忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》 作:偽作者(ハザードフォーム)
第11章「」
「何?ネウナードが破壊されただと?」
俺はクララから聞いた結果に耳を疑う。
だが、偶然だとはいえ、元々アイツは低レベルの「ジェネラル」だ。
一応いつかは破壊されるのは予想できていたが、今日、倒されるとはな。しかも、元帥ではなく、下位の奴らにな・・・・・・・・・
「うん、そうなんだよね。しかも、一人、黒騎士やっつけたようだけど、電池切れを狙われて、紅い髪の奴と冥王イクスヴェリアに破壊されちゃったよ~。」
クララは、俺の横でアイスクリームという生クリームを冷却した物を舐めながらも嬉しそうに、俺にネウナードについて言う。
「それに、ゼロデバイスだって、取られちゃった。アイツら、ほんと、足が速いよね。」
クララは俺にそう言いながらも、立ち上がりながらも、腕を組んでいる俺の顔をの覗く。
「おい、顔が近いぞ。」
俺はクララに言う。
「もう~、そう言わないの。キザ坊。それとね、一番気になってた事があったんだよね~」
クララは俺に気になっていた事があると言う。コイツが気になっていた事があるとはな・・・・・・
意外な物だな。
「ネウナードと戦っていたあの赤い髪の黒騎士・・・・何か何処かで見た事あるような顔だったよ~ただ、左顔に紅い仮面を着けているのを除けばね~」
「ほう、お前が気になっていた黒騎士がいたとはな・・・・・。」
ほう、コイツが気にしていたのが、奴ら、黒騎士だとはな・・・・・・意外な物だ。そんで、何を気にしたのだ?
「もう~誰だって気にする事はあるよ~。・・・・本音を言えば、あの赤髪の黒騎士からあの”紅き救世主”と同じ力を感じたの。」
「何・・・・・・・?”紅き救世主”・・・・・だと」
俺はコイツから聞いた気になっていた事に驚く。コイツは今まで嘘はついた事はない。
まさか、奴らの中に”紅き救世主”がいるという事なのか?
「・・・・まあ、そこまで気にしなくて良いよ、キザ坊。それじゃあ、私もそろそろ行くね~。後、アイスありがとね~。」
クララは俺にそう言うと、何処かへと走り去って行く。
紅き救世主・・・・・・・・
まさか、奴が既に転生していたとは・・・・・・
・・・一度、奴らの動きを見るとしよう・・・・・。
そして、俺は”あそこ”へと向かうため、ベンチから立ち上がり、歩き始めた。
奴は危険だ・・・・・・・だが、気のせいという場合もあろう、まずは‧‧‧様子を見るとしよう
「はい、分かりました。」
僕は横で空を飛んでいる小さな丸い黒い目が一つあり、天使のような翼を生やした通信用ゴーレムの通信回線を切ります。この森の近くは通信周波数をグラムに感知されやすいので、通信用ゴーレムの通信回線は切っておかなければなりません。
それとさっきの通信相手はコムイさんです。コムイさんから知らされたのは三つ
一つは「ジェネラル」と呼ばれる通常とは違うグラムの事です。
このグラムは通常のグラムとは違い、どのような過程で製造されているのかは不明ですが、今確認できる「ジェネラル」タイプのグラムは全部で5体で、前、ヴァッサーで破壊したネウナードを除けば、4体いるそうです。ジェネラルタイプはその名の通り、将であり、通常のグラムより戦闘に特化したグラムだそうです。
通常のグラムとは違い、戦闘での進化、知能の高さ、通常のグラムとは違う装甲の強度等、普通のグラムよりも高い能力を保有しているそうです。
という事はつまり・・・・そんな高スペックのグラムが後、計4体もジェネラルタイプがいるという事ですけど・・・・・僕、一人で大丈夫なんでしょうか・・・・?
二つ目は次の任務先のアクエリアス遺跡へ向かう前に今僕が歩いている近くの地方で異常的な砂嵐が観測された事。
今、僕はシュトゥラ領から少し出て、砂漠地帯へと向かう森を歩いています。そして、僕が向かってる先にあるとある町で毎日、異常的な砂嵐が起きていて、更に、砂嵐が起きる度に、グラムの数が激的に増えていっているそうです。そこで、僕に援護要請が来るたため、現在、僕はそこへと向かっています。
丁度、アクエリアス遺跡へ向かう途中ですから・・・
そして、三つ目、その砂嵐はもしかすれば、ゼロデバイスによる物なのでは?という物です。
ゼロデバイスは巨大な力を保有する物質。ですが、その力は人が使わない以上、使用は不可能です。
ですが、もし、ゼロデバイス自体が放つオーロラが砂漠地帯の天候を変化させているとすれば・・・・?と考えたそうです。
ただ・・・・・・それより・・・・
「暑い・・・・ですね。」
物凄く暑いですね・・・・・・・。
師匠の修行で砂漠で生活したぶりでしょうか・・・・・・。
ー君は変な狼なのか、獅子なのかは分からないけど、人の姿をした獣と戦ったよね?ー
ーあ、はい・・・・そうですが・・・あの獣人がどうかしたんですか・・・・?ー
ーその獣人が君の向かってる砂漠地帯の近くの町で出現したらしいんだ、それでね・・・・・ー
「・・・・あの獣人は一体・・・・?」
僕はさっき、コムイさんと連絡しあった時、耳にした大公の前に現れ、大公と共に去った金色の長く光る髪を持ち、紅く光る眼光を持つ鋭き眼、強靭で鋭かった足と手の爪、そして、並みならぬ敏感的な動き、そして、一体の狼なのか、獅子なのかは分からないけど、一体の獣を思わせるような鎧を持つ獣人が砂漠地帯にも現れたと聞いた時の事を思い出します。
そんな事より、僕は一番気になっていた事がありました。それは・・・・・・・・
ークロス・・・・・-
何故、あの獣人を見た時ヴィヴィ様の姿の錯覚が見えたのか?という事でした。
何故、あの獣人がヴィヴィ様の姿と・・・・・?
やっぱり、疲れてるせいで見えた僕の錯覚でしょうか・・・・・?
あれが錯覚なのに・・・・僕は何故か・・・・本当にヴィヴィ様じゃないのか?って思って、気になって仕方ありませんでした。
「あ・・・・やっと出れたようですね・・・・・。」
僕があの獣人の事を考えていた、そんな中、やっとの事で森から出て、砂漠地帯へと到着します。
やっと着きました・・・・・ですが、まだまだ到着までは・・・・・・
「あれ?もしかして、ヴェウストラの件で援護しに来た黒騎士さんですか?」
僕がまだまだ、遠いな~と思っていたそんな中、僕を誰かが呼びます。僕は直ぐに後ろへと振り向きます。そこには、サポーターの皆さんが馬車を引きながらも、僕を見て驚いていました。
「あ、はい・・・・もしかして・・・迎えですか?」
僕はサポーターさん達に聞きます。確か、コムイさんからは町まで凄く長いから、迎えが来るとかどうとかって、聞きましたけど・・・・・・
「はい、室長から、連絡があったんで、ここで待機していたんです。それでは、早くお乗りください、もうそろそろしたら・・・・・・「おいっ!!来たぞっ!!」何っ!?」
僕はリーダーのようなサポーターさんから話を聞いていたそんな中、望遠鏡で、遠くを見ていた一人のサポーターさんが何かが来たと叫びます。それに対し、サポーターの皆さんは直ぐに何かの用意を始め、リーダーのサポーターさんは驚きます。
い、一体どうしたのでしょうか・・・・?
「黒騎士さん、早くお乗りをっ!説明は後でしますのでっ!!」」
サポーターのリーダーらしき人は僕に早く乗るように言うと、僕を馬車へと押し入れ、座らせると、「出発だっ!!」とサポーターの皆さんに言います。それと同時に馬車が走り始めます。
え、えっと・・・ど、どうしたのでしょうか・・・・・?
「あの、それで、・・・一体何が・・・・?」
僕は一緒に乗ったサポーターのリーダーみたいな人に一体これはどういう状況なのか?と聞きます。
何故、皆さんはかなり急いでるのでしょうか・・・・?それに何か来たとか言っていたんですが・・・・・・・
「砂嵐が来たんですっ。室長からは聞かれいたしましたか?」
「あ、はい・・・・・ですが、今は来る事はないって・・・・」
サポーターのリーダーらしき人は僕の問いに対して砂嵐が迫って来ていると答えます。
え?砂嵐が・・・・・?ですが、僕がコムイさんから聞いた時はこっちにはまだ来る事は無いって・・・・・・・
「いえ、ですが、室長から聞かされた通り、あの砂嵐は異常的な動きを見せています。私達も最初は大丈夫だとは思っていたのですが、どういう事なのか、私達を狙ってるように動いてるんです・・・・・それに、あの中には数え切れない程のグラムが・・・・・・」
サポーターのリーダーらしき人は僕に馬車から見える僕達へと迫って来る砂を舞わせながらも、大きく回る竜巻は異常的な動きをする事、そして、あの竜巻の中には、グラムが数え切れない程存在すると僕に説明してくれます。
え、えっと、つまり・・・馬車の窓から見えるあの砂嵐は・・・・・僕達を狙っているという事でしょうか・・・・・・?それで、いきなり現れたという事なんでしょうか・・・・?グラムが数えきれない程居ると言いましたが‧‧‧今は町に到着する方が優先です。
「とにかく、今はまず、町へ急がなければなりません。町は地下にあるため、安全なはずです。」
サポーターのリーダーらしき人は僕にそう言うと、馬車のドアを開け、他の馬車へと飛び移り、綱を強く引きながらも、馬を走らせます。
す、凄いですね・・・・・走ってる馬車に飛び移るなんて・・・・・しかも、馬車が操縦者無しで馬車が走ってますし・・・・・・・。
僕がサポーターのリーダーらしき人が暴露した走ったままの馬車の操縦席に飛び移る光景と馬車無人で走っている光景に驚いていたそんな中・・・・・・
ーグオオオオオオオオオオオオオオッ!!!-
何処からか、聞き覚えのある獣の雄叫びが聞こえて来ます。
この雄叫び・・・・・まさか、あの獣人!?
僕は驚き、雄叫びの聞こえた方を見ますが、後ろには何もおらず、ただ、砂を舞わせる異常的な動きをする竜巻が僕達へと近づいて来る光景だけが、見えました。
やっぱり・・・・・疲れが溜まったせいでしょうか・・・・・・?
それとも、竜巻の音のせいでしょうか・・・・・・?
僕はそう思いながらも、町に到着するまで、馬車から、竜巻を見ながらも、待ち始めます。
無事に到着できれば良いのですが・・・・・・・・・・・・・
「お姉ちゃんっ!!お兄ちゃんっ!!バイバイッ!!」
アナさんとアーデルさん達は僕とイクスヴェリアさんへと僕達とは別の方向へと向かう馬車の窓から笑顔で手を振ります。
「はいっ!さようならっ!アナ!それに皆さんっ!!」
僕の右横でイクスヴェリアさんが皆さんに手を振りながらも、笑顔で別れの挨拶を交わします。
皆、無事、辿り着けば良いのですが・・・・・・
「アレン、そういえば、次の任務先ってさ・・・・・・ガレア王国だよな?」
僕の左横でディックは僕に次の任務先について、何か色々ヤバそうな顔をしながらも聞いて来ます。
どうしたのでしょうか・・・・?
「あ、はい・・・・そうですが・・・・?」
僕はディックの問いに対し、何故聞くのか、疑問に思いながらも答えます。すると、ディックは苦笑しながらも
「いやさ・・・・実はさ、あそこの国家を納める「冥王イクスヴェリア」の事、聞いた事があってよ・・・・・物凄い好戦的な性格って・・「違いますよ、ディック、冥王はそんな人じゃありません。」え?そなの?」
ディックは僕にガレア王国を治める「冥王」について汗を沢山流しながらも、苦笑し、言おうとしますが、僕はそれに対し、反論します。それに対し、ディックは驚きを隠せず、そうなのか?と聞いて来ます。
「はい、冥王イクスヴェリアは・・・・優しくて、色んな事を知ってて・・・・兎に角、凄く良い人なんです。」
「アレンさん・・・・・・・。」
僕はイクスヴェリアさんがそんな人じゃないという事をディックに話します。
だって・・・イクスヴェリアさんは優しくて・・・・どんな時も絶対に諦めず、前へ進む・・・・凄く強い人ですから・・・・・。
「へぇ~、何か冥王イクスヴェリアが隣にいるように話しているようだな~もしかして、アレンって冥王イクスヴェリアと会った事あるのか?だけど、任務とかでは、ガレア王国には一度も行ってなかったようだけど・・・・・」
ディックは僕に冥王イクスヴェリアが隣にいるように話しているようだと言い、僕が今まで任務でガレア王国に行った事ないのに、何故、知っているのか、疑問に思います。
「い、いえっ!じ、実は昔、道化師(クラウン)をしていた時、偶然に冥王イクスヴェリアに会いまして・・・・それで色々話し合ったんですよ・・・・。」
僕は焦りながらも、ディックに冥王イクスヴェリアとは、昔、一度会い、話し合ったと苦笑しながらも、どうにか誤魔化します。
え、えっと・・・・・ディック・・・本当は僕の横にいますよ・・・・・。
「へぇ~(クラウン)って何でもありなんだな~。」
ディックは僕の答えに対し、答えます。
ど、どうにか・・・・・誤魔化せました・・・・・・。
ディックって意外に、こういう所に凄く鋭いんですよ・・・・。
「それじゃあ、私達もそろそろ出発しましょう。」
そんな中、イクスヴェリアさんは僕とディックにそろそろ出発しましょうと言いながらも、地に置いていた旅行鞄を持ち上げます。
「そうだな、ガレア王国・・・・少し怖いような気がするけど・・・アレンが大丈夫だと言ってるし・・・・行くさ・・・。」
ディックはガレア王国がどういうのかを想像しながらも、あはは・・・と苦笑しながら、僕が大丈夫と言ったから大丈夫なはず・・・・はずと怖がりながらも、先に歩き始めます。
あれ・・・・絶対凄く怖い所だって想像してますね・・・・・。
「あの・・・・・アレンさん。」
そんな中、イクスヴェリアさんが僕の手を握ってきます。
え、ええっ!?い、イクスヴェリアさんっ!?い、いきなりどうしたのですか?!
「その・・・・・・いえ・・・・やっぱり、何でも・・・ありません。」
イクスヴェリアさんは顔を紅くしながらも、少し不安そうな表情をしながらも、何かを言おうとしましたが、やっぱり、何でもないと答えます。
イクスヴェリアさん・・・・・・・・やっぱり、ガレア王国に行くのが・・・・・・。
「ふ、ふぇ?!」
僕はイクスヴェリアさんの手をしっかりと握ります。すると、イクスヴェリアさんは変な声を出し、顔を紅くしながらも驚きます。
「大丈夫です・・・・・僕は・・・弱いかもしれませんが・・・イクスヴェリアさんは絶対、守ってみせますから・・・・・。」
僕はイクスヴェリアさんに大丈夫だと言います。
「・・・・はいっ!」
すると、さっきまで少し暗かったイクスヴェリアさんの顔色が少しだけ、明るくなり、僕の答えに対し、答えます。
そして、僕とイクスヴェリアさんはディックと共に、ガレア王国へ向かうため、歩き始めます。
イクスヴェリアさん・・・・・・・・
貴方だけは絶対守りますから・・・・・・・。
例え、僕が死んだとしても・・・・・・・・・
「大丈夫です・・・・・僕は・・・弱いかもしれませんが・・・イクスヴェリアさんは絶対、守ってみせますから・・・・・。」
アレンさんは私の手を握りながらも、私を守ると私を見ながらも言います。
アレンさん・・・・・・・・・
「・・・はいっ!」
私はアレンさんの答えに対し、嬉しくなり、返事をします。
アレンさん・・・・・・・・
私は・・・・貴方と一緒なら・・・・・・
「ええっ!?!?あ、アレン!?!?何してるのさ!?」
そんな中、前の方から、ディックがアレンに何をしているのか!?って驚きながらも、アレンさんに問います。
えっと、何を驚いているのでしょうか・・・・・?ディックは・・・・?
「何を・・・・って、只、イクスヴェリアさんと手を繋いでいるだけなんですが・・・・?」
アレンさんはディックの問いに対し、私と手を繋いでいるだけだと答えます。
はい・・・・・アレンさんの言葉う通りなんですが・・・・只、手を繋ぐのに、何故ディックは驚いているのでしょうか・・・・・?
「いや・・・もう俺、ツッコめれねえのさ・・・・・・・それより、行こうぜ・・・・くそおおおおっ!!羨ましいぜっ!!」
ディックは何か、物凄い落ち込んだようなオーラを出しながらも、叫びながらも駆けて行きます。
えっと・・・・・何が羨ましいのでしょうか・・・・・?ディックは・・・・・?
「それじゃあ、行きましょう。イクスヴェリアさん、早く行かないと、ディックを見失っちゃいますから」
私がディックは何が羨ましいのか、考えていたそんな中、アレンさんが私に行きましょうと言い、私の手を繋いだまま、私を引っ張り、森の中を駆けて行きます。
アレンさん・・・・・・・・
私は貴方と一緒なら・・・・・・・
・・・・・・乗り越えられるような気がします・・・・・。
私が一番恐れている”恐怖”を・・・・・・・
ー我ハ”救世者”ナリッ!!ハーハッハハハッ!!-
ー今までありがとう・・・・・・クロス・・・・そして・・・・ごめんなさい・・・・・-
「・・・・・はっ!!!」
僕は馬車の中で目を覚まします
さっきのは・・・・・夢・・・・?
僕はそう思いながらも、僕自身の手を見つめます。
また・・・・・あの夢です・・・・・それにいつの間に、僕は眠ってしまったようですね・・・・・。
「・・・黒騎士さん、到着しましたよ。ヴェウストラです。」
外からサポーターのリーダーらしき人が馬車の戸を開け、僕にヴェウストラに到着したと知らせます。そして、僕は馬車から降り、ヴェウストラを見渡します。
本当に地下にあるんですね・・・・この町・・・・・・それに、いつも異常的な砂嵐が起きますから、仕方無いとは思いますけど・・・・
「君が室長から呼び出されたアレン元帥の弟子かね?」
僕がヴェウストラを見渡しながらも、本当に地下にあるのか~と思っていたそんな中、後ろから誰かが僕を呼ぶ男性の声が聞こえてきます。僕は誰なのか?と思い、後ろへと振り向きます。そこには、僕と同じく黒騎士の制服を身に着け、少し年老いたような顔をした黒髪をしている男性が立っていました。
「あ、はい・・・・えっと、貴方は・・・・?」
僕は僕の後ろに立っていた黒髪の僕と同じ黒騎士の制服を着ている男性に聞きます。
「私はホワイトフォースアルタイル支部のボリア・ギュンター・・・・・ボリアと呼んでほしい。よろしく」
僕の目の前に立っている黒髪の黒騎士は僕に「ボリア」と名乗り、僕へと手を差し伸べます。
「あ、はいっ!僕はクロス・クラインです。宜しくお願いしますっ!!」
僕は直ぐにボリアさんが僕に差し伸べた手を握り、握手を交わします。
へぇ~、アルタイル支部の黒騎士ですか・・・・・・一緒にいれるのは、任務中だけだと思いますが、仲良くなれると良いのですが・・・・・・・それに、凄く年上のように感じます・・・・・。
「それより、今日はもうかなり遅いから、宿に行こう。君もゆっくりした方が良い、こっちまで来るのに、かなりの道のりだからね。それに、色々と君の事についても聞かして欲しい、何だってあのアレン元帥の弟子だからね。」
ボリアさんは僕にそう言うと、宿の方へと歩き始めます。そして、僕もボリアさんと一緒に宿へと向かうため、歩き始めます。
「そういえば、君って、ヴァッサーで、「ジェネラル」を破壊したそうなんだね?」
ボリアさんは僕に前を向いたまま、歩きながらも、「ヴァッサー」でジェネラルを倒したのか?と聞いて来ます。
えっと、ヴァッサーのジェネラルって・・・・・ネウナードの事でしょうか?
「あ、はい・・・・・そうですけど・・・・・?」
僕はボリアさんの問いに対しそうですと答えます。えっと、ネウナードがどうしたのでしょうか・・・・?
「そうか・・・・元帥達でしか、倒せなかったあの「ジェネラル」を・・・・・・」
ボリアさんは僕の方を向かず、そのまま、歩きながらも、呟きます。
「ですが、僕一人の力で破壊できたんじゃありません・・・・・皆の力があったからこそ、破壊できたんです。僕一人じゃ、破壊する事すら、出来ません。ですが、皆がいたからこそ、「ジェネラル」を破壊できたんです・・・・・。」
僕はボリアさんにネウナードを倒せたのは僕一人でじゃないと言います。
僕がネウナードを破壊できたのは、イクスヴェリアさん、アレンのお陰なんです。
僕はゼロデバイスが無ければ、凄く弱い只の人間です・・・・。
クラウスやヴィヴィ様・・・・・・リッドや師匠、父上のように強くなんかありません・・・・・。
ですが、皆が力を貸し手てくれたから、イクスヴェリアさんとアレンのお陰でネウナードを破壊する事が出来たんです。
僕がそんな事を思っている中、ボリアさんが僕の方へと向き
「‧‧‧‧皆のお陰‧‧‧‧‧か。昔の若い頃の私を思い出すよ。昔の私もいつも良く言っていたからね。」
と僕へと少し微笑みながらも、言います。僕はどういう事なのか、首を傾げます。
昔のボリアさん‧‧‧‧?
「いや、昔の兵士となったばかりの私を思い出しただけだよ。その時、私も君のように皆に良く話したものだよ。」
ボリアさんは昔の事を思い出しながらも、僕に昔の自分も僕のように皆にも良くそう言っていたと微笑みながらも言います。
「へ、へぇ、そうなんですか‧‧‧‧。」
僕はボリアさんの昔の姿を想像しながらも、答えます。
僕のようにって‧‧‧‧‧全然そうにも見えませんけど‧‧‧‧‧
近いと言えば、クラウスやリッドなんじゃないでしょうか?ボリアさんの過去の姿って‧‧‧‧‧‧だって、僕は凄く弱いですし‧‧‧‧‧、それにボリアさんは兵士になるほどなんですから、それなりに強いんじゃないんでしょうか‧‧‧‧‧?
「ボリア元帥、また黒騎士に変装なされていたのですか。」
僕がボリアさんの過去の姿について、考えていたそんな中、前からボリアさんを「ボリア元帥」と呼ぶ女性の声が聞こえて来ます。
え?げ、元帥っ!?
「あはは‧‧‧‧すまんすまん。だけど、私はこちらの方が落ち着いていて、良いんだ。」
ボリアさんはそう言うと苦笑しながらも、前へと向け、言います。僕は一体誰と話しているのか、謎に思い、前を見ます。そこには黒髪の長いロングヘアーをし、水色の瞳を持ち、黒騎士の正装をした女性が腕を組みながらも、少し不機嫌そうな顔をし、宿の入り口前で立っていました。
「あれ?その横の人は‧‧‧‧‧?」
その女性は僕を見て、ボリアさんに誰なのか?と聞きます。
「そうだった、紹介するのを忘れていたな。この者はクロス‧クライン。アレン元帥の3人の弟子の一人で、私達のだ。」
ボリアさんは僕の横で僕が自分達の援護として、来た事等を話します。
「え、えっと‧‧‧‧こんにちは、クロス‧クラインと言います。」
「そうなんだ、私はダグマナ‧ギュンター。宜しくね。」
僕の目の前に立つ女性は「ダグマナ‧ギュンター」と名乗りながらも、僕に挨拶を交わします。
あ、あれー?ギュンター‧‧‧‧‧?
「あのダグマナさん、一つ聞きたいのですが‧‧‧‧ダグマナさんとボリアさんの関係って‧‧‧‧‧?それに、ボリアさんは‧‧‧‧一体?」
僕はダグマナさんにボリアさんとはどんな関係なのか?と聞きます。
いや、だって、苗字が同じですし‧‧‧‧
「あ、そうだったね。君には説明しておかないとね。まぁ、その前にここで話すのもあれだし、夜食でも取りながら、話そう。」
そして、僕とボリアさん、ダグマナさんは共に宿へと入ります。
ボリアさんとダグマナさんの関係は一体‧‧‧‧‧?夫妻関係?それとも、兄妹でしょうか?いや、ですが、夫婦関係のような気が‧‧‧‧‧‧
「なるほどな・・・・・俺の起こした砂嵐を避けるために地下に町を作ったという事か・・・・・。」
俺は下から聞こえる人間共の声を聞き、静かに呟く。
なるほどな、だからあの赤髪の黒騎士を乗せた馬車と奴らが俺の視界から消えたという事か・・・・・・。
「はっ、そうでございます、”陛下”。ここはこの私にお任せ願えれば・・・「いや、俺も行く。」で、ですがっ!」
俺の前に立っている「フォウゲル・ジェネラル」は俺に自分に任せて欲しいと言ってくるが、俺はそれを断り、俺が行くと答える。それに対し、コイツは反対してくる。
ほう、「ジェネラル」とはいえ、グラムであるのには変わらない貴様がそんな反応をするとはな・・・・・
「只の様子見だ・・・お前はただ、赤髪の黒騎士を探せ・・・・・。」
俺はコイツにそう言い、ヴェッサーの入り口へと向かって歩き始めた。
奴はかなり危険な存在だ・・・・・
奴だけは・・・・・絶対に大公の元へは行かせやしない・・・・・。
「へ、へぇ・・・・そうだったんですか・・・・。」
僕はボリアさんの話に苦笑しながらも、納得します。
へ、へぇ・・・・・・親子だったですね・・・・・・・。
ですが、どうもあまり似てないような・・・・・・
それに、ボリアさんって・・・・あの5人元帥のうちの一人の元帥だったんですね・・・・・・。
「ああ、まあ、そうなるな。まあ、私はただ、通常の黒騎士の姿をするのが、楽でな、あまり、元帥の姿をするのは嫌いなんだ。」
ボリアさんは最後のパスタを巻いたフォークを口に入れ、ナフキンで口に付いている物をふき取りながらも、僕に元帥の姿で活動するより、通常の黒騎士の姿をしながら、動く方が楽だと答えます。
あ、あの・・・・ですけど・・・・・元帥なんですから・・・・・・他の元帥にももし間違えられたら・・・・・・
「まあ、父はいつもこうなんで・・・それに他の者達もこれについては知ってるから。」
ダグマナさんはボリアさんの横でいつもこんな感じであり、他の者達もこれについては知っていると答える。
へ、へぇ・・・・・そうだったんですか・・・・・・それじゃあ、もしかして・・・・僕だけ知らなかったんですか!?
「まあ、私達の自己紹介はこんな感じかな?あ、そういえばさ、クロスって、子供の面倒とか出来ない?」
僕がボリアさんが通常の黒騎士の姿をするのを知らなかった事について、考えていたそんな中、ダグマナさんは僕に子供の面倒とか見れないか?と聞いて来ます。
え?子供の・・・・面倒?
「ああ・・・・実はさ、任務の中にこの町でゼロデバイスの適合者を見つけてな・・・・だけど、捨て子で・・・・どういう事なのか分からないけど、私達には心を開いてくれないんだ。それで、色々困ってるんだ・・・・。」
ボリアさんはとある部屋のある方を向きながらも、言います。
「今でも、あの部屋に閉じこもっててね・・・私達にもどうにも出来ないの。室長から聞いたんだけど、クロスって、昔良く子供の世話とか良くやっていたでしょ?今日も朝から何も食べてなくて・・・・だから、どうにか出来ないかな・・・・?」
ダグマナさんは僕に自分達ではどうにも出来ないと言いながらも、僕にどうにか出来ないのか?と聞きます。
ま、まあ・・・・一応、幼き頃からヴィヴィ様の世話役を小さい頃からしていたのですが・・・・・・子供の世話になると・・・・・
「あ、はい・・・・・えっと、自信はありませんけど・・・どうにかやってみます。」
僕は二人に対し、しますと答えます。
ですが・・・僕はほおって置く事なんて出来ません・・・・・。
だって、僕は困っている人をほって置けないんです。
「え、本当に?それじゃあ、あの部屋にいるはずだから、宜しくね?私達は少し外を見渡してくるから。」
ダグマナさんは僕にそう言うとさっきゼロデバイスの適合者の捨て子の事で話していた時の、ボリアさんが見た部屋を指差します。そして、ボリアさんと一緒に砂嵐の様子を見て来ると答えると、戸を開け、出て行きます。
えっと・・・・・・まずは入ってみましょう・・・・。
そして、僕はダグマナさんの指差した方のある部屋の扉の前へと向かい、「あの、ダグマナさんに言われて来たのですが・・・・・夜食は食べないんですか?」と聞きます。ですが、部屋からは何の声はしませんでした。あれ・・・・?寝ているのでしょうか・・・・?
「え、えっと・・・・入りますね?」
僕は部屋にいると思われるボリア元帥の言うゼロデバイスの適合者の子供に言い、部屋へとドアを開け入ります。そこには・・・・・
「エッグッ・・・ヒッグ・・・・・・」
物凄く小さく、暗い部屋の中一人の少女がベッドへと顔をうつ向かせながらも、泣いている姿がありました。
「ど、どうされたのですか?!」
僕は直ぐに、夜食を隣にあった小さなテーブルの上に置き、直ぐに部屋の中で泣いている少女へと近づき、大丈夫ですか?と聞きます。
「だ・・・・・・・誰・・・・・?」
僕の姿を見て、小さな少女は驚き、涙を流しながらも、僕に誰なのか?と凄く泣いていたのか、瞼を赤くした顔で聞いて来ます。
「え、えっと‧‧‧‧‧僕はクロス‧クラインと言います。あ、あの‧‧‧‧怖がらなくて良いから、えっと、泣いてる理由を話して欲しいんです。僕が貴方の力になれるか、どうか、分かりませんが、出来るだけ、力になりますから‧‧‧‧‧‧」
僕は目の前で泣いていた小さな少女に言いながらも、明かりを付けます。すると、そこに現れたのは、小さな身体をし、金色のポニーテールをし、綺麗なスカートとシャツを着た水色の瞳をした小さな少女の姿でした。綺麗な服装をしているのは、恐らく、ダグマナさんとボリアさんが着替えさせたからだと思われます。二人から聞いた話だとこの子は捨て子って聞いたので・・・・・
それに・・・・・こんな幼い子が・・・・ゼロデバイスの適合者だなんて・・・・・
「・・・・ねぇ、お兄ちゃん・・・・・。」
僕がそんな事を考えていたそんな中、この子は震えた声で僕を呼びます。
「あ・・・・・・はい、何でしょうか?」
僕は恐る恐るこの子の呼びに返事をします。そして、少し間、沈黙が走ります。
え、えっと・・・・・・僕、何か不味い事でもしました?
僕が色々と困惑している中、
「お兄ちゃんは・・・・・・死ぬのが・・・怖くないの・・・?」
この小さな子は僕に死ぬのが怖くないのか?といきなり聞いてきます。
え?・・・・死ぬのが・・・・・・ですか?
いきなり・・・死ぬのが怖いか?と聞かれましても・・・・・・一体どういう事なのでしょうか・・・・・?
「あの・・・怖いおばさんとおじさんとお兄ちゃんの話、聞いてたの・・・・・「黒騎士はいつ死んでもおかしくない」って・・・・私・・・・行きたくない・・・・・それに、皆の死んじゃう顔、見たくない、だったら、私・・・・・・ここで静かに死ん方が・・・・良いの・・・・そうすれば、もう・・・・・。」
僕の目の前で涙を流しながらも、この子は僕に悲しそうな表情で言ってきます。
この子は・・・・・・・今まで凄く・・ただ、一人、他の皆が死ぬのだけを見て・・・・・苦しかったんですね・・・・・。
ボリアさんから聞きましたが・・ここヴェウストラでは、良く異常的な砂嵐による被害に遭い、死人が出ているそうです。そして、この子は今まで死人から剥ぎ取った物を使って生活していたそうです。こんな小さな子なのに・・・・死人を見たら・・・・・それに、誰も傍に・・・・・
「・・・お兄・・・・ちゃん?」
僕はあまりにもの、この子の悲しさに早く気付けず、気持ちを抑え切れず、抱きしめます。
「すみません・・・・・・・君の今まで苦しみに気付いてあげれなくて・・・・・でも、君は生きなきゃ、駄目です・・・・君が死ねば、悲しむ人達だっているんです。それに、君を必要としてる人達だって・・・・・」
ヴィヴィ様も・・・・・この子の言葉と似てる言葉を、昔、良く言ってました・・・・。
この子も・・・・・・ヴィヴィ様とはあまり違うかもしれませんが・・・・・想像以上に辛い想いばかりを・・・
「何で・・・・・・・?何でなの?お兄ちゃん・・・・・・私は捨て子なんだよ・・・・・・?それに、気持ち悪い化け物なんだよ・・・・・・・・?」
僕が昔のヴィヴィ様の言葉とこの子の言葉が似てる事を考えていたそんな中、今まで僕に抱きしめられ、表情は見えませんが、僕に泣きそうな言葉で言ってきます。
「・・・・・昔、僕の大切な人も君の言うような事を良く言ってました・・・・。」
僕は少し、この子から、離れ昔のヴィヴィ様の事を思い出しながらも、言います。
「え・・・・?お兄ちゃんの・・・・・大切・・・・な人?」
僕の言葉に対し、この子は目を丸くし、疑問形で言います。
「はい、僕の大切な人は・・・・・昔、君とは違うかもしれませんが、父を病気で・・・・母を自分を産んだ事で亡くされました。そして、母が自分を産んだ事で死んだ事で「母を殺した化け物」という噂までもが広がり、そして、その僕の大切な人は「自分が両親を殺した化け物」と言うようになり
何回も自殺を図りました」
僕はヴィヴィ様の過去の事を思い出しながらも、この子にヴィヴィ様の昔の事をある程度、改変させ、言います。
あの時は・・・・・僕も必死になってましたよ・・・・・。
「ですが、その度にある人が僕の大切な人の自殺を阻止して、言ったんです。「貴方は誰も殺してなんかない、例え、皆が殺したと主張したとしても、僕は貴方が殺したとは認めない、それに、貴方が死ねば、貴方の母と父が悲しむ、そして、僕にとって、貴方が必要なんです」って、」
僕はこの子にヴィヴィ様との過去のあの時の事を思い出しながらも、それを少し改変させ、話します。
あの時・・・・・いつもヴィヴィ様の隣には僕と父上だけでしたが・・・・今は・・・クラウス、リッド、グルゼベルクもいますから・・・・・・僕も安心できます・・・・・・・。
「ねえ・・・・・それでどうなったの?お兄ちゃんの大切な人は・・・・?」
この子は僕にどうなったのか?と聞いてきます。それに対し、僕は動揺するしか、ありませんでした・・・・・・。
ですが・・・・・・今は・・・・ヴィヴィ様は・・・・・・
「そうですね・・・・今は会えませんが・・・・・・幸せに暮らしていると思いますよ・・・。」
僕はこの子の問いに対し、今頃、幸せに暮らしていると答えます。
ですが・・・・・・今は・・・・・ヴィヴィ様が無事にいる事を信じるしか、ありません・・・・・。
それに、この事を言えるはずがありませんから・・・・・・。
「そうなんだ・・・・・・。」
この子は静かに少しさっきよりかは明るくなったのか、少し微笑みながらも答えます。
良かった・・・・少しだけ、笑顔になれたんですね・・・・・。
「ですから、君も、必要ない人でも、気持ち悪い化け物でもありません。貴方は、貴方という一人の人間なんです。そして、もし、誰も貴方の事を必要としても、僕が君を一人の人間として、一人の親友となりますから・・・・」
僕はこの子に言います。
「・・・・・・・本当に?」
この子は僕に本当なのか?と聞いて来ます。
当然じゃないですか・・・・・
「はい、本当ですよ。だって、僕は君の力になりたいから・・・・それに、君を助けたいんです。それに・・・・・怖い事ばかりじゃありませんよ・・・・楽しい事だって、いっぱいありますから・・・・・・」
僕はこの子に本当であると言います。
ですが・・・・良かったです。初めて笑ってくれました・・・・・・。
ダグマナさんの話だと、この子は全然笑顔でいる事が無かったそうなんです。
ですけど、本当に良かった・・・・・・・それに、僕はずっと、君の親友ですから・・・・誰かが違うといっても・・・・・・
すると、いきなりこの子は
「エッグッ・・・ヒッグッ・・・・・グスッ・・・・・」
泣き出します。
あわわわっ!?ど、どうしたんですか!?僕何か変な事、言いましたか!?
僕が色々と慌ていた中、
「ありがとう・・・・お兄ちゃん・・・・・・。」
ですが、僕が色々困惑していたそんな中、泣き続けるこの子の口から出たのは、一つの僕への感謝
の言葉でした。
「私・・・・・ね・・・・今までそんな事、誰からも・・・・・エッグッ・・・・言われた事もないし・・・・・・・誰からも、抱っこしてくれた事が無かったの・・・・・それでね・・・・エッグッ・・・・・・。」
この子は僕に泣きながらも今まで自分は誰からも抱きしめてくれてもらえなかった事、友達だとも言われた事が無かったと答えます。
そうだったんですね・・・・・・
「無理に、言わなくて良いですよ・・・・・・今は泣いても良いんですよ・・・・あまり堪えなくても大丈夫ですから・・・・・・僕が受け止めますから・・・・。」
僕は目の前にいる少女に言います。すると、安心したのか、この子は僕へと抱き付き、大きな声で泣き始めます。僕はこの子は優しく抱きしめ、安心し、泣き止むのを待ちます
大丈夫ですよ・・・・・・・・・
例え・・・誰かが貴方を化け物として見ても・・・・・
例え、誰かが貴方を必要ないと言っても・・・・・・
僕が貴方を・・・・・必要とする人間で、貴方の一人の親友となります・・・・・。
ですから、今は・・・・・・・・一杯泣いてください。
「はい、本当ですよ。だって、僕は君の力になりたいから・・・・それに、君を助けたいんです。」
私を初めて抱きしめてくれたお兄ちゃんは私を見ながらも、笑顔で言う。
こんな事、私・・・・・・
「・・・・・本当に?」
私は思わず、驚いて、お兄ちゃんに聞いた。だって、こんな事を言われた事・・・一度も無かったから・・・・。
私はそう思いながらも、私の右腕を見る。
私は・・・・私の奇怪なこの右腕のせいで・・・・誰も近づいてなんか来なかった・・・・・・
誰も私を必要となんかしなかった・・・・・・。
誰も抱きしめてくれなかった・・・・・・・・。
あのおじさんとお姉ちゃんも・・・・・・・・このお兄ちゃんのようにしてきてくれたけど・・・・・このお兄ちゃんとは全然違ってた・・・・・・・あのおじさんとお姉ちゃんは私を”この奇怪的なゼロデバイスという腕を持つ者”としか、思ってなかった。
だけど、このお兄ちゃんは・・・・・・
「エッグッ・・・ヒッグッ・・・・・グスッ・・・・・」
私はあまりにもの、嬉しさに涙を流して、いつの間にか、泣いていた。
だけど・・・このお兄ちゃんは・・・・私を必要としてくれた・・・・・。
私をあのおじさんとお姉ちゃんも、誰からもしてくれなかった・・・・・
私を初めて抱きしめてくれた・・・・・・・。
「私・・・・・ね・・・・今までそんな事、誰からも・・・・・エッグッ・・・・言われた事もないし・・・・・・・誰からも、抱っこしてくれた事が無かったの・・・・・それでね・・・・エッグッ・・・・・・。」
私は、泣きながらも、困っていたお兄ちゃんに何故、泣いているのか、話そうとする。
だって・・・・・お兄ちゃんが困ってたから・・・・・
すると、お兄ちゃんがまた私を抱きしめてくれた。そして、こう言ってくれた。
「無理に、言わなくて良いですよ・・・・・・今は泣いても良いんですよ・・・・あまり堪えなくて
も大丈夫ですから・・・・・・僕が受け止めますから・・・・。」
私はこのお兄ちゃんの言葉を思わず、泣き始めた。
お兄ちゃんはそんな私を優しく抱きしめてくれる。
お兄ちゃん・・・・・・・・ありがとう・・・・・。
「や、やめてくれ・・・・・」
な、何だ・・・・コイツは・・・・・
俺は目の前で、俺へと尻尾を振りながらも、近づいてくる蒼き獅子のような化け物を見ながらも、あまりにもの恐怖に後ずさりをする。
こんなの・・・・俺は初めて見たぞ・・・・・・。
「グルル・・・・・」
俺が色々思っていたそんな中、アイツは俺へと近づいて来る。
だが、俺はあまりにもの恐怖感に何の声も出せなかった・・・。
く、来るなっ!あ、あっちいけ!
「グオオオオオオオオオオッ!!!」
だが、次の瞬間、奴は雄叫びを上げ、俺へと襲い掛かる。
そして、俺の意識はそこで途絶えた・・・・・。
「帰って来たよ~。」
私は父と一緒に警護を終え、クロスが留守番をしている宿へと戻って来る。
それより・・・大丈夫かしら?あの子、全然私達にも、心を開いてくれなかったもの・・・・・。
クロスが心配になってくるわね・・・・・・・。
「あ、お帰りなさい。ボリアさん、ダグマナさん。」
だけど、その心配はいらなかった。何故なら、私達を出迎えたのは・・・・
「お姉ちゃん・・・おじさん、おかえりなさい!」
黒騎士の制服を脱ぎ、平凡的な黒のタキシードをしたクロスと私達にも心を開く事の無かった、クロスにタオルで洗ったのであろう濡れた髪を拭かれながらも、私達に恥ずかしがりながらもまるで、今までとは嘘のように挨拶をするあの子の姿があった。
やったのね・・・クロス。
「うん、ただいま。」
私の父は少し驚いた表情をするが、直ぐに、挨拶をかえし、笑顔でこの子の頭を撫でる。
まあ、しょうがないわよね、何だって、今、物凄く驚いた光景を見たんだからね。
でも、良かった・・・・・・・・・
「エヘへっ」
この子の笑顔を取り戻せたね・・・・・・・クロス。
この子を見てると・・・・何だか、昔、父がいきなり騎士になって、出て行ったっきり、戻って来る事が無かった時の幼い頃の私を思い出す・・・・・・・。
けど、大丈夫かしら・・・・・・?この子・・・・・。
私はそう思いながらも、濡れた長い金色の髪をタオルで拭くクロスとあの子に微笑む父を見る。
だけど、今は考えて置こっかな・・・・・・・?
「そういえば、ダグマナさん、ボリアさん、この子の名前、どうするんですか?」
そんな中、クロスが私と父にこの子の名前をどうするのか?と聞いて来る。
あ・・・・・すっかり忘れてた。この子の名前、どうするべきなんだろう・・・・・・?
「えっと・・・・じゃあ、”フリュート”なんてどうでしょうか?」
私と父が考えていたそんな中、クロスが”フリュート”何てどうか?と聞いてくる。
「意味は”未来の翼”っていう意味です・・・・・・この子が遠い未来・・・・・皆の未来への道を切り開いてくれる翼になるようにって考えてみたんですが・・・・どうでしょうか?」
クロスは私達にあの子の頭を撫でながらも私達に「フリュート」という名前はどうか?と聞きながらも、フリュートという名前を考えた理由について話し、聞いて来る。
へぇ・・・・・クロス・・・・
「良いじゃないっ!!私の父が考えた「シャイン」よりも、100倍良いわ!」
良い名前じゃない!その名前!クロス、良いセンスしているわね!
私はクロスの考えた”フリュート”という名前に対し、良いと答える。
そもそも、私の父が考えた「シャイン」って名前、光っていう意味で良いは良いけど・・・・・・・男の子の名前っぽいわよね・・・・・・・でも、この子、女の子よ!
「そ、そうなんですか・・・・・。」
私の答えに対し、クロスは苦笑しながらも、「え!?それの方が良いんじゃないのか!?ほら、光り輝く未来っていう意味でさ!?」と自分の名前について、色々と主張する私の父を見る。
いや・・・・・・・・・父さん・・・・・まだクロスの方がセンスあるんじゃないの?
私の名前だって、本当は母さんに名付けて貰ってたし・・・・・・・・
「え、えっと・・・・・じゃあ、これからは君の名前はフリュートです!宜しくお願いしますね?フリュート。」
私の目の前でクロスはそう言うと、あの子・・・いえ、もう今からはフリュートだったわよね。フリュートの前にしゃがみ、笑顔でフリュートに言う。
へぇ~・・・・・・それにしても、クロスって何処かで見た事ある名前のような・・・・・気のせいかしら?
「うん!」
クロスの問いに対し、フリュートは笑顔で微笑みながらも元気良く答える。
フフッ・・・・・・凄く仲が良きくなったわね、最初は全然見せてくれなかった笑顔も今はちゃんと見れるし・・・・・
「皆さん、えっと・・・・そろそろ他の方も眠る時間帯なので、早くお眠りください。」
私がそう思っていたそんな中、部屋へと綺麗に整えたシーツや、布団、毛布、枕を持ち、部屋の戸を開け、ここのオーナーさんが入って来る。
あら、もうそんな時間だったのね・・・・・・名前とか、色々考えていたら、そんな事、忘れてちゃってたわね・・・・・・。
「それじゃあ、僕達もそろそろ寝ましょう。えっと、それで僕は何処に寝れば良いのでしょうか?」
そして、クロスは私達にそろそろ寝ようと言うけど、クロスが自分の部屋について、話して来たため、私は硬直する。
あ、あはは・・・・・忘れてた・・・・・・クロスの部屋の事・・・・・・・。
といっても、ここってもう他の旅人や客で一杯で空きの部屋が・・・・・・
「えっと・・・・・・すまん・・・・・・君の部屋の事、すっかり忘れてたよ・・・・。」
私がそんな事を考えていたそんな中、私の父が苦笑しながらも、言う。
もうっ!!空気を読んでよっ!!父さん!!
「そうですか、なら、僕はここのソファを使って・・・・・・って、どうしたのですか?」
クロスは私達にソファで眠ると言おうとしたけど、何かに気付いたためか、フリュートの方へと向く。すると、フリュートはクロスの手を繋ぎながらも、こう言った。
「ねえ・・・・・・お兄ちゃん・・・・・私と一緒に寝るて欲しいけど・・・・・良い・・・かな?」
あら・・・・クロスに懐いちゃったのかしら?これじゃあ、別れが辛くなるかもしれないわね・・・・・。
「え、えっと・・・・ですけど・・・・・」
クロスはどうするべきなのか、迷いながらも、フリュートに聞く。
フフッ、確かに、相手はまだ幼いとはいえ、女の子だからね・・・・・クロスは純粋ぽいから、少し抵抗があるのよね・・・・・。
「フッ、今日はフリュートと寝たらどうだい?それに、フリュートだって、寂しいかもしれないさ。まあ、抵抗はあるかもしれないけど、今日は一緒に寝ると良いと思う。それじゃあ、お休み。」
私の父はそう言うと、自分の部屋で、寝るため、困惑しているクロスを他所にお休み~って手を振りながらも、自分の部屋のドアを開け、部屋へと入って行く。
それじゃあ・・・私もそろそろ、シャワーでも浴びて寝ようかしら?
「それじゃあ、私も寝るわね、それじゃあお休みっ!!」
「あ、ちょっと!」
私はフリュートとクロスにお休み!と挨拶を交わし、私に何かを話しかけようとしたクロスを無視し、部屋へと入り、シャワーを浴びるため、更衣室へと向かって行った。
フフッ・・・・・あの二人・・・・本当の親子のようだったわね・・・・・・・・。
「イクスヴェリアさん・・・・・・。」
僕は僕の横で静かに眠るイクスヴェリアさんを見ながらも静かにイクスヴェリアさんの名を呟きます。今、僕達はとあるガレア王国の道のりにあるとある森にて、テントを張り、野宿をしています。
当然、テントは一つしかありませんので、ここはイクスヴェリアさんだけが使う事にしたのですが・・・・・
『あの・・・・・アレンさん・・・・・・隣にいたいのですが・・・・良いでしょう・・・か?』
というイクスヴェリアさんの凄く恐怖感を感じ、怯えているような震えた声で眠っていた僕に話し掛けて来て、僕の隣でそのまま、寝ようとしたので、これは不味いと思い、テントの中で、ディックの了承の元、一緒に寝る事にしたのですが・・・・・・・
(僕がいて・・・・狭くないのでしょうか・・・・?)
少し心配事が増えました。何故なら、イクスヴェリアさんが狭く感じていないのか?と思ってる事です。
もし、イクスヴェリアさんが狭く感じており、眠っているふりをしながらも眠れていなかったら逆にこれじゃあ、健康に不便なんじゃないのか?と思ってしまいます・・・・・・。
(え、えっと・・・・・・もうイクスヴェリアさんは寝ちゃったようですし・・・・出ましょうか?)
そして、僕はイクスヴェリアさんが眠っているのを確認し、予定で通り、外で眠むろうとしたのですが・・・・・
「何処に・・・・・行くのですか・・・・・?」
起き上がった僕の手を握りながらも、僕に凄く怯えているような顔をして、何処に行くのか?と聞いて来ます。あ、あれ・・・・・?イクスヴェリアさん・・・起きていたんですか・・・・・・?
「え、えっと・・・イクスヴェリアさんが狭く感じてると思ってそれで外で寝・・・ってイクスヴェリアさん?」
僕がイクスヴェリアさんに狭く感じているかもしれないから、予定通りに外で寝ると言おうとしましたが、イクスヴェリアさんが僕をいきなり押し倒し僕を抱きしめたため、何も言えませんでした。
「・・・・お願いします・・・アレンさん・・・・私を・・・・一人にしないで・・・・・ください・・・・・・。」
僕が驚く中、イクスヴェリアさんの口から聞こえて来たのは、凄く震えている声でした。
そして、僕は僕の着る黒騎士の制服の胸の方を握る手が少し震えているのに気付きます。
「イクス・・・ヴェリアさん・・・・・。」
僕の瞳に写ったのは何かに凄く怯えるイクスヴェリアさんの姿でした・・・・・。
「すみません・・・・アレン・・・さん・・・・・・今は・・・・・今はアレンさんと一緒に・・・・・・」
イクスヴェリアさん・・・・・・・。
僕は静かに立ち上がり、イクスヴェリアさんを抱きしめます。
「大丈夫・・・・大丈夫ですから・・・・。」
僕は静かにイクスヴェリアさんの肩を軽く叩きながらも、イクスヴェリアさんに言います。
大丈夫です・・・・・イクスヴェリアさん・・・・・僕はいつも隣にいますから・・・・・。
そんな中、イクスヴェリアさんの抱きしめる力が抜けると同時に、小さな静かな寝息が僕の抱きしめているイクスヴェリアさんの顔の方から聞こえて来ます。
どうやら・・・・寝ちゃったようですね・・・・・・。
「アレン?どうした・・・・・のさ?」
僕がイクスヴェリアさんのの安心した寝顔を見たその時、ディックがどうしたのか?とテントのカーテンを退かし、顔だけ出し、僕達を見ます。そして、何か大量の汗を流します。
あれ・・・・・・?どうしたのですか?ディック・・・・・?
「あ、アレン・・・・見失ったのさ・・・・まさか・・・・寝てるイクスと・・・・・ちくしょうっ!!」
ディックは僕にそう言うと何処かへと走り去ります。
「あ、ま、待ってくださいっ!これは誤解・・・って・・・・行っちゃいました・・・・。」
僕はディックにこれは誤解だと言おうとしましたが、ディックは何も聞かず、何処かへと走り去ります。
本当にこれは誤解なんですって・・・・ううっ・・どうしましょう・・・・明日のディックの顔を想像してしまいます。
ですが、僕は今、ディックを追いかける事は出来ません。だって・・・・そうすれば、イクスヴェリアさんが安心して眠れませんので・・・・・・
「イクスヴェリアさん・・・・・・。」
僕はイクスヴェリアさんをそっと、横だわらせ、イクスヴェリアさんの頭を撫でます。
イクスヴェリアさん・・・・・・
・・・・・・絶対に貴方は守りますから・・・・・・。
「あの・・・・それで、フリュート・・・・狭くはありませんか・・・・?」
僕はベッドで僕の隣で僕に抱きつきながらも横だわるフリュートに言います。
え、えっと・・・・今僕はフリュートの部屋で一緒のベッドで寝ているわけなんですが・・・・・・
だ、大丈夫なんでしょうかね!?これ!?
それに、フリュートが僕に抱きついてるんですけど・・・・・
「お兄ちゃんって暖かいな・・・・・。」
フリュートは僕を身体を抱きしめながら何か安心したかのように、言います。
あ、あの・・・・・フリュート・・・・・?駄目ですよ?僕って汚いし、変な匂いしかしませんよ?
というより・・・・・やっぱり・・・・ダグマナさんと寝た方が良かったんじゃ・・・・・
「何か・・・・お兄ちゃんって・・・ゼロナイトを抱きしめた時と同じ匂いする・・・・。」
僕が色々ヤバく感じていたそんな中、フリュートは僕に何かを思い出したような顔をしながらも、暗い部屋の中で静かに僕を抱きしめながらも呟きます。
僕はフリュートの問いに対し、驚きを隠せなくなります。
え・・・・・・・・?ゼロ・・・・ナイト・・・・・・?
いえ、違いますよね・・・・多分別人だとは思いますが・・・・・でも、その人と同じ匂いがするとは・・・・・・?
「昔ね・・・・良くお姉ちゃんが忙しくて、遊んでくれなかった時、ゼロナイトが良く遊んでくれたの・・・・・その時にいつもゼロナイトを抱きしめた時に良く匂ってた匂いがお兄ちゃんから同じ匂いがしてね・・・凄く懐かしいな・・・・。」
フリュートは静かに僕を抱きしめながらも昔の事を思い出しながらも言います。
お姉ちゃんがいたんですね・・・・・・・フリュートには・・・・・ゼロナイトは・・・・予測にしか、過ぎませんが、多分この子の幼馴染みか何かだと思います。
僕が色々そんな事を考えている中、僕の胸の方から静かな寝息が聞こえ始めます。
何かと思い、見てみると、僕の胸の上で、僕を抱きしめながらも、横で眠るフリュートの寝顔がありました。
あれ・・・・?もう寝ちゃったんですか・・・?まあ、眠れたので一安心ですが・・・・・・
そして、僕も一安心し、目を瞑り意識を手放そうとした、その時
ーオマエハワレ・・・・・ー何処からか、聞き覚えのある誰かの声が聞こえて来ます。
僕は驚き、上半身だけを起こし、辺りを見渡します。
確か・・・この声は夢での・・・・・・
僕がそんな事を思っていたその時、遠くから、何か大きな爆発音が聞こえて来ます。
「い、今のは!?」
僕は驚きながらも、窓を開け、外を見渡します。そこには無数のグラムが町の人々を襲ったり、建物を破壊していたりしている光景が・・・・・・
まさか、ここに擬態していたグラムが!?
「う、う~ん・・・・・お兄ちゃん・・・どうしたの・・・・?」
僕がそんな事を思っていた中、ベッドから、フリュートが眠い目を擦りながらも、起き上がります。
ですが、僕はフリュートの後ろから何かが迫ってる事に気付きます。
「危ない!!」
僕は直ぐに、フリュートの後ろで、腕を砲身へと変化させ、フリュートへと砲口を向けた人が擬態していたグラムだと確認すると、フリュートを押し倒し、それと同時に僕は直ぐにゼロデバイスを起動させ、リボルバー拳銃へと変化させると、トリガーを引き、何発かをグラムへと当てます。それと同時に、グラムはその場にて、形が消え、砂となり、その場にて、消え去ります。
ですが・・・・その前にこれは一体・・・・・?
「ねえ・・・・・お兄ちゃん・・・・・さっきのって・・・・・・」
フリュートは僕に強く抱きつきながらも、さっきのグラムについて、聞きます。
それより、まずはダグマナさんとボリアさんをっ!!
僕は直ぐに、フリュートを抱き上げると、ダグマナさんとボリアさんのいる部屋に駆けて行きます。
「ボリアさんっ!!ダグマナさんっ!!」
僕は直ぐにドアを開け、確認します。そこには目の前で、灰がいたる所にあり、鎌のようなゼロデバイスを構えるダグマナさんと元帥の制服を着るダグマナさんの姿がありました。
「アレンもフリュートも無事だったようね。早く急ぎましょう!」
ダグマナさんはそう言うと、窓から飛び降ります。
その次にボリアさん、そして、フリュートを抱き上げた僕と順に降り、走り始めます。
「クロス、まずはその子をサポーターの皆にっ!!私達はグラムの破壊をっ!!」
ダグマナさんは僕達にそう言うと、直ぐにゼロデバイスの鎌を振るいながらも、グラムを破壊していきます。
「お兄ちゃん・・・・・」
そんな中、フリュートが僕の胸部に当たる部位を怖がりながらも、強く握り締めます。
「大丈夫・・大丈夫です。」
僕はフリュートに大丈夫だと言い聞かせながらも、サポーターの皆さんがいる所へと駆けて行きます。
皆、ご無事でいてくださいっ!!!
僕はそう思いながらも、向かいましたが、そこには・・・僕の願った物とは違う光景が広がっていました。
白いフードを被ったまま辺りに血溜りが出来ており、そして、沢山の死体がありました。
遅すぎましたか・・・・・・・。
「やっと来たか・・・・・・」
すると、上空から男性の声が聞こえて来ます。僕は誰なのか?と思い、上を見ます。そこには・・・・
「・・・・・”紅き救世者”」
そこには、大きな鳥のような形をした翼に巨大なフィンのような物があり、それを回転させながら、飛ぶグラムと、その上にて、立っている一人の髪がショートヘアーで、瞳が赤色、そして、黒いタキシードを着ており、不機嫌そうな顔で僕を見る一人の男性が立っていました。