忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第16章「驚きの事実」

「はっ!!」

 

食堂にて、私は何か嫌な予感を察知してしまい、コーヒーの入ってある私のコップを落としてしまう。

 

「し、師匠っ!!直ぐにタオルを持ってきますっ!!」

 

「あ、うん‧‧‧‧‧‧ごめん。」

 

それと、同時に私の横で、魔法の術式についての本を読みながらも座っていたアースが私がコップからコーヒーをこぼしてしまった事に直ぐに気付き、私にタオルを持って来るというと、席を外し、

タオルを取りに行く。

 

まさか‧‧‧‧‧‧ね、アレンに限ってそんな事‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

僕は襲い掛かって来る獣人と化した師匠の攻撃を避けながらも、緑色の光り輝く刃を持つ剣を振るいます。

 

ですが、師匠は直ぐに横にへと少しズレ、それを避けると、そのまま、僕の腕を掴むと、思いっきり、振り上げ投げ捨てます。

 

「うっ!!」

 

僕はそのまま、壁にクレーターを作り、勢い良く叩き付けられます。

 

ぐっ‧‧‧‧‧やっぱり、変わり果てたとしても、師匠の強さは‧‧‧‧そのままのよう‧‧‧‧‧ですね。

 

「はぁっ!!」

 

僕は直ぐに立ち上がると師匠へとリヒトさんあら貰った光り輝く緑色の刃を持つ剣を振るおうとしますが‧‧‧‧‧

 

 

ーよぉぅ、クロス。嬢ちゃんにまた怒られたのか~?ー

 

僕は振るおうとした剣を師匠の目の前で、止めます。

 

やっぱり‧‧‧‧‧無理です。

 

師匠を殺すなんて‧‧‧‧‧僕はっ!!

 

「ギャオオオオッ!!」

 

「しまったっ!!」

 

ですが、僕のその迷いが隙となってしまい、僕はそのまま、雄叫びをあげていた師匠に体当たりをされ、突き飛ばされ、その反動で、僕はリヒトさんから貰った剣を手放してしまいます。そして、更には、鋭く尖った爪で引っかかれてしまいます。

 

「うわああああああっ!!」

 

僕はあまりにもの、痛みに耐えられず悲鳴をあげてしまいます。

 

こんな痛み‧‧‧‧‧今の師匠に比べれば、全然大した事なんか無いのに‧‧‧‧‧‧なのに‧‧‧‧‧僕は‧‧‧‧‧‧

 

「グルル‧‧‧‧‧」

 

そして、師匠は僕へと獣のような唸り声をあげながらも、僕へと近づいて来ます。

 

僕はこれ以上‧‧‧‧‧師匠を‧‧‧‧‧‧

 

「うっ!」

 

師匠はそのまま、僕の前で立ち止まると、僕の首根を右手で掴み上げながらも、どんどん力を入れて行きます。

 

 

 

 

師匠‧‧‧‧‧‧やっぱり、僕には出来ません‧‧‧‧‧。

 

僕は‧‧‧‧‧‧やっぱり、師匠の言う通り‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

 

すみません‧‧‧‧‧‧ヴィヴィ様‧‧‧‧‧やっぱり‧‧‧‧僕じゃ‧‧‧‧‧

 

「グオ‧‧‧‧‧オオ‧‧‧‧オオっ!!」

 

そんな中、師匠がまた、苦しみ始めます。

 

し、師匠っ!!まさか‧‧‧‧っ!!

 

「馬鹿‧‧‧‧‧‧野郎っ!!お前は‧‧‧‧‧何を‧‧‧‧‧やってる‧‧‧‧‧だっ!!」

 

師匠は苦しみながらも、意識が戻ったのか、どうなってるかは分かりませんが、僕をそのまま、殴り飛ばします。

 

「し‧‧しょう‧‧‧!?」

 

僕は驚きを隠せなくなります。

何故なら、師匠は僕を一度も殴った事が無かったからです。

 

「お前は‧‧‧‧‧嬢ちゃん‧‧‧‧と‧‧‧‧約束‧‧‧‧した‧‧‧‧だろっ!「嬢ちゃんの幸せな未来を見るまで、守りたい」とっ!!何回も‧‧‧‧いわ‧‧‧‧せるな‧‧‧‧‧よ。」

 

師匠は僕に、僕の願いである「ヴィヴィ様の幸せな未来を見るまで、守りたい」

と頭を片手で抑えながらも、少し怒っているかのように言います。

 

師匠‧‧‧‧‧‧ですが、僕には‧‧‧‧‧っ!!

 

「お前は‧‧‧‧‧ここでそんな願い‧‧‧‧いや、約束さえも守れずに‧‧‧‧‧人間のクズとして‧‧‧‧死ぬか‧‧‧‧俺を超え‧‧‧‧‧嬢ちゃんを守るのか‧‧‧‧‧‧さぁ、早く選べ‧‧‧‧ぐっ‧‧‧‧ああああああっ!!!!」

 

師匠は僕に苦しみながらも、頭を抑え、その場にて、膝を付きながらも、自分で選択するように言います。

 

 

ですが、僕はそれでも‧‧‧‧‧師匠を‧‧‧‧‧‧

 

 

 

ークロス‧‧‧‧‧えっぐっ‧‧‧‧‧ごめんね‧‧‧‧ごめんなさい‧‧‧‧‧私の‧‧‧‧‧‧せいで‧‧‧‧‧‧ー

 

 

 

 

ですが、そんな中、僕の頭の中に一つの記憶が蘇ります。それはヴィヴィ様が僕の死により、悲しみに囚われた時の姿を見た時の記憶でした。

 

 

‧‧‧‧‧‧‧そうです‧‧‧‧‧‧ヴィヴィ様を僕は守ると決めたんです。

 

 

そして、ヴィヴィ様の幸せそうな明るき未来を見守るとっ!!

そして、僕はゼロデバイスを変化させ、リボルバー拳銃へと変化させます。そして、砲口を師匠へと向けます。

 

 

師匠‧‧‧‧‧‧‧僕はいつも最後まで、馬鹿で、

 

 

 

師匠に迷惑ばかり掛けて‧‧‧‧‧頼り無い弟子でした。

 

 

ですが‧‧‧‧‧‧僕はヴィヴィ様を‧‧‧‧‧守ると誓う‧‧‧‧いや、約束したんですっ!!

 

そして、僕は師匠へと向けたリボルバー拳銃にゼロデバイスの力をチャージします。

それと、同時に、意識を完全に乗っ取られたのか、師匠は鋭く赤き眼光を僕へと向け、かなりの速さで駆けて来ます。

 

 

 

 

 

ですから、師匠‧‧‧‧‧‧僕は‧‧‧‧貴方を‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

ヴィヴィ様を守るために‧‧‧‧‧‧

 

 

倒しますっ!!

 

「ししょおおおおおおっ!!」

 

 

そして、僕はゼロデバイスの力がチャージされるのが完了すると同時に、トリガーを引きます。

 

そして、リボルバーが高速回転し、弾をリロードし、大規模な衝撃波と共に、巨大なエネルギーが師匠へと向け、僕のゼロデバイスの砲口から、放たれます。そして、そのエネルギーは師匠へと命中し、師匠が光に包まれると共に、大きな衝撃波と共に爆発を起こします。

そして、煙が晴れると、そこには‧‧‧‧‧‧

 

 

 

「師匠っ!!!」

 

 

仰向けに倒れ、身体中、ボロボロになり、柴電が走っている師匠の姿がありました。

 

僕は直ぐに師匠の元へと駆けて行きます。

 

「師匠っ!!師匠っ!!」

 

僕は師匠に意識があるのか、どうか、声を掛けます。

 

「はっ‧‧‧‧‧‧うるせぇな‧‧‧‧馬鹿弟子が‧‧‧‧‧」

 

師匠は今にでも、途切れそうな声で返事をします。

 

良かったっ!!まだ大丈夫なはずっ!!

僕は直ぐに回復魔法を使い、治療しようとしますが、師匠が僕の腕を掴み、止められます。

 

「師匠っ!!一体何をっ!?」

 

僕は師匠の予想外の行動に対し、驚きを隠せなくなります。

 

「‧‧‧‧‧馬鹿弟子が‧‧‧‧‧俺を‧‧‧‧治療‧‧‧‧すれば、‧‧‧‧‧‧体内にある‧‧‧‧‧‧“獣化ウィルス"までもを復活させる事になる‧‧‧‧‧そうすれば、また同じ事を繰り返すだけだ‧‧‧‧‧‧‧。」

 

師匠は僕に少し微笑みながらも言います。

 

「そんなの、関係ありませんっ!!師匠だって、大切な守るべき人がっ!「リナリーを守るために言ってるんだ」っ!?」

 

「俺がこのまま、お前に治療され、帰れたとしても、そうなれば、俺の中の獣化ウィルスに他の誰かが感染するかもしれない‧‧‧‧そうなれば、リナリーも感染するかもしれん‧‧‧‧‧からだ‧‧‧‧」

 

そんな‧‧‧‧‧じゃあ、リナリーさんはどうするんですかっ!!それに約束はどうなるんですかっ!!

師匠の方が人間のクズになってどうするんですかっ!!!

 

「はっ‧‧‧‧‧何泣いてんだよ‧‧‧‧‧‧てめぇは男‧‧‧‧‧だろ。俺は置いて行け‧‧‧‧‧‧‧‧お前は俺を超えたんだ‧‧‧‧‧‧‧早く嬢ちゃんを助けてやれよ‧‧‧‧‧‧。」

 

師匠はいつの間にか、涙を流していた僕に置いて行けと言いながらも、ヴィヴィ様を早く助けろと言います。

 

 

師匠‧‧‧‧‧‧‧

 

僕は直ぐにリヒトさんから貰った緑色の光り輝く刃の消えた白いの剣の柄をを取ると、直ぐにアクエリアス遺跡の奥へと向け、駆けて行きます。

 

 

 

 

師匠‧‧‧‧‧‧‧絶対にヴィヴィ様を助けて後で‧‧‧‧‧来ますからっ!!

 

 

 

 

 

「行ったか‧‧‧‧‧‧。」

 

俺はあの馬鹿弟子がアクエリス遺跡の入り口へと入り、姿が消えるのを確認すると、また、仰向けになり倒れる。

 

俺も昔はアイツのように師匠に情けを良く掛けたもんだ‧‧‧‧‧‧‧。

 

 

「リナリー‧‧‧‧‧‧。」

 

昔の師匠を思い出していたそんな中、俺の頭に俺の愛する妻であり、俺の愛した者である「リナリー」を思い出す。

 

ーずっううううううと、一緒だよっ!!アレン君っ!!ー

 

 

 

リナリー‧‧‧‧‧‧‧済まないな‧‧‧‧‧あの時‧‧‧‧‧いや、“シュメルの木"の下で約束したはずの約束、守れなくて‧‧‧‧‧‧‧俺は最低な人間だ‧‧‧‧‧‧。

 

 

そして、俺の身体からどんどんと感覚が薄れ始めて行く。

 

 

はっ‧‧‧‧‧‧潮時か。

 

 

 

馬鹿弟子‧‧‧‧‧‧いや、クロス‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

嬢ちゃんを‧‧‧‧‧‧ちゃんと守ってやれよ。

 

 

 

 

 

これからも‧‧‧‧‧‧‧な。

 

 

 

"蒼き英雄さんよ"、

 

 

 

 

後は頼んだぜ‧‧‧‧‧‧。

 

 

 

クロス‧‧‧‧‧俺はあの世とやらで‧‧‧‧‧‧‧お前と嬢ちゃんの‧‧‧‧‧‧‧築き上げる‧‧‧‧‧‧‧明るい未来とやらを見せてもらうとするぜ。

 

 

 

そして、俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ」

 

僕は息を荒くしながらも、リヒトさんから貰った光り輝く緑色の刃を持つ剣を振るい、迫り来る浮遊するレベル1くらいのグラムを破壊していきます。

 

師匠のためにも絶対に‧‧‧‧‧‧‧っ!!

 

「ハカイスル‧‧‧ハカイスル‧‧‧‧ゼロデバイス。」

 

ですが、レベル1のグラムの軍が破壊されると同時に、次はレベル2と思われるグラムが僕の方へと色んな武装をしながらも、群らがるように駆けて来ます。

 

僕はそれをひたすら緑色に光り輝く刃を持つリヒトさんから貰った剣を振るいながらも破壊し続けます。

 

「ハァハァ‧‧‧‧‧‧」

 

ですが、ある一体のレベル2のグラムを斬ろうとしたその時、僕の肩は虫を息をしながらも、その場にて倒れてしまいます。

 

うっ‧‧‧‧‧何でこんな時にっ!!まさか、師匠との‧‧‧‧‧‧‧

 

「シネェェェエッ!!」

 

そして、ある一体のレベル2と思われるグラムは僕へとめがけ、銃弾を放ちます。

 

「ハァハァ‧‧‧‧‧うっ!」

 

僕は直ぐに立ち上がろうとしますが、さっきの師匠との戦いのせいなのか、立ち上がる事すら、出来ませんでした。

 

僕はヴィヴィ様を助けなきゃ駄目なんですっ!!

 

僕は‧‧‧‧‧僕は‧‧‧‧‧!!

 

「はあああああっ!!」

 

僕はどうにか、立ち上がると、迫り来る銃弾を緑色に光り輝く刃を持つ剣を振るい、真っ二つに綺麗に切断します。それと、同時に僕の目の前で、その銃弾はそのまま、灰と化し、消えていってしまいます。僕は直ぐに横から迫り来るレベル2と思われるグラムをゼロデバイスを変化させたリボルバー拳銃を使い、トリガーを引き、一掃します。

 

「ハァハァ‧‧‧‧‧‧」

 

ですが、どんな斬っても、きりが無く、グラムはどんどんと奥から現れます。

そして、僕はいつの間にか、包囲されてしまいます。

 

僕は‧‧‧‧‧‧‧助けなきゃいけないんです‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

ークロス、また会おうね?ー

 

 

 

ークロス‧‧‧‧‧‧ごめんね‧‧‧‧‧ー

 

 

 

僕の脳裏にヴィヴィ様の姿が写ります。

 

 

僕はここで‧‧‧‧‧くたばっているわけには行かないんですっ!!

 

 

この間にも、ヴィヴィ様は僕よりも、

 

 

もっと大きな痛みに耐えているはずなんですっ!!

 

「はああああああああっ!!!」

 

 

そして、僕はまた、立ち上がると、そのまま、包囲された状態で僕へと銃弾を放つ一体のレベル2と思われるグラムへと駆け、後ろへと周り込むと、そのまま、胴体の方から、真っ二つに斬りさきます。そして、奥へと向け、駆けて行くと同時に襲い掛かるグラムを破壊して行きます。

 

 

 

今直ぐにそちらに行きますっ!!

 

 

 

 

 

待っててくださいっ!ヴィヴィ様っ!!

 

 

 

僕は絶対に‧‧‧‧‧‧貴方をっ!!

 

 

 

 

 

 

 

「ほうほう、なるほど。クロスは今の時代では、王子に当たる者じゃったのか。」

 

僕の目の前にて、座りながらも、シュルから渡されたコーヒーをゆっくりと飲みながらも、リヒトさんは僕の話を聞く。

 

「はい、えっと‧‧‧‧この事について僕が知っているというのはクロスには秘密で‧‧‧‧」

 

僕はクロスには秘密にしてほしいとリヒトさんに言う。

 

何故なら、クロスが生きているという事がヴァランガさんに知れれば、クロスが‧‧‧‧‧‧うん。

 

「分かっておる。そういえば、そうと、君達は一体どうしてこんな山中に‧‧‧‧‧‧?」

 

僕がヴァランガさんにクロスが生存している事がバレるとどうなるのかを想像していたそんな中、リヒトさんは僕にどうして、こんな山奥に来たのかと聞いて来る。でもこの人にヴィヴィの事を話して良いのかな‧‧‧‧‧?

 

僕がリヒトさんに話すかどうかを悩んでいたそんな中、何らかの爆大きな発音と共に巨大な揺れが起き始める。だけど、数分後には収まる。

 

今のはっ‧‧‧‧‧一体‧‧‧‧?

 

それにクロスは大丈夫なんだろうか‧‧‧‧‧?

 

「クロスは絶対に大丈夫じゃ、リッド。」

 

僕がクロスの事を心配していた中、僕の口から、漏れたのか、リヒトさんが僕に言う。僕は疑たがいたくても、リヒトさんの瞳を見て疑う事なんて、出来なかった。

 

だけど、何でこの人はまだ、少しの間しか、クロスと話し合った事、一緒に居た事が無いのに、見た事も無いのに、何故、大丈夫だと、そう言えるのだろうか‧‧‧‧‧?

 

「昔、いや、今の時代から約何千年前も昔と言うべきかのう?わしを探しに来た一人のドロイドが居てな、その者とあのクロスが良く似ておるんじゃ」

 

僕がどうして、そんな風に信じられるのか?と思っていたそんな中、リヒトさんが自分が昔出会った一人のドロイド、つまり、ある"作られし者"がクロスと良く似ていたと言う。そして、そのまま、僕は話を聞き続ける。

 

「その者はイクスと親友であった存在で、わしの親友だった者が作り上げたドロイドじゃった。わしとその親友は昔からの幼馴染みでのう。一緒に競い合い、一緒に成長していったライバルでもあった。じゃが、わしが大体大学に入った頃じゃったか、とある事故で、わしは大切な親友を守る事ほ出来ず、失くしてしまった‧‧‧‧‧。」

 

リヒトさんは過去に出会ったとある一体の"作られし者"が親友の作ったドロイドであり、自分の親友について、話し始めます。

 

「そして、わしはその悲しみのあまり、本当は親友と共に作り上げるはずじゃったイクスを一人で作り上げ、危険因子を取り除くため、わしはコールドスリープに入り、長き年月を掛け、検査を行った。」

 

そして、リヒトさんは自分がさっき話を聞いていた時に話したイクスを親友の死の悲しみで、一人で作り上げた事、

そして、危険因子を取り除くため、イクスを眠らせ、 コールドスリープで長い年月を掛け、検査を行ったと言う。

 

コールドスリープについては、さっきリヒトさんに色々聞いてたけど、簡単に言えば、秘術みたいな物だそうで、秘術のように、仮死状態にし、老いる事無く、長き年月を眠る事らしい。色々まだ、分からないけど、僕の予想だとそんな風な物だと思う。

 

「そして、イクスは目覚め、輝かしい未来を作り上げた。じゃが、それと同時にイクスは行方不明となった。それから、捜索に明け暮れる中、一人のドロイドがわしのこの研究所に入って来た。それがわしの親友の作りしドロイドじゃったんじゃ。」

 

「そうだったんですか‧‧‧‧‧。」

 

僕はリヒトさんの話を聞きながらも、言う。

 

でも一体どんな作られし者だったんだろう?

 

 

それに、作られし者って一体どういう物なのかな?

 

リヒトさんの話によれば、ドロイドというゴーレムやデバイスみたいな物だとは聞いたけど‧‧‧‧‧

 

ユニゾンデバイスって呼ばれるデバイスの資料として僅かしか残っていない作られし者の資料が使われているらしいんだけど、僕はそれを見た事が無いし、どういうのかも分からない。

僕はそう思いながらも、話を聞き続ける。

 

「わしは何かの因縁なのかと思い、どうしてここに来たのか?と聞いた。そのドロイドの話によれば、自分はある少女の頼みで、ここの何処かにある自分自身の記憶の手がかりを探しに来ていたらしいのじゃ。その者は記憶を取り戻したかったのじゃったらしい。じゃが、任務の方を重要視していてな。それで、その少女はそれを知り、わしの居るこの山に来るようにしたそうなんじゃ。」

 

リヒトさんは僕にそのドロイドはとある少女の頼みで来た事、そして、自身の記憶を探し来たと言う。

 

「じゃが、結局記憶の欠片すらも見つから無かったそうじゃ。そんな中、この研究所を見つけ、入って来た。そして、わしは聞いた「何故、戦うのか?」とのう。更にその者の話によると、戦争の後、眠りに付き、その長き眠りの影響で記憶を失ったそうじゃ。」

 

リヒトさんは僕に過去の事を思い出しながらも、自分がその者に一つ質問をした事、そして、記憶をどうして喪失したのかを言う。

 

戦争‧‧‧‧‧?そういえば、リヒトさんの話によると、今から約何千年前って聞いたけど‧‧‧‧‧‧何千年前の戦争といえば、「ラグナロク戦争」の事なんじゃ‧‧‧‧‧

 

「じゃが、その者は答えた。「俺は只、自分の信じる者達を守るために戦っている」と。その決意の固い瞳を見てわしは賭けたくなったんじゃ。もしかしたら、イクスのように世界を救ってくれるかもしれないとのう‧‧‧そして、わしはカリバーンを託したんじゃ。さっきクロスに渡した剣の柄、それが選定の剣、カリバーンじゃ。」

 

「カリバーン‧‧‧‧‧?」

 

僕はリヒトさんの言う「カリバーン」というクロスに投げ渡したあの白い剣の柄の事を思い出す。

 

でも、あれには一体何が‧‧‧‧‧‧?

 

「あのカリバーンは、もしものためにイクスの力となるようにわしが作った物でのう。 あまり、力になるか、どうかは分かんのじゃが‧‧‧‧‧な。」

 

リヒトさんはコーヒーを一口飲むと、苦笑しながらも、僕にカリバーンについて、話す。

 

へぇ、あれもリヒトさんが作った物だったんだ‧‧‧‧‧。

 

「じゃが、もしも‧‧‧‧もしもあのドロイドと同じ気持ちを持っているのであれば、彼の大きな力となってくれるはずじゃ。じゃから、わしは彼が戻って来るのを信じておる。絶対にのう。」

 

リヒトさんは僕にクロスが駆けて行き、出て行った後の自動ドアを入り口を見つめながらも、言う。

 

‧‧‧‧‧確かに、リヒトさんの言う通りだ。

 

 

確かに、クロスが次は本当に死んでしまうんじゃないのか?って思うと、僕は怖くなってくる。それに、ヴィヴィも‧‧‧‧‧

 

 

だけど、

 

 

僕は信じてる。ううん‧‧‧‧‧信じる。

 

昔のようにクロスが皆と一緒に無事に帰って来るのを‧‧‧‧

 

 

 

ヴィヴィと一緒に帰って来るのをっ!!

 

 

 

ー大丈夫? ソカロー

 

俺はリッドを逃した後にて、ジェネラルタイプのグラムを破壊し、 アレンさんに「後は任せろ」と言われ、カイと一緒に大公の居る最深部から離れた所で傷を癒していた。

 

アレン元帥は大丈夫だろうけど、リッドの方は‧‧‧‧‧‧

 

俺がリッドの心配をしていたそんな中

 

「ハァ‧‧‧‧ハァ‧‧‧‧‧。」

 

向こうから、誰かが、脚を引きずりながらも、歩いて来る音が俺の耳に入る。グラムだと思い、俺はゼロデバイスを棍棒へと変化させ、構えるが‧‧‧‧

 

ー違うよ、ソカロ。あそこから来るのは‧‧‧‧‧‧アレン元帥の弟子だよ。ー

 

カイの答えに対し、俺は遠くから歩いて来る者をもう一度、しっかり、見つめてみる。俺の視界に写った物、それは‧‧‧‧‧

 

「クロスッ!!」

 

黒騎士の騎士甲冑でもあり、正装でもあるクロスの着た白いラインのあるボロボロになった黒いコートは血に染まったかのように、赤くなり、そして、顔にはボロボロの片頬に付けた仮面が無く、かなりの斬り傷とかすり傷があり、そして、身体中は傷だらけになっており、肩で息をしながらも、俺の前へと何かの緑色に光り輝く刃を持つ剣を杖代わりにしながらも、よろめきながらも、ボロボロの身体を動かし、ゆっくりと歩いて来ていた。

 

「ク、クロスッ!大丈夫かっ!?」

 

俺は直ぐにクロスへと向け、駆け寄る。すると、クロスは少し安心したかのような顔をしながらも、その場で倒れる。

 

ーっ!?ー

 

だが、そんな中、カイが何故か、驚いていた。

 

「どうしたんですか?カイ?」

 

ーえ?う、ううん、何でも無いよ。それより、この人を回復させてあげないとっ!獣化ウィルスに取り込まれるかもしれないっ!!ー

 

そして、俺がクロスを持ち上げようとした、その時

 

「ソカロ‧‧‧‧‧元‧‧‧‧‧帥。ヴィヴィ‧‧‧‧‧陛下‧‧‧‧は‧‧‧‧‧?」

 

と俺にヴィヴィ陛下はどうなったのか?と聞いて来る。

 

「済まない‧‧‧‧‧ヴィヴィ陛下はまだ‧‧‧‧‧それに、アレン元帥が‧‧‧‧‧」

 

すると、俺の答えを聞き、落とした事で消えた緑色の光り輝く刃を持つ剣の柄を手に取る。それと同時にゼロデバイスの放つ特有の光である緑色の光り輝く刃が出現する。

 

そして、クロスは歩き出す。

 

そう、大公が居る、いや、アレン元帥が居るであろう最深部へと向け‧‧‧‧‧

 

「何処に行こうとしてるんだっ!クロスっ!!今は休めっ!そのうち、アレン元帥がっ!「師匠は死にましたっ!」っ!?」

 

俺の問いに対し、自分の師匠、つまり、アレン元帥は死んだと答える。

 

嘘‧‧‧‧‧だろ?

 

あの‧‧‧‧‧アレン元帥が‧‧‧‧‧‧っ!?

 

「ですから‧‧‧‧‧‧僕は行かなきゃ、駄目なんです‧‧‧‧‧師匠のためにも‧‧‧‧‧‧そして、ヴィヴィ陛下のためにも‧‧‧‧‧‧ソカロ元帥はここで休んでいてください‧‧‧‧‧後は僕がやります。」

 

そして、クロスは俺に対し、無理矢理笑顔を作ると、最深部へと向け、緑色の光り輝く刃を持つ剣を杖代わりにしたがらも、歩き始める。

 

 

昔、リッドから聞いた時だって、君は‧‧‧‧‧いつも、ヴィヴィ陛下の事しか、考えていなかった。

 

 

 

自分の事なんか、気にする事も無く、

 

いつも、ヴィヴィ陛下のみの幸せ、もしくはそれだけを願っていた。

 

 

それなのに、君は‧‧‧‧‧‧そんなにボロボロになってまでも‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

「ですから‧‧‧‧‧‧僕は行かなきゃ、駄目なんです‧‧‧‧‧師匠のためにも‧‧‧‧‧‧そして、ヴィヴィ陛下のためにも‧‧‧‧‧‧ソカロ元帥はここで休んでいてください‧‧‧‧‧後は僕がやります。」

 

僕は驚きを隠せなくなる。何故なら、あのクロスというアレン元帥の弟子が持っているのは‧‧‧‧‧‧

 

 

 

ーそうか、イクス‧‧‧‧‧‧。ー

 

 

僕の‧‧‧イクスの‧‧‧‧‧"あの人"が持っていた選定の剣「カリバーン」だったから‧‧‧‧‧。

 

どうしてクロスが‧‧‧‧‧‧!?

 

あのカリバーンは"あれ"と一緒に燃え尽きたはず‧‧‧‧‧

 

 

どうして、クロスが‧‧‧‧‧?

 

僕はそう考えながらも、クロスを見送るしかなかった。

 

今の僕は何も出来やしない。伝説の「蒼き英雄」と称えられた程なのに、今は只のソウルスパーク。

 

だけど、僕にしか、出来ない物、ううん、出来る事だってあるんだっ!

 

だから、僕はソカロ元帥と共に、クロスを見送るしかなかった‧‧‧‧‧。

 

そう、

 

 

"あれ"の力が弱るのを狙うために‧‧‧‧

 

だけど、これだと‧‧‧‧‧イクスとの約束は果たす事が出来ないかもしれない。

 

そして、クロスは死ぬかもしれない‧‧‧‧‧‧。

 

 

だけど‧‧‧‧‧‧

 

 

 

僕はあのクロスをほって置けない。

 

 

あんなに苦しい想いをしたのに、あんなに傷ついているのに

 

 

まだ戦おうとしてる。

 

 

だから、僕は‧‧‧‧‧っ!!

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

私は後ろと前から迫り来る見た事の無いグラムをゼロデバイスを纏いし、拳でグラムの胴体を貫き、破壊する。

 

「クラウス陛下っ!!お怪我はっ!!」

 

そんな中、私の後ろから避難したはずのセナがアームドデバイス、否、特殊開発されたグラムの動きを止めれる剣の形状をした漆黒のアームドデバイスを手に、

私の後ろに背を向けながらも、辺りを見渡しながらも、私に安否を問う。

い、一体どうして、セナがここにっ!!

 

「セナッ!ここに居ては駄目だっ!!君は「いえ、逃げる事なんて、出来ませんっ!!」何でだっ!」

 

私はセナに何故、ここに居るのか?と聞きながらも、早く逃げるように言うが、セナの驚くべき答えに対し、驚きを隠せなかった。

 

「私は‧‧‧‧‧‧私はずっとクラウス陛下に守られたり、色々、クラウス陛下よりも、頼りもならない世話役でした‧‧‧‧‧ですが、守る立場である貴方を、只一人、残して、何が世話役なんですかっ!貴方を守れなくて、何が世話役なんですかっ!!」

 

私は後ろでアームドデバイスを構えている驚きのセナの返って来た返事に対し、

驚きを隠せなくなる。

 

 

セナ‧‧‧‧‧‧‧君は‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

もう‧‧‧‧‧‧

 

 

 

あの頃のような泣き虫のセナじゃ‧‧‧‧‧ないんだな。

 

 

「私だって、戦えますっ!貴方を守れるのなら‧‧‧‧‧‧‧私はこの身体が朽ちようと、貴方だけは絶対に守りますっ!」

 

セナは私に続けて、答えを返してくる。

 

 

 

 

「だが、セナ、君は‧‧‧‧‧っ!?」

 

だが、私は驚きの光景を見た。それはセナの持つアームドデバイスから緑色の光が溢れ始めている所だった。

そう、それは‧‧‧‧‧‧

 

「ゼロデバイスの‧‧‧‧‧‧聖なる光‧‧‧‧っ!?」

 

 

そう、ゼロデバイスの持つ、グラムが最も、嫌う、否、グラムが最も、恐れる、ゼロデバイス特有の適合者とのシンクロにより、起きる現象「聖なる光」だった。

 

 

まさか‧‧‧‧‧‧セナ、君は‧‧‧‧‧っ!!

 

「クラウス陛下を守れるのなら‧‧‧‧‧私はっ!!」

 

セナはそう言いながらも、私へと迫り来るグラムの良く出現する国家にて、姿を現す獣人、いや、グラムを斬りさく。そして、後ろから獣のような敏感な動きで、かなりの速さで迫り来るグラムを通常の並みにならない強さで蹴り飛ばすと、次にゼロデバイスである漆黒の剣で横から迫り来るグラムを斬りさく。

 

 

「危ないっ!!」

 

だが、その時、セナの後ろからさっき斬りさいたグラムがさっきとは違い、再生し、セナへと襲い掛かる。

 

私は直ぐにセナの前に立つとそのグラムを拳で殴り飛ばす。

 

「陛下っ!申し訳「良いんだ」っ!?」

 

セナ‧‧‧‧‧‧‧君も強くなったね。

 

「私だって、君を守りたい、君は私にとっても、大切な親友だから‧‧‧‧‧それに、君も私を守ってくれるのだろ?。」

 

 

「陛下‧‧‧‧‧‧‧。」

 

セナは私の出した答えに対し、涙を目尻に溜めながらも、言う。

 

セナ‧‧‧‧‧‧‧泣き虫な所はまだまだなんだね。

 

私達がやりとりをしていたそんな中、私達の周りに獣人のような姿をしたグラムと、レベル1と思われるであろう、空中にて、浮遊するグラムが姿を現す。

 

「済まないが、セナ。一つ頼み事があるのだが‧‧‧‧‧‧」

 

「奇遇ですね。実は私も陛下にお願いしたい事があるのですが‧‧‧‧‧‧」

 

私の頼み事があるという質問に対し、セナも私にお願いがあると言ってくる。

 

「そうか、では言わせてもらおうか。」

 

 

そして

 

 

 

「「私の背中を預けたぞ!セナッ!!(ましたよ!!陛下)」」

 

そして、俺とセナは背中を合わせながらも、迫り来るグラムを破壊し始めた。

 

 

 

 

 

 

この国を‧‧‧‧‧‧父上と母上が残してくれたこのシュトゥラを大公の手から守るためにっ

 

 

 

そして

 

 

 

 

民や、皆を‧‧‧‧‧‧オリヴィエの帰る場所を守るためにっ!!

 

 

 

「はぁ‧‧‧‧‧はぁ‧‧‧‧‧。」

 

僕は最深部めとついに到着します。ですが、僕の意識は朦朧としていました。

 

 

ですが、僕は約束したんです。

 

 

ヴィヴィ様を助けると

 

 

そして、ヴィヴィ様をクラウスの元に‧‧‧‧‧

 

僕はどうなったってかまいません‧‧‧‧‧‧

 

 

ですが、ヴィヴィ様は絶対に助けるんですっ!!

 

 

「おやおや、そんなにボロボロになっちゃって~♪」

 

そんな中、上の方から、聞き覚えのある声が僕の耳に入ると同時に、僕の目の前にヴィヴィ様を連れ去り、今の聖戦を起こした「千年大公」が空中にて、浮遊しながらも、僕を見ながらも、不適な笑みを浮かべます。

 

「大公‧‧‧‧‧‧貴方だけは絶対に‧‧‧‧‧‧っ!!」

 

そして、僕は直ぐにそのまま、ボロボロの身体で勢い良く跳び、大公へと緑色に光り輝く刃を持つリヒトさんから貰った剣を大公へと振るいます。それに、対し、大公は少し驚きながらも、持っていた黒い杖を使い、受け止めます。

 

「うっ!!」

 

それと、同時に、大公の力のせいか、それとも、こんな身体で動いたせいか、僕の身体へと全てに痛みが走ります。

 

ですが、ヴィヴィ様はこれよりも‧‧‧‧‧っ!?

 

ですが、その時、僕の目の前にて、大公と入れ替わるように、蒼き閃光と共に、何かが僕を吹っ飛ばします。そして、僕はそのまま、その蒼き何かに吹っ飛ばされ、壁にクレーターを作りながらも、その場にて、倒れてしまいます。そして、僕が目の前を見るとそこには‧‧‧‧‧‧

 

「グルル‧‧‧‧‧」

 

あのヴェウストラで現れた蒼き獣を思わせるような姿をし、紅き鋭利な眼光を持つ目、そして、先端の尖った刃物のように鋭い尾を持つ長き金髪を持つ獣人が立っていました。

 

「はあああああっ!!!」

 

僕は直ぐに獣人へと向け、緑色に光り輝く剣を掴み、構えながらも、駆けて行きます。

 

何なのかは分かりませんが

 

 

 

 

僕がヴィヴィ様を助けようとする邪魔をするなら‧‧‧‧‧

 

 

 

 

叩き斬ってやるまでですっ!!

 

 

 

「はあああっ!!」

 

そして、僕は蒼き獣人へと剣を振るおうとしたその時

 

 

 

 

 

「おやおや、本当にやって良いのデスカネ~♪そのまま振るっちゃえば、貴方の大切な人を殺しちゃう事になりますよ♪」

 

 

 

「っ!?」

 

僕は大公の放った一言により、振るおうとした、緑色に光り輝く剣を獣人の顔に当たる数前で腕を止めてしまいます。

 

 

 

 

 

僕の‧‧‧‧‧‧‧大切な‧‧‧‧‧‧人‧‧‧‧

 

 

 

大公は一体何を‧‧‧‧‧‧

 

ですが、僕がもう一度、蒼き獣人の顔を見たその時、僕の視界にある僕の大切な人の姿と重なります。それは

 

 

 

 

ークロス‧‧‧‧‧‧。ー

 

 

 

僕は大公がどういう事を言っているのかを理解します。

 

 

 

まさか‧‧‧‧‧‧

 

 

 

そんな‧‧‧‧‧‧

 

「ウフフッ♪最初の時にも言ったじゃないデスカ♪「貴方の上に居る」と♪」

 

大公は僕へと向きながらも、不適な笑みを浮かべ、言います。

 

 

 

 

そんな‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

じゃあ‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

僕は今まで‧‧‧‧

 

「ウフフッ♪そして、ここまでたどり着いた貴方にはもう一つ、特別に面白い物をお見せいたしまショウ♪」

 

大公は僕にそういうと、何処からか、無数の無数のジァイアントタイプのグラムが姿を現す。そして、僕の前に、何らかのホログラムによるディスプレイを表示します。

 

「っ!?」

 

だけど、僕は驚きを隠せませんでした。

何故なら、そこには‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

「クラウスッ!?」

 

白きマントが風によりなびきながらも、

白と黄緑色のラインのある騎士甲冑を覆い、両腕にはゼロデバイス特有の緑色の光を放ちながらも、プロテクターの奇形的な形をしたプロテクターを覆うクラウスが獣人のような物、否、グラムと戦っていた。そして、周りには他の黒騎士達がクラウスと同じく、獣人のような獣のを思わせるようなグラムと戦っていました。

 

こ、これは‧‧‧‧一体‧‧‧‧‧!?

 

それにあのグラムは‧‧‧‧‧‧?

 

「ウフフッ♪あれらは貴方の、いえオリヴィエ‧ゼーケブレヒトの中に居る「レーヴァイン」が生み出す「獣化ウィルス」に感染した事により、グラムが急激に強化された姿なのデス♪そして、あれを止めるには、マザーであるレーヴァインを破壊するしかありマセン♪。ですが、貴方には出来るでしょうカネ♪?」

 

「くっ‧‧‧‧‧」

 

大公は僕へと向き、ディスプレイに写っているクラウス達が今、戦っているのは、"獣化ウィルス"と呼ばれるウィルスに感染した事で強化されたグラムである事。

そして、止めるには"レーヴァイン"と呼ばれるウィルスのマザーのような存在を破壊しなければ、ならないと不適な笑みを浮かべながらも、僕の方を向きながらも、言います。

 

 

そんな‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

僕には‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

ヴィヴィ様を‧‧‧‧‧斬るなんて‧‧‧‧‧‧出来ません‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

 

「グオオオオオオオオッ!!!」

 

ですが、そんな中、それが隙となったのか、蒼き獣人、否、マザーのレーヴァインの影響なのか、変わり果てたヴィヴィ様が僕へと突進し、壁へと突き飛ばします。僕はそのまま、衝撃により、クレーターを作りながらも、僕はまた、そのまま、倒れてしまいます。

 

 

 

僕にそんな事なんて‧‧‧‧‧出来ません‧‧‧‧‧。

 

 

ークロス‧‧‧‧‧‧ありがとうー

 

 

絶対に守るって決めたのに‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

ーもしも‧‧‧‧‧‧もしもクロスともう一度会えるのなら‧‧‧‧‧‧謝りたいんです。ちゃんと、「ごめんなさい」ってー

 

僕にはそんな事‧‧‧‧‧‧出来ません‧‧‧‧‧‧ヴィヴィ様を斬るなんてそんな‧‧‧‧‧‧‧

 

 

ですが、そうなれば、クラウス達が‧‧‧‧‧‧

 

 

 

僕は‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

僕は‧‧‧‧‧僕は一体‧‧‧‧‧どうすれば‧‧‧‧‧‧

 

 

「 ギャオオオオオオオオオッ!!」

 

ですが、その時、僕の身体に大きな痛みが走ります。僕が前を向くと、僕の視界にまず、写ったのは、僕を赤く鋭く光らせる獣のような眼光を見せながらも、何か赤い液体‧‧‧‧‧いえ、僕の返り血を浴びたのか、頬や、蒼き鎧等に赤い血が付着していました。

 

そして、僕はそのまま、意識を失います。

 

 

 

 

これで‧‧‧‧‧‧良かったのでしょうか‧‧‧‧‧‧?

 

 

 

 

ですが‧‧‧‧‧‧これで、ヴィヴィ様は傷つけずに済み‧‧‧‧‧‧ます。

 

 

 

 

すみません‧‧‧‧‧‧‧ヴィヴィ様。

 

 

 

 

 

 

「ぐ‧‧‧ああ‧‧‧‧‧あっ!!ハァ‧‧‧‧‧ハァ‧‧‧‧‧」

 

私はどうにか、意識を取り戻し、目を覚まします。

 

私は確か‧‧‧‧‧大公に‧‧‧‧‧‧

 

そんな中、私の頬から、何かが垂れるのを私は見つけます。私は何かと思い、その地へと落ちる液体を良く見てみます。

 

 

「っ!?」

 

私は驚きを隠せませんでした。何故なら‧‧‧‧‧私がその"何か"を確かめようとした時、私の視界に写った物は赤黒くまだ少し温もりを感じる液体、いえ、血でした。

 

 

そ、そんな‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

私は‧‧‧‧‧‧また誰かを‧‧‧‧‧っ!?

 

ですが、その時、私は驚きを隠せませんでした。何故なら目の前には‧‧‧‧‧‧‧

 

「クロスッ!!」

 

クロスの死で悲しみに囚われていた私を救ってくれた‧‧‧‧‧

 

 

私にいつか会いに来ると私と約束した‧‧‧‧‧

 

 

 

横へと倒れたクロスの姿がありました。

 

「クロスッ!‧‧‧‧‧っ!?」

 

私は直ぐにクロスに駆け寄り、クロスを私の方へと向かせようとしたその時、途中で何かが、私の頬に散ります。

 

私は一体何なのかと思い、触れてみます。

 

「そんな‧‧‧‧‧‧‧」

 

それは未だに温もりがあり

 

「いや‧‧‧‧‧‧‧‧‧」

 

赤黒く、粘りが出ている

 

「いや‧‧‧‧‧‧‧‧‧」

 

血でした。そして、私は直ぐにクロスの方を見ます。私の視界に写った物、それは赤黒い血が横腹部から広がるように、付着した赤い染みとそして、クロスの隣にてそれが溜まり、作り上げている血の溜まりでした。

 

「貴方がやったのデスヨ♪オリヴィエゼーケブレヒト♪」

 

そんな中、私の後ろから聞き覚えの声がします。私は直ぐに振り向き、

 

「大公っ!!」

 

とその声の持ち主の名を呼びます。

 

大公‧‧‧‧‧‧‧貴方だけは許しません。

 

 

 

クロスを‧‧‧‧‧‧‧クロスをこんな目に‧‧‧‧‧っ!!

 

「ウフフッ♪何を言っているのデスカ♪貴方がやったのデスヨ♪?」

 

ですが、そんな時に私の耳に入ったのは、驚くべき、事でした。

 

 

 

私が‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

私が‧‧‧‧‧‧クロスを‧‧‧‧‧‧?

 

「嘘を言わないでくださいっ!どうせ、貴方がっ!!「では、貴方の服や身体に付着しているその赤いのは何なんデショウカネ~♪?」っ!?」

 

私はクロスをあんな目に遭わせた大公と戦うため、構えようとしますが、そんな時、大公の口から私へと聞こえて来たのは、驚くべき、言葉でした。

私は直ぐに、どういう事なのか、と思い、私の着る服、いえドレスを見ます。

 

そして、最初に私の視界に現れたのは

 

「っ!?」

 

真っ赤で黒い染みがあり、怒りのあまり、忘れていたのか、温もりがあり、液体が地へと落ちて行く光景でした。そして、それはクロスの方へと赤く黒い丸い染みと共に、繋っていました。

 

「レーヴァインは確かに、暴獣と呼ばれるボド、強力な力を保有しますが、貴方には力自体の影響が無いノデス♪ですから、貴方自身が暴走したノデスヨ♪今までモナノデス♪」

 

そんな‧‧‧‧‧‧‧‧‧いや‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

「ウフフッ♪貴方は、貴方の大切なお友達を貴方の手で殺したのデスヨ♪」

 

いや‧‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

「いやああああああああああああああっ!!!!」

 

 

そして、私はそこで意識を失ってしまいました。

 

 

 

 

 

私は‧‧‧‧‧‧‧

 

 

私はやっぱり‧‧‧‧‧‧‧人じゃなくて‧‧‧‧‧‧化け物だったん‧‧‧‧‧‧ですね。

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