忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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今回はガレア王国の話になります。


第13章「ガレア王国」

「やっと・・・・到着しましたね。」

 

僕達は今、やっとの事で、僕達の目指していた国家であり、広き美くしき景色を持つ「ガレア王国」の城下町の中を周っていました。

 

「はい・・・・そうですね・・・。」

 

僕の横で、イクスヴェリアさんは少し心配そうな顔をしながらも、僕の右腕を掴みながらも言います。

 

イクスヴェリアさん・・・・。

 

「イクチュ~何じぇ、アレンを選んだのさ~」

 

そして、その横ではというと、ディックが悔しそうなのか、嫉妬しているのか、分かりませんが、丁度、近くの店で買ったと思われる焼き鳥を頬張りながらも、悔しそうに言います。

 

というか・・・ディック・・・良く、山から落っこちて帰って来れましたね・・・・。

最初はボロボロだったから、凄く驚きましたよ。

グラムと戦ったのかと思ったんですが、実は僕とイクスヴェリアさんの勘違いを見て、勢い余って崖から、落っこちたそうです。

それで、ボロボロになりながらも、戻って来たそうなんですが・・・・・・

というより、代えの服があって良かった・・・・・。

 

「んじゃ、俺、ちょっと周りを色々見て来るわ。アレンはイクスと一緒に宿を探していてくれないか?」

 

ディックは僕にそう言うと口笛を吹きながらも、何処かへと歩いて行きます。

何か、やっぱりディックって能天気ですよね・・・・・・。

 

「おい!アレン!今、俺の事、能天気って思っていただろ!」

 

僕がそう思っていたそんな中、ディックが僕の考えを読んだのか、言って来ます。

 

「いえ、そ、そんな事なんか、思ってませんよ?」

 

本当は合ってますけどね・・・・・

僕はそう思いながらも、ディックの問いに対し、答えます。

 

「そうかよ、んじゃ、宿見つけたら、通信用ゴーレムで伝えてくれよ?」

 

ディックは僕にそう言うと、人混みの中へと消えていきます。

 

って・・・・・自由に動いて良いんでしょうかね?ディックは・・・・・・

まあ、ディックなりに何か考えがあるんでしょうね・・・・。

 

「あの・・・・・アレンさん。」

 

そんな中、僕の腕に抱きついた不安そうな顔をしたイクスヴェリアさんが僕に話し掛けて来ます。

 

確かに、イクスヴェリアさんの言う通り・・・・そろそろ動いた方が良いようですね。もしかしたら”マリアージュ”がイクスヴェリアさんの”あれ”に気付くかもしれませんので・・・・・

 

 

 

「へぇ~キザ坊があの紅き黒騎士に名を名乗るなんてね~」

 

へぇ~、キザ坊が名前をね~今まで誰にも名乗らなかった名前をね・・・・・

僕は僕の横で紅茶を飲むキザ坊を見つめながらも言う。

 

「フン・・・・・只の愚者かと思えば、少々面白かったのでな・・・・・言う気は無かったがな・・・・・それと俺はキザ坊ではない。」

 

キザ坊は隣で紅茶を飲みながらも、受け皿に置き、無表情な顔で私に言う。

出た~”クーデレ”のキザ坊~。クールながらも表情を変えず、デれる奴~

前に大公が言っていたんだよね~「キザ坊やはクールで、デレますから、「クーデレのキザ坊」」って

 

「ねえねえ、それじゃあ、僕もその黒騎士と見て来て良いよね?だって、面白い奴なんでしょ?それに、別に見て来たって大公の”シナリオ”には何の支障も出ないんだし?」

 

僕はキザ坊にソイツと見て来て良いか?と聞く。前に会った時にアイツから”紅き救世者”の力を感じ取ったけど・・・・キザ坊は違うって言ってたからね~。どうせ、気のせいだと思うし・・・・・それに、面白そうだし?

 

「・・・・・・俺に聞くんじゃない・・・大公陛下に聞け・・・・。」

 

キザ坊は私にそう言うと、受け皿の上に置いてあった紅茶のコップを取り、静かに音も立てずに飲み始める。

フフッ・・・クーデレすぎるわよ~

 

「それじゃあ、行ってくるね~!」

 

僕はキザ坊にそう言うとドアを開け、”アイツ”を見るため、出て行った。

 

フフッ・・・・・・もうちょっとアイツの事、知りたいな~クーデレのキザ坊が言うんだから、それにアイツ、面白そうだし?

 

 

 

「なるほどね~、要するに、お前の言う面白い奴っていうのは、アイツらの事だよな?」

 

俺は部下の奴に聞きながらも、小型望遠鏡で茶髪の少年と変装した冥王イクスヴェリアが共に歩く姿を観察する。

 

へぇ~冥王~、良い少年見つけたな~。しかも、アイツ、少年の腕、抱きしめてるぞ?あれがクララの言う”恋”っつう物か?

 

「はい、そうなりますぜ。どうします?今のうちにこの国家の者達を「いや~もうちょっと様子見で」ファイ?!今がチャンスなんでs」

 

うるせえな、お前、俺がもっと観察したいから、したいんだよ。

 

「ひ、ひぃ!?」

 

俺の顔を見て、部下のコイツは怯える。

はっ、良いぜ・・・その顔だ・・・その顔が俺を楽しくさせてくれるんだよ。

 

「まあ、良い・・お前・・・遊びに行ってやれよ。あの少年と冥王のとこにさ・・・・・」

 

「は、はいっ!」

 

俺の指示に対し、俺の部下のレベル2のグラムはあの少年と冥王の所へと向かうため、俺のいる部屋から出て行く。

 

さあ、面白くさせてくれよ?

 

 

 

冥王イクスヴェリアさんよ・・・・・。

 

 

「・・・・・・・イクスヴェリアさん、大丈夫ですか?」

 

僕はとある店の中にて、昼食を取りながらも、未だに何も口に入れてないガレア王国に入って症状が悪化した顔色が悪いイクスヴェリアさんに安否を問います。

 

「は、はい・・・・・大丈夫です・・・・私の事はお気にせず・・・・」

 

イクスヴェリアさんは顔色を悪くしながらも、苦笑して、笑顔を無理矢理作りながらも僕に言います。

 

イクスヴェリアさん・・・・・やっぱり・・・無理しているようですね・・・・・。

 

「イクスヴェリアさん・・・・やっぱり、無理を・・・・」

 

僕はイクスヴェリアさんに聞きます。

やっぱり、イクスヴェリアさんは無理しているようですし・・・・今でもコムイさんに言えば・・・・

 

「いえ、本当に大丈夫ですから・・・それより、食べましょう・・・?」

 

イクスヴェリアさんは僕にそう言うと、ゆっくりと注文したパスタをフォークで巻き、口へと運び、食べます。

 

・・・・・イクスヴェリアさん・・・やっぱり、無理を・・・・・・後でディックと相談してイクスヴェリアさんを・・・・・・

 

僕がイクスヴェリアさんの顔を見て後でイクスヴェリアさんの任務先をディックと相談して変えようとしたその時

 

「キャアアアアアアッ!!」

 

そんな中、外から、誰か女性の悲鳴が聞こえて来ます。僕は直ぐに何なのか?と思い、横にあった窓から、外を覗きます。僕が見た物、それは

 

「はっ・・・はっ・・・・はっ・・・!」

 

とある一体の未だに進化していないグラムがとある銀色に輝く騎士の鎧を着用し逃げる金髪の女性の姿でした。

助けないと!!

 

「アレンさんっ!!」

 

僕とイクスヴェリアさんは直ぐにこちらへと向かってグラムから逃げて来る女性へと駆けて行きます。ですが

 

「っ!!」

 

僕とイクスヴェリアさんに恐怖を感じたような眼をしながらも、横の角を曲がり、横へと逃げて行きます。い、一体どうしたのでしょうか・・・・?

 

「アレンさんっ!追いかけましょう!」

 

そして、僕とイクスヴェリアさんは直ぐに僕達から逃げる女性の騎士を追い掛けるグラムを追い掛けます。

 

それより、グラムから逃げるのは分かりますが、何故僕達からあの人は逃げて行ったのでしょうか・・・・?

 

そして、僕達はグラムを追い掛け、とある行き止まりのある角に到着します。

そして、僕の視界に写ったのは追い詰められた女騎士だと思われる女性とその追い詰められた女性へと砲口を向けている

グラムが近づきます。

 

「危ないっ!!」

 

僕は直ぐに、ゼロデバイスを起動させ、グラムへと僕の腕が変化した、ゼロデバイスの通常の形態である蒼き鈎爪をグラムの身体へと突き刺します。

 

「イクスヴェリアさんっ!!」

 

僕は直ぐにイクスヴェリアさんに頼みます。イクスヴェリアさんは頷くと、グラムの前の生き止まりにて、追い詰められていた金髪のロングヘアーに蒼い瞳をした女性を抱き上げると、僕が突き刺さしたグラムの下をスライディングをし、僕とグラムの後ろへと後退します。

 

そして、僕は直ぐにグラムから離れます。それと、同時に巨大な爆発を起こし、その後、グラムのち残骸は灰と化し、景色の中に溶け込んでいきます。

 

「大丈夫ですか?」

 

僕は直ぐにイクスヴェリアさんとイクスヴェリアさんと共に居る騎士らしき女性へと駆けて行きますが‧‧‧‧

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

イクスヴェリアさんは、その場にて、気を失い倒れてしまいますが、地面へと触れる前に騎士らしき女性に身体を受け止められます。

 

「イクスヴェリアさんっ!!」

 

僕は直ぐに、騎士らしき女性の元へと駆け寄り、イクスヴェリアさんの容態を見ます。

 

す、凄い熱です‧‧‧‧ですが、ゼロデバイスの加護があるはずなのに・・・・何故・・・?!

早く何処かで休ませないとっ!!

 

「あの‧‧‧‧‧それより、貴方達は‧‧‧‧?」

 

騎士らしき女性は僕に誰なのか?と聞いて来ます。

 

ですが、今は紹介すし合ってる場合じゃありませんっ!!早く宿に向かわないとっ!!

 

「あの、一度、宿まで一緒に来てもらって良いですか・・・?」

 

僕は騎士らしき女性に一緒に一度、宿に来て貰うように言います。僕の問いに対し、騎士らしき女性は少し恐怖感を持ちながらも

 

「い、いえ・・・・私は・・・その・・・・・」

 

少し戸惑ったような顔をしながらも、答えます。

それより、一応この人なら、何か知っていそうですね・・・・・。

 

「安心してください。事情は分かりませんが、僕達が付いてますから・・・・・もしもの時は、僕達が守りますよ。」

 

僕は騎士らしき戸惑いと恐怖感を見せる女性に言います。

 

「う、うん・・・・・分かった・・・。」

 

騎士らしき女性は少し安心しながらも、戸惑いをまだ見せているが、頷く。

あ、それより・・・・・

 

「そういえば、名前をお聞きになるのを忘れていたんですが・・・・貴方の名前は・・・・・・?」

 

僕は騎士らしき女性に名前を問います。僕の問いに対し、騎士らしき女性は、

 

「え、えっと・・・・・その・・・・私は・・・・」

 

戸惑いを見せます。

?どうしたのでしょうか・・・・?まあ、今はまず、宿に戻る方が先です。

 

「あの、

 

そして、僕は熱を出して動く事の出来ないイクスヴェリアさんを抱き上げ、騎士らしき女性と共に、宿へと向かうため、共に歩き始めます。

 

それより、一つ疑問に思った事があるんですが・・・・・

 

「・・・・・・・・。」

 

僕はそう思いながらも、横にいる女性の方を見ます。

 

この人の顔・・・・・何故か、イクスヴェリアにそっくりなんですが・・・・・・・気のせいでしょうか・・・・・?

 

 

 

『ここは・・・・・?』

 

ここは・・・・・・・?

私は周りを見渡しながらも、ここは何処なのか、過去の記憶を思い浮かべます。

 

確か、私は騎士さんを助けて・・・・・・

 

『貴方は・・・・・・・何故、戦うの・・・・・?』

 

私がここは何処なのか、過去の記憶を思い出しながらも、考えていたそんな中、私の後ろから、私に誰かが質問をして来る声が私の耳に入ります。私は直ぐに後ろを降り向き、誰なのかを見ます。そこには私と同じ綺麗なクリーム色のロングヘアーをし、綺麗な傷一つ無い美人とも言えるな顔をしているが、身体の方はデバイスのような機械的な物が多く、そして、片手には一つの光輝く剣を持っていた。

 

『貴方は・・・・・何故、戦うの・・・・・?』

 

そして、私にさっき、私の耳に聞こえて来た質問を無表情な顔で言います。

 

何故と言われても・・・・・・・私は・・・・・・黒騎士として・・・・・

 

『本当に・・・・貴方は”黒騎士”としてだけで、戦うの・・・・?』

 

『っ!?』

 

目の前にいる綺麗な女性は私の考えを読んだような素振りを見せながらも、言います。

それは、一体・・・・・どういう事でしょうか?

 

ですが、私がその綺麗な女性にどういう事なのか、聞こうとしたその時私は光の粒に包まれて行きます。それと、同時に、身体が透明になって行き、やがては私の目の前が真っ暗になり、私の体の感覚が戻って来るような感覚と共に聞き覚えのある声が聞こえて来ます。私はゆっくり目を開きます。そこには・・・・・

 

「イクスヴェリアさんっ!眼を覚ましたんですねっ!!」

 

アレンさんと・・・・・・

 

「イクスヴェリア・・・・・・」

 

”お姉様”みたいな顔をした銀色に光る騎士甲冑を覆う騎士さんが立っていました。

 

「ここは・・・・?」

 

私はここが何処なのか?とアレンさんに聞きます。

 

「ここは宿ですよ。あの時、イクスヴェリアさんが倒れた後、僕がイクスヴェリアさんを抱き上げ、この人と一緒に運んで来たんです。それと、宿はもう取ってありますし、もう少しすれば、ディックが来ます。」

 

アレンさんは私にここが宿だという事、私が倒れた後、私をアレンさんが運んで来たという事等を話します。

 

そうでしたか・・・・・また私は・・・アレンさんに迷惑を・・・・・・

 

「えっと、それじゃあ、僕はディックを連れて来ますね。えっと、イクスヴェリアさんを宜しくお願いしますね?」

 

アレンさんはそう言うと、部屋のドアを開け、ディックを連れて来るため、出て行きます。そして、部屋にては、私と”お姉様”らしき騎士の二人だけになります。そして、私と騎士さんの間に沈黙が走ります。

 

「・・・・・あの・・・」

 

そんな中、私に騎士さんが話し掛けます。

もう、分かりますから・・・良いんですよ・・・・別に隠さなくても・・・・・

 

「もう隠す必要はありません・・・・・”お姉様”・・・・。」

 

私は騎士・・・いえ、”お姉様”に言います。すると、お姉様は顔色を暗くさせ、黙ります。

 

「・・・・・お姉・・「ごめんなさいっ!!私が間違えていなければ、こんな事にはならなかったのに・・・・」・・・。」

 

私はお姉様に”あの事”を話そうとしたその時、お姉様がその場で膝を付き、自分が間違っていると言いながらも謝って来ます。

 

「私が母上と父上の言葉に惑わされず貴方と戦っていなければ、・・・こんな事には、ならなかった・・・なのに・・・私は・・・・・・私は・・・・・貴方に・・・・・」

 

お姉様は私の目の前で、床に、涙を涙と思われる雫を落としながらも、私に謝って来ます。

 

ーごめんなさい・・・・・・イクスヴェリア・・・・私は冥王なの・・・・・だから・・・・冥王らしく・・・・・貴方を・・・・・-

 

お姉様・・・・・何を言っているのですか・・・・・・。

 

「イクス・・・・ヴェリア・・・・・?」

 

私はベッドから立ち上がり、顔を手で塞ぎながらも、涙を流し、私に謝るお姉様の顔を手を退かし、見ます。それに対し、気付いたお姉様は

 

フフッ・・・・お姉様はいつも泣き虫でしたよね・・・・・昔、良く遊んでいた時の事を思い出します。なのに、お姉様はあの時・・・・私を守るために・・・・・

 

「何を言ってるんですか・・・お姉様は私を守るために冥王になろうとしていたじゃないですか・・・・・私の代わりとして、”冥王イクスヴェリア”となり、今までガレアを治めていたのは、風の噂で良く聞いてますから・・・・。」

 

私はお姉様に言葉います。

お姉様は”マリアージュ”そして、私自身が生み出すマリアージュとは違うマリアージュのような存在の”ガリア”を恐れていた私に”ガリア”を生み出せないよう、マリアージュ用の封印魔法を施し、もし、封印が解けた場合のために、私の記憶の中にお姉様が独自で生み出したマリアージュ用の封印魔法の術式を入れたのも、私は知っています。そして、お姉様があの山に私を放置しておいたのも、アレンさんとクロスが来るのを飛翔魔法で飛んでいる間に見たから・・・・・

 

「だけど・・・・・イクスヴェリア・・・私は・・・・貴方をグラムとの戦いに・・死と隣り合わせの黒騎士への道に・・・・・・それに、今まで私がしてきた事を・・・・・・」

 

 

お姉様は私を見ながらも、涙を流し私にしてきた事を話します。

もう、良いんです・・・・お姉様。だって、今までお姉様が私にしてきたのは全て私を父上と母上から救出するためにしたんでしょ?ですから・・・・・

 

「もう、良いんですよ・・・・お姉様・・・・例え、誰も許す事が無くても、私はお姉さまを許します・・・・・・だって、お姉様は・・・・私のお姉様ですから・・・・。」

 

私はお姉様の涙ぐんだ顔を見ながらも、言います。

 

「それに、黒騎士はただ、そんな怖い事ばかりじゃありません。お姉様のおかげで、私はクロスとアレンさんと出会えました。それに、皆が私を支えてくれています・・・ですから怖くなんかありません。」

 

「イクスヴェリア・・・・・エッグッ・・・・・ヒッグッ・・・・・・」

 

私の出した答えに対し、お姉様はまた、泣き始めます。

やっぱり・・・・・・昔と全然変わらない泣き虫で、私の事を大切に思っていてくれた・・・あの心優しいお姉様なんですね・・・・。

 

「お姉様・・・・・うっ!」

 

私は立ち上がろうとしましたが、その時、急激な目眩に襲われます。

うっ!・・急に立ち上がったのが・・・・っ!!

 

「イクスヴェリアっ!!」

 

すると、お姉様は直ぐに、私に駆け寄ると私に肩を貸し、ゆっくりと私の徒歩に合わせ、ベッドへと横だわらせます。

 

「ごめんね・・・・・・ごめんね、イクスヴェリア・・・・・・私が泣いたせいで・・・・・。」

 

お姉様は私に謝りながらも、自分が泣いたせいだと答えます。

 

「えっとさ、言いにくいんだけど・・・・・・良き生き別れの姉との再会の展開ですまないけど・・・・俺・・・どうすれば良いの・・・・?」

 

そんな中、私とお姉さまの後ろにて、ディックが少し半分ドアを開けた状態で、困った顔で苦笑しながらも言います。

ディック・・・・いつの間に・・・・・

 

「あ、えっと・・・ディック・・・・・いつからそこに・・・・・?」

 

私はディックにいつからそこにいたのか、聞きます。

まさか・・・・・私が「冥王イクスヴェリア」っていう事は聞かれてないでしょうか・・・・?

私は自分の正体がバれるのを心配しながらも心配しながらも、ディックの答えを待ちます。

 

「いやさ、入って来たら、お姉様だとか、どうとか、言っていたから、そうなんじゃないかなーって思ってさ、それとアレンなら、今下でイクスのためにお粥を作ってるさ。俺は様子見っていう事で来たわけさ。んまあ、元気そうだから、アレンに知らせてくるさ」

 

ディックは私のお姉様にそう言うと、ドアを開け、下にいるアレンの所へ向かうのか、部屋から、出て行きます。

 

 

 

 

 

 

ですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌な予感がします‧‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの‧‧‧‧‧お姉様、一つ頼みたい事があるんですが‧‧‧‧‧‧」

 

 

私はお姉様に一つ頼みたい事があると言います。

 

「うん、何かな?イクスヴェリア」

 

イクスヴェリアは自分への頼み事とは何なのか?と問います。

 

私の頼み‧‧‧‧‧‧それは何かというと‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

 

「アレンさんに料理指導、お願い出来ますか?」

 

 

 

そう、

 

 

 

 

アレンさんの料理指導です。

 

 

アレンさんは道化師(クラウン)だったので、狩りによるワイルド系、いえ、容易的に言えば、簡単に出来る焼肉や、焼き魚等等は可能ですが、お粥や、

パスタ等の料理となると‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

たちまち、その料理はこの世に存在しない物質、暗黒物質(ダークマター)と化してしまいます。

 

"あれ"は絶対にこの世にて存在していけませんっ!!

 

修行時代、"あれ"を食べたクロスが‧‧‧‧‧どうなったか‧‧‧‧想像しただけでも、恐ろしいです。

 

「うん、分かったよ。私が出来る範囲でやってみるね。えっと、イクスヴェリアはずっと安静にしているんだよ?直ぐに来るからっ!!」

 

お姉様は私にそう言うと、絶対安静にしておいてと言い、下にいるアレンさんの元へと向かうため、急いでドアを開け、駆けて行きます。その後、部屋のドアが閉じると同時に、私は部屋にて、一人となります。

 

それより、間に合えば良いのですが・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

私は私へと襲い掛かるレベル2のグラムを私のゼロデバイスである双剣で斬りさく。

 

今、私はフォレストにて、「レーヴァインの石像」のある森の奥へと向かっているけど、前とは違い、グラムの数が多くなっていた。しかも、レベル2まで現れる始末。

 

「師匠、ここら辺には、もうグラムは見当たらないようです。」

 

私の弟子の一人、「イェーガー」が緑色の光を放ちながらも、ゼロデバイスのアームドを解除し、静けさと沈黙の走る森の中にて、辺りを見渡しながら言う。

 

「こちらもです!師匠。」

 

私の二人目の弟子の「アース」も辺りを見渡しながらも、奥を探し、言う。

 

これで・・・・・本当に終わりかしら・・・・・・?

 

それより、今はまず、奥に向かうべきね・・・・・。

 

 

 

そして、私とアース、そして、イェーガーは森の奥へと向かうため、そのまま歩き始める。

 

それより・・・・・前はここでも通信用ゴーレムや、私の持ってる通信機の通信回線が通じていたのに・・・・・

 

『ジジッ・・・・ザ・・・ザザ・・・』

 

私はそう思いながらも、イヤリングの形状をした耳に付けた通信機から出るノイズ音を聞く。

 

やっぱり・・・・駄目ね・・・・・。

 

 

 

 

 

それに・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

何か嫌な予感がするわ・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

今までに無かったような殺気が森の奥から感じる・・・・・・・・・。

 

 

 

「師匠っ!到着しました。ここが最深・・・・っ!?」

 

そして、私達はついに森の最深部へと到着する。だけど、私達の目の前に広がる光景は通常の物でも無ければ、私達が驚きを隠せない物だった。

 

「何・・・・・・これ・・・・・・っ!?」

 

私達の目に写った物、それは・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「何て・・・・大きさなんだ・・・・・。」

 

そう、私達が見た物・・・・それは普通なら、レーヴァインの石像が見える所にあるはずの場所に、ある湖のように巨大な深き底知れぬ暗き穴だった。そして、所々の木々に焼け跡があり、焦げてから、大分経っているようである。

 

こ、こんなの・・・・・見た事無い・・・・・一体これは・・・・・?!

 

「し、師匠っ!包囲されてしまいましたっ!!」

 

アースは自分のゼロデバイスをアームドし、ゼロデバイスである銀色のトンファーを構えながらも私達に近づいて来る見た事も無いグラム達を見ながらも、私に周りから迫って来ている事を知らせる。

そう、何年も黒騎士とグラムの事について、兄さんとアレンと一緒に調査していた私でも見た事の無いグラムだった。何故なら・・・・・・

 

「グルル・・・・・・」

 

私が見た、今までに見た事の無いグラム、それは・・・・最近世界中で見かけられていると言われているあの蒼き殺気を持つ”獣人”のように、獣のような唸り声を上げながらも、鋭く尖った先端に刃を持つ尾を持ち、口には、通常よりも強靭は牙、体中にも、通常とは桁違いの爪を生やし、今にでも襲い掛かるような体勢で、一つしか無い殺気を放ち続ける紅き眼光を私達に向ける獣のような姿をしたグラムだった。

 

あんなの見た事無いけど・・・・・今はまず・・・・・・

 

「ここから、脱出するわよっ!二人共!これについて、本部に連絡しないとっ!」

 

私は二人に脱出するように指示する。

 

「「了解っ!!」」

 

そして、イェーガーが様子見として、双剣を振るい、エネルギー刃をグラムへと飛ばす。当然、そのエネルギー刃は命中したけど・・・・・・

 

「効いて・・・・ないっ!?」

 

煙が晴れた後、そこにいたのは、傷一つ無いグラムの姿だった。

やっぱり・・・・ここ・・・・・・何か変よ・・・・・それに、あの巨大な穴・・・・・今は早く脱出しないと・・・!!

 

 

何か・・・嫌な予感がする・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とてつもなく・・・・大きな何かが・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう・・・・・・やっと終わりました・・・・。」

 

僕は宿の玄関にあるソファのに、座りながらも、あの人に指導されたせいで、疲れたため休息を取ります。

 

「ははっ、大丈夫か?アレン?」

 

僕が座りながらも、休息を取っていたそんな中、僕の後ろから、ディックが僕に安否を聞いて来ます。

 

「はい・・・まあ・・・どうにか・・・・・」

 

僕はディックに大丈夫だと苦笑しながらも言います。

 

嘘です・・・・・・・本当は凄く疲れました・・・・・・・・。

いきなり、あの人が厨房に来たかと思えば、「イクスさんが私に頼み事として、料理指導して欲しい」って言って、僕に色々指導してくれたんですが・・・・それが、凄くスパルタ的で・・・・・・

 

「そういえばさ・・・・アレン。一つ気になった事があったんだけどさ・・・・」

 

僕があの騎士の人のスパルタ指導を思い出していたそんな中、ディックが僕に一つ、聞きたい事があると言い、質問をして来ます。

 

ディックが僕に聞きたい事だなんて、珍しいですね。一体何なんでしょうか‧‧‧‧‧?

 

「あ、はい。何でしょうか?」

 

僕はディックの問いに対し、どういう質問なのか、考えながらも、問います。

 

どうせ、綺麗なお姉さんとか、どうとかじゃないんですか?

 

ですが、ディックの質問は僕が想像したよりも驚くべき物でした。それは‧‧‧‧‧

 

「あのさ‧‧‧‧アレンってさ‧‧‧‧‧‧‧」

 

 

 

 

 

 

ーイクスの事、好きなのか?ー

 

 

 

 

そう、どうせ、僕の予想なんて当たるはずが‧‧‧‧‧‧‧って

 

 

 

 

 

 

 

「ええええええええええええええええええええええええええええっ!?!?!?!?ぼ、ぼぼぼぼぼ僕がイクスさんのこ、事をっ!?!?」

 

え、えっとこれ、何かの幻覚でしょうか?まず、ディックは相手と好きな女性とか、どうとかについては、あまり言わないし、それに、黒騎士だから、あまり気にするはずがないはずなのに、なのに‧‧‧‧‧‧‧一体、これどういう事ですかあああああっ!?!?!

 

「あ、あの‧‧‧‧‧ディック?まさかとは思いませんが、何か変な物でも食べました?」

 

僕はディックに変な物でも食べたかとどういう事なのかと、さっきの質問に驚きながらも、問います。

 

「いや~何を言ているのさ?俺は正気さ、それで、どうなんだ?アレン」

 

ディックは僕に正気だと答えながらも、イクスヴェリアさんの事をおどう思っているのか?と聞きます。

 

いえ、どう思っているのか?と言われましても・・・・・・・イクスヴェリアさんは王族、そして、僕は只の凡人なんですよ?

 

「そんな事、ありませんよ・・・だって僕とイクスさんは全然釣り合いませんし、それに、僕とイクスさんの関係は只の家族としての・・・・・「本当にそれで良いのか?アレン。そのうち、取られちまうぜ?」」

 

僕はイクスヴェリアさんの関係について、話そうとしましたが、その瞬間、ディックは僕に少し苦笑したような顔で言います。え?それは、一体どういう事なんですか?

 

「いやさ・・・・・アレンもイクスヴェリアも純感に加え、自分の事、殺し過ぎだろ?たかが、”王族と凡人”だけの関係でさ。」

 

ディックは僕にイクスヴェリアさん・・・え?

な・・何故・・・ディックが・・・イクスヴェリアさんが王族だっていう事を知っているんですか・・・・!?今は、偽名として・・・・

 

僕がディックの問いに対し、驚きを隠せなくなっていた、その時

 

 

「キャアアアッ!!!」

 

 

上の方から、何らかのガラスの割れる音と、聞き覚えのある悲鳴が僕の耳に入ります。

い、今のはあの騎士のお方の!!

 

僕とディックは急いで、階段を駆けながらも、上がり、悲鳴の聞こえたイクスヴェリアさんの部屋へと駆けて行きます。そして、ドアを開け

 

「イクスヴェリアさんっ!!」

 

急いで入ります。

そこには・・・・

 

 

 

 

 

「お~、冥王の連れの少~年~と、モブみたいな奴。」

 

 

 

 

そこには窓の割れた部屋で、一人の紳士姿をし、イクスヴェリアさんとあの騎士のお方を肩に担いだショートへーの黒髪の男性が紅き瞳をこちらへと向けながらも、こちらの方を見ていました。

 

あの人は一体・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~、冥王の連れの少~年~と、モブみたいな奴。」

 

俺達の前で、黒髪に紅き瞳をし、タキシードに加え、いかにも、紳士っぽい奴は呟く。

アイツは・・・・・!!

 

ーやあ、トランプやらない?当然、賭け物付きでね~-

 

俺は今日、町を周っていた時に出会った紳士を思い出す。

コイツ・・・・まさか、今日出会った奴だったとはな・・・・・・

 

 

「イクスヴェリアさんに何をしているんですかっ!!」

 

すると、アレンが直ぐにアイツへと、駆けて行く。

そんな中、俺の頭の中にある言葉が横切る。それは・・・・

 

ーディック・・・・”終焉の王”には・・・・気をつけるんじゃぞ・・・・・-

 

俺の今は亡き、師匠の言葉だった。

 

終焉の王・・・・昔師匠から聞いた事がある

 

終焉の王・・・・それは今から10000万年前から大公と共にいる”神に選ばれし者”と言われている者達の事だ。だが、本当にそれがどうかは、分からないが・・・・・・

 

まさか・・・・・!?

 

「アレンっ!!駄目だっ!!ソイツに近づいたら、駄目だ!」

 

俺は直ぐに、あの紳士に近寄っていたアレンに対し、俺は言う。

ソイツに近づけば・・・・っ!!!

 

 

「どうしたのですか?ディ・・っ!?」

 

だが、その時、俺が気付くのも遅く、アレンの背中から血は出ていないが、白い手が出ていた。

 

 

「アレンっ!!」

 

俺は直ぐに、どういう事なのか、理解しゼロデバイスをアームドさせ、アレンへと駆けて行くが・・・・

 

「邪魔はさせないよ~」

 

あの紳士が指を鳴らすと同時に、この部屋の壁や、天井を壊し、グラムが姿を現す。そして、俺の後ろにあるドアを開け、ここの人に擬態していたのか、擬態したグラム達が俺を包囲する。

 

くっ・・・・!!だが、俺がゼロデバイスでの技を使えば・・・・アレン達が・・・

 

「ぐはっ!」

 

だが、その時、後ろから、”何かが”が俺の腹部を貫く。それと同時に、俺の腹部から、痛みが走る。俺は何なのかを見る。それは赤黒い血塗れた手だった。そして、俺の目に写った物、それは・・・・・・

 

「・・・・・・・。」

 

蟲のような顔、そして、骨格に、加え、甲冑のような物を装着した人の姿をし、冥王が生み出す”生体兵器”と呼ばれるあの「マリアージュ」だった。

 

そうだった・・・・・・な・・・・・・こっちには・・・・・・グラムに加え・・・・・マリアージュが・・・・・・

 

 

 

そして、俺はそのまま、意識を手放してしまった。

 

 

 

「うっ・・・・・・・・」

 

僕は目の前の、紳士・・・いえ誰なのか、分からない人に背中を貫通されながらも貫通している痛みに耐えます。

 

確かに貫通はしていますが・・・・・痛みは感じません・・それに、出血も・・・・これは一体・・・・!?

 

「少~年、お前、俺の手が貫通しているのに、何で痛みも無ければ、出血もしないか?とでも思ってるだろ?」

 

「っ!?」

 

この誰なのか、分かるらない人は、そのまま、僕の中の”何か”に触ります。

それと同時に、僕の胸が苦しくなります。

 

うっ・・・・!!まさか・・・・っ!!

 

「んまあ、俺が殺して来た誰もが最初はこうだったんだよな~。スゲー、怖がってよ、スゲー恨んでるような顔をしていたもんだったぜ?っと、その前に・・・」

 

誰か分からない人は心臓を握られ、苦しむ僕のゼロデバイスである右上腕へと触れます。それと同時に、僕の腕へと痛みが走ります。

 

「うわああああああああああああああああああ!!!」

 

そして、僕の右上腕はそのまま、膨張し、破裂すると同時に、赤黒い血を飛び散らせます。

 

 

「いらねっと」

 

そして、何者か、分からない者はそのまま、意識の朦朧としている僕を投げ捨て、”黒い何か”を拾います。それは・・・・・

 

「これは当たりかな~?」

 

意識の朦朧とする僕の目に見えた物、それは僕のゼロデバイスである血に塗れた右腕でした

 

「イクス・・・・・・ヴェリアさん・・・・・・・。」

 

ですが・・・・・僕はそれよりも・・・・・・・・・

 

ー・・・・お願いします・・・アレンさん・・・・私を・・・・一人にしないで・・・・・ください・・・・・・。ー

 

僕は、昨日、そして、今日のイクスヴェリアさんの顔を思い出します。

 

 

 

 

 

 

 

 

約束・・・・・・・したんです・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

イクスヴェリアさんの隣にいるって・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

イクスヴェリアさんを悲しませないって・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

ですが、もう・・・・・無理のよう・・・・・・・です・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

「ちぇっ~外れか~。」

 

 

意識の朦朧とするそんな中、

 

 

 

パリンッ

 

 

 

ガラスの割れる音と共に、僕の右腕の手の甲から取り出したベルカの魔方陣の真ん中にあるあの十字架の形状をしたゼロデバイスがあの、誰なのか、分からない人により、割られてしまいます。

 

 

「んじゃ、お前の事、この冥王に起きたら、宜しく伝えておくぜ?ははっ、どんな顔をするのか、楽しみだな~」

 

正体の分からない人は僕にそう言葉を残すと、無数のグラムと共に瞬時に消え去ります。

 

 

そして、僕の意識はそこで、途切れてしまいました。

 

 

 

 

 

 

イクスヴェリアさん・・・・・・・・・

 

 

 

 

守れなくて・・・・・・・・すみません・・・・・・・でした

 

 

 

 

 

イクスヴェリア・・・・・・さん。

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