忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第10章「ジェネラル」

第10章「ジェネラル」

 

 

「いやだ‧‧‧いやだよ‧‧‧‧おかあさん‧‧‧おとうさん‧‧‧‧‧。」

 

僕は膝を付いたまま、赤い変な魚の臭いがする水の付いた汚い地面に他の皆と同じように倒れてるおかあさんとおとうさんの背中を揺す振りながらも起きて、起きてと言います。

 

 

なんで‧‧‧‧‧‧

 

 

 

なんで‧‧‧‧‧こんなことになるの‧‧‧‧‧‧?

 

 

 

いままで‧‧‧‧‧‧‧なにもおきなかったのに‧‧‧‧‧‧

 

なんでおかあさんとおとうさんをころしちゃうの‧‧‧‧‧‧?

 

 

ねぇ、なんでなの‧‧‧‧‧‧?

 

「ほう、未だにガキが生き残っていたか、しかも、リンカーコア持ちだとはな。」

 

すると、僕の目の前に分からない大きな尖ったビリビリッ!っていう音が出て光ってる身体をしたおとうさんとおかあさんをころした、なんなのか、分かんない大きな蛇のような怪物が立っていました。

僕のおとうさんとおかあさんをころした怪物はぼくを大きなロープみたいなもの腕で、つかんで持ち上げます。そして、ぼくにこう言いました。

 

「今直ぐに、あの世に居るお前の親父とおふくろに会わせてやるぜ?クソガキ」

 

その言葉に僕は背筋がゾクッとしました。その言葉を聞いて直ぐに、僕の

身体が震え始めて、何か、凄く怖くなってきました。そして、僕は凄く怖くなって泣いてしまいました。だけど、その時、僕の身体に身体が火の近くに居るような熱くて、痺れるような感覚が走りました。

 

その感覚と一緒に、僕の目の前が僕が目をつぶる時と同じようにまっくらになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと‧‧‧‧‧‧ここてで本当に合ってますか?クロス。」

 

アレンは僕にこの道が僕達の最初の任務先、「ヴァッサー」で合っているのかと聞いて来ます。

 

「はい、地図ではここらしいんですが‧‧‧‧‧」

 

僕は地図をもう一度、地図を確認しながらも、ここがヴァッサーなのか、確かめます。

 

確かに・・・・・こんな廃墟みたいな誰も住んでいない所が本当にヴァッサーなんでしょうか・・・・・・?コムイさんの話によれば、ヴァッサーは物凄く賑やかな町だとは言ってましたけど・・・・・

 

「本当にこんな誰もいない廃墟がヴァッサーなんでしょうか・・・・・?」

 

アレンの横でイクスヴェリアさんが周りを見渡しながらも、首を傾げながらも言います。

ですが、確かに・・イクスヴェリアさんの言う通り・・・・本当にここが・・・・・ヴァッサーなんでしょうか・・・・・・・?辺りには、崩れてる建物や、家しかありませんし・・・・それに人の死体すらも・・・・・・

僕がそんな事を考えながらも、アレンとイクスヴェリアさんと共に廃墟の中を歩く中、

 

「う、うわあああああああああっ!!!」

 

と大きな男性の悲鳴が聞こえるてきました。

 

「く、クロスッ!」

 

「はいっ!分かっていますっ!」

 

そして、僕達三人は直ぐに悲鳴が聞こえて来るた方向へと急いで駆けて行きました。

 

 

もしかすれば、この町の事について、知っている人か、この町の住人かもしれませんっ!!

 

 

 

「リナリ~、本当に行っちゃうの~?」

 

私の手を引っ張りながらも、兄さんは泣きながらも、アレンの所に本当に行っちゃうのか?って聞いてくる。

もう、兄さんったら・・・・私とアレンが結婚した時だって物凄く心配しちゃってたし・・・・

 

「うん、だけど、心配しないで兄さん。それに私はもう元帥だし、それじゃあ、行こっか?」

 

「あ、はいっ!」

 

そして、私は二人の弟子と一緒に兄さんのいる管理責任者室を出てある所へと向かう。

 

そういえば、クロスが今回の極秘任務に選抜されて、受けたそうなんだけど・・・・何でだろう?

普通、あんなくらいの極秘任務なら、元帥と少し位の高い黒騎士達がするはずなんだけど・・・・・

大元帥は一体何故、まだ下位の黒騎士であるクロスを・・・・・?

 

「あの、リナリー師匠。そういえば、今回の任務はどういった内容なんでしょうか・・・・?」

 

私がクロスの事で色々考えていた中、私に私の一人の弟子が今回の任務がどういう物なのか?と話し掛けてくる。

 

えっと、確か・・・・紅き英雄が鎮めた‧‧‧‧‧‧‧

 

 

「おいおい、何忘れてんだよ、アース。あの紅き英雄が封印したと言われてるフォレストの「レーヴァイン」の石像、もう忘れちゃったのか?今回の任務はあのフォレストの見回りらしいんだ。」

 

私が私の一人の弟子で、任務内容を忘れてしまった「アース」に今回の私達の任務について言おうと任務について、思い出そうとしたその時、もう一人の私の弟子の「イェーガー」がアースに言う。

 

実は私も忘れる所だったけど・・・・・・

 

 

イェーガーの言う「フォレストのレーヴァインの石像」っていうのは、私達が生きていた今の時代より、遥か昔、戦争で、”紅き英雄”が封印した狼のような獣が封印されている地の地上にある石像の事で、今は”フォレスト”という森にあるの。戦争の名前とか、その詳しくは私にも分からないけど、それなりに酷い戦争だったらしいの。

私も任務で何回かは行ったけど、その度にアレンに抱きついちゃってね、フフッ、今になって思い出しても新鮮ね。あそこは幽霊がいるって凄く有名でね、アレンってば、あんなに幽霊とかを怖がっていたし・・・・私も怖がったけど・・・・・・

 

「あ、そういえば、師匠。アレン元帥は一体何処に行ったんでしょうか?」

 

私が色々昔の事を思い出しているそんな中、アースが私にアレンは何処に行ったのかって聞いてくる。あ、そういえば、皆にはアレンが何処に行ったのか、知らないよね・・・・・。

 

「それも任務の内なの。それじゃあ、急ぎましょう?」

 

そして、私達は急いで任務先のフォレストへと向かうため、地下にある水道路へと急いで駆けて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、そういえば・・・・今日の朝の任務で・・・ヴィルフリッド陛下の姿が見えなかったような・・・・・・・

 

 

クラウス陛下は「多分古い親友に会いに行ったんじゃないかな?」とか、言っていたけど・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「フッ、黒騎士か・・・・・・・。」

 

来たようだな・・・・・・・黒騎士。

 

俺はそう思いながらも、暗い白き月の光を浴びながらも夜空の上から、「ヴァッサー」というこの我らが消した廃墟と化した3人の男女の黒騎士を見る。

 

だが、今日も月は綺麗な物だ・・・・・・・。

 

「たった3人で我らの敵陣に入って来るとは・・・・・愚かな者だ・・・・・・。」

 

そして、俺は大公様の命を果たすため、ある場所へと歩き始める。

 

そろそろ、行くか・・・・・・。

 

 

 

 

 

「くっ・・・・遅かったか・・・・・。」

 

私の横で、アレンさんが、右腕のゼロデバイスを発動した状態で、目の前を見ながらも言います。

私達の目の前では、グラムが一つの目で、リンカーコアを喰らうため、とあるここの民間人の胸を抉り喰らい、心臓等を首を長く伸ばし、リンカーコアを喰らっていました。

 

「このっ!!!」

 

アレンさんは直ぐに自分の身体より大きな青色の腕で、私達の聞いたと思われる悲鳴を上げた男性の胸を抉り、リンカーコアを喰らっていたグラムを斬りさきます。アレンさんがグラムを引き裂き、グラムの残骸が横へと落ちると同時に、私とクロスは直ぐに悲鳴を上げたと思われるグラムに胸を抉り喰らわれた男性へと直ぐに駆け寄ります。

 

「がはっがはっ・・・・・・・きみ・・・・・達は・・・・?」

 

私とクロスは直ぐに、駆け寄り、男性の容態を調べようとしたそんな中、血を吐きながらも、咳をし、私達に、誰なのかと苦しそうな顔で聞いてきます。

 

「だ、駄目です・・・・出血が酷くて・・・・それに、心臓から出血が止まりません。このままじゃ・・・・・」

 

クロスは私の横で回復魔法を使い、この倒れている人の胸と心臓の傷を治療しながらも、言います。

 

確かに・・・・このままじゃ・・・・この人は・・・・・・・

 

「ゴホッゴホッ・・・・その黒くて・・・・・金のラインのコート・・・・・もしかして、君・・・・・・黒騎士なのか・・・・?」

 

そんな中、私達に黒騎士なのか?と咳をしながらも、この人は聞いてきます。

 

「はい、あの、一体この町に何があったのか、分かりますか?」

 

私はこの人にこの町に何があったのか?と聞きます。

 

「ゴホッゴホッ・・・・・早く・・・・逃げて・・・・・・くれ・・・・・私はもう・・・・死ぬだろう・・・・・何せ・・・・・グラムの身体に触れたからな・・・・・・・」

 

男性の言葉と同時に、男性の身体が黒く染まっていきます。

そんな・・・・・まさか・・・・・・

 

「私の事は・・・・・良い・・・・・・・・・・・それより・・・・・・私の・・・・・・家族・・・・・を・・・・・・」

 

男性はそう言いながらも、黒く染まっている手をどうにか、動かしながらも、とある方向へと指差します。それと同時に、男性は一瞬で、灰と化し、その場で、消えてしまいます。

 

「行きましょう、イクスヴェリアさん、まだ生き残っている人がいますので・・・・・」

 

私の横でクロスはそう言うと、立ち上がり、私達に言います。

 

そうですね・・・・・・ですが、やっぱり・・・・・あまり・・・・・慣れない物です・・・・・・・。

 

今まで何回か、こんな光景を見てきましたが・・・・・・やっぱり・・・・何もしてあげれませんでした・・・・・・・・・出来たのは、ただ、傷の痛みを引くかすために、傷の治療だけでした・・・・・。

 

 

「そうですね・・・・ここで、人が死んだといって、悲しんでる暇なんてありませんからね、大丈夫ですか?イクスヴェリアさん?」

 

アレンさんもクロスの意見に賛成しながらも、私に手を差し出します。

私は直ぐに、アレンさんの手を掴み、立ち上がります。

 

「そうですね・・・・・早く行きましょう。まずはその人に今のこの町の状況を聞かないと何も始まりませんしね。」

 

私は二人にクロスの意見に賛同しながらも、言います。私の答えに対し、二人も頷きます。

 

「ですが、その前に・・・・・あれを突破しないと駄目なようです・・・・・。」

 

アレンさんが私達に前を見ながらも、言います。私達はどういう事なのか、理解しながらも前を向きます。そこには多くのグラム達が空中を浮遊しながらもこちらを見ていました。

 

「はい、そのようですね・・・・・・アレン、イクスヴェリアさん、走る用意は出来ていますか?」

 

クロスはアレンの横でゼロデバイスを蛇腹剣へと変化させながらも、私達に言います。

確かに、この数では、前みたいに疲れますので・・・・・・・

 

「はい、出来ています。クロス。」

 

「はい、出来ています。」

 

アレンさんはゼロデバイスである右腕を大砲に、私は双剣を二丁の拳銃へと変化させ、クロスの問いに答えます。それと同時に、グラム達からの砲撃が私達を襲います。

 

「今ですっ!!」

 

 

そして、私達はクロスの合図と同時に、グラムのいる真正面の方向を駆けて行き、グラムの群れを通り過ぎ、さっき男性の指した方向へと駆けて行きました。

 

 

 

 

どうにか・・・逃げ切れば、良いのですが・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・。」

 

僕とアレン、イクスヴェリアさんは迫り来るグラムを破壊しては、死ぬ数前だったここの市民かもしれない男性が僕達に教えてくれた男性の家族がいると思われる方向へと駆けて行きます。

 

今、グラムと戦えば、逆に敵を引き付けるだけです。それに、イクスヴェリアさんがまた無理したらと考えると・・・・・・・

 

「アレンさん、あの建物の影に隠れましょう!」

 

僕が色々考えているそんな中、イクスヴェリアさんが僕達に言いながらも、もう瓦礫数前の家を指差します。イクスヴェリアさんが指差した方向には、丁度、ドアが残っていて、少し山のようになっていました。ですが、廃墟化数前なので、中の空間はあるのか、どうだか・・・・・・イチかバチかですっ!!

そして、僕達は直ぐに、ドアを開けます。それと同時に、僕達はドアのへと入ってしまい、ドアが閉まると同時に僕達そのまま、下へと落下。そして、尻餅を付いてしまいます。

イタタタ・・・・・ですが、空間があって良かったです・・・・・。

 

「・・・・・・大丈夫です、通り過ぎて行きました。」

 

僕の横で、アレンが少し半壊してるこの家の瓦礫の隙間から、グラム達がここを通り過ぎるのを確認します。

ふう・・・まずは一安心のようです・・・・・・。

 

「それより・・・・今からどうしますか・・・?クロス」

 

僕の真横で、イクスヴェリアさんはどうするのか?と聞いてきます。

今、僕達は3人が丁度入れるくらいの空間にいます。そして、僕の右にアレン、左にイクスヴェリアさんが・・・・・そうですね・・・・・まずは、見つからないで、行く方法とかは・・・・・・

 

僕がそんな事を思っていたその時、僕の目に、ある物が写ります。

 

それは

 

「そうですっ!!地下水路です!!」

 

僕はアレンの座っている下敷きになっている鋼鉄で出来た丸い何かを指差しながら言います。

そう、僕が見たのは、丁度、アレンの下敷きなっている地下水路への入り口でした。

確かに、外では、行動駄目かもしれませんが、地下水路なら・・・・・

 

「なるほど、確かに良いかもしれません。水中とかはグラムは近寄りませんしね。」

 

イクスヴェリアさんも僕の意見に賛同します。

 

「はい、僕もです。ですが、地下水路だからといって、グラムがいないわけじゃありませんが・・・・・一応気を引き締めていきましょう。」

 

そして、アレンは僕とイクスヴェリアさんの方へと近寄ると、自分が座っていた下敷きになっていた地下水路の入り口を開けます。

 

「それじゃあ、僕が先に行ってみます。合図をしたら、降りて来てください。」

 

アレンはそう言うと、先に地下へと飛び降ります。アレンが飛び降りたのからして、梯子は無くいようですね・・・・・・。

 

そんな中

 

ーごめんね・・・・クロス。-

 

イクスヴェリアさんがヴィヴィ様と成り代わります。僕は何なのか?と思いながらも、目を擦ります。すると、そこには、ヴィヴィ様じゃなく、イクスヴェリアさんがいました。

多分、疲れたせいでしょう・・・・・何日かは寝てませんからね・・・・・。

 

「大丈夫です、降りてきてくださいっ!」

 

すると、少しした後、アレンから、僕達に降りて来てくださいと合図が出ます。

 

「イクスヴェリアさん、しっかり掴まってくださいね?」

 

「あ、はい」

 

僕はイクスヴェリアさんを抱き上げると、地下水路へと続く入り口から、真っ暗な中へと飛び降ります。そして、着地しつた後、イクスヴェリアさんを降ろします。そして、アレンへと向きます。

 

「それじゃあ、行きましょう二人共。」

 

そして、アレンが旅行鞄から、細長い中に何か折り畳まれた後があり、ランプを吊るしてある棒を取り出します。僕は光を点けるため、魔力を手に込め、ランプに触れます。それと同時に、ランプに光が灯ります。そして、僕達は歩き始めようとしたその時、

 

ボトン

 

と何かが落ちる物音がします。僕達は直ぐに、物音のする方を向きます。そこには

 

「い、いや・・・来ないで・・・・」

 

一人のぼろ衣を着た金髪の女性が僕達を誰かにでも、殺される時のような顔で、リンゴをもちながらも、後ろへと後退していた。その人の目の前では、さっきの物音の原因とも言える赤いリンゴが落ちてあった。

 

「あ、あの、僕達はグラムなんかじゃ「キャアアアッ!!」あ、ちょっとっ待ってっ!!」

 

アレンは僕達がグラムじゃないと誤解を解こうとしましたが、女性はリンゴを落としながらも、逃げていきました。

 

「ま、待ってくださいっ!!」

 

僕達は直ぐに、女性を追いかけます。ですが、それは

 

 

ポチッ

 

というアレンの足元から聞こえた何かを踏んだ音により、止まってしまいます。

 

「えっと・・・・・今、僕、何かを踏んだような・・・・・」

 

アレンが何かを踏んだようなと思っていたその時、後ろから、何か大きな音が聞こえて来ました。そして、それはどんどんと大きくなるにつれ、揺れも起き始めました。僕達は何か嫌な予感がして、後ろを向きます。そこには巨大な岩が僕達へと転がって来る景色が・・・・って、何を冷静にしているんですかっ!!

 

「うわあああああああっ!!!」

 

アレンは僕の横でイクスヴェリアさんを抱き上げると、駆け出します。僕は遅れて我に帰り、アレンを追いかけます。

 

ま、待ってくださいっ!!!

 

後、一つ言うのを忘れていましたが、ここで、ゼロデバイスを使用するわけには行きせん。何故なら、ここ、ずっと昔に作られた地下水路みたいで、いたる所にヒビが入っているんです。岩くらいなら、耐えれるかもしれませんが・・・・・なので、ゼロデバイスを使用すれば、ここが、崩れてしまいます。ヴィヴィ様やリッド、クラウスなら、簡単に破壊出来たかもしれませんが、僕では無理なので・・・・・・

 

 

 

兎に角、逃げますっ!!!

 

そして、僕達は僕達の方へと転がり来る巨大な岩から逃げ始めます。

 

 

 

 

うわあああああああああっ!!!こ、こっち来るっ!?!?

 

 

 

 

 

「ヴィヴィお姉ちゃん・・・・大丈夫かな・・・・?」

 

私は空を見上げながらも、ヴィヴィお姉ちゃんの名を呟く。

 

大丈夫かな・・・・・・?父上とカイは大丈夫だとは言ったけど・・・・・

ヴィヴィお姉ちゃんが誰かに攫われて一週間・・・・・

ヴィヴィお姉ちゃんの祖国は物凄く焦っている状態になってて、ヴィヴィお姉ちゃんを取り戻すために、ヴィヴィお姉ちゃんを連れ戻すために誰なのかを探るために色々手を尽くしてる。だって、あの人達にとっては、クラウスお兄ちゃんの治めるシュトゥラとの友好の印として、送った”人質”だから。その人質が誰かに攫われたという事はいつこの聖王連合が崩れるか分からない。あの人達はそれを恐れてる・・・・・。だから、今、凄く力を注いで、ヴィヴィお姉ちゃんを探してる。ヴィヴィお姉ちゃんが人質として、シュトゥラに送られたというのが分かったのは、大体10歳頃にお父さんに

・・・・・・・・・・

 

だけど、ヴィヴィお姉ちゃんは人質なんかじゃない・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィヴィお姉ちゃんはちゃんとした人なんだよ・・・・・・・?

 

 

 

 

 

それに、聖王の実の娘なんだよ・・・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたのかな?リナ」

 

私がヴィヴィお姉ちゃん事で色々考えていたそんな中、兄さんが私にココアを渡してどうしたのか?って聞いて来る。

 

「え、あ、うん・・・・・ヴィヴィお姉ちゃんの事でちょっと・・・・・ね。」

 

私は兄さんに苦笑しながらも、ヴィヴィお姉ちゃんの事で少し考えていたって話す。すると、兄さんは少し顔色が暗くなる。

 

「・・・・・・僕もヴィヴィお姉ちゃんの事が心配で溜まらないよ・・・・だけど、今は、ヴィヴィお姉ちゃんの救出メンバーに選ばれた黒騎士の人達を信じるしか無いんだ・・・・。」

 

兄さんは私に空を見上げながらも、何か難しそうな顔で言って来る。

 

「うん・・・・・・そうだったね・・・・・。」

 

だって、今の私達には、何も出来ないから・・・・・・・。

 

 

 

馬鹿兄さんのようなゼロデバイスの力も無いし

 

 

 

 

クラウス兄さんや、ヴィヴィお姉ちゃんのような素手で戦える力も無い。

 

 

 

 

ただ、平凡な王族の兄妹だもの・・・・・・・・。

 

 

 

 

父上は分からないけど・・・・・・・多分無理。

 

「それに・・・・・・僕はヴィヴィお姉ちゃんを信じてるよ。だって、ヴィヴィお姉ちゃんは強いしさ、馬鹿兄さんを簡単に倒しちゃうヴィヴィお姉ちゃんなら、絶対帰って来るって僕は信じてるよ・・・・。だから、ヴィヴィお姉ちゃんを信じてあげよう?リナ」

 

でも、兄さんは私とは違って凄く前向きだった。流石は、次代氷河王の後継ぎだね・・・・・・・。

 

 

そうだね・・・・兄さんの言う通り、ヴィヴィお姉ちゃんの事、信じてあげないとね・・・・・・

それだけ、お姉ちゃんは強いんだし・・・・・・ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに・・・・・・・・ヴィヴィお姉ちゃんの隣にはいつも・・・・・・・馬鹿兄さんが付いてるんだから・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぜぇ・・・・・・ぜぇ・・・・・・・大丈夫・・・・ですか・・・?イクスヴェリアさん・・・・・クロス・・・・・?」

 

僕はクロスとイクスヴェリアさんに何も異常はありませんか?と聞きます。

・・・・あ、危なかったっ・・・・・ここって罠まであるんですね・・・・・・。

 

「はい・・・僕はどうにか・・・・・ただ・・・・イクスヴェリアさん・・・・凄く顔が赤いですよ?熱でもあるんじゃ・・・・?」

 

クロスは僕が抱き上げているイクスヴェリアさんの方を見ます。僕もクロスに熱があるんじゃないか?って言われ、イクスヴェリアさんの方を見ます。

 

本当だっ!イクスヴェリアさんの顔がっ!!

 

「だ、大丈夫ですか?イクスヴェリアさん。」

 

僕は直ぐに、イクスヴェリアさんの額に手を載せながらもイクスヴェリアさんに聞きます。

あ、熱い・・・・・・これ、もしかして・・・・・・

 

「あ、はい・・・・・・・大丈夫です・・・・・。」

 

僕の問いに対し、イクスヴェリアさんは答えます。

 

本当でしょうか・・・・・・?

 

「本当ですか・・・・?絶対に無理しちゃ駄目ですよ?イクスヴェリアさん。」

 

僕の横で、イクスヴェリアさんにクロスが無理したら駄目だと言います。

 

「いえ、本当に大丈夫ですから。」

 

僕はイクスヴェリアさんを降ろします。それと同時に、クロスに大丈夫だとイクスヴェリアさんは答えます。それに対し、クロスは「そうですか・・・・それなら、良いんですけど・・・・」と少し安心したような、安心してないような少し苦笑しながらも答えます。

 

そんな中、

 

「ど、どうしてここに・・・・っ!?」

 

一人の女性の声が聞こえて来ます。僕達は聞き覚えのある声がしたため、横を振り向きます。そこには、さっき、僕達をグラムと勘違いして、逃げたはずのボロ衣を着ており、下には私服のような服を着る女性がある程度、逃げて来る時に落としたのか、さっきより数の減ったリンゴを抱きかかえながらも、おそるそる後ろへと後退する姿がありました。

 

「あ、あの・・・・僕達、グラムなんかじゃありません。黒騎士です。」

 

そんな中、クロスはその人に僕達は黒騎士で、グラムじゃないと女性に向かって言います。

本当はあまり、言っては駄目なんですが・・・・・今は仕方ありませんよね・・・・・・。

だって、グラムは人に擬態できます。それを利用すれば、簡単に人とは区別できませんからね。

 

「黒騎士・・・・?」

 

クロスの放った言葉に対し、女性は少し安心したかのような顔をします。

 

「はい・・・・僕達、任務でここを訪れたんですが・・・・一体これがどういう事になっているのか、分からなくて・・・それとこれ・・・・・。」

 

クロスは女性にそう言いながらも、ポケットから、何らかのネックレスを取り出し、女性に渡します。

 

「こ、これは一体何処で・・・・?」

 

女性はクロスから受け取ったネックレスを見て驚きを隠せずに、僕達にこのネックレスを何処で拾ったのか、聞きます。

あれ・・・・?さっきのネックレスって・・・・・?

 

「ここに向かって「自分の家族を救出して欲しい」って頼まれた人から預かったんです。「妻にこれを渡して、欲しい。それと、愛してる」って・・・・・えっと、貴方があの人の・・・・・?」

 

クロスは女性にネックレスを僕達が初めてヴァッサーへと足を踏み入れた時に、救えなかったあの人から、預かった事、そして、あの人の残した伝言を言います。

 

い、いつの間に・・・・・・・

 

「・・・・・・ええ、貴方が渡したこれ・・・・・確かに、あの人の・・・・・まずはここじゃ、あれだから・・・・・付いて来て。」

 

女性は僕達に付いて来るように言うと、何処かへと向かって歩き出します。

僕達も女性の跡を付いて行き始めますが・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

何か嫌な予感がしますが・・・・・・気のせいでしょうか・・・?

 

 

 

 

 

 

「ほう、黒騎士ですかい。」

 

俺の目の前に居る部下であり、ウナギの姿をしている大公らからは「ネウナード」と呼ばれているコイツは紫電を発しながらも、言う。

 

「ああ・・・・・・黒騎士共が来たという事はここにゼロデバイスか、生き残りがいる可能性がある・・・・・・くまなく探せ。」

 

「分かりやしたぜ。」

 

ネウナードは紫電を発しながらも、俺に言うと、川の水の中へと飛び込み、水上に映る黒い影が消えると同時に姿を消す。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

・・・・・今にでも・・・・・・・あの頃の記憶が蘇る・・・・・・

 

 

俺が・・・・・・・転生する前の・・・・・

 

 

 

 

あの・・・・憎き・・・・・・”偽りの英雄共め”・・・・・

 

 

 

「ねえ、何してるの?キザ坊」

 

俺が過去の事を思い出しているそんな中、後ろから俺にクララが話し掛けてくる。

 

「クララか・・・・何のようだ?」

 

俺はクララの俺に何の用なのか?と聞く。

 

「べっつに~、只暇になったから来るただけ。それで、何か良い物でも見つけた?」

 

クララは俺に何か良い物でも見つけたのか?と聞いてくる。

 

フン・・・・・・・暇つぶしか・・・・・。

 

「・・・・・・”奴ら”がここに来たようだ・・・・・人数は3人・・・・この町の何処かに生き残りか、それとも・・・・・・・・・。」

 

「ふうん、じゃあ、私、見に行こっと」

 

クララは俺にそう言うとあここにやって来た”奴ら”を見に何処にいるのか分からない遠くへと歩き、何処かへと姿を消す。

 

 

フン・・・・・・子供が・・・・・・あれが俺達より長子である姿か・・・・・・。

 

 

そして、俺は”偽りの騎士共の破壊”をするため、歩き始める。

 

王たる我らに逆らう愚者に死を・・・この世界は滅びる・・・・・我ら終焉の王によって定められた運命だ・・・・・・人間共に力を貸している貴様らも同じだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー”英雄と名乗る偽りの者共”!-

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだったんですか・・・・・。」

 

僕はアーデルさんからこの町がどうなっているのか、理解します。

アーデルさんはさっき僕達をグラムと勘違いして、逃げていた女性の事で、本名はアーデルハイア・ベルトリア。僕達にここにアーデルさん達がいると知らせてくれた男性「ベルント・ベルトリア」

の妻で、二人で孤児院を経営して、捨てられた子、グラムにより、親を殺された孤児等を引き取り、育てていたそうなんですが・・・・・・

 

「母さん・・・・・。」

 

僕の横でアーデルさんの息子「ベルノア・ベルトリア」さんが泣きながらもベルントさんの事、そして、この町の事を話すアーデルさんを抱きしめます。

アーデルさんとベルノアさんの話によると、1ヶ月前、毎日のように、家族皆、つまり小さなまだ幼お孤児達も合わせ、いつものように平和な日々を送っていたそうなんですが、空中に無数のグラムの大軍らしき群れを見たと同時に、緊急警報が鳴り渡ったそうなんです。それで、皆で避難エリアへと逃げたそうなんですが、それこそが、奴らの狙いで、避難所に来た者達を捕らえては、グラムの餌食にしたり、殺したりしたそうなんです。当然殺された人の中にもアーデルさんのご家族もいました・・・・・。そして、どうにか、ベルントさんと一緒に皆で、この地下水路にある隠し部屋を発見し、共に助けが来るまで、隠れていたそうなんですが、10人も息子さんや娘さんがいたために持って来ていた食料も数日で残りわずかとなってしまい、ベルントさんが、グラムのウロウロする外へと出て、食料を探しに行ったそうで・・・それから、何日も戻って来なかったそうです・・・・。

そして、現在に至ります。

 

「ベルノ・・・・結局は私は何も・・・・・」

 

アーデルさんは自分を抱きしめているベルノアさんに言います。

 

「ううん、母さん。そんな事無いよ・・・・・・母さんも、凄く頑張ってきたじゃないか・・・・。」

 

ベルノアさんはアーデルさんを抱きしめながらも言います。

 

・・・・・・・・アーデルさん・・・・・・今まで凄く辛い思いをしてきたんですね・・・・。

 

「アーデルさん、皆、寝かし付けました。」

 

すると、奥の少し古い部屋から、イクスヴェリアさんとアレンが皆を寝かし付けたので出て来ます。

 

「すみません・・・ありがとうございます。」

 

「いえ、このくらい何ともありません・・・・それより凄く賢い息子さん達ですね・・・・・。」

 

イクスヴェリアさんはまだ凄く幼いアーデルさんの息子さん達が眠る地下の隠し部屋を改造した部屋を見ながらも言います。

 

「はい・・・・・皆凄く良い子です。」

 

アーデルさんは息子さん達が眠ってる部屋を見ながら言います。

 

本当に愛してらっしゃるんですね・・・・・・・・アーデルさん

 

 

 

 

 

『ははうえ!!』

 

『フフッ、もう、あまり慌てないの。躓いちゃうでしょ?でも、良くここまで走って来れたわね。まだ1歳なのに、偉いわよ、クロス。』

 

 

そんな中、僕の頭の中で、母上との記憶が蘇ります。

 

母上・・・・・・・・・

 

僕は・・・・・僕は母上にとって、ちゃんとした良き息子としていれたのでしょうか・・・・?

 

「どうしたんですか・・・・?クロス」

 

僕が昔の母上との記憶を思い出していたそんな中、アレンが僕にどうしたのか?って心配そうな聞いて来ます。

 

「あ、いえ、大丈夫です・・・そういえば、アーデルさんに聞きたいのですが、ここ、ヴァッサーにはある伝説があるって聞いたのですが・・・・・・」

 

僕は僕達の最初の任務である「ヴァッサーにある海底の忘却されし遺跡の調査」を行うため、アーデルさんに、ここ、ヴァッサーにはある伝説があると聞いたんですが、本当にあるのでしょうか?と聞きます。

 

「伝説・・・・・?」

 

僕の問いに対し、母上は首を傾げます。

 

「母さん・・・・ある伝説って、もしかして、「忘れ去られし無頼の伝説」の事なんじゃ・・・・・・?」

 

「忘れ去られし紫の伝説・・・・?」

 

すると、ベルノアさんが「忘れ去られし、無頼の伝説」という僕達にも分からない言葉を口にします。

忘れ去られし無頼の伝説・・・・・・?初めて聞く物ですね・・・・・・。

 

「ええ・・・・・伝説によると、ここ、ヴァッサーは、はるか昔、”蒼き英雄”と”紫の一人の剣士”が決闘していた場所だそうなんです。」

 

「”蒼き英雄”と”紫の一人の剣士”・・・・・?」

 

僕はアーデルさんの言う「”蒼き英雄”と”紫の一人の剣士”」に首を傾げます。

 

「ええ・・・”蒼き英雄”については私達にも分かりませんが、”紫の一人の剣士”は、ここが昔、集

落だった頃、集落の中で、いえ、当時、理想郷でも”最強の剣豪”だと恐れられた程の剣士だったそうです。」

 

アーデルさんは僕に「忘れ去られし無頼の伝説」説明を続けます

 

「そして、あの海底都市は過去の戦争から逃げるため理想郷から出て作られた集落の跡地で、あそこには持てば、無頼なる力を得れるという紫の剣士の持っていた剣が眠っているそうなんですが、何処にあるのかは分かりません・・・・・ですが、何故、そんな伝説を?。」

 

そして、アーデルさんは伝説について、話し終えた後、僕達にどうして、そんな伝説を聞くのか?と聞いて来ます。

 

「僕達の任務はグラムの破壊の他に、色々ま伝説を調査して、ゼロデバイスを回収するという任務があるんです。」

 

アレンはアーデルさんとベルノアさんに僕達、黒騎士の任務について、一部だけ、説明します。

 

「ゼロデバイス?」

 

「はい、僕達にもあまり分かりませんが、不思議な力を持つ物の事を僕達は「ゼロデバイス」って呼んでるんです。」

 

アレンはベルノアさんとアーデルさんにゼロデバイスについて、一部のみ、簡単に説明します。

ゼロデバイスについては、本当は言っては駄目なんですが・・・言わないと、怪しまれそうなので、一部だけ説明する事にしました。

 

「それじゃあ、もしかして、あの伝説が本当だって言うのですか・・・?」

 

アーデルさんは僕に「忘れ去られし無頼の伝説」が実話なのか?と聞いて来ます。

 

「い、いえ、それはまだ僕にも・・・・」

 

僕がアーデルさんにまだ分からないと言おうとしたその時

 

「キャアアアアアアアッ!!」

 

何処からか、遠くから少女の悲鳴が聞こえて来ます。

 

「この声・・・・まさか・・アナ!?」

 

アーデルさんは少女の悲鳴を聞き「アナ」と叫び、驚きながらも、壊れ掛けているドアを開け外へと出ます。そこには・・・・

 

「見いつけた、黒騎士共と生き残りの奴ら~」

 

大きな紅く光る目をこちらへと向け、蛇のように、身体をくねらせ、尻尾で、とある黒色の髪をした怖がってる少女を縛っている暗くて見えませんが、怪物が僕達に言います。

 

「お母さんっ!!」

 

そんな中、何らかに捕縛されており、こちらを見て「お母さん」と叫ぶ少女の姿が僕達の目に写ります

 

「アナっ!!」

 

すると、後ろからアーデルさんが捕まっている少女の名前なのか「アナ」と必死に叫び、少女を助けに行こうとします。

 

「だ、駄目ですっ!アーデルさんっ!!」

 

そんなアーデルさんをアレンとベルノアさんが必死に止めます。何故なら・・・・

 

「グラムっ!!」

 

僕は直ぐにその謎の怪物の正体がグラムだと分かり、ゼロデバイスを発動させ、いつも使うリボルバー拳銃へと変化させ、構えようとしますが・・・

 

「おっと、今俺を攻撃したら、コイツに当たっちまうぜ?良いのか?黒騎士さんよ。それに失敬だな、俺はそんなお前らの言う「稚魚共」じゃねえんだよ。俺はこの町を壊滅させるために”陛下”の命により来た将(ジェネラル)だ。んじゃ、コイツは持ち帰らせて貰うぜ?」

 

謎のグラムは自分は「ジェネラル」だと僕達に名乗ります。すると、謎のグラムの後ろに大きな白と青が渦巻く穴が出来ます

 

「待てっ!!」

 

僕は直ぐにその謎の怪物が呪捕縛しているアーデルさんの娘さん「アナ」さんに触れようとしますが、その瞬間、アナさんと「ジェネラル」と名乗るグラムは光の粒となり、消えてしまいます。

 

ーこのガキを助けたいのなら、ヴァッサーの奥にある教会に来な、だが早く急いだ方が良いぜ?黒騎士さんよ。この俺がコイツを殺したくなるまえになっ!ギャハハハハッ!!!-

 

そして、渦巻く穴は消えてしまいます。

 

「くっ・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

僕は・・・・・また・・・・・・・・

 

 

 

 

 

それにジェネラルとは一体・・・・・?

 

 

 

「アナ・・・・・・・。」

 

そんな中、アーデルさんがその場で倒れてしまいます。

 

「母さんっ!!母さんっ!!」

 

ベルノアさんはアーデルさんを呼びかけます。ですが、何の反応もありません。

 

「早く部屋にっ!! 」

 

そして、僕達はアーデルさんを抱き上げ、部屋へと急ぎました。

 

 

まさか、こんな時に・・・・・・・

 

僕はアーデルさんを運ぶそんな中、ある物が視界に写ります。それは・・・・

 

ーフフッ・・・・・-

 

一人の少女でした。

 

「どうしたの?クロス。」

 

すると、イクスヴェリアさんが僕にどうしたのか?って聞いて来ます。

 

「あ、いえ、あそこに子供がって・・・・・あれ?」

 

僕はイクスヴェリアさんに子供がいると言い、もう一度、少女がいた方へと振り向きますが、そこには、少女なんか、いませんでした。

 

あれ・・・・・?やっぱり、旅の疲れのせいでしょうか・・・・?

 

「多分、クロスは凄く疲れてると思いますから、少し休んだ方が良いですよ。今までずっと野宿の時はクロスが見張りをしていましたし・・・・・アーデルさんの事は、僕達でどうにか、しますから・・・・・・。」

 

アレンは僕に休んだ方が良いと言うと、アーデルさんを僕から受け取り、イクスヴェリアさん、アレン、ベルノアさんと一緒に部屋へと入って行きます。

 

ですが、アーデルさんが目を覚まさない限り・・・・・・・今は何も出来ませんよね・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~、あの黒騎士。僕の姿を見れたんだ~」

 

へぇ~凄いな~。今までどんな黒騎士からも見られた事無いのにね~。

 

「おい、貴様。どういうつもりだ?」

 

すると、僕の後ろからキザ坊が聞いて来る。

 

もう~、どういうつもりって・・・・

 

「当然、楽しみたいからね~。それに、こんな展開って面白そうじゃん?結局、人間一人助けれずに、絶望する快感とかさ~」

 

僕はキザ坊の問いに答える。それに対し、キザ坊はというと・・・・

 

「・・・・・勝手にしろ。」

 

無表情で、私に一言呟く。

もう~キザ坊ったら、素直じゃないな~。

本当は楽しみなクセに~

 

「それより・・・・・あの真っ赤髪の黒騎士・・・・お前の姿が見えたようだが・・・・・・。」

 

キザ坊は僕の姿が見えた事について、問う。

 

「単なる偶然じゃない?だって、僕だって失敗する時だってあるんだし~?」

 

僕はキザ坊の問いに対し、答える。

 

「なら、良いが・・・・・」

 

僕の問いに答え、キザ坊は何処かへと去って行く。

 

 

確かに・・・キザ坊の言う通り・・・・・

 

 

私の姿が通常の人間共、黒騎士から見えるのは僕からも疑問を抱いてしまう。

私の姿は普通の人間やゼロデバイスを持つ者からの視界からも捉える事は出来ない。

何だって、私自身、”光”に当たらないからね。

そして、私を見抜けた唯一の敵は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

”ゼロナイト”とイクス”だけだったからね。

 

あ、でもあの二人は”造られし偽りの騎士”だから、当然か~。

 

 

 

 

「気付きましたか?アーデルさん。痛みとかはありませんか?」

 

僕は目を覚ましたアーデルに問います。

 

「ここは・・・?」

 

アーデルさんはゆっくりと上半身を起き上がらせます。

 

「ここはアーデルさんの部屋です・・・アナさんがグラムに連れ去られて・・それで・・」

 

僕はアーデルさんに現在どういう状況なのかを説明します。

 

「そう・・・・・・・。」

 

アーデルさんは僕の説明を聞き終えると同時に、顔色を暗くします。

無理もありません・・・・だって、自分の娘がグラムに連れ去られたんですから・・・・・

 

「「「お母さんっ!!」」」

 

すると、ドアを開け、皆がぞろぞろと入って来ます。えっと、アーデルさんのご家族は皆で合わせて10人くらいです。本当は20人くらいだそうですが、中には、他の国で働いているのが息子、娘さんが9人・・・・・グラムによって殺害された子が一人・・・・・なので、今は10人だそうです。

 

「あわわっ!?ま、まだ駄目で・・すよ!?」

 

すると、クロスが慌てながらも、アーデルさん達の息子と娘さん達にまだ入ったら駄目だと言おうとしましたが、アーデルさんの姿に気付き、言うのを辞めます。

 

「お母さん、大丈夫?」

 

すると、凄く幼い娘さんがアーデルさんに大丈夫なのか?と聞きます。すると、アーデルさんは驚きを隠せませんでした。何故なら・・・・

 

「え、エナ・・・・今、なんて・・・・・」

 

アーデルさんは驚きを隠せずに凄く幼き少女「エナ」さんに聞きます。

 

「えっ?お母さんが怪我したから・・「エナっ!!」お、お母さん・・・?」

 

エナさんはアーデルさんにどうして、安否を聞いた理由を話そうとしますが・・その前にアーデルさんがエナさんを抱きしめます。まあ・・・無理もありませんよね・・・・・・まだ3歳くらいなんですし・・・・・文字を覚えれた時点で凄いですよ。僕はサーカス団の奴隷として働かされた時、客達を見て覚えましたし・・・・・

 

「あのお姉ちゃんとお兄ちゃんがエナに色々教えてくれたんだ。」

 

すると、一人の息子さんがイクスヴェリアとクロスを指差しながらも言います。

まあ、クロスとイクスヴェリアさんなら、そんなの簡単ですよね。僕なんか・・・・・ううっ・・・。

 

「あの、エナに色々教え頂き、ありがとうございます。」

 

すると、アーデルさんはクロスとイクスヴェリアさんにお礼を言います。

 

「いえ、これくらい、昔良くやっていましたので・・・・それと、いきなりなんですが、ここ、ヴァッサーの奥にある教会の位置、教えて頂けないでしょうか?」

 

クロスはそう言いながらも、アーデルさんに奥の教会は何処にあるのか?と聞きます。

 

「で、ですが・・・・・」

 

アーデルさんは戸惑います。

無理もありませんよね・・・・だって、黒騎士さえも殺された所を見たんですから・・・・

勝つなんて無理とも思えますからね・・・・・。

 

「大丈夫です、アーデルさん。僕達は絶対、アナさんを連れて帰って来ますから。」

 

クロスはアーデルさんに笑顔で、アナさんを連れて帰ると言います。

 

「それに、私達の任務は「グラムの破壊」も入りますから、」

 

イクスヴェリアさんはクロスに続いてアーデルさんに言います。

 

「本当にありがとうございます・・・その・・・アナを宜しく頼みます・・・・。」

 

アーデルさんはイクスヴェリアさんとクロスと僕に感謝します。

 

当然です・・・・・・僕はちっぽけな人間です。

 

 

だから・・・・・・

 

 

 

 

目の前で困ってる人達をほって置けないんですっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~こんくらいか~?」

 

俺は死体の山の上で、死体を踏みつけながらも銀色の光を放つ月の空を見上げる。

 

ふうぃ~今日も月が綺麗なもんだ。

 

「ふむ、アトス殿も終わっようでござるな。」

 

そんな中、俺の横で、紅茶なのか分からない奴を飲みながらも、その場で座り、俺に言う。

えっと、またいつの間にいたんだ・・・?この人・・・・・・。

 

「え、えっとさ・・・・・一つ聞きたいんだけど・・・・・・君って名前・・・何だったっけ・・?」

 

すると、分からないコイツはビクッと肩を振るわすと、その場にて、何かの道具と色々を瞬時に片付け、立ち上がる。

 

いや、コイツ、何の能力も使わずに片付けたよな?今・・・・・・それに嫌な予感・・・・・・。

 

「そういえば、自己紹介を忘れたような気がしたでござる。拙者、シュヴェルと申する」

 

「シュヴェル」と名乗ったコイツは俺に丁寧にお辞儀してくる。しかも、90°も曲げて・・・・

 

あー、そういや、コイツそんな名前だったな・・・・・・すっかり忘れてたわ・・・・すまん。

というか、スゲエー昔に自己紹介したようだからあまり覚えてないらしいな・・・・・これも不幸中の幸いっつう物か?

 

「そ、そうか・・・・・そんで、シュヴェルだったか?「おい、貴様ら、一体何者だっ!!」う~ん?」

 

俺がシュヴェルに今からどうするのか?と聞こうとしたその時、俺達を”奴ら”が包囲する。

 

ふう~ん、数は・・・大体100くらいか?

 

「アトス殿、アトス殿は仕事、終わったようでござるが、どうするでござるか?」

 

シュヴェルは俺に何処から出したかは知らんが、暗器類なのか、奇妙な十字架の形状をした刃物を取り出す。何その剣?んまあ、良いや。でもさ・・・・・

 

「い~や、俺にも混ぜてくれよ。シュヴェル」

 

俺はそう言いながらも、辺りを見渡す。

 

良いじゃねえか、そのお前らの顔

その顔で絶望した時はどんな顔をしているんだろうな~

 

「承知、ではいざ、参らんっ!!」

 

シュヴェルはそう言葉うと、瞬時に消える。それと同時に、何人かが、胸の中心から真っ二つに斬りさかれていく。へぇ~スゲー能力持ってるな~

 

んじゃ、俺も始めるとするか。

 

 

 

 

白の俺と

 

 

 

 

 

 

黒の俺

 

 

 

 

 

 

 

どっちもあるから楽しいんだよ。

 

 

 

 

 

 

「この辺りのようですね・・・・・。」

 

僕は最後のグラムを蛇腹剣で斬りさき、地図を見ます。僕達の目の前には巨大な教会が立っていて、この教会だけ、物凄く綺麗な状態でした・・・・・。

 

「はい、そのようです・・・・・・。」

 

そして、僕とアレンは静かに教会の門を開けます。イクスヴェリアさんは無理させたら駄目なので、アーデルさんと一緒にいさせる事にしました。

 

「待ち草臥れたぜ?黒騎士さんよ。」

 

僕とアレンが扉を開けると同時に、目の前に巨大な蛇のような太く長い身体をくねらせながらも、体中から、何らかの触手を出しながら、9つの目を僕達へと向けながらも地下水路で、アーデルさんの娘さん「アナ」を攫った「ジェネラル」と名乗ったグラムが姿を見せます。

 

な、何て大きさなんですか・・・・・・・地下水路で見た時より、大きいなんて・・・・。

 

「アナさんは一体何処にっ!!」

 

僕が地下水路で「ジェネラル 」と名乗ったグラムの巨大さに驚く中、僕の横でアレンは「ジェネラル」と名乗ったグラムにアナさんは何処にいるのか?と問います。

 

そうですっ!!アナさんは一体何処に!!

 

「アナ?あのガキの事か・・・・あのガキはよ、今頃、大公に会ってんじゃね?」

 

大公・・・・・!?

 

僕は「ジェネラル」と名乗るグラムから聞いたアナさんの話に驚きを隠せませんでした。

まさか・・・・アナさんは大公にっ!?

 

「あのガキ、兄貴を殺されたそうでよ、大公に生き返らせて貰うらしいぜ?はっ、アイツはそれがどういう事か、知らないだろうがな。」

 

大公が人を・・・・・生き返らせる!?

 

「一体それはどういう事なんですかっ!!」

 

僕は「ジェネラル」と名乗るグラムにどういう事なのか問います。

 

人を生き返らせるなんて、そんな事出来るはずが・・・・・

 

「うん?お前ら知らねえのかよ。ギャハハハッ!!こりゃ、ウけるぜ!だが、あのガキはもう遅い。今頃、グラムになってるんじゃねえのか?だが、俺はお前らを殺すけどな!!」

 

ジェネラルと名乗るグラムはそう言いながらも笑い出す。

 

「なら、貴方を破壊してまでも、絶対に行ってみせますっ!!アレンっ!!」

 

僕は「ジェネラル」と名乗るグラムに言い、アレンを見ます。それに対し、僕と同じ意見であるかのように、僕の方を見て、首を縦に振り、頷きます。

 

「ほう、良いぜ。その案に乗ってやる。俺は5大将軍の一人「ネウナード・メーアジェネラル」だ。テメエらの名前は聞く気はねえぜ?どうせ死ぬからよっ!!」

 

ジェネラルと名乗る・・・いえ、「ネウナード・メーアジェネラル」と名乗るグラムは僕達へと身体をくねらせながらも巨大な口を開け、迫って来ます。

 

「来ますっ!」

 

僕達は直ぐに高い建物の屋根の上へと逃げます。

 

ですが、ネウナードの狙いは僕達じゃありませんでした。

 

それは・・・・

 

「まさか・・・・海!?」

 

そう、ネウナードの狙いは海でした。そして、ネウナードは海の中へと姿を消します。

 

しまったっ!!海の中じゃ僕達でも攻撃は・・・・

 

そんな中、僕達へと無数の砲弾が飛んで来ます。僕とアレンは直ぐに砲弾を避けるため、空中へと飛びますが、その時、巨大な何かが、僕達へと襲い掛かります。そして、僕達はその黒い何かに当たり、遠くへと吹っ飛ばされてしまいます。

 

ぐっ・・・・・・今のは一体・・・・?

 

「これでもまだ続ける気か?楽に死にたいんなら、今のうちだぜ?」

 

すると、海の中から、ネウナードが姿を現し、僕達に言います。

 

「いえ・・・・僕は諦めませんよ・・・・・。」

 

アレンは僕より少し離れた所で言います。

 

「僕もです・・・・・・楽に死ぬより・・・最後まであがいてあがいて、生きますっ!!そして、イクスヴェリアさんとアーデルさんの所にアナさんを連れて必ずっ!!」

 

僕も起き上がりながら言います。

 

当然じゃないですか・・・・・・それに、アーデルさんと約束したんです・・・・「アナさんを絶対連れて帰って来る」ってっ!!

 

「ほう、良いだろう。テメエらがそう望むんなら、してやろうじゃねえかっ!!!」

 

ネウナードがそう言うと同時に、ネウナードの身体に紫電が走り始めます。そして、僕達へと向かって来ます。

 

「行きますよっ!!アレンっ!!」

 

「はいっ!!分かってますっ!クロスっ!!」

 

そして、僕達はある作戦を立て、直ぐに実行に移します。

 

どんな物にも弱点はあります・・・・・ですから、まずはそれを見つけないとっ!!

 

「おらよっ!!」

 

ネウナードは僕達へと体中に生やしている砲身を向け、砲撃を開始します。僕達は直ぐに、砲弾を破壊、もしくは、避けながらも、ネウナードへと近付きます。

 

「はあっ!!」

 

アレンは直ぐに作戦通り、ネウナードの身体全てにゼロデバイスを変化させ、砲身と化した右手の砲口を向け、全域に砲弾を発射します。ですが・・・・・・

 

「はっ、そんなの効くはずねえだろ?」

 

ネウナードの言葉と同時にアレンが右手から放った砲弾は全て、ネウナードの身体には当たらず、その場で紫電が走ると同時に、止まってしまいます、それと同時に、下へと落ちて消えてしまいます。

 

これは一体・・・?もしかして、あのネウナードの放っている電気のせいでしょうか・・・・?

 

「おらよっ!!余所見してると感電して死んじまうぞ?」

 

ネウナードの言葉と同時に、無数の方向から紫電を帯びた触手が飛んで来ます。僕達は直ぐに避けます。ですが、その時

 

「あ、電池切れ。」

 

ネウナードはそう呟きながらも、海の中へと入って行きます。

 

 

まさか・・・・・・・ネウナードの放つ電気にもカートリッジののように、限りがあるという事でしょうか・・・・・?僕がそう考えると同時に、海から無数の砲弾が飛んで来ます。

 

「くっ!!クロスっ!!このままじゃ・・・・っ!!」

 

アレンは僕の横の建物に隠れますが、攻撃により崩れ始めたため、直ぐに僕の方へと来ます。

 

「僕に考えがありますっ。少し耳を」

 

そして、僕はアレンに僕の考えを話し始めます。

 

もし、ネウナードに電気がカートリッジのように限りがあるのなら・・・・これで、勝てるはずですっ!!

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・分かりました、やりましょうっ!」

 

僕はクロスの言う”作戦”に賛同します。

確かに、少し無理があるかもしれませんが・・・・・今、勝つにはこれしかありませんからねっ!!

 

「それじゃあ、行きますよ・・・・・・今ですっ!!」

 

そして、クロスの合図と同時に、僕は作戦通り、ある方向へと駆けて行きます。それは何処なのかというと・・・・・

 

「おいおい、真正面に来るとはな、死ぬ気にでもなったのか?」

 

そう、ネウナードの真正面でした。

 

「ええ、ですが、それはそちらなんですけどねっ!!」

 

僕はネウナードにそう言いながらも、ネウナードが放って来る砲弾を受け止めながらも、とにかく、逃げ切ります。

 

「おらおらっ!!臆病者、これでも喰らえっ!!」

 

ネウナードはそう言いながらも、僕へと砲身を向け、砲弾の雨を受けさせます。僕は直ぐに辺りにある瓦礫を投げつけ、砲弾を減速させながらも走りながらも避けていきます。

 

「小賢しい真似を・・・おらっ!」

 

すると、ネウナードは地に触手を全て突き刺します。

 

い、一体何をする気なのでしょうか・・・?

 

僕がそんな事を思っていたその時、地面から、物凄い速さで鋭利な刃を先端に持つ触手が紫電を纏いながらも、僕へと襲って来ます。僕は全て避けますが、最後の触手による攻撃は避け切れず、直ぐに右手で受け止めますが・・・・・

 

「うわあああああああああああああああっ!!!」

 

ネウナードの電撃を諸に喰らってしまいます。

うっ・・・・・これは予想出来ませんでしたが・・・・・ですが・・・・・・

 

「ちっ・・・・電池切れかよ」

 

ネウナードの一つの呟きにより、僕の身体に流れていた電流による痛みは止まります。そして、僕はあまりにもの痛みに倒れてしまいます。

 

ぐっ・・・・・・・・ですが・・・・・・これで・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達の勝ちですっ!!

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

僕は最後にネウナードの驚いた声を聞いた後、意識が途切れてしまいました。

 

クロス・・・・・・・後は頼みます。

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

ネウナードは僕の姿に驚きます。

 

まあ、無理もありません。僕は今までネウナードのいる近く建物の横で隠れていたんですから・・・ですが・・・・・・・

 

 

 

「これで、終わりですっ!!ネウナード!!」

 

そして、僕は槍へと変化させたゼロデバイスをそのまま、ネウナードへと突き刺します。

 

「ぐおっ・・・・だが、それだけ・・・・・じゃ、俺は・・・・死ぬ事は・・・・無い・・・・ぜ!!」

 

ネウナードは僕へと触手を伸ばして来ますが・・・・・

 

「私を忘れて貰っては困ります。」

 

一人の聞き覚えのある声により、阻止されます。

 

「イクスヴェリアさんっ!!」

 

そう、その声の主はイクスヴェリアさんでした。イクスヴェリアさんは双剣を突き刺したまま、上へと上がり、ネウナードを真っ二つに斬りさきます。

 

「ぐおっ!!」

 

そして、ネウナードの残骸は真っ二つに斬りさかれ、その場に大きな音を立て落下します。

 

そして、僕はネウナードの半分に斬りさかれた顔へと近付きます。

 

「そうだったな・・・・冥土の土産に教えてやる・・・・・大公は・・・・・今頃、ガキの兄貴の墓前でガキの願いを叶えているだろうぜ・・・・・」

 

ネウナードは僕にアナについて、話し始めます。

 

ガキの兄貴の墓前・・・・まさかっ!?

 

「そんじゃ・・・・精々頑張りな・・・・・俺は人間共が言いっていたあの世とやらでお前らの絶望する顔を楽しみに見てやるぜ・・・・・・。」

 

ネウナードがそう言うと同時に、ネウナードの身体だった残骸は全て暁に照らされながらも小規模な爆発を起こしていきます。

 

そうだっ!!アレンっ!!

 

僕は直ぐに倒れているはずのアレンへと駆けて行こうとしますが・・・・

 

「アレンさんは大丈夫です。」

 

そこには、イクスヴェリアさんがアレンを抱き上げながらも立っていました。

 

良かった・・・・・・ですが、イクスヴェリアさんが何故ここに・・・・?

 

「お姉ちゃんっ!!!」

 

すると、遠くから、エナがイクスヴェリアさんに向かって駆けて来て、抱きつきます。

 

イクスヴェリアさんは少し微笑みながらも、アレンを抱き上げながらもエナを撫でます。

すると、遠くからアーデルさんや皆が駆けて来ます。

 

これは一体・・・・・?

 

「実は、さっきの攻撃のせいなのか、地下水路隠し部屋が崩壊し始めていたんです。なので、皆さんで外に避難していました。」

 

 

イクスヴェリアさんは僕にアーデルさん達がここにいる事について、話します。

なるほど、そうだったんですか・・・・・。

 

「それより、イクスヴェリアさん、アレンとここで待っていてください。僕がアナを連れに「いえ、皆さんで行きます」で、ですが・・・」

 

僕は直ぐにアナさんを連れに向かおうとしますが、イクスヴェリアさんに止められます。

 

ですが、相手は・・・大公なんですよ・・・・?皆さんが行けば・・・・・

 

「それに、私達があの子の・・・・・・アナの・・・・・好きだった子の墓の在り処を知っています。ですから、私達も連れて行ってくださいっ!!」

 

アーデルさんは僕に自分達も連れて行ってくださいと頼んで来ます。

 

「・・・・・わかりました・・・・ですが、危険だと思ったら、逃げてください。」

 

「はいっ!!」

 

そして、僕とアーデルさん達、そして、イクスヴェリアさんは共にアーデルさんの案内の元、アナさんと大公を探しに向かい、駆けて行きます。

 

 

 

どうにか間に合ってくださいっ!!!!

 

 

「アナっ!!」

 

そして、5分くらいか走り、目の前に墓の前に立って大公を見て後ずさりをするアナとアナへと手を伸ばす大公がいました。

 

「お母さんっ!!」

 

アナは直ぐに、アーデルさんへと駆けて来ます。そして、アーデルさんに抱きつきます。

 

「おやおや、もう来ちゃったのデスカ♪まあ、良いデショウ♪それでは我輩はここらでお暇に・・・」

 

大公が消えようとしたその時、僕は直ぐにゼロデバイスを蛇腹剣へと変化させ、大公を捕まえます。

そうはさせませんよっ!!大公っ!!

 

「おやおや、これはこれは。クロス・クラインでは無いデスカ♪それに、冥王イクスヴェリアまで」

 

大公は僕達を見ながら言います。

 

「ヴィヴィ様は何処だ・・・・?」

 

僕は大公に近寄りながらも聞きます。

 

大公・・・・・貴方だけは許しません・・・・・・ヴィヴィ様を助けた後に・・・・貴方は僕の手で・・・・・・。

 

「ウフフッ♪貴方の上にいマスヨ♪」

 

「っ!?」

 

大公は僕に不適な笑みを浮かべながらも上にいると言います。それと同時に、上から、物凄い速さで何かが僕を狙って落ちて来ます。

 

僕は直ぐに避けるため、大公から離れてしまいます。

 

 

しまったっ!!

 

そんな中、僕がいた場所に落ちた場所にて、煙が収まると同時に、落ちて来た物体が姿を現します。

 

そして、そこには・・・・・

 

「ひ、人・・・・・?」

 

人なのかはわかりませんが、人の姿をした身体中に一体の獣を思わせるような鎧を装着し、鋭利な尖っている尾を持ち、手と足にある強靭な爪、長い金色の髪。そして、獣を思わせるような鋭く赤い瞳でこちらを見ながらも睨む者が立っていました。

 

「グオオオオオオオオオオっ!!!」

 

そして、獣のような雄叫びをあげると、僕へと物凄い速さで、襲い掛かって来ます。

 

「ぐあっ!!」

 

僕は直ぐに避けまようとしますが、獣のような敏感的な物凄い速さで僕を遠くへとふっ飛ばします。

ぐっ・・・・・たった一撃で・・・・・・・

 

「クロスっ!!」

 

イクスヴェリアさんは直ぐに僕に近寄ろうとしますが・・・・

 

「グルル・・・・」

 

イクスヴェリアさんのいる方を見たため、イクスヴェリアさんは動く事が出来ませんでした。

何故なら、イクスヴェリアさんの後ろには、アーデルさん達と気を失ってるアレンがいますから・・・・・・。

 

「はあああっ!!」

 

僕は直ぐに、立ち上がり、その”獣”へと襲い掛かろうとしますが・・・・

 

ークロス・・・・・・-

 

「っ!?」

 

一瞬だけ、その”獣”がヴィヴィ様の姿と重なります。

 

ヴィヴィ・・・・様!?

 

 

「グオオオオオオオオっ!!」

 

「うあああっ!!!」

 

僕は攻撃出来ず、”獣”にそのまま、吹っ飛ばされます。

 

「ウフフッ♪それでは、我輩はここらでお暇しマスネ♪それでは行きましょうか。」

 

それと同時に大公と”獣”は瞬時に消え去ります。

くっ・・・・・・・・また・・・・・・僕は・・・・・・・

 

「クロスっ!大丈夫ですか?」

 

イクスヴェリアさんは直ぐに倒れた僕へと駆け寄ります。

 

「あ、はい・・・・・・大丈夫・・・です。」

 

僕はイクスヴェリアさんに言いながらも、立ち上がります。

 

 

ですが・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

ーウフフッ♪”貴方の上にいマスヨ”♪ー

 

 

 

 

 

 

 

 

あの大公の言葉は・・・・・一体・・・・?

 

 

それに、あの"獣"は‧‧‧‧‧?

 

 

 

 

 

「クロス・・・・?」

 

僕が大公の放った言葉に疑問に思っていたそんな中、イクスヴェリアさんが僕の様子がおかしいのか、大丈夫なのか?と聞いて来ます。

 

「あ、いえ、何でもありません。」

 

 

そして、僕は立ち上がります。そんな時、遠くからお~い!!と誰かが呼ぶ声が聞こえて来ます。

やっと来たようですね。これで少しは一安心です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ・・・・・・・・?ここは・・・・・・・・・?」

 

 

僕は白いベッドの上で目を覚まします。

 

あれ・・・・・・・・・?ここは・・・・・?確か僕はネウナードととの戦いで・・・・・・

 

「アレンっ!!起きたんですね!!良かった・・・・・・。」

 

僕が色々思い出そうとしたその時、イクスヴェリアさんが僕を抱きしめます。

 

あわわっ!?い、イクスヴェリアさんっ!?

 

「アレンっ!!」

 

すると、扉を開け、クロスが入って来ます。

 

「クロス・・・・アナさんは?」

 

僕はクロスにアナさんはどうしたのか?と聞きます。すると、クロスは

 

「大丈夫です。ちゃんと救出できました。」

 

と答えます。

 

良かった・・・・・じゃあ、ネウナードも破壊できたという事ですね・・・・・・。

 

 

「それより、身体の方は・・って、うわっ!?」

 

クロスが僕に大丈夫か?って聞こうとしたその時、クロスを退かし、一人の黒髪の青い瞳をした少年が入って来ます。そう、その少年は・・・・・

 

「エルっ!!」

 

エルでした。えっと、エルはアーデルさんの息子さんの一人で、5歳くらいの子です。それに、凄く色んな事について、興味を持っていて、凄く優しい子です。

 

 

「大丈夫?お兄ちゃん?」

 

エルは僕に大丈夫なのか?と安否を聞いて来ます。

 

「はい、大丈夫ですよ。」

 

僕はエルを優しく撫でます。エルはえへへと笑います。

 

「こらっ、エル。アレンお兄ちゃんは怪我してるんだぞ?今は安静にしないと駄目って医者にも言われていただろ?」

 

するとベルノアさんが入って来て、エルに言います。

 

「あ、そうだった・・・・お姉ちゃん、お兄ちゃん、ごめんなさい。」

 

すると、エルはベルノアの言葉われた通り、僕達に直ぐに謝って来ます。

 

「大丈夫ですよ、エル。」

 

僕はエルに微笑みながらも言い返します。そして、エルとベルノアさんは出て行きます。

 

「良かったのさ!目覚めたようで。」

 

すると、扉を開け、ディックが入って来ます

 

あれ?ディックって確か、ヴァッサーの横にある小さな町にいるんじゃ・・・・?

 

「アレンが電撃受けて倒れたってコムイから聞いて急いでこっちに来たんだ。でも、良かったのさ!」

 

ディックは僕の身体を見ながらも言いますが・・・・・

 

「そういや、イクス。いつまでアレンを抱きしめてるのさ~?」

 

ディックはイクスヴェリアさんが僕を抱きしめているのに気付き、問います。

あ、そういえば・・・僕も忘れていました・・・・・イクスヴェリアさんに抱きしめられていた事・・・・・。

 

「あ、す、すみませんっ!!」

 

イクスヴェリアさんは直ぐに僕から顔を赤くしながらも離れます。

え、えっと・・・・熱があるんじゃ・・・・?

 

「んまあ、アレン達も無事で良かったのさ~!それに、町の生存してる人達は皆、他の町で暮らせるよう、他の黒騎士が送って行くらしいんだ。それに、ゼロデバイスも無事、回収したそうなのさ。」

 

ディックは僕達に町アーデルさん達は皆、他の町で暮らせるよう、他の黒騎士が送る事、海底遺跡にあるゼロデバイスを無事回収した事を話します。

 

「そうですか・・・・良かった・・・・。」

 

ですが、一つ、気になっていた事がありました。それは・・・・・

 

 

「クロス、どうかしたんですか?」

 

クロスの顔色がいつもとはすぐれてないという点でした。

 

「あ、いえ、大丈夫です。少し、それじゃあ、僕はそろそろ行かなきゃならないので、それじゃあ、アレンもイクスさんも本部でまた会いましょうっ!!」

 

クロスはそう言いながらも部屋を出ていきます。

 

そういえば、言うのを忘れていましたが、ここは今、馬車の中です。

 

「まあ、クロスなら、大丈夫だろ。それよりさ~アレン、イクス~あっちでさ~」

 

そして、ディックは僕とイクスヴェリアさんに色々話し始めます。

 

クロス・・・・・・大丈夫でしょうか・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、僕はここらで行きます。皆さんのサポート、頼みますね。皆さん」

 

僕はサポーターの皆さんに言います。

 

「はいっ!!分かりましたっ!!」

 

サポーターの皆さんは僕の問いに対して返事をします。

 

「ありがとうございます。それじゃあ、皆さん、元気で!」

 

そして、僕は次の任務先の「アクエリアス遺跡」へと向かうため、地図を頼りに北の方へと歩き始めます。

 

 

 

 

ヴィヴィ様‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

 

ヴィヴィ様は今どうなされているのでしょうか?

 

 

 

 

 




キャラ

アーデルハイア・ベルトリア

年齢:40代は超えていると思われる。

一人称は「私」
孤児院を営んでいたが、グラムの襲撃により避難所では無く地下水路の隠れ部屋にて、暮らしていた女性。
クロスに自分達がここにいる事を知らせた男性「ベルント・ベルトリア」とは夫婦関係である。
養子と実の息子と娘を合わせ、20人くらいだそうであり、大家族である。

性格は母親らしく、かなり優しいが、娘や息子達の事になると・・・・OH

ベルノア・ベルトリア

年齢:10代後半

一人称は不明
アーデルの実の息子であり、現在では在住の中では長男に当たる。
母親のアーデルを心配しており、色々とアーデルの手伝いもしていたらしい。

性格はクロス曰く「優しき少年」。


その他アーデルハイアの娘、息子達

年齢:3~14歳

孤児になった子供達をアーデルが拾い、養子にした未だに小さな子供達である。


用語

ジェネラル

全世界にて、グラムを指揮すると言われている上位のグラムつまり、「指揮官」に当たるグラムの事。通常のグラムとも全然違う特殊なグラムであり、ゼロデバイスの攻撃でも通常の黒騎士達では破壊する事は不可能である。


蒼き英雄と紫の一人の剣士

蒼き英雄と呼ばれる者と紫の一人の剣士の伝説であり、話によると、ヴァッサーにて、戦い、紫の剣士が負け、その紫の剣士の持ちし無頼の力を得ると呼ばれる剣が海に落ちているという伝説である
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