忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》 作:偽作者(ハザードフォーム)
「ここは・・・・・?」
私は、何処か、見覚えの無い場所で目を覚まします。
ここは・・・・・確か私は・・・・・・部屋で”終焉の王”と名乗る人からお姉様を助けようとして・・・それで・・・・
私は直ぐに、どういう事なのか、そして、ここここが何処起き上がろうとしましたが、手と足に手錠が付けられている状態で、何かの玉座に座らされている事に気付きます。
こ、これは一体・・・!?
「お~、起きたようだな。」
そんな中、私の後ろから、聞き覚えのある声が耳に入ります。そう、その声は・・・・お姉様の前に急に現れて、お姉様を襲った人の声と瓜二つの声でした。
私は恐る恐る、玉座の後ろへを見ます。そこには・・・・
「冥王イクスヴェリアさんよ。」
紳士姿をした黒いショートヘアーに紅く光る瞳をした男性が黒のシルクハットを被り直しながらも、私の名を言います。
「っ!?」
ですが、その前に私の目に写った物は立たされた処刑用の台に寝かされた状態で、気を失っている私のお姉様の姿でした。
「あ、それとお前の横にいた少年、最後まで、お前の名前を呼び続けていたな~心臓食われているのにも関わらずさ~」
男性はそう言うと、私の前に私とアレンさんの丸く鳥のような羽の生えた翼を持つ「通信用ゴーレム」を投げます。それと同時に、通信用ゴーレムは空中にて、浮かびながらも、何らかのホログラムを出現させ、映像を私に見せます。
一体何を・・・?
ですが、私の目に写った物は、驚くべき物でした。それは・・・・
「アレン・・・・さん?!」
男性に胸部を貫通されているアレンさんの姿でした。
『うっ・・・・・』
『少~年、お前、俺の手が貫通しているのに、何で痛みも無ければ、出血もしないか?とでも思ってるだろ?』
「こ・・・・れは・・・!?」
私は、驚きを隠せなくなります。
それと同時に
『んまあ、俺が殺して来た誰もが最初はこうだったんだよな~。スゲー、怖がってよ、スゲー恨んでるような顔をしていたもんだったぜ?っと、その前に・・・』
男性はそう言うと、アレンさんの右上腕に触れます。それと同時に、紫色の紫電が放たれ
『うわああああああああああああああああああ!!!』
アレンさんが痛みに耐えられなくなり、悲鳴をあげます。
私はそれを見る事に耐えられませんでした。
いや・・・・・もう・・・・もう・・・・・・やめてください・・・・・・・・・。
「いやさ~、ここからが、良い所なんだよな~」
男性はそう言いながらも、私の隣にて、座ると通信用ゴーレムが録画した映像を見ます。
『いらねっと』
映像の中の男性はそう言うと、破裂し、飛び散ったアレンさんの右腕・・・血に塗れ、赤黒くなったゼロデバイスを手に取ります。
そして、そのまま、握りつぶします
そして、パリンというガラスの割れる音と共にゼロデバイスは粉々になり、その場にて、砂となり、そのまま、景色の中へと溶け込んでいきます。
『ちぇっ~外れか~。』
映像の中の男性はそう言うと、気を失った私とお姉様を担ぎます。
『イクス・・・・・・ヴェリアさん・・・・・・・。』
『んじゃ、お前の事、この冥王に起きたら、宜しく伝えておくぜ?ははっ、どんな顔をするのか、楽しみだな~』
そして、映像の中の男性はアレンさんにそう言うと、その場から、瞬時に消えます
それと同時に、魔力ディスプレイにノイズが走り、映像は消えます。それと同時に、通仕用ゴーレムはその場にて、砂となり、景色の中へと溶け込みます。
そんな・・・・・・・・アレン・・・・・・さん・・・・・・が・・・・・
「んまあ、こんな感じだ。ほんと、アイツ面白そうだったんだけどな~だが、”十の光る剣”じゃなかったから、外れだったんだよな~」
私の横で、男性は顔に手を乗せながらも、笑います。
そんな・・・・・アレンさん・・・・・・・何で・・・・・・・・
「お~、泣いてくれてのか~。少年、喜ぶぞ~」
男性は私の横で、アレンさんが喜んでくれる等、いろんな事を言います。
嘘・・・・・・・・・だと言ってください・・・・・・・・・
アレン・・・・・さん・・・・・
「久しぶりですわね、イクスヴェリア」
そんな中、私の耳にとある聞き覚えのある声が耳に入ります。
ーイクスヴェリアっ!!何をやっておるんですか!!そんな物、殺しなさいっ!!-
ーさあ、貴方の持つマリアージュとは違う、特殊なマリアージュ、「ガリア」を世界中に送り込のですっ!私がこのベルカ支配するためにっ!-
ー糞ガキ、さっさとしなさいっ!!声が聞こえないんですか!!ー
その声が耳に入ると同時に、私の”あの時”の記憶が蘇ります。
そんな・・・・・・・まさか・・・・・・
私は恐る恐る聞き覚えのある声の聞こえて来た前を向きますそこには・・・・
「フフッ、さあ、また・・・私のベルカを支配するための礎となりなさい・・・・イクスヴェリア・・・・・」
黒いドレスを着ており身体より物凄く長く、地面に垂れている黒い髪をし、黒い薄い布で顔を隠していますが、紅き瞳が見える女性が立っていました。
ですが・・・・・・・・
私にとって・・・・・・・・
”悪夢”そのものでした。
「いや・・・・・・いや・・・・・・・・・・来ないで・・・・・・・・・・・」
私は直ぐに、逃げるために動こうとしましたが、動こうとしましたが、手錠により、動く事が出来ず、更に、ゼロデバイスを破壊されたため、手錠を破壊する事さえも出来ませんでした。
いや・・・・・・・・
もう、二度と・・・・・・・
やめて・・・・・・来ないで・・・・・・・
「さあ、私と一緒に来なさい?イクスヴェリア・・・・・・。」
そして、私の意識はそこで途絶えてしまいます。
アレンさん・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・助けて・・・・・・・・・
『ここは・・・・・・』
気が付けば、僕は真っ白な空間にて、ただ一人、立っていました。
そうだ・・・・僕は・・・・・ゼロデバイスを誰だか、分からない人に破壊されて・・・・・・
じゃあ・・・・ここは・・・・・
『お前は・・・何のために戦う・・・・・?』
僕が過去の記憶を思い出していたそんな中、僕の後ろから、誰か男の声がします。僕は直ぐに誰なのか?と思い、後ろを振り向きます。そこには肩から伸びるマントを纏い、大きな身体をした片腕が3本腕の義手になっている男性の姿がありました。
「貴方は・・・・一体・・・・?」
僕はその男に誰なのか?と問います。
「・・・・・・お前は・・・・何のために戦う・・・・?正義のためか・・・・?何のためだ・・・・・?」
ですが、帰って来た男の返事は僕の質問したのと、違う内容でした。
無視しているのでしょうか・・・・・?
そんな中、僕の目の前が真っ暗となります。それと同時に、身体の感覚が戻っているような感覚と、何か、布を覆い被されているような感覚を感じます。僕は恐る恐る目を開けます。そして、目を開けると、誰かの部屋であるような、何処かの部屋の風景が広がります。
それより・・・・さっきの男性は一体・・・・・・
僕はここが何処なのかベッドから、降り、調べようとしますが、その時、右腕の感覚が無い事に気付きます。僕は違和感を覚え、右腕の方を見ます。そして、僕の目に写ったのは・・・・・
「っ!?」
包帯を巻かれた状態で、下部位の無い右腕でした。
夢じゃ・・・・無かったんですね・・・・それに、ここは現実のようですし・・・・・
「気が付いたようだな・・・・・・。」
すると、僕の前から、誰か、女性の声がします。僕は誰なのか?と思い、目の前を向きます。僕の目に写ったのは、白い猫耳をし、白い尻尾を揺らしながらも、僕の方を見る騎士姿の水色の瞳をしたポニーテールの女性でした。
「私はグラン。リモスの使い魔であり、お前が守れなかったと寝言を言い続けていたイクスヴェリアの元使い魔だ・・・・・。」
女性は白い猫耳をあちこち動かしながらも、尻尾揺らし、僕に腕組みをしながらも、言います。
え・・・・イクスヴェリアさんの・・・・・使い魔・・・・!?
それに、リモスとは一体・・・・・?
「リモスはお前と一緒にいたイクスヴェリアの姉の事だ。」
すると、僕の考えを読んだのか、そんな素振りを見せながらも、僕の疑問に対し、答えます。
「えっ?!い、イクスヴェリアさんの・・・・あ、姉!?」
僕は目の前にて使い魔と名乗り、”グレン”と名乗る女性から知らされた真実に驚きを隠せませんでした。
ええええええええっ!?!じゃ、じゃあ・・・僕を料理指導したのも、イクスヴェリアさんのお、お姉さん!?
「ああ・・・そうだ。それより・・・・・コイツはお前の仲間のようだが・・・・?」
グレンはそう思いながらも、グレンの横で、眠っているディックを指差します。
「マリアージュにされ掛けていた所を助けてな、お陰で私も魔力をかなり消費したもんだ」
グレンさんは眠っているディックを見ながらも、自分がマリアージュにされかけていた所を助けたと言いながらも、自身の魔力をかなり消費したと少し微笑みながらも、答えます。
ディック・・・・怪我はしているけど、無事で・・・良かった・・・・。
「だが・・・・・・お前はこれからどうするんだ・・・・・?」
そんな中、グレンさんは僕にこれから、どうするのか?と聞いて来ます。
「今、ガレア王国元王「ヒメールフ」はリモス、つまり私の主が施したイクスヴェリアのガリア生成の能力の封印を解除し、全国家にガリアを送り込み、全国家を火の海にするつもりだ。そして、ここ・・ガレア王国も長く留まれば、いつかはガリアか、マリアージュの餌食となるだろう・・・・お前の後ろにある窓を見れば、分かる。」
グレンさんは僕に今の状況がどういう事なのか、教えてくれます。僕はグレンさんに言われた通り、後ろにあったカーテンの間から恐る恐る窓を開け、見てみます。そこには、無え切れない程のマリアージュの軍が何処かへと向け、列を作り街中を歩き始めていました。
「「ゼロデバイス」という戦う手段も失ったお前は何出来る事が無くければ、ましても戦う事すら、出来ない身体だ。仲間が目覚め次第、このガレア王国から・・」
僕は確かに・・・・・何の戦う手段さえもありません。
そして、僕はベッドから立ち上がります。
「おい、お前、何処に行く気だ?」
僕が立ち上がるのに対し、グレンさんは何処に行くのか、聞いて来ます。
「イクスヴェリアさんを助けに行きます。」
僕はイクスヴェリアさんと約束したんです・・・・例え、僕の身体がどうなろうと、イクスヴェリアさんの隣にいるって・・・・・・
「お前には、あのマリアージュと戦う力も、ましてもや、グラムと戦う手段であるゼロデバイスさえも無いんだぞ?お前がやろうとしているのは、自殺行為と何の変わりも無い。」
僕の出した答えに対し、グレンさんは自殺行為だと言って来ます。
確かに、グレンさんの言う通り、それは自殺行為にしか、過ぎないかもしれません。そして、戦う手段さえもありません・・・・・・。
ですが・・・・・
「僕はイクスヴェリアさんと約束したんです。いつまでも、隣にいるって・・・・ですから、僕はイクスヴェリアさんを助けに行きます。もう僕はあんな苦しそうにしていたイクスヴェリアさんをもう見たくはありませんっ!ですから、行かせてくださいっ!!」
ー・・・・お願いします・・・アレンさん・・・・私を・・・・一人にしないで・・・・・ください・・・・・・。ー
もう、イクスヴェリアさんにあんな顔をさせたくありませんっ!
ですから、行かせてくださいっ!!
「・・・・フッ・・・そうかやはり、昔と変わらないんだな・・・・。」
グレンさんは僕の決意に対し、今まで無表情だった顔を少し微笑ませながらも、言います。
えっ・・・?一体、昔とは・・・・・・?
「いや、何でも無い・・・・・おっと、私ももうここまでのようだな。」
グレンさんは僕に微笑みながらも、何でも無いと言うと、自分はここまでだと、言います。
僕は一体、どういう事なのか?と思い、グレンさんに聞こうとしましたが、その瞬間、グレンさんの身体が透けて行きながらも、光の粒となって行くのに、気付きます。
まさか・・・・・
「ああ、お前の思っている通り、私は使い魔だ。そして、今は、リモスとの魔力供給が途絶え、更には、お前達をマリアージュから助けるのに、魔力をかなり消費したからな。それで、私の魔力はお前達と一時的に共に話す間だけでも、精一杯だったわけだ。そして、その魔力ももう底をついた。」
グレンさんは僕に一体どういう事なのか、話します。
そ、それじゃあ・・・・グレンさんは・・・・・・
「フッ・・・・・だが、私の死も無駄にはならない。何だって、お前が・・・・導いてくれると信じているからな・・・・・・。」
ですが、それと同時に、グレンさんの身体がさっきよりもかなり透き通って行きます。
「アレン・・・・・・イクスヴェリアを・・・・頼んだぞ・・・・・。」
「グレンさんっ!!」
そして、グレンさんは僕に最後にイクスヴェリアさんを頼むと言うと同時に、完全に光の粒となり、景色の中へと、消えていきます。
グレンさん・・・・・・・・・。
「これは・・・・・?」
そんな中、僕はグレンさんが座っていた机の上に何らかの紙切れがある事に気付きます。
僕はそれが何なのか、理解します。
グレンさん・・・・・・・
「ディック・・・聞こえてないかもしれませんけど・・・・・・絶対にここから、出て行かないでくださいね・・・・・」
僕は意識の無い眠っているディックに言います。
聞こえてはありませんが・・・・・・まあ良いです。
そして、僕はイクスヴェリアさんを助けるため、部屋から、出て行きます。
イクスヴェリアさん、待っていてください・・・・・・・・。
今、助けに行きますから・・・・・・・・
例え、僕にゼロデバイスが無くても・・・・・
僕は絶対に・・・!!
「その傷、どうしたのっ!?リナリーっ!?」
僕は傷だらけになって帰って来た妹の姿に驚きを隠せなくなる。
今、僕はリナリーとその弟子達が任務から帰還したのを聞き、歓喜しながらも、リナリーの所へと向かったのだけど・・・・・僕の眼に写ったのは、傷だらけで、腕に包帯を巻き、至る所にガーゼが張ってあるリナリーの姿だった。
「今はそれ所じゃないのっ!兄さん!これを見てっ!」
何を言っているんだいっ!リナリー~!
畜生~!あのモヤシめ!ずっと、リナリーを守るって約束しただろうが!
だけど、リナリーは何か大変な事でも起きたような顔をしながらも、自分の通信用ゴーレムのコードを映像投影用のデバイスへと接続する。
そういえば、これヴァランガ陛下のご子息さんから貰った物なんだよね~あんなに若いのにね~
僕がそう思っていた中、映像投影用のデバイスから写し出されたある物に驚きを隠せなくなる。
僕が見て驚くいた物、それは・・・・・・・
「”獣人”・・・・・・・!?」
そう、あの最近、各国家のグラムが現れる街に必ず現れる”獣人”その物だった。だけど、獣人とは違って、グラムのような紅き眼光を持つ瞳があり、獣人のように長く光輝く金髪はなかった。
「これは・・・・?」
僕はリナリーにこの写真は何なのか?と聞く。
「これは、フォレストの最深部にいたグラムなんだけど・・・・通常のグラムとは全く桁違いだったの・・・・それに、まるで獣ようでね・・・」
リナリーは僕の問いに対し、この静止画像がグラムだったと答えながらも、他の投影された静止画像を見せる。その静止画像はというと、巨大な何処までも深く続いているような巨大な穴だった。
まさか・・・・これは・・・・・!?
「それで、この巨大な穴から・・・・「リナリーっ!これ、まさか「レーヴァインの石像」のあった場所で通信用ゴーレムが撮った物だよね!?」う、うん・・・・そうだけど・・・・」
何て事だ・・・・・・・。
まさか・・・・あの・・・・「レーヴァイン」の伝説が・・・・・・実在していた物だなんて・・・・・・・
「それより、兄さん。どうしたの・・・・?そんなに鳩が豆鉄砲でも喰らったような顔をして・・・・?」
僕が驚きを隠せなくなっていたそんな中、リナリーは僕に聞いて来る。
「リナリー、「凶獣」の伝説は知っているよね?」
僕はリナリーに”凶獣”の伝説について、聞く。
凶獣・・・・・それは、大昔にとある魔導士が作り出したと言われている凶獣「レーヴァイン」の事。蒼くて何もかも切り裂く爪、そして、牙を持ち、大昔の戦争にて、無差別殺戮をし、多くの人々が犠牲になったと言われている。そして、人々はその凶暴さに誰もが手をつけられなかったらしいんだけど、”紅き英雄”と呼ばれる者が封印したらしいんだけど・・・・・・・
それが・・まさか・・・本当だったなんて・・・・・。
「う、うん・・・知ってるけど・・・それがどうかしたの?」
リナリーは僕の問いに対し、答える。
「ごめん、リナリー。後で、説明するよ、今は緊急事態なんだ。」
そして、僕は急いで、通信用ゴーレムの獣人に酷似したグラムの写るデータをデバイスにコピーし、急いで、”大元帥”の元へと向かって走る。
もし、僕の予測が本当なら・・・・このままだと、大昔の戦争と同じようにまた、多くの人達の命が・・・!!
(ここは・・・・・大丈夫なようですね・・・・・・。)
僕は敬警備をしているマリアージュがいない事を確認しながらも、地下への入り口へと入ります。
まさか・・・・・地下水路以外にも秘密の通路があったなんて・・・・全然知りませんでした。
普通、地下水路が大体の王族の秘密通路だって、クロスから良く聞いたんですが・・・・
まさか、秘密通路が街中の色んな所にあるなんて・・・・・
「えっと・・・・・ここを右に曲がって・・・・左へ・・・・と」
僕はグレンさんが僕に託してくれた秘密通路から、城の中へと入る道を探しながらも、記された通りに歩きます。
えっと・・・・凄い迷路ですね・・・・・・秘密通路なだけあって・・・・・
僕がそんな事を思っていた中・・・・・
カチッ
僕は何かを踏んだような感覚を脚から感じます。
あれ・・・・?何か嫌な予感がします・・・・・・・。
僕がそんな事を思っていたその時、揺れが起きると同時に、僕の前の方から、滝のように、上から落ちるかのように、一直線に僕の方へと向かって来る波が・・・・・!!
そ、そういえば・・・・・・忘れていました・・・・・
ここ・・・・王族の秘密通路なんですから・・・・・トラップ等もありましたよね・・・・・
って、そんな説明をしている暇なんか、ありませんっ!!と、兎に角、逃げるんですっ!!
そして、僕は迫って来る波から、逃げようとしますが・・・・・
カチッ
また、何かを踏んでしまいます。それと同時に、後ろから、何か物凄い速さで迫って来るのを感じます。僕は直ぐに、その猛スピードで迫って来る”何か”避けます。
僕は何なのか?と思いながらも、後ろを見ます。そこには、数本の矢が刺さっていました。
あ、危なかった・・・・・ってそれより、早く逃げないと!!
そして、僕は色んなトラップのスイッチを押しながらも、兎に角、逃げます。
って、何冷静にって・・・つ、次は串刺し!?
「はっ・・・・カッコいいとこ、見せようとしてんじゃないかよ・・・・・。」
俺はアレンの去った後のこの部屋で、一人呟く。
んまあ、つまり・・・俺は最初から、起きていたっていうわけで・・・何か、良い感じだったから、眠っていた振りをしていたわけなんだが・・・・・・まず、状況を説明してみるか・・・
今、俺はガレア王国の何処かの家の中にいて、外からは数え切れないくらいのマリアージュの軍があるわけだ。そして、俺らと一緒にいたイクスは実は冥王イクスヴェリアで、俺達が1日前に助けたのが、イクスヴェリアの姉というわけで・・・・・・・
「冥王イクスヴェリアって・・・・本当はあんなに優しかったんだな・・・・。」
俺は静かに一人呟く。良く母さんから、聞かされたもんだ・・・・”冥王は恐ろしく好戦的で、死人を操り、人々を無差別に殺す程、残酷ってね・・・・・んだが、実際は只の綺麗で、恋には、純感でありながらも、心優しい一人の女の子だっていうわけだったんだよな・・・・・・これが
全く、こんな腐った噂を誰が作ったもんだか・・・・・天国の母さんと父さんに知らせたい物だな・・・・。
アレンを一人で行かせたのはあれだけど・・・・・・・・んまあ、アレンだしな、どうにかして、イクスヴェリアを連れて帰って来ると思えるんだよな・・・
何故かって?それはな・・・・・・
俺はアレンを信じているからだよ・・・・・。
家族思いで、今まで一緒にどんな苦難も乗り越えて来た・・・・・だからこそ、言える。
アレンは絶対に帰って来るってな・・・・・・。
「さあて、独り言はそろそろ終わりにして・・・・・・」
俺はもう傷一つ無い回復魔法を使い、完全に回復した身体をゼロデバイスを杖代わりにし、起き上がらせる。
俺には、今、やる事があったのを忘れていたな・・・・・・アレンとイクスヴェリアが戻って来るまで、やらなきゃならない事がな・・・・・・
そして、俺は、ドアを開け、外へと向け、身体を走らせる。
俺のやらなきゃならない事を果たすために・・・・!!!
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・危なかった・・・・・。」
僕は息を荒くしながらも、言います。
何なんですか・・・・・あのトラップ・・・・まるで、本当に人を殺すように出来ているんですけど・・・・・・
ですが・・・・・幸い、どうにか、到着できました。
「・・・・・・・。」
僕は捕らわれているイクスヴェリアさんがいるであろう、目の前の秘密通路の出口ドアを見つめます。
この向こうに・・・・イクスヴェリアさんが・・・・・・・
そして、僕はグレンさんの残した剣型のアームドデバイスを構えながらも、ドアを突き破り、入ります。
そこに広がる景色は、真っ暗でありながらも、玉座にイクスヴェリアさんが手錠を掛けられた状態で座らせれていました。
「イクスヴェリアさんっ!!」
僕は直ぐに、気を失っている玉座に座らされているイクスヴェリアさんの元へと駆けて行きます。
ですが、その時
「少~年~、食虫に心臓を喰われたはずなのに、まさか、生きていたなんてね~ますます、俺を楽しませてくれるね~」
僕の後ろから、聞き覚えの声がします。すると同時に僕の後ろから、何かが迫って来るのを僕は感じ、直ぐに避けます。僕は直ぐに何なのか?と思い、前を見ます。そこには、
「だけど、冥王は渡さないよ~?何だって、あのガリアが俺達の戦力になるんだし?」
僕のゼロデバイスを破壊し、イクスヴェリアさんと騎士のお方・・・いえ、イクスヴェリアさんの姉のリモスさんを攫って行ったあの、正体不明の黒髪のショートヘアーの黒い紳士姿をし、僕の立っていた場所に、燃え盛る炎を纏う拳を地へとぶつけたような姿勢をしながらもいました。
そして、僕に向き直しながらも、燃えていない白い手袋をつけた手をパンパンと埃でも振り払うよう、手を軽く叩きながらも立ち上がります。
「ガリアが・・・・戦力に・・・!?」
僕は剣型のアームドデバイスを構えながらも、どういう事のか、驚きます。僕が驚きを隠せなくなっていたそんな中、
「フフフッ・・・・まさか、あの悪い子が記憶を失った状態の自分の”元相手”を連れて来るなんてね・・・・探す手間が省けた物ね。」
後ろから、女性の声が僕の耳に入ります。それと同時に、暗闇の中から、一人の黒い薄く布を顔に被りながらも、黒いドレスをし、身体よりも長い髪をした女性が立っていました。
「その女、冥王イクスヴェリアのマミーで、元冥王だそうだよ~?少年~」
正体不明の男性は何処からか、出した煙草を吸いながらも、僕の後ろにいた女性がイクスヴェリアさんの母親だと答えます。
この人が・・・・・・・・イクスヴェリアさんの・・・母親・・・・ですか・・・・。
「そして、貴方は元冥王・・・・いえ、今は只のアレンというべきよね?記憶もマリアージュを生成する能力さえも完全に失っているからね・・・・・・。」
僕の目の前の男性の方にいつの間に瞬時に移動した女性は僕に意味が分からない事を言います。
僕が元冥王・・・・・・・?只のアレン・・・?記憶を完全に失った・・・?一体何を言っているんですか・・・・・?
「フフッ・・・まあ、良いわ。お話もここまでにした方が良いと思うわよ?」
男性と共にいる女性の言うどういう事なのか、分からない言葉を聞き、どういう事なのか考えていたその時、僕の後ろから、
カチャン
という、金属音が僕の耳に入ります。
僕は直ぐに何なのか?と思い後ろを見ます。そこには・・・・・
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
獣のような雄叫びを上げ、黒い霧を纏い、一つの長剣を持ち、紅く怪しく光るバイザーを頭部に装着した騎士甲冑を覆う騎士の姿がありました。
こ、これは・・・・・・・?
「気を付けた方が良いぜ~?ソイツ、生きている奴を見れば、斬り掛かるから」
後ろにて煙草を吸ういながらも、男性は僕に言いますが、それよりも早く黒い霧を覆う騎士は紅きバイザーを光らせながらも、僕へと襲い掛かります。
僕は直ぐに、黒く赤き血管のような物が行き渡る長剣をアームドデバイスで受け止めますが・・・・
パリンッ
金属音を立てると共に、刃の部位が折れてしまいます。
「なっ!?」
ですが、驚く暇も無く、謎の黒い霧を纏う騎士は物凄い速さで僕へと黒い紅き血管のような物が見える剣を振るいます。僕は直ぐに、折れた部位を僕自身の魔力で修理し、受け止め、後退しながらも、避けます。
一体この騎士は・・・・・?
それに、マリアージュのようでもありませんし、ましてもや、グラムのようにも見えません。
一体この騎士は・・・・・?
「それが、イクスヴェリアの作り出した、マリアージュを超えたマリアージュ、”ガリア”よ。フフフッ・・・・・・・。」
僕の後ろで、グレンさんの言っていた元ガレア王国の王「ヒメールス」だと答えます。
これが・・・・・イクスヴェリアさんの恐れていた・・・・・ガリア・・・・・。
「くっ!」
ですが、僕には考える暇も無く、目の前にいる黒き霧を纏う騎士・・・いえ、”ガリア”は僕に物凄い速さで剣を振るって来ます。
くっ・・・・!攻撃する暇が全然ありませんっ!!
「グオオオオオオオオオオオオッ!!」
そんな中、ガリアは僕の目の前で手を地へと触れます。それと同時に、僕は何か来るのを感じ、天井にある鉄棒に捕まります。それと同時に、僕のいた場所を合わせ、全ての床から、黒い血の流れるような刃を持つ槍が突き出ます。
もし、何らかの異変に気付いてなければ・・・僕は今頃・・・・・串刺しに・・・
ですが、それが僕の油断となり、僕は疾風の如く、速さでジャンプをしてきたガリアに、蹴り飛ばされ、男性と「ヒメールス」らしき女性の後ろの壁に吹っ飛ばされ、壁に衝突し、巨大なクレーターを作ります。
ぐっ・・・・・・一撃で・・・・・こんなに・・・・・・
「グオオオオオオオオオオッ!!」
僕が立ち上がろうとしたその時、ガリアは僕の目の前に現れ、獣のような雄叫びを上げると、僕の首根を掴み、持ち上げます。
「っ!!」
僕は必死に抵抗しますが、その努力も空しく、僕の意識は段々と朦朧としていきます。
「イクス・・・・・ヴェリア・・さん・・・・・・。」
そして、僕は意識の朦朧とする視界でガリアの横で玉座にて、気を失った状態で眠るイクスヴェリアさんを見ます。
この距離からも僕の手はイクスヴェリアさんに届くはずなのに・・・・・・
僕は・・・・・・
『お前は何を望む・・・・・?』
僕の耳に聞き覚えのある声が聞こえて来ると同時に、僕の意識はそこで途切れます。
イクス・・・・ヴェリア・・・・・さん・・・・・・
ーイクス・・・・ヴェリア・・・・・さん・・・・・・ー
「・・・・・っ!!ここは・・・・・・」
私は聞き覚えのある声を聞き、目を覚まします。確か・・・・私は・・・・・
「お~、冥王~目覚めたか?」
そんな中、私の前にて、あのアレンさんを刺した男性が私の顔を手で掴み、見つめながらも、言います。
「丁度、貴方にも、見せたい物があったのよ。ほら、あそこを見るなさい?」
私は恐ろしい悪夢自体である”あの人”の言われた通り、後ろを振り向きます。
そこには・・・・・・・・・
「ア・・・・・・・・・・・レン・・・・・・さん?」
”あの人”の言葉われた通り、後ろを振り向いた私の目に写ったのは・・・・黒き霧を纏う騎士・・・・いえ、私が今まで封印してきたはずの私の恐れていたあの「ガリア」により、首を絞められ、何の反応も無い右腕に血塗れた包帯を巻いたボロボロになったアレンさんの姿でした。
「少年、ほんと凄かったぞ?心臓喰われたはずなのに、死んで無くてさ、どういう経緯かは分からねえが、お前を助けるために、態々俺達の陣に入って来たんだよな~だが、お前のガリアちゃんが殺しちゃったようなんだけどね~」
男性は私を見ながらも、アレンさんの事を「少年」と呼びながらも、煙草を吸いながら言います。
そんな・・・・・・アレンさんが・・・・・・
「アレンさんっ!アレンさんっ!」
私は必死に呼びかけますが、アレンさんには、何の反応もありませんでした。
「無駄よ何だって、イクスヴェリア、貴方自身が殺したものよ?」
あの人は私の方を見ながらも、言います。
「私が・・・・・・・・殺した・・・・・・・?」
「ええ、そうよ。貴方がガリアを生み出し、貴方が殺したの。そう、貴方の愛する人をね。フフッ、だけど、アレンも良かった物ね、記憶を失っていたとはいえ、最後に貴方の大切な人に殺されて、それなりに愛されたのね。」
そんな・・・私が・・・・・アレンさんを・・・・・・・
「そうなんだよな~、これが、お前が殺したのに、何の変わりも無くいんだよな~。何だって、ガリアを生み出したのはお前、そして、ガリア自身のコアを作ったのもお前、結局、お前が殺したのに、何の変わりも無いんだよ~」
私が・・・・・・アレンさんを・・・・・・・・私の手で・・・・・・・
「おうおう、良い顔だね~?そうだ、その顔だ。その自分の手で自分の愛する人を殺し、後悔した顔、良いじゃねえか。最高だよ!」
男性は私の顔を見ながらも、言います。
私は・・・・・・・・・
ーイクスヴェリアさんはそんな酷い事をする人じゃないのを僕とクロスは知っていますから、それに、僕はイクスヴェリアさんを信じています。ー
私は・・・・・・・・・・
ー大丈夫ですか?イクスヴェリアさん?-
私は・・・・・・・・
「ああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
そして、私はそこで、意識が途切れてしまいました。
私が・・・・アレンさんを・・・・・・・
『ここは・・・・・?』
僕はまた、前に見た夢と同じく、何処にも限りなく白い真っ白な空間の中で、ただ、一人立っていました。
ここは・・・・・それに、僕は・・死んだんでしょうか・・・・・?
ーお前はまだ死んでなどいない・・・・-
そんな中、僕の目の前に、光の粒と一緒に景色から溶け込んでいたかのように、また、前の夢に現れた義手を付けている男性が現れます。
死んでいない・・・・・?一体それは・・・・・・?
それと同時に、僕の目の前にとある光景が目に映ります。それは、イクスヴェリアさんが生み出したガリアの姿でした。
『お前の大切な人は今、お前の死を確認し、自身のゼロデバイスを暴走させている・・・・・・このままだと、お前は大切な物を失う事になるだろう・・・・』
目の前にいる義手をつけた男性は僕にこのままだと、僕の大切な人を失う事になると話します。
僕の・・・・大切な・・・・人・・・・?
ーア・・・・・・レン・・・・・・さん・・・・-
そんな中、僕の目に写ったのはガリアの瞳から、落ちた一つの光り輝く物でした。
僕は何なのか、理解します。
まさか・・・・・・・・
『あの・・・ガリアは”ゼロデバイス”自身だ・・・・お前の大切な人はガリアを恐れ、封印してきたが、それをまた、自分の目で見てしまい、それに加え、お前の死を確認した事で、傷が深くなり、不完全な状態でアームドしたガリアと一体化、そして、暴走しているのだ・・・・・・このままだと、お前の大切な人はそのまま、暴走するガリアに飲み込まれ、やがては、この国そのものを吹き飛ばし、消えてしまうであろう・・・・・・。」
義手を付けた男性は僕に無表情な顔で言います。
そんな・・・・・・それじゃあ・・・・・・僕のせいで、イクスヴェリアさんは・・・・・・
『お前は何故戦っている・・・・・・?そして、何のために戦って来た・・・・・?』
そんな中、片腕に義手を付けている男性は僕に問います。
僕は・・・・・・・・黒騎士として・・・・皆を守るために・・・・・
ーアレンさん・・・・・・・・・。-
そんな中、僕の頭の中に蘇ったのはイクスヴェリアさんの笑顔でした。
そして、どんどんと僕の頭の中にイクスヴェリアさんとの記憶が蘇ります。
一緒にクロスと話し合った事
一緒に師匠の修行をした事
そして・・・・・・・・・
ーアレンさん・・・・・・・お願いします・・・・・・今は一人にしないで・・・・・・-
イクスヴェリアさんとの約束でした。
そうです・・・・・・・・
僕は・・・・・・・
「フッ・・・・・・・見つけたようだな・・・・今まで戦って来た・・・そして、これからも戦う理由が・・・・・・・」
そんな中、義手を付けた男性が少し微笑みながらも言います。そして、
「では、もう一度、問おう。お前は何ために戦う。そして、何ために戦って来た?」
と、僕にもう一度、問います。
そうです・・・・・・僕は・・・・・
ーアレンさん・・・・・-
ー大丈夫ですか?アレンー
「僕は・・・・・・僕は大切な家族を・・・・・そして、イクスヴェリアさんを守るために戦いますっ!そして、これからも・・・・!!」
「フッ・・・・・・・そうか・・・・・・では、もう一度、お前は戦場に戻らねばならない。その大切な物のために、そして、我と共に」
義手を付けた男性は少し微笑むと、僕の手を掴みます。
「我の名は―――!!」
そして、僕はその義手の男性の名を・・・いえ、正体を聞くと同時に僕の意識が途切れてしまいました。
ですが、それと同時に、僕の底から、力が沸いてくるような感覚を感じました。
イクスヴェリアさん‧‧‧‧‧
今、行きますから‧‧‧‧‧
「本当、面白い奴だな~自分の手で大切な存在であった少年を殺し、自らの後悔と悲しみにより、ガリアに飲み込まれるなんてな~。」
俺は目の前で俺へと襲い掛かるガリア‧‧‧‧いや、今は冥王イクスヴェリアというべきだよな。
「フフッ、このままいけば、私の夢が‧‧‧‧世界が私の手に‧‧‧‧」
そんな中、俺の横で冥王イクスヴェリアが暴れる様を嬉しそうにこの国家の元王、いや、今はジェネラルだったな
「うん?」
そんな中は俺はある事に気付く。それは俺の後ろから何かが光った事だ。そして、大きな力を感じたからだ。
俺は何なのかと思い、後ろを振り向く。そこには‧‧‧‧‧
「なっ!?」
ガリア‧‧‧‧‧‧いや、冥王イクスヴェリアが殺したはずの少年が緑色の光に包まれながらも立っていた。
なっ!?コイツ、化け物なのか!?心臓も喰われ、そして、息さえも止められ、更にはゼロデバイスさえも失ったはず
コイツ化け物なのか!?
どうして、動けるんだっ!?
俺が驚きを隠せなくっていたそんな中、
「大切な物を守るためです。」
と聞き慣れた声が俺の耳に入る。
俺は聞き慣れた声を聞き、聞こえて来た方である前を向く。そこには、さっきまで、意識を失っていたはずの決意を固めたかのような瞳をした少年が俺を見ながらも、立っていた。
僕は約束したんです。
イクスヴェリアさんと一緒に‧‧‧‧‧‧
として、クロス、皆と‧‧‧‧‧‧
「へぇ、面白くなってきたじゃねぇか、だが」
僕の目の前に居る男性は不適な笑みを浮かべると、かなりの速度で僕の目の前に現れ、僕の胸部へと突き刺します。
ですが‧‧‧‧‧‧
「なっ!?」
僕の胸部へと手を入れた瞬間、どういう事なのか、驚きを隠せなくなります。
確かに、僕は貴方が埋め込んだ喰虫に心臓を喰われ、更にはゼロデバイスを破壊されました。ですが‧‧‧‧‧
「ぐっ!!」
僕はイクスヴェリアさんと約束したんですっ!!
ずっと一緒に居るとっ!!
「ゼロデバイス‧‧‧‧‧‧いや‧‧‧‧‧」
ー剣の将(シュヴェールト・ゲネラルド)‧‧‧‧‧ー
「・・・・・・・装備(アームド)」
僕の一言により、僕は緑色の光に包まれていきます。
力が・・・漲って来ます・・・・。
今までに無かった力が・・・・!!!
「おいおい・・・・・何だよ・・あれ・・・。」
俺は目の前の光景に目を疑う。俺の目に写った光景・・・それは、普通じゃ有り得ないはずの、破壊されたはずのゼロデバイス特有の光に包まれ、光の柱を作っていた所だった。要するに、ゼロデバイスがアイツの意思答えたのか、起動したという事だ。
それより・・・・・何なんだ・・・あれ・・・・・アイツのゼロデバイスなら破壊したはずなのに・・・・・
「ちっ!!」
俺はあまりにもの、眩しい光に顔を背けてしまう。
そんな中、俺の顔を背けさせていた光が収まる。
俺は恐る恐る前を見る。そこには・・・・・・
「何だ・・・・・あれ・・・・・」
黒き鋭利な頭の方まである完全鎧を持ち、ゼロデバイスだった右腕は機械的な金属特有の光沢を放つ蒼く輝く義手となっていた肩のリアアーマーから白きマントを覆う少年の姿だった。
何なんだ・・・・・コイツ・・・・・・
力が・・・・底から・・・どんどんと沸いて来ます・・・・。
僕は目を瞑った状態で自分の底から、力が湧き上がって来るのを感じます。
「おっと、そうはさせないよ~?」
そんな中、僕の前から声がし、あの人・・いえ、正体不明の男性が僕へと言い、迫って来ます。
ですが・・・・・・
「イクスヴェリアさんを助ける邪魔はさせませんよ。」
僕はゆっくりと目を開け、正体不明の男性の振るった炎を纏った拳を受け止めながらも言います。
そして、僕はそのまま、正体不明の男性を蹴り飛ばします。
「ぐっ!!」
「陛下っ!貴様っ!!」
すると、僕の目の前にて、吹っ飛ばされた正体不明の男性へと「ヒメールフ」と思われる女性が駆け寄ります。
ですが、今はそんな事、関係ありませんっ!
「グオオオオオオオオオオッ!!」
僕は目の前にて、ガラスを割り、外から、入って来た黒い霧を纏う、僕のゼロデバイス・・いえ、「剣の将(シュヴェールト・ゲネラルド)」が教えてくれた暴走したガリアに飲み込まれたイクスヴェリアさんが獣のような雄叫びをあげ、僕の目の前に現れます。
「イクスヴェリアさん・・・・・・。」
僕はガリアに飲み込まれたイクスヴェリアさんを見ます。
もう・・・・・・・イクスヴェリアさんに苦しい思いなんかさせません・・・!!
「ここで・・・・・終わらせます!」
僕は蒼き光沢のあるゼロデバイスである右腕が変化した義手を光り輝く剣へと変化させます。
冥王イクスヴェリアは・・・・・・ここで終わりです!!
「グオオオオオオオオオオッ!!」
そして、イクスヴェリアさんは獣のような雄叫びをあげると僕へとガリアと同じように、並みの速さじゃない速度で迫って来ます。
さっきまでの僕なら、避ける事も、受け止める事さえも出来ませんでした。ですが・・・・・
「はあっ!!」
僕はイクスヴェリアさんの振るう長剣を受け止めます。
「はっ!」
そして、僕はイクスヴェリアさんの腕を掴み、握っていた長剣を振り落とします。そして、抱きしめます。
イクスヴェリアさん!
もし、僕の声が聞こえているのなら、・・・・
目を覚ましてくださいっ!
「グオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
ですが、その時、僕を巨大な衝撃波を放ち、衝撃波を利用し、僕をふっ飛ばします。僕はクレーターを作りながらも、壁にめりつけられます。
「ぐはっ!」
僕はまりの衝撃と痛みに吐血をしてしまいます。
ですが・・・・・こんな痛みなんて・・・・・・
イクスヴェリアさんの痛みに比べたら・・・・・・!!
「グルル・・・・」
僕が立ち上がろうとしたその時、 僕の目の前にゆっくりと金属音を立てながらも、獣のような唸り声を上げ、歩いて来ます。
そして、僕へと、自分の拾った長剣を振り上げようとしたその時
「グオオ・・・・オオ・・・・・オオッ・・!?」
僕の目の前で、頭を抑えながらも、苦しみ始めます。それと同時に、僕はイクスヴェリアさんから巨大な力を感じます。
まさか・・!!
「イクスヴェリアさんっ!!」
僕は直ぐに立ち上がり頭を抑え、苦しんでいるイクスヴェリアさんを抱きしめます。
もう、大丈夫ですから・・・・・・
僕はここにいます。死んでなんかいません。
「あああああああああああっ!!!」
それと同時に、僕とイクスヴェリアさんは緑色の光に包まれていきます。
くっ!!!
イクスヴェリアさあああああんっ!!!
ーい・・・くす・・・ヴェ・・・・・・リア・・・・・-
私は・・・・・・アレンさんを・・・・・・
ーイク・・・・・ス・・・・・ヴェ・リアさ・・・・んー
誰かが私を・・・・呼んでいます・・ですが・・私は・・・・
ーイクスヴェリアさんっ!!ー
それと同時に、私へと伝わって来る温もりを私は感じます。
「イクスヴェリアさんっ!!」
そして、私の耳へと聞き慣れるた声が聞こえて来ます。
この声は・・・・・・アレン・・・さん?
「イクスヴェリアさんっ!!良かった!目を覚ましたんですねっ!!」
そして、目を開けた私の目の前には、ボロボロで、色んな部位にヒビの入っている鋭利な鎧を装着し、安心したかのような顔で見るアレンさんの姿がありました。
「ア・・・・・・・レン・・・・さん・・・・?」
私は驚きのあまり、私の目を疑います。
アレンさんは・・・・私が・・・・・・
私が過去のアレンさんが死んだ事を思い出していたその時、アレンさんは私を抱きしめます。
「ふ、ふぇ!?」
私はいきなりの事で驚きながらも、変な声を出してしまいます。
「もう、大丈夫ですよ・・・僕はいつまでもイクスヴェリアさん、貴方の傍にいますから・・・」
アレンさんは私を抱きしめながらも、言います。
アレンさん・・・・・・この温もりも・・・・あの時と変わりもしません・・・・・。
ですが・・・私は・・・・・アレンさんを・・・・
「それに、イクスヴェリアさんのせいじゃありません。僕が悪いんです。僕がイクスヴェリアさんを守れなかったから・・・・・・」
アレンさんは私を抱きしめながらも、自分のせいだと言います。
アレンさん・・・・・・・私は・・・・・・・
「いえ・・・・私も悪いんです・・・・アレンさんが傷つく所を見て勝手にそう決め付けて・・・それで・・・・・・・・」
私はアレンさんを抱きしめながらも言います。
いえ・・・・アレンさん・・・・・・私の方が悪いんです・・・・・・
私が・・・アレンさんが死んだと思い込んで・・・それで・・・・・
「はは~ん、良い光景を見せて貰ったぜ~?捨て身での説得っていうのよ~」
私が過去の事を思い出しながらも、考えていたそんな中、私達の前で、上から、パチパチと拍手をしながらも、あのアレンさんを刺した男性が降りて来ます。
「ですけど、ここで貴方達は終わり・・・っ!?」
”あの人”が私に何かを言おうとしたその時、私は驚くべき光景を目にします。それは・・・・・・
「だい・・・丈夫・・・・?イクス・・・・・ヴェリア・・・・・。」
頭から、血を流しながらも辛そうな顔をしながらも、”あの人”を後ろから、あの正体不明の男性と一緒に何らかの刃物で刺したお姉様でした。
「へぇ~、あんなにギッタギタにされたはずなのにまだ、生きていたのか~。んじゃあ、後はよろしく頼むぜ~」
正体不明の男性はお姉様にそう言うと、刺されているはずなのに、離れます。ですが、血が一滴も流れていませんでした。
い、一体どうして・・・・!?
「冥王イクスヴェリア、俺が何故、血を流さないのか?とでも思ったか?そりゃ、最初は誰もがそう思うよな。何だって・・・俺は・・・・」
正体不明の男性は私にそう言いながらも、窓の方へと向かいます。
「全てを選択できる終焉の王だからな~、俺の名は闘炎の王「ジークフリード」。んまあ、また会おうじゃないか~少~年~と冥王さんよ~。」
正体不明の男性は私とアレンさんに自分が「終焉の王」の一人「ジークフリード」だと名乗ると、そのまま、割れた窓の外へと身体を放り込み、自由落下に身体を任せ、落ちていきます。
私とアレンさんは直ぐに、何故、自殺しにいったのか?と思い、大きなガラスの割れた窓の方へと駆けて行きます。
何故なら、ここから、下はかなりの高さがあり、通常の人は普通に死んでしまうからです。
ですが、私達が見た時には、既に誰もおらず、ジークフリードもいなかったからです。
「ああああっ!!」
ですが、その時、私は聞き覚えのある悲鳴を聞き、悲鳴の聞こえて来たあの人を刃物で刺し、抑えている辛そうな表情をしていたお姉様のいる方を見ます。そこには・・・・・
「フフッ、残念だったわね。私が只、陛下と一緒にいたとでも、思っていたわけ?」
巨大な黒い肌をし、紅きく不気味に光る眼光をし、胸部には、チェンソーの刃があり、両腕には剣があり、背中からは、無数の触手がある謎の生き物・・・いえ、グラムが立っていました。
「お姉様っ!!」
そして、そのグラムの横には、ボロボロであり、血の溜まりが出来ており、血を流していたお姉様が倒れていました。
「フフッ、逆らうからよ?私は貴方達の親よ?なのに、悪い子でいるからよ?イクスヴェリア、貴方も、堕ちた所まで、堕ちた物ね。」
あの人・・・・いえ、”グラム”は私にそう言うと、無数の触手からエネルギー弾を私とアレンさんへと飛ばして来ます。
「うっ!!」
ですが、その時、アレンさんは私の前に立ちはだかり、無数の触手の攻撃を私の代わりに受け、その場にて倒れてしまいます。
「アレンさんっ!!!」
私は直ぐに、アレンさんへと駆け寄ります。
こんなに酷くボロボロになっているのに・・・アレンさんは・・・・・・
「フフッ・・・・・良いわ。貴方の望み通り、アレンと一緒に消してあげようじゃないの?」
それと同時に私と倒れているアレンさんへとグラムは触手を機械的な砲台へと変化させ、私とアレンさんへと砲口を向けます。
それと同時に、グラムの触手が合わさり、作り出した砲口へと、光の粒が集まり始めるのを見ます。
私は・・・・・・・・・
アレンさんとクロスに守られてばっかりで・・・・・・
ずっと・・・・・・二人の力にもなれず・・・今もこうやって・・・マリアージュとガリアを恐れ、アレンさんに守られてばっかりです・・・・・・。
ですから・・・・・・・次は・・・・・
私がアレンさんを守る番なんですっ!!
そして、私は立ち上がり、アレンさんの前に立ちはだかります。
「フフッ、ゼロデバイスさえも失った貴方に何が出来るのかしら?貴方が死ぬだけよ?」
グラムは私を見ながらも、光の粒が集まり始めている砲口を構えながらも言います。
それでも良いんです・・・!!
私はアレンさんを守りたい・・・・!!
そして、ずっと傍にいたいんですっ!!
「それじゃあ、死になさいっ!!」
グラムは私にそう言うと、光が集まった・・・・いえ、チャージされた砲口をアレンさんの前に立ちはだかった私へと向け、そのまま、放ちます。
ここまでなんでしょうか・・・・・?
ゼロデバイスさえも失い・・・・・
アレンさんを守れないのでしょうか・・・・・?
私が諦めかけていた、そんな時・・・・
ー・・・・・・貴方は・・・・・何のために戦うの・・・?-
何処からか、私の頭の中に誰かの声が聞こえて来ます。
今なら・・・・・・・その質問に答える事が出来ます・・・・・・。
私は・・・・・
アレンさんを守りたいっ!!
そして、ずっと皆と一緒にいたいからっ!!
だから戦いますっ!!これからもずっと・・・!!
ーフフッ・・・・そうなんだ。じゃあ・・・貴方に力を貸さないとね・・・・貴方の大切な物・・・いえ、これからも戦うために・・・・!!-
それと、同時に光に何らかの包まれ、そこで私の意識は途切れてしまいます。
ですが・・・・・・
それと同時に、私の奥底から、大きな力が湧き上がるのを感じました。
「うっ・・・・イクス・・・ヴェリアさん・・・・?」
僕はボロボロの身体を起き上がらせ、立ち上がります。
ですが・・・イクスヴェリアさんは一体・・・・・・?
「な、何なのよ・・・!?貴方・・・・?貴方のゼロデバイスは破壊したはずよ・・・・!?」
僕がイクスヴェリアさんを探していたそんな中、前の方から、ヒメールフ・・・いえ・・・・グラムの驚きを隠せなくなった声がします。僕はどうしたのか?と思い、前の方を見ます。そこには・・・・・
「イクス・・・ヴェリア・・・・さん?」
巨大な緑色の光の柱がありました。
ですが・・その光の柱の中にイクスヴェリアさんがいるという事を感じる事が出来ました。
それじゃあ・・・・・イクスヴェリアさんのゼロデバイスも・・・・!!
僕がそんな事を考えていたそんな中、緑色の光の柱は段々と細くなって行き、やがては、収まります。
そして、目の前には・・・・・・
「イクス・・・・ヴェリア・・・さん?」
光り輝く細長い刃を持つ剣を持ち、光り輝く純白の白い騎士甲冑を覆い、白きマントを覆うイクスヴェリアさんの姿でした。
あれが・・・・本当にイクスヴェリアさんなんでしょうか・・・・・・?
「フフッ・・・少し驚いちゃっけど・・・大した事無いようね。さぁ、死になさいっ!!悪い子はこの世にいちゃいけないのよっ!!」
グラムはイクスヴェリアさんの姿を見ながらも、不適な笑みを浮かべながらも、無数の数えきれない程の先端に鋭い刃がある触手をイクスヴェリアさんの方へと向け、飛ばします。
「危ないっ!!」
僕は直ぐに立ち上がり、イクスヴェリアさんを守ろうとしましたが、身体に痛みが走り、立ち上がる事が出来ませんでした。
くっ!!
「イクスヴェリアさんっ!!」
ですが、僕の予想とは、違い、イクスヴェリアさんはマントをなびかせながらも僕の目の前に立つと、そのまま、光り輝く刃を持つ長剣を構えながらも、目では見えない程の速さで迫り来る触手を全て横から斬りさきます。その後、後ろから迫り来る触手を避けると、光り輝く刃を持つ長剣で斬りさきます。
「す、凄い‧‧‧‧‧‧。」
僕は目を疑います。
あれが本当に‧‧‧‧‧イクスヴェリアさんなんでしょうか‧‧‧‧‧?
「フフッ、やるじゃない~?だけどこれならどうかしら?」
グラムはイクスヴェリアさんにそう言うと、数えきれない程の触手を砲身へと変えると、イクスヴェリアさんへと向け、放ちます。
「危ないっ!!」
ですが、また僕の予想とは遥かに違い、イクスヴェリアさんは僕の予想とは全く違う行動に出ます。それは‧‧‧‧‧
「騎兵(カヴァレリスト)!!」
イクスヴェリアさんの呼びかけにより、イクスヴェリアさんの目の前に白き騎士甲冑を覆う巨大な盾を持つ騎士達が現れます。
そう、僕が驚きを隠せなかったもの、それは‧‧‧‧‧イクスヴェリアさんが、あの一番、恐れていた"ガリア"を目の前にて召喚した事でした。
そして、ガリア達は盾を構えイクスヴェリアさん達の前に立つと、砲身となった触手から放ってくる砲弾を全て純白の盾で受け止めます。
「なっ!?ガリアを‧‧‧最も、恐れていたあのガリアを‧‧‧‧‧召喚ですって!?」
グラムは驚きを隠せなくなります。
ですが、僕にとっても驚くべき事でした。イクスヴェリアさんが今まで恐れていた物のはずだったのに、何も恐れず、召喚し、使ったんです。ですが・・・・
「確かに・・・・私はガリアが・・・マリアージュが恐ろしく、今でも恐怖感を感じています。ですが・・・・・」
イクスヴェリアさんは僕の方をチラッと見ると、少し微笑むと直ぐに前を向き
「アレンさんが・・・・皆が付いているんです!ですから、怖くなんかありませんっ!!」
とグラムへと言います。
イクスヴェリアさん・・・・・・
「何かと思えば・・単なる子供っぽい考えなようね。フフッ、だけど、貴方はここで終わるのよ。貴方を仲間だなって思う人なんて、何処にも・・・・」
「ここにいますよ。」
僕はグラムへと向け、立ち上がりながらも、言います。
「フフッ、貴方にこの子の何が分かるというのかしら?どうせ、貴方はこの子を・・・」
グラムは僕達の方を向きながらも、言います。
「はい・・・確かに、僕は未だにイクスヴェリアさんの事を全然分かりません。知っていたとしても、ほんの少しくらいです。」
はい、確かに・・・・貴方の言う通り・・・・僕はイクスヴェリアさんの事を少し程しか知りません。
そして、マリアージュの恐怖からも、ガリアの恐怖かろも助ける事が出来ませんでした・・・・
ですが・・・・・
「だからこそ、僕はずっとイクスヴェリアさんの事を知りたいんですっ!そして、守るんですっ!!イクスヴェリアさんの輝かしき未来のためにっ!!」
僕はグラム・・・・いえ、今はイクスヴェリアさんの母親であり、元国王の「ヒメールフ」へと言います。
確かに、僕はいつかはイクスヴェリアさんを一人にさせてしまうかもしれません・・・・・。
ですが、約束したんです・・・・・
”一人にしない”とっ!!
「・・・フフフフフフ・・・・・そう・・・・・」
すると、ヒメールフは僕の話を聞くと同時に、微笑みながらも、触手を収め、更には、グラムから、人の姿・・・いえ、ヒメールフの姿へと戻ります。
い、一体・・・どういう事なんでしょうか・・・・!?
「やっと・・・・・見つけれたのね・・・・・・貴方の傍にいてくれる人を・・・・・・。」
ヒメールフはイクスヴェリアさんに言います。
これは一体・・・・!?
「え・・・・・・・?」
ですが、イクスヴェリアさんも驚きの顔を隠せませんでした。
僕もどういう事かは分かりません。けど・・・・これは一体・・・?
「貴方は・・・・いつも、ガリアとマリアージュを怖がっていて・・凄く泣き虫な子だったのに・・・・・もう、こんなに成長したのね・・・・・・・。」
ヒメールフは僕達を見ながらも、言います。ですが、その時、巨大な揺れが起き始めます。
こ、これは一体・・・!?
「もう、ここも持たないようね・・・・イクスヴェリア・・・・最後に一つ・・・お願いがあるの・・・・これは、元国王としてのヒメールフとしてでもなく、貴方の一人の母親のヒメールフとして・・・・本当に最後のお願いよ・・・・・・・私を・・・・」
ー破壊してくれないかしら・・?ー
「っ!?」
ヒメールフは僕とイクスヴェリアさんに最後のお願いの話について、話します。が、僕達は驚きを隠せませんでした。
何故なら、今はグラムであるはずのヒメールフが、自分から破壊して欲しいと言って来たからです。
「私はジェネラルの一人で、改造された存在だから・・・・大公の直接的な命令は効く事は無いの。だけど、私は貴方達にとって、危険な存在で、更には、イクスヴェリア・・・・貴方さえをも、道具として、使った存在・・・だから・・・・・」
ヒメールフはイクスヴェリアさんに向かって言います。
「・・・・・・・・・・・。」
すると、イクスヴェリアさんはヒメールフへと光り輝く刃を持つ剣を持ちながらも近づいていきます。
そして・・・・・・
ズシュッ
イクスヴェリアさんはヒメールフへと光り輝く剣を振り下ろします。そして、ヒメールフはその場にて、身体を肩の方からすっぱりと横に斬られ、倒れてしまいます。ですが、それと同時に、イクスヴェリアさんが後ろへと倒れそうになり、僕は急いで、少ししか、回復していませんが、回復した足を走らせ、イクスヴェリアさんを支えます。
「フフッ・・・・・貴方は昔と本当に変わらないのね・・・イクスヴェリアの事を・・・・・いえ、今とは違うわよね・・・・・・・。」
ヒメールフは僕を見ながらも、言います。
昔・・・?それにイクスヴェリアさんと・・・・?
「イクスヴェリア・・・・・ごめんなさいね・・・・・結局は貴方に何も出来ず・・・・只傷つけるだけだったよね・・・・・・。」
ヒメールフさんはイクスヴェリアさんに少し暗そうな表情で言います。
「そんな事なんか無いっ!なのに・・・・・何でお母様は・・・・・。」
イクスヴェリアさんは一粒の涙を流しながらも、ヒメールフへと反論します。
イクスヴェリアさん・・・・・・まさか・・ヒメールフさんはイクスヴェリアさんのために業と・・・・・・
「ありがとう・・・・・こんな悪魔に魂を売った人を・・・お母様と呼んでくれただけでも、私は嬉しいわ・・・・・・・それと、ごめんなさい・・・・・・」
ヒメールフは僕の胸の中で泣くイクスヴェリアさんを他所に、僕の方を見ます。
そして・・・・・・・
「イクスヴェリアを・・・・頼んだわよ・・・・・・・・。」
ヒメールフさんは僕にそう言葉を残すとそのまま、安心した顔をしながらも、灰となって消えて行きます。
そんな・・・・・・まだ、僕は返事を・・・・・・
それなのに・・・・・・まだ、安心なんか・・・・
「アレン・・・・さん・・・・・。」
そんな中、涙を目尻に溜めたイクスヴェリアさんは僕の顔を見ながらも、僕の名を呼びます。
「今だけ・・・・・・今だけ・・・・・・泣いて良い・・・でしょうか・・・?」
と僕に聞いて来ます。
当然じゃないですか・・・・・・・いえ
「はい・・・・・良いですよ・・・・・イクスヴェリアさん。」
僕はイクスヴェリアさんに大丈夫だと答えます。それと同時に、イクスヴェリアさんは僕の胸の中で、泣き始めます。
僕は泣いているイクスヴェリアさんを優しく抱きしめます。
これからも・・・・・・・
もし、辛い事があるのなら・・・・・・
僕で良ければ・・・・・・・・
「本当、大丈夫さ~?」
俺は完全に崩壊した状態のガレア王国の方を見るアレンとイクスヴェリアに安否を問う。
あの後・・・いや、簡単に言えば、ガレア王国の城が完全に崩れた後、アレンとイクスヴェリアはボロボロな姿で戻って来た。
俺も城が崩れた時はヒヤッとしたもんさ。何だって、ガレア王国の城自体が崩れたんだからさ~。国王は無事なのか?と思ったんだけど・・・意外て元気な姿で帰って来たもんだよ。それに、ゼロデバイスがかなり変わっていたな~コムイからは十の光る剣の可能性があるらしい、それで一旦帰る事になったんだ。
そして、序に、アレンがイクスヴェリアと一緒に連れて来たのは、驚きのイクスヴェリアの姉の「リモス」っていう今まで「冥王イクスヴェリア」である現代の王だったんだよな~これがよ・・・・
そして、ガレア王国は既に大公の手により、最初に攻め落とされていたらしい。
だから、街中、グラムだらけだったんだな・・・・・・
そして、リモスは俺達の連絡を受けたサポーター達によって、保護されたらしい。んで、今頃、シュトゥラでお世話になっているはずだろうな~。
そんで、その後、俺にイクスヴェリアとアレンは全ての事を話してくれた
自分が冥王だという事・・・・
そして、自分にはマリアージュを生成する力があると同時に、ガリアというマリアージュとは違う特殊なマリアージュを生成できる事
そして、そのガリアはゼロデバイス自体である事(アレンもこの事について、知っていた。何でだかは、分からないけど・・・・・)
んで、色々俺に衝撃的な真実を言ったわけだけど・・・・んまあ、俺にとっちゃ、関係ないもんさ~
何だって俺にとっちゃ、冥王イクスヴェリアなんかじゃ無く、只の恋には純感でありながらも、真面目で、誰に対しても優しい一人の女の子なんさ~
例え、今まで隠していたとしても、それも理由なわけだし~?
だけど、本当に冥王として、戻らなくて良いか?って聞いてみたら、「今の暮らしが良い」ってよ。
何だって、アレンと一緒にいれるし、皆と一緒にいれるかららしいんだよ・・・・・。
そして、今、俺達はガレア王国から出て行く。
「はい、大丈夫です。それじゃあ、行きましょう。アレンさん、ディック」
そして、俺の問いに対し、イクスヴェリアは答える。
「はいっ!次の目的地へっ!!」
そして、俺達は次の目的地・・・いや、帰還なんだけどな、本当は・・・・
んまあ、そんな事はどうでも良いやっ!
というよりさ・・・・・・・
俺はそう思いながらも、歩きながらも、後ろを振り向く。そこには、俺の予想通り、手を繋ぎながらも、二人して微笑むアレンとイクスヴェリアの姿が・・・・・
畜生・・・・少しは自覚してくれよ・・・・・。
どんだけ、純感過ぎんだよ・・・・・・・
もうお前ら、結婚しろよおおおおおおおっ!!
「あの‧‧‧‧‧イクスヴェリアさん。」
僕は僕の手を繋いでいるイクスヴェリアさんを見ながらも、イクスヴェリアさんの名を呼びます。
あの後、イクスヴェリアさんは自身の母上の事や、色々話してくれました。
そして、結局、僕達と共に暮らす事を決めたそうなんですが‧‧‧‧‧‧
「何でしょうか?」
イクスヴェリアさんは僕にどうしたのか?と思ったような顔をしながらも、聞いてきます。
「イクスヴェリアさんは本当に僕達と一緒に来て良かったのでしょうか‧‧‧‧‧‧?だって、姉上と共に行く事だって出来たのに‧‧‧‧‧‧」
僕はイクスヴェリアさんに本当にこれで良かったのか?と聞きます。
だって、黒騎士はいつ死んでも、おかしくないんです。
それに、姉上と一緒に行けば、快適な暮らしも出来たはずなのに‧‧‧‧‧‧‧
ですが、そんな中、イクスヴェリアさんは微笑みながらも
「いえ、私は今の暮らしが快適で良いんです。」
と答えます。
「それに、アレンさん、約束してくれたじゃないですか。"私を一人にしない"って、それに、私はアレンさんや、クロス、皆と居た方が今の暮らしが快適だって思えるんです。」
そして、僕に続いて顔を少し赤くさせ、言います。
そして、僕の頬へと顔を近づかせると
チュッ
という疑似音を出しながらも、何か、柔らかい物が触れます。
そして、イクスヴェリアさんは僕から、離れると
「これからも宜しくお願いしますね、アレンさん。」
と僕に言います。
それより、今のって‧‧‧‧‧‧‧
「うわああああああああああああっ!!!!もう、お前ら、結婚しろよおおおおおおっ」
そんな中、僕とイクスヴェリアさんのやりとりを見たのか、ディックが叫びながらも、先に駆けて行きます。
ディック‧‧‧‧まさか、未来も独身だったりして?
それよりも未来‧‧‧‧‧か。
僕は横にいるイクスヴェリアさんの方を見ます。
イクスヴェリアさんの未来は一体‧‧‧‧どういうのなんでしょうか?
もしかしたら、結婚していたりして?
ですが、その時は僕も傍にいられませんけど
「アレンさん?」
そんな中、イクスヴェリアさんは僕の顔を見ながらも、どうしたのか?という表情をしながらも、聞いてきます。
いえ、今はそんな事、関係ありませんよね。僕は今を生きるんですから、その時は、その時で考えましょう。
「いえ、何でもありませんよ。それじゃあ、行きましょう。」
そして、僕は先に駆けて行った。ディックを追いかけるために、イクスヴェリアさんと手を繋いだまま、駆けて行きます。
ヒメールフさん、グレンさん
空の上で見守っていて欲しいです。
イクスヴェリアさんを‧‧‧‧‧
僕はイクスヴェリアさんの傍にいます。
そして、僕は絶対に生き抜き、イクスヴェリアさんを守ってみせます。
ですから‧‧‧‧‧‧安心して、安らかに眠ってくださいね。
こんばんは、オメガゼロと申します。
では、今回のガレア王国編にての設定です。
設定
人物
ヒメールフ
年齢:不明
イクスヴェリアとイクスヴェリアの姉である現代の冥王イクスヴェリアであるリモスの実の母親。姿は黒いベールに顔を隠し、黒い身体よりも長いロングヘアーに黒いドレス姿である。素顔はイクスヴェリアと似ており、綺麗である。
どういう理由かは不明だが、いつからか、終焉の王の一人ジークフリードの部下のジェネラルとなりながらも、グラムにされる前の意識を持つ。本人が言うには「改造された存在」だというが、一体誰が改造したのかは不明である。
イクスヴェリアとリモスを使い、古代ベルカをガリアとマリアージュを使って支配しようとしていたが、実はそれはイクスヴェリアを助けるための嘘であり、実際はイクスヴェリアのために、自らジェネラルとなり、ガリアの恐怖心に打ち勝つよう、そして、自分をグラムとして、破壊する事で、イクスヴェリア自身の悪夢であった過去を完全に断ち切らせようとしていた。最後はアレンにイクスヴェリアを託し、二人に見守られながらも消滅した。アレンについても何か知っていたようだが‧‧‧‧‧?
性格
不明である。
だが、最後に母親らしい笑顔と、イクスヴェリアの反応からして、母親としての優しさがあったようである。
リモス
年齢:不明(だが、イクスヴェリアとアレンよりかは上である)
イクスヴェリアとアレンが二人でガレア王国を周る中、グラムに襲われていた所を助けた人であり、その正体はイクスヴェリアの姉であり、現冥王イクスヴェリアである。姿は銀色に輝くプレートアーマー式の騎士甲冑に金髪のロングヘアーと水色の瞳をしたイクスヴェリアとも少し似ている姿である。
イクスヴェリアの事を大切に思っており、イクスヴェリアとは仲の良い姉妹である。本人は過去にイクスヴェリアを守るため、ヒメールフの命で戦った事、イクスヴェリアに黒騎士としての道を進ませてしまった事をかなり後悔をしており、許してもらえたとはいえ、泣いてしまっていた。
今はガレア王国再建の間、シュトゥラの方にて、少しの間、お世話になっている。だが、今後も冥王イクスヴェリアとしているが、イクスヴェリアの姉としてもいる。更にマリアージュ専用の封印魔法の術式を編んだのも、イクスヴェリアの記憶にその術式を改造し、ガリア専用の封印魔法の術式を入れたのも、この人である。
性格
優しいが、かなりと泣き虫らしい。(妹のイクスヴェリアによると)
グレン
リモスの使い魔であり、イクスヴェリアの元使い魔。
姿は白い猫耳に水色の瞳をし、金髪のロングヘアーに銀色のプレートアーマー式の騎士甲冑である。
性格
不明だが、イクスヴェリアとアレンの事等を話す所から、優しい性格をしているようである。
謎の女性
イクスヴェリアの夢に現れた女性。
その正体はイクスヴェリアのゼロデバイスのガリア自体である。
謎の義手の男性
アレンの夢の中で現れた義手を右腕に付けた男性、その正体はアレンのゼロデバイスである。
用語
マリアージュ
冥王イクスヴェリアの作り出すと言われている人の死体にイクスヴェリアの手により生み出されるマリアージュのコアを埋め込む事で生まれる生体兵器。
いわゆるゾンビに近い奴である。
姿は虫のような顔をし、身体は大体が骨格で覆われている。量産は可能だが、知能は虫レベルであり、低いらしい
イクスヴェリアの最も恐れていた物でもある。
ガリア
マリアージュとは異なるマリアージュである。今の所はここまでしか知らないが、後に明らかになっていくであろう。そして、イクスヴェリアの最も恐れていた物でもあるが、だが、ガリアの正体は実はゼロデバイスであり、今まで、双剣型のゼロデバイスを使えていたのは、このガリアが共鳴し合う事で、適合者として、書き換えたからである。
最初は黒い霧を纏う獣のような戦闘をする狂戦士のようだったが、イクスヴェリアの想いに答え、完全に覚醒し、白い純白の騎士甲冑となった。
当然、他のガリアを召喚が可能であり、死体等も必要なく出せるそうである。
剣の将(シュヴェールトゲネラルド)
アレンのゼロデバイスの真名である。
アレンとのやりとりからして、ゼロデバイスには真の名前があるそうだ。
形状は黒い光沢を放つ騎士甲冑と光り輝く刃を持つ剣へと変化する義手
ガリア共々、十の光る剣の可能性があるとされているが‧‧‧‧
ガレア王国
イクスヴェリアの故郷であり、リモスの治める国家だが、既にずっと前に大公の手により、落とされ、現在はグラム達とマリアージュのいる町だけが残っていた。
だが、それとは、違い、綺麗な景色等、色んな光景が見れる。