽きるんだよな……。今もだんまりしてるし、他の生徒からは抜群に頭抜けているが専用機を持っていないってのが痛い所だ。

 

「……なぁ、浅草。もし、私に専用機があれば、どうなる?」

 

 意を決した、と言うよりは腹を決めかねていると言った様子で箒は染子さんに質問した。その言葉に染子さんは読んでいた雑誌から視線を上げて、「本気ですか?」と言う表情で箒を見詰めていた。そして、何事かを考えている片手間に、網膜可視処理された投影モニターで何やら操作してから雑誌を机に置いて向き直った。

 

「それは、篠ノ之束博士に専用機を頼む、と言う事で宜しいですか?」

 

 そうか! そういや箒の姉である束さんはISの生みの親。それも、束さんは箒を溺愛しているから専用機を強請ればあっさりくれる可能性が凄く高い。太陽を見続けていたら目が痛くなるくらいに当然なぐらいの確立で箒に送ってくれるだろう。染子さんの言葉に固唾を飲んだのは俺だけじゃなかった。この場に居る、盗み聞きしている奴らも含めて全員が、染子さんの言葉の続きを気にしていた。

 

「……無言は肯定と取ります。そうですね、確かに篠ノ之さんの実力は単純な教育指導を受けただけの生徒よりかは高いですが、並みの代表候補生レベルにはあと少し足りないですね。経験不足は否めません。……上級ランコース、マニュアルでの踏破且つ三分切りを果たせれば、代表候補生の資格有り、と言うレベルには達せるでしょう。しかし、今のまま専用機を保有する事は自殺行為、と言うよりかは自ら鉄の檻に入るようなものだと理解していますか? 篠ノ之束博士が今現在どの国にも捕捉される事無くフリーで居る今、篠ノ之さんのコール一つでアポイントを取れる、この事実にどれだけの価値があると分かっての事ですか?」

「そ、それは……」

「今、何の後ろ盾の無い篠ノ之さんがそれを行なった場合に起こり得るメリットは専用機、そして篠ノ之束博士とのホットラインが得れると言う事。そして、デメリットは貴方の存在を日本政府が抱える事が出来た場合は良いですが、他国との軋轢を省みると不可能であると考えられますので、国際連盟に委譲する形となり自由を奪われ軟禁される扱いとなります。また。その有用性から幾多の企業及びテロリストからの刺客も放たれ、平和を謳歌するためには鉄の檻に引き篭もらなければ安全すらも得れないどころか安寧も得れませんね。けれど、それは今の貴方自身の価値が無いからであり、引き取る価値が無いためでもあります。……今の言葉は胸の内に仕舞って置くと良いでしょう。貴方が、専用機を得るためには其れ相応の実力と……覚悟を持たねばならないでしょう」

「そう、か……。私は、まだ未熟か」

「ええ、一度自身を思い返すと良いでしょう。貴方が本当にしたい事を、明らかにすればあるいは……、いえ、私が言う台詞ではありませんね。追い詰められて逃げ出せずに従うままにあった私が、自由を語る事は許されない事でしょうから……」

 

 染子さんのその言葉はまるで懺悔の様な声色をしていた。きっと救いを求める事も出来なかったのだろう。施設と言う単語でしか知らないけども、彼女の一生はきっと其処で完結してしまっていたのだろう。いや、途中から入れられただとかの経緯はあるだろうけども、ん、そういや静岡で生活していたみたいな事言ってたな。って事は途中から施設に入ったのか? ……何で? ……流石に経緯までは知らないから憶測になるが、その施設が例えば孤児院だとかそう言う施設であったなら、染子さんの家族はもう居ないって事なのか? 追い詰められたとしても肉親には心を許す筈、いや、逆に家族に問題があったって可能性もある。うーん、今有る情報じゃ憶測もあやふやになっちまうな。よし、止めておこう、変な勘繰りは染子さんに失礼だからな。態度にでちまったら元も子もないしさ。

 しんみりとしてしまった雰囲気は昼休みの終わり一歩手前を告げるチャイムで有耶無耶に霧散してしまった。けれど、俺たちの心にはしこりの様な何かが残ってしまった様に思える。千冬姉の出席簿クラッシュの犠牲者が出たのは言うまでも無い事だ。




新年あけましておめでとうございます。
来年から頑張りますのでどうぞ宜しくお願い……、え?聞きなれたネタだって?まぁ、そうですよね。お年玉だぜーって三が日くらいには投稿するつもりが結局これだもの。一ヶ月よりかは早いけども、二週間て……。
申し訳無い、また、なんだ。
ブレxブレに嵌っちゃってね……、つい先ほど丙子椒林剣ちゃんを熟度75にしたところなんだ。ログレス?あんなゴミガチャ連発されたら誰だってやる気無くすって。ゴミ袋ガチャとは言い得て妙ですわぁ。ルルイエ異本可愛いよルルイエ異本。いあいあくとぅるふふたぐんしたくなるね、うん。

だからまぁ、内容も濃くしときましたのでお茶を濁してくだされば幸いです。
今年も宜しくお願い致します。
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