忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》 作:偽作者(ハザードフォーム)
「うっ・・・・・・」
僕は襲い掛かる吹雪に耐えながらも、前を進みます。
今、僕はアクエリアス遺跡へと向かうため、アクエリアス遺跡のある山と言われる「ゲシュテーバー」と呼ばれる山を登っています。通常は、ここは山男にとってはロマンの場所だそうで、頂上は絶好的な光景だとは聞いていたのですが・・・・・・・
(何故・・・・・吹雪の少ないこの山に吹雪が・・・・・・)
吹雪の吹き荒れる中、僕は雪が目に入るのを腕を前に向けながらも防ぎながらも、前へと向け歩きます。
吹雪が強いですね・・・・・・ですが、この山では、吹雪は滅多に来る事は無いって聞いたんですが・・・・・
最近になって、吹雪が良く来るようになったそうで、今では、危険地帯となっているらしいんです。
ですが、師匠が待っているはずですし、急がないと・・!
僕はアクエリアス遺跡へと急ごうとしたそんな中、僕の視界に吹雪の吹き荒れる中、何か大きな黒い影が写ります。
僕は急いで隣にあった岩の陰へと隠れ、何なのか、様子を見ます。
もしかしたら、グラムかもしれないと思ったからです。こんな吹雪の中、歩いて来れる人なんて、誰もいませんので・・・・・それに、ここはアクエリアス遺跡の近くですし、もし、師匠を狙っているのであれば・・・・・・
ですが、僕の予想とは大外れに加え、予想外の事が僕の目に写ります。それは・・・・・
「うっ・・・・・。」
吹雪の吹き荒れる中、その場に倒れたのは、短い黒髪に、一人の男性・・・・いえ、僕とヴィヴィ様、クラウスの幼馴染みでもあり、大切な親友であるリッドが雪を被りながらも、その場で、ボロボロの身体になった状態で倒れます。
そ、それより、何でリッドがここにっ!?
「だ、大丈夫ですかっ!?」
僕は直ぐに、リッドへと駆け寄り、直ぐに意識があるか、容態を確認します。
良かった・・・・・気を失っているだけのようですね・・・・・。
ですが、このままだと、凍傷を・・・・何処か、雪避けの出来る所は・・・・
僕がボロボロのリッドを背負いながらも、周りを見渡し、何処か雪避けのできる場所を探していたそんな中
ーここじゃぞ・・・・・ゼロナイト・・・・-
何処からか、誰か、年老いたような老人の声が耳に入ります。
僕は幻覚かとは思いましたが、何故か、懐かしさを感じながらも、老人の声の聞こえて来た方へと歩いて行きます。
それよりさっきの声は一体・・・・・・?
僕が色々と何故か、懐かしさを感じながらも、歩いて行くそんな中、
「こ、これは・・・・・!?」
僕は吹雪の中、大きな何かを発見します。それは・・・・・・・・・
「研究・・・・・所・・・・?」
僕はあまりにもの、巨大な遺跡のような洞窟を見ながらも、無意識に言います。
研究所・・・・・?
こ、これが・・・・・・?
それより、何故、僕は「研究所」って・・・・・?
いえ、今はリッドを・・・!このまま、外にいさせては・・・!!
僕は直ぐに傷ついたリッドを背負ったまま、その雪避けの出来るかなりの時間が経過したかのような遺跡の中へと駆けて行きます。ですが、また僕は驚きの隠せなくなります。何故なら・・・・・
「何でしょうか・・・・・?これ」
僕の目の前に広がった光景、それはかなりボロボロですが、誰かが住んでいたかのような、生活をした跡があり、何か分からない機械やデバイスもあれば、配線が今でも、生きているかのように動き回ったり、通常の遺跡では無いような跡等がありました。
ここは・・・・一体・・・・・?
ですが・・・・来た事が無いのに、何故か懐かしさを感じます・・・・。
「ですが、まず、リッドの治療をしないと・・・!」
僕は直ぐに、目の前にあった、物の散らかっている何か金属で出来ているようなベッドの上に、リッドを降ろすと、回復魔法を使用し、傷を治療し始めます。
ですが・・・ここは・・・本当に何処なんでしょうか・・・・・?
「ゴホッゴホッ・・・誰かそこにいるのか?」
そんな中、僕の耳に咳をしながらも、誰かいるのか?と聞く年老いた男性の声が入ります。
こんな遺跡の中にひ、人!?
「あ、はい!ここですっ!」
僕は直ぐにさっき聞こえて来た年老いた男性の声を聞き、僕がここにいるという事を知らせます。
それと同時に・・・・
「すまんのう・・・最近幻覚に加え、耳が遠くなってな・・・・・。」
とボロボロの姿でありながらも、白髪に水色の優しき瞳をし、何か機械的な杖を突きながらも、白衣を身に纏った姿で僕の方へと、歩いて来ます。
あれ・・・・?何で、こんな年老いた老人がこんな所で・・・!?
「うん・・・・?お前さんは・・・・?」
すると、僕の方を老人をじっと見つめてきます。
あ、あの‧‧‧‧‧‧何で僕の方をずっと‧‧‧‧‧?僕の顔に何か付いているのでしょうか?
「‧‧‧‧いや、何でもない。それより‧‧‧‧‧そこのメンテナンステーブルに寝かせられている者は‧‧‧‧‧?」
すると、老人は僕に金属製のベッドに寝かしたリッドを指さしながらも、誰なのか?と聞いてきます。
「あの人は僕の親友で、どうしてだか、僕が任務でこの近くのアクエリアス遺跡へと向かう途中で、倒れていたのを見つけたんです。それで治療をしようとしたら‧‧‧‧‧」
「そうじゃったのか‧‧‧‧‧‧。」
年老いた老人は僕にそう言いながらも、リッドの身体の傷具合を見ながらも、僕の問いに対し答えます。
それより、この人は一体‧‧‧‧‧‧?
それに、何故こんな古い遺跡の中身で‧‧‧‧‧
僕がリッドの容態を見ている年老いた老人が誰なのか?と思っていたそんな中
「お父さん~?どうかしたの?」
暗闇の中から「お父さん~」と誰かを父親と呼ぶ女性の声が耳に入ります。
そして、少しした後、暗闇の中から壊れた電灯に照らされ、金色に輝くロングヘアーに緑色の瞳をした一人の女性が姿を現します。
「おお、丁度良い時に来てくれたな、シュル。この者を治療して欲しいのだが・・・・あ、お主、この者を抱き上げて付い来てくれんかのう?わしも年で、もっと若ければ・・・」
老人はその現れた女性に治療させたいと言いながらも、僕にリッドを抱き上げて付いて来るように言います。僕は言われた通りに、リッドを抱き上げ、老人と女性と共に暗闇の中、電気を放ちながらも動き回る配線、他には、色んな何らかの機械やデバイスの散らかる暗闇の中を何処かへと向かって歩きます。
「そういえば、お主は何者じゃ?」
そんな中、老人は僕に何者なのか?と聞いて来ます。
えっと、ここは怪しまれないよう、ちゃんと話した方が良いですよね・・・・・・
「えっと・・・僕はクロス・ヴァイスレーゲンと言います。黒騎士です。」
僕は老人と金髪のロングヘアーの女性に自己紹介をします。
すると、白衣を着た老人は笑顔で
「そうか、この時代では騎士と言うのが、存在するんじゃな。わしはリヒト・ヴァイスレーゲンと言う。よろしく頼むぞ。」
と、僕に自分は「リヒト・ヴァイスレーゲン」と自己紹介をします。
あれ・・・・・・?今さっき、僕の苗字と同じ言葉が聞こえて来たような・・・・・・
「出来ましたよっ!お父さん。えっと、クロスさんでしたっけ?このベッドの上にその人を」
そんな中、先にいつの間にか、姿を消していた金髪のロングへアーの女性がとある白い普通のベッドの上に、包帯や、何か色々と医療器具らしき物が入った赤い十字架の形をした箱を横にあったテーブルに置くくと、僕にリッドをベッドの上に降ろして欲しいと言います。
「あ、はい」
僕は言われた通りにリッドをベッドの上に置く。
それより、リッドは女性だっていう事は言わないと!
「って、ええええええええっ!?!?!この人、女性だったんですか!?」
ですが、僕が思い出した頃には、既に、金髪の女性がリッドの着用していたボロボロの甲冑を脱がし、僕から見てある程度は隠れた少し大きな胸に驚きを隠せなくなっていました。
え、えっと・・・・・・これ・・・・・どうしましょう・・・・・。
「あ、はい・・・その・・さっき言おうとしたんですが・・・・」
「しゅ、シュルッ!すまんが、わしとクロスは出て置くから、その子の治療、終わり次第に教えてくれないか?」
リヒトさんは金髪の女性を「シュル」と呼び、その後、治療終了次第に教えて欲しいと言うと、僕と一緒に治療室らしき、所から出て行きます。
え、えっと・・・・・・・僕、どうしましょう・・・・後で、あの人がリッドの裸を見たと言ったら・・・・・
僕、完全に終わりですよっ!?
「ま、まあ・・・・今のは何も見なかった事にするかのう・・・・それより、ほら、座りなさい。治療している間、少し話し合いでもせんかのう?」
リヒトさんは僕にソファに座るよう言いながらも、ソファへと座ります。僕はリヒトさんに言われた通り、僕も隣に座ります。
「それで、少し気になっていたのだが・・・現代はどのような世界になったのか、教えてくれないかのう?少し詳しく教えて欲しいのじゃが・・・・?」
えっと、この人・・・もしやとは思いませんが・・・今までこの遺跡で過ごしていたのでしょうか・・・・・?
僕はそう思いながらも、リヒトさんに全ての事を話します。
今はベルカ諸国と呼ばれる各国家があり、魔法技術の発達した時代である事
聖王連合と呼ばれる同盟の国家があり、僕達はそこから来た事。
そして、今の世界は千年大公と呼ばれる謎の存在との聖戦、つまり戦争を行っている事
等、ゼロデバイスや、紅き英雄の伝説以外の事をリヒトさんに話します。
それを聞き、リヒトさんは
「なるほど、という事はわしの孫でいえば・・・・・・曾曾曾曾孫の時代にいるっていう事かのう?」
と僕に言います。
あ、あれ・・・・?リヒトさんって、一体何歳なんでしょうか・・・・?
曾曾曾曾孫の時代って・・・・・・一体どのくらい・・・・・
「そうじゃな、クロスも今の世界について、話してくれたからのう、わしもわしの事について、話すとしようか。」
リヒトさんは僕にそう言うと、リヒトさんは自分の事について話し始めます。
「わしは娘のシュルと共にとある研究をしていた。それは「考え、悩み、人のように行動するドロイドを作り上げる」事じゃった。まあ、ドロイドというのを今の君達の時代で言えば、ゴーレムが相当するかのう。」
へぇ~リヒトさんって、研究者だったんですね・・・・・娘さんも同じく・・・・
それに、ゴーレムに人のように行動するような機能を入れるって・・・・・僕の想像以上の難しい物なんじゃ・・・・
「そして、わしはようやく「イクス」という人に近い能力を持つ一体のドロイドを完成させた。このイクスという意味には、無限なる可能性という意味があり、その名の通り、もし、イクスが完成すれば、人々に輝かしい未来を作り上げてくれるであろう・・・・・じゃが・・・・」
「じゃが・・・・・?」
それと同時に、リヒトさんは顔色を暗くさせます。
一体どうしたのでしょうか・・・・?
「じゃが、もしも・・・・もしかしたら、「人に何故、従わなければならないのか?」という悩みを持ってしまえば、イクスは人間達に反旗を起こしてしまうんじゃないのか?と思ってしまうと不安になってきたんじゃ・・・・わしの大切な息子のような物じゃからのう・・・・・本当は「進化」という戦い何かに巻き込みたくないんじゃ・・・。」
「リヒトさん・・・・・・。」
リヒトさんは暗い顔をしながらも、リヒトさんの作った「ドロイド」というゴーレムについての危険性等について、僕に話します。
リヒトさん・・・・・自分の作ったゴーレムは自分にとって息子のようだったんですね・・・・。
「そして、長き検査でそれらを完全に検査する事が可能だった・・・だから、わしはコールドスリープで永き眠りへと付いた・・・・イクスの検査が終わるまでのう・・・・・」
リヒトさんは僕に”コールドスリープ”と呼吸ばれる何らかの物を使い、「イクス」の検査が終わるまで、永い眠りに付いたと答えます。
多分、「コールドスリープ」というのは”秘術”みたいな物なんじゃないでしょうか・・・?
あれも一応そうですし・・・・
「そして、わしは検査が終わると共に、裏からイクスのサポートをしながらも、イクスがどのように成長していくのかを観察した。そして、見事に人々に輝かしい未来を与えてくれた・・・・・・じゃが・・・・・」
すると、リヒトさんはまた、顔色を暗くします。
「じゃが・・・・・わしのせいで、どれだけの多くの人達が犠牲になったしまったのだろうか・・・・・・イクスを作ったのはわしであり、イクスはわしの息子じゃ・・・・・・じゃから、子の責任はわしの責任でもあるんじゃ・・・・・」
リヒトさんは顔色を暗くしながらも、今まで自分のせいで沢山の人々が犠牲になったと答えます。
で、ですが・・・こんなリヒトさんが一体何を・・・・・?
「あ、あの「お父さん~!クロスさん~!治療、終わりましたよ。」」
僕がリヒトさんに何があったのか?と聞こうとしたその時、ドアを開け、金髪の女性が僕とリヒトさんに治療が終わったと言ってきます。
僕は直ぐに、急いで治療室らしき、部屋へと直ぐに入ります。そこには静かな寝息を立てながらも、リッドが足や、腕に包帯を巻いた状態で眠っていました。
「この人の傷、深くは無かったんですが、色々と斬り傷が多くて、更には、右足を骨折していたりしていました。クロスさんの話からして、雪山でこんな傷だらけでありながらも、歩いてきたなんて、私から見ても奇跡と思う程ですよ。後、体温が常温よりもかなり下がっています。ですが、治療はしておいたので、1日くらい安静にしておけば、大丈夫なはずです。体温の回復も加えて」
金髪の女性は僕にリッドの現在の状態について、話してくれます。
あれ・・・・・?一日安静って・・・・斬り傷は分かりますが・・・・骨折は二ヶ月くらいなんじゃ・・・・?
「多分、クロス、君は骨折と斬り傷の治りが速過ぎる事について、何か疑問を抱いてるようじゃが、実はわしが研究していた時にちょいと医療の方を習っていてのう。それで、今、君の親友の傷へと塗った薬は全てわしが昔、作った医療薬品じゃ、色々試験的にもしたから大丈夫なはずじゃ。それと、回復魔法の方はクロス、君の話からして、細胞分裂を促進させ、傷を治すようじゃが・・・それは逆に寿命を縮ませるだけじゃ。君もあまり、回復魔法は使用しない方が良いぞ?」
「あ、はい・・分かりました。」
リヒトさんはリッドの怪我が一日で治る理由と回復魔法についての忠告をします。
リヒトさんって・・・・・回復魔法について、もう簡単に理解しちゃったんですね・・・・・。
「あ、そういえば、私、自己紹介を忘れていました。私の名前は「シュートリヒト・ヴァイスレーゲン」っていうの。名前は長過ぎるから、「シュル」って呼んで、それと宜しくね。」
そんな中、僕に今気付いたのか、金髪の女性は僕に自分は「シュートリヒト・ヴァイスレーゲン」と言いながらも、簡単な自己紹介をします。
「・・・・・ここは・・・・?」
すると、後ろから聞き覚えのある声が僕の耳に入ります。僕は直ぐに、聞き覚えのある声の聞こえた静かに寝息を立て、眠っているリッドのよこだわるベッドの方を見ます。そこには・・・・
「り・・・・ヴィルフリッドさんっ!」
リッドが目を覚まし、辺りを見渡していました。
良かった・・・・・・目を覚ましたんですね・・・。
「良かった・・・・・意識が戻って何よりじゃ。」
僕の横にて、リヒトさんはリッドの意識が戻って良かったと言いながらも、微笑みます。
「あの・・・・貴方達は・・・・?」
リッドはシュルさんとリヒトさんを見ながらも、誰なのか?と聞きます。
まあ・・・・知らない人ですからね・・・・・・・僕も色々、今事情を知ったし・・・・・
「わしはリヒト・ヴァイスレーゲン、そして、この横にいるのが、わしの娘のシュートリヒト・ヴァイスレーゲンじゃ。それで、お主が倒れていた所をクロスがこっちまで、運んでそこをわし達が発見してのう。それで、治療を施しておいたんじゃが、治療は終えたとはいえ、右腕、左足の骨折に加え、体温がかなり低下していてのう。それに、斬り傷とかもあって一日は安静にしてくれないかのう?」
リヒトさんはリッドにリッドの負った傷や骨折等についてや、僕が助けた事等をリッドに話します。
「そうだったんだ・・・・・っ!!クロスっ!!ソカロ元帥やアレンさんが大変なんだ!!」
リッドはリヒトの言話に対し、納得するが、急に何かを思い出し、僕に師匠とソカロ元帥が大変だと言います。
し、師匠とソカロ元帥が・・・!?
「え、えっと、まずは落ち着いてください・・・・・それで一体何があったんですか?」
僕はリッドに落ち着くよう、説得し、リッドが落ち着くと同時に、僕は何があったのか?と聞きます。
リッドがこんなに焦る程なんて・・・・・・一体、師匠とソカロ元帥に何が・・・・・・?
「ソカロ元帥とアレンさんと僕は・・・・アクエリアス遺跡で、クロスを待っていたんだ。だけど、そんな中、見た事無いグラムが僕達に襲い掛かって・・・・それで、僕はアレンさん達と一緒に獣化したグラムと戦っていたんだけど・・・・突然、ジェネラルタイプが来てそれで・・・・・」
僕がリッドから色々と話を聞いていたそん中
ーフフッ、こんな所にいたんだね~?クロス・クライン。ー
「っ!?」
何処からか、誰かの聞き覚えの無い少女の声がします。
そして、それと同時に、瞬時に僕達の目の前に、一人の黒髪のロングヘアーの少女と共に、その少女を肩に乗せている僕よりも大きな身体をし、暗殺兵を思わせるかのような鎧を纏い、古くボロボロのマントを纏う男性の姿が現れます。
まさか・・・・・・終焉の王!?
「フフッ、あまり驚く必要な無いよ?それに、僕はこんな狭くて汚い所で戦うのは嫌なんだ。それとお前、急いだ方が良いと思うよ~?お前の大切な人が・・・「お嬢・・・・・それ以上言っては・・・」あ、そうだったね~。それじゃあね~クロス・・・いや、クロス・クライン。」
「待てっ!!」
黒色のロングヘアーの少女は不適な笑みを浮かべながらも、微笑みながら、僕に言うと、瞬時に何処かへと姿を消します。
くっ!!
ーあ、だけど、やっぱり、言っておくけど、君の師匠・・・・いや、アレン・ストレイト元帥は本当にウザかったけど、”あれ”を見たら、直ぐに大人しくなっちゃったよ~。-
ですが、そんな中、僕の頭の中にさっき、現れた少女の声が響き渡ります。
師匠がっ・・・・・・!?
一体何を見て・・・・・
「リッド、貴方はここで、リヒトさんとシュルさんと一緒にいてくださいっ!!僕が行きますからっ!!」
そして、僕は直ぐにリッドにリヒトさんとシュルさんと一緒にいるように言いながらも、ドアを開け、師匠の元・・いえ、アクエリアス遺跡へと駆けて行こうとします。
「待ちなさい。」
すると、僕の後ろから、リヒトさんが僕を止める言葉が聞こえ、僕は直ぐに後ろへと降り向きます。それと同時に、リヒトさんが僕へと何かを投げます。その投げられた物とは、何らかの剣の柄のようであり、白く黒い金属特有の光沢を放っていました。
これは・・・・一体・・・?
「お主にきっと役立つはずじゃ・・・・・急いだ方が良いぞ、クロス。君の親友はわしが守ってみせるからのう・・・・」
リヒトさんは僕に投げた何かの剣の柄のような物が何かの役に立つ事、そして、リッドは守ってみせると、僕に微笑みながらも言います。
リヒトさん・・・・・
「はいっ!ありがとうございますっ!あの、リッドをお願いしますっ!!」
僕は直ぐに、リヒトさんにリッドを頼むと言うと、師匠を助けるため、リヒトさんが僕へと投げ、くれた何かに役立つであろう、白く光沢を持つ剣の柄をポケットに入れると、急いで、師匠のいるであろうアクエリアス遺跡へと足を走らせます。
師匠っ!!無事でいてくださいっ!!
「あの・・・・お父さん・・・・本当に良かったのですか・・・・?」
クロスがアクエリアス遺跡へと急いだ後、わしにシュルが本当に良かったのか?と聞いて来る。
一体何がじゃ・・?
「一体何がじゃ?シュル。」
わしはシュルに何が良かったのか?と聞く。
「「カリバーン」をですよ・・・・あれは・・・・」
シュルはわしにあやつの残した「カリバーン」の事だと言いながらも、昔の事を思い出しながらも、わしに言う。
シュルの言う通りじゃ・・・・確かに、そうかもしれないんじゃが・・・・
「わしにも、分からないが・・・・・だけど、何でじゃか・・・・・あの者を見ていると・・・・・何故か、あの者があやつのように見えてのう・・・・何故じゃろうか、渡してしまったわい・・・・・。」
わしはあやつの事を思い出しながらも、シュルに言う。
確かにシュルの言う通り、渡しては駄目だったかもしれん。じゃが・・・・わしはあの者に・・・・
賭けたくなってみたんじゃ・・・・
”光輝く未来”をのう・・・・・・
ー俺は英雄でも無ければ、正義の味方とも名乗った覚えは無い・・・俺は只・・・自分の信じる者達のために戦って来た・・・・-
フッ・・・・・・あの時・・・わしから”カリバーン”を託された時のあやつの事を思い出したわい・・・・・。
「あ、あの・・・・それで僕は・・・・?」
そんな中、わしに後ろにて、あやつの言う”リッド”という少年・・・・いや、この者女性じゃったわい・・・・・。
「おお、そうじゃった・・すまなかったのう。えっと、シュル、ココアで、良いかのう?「あ、はい」ココアとコーヒーを頼めないか?クロスが帰って来るまで話し合いでもしようじゃないか」
「は、はぁ・・・・・」
そして、わしは目の前にいる女性にそう言いながらも、シュルにココアとコーヒーを頼み、上半身だけ、起き上げているこの者の前に座る。
「それで、一つ聞き忘れておったが、君の名前は・・・・?」
今のわしは、クロスと共に戦う事も出来なければ、”イクス”のような力も無い・・・只の弱き老いぼれじゃ・・・・・じゃが、わしは・・・わしは今わしに出来る事を精一杯するんじゃ・・・・・
「あ、はい・・・僕はヴィルフリッド・エレミア・・・色んな名前で呼ばれてるんですが・・・・リッドで構いません。」
わしの出来る事・・・・・・それは、まず、この子を落ち着かせ、安心させる事じゃ・・・・・。
「グルル・・・・・・」
俺は目の前にいる”獣人”・・・・いや・・・”俺達の任務目的の人”を変わり果てた姿を見ながらも、傷ついた身体を倒した状態で見る。
ぐっ・・・・・一体奴はどうやって・・・・?
「ウフフッ♪あの”白き剣士”とまで、言われたほどの元帥の貴方が、まさか、貴方の救助目的である”シュメルの子孫”の変わり果てた姿を見ただけで、戦う事が出来なくなったとは~♪落ちぶれた物ですネ~♪」
傷だらけの倒れている俺の目の前でゾン毛が俺を見ながらも、言う。
ちっ・・・・・うるさい”ゾンビ”だな。
「フフッ♪では、深き眠りへと~♪」
ゾン毛はそう言うと、とある分厚く表にベルカ魔方陣の尖った十字架がある本を何処からか取り出す。
「なっ!?」
俺はそれに対し、驚きを隠せなくなる。
ゾン毛・・・・・いや、アイツの持っているのは・・・・・シュメルが・・・・”夜天の王”と呼ばれた者が持っていたと言われているあの”夜天の書”だった。
な、何故コイツがっ!?
「ウフフッ♪それでは~♪」
だが、俺の意識はそこで途絶えてしまった。
くっ・・・・・・何故、奴が”夜天の書”を・・・・・それに、結局は”譲ちゃん”を・・・・・
「はっ!はあっ!!」
僕は最後であろう一体のこの山にいる吹雪の吹き荒れる中、グラムをリボルバー拳銃の放った銃弾で破壊します。
早く・・・・急がないとっ!!
僕がアクエリアス遺跡へと急ごうとしていたそんな中
ーフフッ、来たね。遊ぼうよ~クロス・ヴァイスレーゲンー
と何処からかあの聞き覚えのある少女の声が僕の耳に入ります。
まさか・・・・・今のは・・・!?
「フフッ、そうだよ。僕だよ。」
それと同時に、僕の目の前にリヒトさんの住む研究所にて、僕達の目の前に突如、現れたあの黒髪のロングヘアーの少女が何らかの箒の上に座るような跨っている状態で姿を現します。
くっ!何でこんな時に・・・・・・・!!
「あの”糞カスな将軍”はお前の師匠に破壊されちゃったし~ねえ、遊ぼうよ?僕と・・・・・・・・そしたら、僕が連れて行ってあげるよ~?」
黒髪の少女・・・・いえ、終焉の王の一人であろう、少女は僕に条件等をつけながらも言います。
・・・・・・罠かもしれませんが・・・・・・それに、戦わないと言っても、この者を退かさない限り、進めないですし・・・・・
「・・・・・・わかりました。」
僕は静かに答えます。
本当はこんな時間なんか、ありません。ですが・・・今は急がなければなりませんので・・・・
「フフッ、それじゃあ、遊ぼっか?・・・・凍・・着!」
目の前にいる黒髪の少女は”凍着”と叫びます。それと同時に黒髪の少女は一瞬にして氷に覆われます。そして、氷が割れると同時に、氷のように透き通った水色の金属特有の光沢を持つ騎士甲冑を覆い、手には黒く光輝く双剣を手にした少女・・・いえ、女性の姿がありました。
「僕の名前はキザ坊から聞いたとは思うけど、終焉の王が一人、妖精の王、ニクセルト・ゲシュテーバー。それじゃあ、遊ぼっか?クロス・クライン・・・・いや、クロスヴァイスレーゲン」
黒髪の少女は僕へと氷のように輝く双剣を構えながらも、空中を舞い始めます。
終焉の王・・・・・色々と謎が多いのですが・・・確かに、最も危険な存在だというのははっきりしています。ですが・・・・・・・
ークロス・・・・・・。-
僕は・・・・・ヴィヴィ様を助けたい・・・そして、皆の所へ・・・!!
ですから、僕はここで立ち止っていては駄目なんですっ!!
僕は直ぐにゼロデバイスをリボルバー拳銃へと変化させ、黒髪のロングヘアーの少女・・いえ、妖精の王ニクセルトへと向けます。
絶対に大公からヴィヴィ様を救うんですっ!!そして、師匠達を・・・・!!
「フフッ、いつまで、そう思えれるかな~?」
目の前でにいるニクセルトは僕に本当にそう思えるのか?と問います。
一体それはどういう・・・?
そんな中、
「っ!?」
僕の後ろから何らかの激痛が走ります。
そして、次に右、左と何かが、僕へと攻撃しているかのように、僕はその攻撃を受け、その場に倒れてしまいます。
「ぐっ!」
僕は直ぐにゼロデバイスをリボルバー拳銃へと変化させると、ニクセルトへと6発全てのの銃弾を放ちます。そして、あまりにもの、大きなエネルギーを放出させたために、巨大な爆発を起こします。
ですが・・・・・
「フフフッ」
そこには、無傷のニクセルトが立っていました。
「それじゃあ、行くよ~?」
そして、僕はそのまま、また何処からか飛んで来る見えない攻撃を後ろ、右、左と受けていきます。
うっ・・・・・このままでは・・・・!!
ーワレガメザメシトキ・・・・・・チカシー
ースベテヲハカイシ・・・・・スベテヲ救オウ・・・・・・ソレガワレ・・・―――・・ノシメイー
ーワレハ・・・・救世主ナリ・・・・・・-
「ぐっ・・・・・・!!」
僕は右肩を抑えながらも、膝を付きながらも、傷一つ見当たりもしないニクセルトを見ます。
うっ・・・・・ニクセルトの攻撃方法は一体何なんでしょうか・・・・・?全く攻撃方法が読めません・・・・・。
いきなり、後ろから激痛が来たと思ったら、次は前から・・そして、右から・・・・・
「あ~あ、つまんないな~。キザ坊は面白い奴だって言っていたんだけどな~こんなに弱かったなんてね~」
僕の目の前で、ニクセルトは僕にそう言うと、不適な笑みを浮かべながらも言います。
うっ・・・・・・どうすれば・・・・・
僕が諦めかけていたそんな中・・・・・
ーお主にきっと役立つはずじゃ・・・・・急いだ方が良いぞ、クロス。君の親友はわしが守ってみせるからのう・・・・ー
リヒトさんが僕に何らかの剣の柄を渡した時の言葉が頭の中に蘇ります。
そうだ・・・・もしかしたら・・・・・!!
「フフッ・・・それじゃあ、死になよっ。」
それと同時に、何処からか、蒼く輝く氷の巨大な氷柱が僕へと無数に飛んで来ます。
くっ・・・・・!イチかバチか・・・!
「はあっ!!」
そして、僕はゼロデバイスを待機状態へと戻すと、リヒトさんが僕へとくれたあの剣の柄を取り出します。そして、僕の後ろから飛んで来る巨大な氷柱へと向け、駆けて行きます。そして、
「はああっ!!」
巨大な氷柱へと刃の無い剣の柄を振るいます。それと同時に、刃の無き剣の柄から、瞬時に緑色の光り輝く刃が現れ、氷の氷柱をすっぱりと斬りさきます。そして、巨大な氷の氷柱はそのまま、そこに斬れた状態で吹雪の中、落下していきます。
「へぇ~やるじゃん~?もっと僕を楽しませてよ~」
そして、僕へとまた無数に何処からか、見えない攻撃が襲い掛かります。ですが・・・
「はっ!はっ!はっ!!」
どういう事なのか、全ての攻撃を光り輝く緑の刃を持ちし、剣で、全て斬りさきます。
どうしてでしょうか・・・・・・?
この剣んの柄を持ってから、攻撃にも当たらなければ、普通に全て弾き返しています。
まるでこの剣が僕を動かしているかのように・・・・・・
いえ、僕自身がこの剣を使った事があるように身体が勝手に‧‧‧‧‧
「フフッ、面白い・・・・・・面白くなってきたよっ、クロス。それじゃあ、約束ど・お・り~」
それと同時に、僕は何故か、殻が軽くなるような感覚に襲われ、目の前が一度暗くなります。
い、一体何が・・・・!?
そして、眼を開けると、そこには・・・・・
「アクエリアス・・・・・遺跡・・・・!?」
そう、僕はいつの間にか、僕は古く、何か多くの岩で覆われ、一つの入り口があるアクエリアス遺跡の目の前に立っていました。
な、何故僕はアクエリアス遺跡に・・・!?
ーフフッ、さあ、行きなよ。僕はちゃんと約束は守る主義だからね~。それにこれだけで大公は僕に怒ったりしないし~早く行かないと、君の大切な人が死んじゃうよ~?それじゃあね~-
僕がそんな事を思っていたそんな中、一人の少女の声・・・・いえ、ニクセルトの声が僕の頭に響き渡ります。
大公のシナリオ・・・・?それに、僕の大切な人って・・・・・!?
僕がニクセルトが僕に言った言葉について、考えていたそんな中、僕へと何処からか、衝撃波が飛んで来ます。僕は直ぐに、その衝撃波を受け、そのまま、壁に叩き付けられます。
うっ!今のは・・・・・?
僕は何なのか?と思い、前を見ます。ですが、僕の目の前に写ったのは・・・・・
「グルル・・・・・・・・・」
黒く変わり果てた姿をした獣人・・・・・・いえ、僕の変わり果てた師匠でした。
何故でしょうか・・・・?何故、あれが師匠って・・・・・・・
「グオオオオオオオオオオオオッ!!」
そして、僕へと師匠と思われる変わり果てた獣人は襲い掛かります。
ですが、僕は師匠に・・・・・
ーヒャーハハハハッ!ゼロナイト、貴様はみたいな只の人形が、この我輩を倒そうだなんて!-
そんな中、僕の頭の中に何らかの映像・・・・いえ、記憶が浮かびます。
それは、謎の誰かが僕の目の前で、言う姿でした。
今のは・・・・・一体・・・!?
「グオオオオオオオオオオッ!!」
そんな事を考えていた事が隙になり、黒き変わり果てた獣人は僕へと襲い掛かります。
僕は直ぐに、師匠の攻撃をリヒトさんから貰った黒と白の剣の柄・・・・いえ、光り輝く緑色の刃を持ちし、剣で、受け止めます。
ですが・・・まずは・・・・師匠を止めないとっ!!
ですが、全力では・・・・・・・
「ぐあ・・・・・ああ・・・・・・ああっ!!」
そんな中、僕の目の前にて、師匠が苦しみ始めます。
まさか・・・・!?
「しつけえ・・・・・ぞ・・・・・・・馬鹿・・・・弟子・・・・・何・・・迷ってんだよ・・・・。」
頭を抑えながらも苦しむ、師匠は僕に言います
「一体何を言っているんですかっ!師匠っ!そんな事出来るわけ・・・「うるせえっ!お前はオリヴィエを助けたいんだろうがっ!!」・・・っ!?」
師匠は僕の反論に対し、頭を抑えながらも、苦しげな声で言います。
「お前が・・・・・・生きているって・・・・分かった時は驚いたもんだぜ・・・・・・まさか・・・・・黒騎士になって、譲ちゃんを守っていたとは・・・・な・・・・」
それじゃあ、僕が生きている事は既に師匠は・・・・!!
「はっ・・・・・・話はここまでだ・・・・さあ、俺を殺せ・・・・・。じゃあねえと、お前は・・・譲ちゃんを助けれない・・・・・ぞ・・・ぐ・・・・・うわああああああっ」
師匠はと僕にそう言うと、苦しみに耐えれず、叫び声をあげます。
師匠っ!!
ですが、その時はも遅く、師匠は師匠では無くなっていました。
そんな・・・・・・リナリーさんはどうするんですか・・・・・・。
ーはっ・・・・・・話はここまでだ・・・・さあ、俺を殺せ・・・・・。じゃあねえと、お前は・・・譲ちゃんを助けれない・・・・・ぞ・・・・-
ですが、僕の頭の中に、さっき、師匠が言った言葉が蘇ります。
うっ・・・・・・師匠・・・・・・
すみませんっ!!!
そして、僕は師匠へと攻撃を仕掛けるため、緑色の光り輝く刃を持ちし、剣を強く握り、駆けて行きます。
師匠・・・・・・・・
僕は・・・・・・・僕は・・・・・・!!