忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第12章「君は機械(デバイス)じゃない」

「ここまで、来れば・・・・・アレンの奴、来ないはずさ・・・・。」

 

俺はアレンが追って来ない事を確認しながらも、眠ってるイクスへとキスをしようとしてたアレンを思い出す。

 

おいっ!アレン、見損なったぞ!!俺ら、彼女いない歴15年の仲だろ!?というより、いつの間に、寝ているイクスに手を出すようになったのさ!?

 

「まあ、良いさ・・・・・それより・・・・」

 

俺は後ろを振り向く。そこには無数のグラムと見た事の無い蟲のような顔をしたあの冥王イクスヴェリアが生み出すと言われているガリアとは異なる「マリアージュ」と呼ばれる奴が一体、立っていた。

 

「やっぱりさ・・・・・お前らって、イクスの事、狙っていたようだけど・・・・どういう理由かは分からねえけど・・・」

 

俺はそう言いあながらも、俺の巨大な大型の鎚型のゼロデバイス「ミショルニア」を構える。

 

「イクスはやらねえさっ!」

 

そして、俺はイクスの跡を今まで追っていた奴らへと駆けて行き、ミショルニアを巨大化させ、殴り飛ばし、グラムを破壊し始める。

 

 

それより待てよ・・・・マリアージュがいるっていう事はつまり・・・・・ガレア王国は大公の・・・・!!

 

 

 

「貴方は・・・・・一体・・・・」

 

僕はフリュートを抱き上げながらも僕の目の前の上空にて、鳥の姿をしたグラムの背中の上にて、立っている紳士みたいな人に聞きます。あんな人、見た事ありません。それよりどうして、グラムの上に乗っかって・・・・・

 

「お兄ちゃん・・・・・・。」

 

そんな中、僕が抱き上げているフリュートは僕に抱き上げられながらも、僕の制服の胸部を強く握ります。

 

「大丈夫です・・・・あそこに、隠れてください・・・・。」

 

僕はフリュートを降ろし、フリュートにあの建物の影に隠れるように言います。フリュートは静かに少し心配そうな顔で頷くと、直ぐに、建物の影に隠れます。

 

「フン・・・こんな弱き愚か者を守るどん底の黒騎士が・・・紅き救世者か・・笑わせるな・・・・・・。」

 

紳士らしき人は僕にそう言うと、鳥のような翼にフィンのような物が回転し、飛んでいる巨大な鳥型のグラムから、飛び降り、着地し、僕の方を見ながらも言います。

 

一体どういう事なんですか・・・・・・?

 

それに僕が・・・”紅き救世者”って・・・・・?

 

それに紅き救世者とは一体・・・・・・・?

 

「まあ、良い・・・・遊んでやれ。」

 

目の前に立っている紳士姿の人は上空にいる鳥型のグラムに向けて言います。

すると、上空にいるグラムは僕の方を向き、雄叫びを上げると、僕へと低空飛行をしながらも、襲い掛かって来ます。僕は直ぐに壁を蹴りながらも、上へと上がり、避けますが・・・

 

「クエエエッ!!」

 

身体の至る所にある砲身を上空にいる僕へと向け、砲弾を放って来ます。僕は直ぐに、ゼロデバイスをシールドへと変化させ、防御体勢に入りますが・・・

 

「キャアッ!!」

 

フリュートへと砲弾により、支えを失った建物が崩れ、生まれた瓦礫が迫って来ているのに僕は気付きます。

 

「フリュートッ!!」

 

僕は直ぐにフリュートを守るためにフリュートのいる方へと向かって壁を蹴り、向かいます。して、フリュートを抱き上げると、直ぐに他の建物の屋根の上へと飛び移ります。

 

「お兄ちゃん・・・・・。」

 

フリュートは僕の方を見ながらも、心配そうな顔で呟きます。

良かった・・・・何も怪我は無いようですね・・・・・・。

それに、顔、汚れちゃいましたね・・・後で洗わないと・・・・・

 

「フン・・・・・こんな弱き愚者が・・・アイツはあの紅き救世者だとでも言いたいのか・・・・・?・・・アイツも落ちぶれた物だな・・・・・」

 

紳士姿をした緑色のショートヘアーをした男性は僕を紅い目で家畜を見るような目で見ながらも言います。

 

何が言いたいのか、分かりませんが・・・・・・

 

「確かに、僕は貴方の言っている愚者なのかもしれません・・・・・。」

 

僕は静かに紳士姿をした男性へと向け、言います。

 

「何?」

 

紳士姿をした男性は僕の言葉に驚きます。

 

ですが・・・・・・・

 

「そして、弱いかもしれません・・・・ですが、僕は信じてる人達を・・・僕の大切な人を守りたいからこそ、僕は戦えるんです。僕は只、貴方のように殺しを楽しみながらも戦っているわけじゃないませんっ!・・・・・大切な人を・・・・・僕を信じてくれる人達を守るために戦ってるんですっ!!」

 

僕は緑色のショートヘアーの紳士姿の人に言います。

 

最初の僕は何もありませんでした・・・・・。

 

只、父上の言う事を聞き、色々な事を覚える。

 

只、それだけが大事なのかと思ってました。

 

ですが・・・・・ヴィヴィ様や・・・・・

 

皆と出会って、大切な物が沢山出来たんです。

 

ですから・・・・僕は例え、愚者と言われようとも、皆を守り、ヴィヴィ様を絶対に救出しますっ!!

 

そして、僕は皆を守るために!

 

「フッ・・・・威勢の強い奴だ・・・・・良いだろう。冥土の土産に我が名を教えてやる。」

 

僕がそんな事を思っていた中、紳士のような人は僕を見て少し口を丸くし、言います。

 

「俺は大公様に仕えし、終焉を誘う王「終焉の王」が一人・・・・・空の王・・・シュトゥルム・・・・。貴様に教えてやる・・・・貴様が何を言おうと、例え、何をしようと、この世界の滅びの運命は変えられぬと・・・・!!そして、この、町は・・・・今日ここで滅ぶであろうっ!!」

 

紳士姿の男性は僕に自分は「終焉の王」と名乗り、「空の王シュトゥルム」と名乗ると、瞬時に姿を消します。

 

”終焉の王”とは・・・一体・・・・・?

 

僕がそんな事を思っていたそんな中、僕へと上空から無数の砲弾が放たれます。僕は直ぐにそれに対応するため、ゼロデバイスをシールドへと変化させ、僕とフリュートへと飛んで来る砲弾から身を守ります。

 

くっ!!そうでした。まだ戦闘中でした・・・・。

 

「フリュートッ!!しっかり掴まっていてください!!

 

僕はフリュートに僕達へと砲撃を放って来た鳥型のグラムを破壊するため、しっかり肩を掴むように言います。そして、僕はフリュートを抱きしめたまま、壁を蹴り、リボルバー拳銃へとゼロデバイスを変化させると、鳥型のグラムへと向け、トリガーを引き、銃弾を放ちます。

それと同時に、鳥型のグラムへと全ての銃弾は命中し、鳥型のグラムはその場にて、灰となり、真っ暗な夜の空間へと、溶けていきます。

 

「大丈夫ですか・・・・?フリュート」

 

僕は直ぐに、地に着地し、フリュートに安否を問います。

 

「うん・・・・それより、お姉ちゃんとおじさんは・・・・?」

 

僕の問いに対し、フリュートはダグマナさんとボリア元帥はどうしたのか?と聞いて来ます。

 

そうだっ!ダグマナさんとボリアさんの所に行かないとっ!!

 

そして、僕は直ぐにフリュートを抱き上げ、ダグマナさんとボリア元帥のいる方へと行こうとしたその時

 

「グオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

僕の行こうとした方から、獣の雄叫びが聞こえて来ます。それと同時に・・・・

 

ークロス・・・・・・・-

 

僕の脳裏にて、ヴィヴィ様の顔が写ります。

 

まさか・・・・・さっきの獣のような雄叫びって・・・・・それに、あっちの方向にはダグマ名さんとボリア元帥が・・・!!

 

僕は直ぐに急いでダグマナさんとボリアさんのいる方向へとフリュートをもう一度抱き上げ、駆けます。

 

早く急がないとっ!!ダグマナさんとボリアさんが!!

 

 

 

「はあっ!!」

 

私は最後の一体のグラムを私自身のゼロデバイスである白い鎌を振るい斬りさく。

だけど、破壊された上を見上げると、そこには無数のグラムの姿があった。

 

・・・・・さっきから全然グラムの数が減っていないわね・・・・・むしろ増えて行ってるわ・・・・・一体何体いるのよ・・・・・・。一応私と私の父の任務は「ヴェウストラにて、起きる異変的な砂嵐の原因を突き止める」事なんだけど・・・・・・これじゃあ、どうしようも無いわね・・・・・。

 

「大丈夫か!ダグマナ!!」

 

私がそんな事を思っていたそんな中、自身のゼロデバイスである右腕の炎剣をした私の父が私に駆け寄り、安否を聞いて来る。

フッ・・・・・やっぱり、父さんは強いのね・・・・・・。

もうかなりの歳なのに・;・・まだ凄くピンピンしてるのね・・・・・・。

 

「まだまだ、来るぞ!気をしっかり持ちなさいっ!!」

 

私の父は私にそう言いながらも、私達へと向かって来る空中にて浮かんでいるグラムを炎剣だった右腕を変化させ、砲身へと変え、私達へと向かって来るグラムへと砲口を向け、全てを破壊して行く。

 

やっぱり・・・元帥の名は伊達じゃない・・・・か。

私が私の父はやっぱり、凄いと思っていたそんな中、

 

「グオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

何処からか、狼の雄叫びなのか、獅子の雄叫びなのかは分からないけど、何処からか、獣の雄叫びが聞こえて来る。

そういえば、今のヴェウストラは地下だから、今の崩壊状態なら、聞こえて来てもおかしくない・・・・けど、一つおかしい事がある。それは、ここは砂漠地帯であり、グラムの持つウィルスのせいで、住めない環境になっているはずなのに・・・・動物の声が上から聞こえるなんて、おかしい・・・・・もしかして・・・・・!?

 

私がそんな事を思っていた中、大きな穴の開いた天井から何かが物凄い速さで降りて来る。

それと同時に、その天井から降りて来た物は月の光に照らされ、正体を現す。だけど、私達にとって、驚きの物を私と私の父は見た。それは・・・・・・

 

「ひ、人・・・・・・!?」

 

そう、人だった・・・・・。人のようだけど、先端の尖った尻尾を振って、一体の獣を思わせるような鎧に、紅く光り私達を捉えているような眼光をした紅い瞳を持ち月の光により光り輝く長い金髪を持ち、私達に今にでも襲おうとしているような姿勢をしている人だった・・・・・。

 

「グルル・・・・・・」

 

だけど・・・・獣のような小さな唸り声を出し、私達を見る。

だけど・・・何よあれ・・・・・あんなグラム、見た事無いわよ・・・・。

 

そして、私達と獣人間の間に長い沈黙が走る。そして・・・・・

 

「グルァァァァァッ!!!」

 

獣人間は大きな叫びをあげると、私達へと物凄い速さで突進して来る。

私と私の父は直ぐに避けるけど・・・・・

 

「グオオオオオオオオオオッ!!!」

 

一瞬で姿を消し、父の前に姿を現し、私の父を蹴り飛ばす。

 

「父さんっ!!」

 

私は私の父があんなに直ぐに吹っ飛ばされるのに驚き、私の父が無事かを見ようとしたが・・・

 

「ギャオオオオオオオオッ!!!」

 

いつの間にか、目の前に獣人間が姿を現し、私へと襲い掛かろうとする。

嘘!?さっきまで父の所にいたのに、いつの間に!?

 

「グオオオオオオオオオオッ!!!」

 

私は直ぐに吹っ飛ばされると思い、目を瞑るが、何の痛みも来なかった。

あれ・・・・・・?全然、痛みが来ない・・・・・・?

私はゆっくりと恐る恐る目を開けると目を開ける。そこには・・・・・・

 

「させませんよ、獣人!」

 

クロスが私の目の前にいる獣人間の腕をクロス自身のゼロデバイスなのか、蛇腹剣のような物で私へと振るおうとした右腕を縛り引っ張る姿があった。

 

 

 

「させませんよ!獣人!」

 

僕は獣人の右腕を蛇腹剣へと変化させたゼロデバイスで縛り、引っ張りながらも言います。

間に合いました・・・・・。ですが、今回も現れましたね!

 

「グルル・・・グオッ!!」

 

ですが、僕が安心した次の瞬間、僕の隙を見て蛇腹剣へと変化させたゼロデバイスで縛っている右腕をそのまま、振るいます。それと同時に、僕はその勢いに身を任せてしまい、瓦礫の中へと吹っ飛ばされ、叩き付けられます。

 

ぐっ・・・・何て馬鹿力なんですか・・・・・・。それに、ゼロデバイスで縛った右腕でそのまま振るって・・・・・・まさか、この獣人も終焉の王の一人なんじゃ・・・・・・

 

「グルル・・・・・・」

 

僕がそう思いながらも、瓦礫を退かし、身体を持ち上げていたそんな中、目の前にて、赤い眼光を僕へと向けながらも、小さな唸り声を出しながらも立っていました。

 

「くっ・・・・・!」

 

ですが、僕はさっき、獣人にゼロデバイスを利用され、吹っ飛ばされたせいか、鳥型のグラムとの戦いによるダメージなのか、体中に痛みが走り、動く事ができませんでした。

 

うっ!!

 

只・・・・の痛みだというのに・・・・・・・

 

何で・・・・動かないんだ!!

 

こんなの・・・・ヴィヴィ様が今、大公から受けているかもしれない痛みよりも大層無いのに・・・・・・!!

 

「グオオオオオオオオオオッ!!」

 

僕が身体の自由が体中に走る痛みにより効かず、立ち上がる事が出来なかったその時、獣人は空へと向け、雄叫びをあげると僕へと強靭な爪を持つ月に照らされ、光り輝く蒼きガントレットを装着した腕を振り下ろします。

 

くっ・・・・・・!!僕はここで・・・・!!

 

僕は痛みに耐えるため、眼を瞑ってしまいますが全然、痛みが来る事はありませんでした。

どういう事なのかと思い、おそるおそる前を見ます。そこには・・・・・

 

「ぐあああ・・・・・・あああ・・・・あああっ!!」

 

紫電を体中に走らせ、鎧がジジッというノイズが走るような音と共に、色が変わったり、溶け掛けたりして、頭を抑えながらも苦しんでいるた獣人の姿がありました

 

これは・・・一体・・・!?

 

 

そんな中

 

ークロス‧‧‧‧‧ー

 

笑顔で僕を見るヴィヴィ様の顔と僕の前で苦しむ獣人の顔とが重なります。

 

また‧‧‧‧‧です。これは一体‧‧‧‧‧?

 

僕がどういう事なのか、思っていたそんな中、獣人は物凄い速さで何処かへと消え去ります。

 

「ぐっ!!」

 

僕は直ぐに獣人を追いかけようとしますが、身体に激痛が走り、動く事が出来ませんでした。

 

ぐっ!!何で・・・・・こんな時に・・・・・

 

僕が痛みに耐えながらも、崩れた瓦礫の山の壁に寄り添い、立ち上がったそんな中、上空にて、待機していたグラム達の卵状の身体が通常より、大きく膨れ上がります。

 

い、一体あれは・・・・!?

 

「グラムの・・・・進化っ!?」

 

僕の横に駆け寄って来たダグマナさんは驚きます。

これが・・・・グラムの進化・・・・

 

「ギャハハッ!!お前らはまんまと陛下の戦略に掛かったのだよ!!だが、あの獣が来るのは予想外だったがな!」

 

僕が初めて見たグラムの進化する光景を見ていたそんな中、上空から、巨大な紫電を纏う剣のように鋭く、銀の光り輝く刃のあるような翼を持ち、月の光に照らされている空にて、何もせず、浮遊する巨大なグラムの姿がありました。

 

陛下の・・・・・戦略・・・・?

 

 

ー貴様が何を言おうと、例え、何をしようと、この世界の滅びの運命は変えられぬと・・・・!!そして、この町は・・・・今日ここで滅ぶであろうっ!!ー

 

僕が”陛下の戦略”という言葉に疑問に思っていたそんな中、”終焉の王”と名乗るあの紳士の男性の言葉が蘇ります。

 

まさか・・・・これも・・・・・!!!

 

「グオオオオオオッ!!!」

 

僕が”終焉の王”と名乗るあの紳士の男性の言葉を思い出していたそんな中、無数に上空にいるグラム達が雄叫びを上げます。それと同時に、卵のような膨れ上がった身体は破裂し、中から、人型の”何か”が地へと落ちて来ます。そして、その”何か”が着地と同時に、月の光に照らされ、その”何か”は姿を現します。

その姿は、漆黒に包まれ、それぞれ、違う姿をしますが、只、同じだったのは、不気味に輝く赤き単眼の眼でした。

 

「ハカイスル・・・・・・」

 

そして、僕達へと向け、紅き単眼を向けながらも歩いて来ます。

 

「・・・・・シュヴァルツァリッター!!」

 

そして、僕達を包囲します。

 

くっ!・・・・どうすれば・・・・・

 

「お兄ちゃん・・・・?」

 

そんな中、向こうにて、隠れるように言ったはずのフリュートが建物の後ろから姿を現します。ですが・・・・・

 

「フリュート!!」

 

さっき、進化したグラムが奇形な形状をした剣を首に突きつけた状態で、現れます。くっ・・・・・・人質・・・・・それに、フリュートがゼロデバイスの適合者とはいえ、ウィルスによる死は免れても・・・・・あのままじゃ・・・・・

 

「ギャハハハッ!!!テメエらの大切な新しい戦力がここで、消えるんだぜ?良い展開だと思わねえか!?なあ?譲ちゃんよ?」

 

巨大な鳥の姿をしたグラムは進化したグラムに包囲された僕達の上を飛び、進化した一人のグラムに人質にされたフリュートの横に降り立つと、フリュートの顔の目の前まで、近づきながらも言います。

 

「せん・・・りょく・・・・?」

 

フリュートは恐怖を感じながらも、巨大な鳥の姿をしたグラムも目を見ます。

 

「駄目ですっ!!そのグラムの話にぐっ!!」

 

僕は急いで、フリュートを助けに行こうとしましが、包囲されてしまい、更には、気を失っているボリア元帥とそれを見ているダグマナさんがいるため、動く事が出来ませんでした。

 

僕は・・・・また・・・・・・

 

「ああ、そうだぜ?頭が良いガキだな。アイツらはな、お前を利用しようとしてたんだ。お前の持つ大昔の”戦士達の力”をよ・・・元々アイツらはお前なんかに興味本位、持っていなかったんだぜ?ただ、テメエの持つ力だけだったんだよ!ギャハハハハッ!!」

 

鳥型の巨大なグラムはフリュートを見ながらも、僕達、黒騎士がフリュートの持つゼロデバイスにしか、興味が無かったと言い、大きな不適な笑みを浮かべながらも、大きな不適な笑い声を上げます。

 

それにを聞き、フリュートの顔色が暗くなります。

 

フリュート・・・・・・

 

僕は・・・・・・・・・

 

「・・・・んな・・・・こと・・・・」

 

「あん?」

 

そんな中、フリュートが何かを小さく呟きます。

それに対し、鳥型の巨大なグラムはフリュートの何かを呟いたのに気付き、顔を近づきます。

そして、僕は驚くべき、言葉を聞きます。それは・・・・・

 

「そんな事無いっ!!お兄ちゃんは!お兄ちゃんは私に言ってくれたのっ!「気持ち悪い化け物でもありません。貴方は、貴方という一人の人間なんです。」って!!それに、お兄ちゃんは嘘何か付かないって、約束してくれたっ!!だから、私はお兄ちゃんの言葉を信じるっ!!」

 

フリュートは鳥型の大きなグラムに言います。それと同時に、フリュートの右腕から緑色の光が光輝き始めます。

 

あ、あれは、まさか・・!!

 

「やっと、来たか・・・・・。」

 

僕がフリュートの右腕から緑色の光出始めたのに、驚いていたそんな中、僕の後ろにて、気絶していたはずの、ボリア元帥が、立ち上がります。

 

え・・・・・・?それは一体どういう・・・・?

 

「あの子の・・・・・あの子の貴方へ対する想いが・・・・ゼロデバイスを覚醒したのよ。」

 

どういう事なのか、謎に思っていた僕にダグマナさんはどういう事なのか、言います。

 

「辞めろ!!!ぐっ!!」

 

そんな中、巨大な鳥型のグラムはあまりにもの、眩しいのか、後退りをしながらも、苦しみ始めます。そして、僕達を包囲していた進化したグラムも苦しみ始めます。

 

今です!!

 

「はあっ!!」

 

僕は直ぐに、フリュートの目の前にいる巨大な鳥型のグラムをリ僕のいつも使用しているゼロデバイスの形態であるボルバー拳銃を向け、気付かれないようにチャージしていたエネルギー弾を大型の鳥型グラムへと砲口を向け、放ちます。

 

「グオオオオッ!!」

 

巨大な鳥型のグラムはそのまま、僕の放ったゼロデバイスのエネルギー弾を受け止め、後ろへとエネルギー弾の衝撃波により、少しずつ、後退りします。

 

距離は取れました!!

 

「今です!!ダグマナさんっ!!フリュートをっ!!」

 

僕は直ぐにダグマナさんにフリュートを頼みます。ダグマナさんは僕の頼みに対し、静かに頷くと、物凄い速さで、フリュートへと近づき、フリュートを抱き上げると、疾風の如く、ボリア元帥をに肩を貸し、僕の前から去ります。

 

これで心置きなく、戦えれます。

 

「はっ!あんなガキのために、俺と俺の部下にゼロデバイスのエネルギー弾をぶち込み、隙を作ったのか・・・・馬鹿だな、テメエ」

 

そして、僕がダグマナさんがフリュートを抱き上げ、疾風の如く、去ったのを確認したその時、僕の後ろから、巨大な銀色に輝く鋭き刃を持つ羽が生えた翼を大きく広げ、僕の放ったチャージ弾を他の所へと弾きながらも、僕へと少し変な奴を見ているような声で言います。

 

「ええ、貴方の言う通り、僕は馬鹿な人です。凄く弱く、弱き人間です。ですけど・・・・・」

 

僕は、鋭く光り輝く刃を持つ羽を持つ大きな翼を広げ、空を浮遊するグラムに向けて僕のゼロデバイスが変化した姿のリボルバー拳銃を向けます。

 

そうです、貴方の言う通り、僕は弱い人間・・・・。

 

どんな事をも、恐れ、欲望にだけ、忠実な弱き人間です。ですが・・・・・

 

「ですけど・・・・僕は・・・・守ります・・・・皆の・・・・あの人の望む・・・平和な未来のためにっ!!」

 

僕はそう言いながらも、大型の鳥型のグラムへとリボルバー拳銃を向けます。

 

そうです・・・・・・僕はあの時に・・・・ヴィヴィ様に誓いました。

 

「貴方の住める平和な未来と貴方の幸せを作り上げてみせる」と

 

「ほう~、そうか。だが、残念ながら、その夢は叶えられそうにもないようだな。何だって、お前はたった一人、そして、俺らは無数にいる。たった一人の弱きお前に何が出来るんだ?あ?」

 

大きな翼を広げた大型の鳥型のグラムは僕へと向きながらも、言います。それと同時に、僕を無数の進化した前にコムイさんから聞いた”レベル1から進化したレベル2”と思われる数え切れない程いる人型のグラムが自分達の武装を構えながらも僕を包囲します。

 

そうですね・・・・確かに貴方の言う通り、このままでは僕は勝ち目なんかないでしょう・・・ですが・・・

 

「それはやってみなきゃ、分かりませんよ?そうとは限りませんから」

 

僕はそう言いながらも、リボルバー拳銃から、光り輝く刃を持つ蛇腹剣へと変化させ、構えなおします。

 

「ハハッ!!勢いのある奴だな、んじゃ、冥土の土産に俺の名を教えてやる。俺の名はシュトゥルム陛下に仕えるが一人、空の将「フォウゲル・ジェネラル」!そして、去らばだ!名も無き、紅き黒騎士よっ!!」

 

巨大な空を浮遊する月の光に照らされている鋭き刃を持つ羽を持ちし、翼を広げる鳥型のグラムは「フォウゲル・ジェネラル」とジェネラルの名を名乗ります。

そして、僕へと攻撃するように、僕を包囲するレベル2のグラムへと指示をします。それと同時に、数え切れない程のレベ2へと進化したグラムは僕へと武器を構え、襲い掛かります。

 

ーイクス、後ろは任せたぞ-

 

そんな中、僕の脳裏にて、とある映像と共に、一人の緑色に光輝く刃を持つ長い剣を構えた長き金髪が特徴のこちらに顔を向けてないため、分かりませんが、男性の声が聞こえ、お互い、背を預け、戦う光景が一瞬ですが、ノイズ音と共に浮かびます。

 

今のは・・・・・・?

 

「ハカイスル」

 

そんな中、僕へと、レベル2へと進化した2体のグラムがそれぞれ、奇形的な剣と槍を持ち、襲い掛かります。僕はレベル2のグラム達に対応するため、トンファーへと蛇腹剣から変化させ、ゼロデバイスのエネルギーをチャージし、2体のグラムへと向け、放つ事で遠くへとふっ飛ばします。

 

今はこんなの気にしている場合じゃありませんっ!!

 

 

 

「ハアハア・・・・ここまで来れば大丈夫ね・・・・。」

 

私を抱き上げ、お姉ちゃんがおじさんを担いで、かなりの速さで、何処かへと走って行く。

 

お兄ちゃん・・・・・絶対に信じてるから・・・・

 

ー ――― 帰って来たぞ・・・・-

 

そんな中、お兄ちゃんの姿が、私の”お姉ちゃん”の大切な人だった・・いつまでもあの空から戻って来なかったはずのあの長くて綺麗な金髪に紅くて優しい目をした”あの人”の姿と重なる。

 

「ゼロナイト・・・・・・」

 

私は小さく言葉に出し、呟いてしまう。そんな中・・・・

 

「ハカイスル・・・・・ゼロデバイス・・・・」

 

私を抱き上げるお姉ちゃんの前にあの、私を捕まえた化け物達がお姉ちゃんの周りに現れる。

そして、お姉ちゃんに襲い掛かって来る。

 

お姉ちゃん・・・・・・

 

”あの時”だって・・・・そうだった・・・・・。

 

ー―――!-

 

私は誰の力にもなれない・・・・子供の作られし者なんだもの・・・・

ただ・・・子供のように動くだけの・・・・・”只の機械”だもの・・・・・・。

 

ー―――、大丈夫?-

 

だけど・・・”お姉ちゃん”はあの時、言ってくれた・・・・・

 

ー―――、貴方は、貴方がやれる事を精一杯やれば、良いと思うの。只の子供の作られし者だといっても、自分のやれるべき物はあるでしょ?-

 

今、私のやれるべき事が精一杯・・・・やるの・・・。

 

私はそう思いながらも、私の奇形的な右腕を見る。私は・・・・作られし者だけど・・・・・・・

 

 

これが・・・・・これがもし皆の・・・・・・おねえちゃん達なら・・・・・私の想いに答えて!!

 

それと同時に、私は緑色の光に包まれる。お姉ちゃんの声も聞こえて来る・・・・・。

 

 

 

皆の声も・・・・・・・・・

 

 

だけど・・・・・・・・・

 

 

ーフリュートッ!!!-

 

私の頭の裏にある映像が映し出される。それは・・・・・私がお姉ちゃんを庇って・・・血まみれになった姿・・・・・・・・。

 

そうだ・・・・・・・私は一度死んだんだ・・・・・・・・。

 

そして、このゼロデバイスが・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「な、何!?まだ何かあるっていうの!?」

 

私は目の前の緑色に光り輝く空へと向かって続く光の柱に驚く。あの中には、今、フリュートがいる・・・・・・。そして、その光は、レベル2のへと進化したグラムさえも、寄せ付けなかった。

あれは・・・・・・・?もうフリュートのゼロデバイスは覚醒したはずなのに・・・・・・

 

そんな中、たった一つの言葉が私の脳裏に浮かぶ。

 

「十の光る剣」

 

 

十の光る剣・・・・それは、大公が起こした大昔のラグナロク戦争時、紅き英雄、そして、英雄達が使用したと呼ばれる通常のゼロデバイスとは違う特殊なゼロデバイスの事。だけどあれは、誰にも発見された事も無ければ、それがどういうのかも私達は知らない。私達が知っているのは、只、その十の光る剣がゼロデバイスの中にあるという事だけ・・・・・・だから、私には・・・・・フリュートのゼロデバイスが・・・・・・

 

私が十の光る剣について、思っていたそんな中、光の柱がどんどんと細くなって行き、やがては、完全に消える。だけど、私の目の前には、あの小さな綺麗な金髪に紅き瞳をした綺麗な子のフリュートの姿は無かった。そこには・・・・・・

 

「シュメルお姉ちゃん・・・・私に・・・力を!」

 

アレン元帥の持っている白と黒のベルカ魔方陣にある十字架が中心に刻まれた大剣に、さっきの幼い身体とは違うほど、身体は平均女性程になり、機械的な何かが流れる光ような線がある紅き鎧を装着し、髪も長くなりポニーテールとなる。そして、何かを決意したかのような紅い瞳をしていた女性が立っていた。

 

「フリュ・・・・・ト?」

 

私は驚きを隠せなくなり、フリュートなのか?と聞く。すると、その女性は私に向け、微笑みながらも

 

「お姉ちゃん、ここは私に任せて!」

 

私に任せてと言う。

 

あれが・・・・・フリュート・・・・・?

 

「ハカイスル」

 

私が驚きを隠せなり、突き立っていたそんな中、レベル2の一体のグラムがフリュートへと向かって、駆けて行く。

 

私は直ぐに父を降ろし鎌を構えようとしたが・・・・・

 

 

 

ズシャン!

 

 

何かが斬れる音と共に、かなりの速さでレベル2のグラムが真っ二つに斬れる。

そして、そこには、さっきの、姿の変わった大人びたフリュートが巨大な剣を振り回したような姿勢をした姿があった。

 

それと同時に、後ろからレベル2のグラムが襲って来る。だけど、フリュートは直ぐに後ろの方にいる事に気付き、レベル2のグラムを蹴り上げる。そして、そのまま、上半身から真っ二つに斬りさく。

 

「はあっ!!」

 

そして、私達を包囲していた数え切れない程のグラムを一揆に巨大なエネルギー刃を放ちながらも一掃する。

 

これが・・・・・・あの子のゼロデバイスの力・・・・?もしかして、身体強化系の・・・・?

 

「お姉ちゃん!早くおじさんと一緒に行って!」

 

私がフリュートのゼロデバイスの能力について、考えていたそんな中、フリュートは自分に近づいてくるレベル2のグラムを斬りさきながらも、言う。

 

「駄目よ!何を言っているの!貴方はまだ・・・・!」

 

私は直ぐにフリュートに反論する。

だって、あの子はまだ、凄く幼い5歳ほどの子供なのよ?

 

そんな中・・・・

 

「危ないっ!!」

 

フリュートは父を担ぐ私へと駆けて来る。そんな中、後ろから何かの気配がする。それと同時に、私の瞳に移ったのは、紅く光るレベル2のグラムの目だった。

 

ーマナ!!!-

 

私は痛みに耐えるため、目を瞑る。確かに、痛いかもしれないけど・・・・・どうせ、加護があるから・・・・

 

そんな中、私の脳裏にあの頃の記憶が浮かぶ。そう・・・・父が私を・・・・・

 

グシャッ!

 

それと同時に何かが潰れた音が出る。

私は何なのか、驚きながらも、目の前を見る。そこには・・・・

 

「お・・・ねえ・・・・・ちゃん・・・・。」

 

フリュートがいた。そして、腹部には、横腹に黒い血と共に穴があった。

そして、右腕を完全に切断され、普通の血の色とは違う少し黒目の血がドロドロと出ており、そして、切断された右腕からは何かのコードと、機械的な血に塗れ、黒くなったアクチュエータの付いた骨格が見えていた。そして、私が見た先には、紫電を纏う切断されたコードが剥き出ているフリュートの切断された右腕が落ちていた。

 

まさか・・・・私を庇って・・・・・

 

 

「はあっ!!」

 

フリュートは直ぐに、自分に刺していたグラムの剣を抜くと自分の目の前にいる私を襲ったグラムを蹴り上げ、斬りさく。

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・うっ!」

 

そんな中、フリュートは横腹を抑えながらも、白き大剣を杖代わりとし、その場に膝を付きながらも、右腕の下を切断された部位を抑える。

 

「フリュート!」

 

私は直ぐに、フリュートへと駆け寄り、右腕を斬りさかれた傷口を見る。だけど、やっぱり、幻覚では無く、紫電を纏うコードがあり、そこからは血では無い何かが出ていた。

 

嘘・・・・・・こんなの・・・ゼロデバイスの能力には・・・・・

ゼロデバイスには、身体をデバイスのように機械化する力なんかない。それじゃあ、フリュートは一体・・・・・?それより、早く傷口を!!

 

 

 

「今まで黙っててごめんね・・・・・・お姉ちゃん。」

 

私が色々フリュートの切断された傷口をどうにかしないと思っていたそんな中、フリュートがいきなり、謝って来る。

 

「何で謝るのよ!貴方は何も悪い事なんかしてないじゃない!!」

 

私は直ぐに、フリュートの右腕の血だけでも、止めるため治療魔法を使用しようとするが・・・・

 

「嘘・・・・・?!血が止まらない・・・・!?それに、傷が!?」

 

私は驚きを隠せなくなる。

 

何故なら・・・フリュートの右腕の傷を私が主に使っていた治療魔法で、治療しようとするけど、何の変化も無かったから・・・

 

これは・・一体・・・・?

 

「ごめんね・・・お姉ちゃん・・・・私は・・・・・」

 

ー”作られし者”だから・・・・-

 

「っ!?」

 

私はフリュートの言葉を聞き驚きを隠せず、何の言葉も出せなくなる。

作られし者・・・・それは今からあの伝説のアルハザード”が存在していたと言われてる時代よりも遥か昔の時代にて、存在していたって言われている「マスター」と呼ばれる者の手により、生まれし人と住んでいたと言われている機械生命体・・・つまり、デバイス人間みたいな物。今ある今はまだ試験中のデバイスのユニゾンデバイスとかも皆その”作られし者”を元に作られてるけど・・・・まだまだ、あれについての資料は少なくてあったとしても、それはあまりにもの”作られし者”についてのごく一部だけ・・・・・

 

それなのに・・・・何故・・・そんな大昔の作られし者が・・・・今は存在しないはずの者がここに!?

 

「私ね・・・・一度・・・・死んじゃったの・・・・・けど・・・・このゼロデバイスが・・・・・お姉ちゃんが・・・私を・・・・うっ!」

 

フリュートは私に何かを言おうとしたけど、その前に腕から来る痛みがあるのか、切断された腕の傷口を抑える。

 

「フリュート!」

 

「大丈夫だよ・・・・・お姉ちゃん・・・・・それよりお姉ちゃんは早くおじちゃんを連れて逃げて・・・・・・」

 

フリュートは私にそう言うと、自分の血液が付着している大剣の柄を強く握りながらも、立ち上がる。

 

貴方・・・・一体何を・・・・!!私達は貴方を守らなければならないのよ!!

 

「何を言ってるの!!フリュート!!私は貴方を!!「大丈夫だよお姉ちゃん」」

 

私は直ぐに、フリュートを止めようとする。けど、フリュートは私へと降り向き、微笑みながらも

 

「絶対に戻って来るから・・・・・・お兄ちゃんと一緒に・・・私を信じて・・・・」

 

と私に言う。私は反論しようとしたけど、何故か、反論は出来なかった。あの子の目・・・・昔、父がしていた時と同じ・・・・・・

 

フッ・・・・そうなのね・・・・もうお子さんじゃないのね・・・・

 

「分かったわ・・・・ただし、絶対に戻って来なさい?私は貴方を信じているわ。例え、貴方が作られし者だろうと、何だろうと、信じてるから・・・・」

 

「うん!」

 

私はフリュートが頷くのを見た後、直ぐに、父を安全な場所へと移動させるため、サポーターのいる所へと駆けて行く。

 

 

信じるわよ・・・・・貴方の言葉・・・・!!

 

約束だからねっ!!

 

 

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

僕は未だに数え切れないほどに溢れ出て来るグラムの前で膝を付いてしまいます。

 

一体・・・何体いるのですか・・・・・それに、グラムはレベル2です・・・・・普通のグラムとは違い進化したグラムですから・・・・・・それに、相手は数え切れないほどいます・・・・少し辛いですね・・・・・・。

 

「ギャハハッ!!もう終わりかよっ!!大した事ねえな!!ネウナードもこんな糞騎士にやられたのか!!」

 

僕がそんな中、僕の目の前で、フォウゲルが不適な笑みで笑います。

 

・・・・ですが・・・・・僕はここで倒れるわけには行きません・・・・・あのジェネラルを倒さなければ・・・・・・・この町は・・・・・!!

 

僕はよろけながらも、傷だらけの身体を起き上がらせ、槍の形状をさせたゼロデバイスを杖代わりとし、立ち上がらせます。

 

まだまだです・・・・・それに、僕はヴィヴィ様を・・・・!

 

「ほう、まだやれるのか・・・・・・良い覚悟だな?んじゃ、死ねっ!!」

 

フォウゲルは僕にそう言うと、目の前で、僕へと尖った翼を向け、僕へと鋭く尖った複数の羽を飛ばします。

 

「うっ!・・・」

 

僕は身体を動かそうとしましたが、激痛と身体の自由が効かず、動く事が出来ませんでした。

そして、左腕のゼロデバイスさえも・・・・・

 

くっ・・・・・・どうすれば・・・・!

 

僕は刻々と迫って来る鋭きフォウゲルの放った刃を持ちし羽にどう対処するべきなのか、焦るそんな中、何処からか、来た高速で落ちる物体により、複数の羽は吹き飛ばされます。そして、

 

「グオオッ・・・!!」

 

フォウゲルが上空から高速で落ちて来た物に衝突し、上半身から真っ二つに斬られます。

 

こ、これは一体・・・・!?

 

そして、フォウゲルの体だった物はその場にて、落ちます。そして、煙が収まり、そこにあったのは・・・・・

 

「お・・・にいちゃん・・・・。」

 

金色に輝くロングヘアーに紅き鎧、そして、大人びた少し辛そうな顔をした紅き瞳をした体中に紅い液体が付着した女性でした。ですが、直ぐに、その場にて倒れてしまいます。そして、その女性が僕は誰なのか、直ぐに分かりました。

何故なら・・・・・

 

「フリュート!!」

 

僕は直ぐにフリュートだと気付き、フリュートへと駆け寄ります。

 

だって、フリュートですから・・・僕にも直ぐに分かります。

それより、これは・・・・・・・!?

 

僕はフリュートの身体に異変がある事を知ります。それは・・・・・

 

「オイル・・・・?!」

 

そうフリュートの身体に付着していたのは、血では無く、ただ、赤いオイルでした・・・・。

そして、右腕が無い事にも気付きます。更に、その右腕下からは何も無く、オイルに塗れた白い金属の光沢がある骨格があり、その横にては、何らかのコードが紫電を纏いながらも、まるでミミズのように動きます。

 

こ、これは・・・一体・・・・!?

 

「えへへ・・・・ちょっとやりすぎちゃって・・・・」

 

そんな中、フリュートは僕に言います。

 

それより、これは・・・・・・?

 

いえ、そんな事は関係ありません!!早く治療をっ!!

 

僕は直ぐに、フリュートの右腕の出血を止めるため、直ぐに治療魔法である「ダウスフェアレン」を使い、止血を行おうとしますが・・・・

 

「と、止まらない!?」

 

僕はどういう事なのか、驚く中、僕の手に何か少しだけですが、温もりを感じる物が掴みます。僕は何なのか?と思い、見ます。そして、その温もりはというと、フリュートの赤色のオイルに塗れた手でした。

 

「今まで黙ってて・・・・ごめんね・・・・お兄ちゃん・・・・。」

 

そして、フリュートは僕に少し力謝罪します。

 

一体何を・・・・?

 

何故、フリュートは僕に・・・・・?

 

僕がどういう事なのか?と思いっていたそんな中

 

「だって・・・私・・お兄ちゃんとは違って・・・・作られし者だから・・・・・」

 

と少し弱気な声で言います。

 

作られし者・・・・!?

確か・・・紅き英雄の伝説に出たあの・・・・作られし者!?

 

「ギャハハハハッ!!まさか、テメエが作られし者で、俺がテメエみたいな量産型如きにやられるとはな・・・・・・だが・・・・テメエも終わりだぜ?・・・何だってお前は」

 

そんな中、僕の後ろにて、顔が半分となりながらも、フォウゲルが言います。

 

「‧‧‧‧‧‧‧‧。」

 

僕は直ぐに、リボルバー拳銃へと変化させ、フォウゲルの半分に斬りさかれた頭を破壊します。

そして、フォウゲルの頭だった物はその場にて、灰と化します。

 

黙ってください・・・・・。

 

貴方にそんな事を言う権利はありません。

 

「おにい・・・・ちゃん・・・?」

 

そして、僕は直ぐに、フリュートを抱きします。

 

フリュート・・・・・・

 

「グラムの言葉なんて、気にしなくて良いですよ・・・・フリュート。それに、今日も言ったじゃないですか・・・・・、例え、他の人が化け物だと言ったとしても、僕にとっては一人の人間であり、大切な親友だって・・・・・・。」

 

僕はフリュートに言います。

 

フリュートはフリュートです・・・・・例え、人で無くても、僕にとっては一人の親友であり、一人の人です!

 

紅き英雄の伝説にては、作られし者だって、人だったんです。ですから・・・・フリュートはゴーレムや、デバイスなんかじゃありません!!一人の人です!!

 

「お兄ちゃん・・・・・ありがとう・・・・・。」

 

フリュートはそう静かに頷くと、僕を抱きしめます。

 

「いえ・・・・お礼のを言うのは、僕の方ですよ・・・・・こんなにボロボロになってまで・・こんな僕を助けに来てくれたんですから・・・・・・ありがとうございます・・・・。」

 

そして、僕はフリュートを抱き上げ、ポケットから、小さな布切れを取り出し、フリュートの傷口の止血をするため、リボン結びで結び、応急処置を施します。

 

「それじゃあ、行きましょうか?」

 

そして、僕はフリュートを抱き上げ、ダグマナさんとボリアさんを探しに向かうため、ボロボロの身体を走らせながらも、探しに行きます。

 

二人共、無事だと良いのですが・・・・・・・

 

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・」

 

私は胸を抑えながらも、その場に倒れ込む。

 

また・・・・私は・・・・・・・・人を・・・・・・

 

「ウフフッ♪どうですか♪レーヴァインとの踊りは♪」

 

そんな中、後ろから、誰かの声がします。ですが、それは私にとって聞き覚えのある声でした。

そして、私は後ろを降り向き、その者の名を呼びます。

 

「大・・・・・公っ!」

 

「おやおや、そんな怒った目で見ないでくださいよ♪私が照れ」

 

許さないっ!!

 

私は直ぐに大公に魔力球を作り出し、投げますが、大公は直ぐに、避けながらも、不適な笑みを浮かべます。

 

貴方だけは・・・貴方だけは許しません!!ここで、私が・・・!!

 

ですが、そんな時、私の胸に痛みが走ります。

 

うっ!!また・・・・!!

 

く、苦しい・・・・!!

 

「あ、そうそう、忘れる所でしたね・・・・」

 

大公は胸を抑えながらも、その場に倒れた私の目の前にまで迫って来ます。

 

「我輩は何もしていませんヨ♪?貴方のせいですヨ♪オリヴィエ・ゼーケブレヒト貴方のせいで、皆が傷つき、死んだり、していっているのです♪そして、"レーヴァイン"の力を暴走させているのも貴方なのデス♪」

 

大公は私に不適な笑みを浮かべながらも言います。

 

私の・・・・せい・・・・・

 

ー姫様・・・・・ー

 

そんな中、私の脳裏に今はもういないクロスの姿が浮かびます・・・・・。

 

クロス‧‧‧‧‧‧‧ごめん‧‧‧‧‧なさい

 

私の‧‧‧‧‧‧せいで皆が‧‧‧‧‧‧

 

そして、私の意識はそこで途絶えてしまいました。

 

 

 

 

「もう大丈夫なの?お兄ちゃん?」

 

そして、2日後、僕はゼロデバイスの加護とちゃんとした治療のお陰で完全に回復しました。

そして、今、僕はアクエリアス遺跡へ向かうため、ヴェウストラを後にしようとしています。

 

「はい、大丈夫ですよ。フリュート」

 

僕はそう言いながらも、心配そうな顔をしたフリュートの頭を撫でます。

フリュートの身体、そして、右腕は僕が修理しました。ですが、ゼロデバイスの加護も効果があったようで、修理は直ぐに終わりました。そして、ジェネラルのせいだったのか、もう異常的な砂嵐が起きる事は無くなったそうで、ボリアさんは他の町へのゼロデバイスの回収、そして、ダグマナさんはフリュートと共に、ここから近い(実際は遠いのですが・・・・)と思われるシュトゥラ本部へ向かうそうです。町の被害は凄いのですが、大体は

 

「流石はあの常識外れの鬼畜のアレン元帥の弟子ね、あんなに怪我をしていたのに、2日でもう治ってしまうなんて、凄いわね。」

 

ダグマナさんは僕に笑顔で フフッと笑いながらも、言います。

まあ・・・・そうですよね・・・・・・師匠の修行を受ければ・・・・いつの間にか慣れてしまって・・・・

 

「それより、フリュートは強いね。クロスと別れるとはいえ、涙とかも流さないし、何も言わないから・・・・。」

 

ボリア元帥はフリュートを撫でながらも、言います。

 

フリュートはこれから、一度近くのホワイトフォースの本部に移動するそうで、そこで、修行を重ね、黒騎士になるそうです。

 

「うん、だって‧‧‧‧‧‧お兄ちゃんと約束したんだもん。」

 

僕の前でフリュートは僕を見ながらも、約束の事を言います。

 

フリュートと僕がした約束は「僕の任務が終わり次第に会う」という約束です。

 

帰って来れるかどうかは分かりませんが・・・・・、その時に会える時が楽しみです。

 

「それと、もし、お兄ちゃんとまた会えたら、その時にお兄ちゃんの大切な人と会ってみたいけど‧‧‧‧‧良いかな?」

 

僕が色々とフリュートの事について、考えていたそんな中、フリュートが前に僕が言った"大切な人"であるヴィヴィ様と会って良いかと聞いて来ます。

 

「えっと‧‧‧‧‧難しいですが、どうにかしてみます。」

 

僕は苦笑しながらも、フリュートの問いに対し、答えます。

 

‧‧‧‧‧‧ははっ、ヴィヴィ様が許してくれるのでしょうか?まず

それに、ヴィヴィ様はホワイトフォースには入れませんし・・・・・・・

 

「それじゃあ、僕はそろそろ行きますね。」

 

そして、僕は3人に別れの挨拶を終えると背を向け、アクエリアス遺跡へと向かうため、歩き始めます。

 

「うんっ!!さようならっ!!お兄ちゃんっ!!」

 

 

そして、後ろにては僕へとフリュートが手を振りながらも、別れの挨拶をしてきます。

 

 

 

「はいっ!!また会いましょうっ!!」

 

そして、僕はアクリエリアス遺跡へと向け、歩き始めます。

 

 

 

 

 

 

てすが、フリュートの頼みですから‧‧‧‧‧もし、ヴィヴィ様から、許可を得たら‧‧‧‧‧一緒に‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぼ‧く‧た‧ち‧は探している君達の大切な”光”~♪」

 

 

俺の横にてクララが意味分からん歌を歌い始める。そして、俺は俺達の獲物であるボリア元帥の乗る馬車を見る。

それより、クララ、歌が下手クソ過ぎるぞ。

 

・・・・・んまあ、良いや。

 

だが、楽しみだな~

 

俺はそう思いながらも、下にて、走るボリアギュンターのいる馬車を見る。

 

今回は楽しませてくれよ?

 

 

 

何だって元帥だからな。

 

 

下位の奴等よりかはマシだろうがな。




えっと、こんばんは、オメガ・ゼロと申します。
まずはお知らせとして、今日から、章に付き、登場するキャラについてと、登場した用語について、後書きにて、紹介しようと思います。突然、何故?だと思うかもしれませんが、後に、整理し、設定を新しく出した場合に、対応するためです。

キャラ

ボリア・ギュンター

年齢:不明(だが、年上である)

一人称は「私」

姿は黒髪に青き瞳をした何処にでもいるような普通の男性の姿であり、クロスと同じく、黒騎士の制服を着用している。

性格は能天気であり、優しいが、名前をつけるセンスが全くない(なので、実の娘のダグマナにさえも、ヤバイ名前をつけようとしていた)

だが、その正体は7人の元帥のうち、一人の元帥である。
下位の黒騎士の制服を着用しているのは、只、自分が落ち着くからだそうである。

ゼロデバイスは右腕であり、炎を発射する大砲や、剣にもなる。


ダグマナ・ギュンター

年齢:不明(”女性の年齢は聞かないのがマナー”という本人の考えたどういう事なのか、訳が分からないマナーにより、クロスは知らない)

一人称は「私」

姿は長めの黒いポニーテールに加え、水色の瞳をした黒騎士の制服を着用している女性。
見た感じはかなり若々しく、20代に見えるようだが・・・・これ以上、言えば・・・・
ボリア元帥とは親子関係である。母親とはどうしているのかは不明

ゼロデバイスは赤き刃を持つ黒い鎌

フリュート

年齢:不明

捨て子として、ヴェウストラにて、只、一人、誰からも認められず、死体から漁った物で暮らしていたがゼロデバイスの適合者として、ボリアとダグマナさんに発見され、共に行こうとするが心を閉ざした状態だったため、行く事が出来ない状態であった。そんな中、クロスと出会い、心を徐々に開く。

ゼロデバイスの能力は不明

そして、その正体は今では、滅びた伝説上の存在であった人に近きロボット”作られし者”である。



用語

作られし者

今から伝説の都のアルハザードよりも遥か昔の紅き英雄の伝説の元となった時代とそれよりも遥か昔にて、存在していた人に近いロボットの事。
作られし者については、資料があまり無く、あったとしても、それはごく僅かである。
そして、作られし者は既にかなり昔に消えたらしく、今、確認できたのは、フリュート一人のみである。現在、試作段階であるユニゾンデバイスもこのごく僅かしかない作られし者の資料を元に作られている。
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