忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第20章「再び戦場へ‧‧‧‧」

第20章「再び戦場へ‧‧‧‧‧」

 

「‧‧‧‧‧‧ここは?」

 

俺が起きて最初に俺の視界に入ったのは見知らぬ、真っ白な天井だった。

 

だが、俺は確か‧‧‧‧‧‧

 

それに、この感覚は‧‧‧‧‧‧ベッドの上のようだな‧‧‧‧‧‧。

 

俺は起き上がろうとするが、俺は左手に何かの重みと温もりを感じた。俺は何なのか?と思い、横を振り向く。そこには静かな寝息を立てながらも、黒い長いロングヘアーがベッドの下へと向け、垂れており、俺の手を握った状態で椅子に座ったまま、眠っている女性の姿があった。

 

うわあ‧‧‧‧‧‧‧というか、何でこんな美人がここに居るんだ?

 

まさか、俺眠ってる間に何かしたの!?

ま、まずは‧‧‧‧‧‧起こした方が良いよな?

 

「あ、あの‧‧‧‧‧‧起きてください~ここは貴方の病室じゃありませんよー」

 

俺は俺の手を両手で握りながらも、眠る綺麗な女性に話し掛ける。何故、病室じゃないって言っているかというと、コイツの頬や、手とかにガーゼや、切り傷等が色々あったからだ。

というか、まさかとは思わないが、酒飲んで来たんじゃないよな?

 

「‧‧‧‧‧‧‧はっ!」

 

そんな事を俺が考えていた中、黒髪の女性は疾風の如く速さで頭を上げる。

何その起きる速さ、何か上流登る時の鮭のようだな。

 

「え、えっとっ!大丈夫ですか!?痛みはありませんかっ!?」

 

「あ、ああ・・・・・・」

 

黒髪の女性は俺の身体を見渡しながらも、俺に安否を問う。俺はそれに対して、大丈夫だと答えるんだが・・・・・・

そもそも、コイツ・・・・誰?何、まさかの記憶喪失?それとも、幻覚なのか?俺に彼女なんかいなかったはずなんだけど・・・・・

 

「あ、あの・・・・君は・・・・誰?」

 

俺は目の前に座っている黒髪の女性に誰なのか?と聞く。

 

「あれ・・?覚えていないんですか・・・?貴方に助けられた人ですよ?瓦礫の下敷きになってた・・・・」

 

黒髪の女性は俺に誰なのか?と問う。それに対し、俺は驚きを隠せなくなる。

 

あ・・・思い出した・・・・といっても、結局・・・俺じゃないけど・・・・・って、おいおいおいおい・・・・・・だとしても、ここにいたら、駄目だろ?

 

「えっと・・・もしかしたら・・・・私がここにいたら・・駄目でしたか・・・?」

 

俺があの時の事を思い出していたそんな中、黒髪の女性は俺に下から目線による今でも泣きそうな捨てられた猫のような目をしながらも聞いて来る。

 

いや・・・あの?そんな事ないよ?・・・ただ、そのここに来たら、”あいつ等”にどういう目で見られるか分からないからなんだよ?

 

「いや・・・えっと・・・そんな事は・・・・「お~い、来たぞ~フェル~」」

 

俺が目の前に立っている黒髪の女性に言おうとしたその時、ドアを開け、二人の両腕にプロテクターを覆い、銀色の光沢を放つ騎士甲冑を装着した”あいつ等”が入って来る。

 

しまった!説得するのが遅すぎたのかっ!?

 

「うん?君は・・・?」

 

そんな中、アイツ・・・いや、俺の親友の一人、である金髪のショートヘアーをした男性の「シュナイダー」が黒髪のロングヘアーの女性を見る。

 

おいおい・・・ヤベェよ・・・うわあ・・・これはもう駄目だ・・・・・アイツ等のネタにされそうだな・・・・これ・・・”ナンパフェルト(笑)”ってふうによ・・・・・・・・不幸だ・・・・・。

 

「私はブリッツ・ダールグリュンと申します。それで貴方達はこの人のご親友さんで?」

 

そんな中、俺の目の前で立ち上がり、黒髪の女性はあいつ等に自己紹介をしながらも、あいつ等に何かを取り出し、見せる。

 

へぇ~ブリッツ・ダーグブリュンね~・・良い名前だね・・・・・・

 

って・・・・・・はい?

 

今何と・・・・・おっしゃいました?これも幻覚症状なのか?

 

「え、あ、はい・・・あの・・・・それで・・・・”雷帝の姫殿”が何故・・こんな所に・・・?」

 

シュナイダーは焦りを見せながらも、俺の目の前にて座る黒髪の女性に”雷帝の姫殿”と言い、何故、こんな所にいるのか?と問う。

 

あ、あれ・・・・?俺の聞き間違いじゃなかったのか!?

しかも何でこんな所に雷帝のお宅の姫様がいるんだよおおおおおおおっ!?

 

何なの!?それで良いのか!?雷帝!?自分の実の娘をこんな所に置いて本当に良いのか?!

 

「ええ、確かに疑問に思いますよね。簡単にいえば、”妹の様子を見に来ていたというべきでしょうか?ですが、それよりも大事な事が出来たのでここにいるんですよ?」

 

黒髪の女性は自身の妹の様子を見に来たと疑問形で言いながらも、俺の方へと振り向きながらも、それよりも大事な事が出来たと答える。

 

ファッ!?だ、大事な事って・・・・・・い、一体何なんでうすか?!

 

「そ、そうなのですか・・・お、おい・・・フェルト・・俺ら、もう行くぞ・・・?邪魔っぽいから・・さ?」

 

アイツ等は俺にそう言うと、病室のドアを開け、外へと出て行く。それと、同時に俺と雷帝の姫様の間に沈黙が走る。

あ、あれ・・・?これ、ヤバクない?何か言った方が・・・・・

 

「えっと・・・それで一つお聞きしたいのですが・・・・・貴方のお名前は?」

 

沈黙の走るそんな中、”雷帝の姫様”は俺に名前を問う。

 

あれ・・・・?何か何処かで見た事あるような光景だな・・・・・これ。

 

「えっと・・・・俺はフェルト・・・・それで・・・ブリッツ陛k「ブリッツで良いですよ?」は、はぁ・・・・・・えっと、ブリッツはここにいて大丈夫なんですか・・・・?」

 

俺はどうして雷帝の姫様がこんな所にいるのか?と問う。

いや、確かに大事な物があるって言っていたけど・・・やっぱり、ここにいるのはあれじゃね?

 

「はい、だって今のシュトゥラの状態も状態ですしね?それに、父上なら、今頃、私の妹と共にいるはずですし?」

 

雷帝の姫様は俺に笑顔で言う。

 

なるほどな・・・・・って、おい・・・・・・それで良いのか、雷帝の姫様。俺は雷帝の姫様にツッコミを入れる。というか、今、深夜だぞ!?

と、俺がツッコミを雷帝の姫様に心の中で入れていたそんな中、横から誰かの寝息が出て来る。

俺は直ぐに横を振り向く。そこには座ったまま、眠っている雷帝の姫様の姿が・・・・・

 

って、おい!もう寝ちゃったのかっ!というとり無理矢理起こしたら・・あれっぽいし・・・それに・・・胸・・・・でかいな・・・・・ってそれ気にしてる場合じゃないだろっ!それより、この雷帝の姫様の言う事が合ってるのなら・・・・今、城の大体の部屋が壊滅状態のはず・・・それに、ここから出る事、出来ないしな・・・・だって、片足、骨折しちゃってるし・・・・それに、もう片方も全然動けないし・・・・

 

「はぁ・・・・まあ明日には戻ってくれるよな・・・?」

 

俺はそう思いながらも、その眠っている雷帝の姫様に俺の横にあった綺麗に畳んである配給されたのであろう毛布を掛ける。

 

はぁ・・・・こりゃ、ネタにされるな・・・・アイツ等のさ・・・・

 

”雷帝の姫様をナンパしたフェルト(笑)”みたいによ・・・・

 

そして、俺は星の輝く窓の向こうにある夜空を見上げる。

 

だが・・・・・・・結局、俺は何も守れなかったな・・・・・・。

 

この雷帝の姫様が助かったのも、あの金髪の人のお陰だしな・・・・・

 

皆を守る騎士になる・・・・それがアイツとの約束だというのによ・・・・・。

 

 

これじゃあ・・・いつあの空に行ったってアイツと顔を合わせる事が出来ないな・・・・・。

 

 

 

 

 

「‧‧‧‧‧そうなんだ、まさか大公がそんな事をしようとしていたなんて‧‧‧‧‧‧。」

 

通信用ゴーレムを介し、コムイは俺の話を聞き、小さく呟く。

今、俺はコムイに今の状況について、報告していた。俺の任務は「オリヴィエ陛下の護衛と世話」だ。普通ならば、シュトゥラの状況等は報告する必要無い。只、オリヴィエの事についてだけ、報告すれば良い。だが、今回は状況が状況だ‧‧‧‧‧‧。大公の目的さえも、今まではっきりしていなかった。

 

だが、今回、現れたあの「 エインヘルラル七将」とかいう通常のグラムとは違う奴等の出現により、報告しなければならなかった。もし奴等の言う事が本当ならば‧‧‧‧‧‧

 

「ああ‧‧‧‧‧‧‧‧お前の話からして、奴の言っていたオメガ‧シナリオ(終焉の脚本)は既に始まっているようだな‧‧‧‧‧‧‧。」

 

俺はコムイの話を頭の中で纏めながらも、言う。

コムイの話によれば、今、色んな国家がグラムに襲撃を受けているらしい。その国家や町で、任務につく黒騎士や、元帥達も活発化した奴等と、交戦しているが、きりが無いらしい‧‧‧‧‧‧

その間に他の黒騎士達の居ない国家や町が壊滅していると 俺はコムイから聞いた。

 

「うん‧‧‧‧‧それで、君はどうするの?」

 

コムイは俺の話に返事をしながらも、少しの沈黙を走らせ、俺にどうするのか?と問う。

 

 

だが‧‧‧‧‧‧言われるまでもない。

 

「‧‧‧‧‧俺は今、俺にやれるべき事をやる‧‧‧‧‧コムイ、お前が何を言おうとしてるのかは知らんが‧‧‧俺は奴等を止める‧‧‧‧‧‧いや、奴等を破壊しに行く。」

 

俺がこうしている間にも、俺が信じた者達が見えない所で戦っているはずだ‧‧‧‧‧‧。

 

「‧‧‧‧‧‧‧やっぱり、行くんだね?」

 

長き沈黙の後、コムイは聞いてくる。

 

「ああ‧‧‧‧‧‧俺は自分が信じる者を守るために戦ってる‧‧‧‧‧‧今、その俺が信じた者達が戦っているのに、俺だけここに長く居るわけには行かない‧‧‧‧‧ただ、それだけだ。」

 

俺はコムイの問いに対し、答える。

だが、それに対し、返って来た返事は驚くべき物だった。

 

「‧‧‧‧‧‧そっか‧‧‧‧‧だけど、オリヴィエ陛下の護衛と世話役の任務はどうするの?」

 

「‧‧‧‧‧‧それはソカロけ元帥に任せる。ソカロなら、リッドの世話とオリヴィエの世話を同時に出来るくらい、容易いはずだ。」

 

俺は2年前にソカロ元帥がリッドと共に居た時の事を思い出す。

 

アイツだからこそ、出来る事だがな‧‧‧‧‧。

 

「分かったよ、明日くらいにはフリュート達がそっちに到着するはずだから、今日はそっちで一日眠った方が良いよ。」

 

コムイは俺の問いに対し、明日くらいにフリュート達が来るのと、こっちで眠るように言う。

 

‧‧‧‧‧‧‧フリュートが‧‧‧‧‧‧来るのか‧‧‧‧‧‧だが、それよりも俺は一つ疑問になった事があった。それは‧‧‧‧“

 

「コムイ、今回は俺を止めないんだな。」

 

いつもなら、コムイは俺を止めようとする。

どういう理由でかは解らないがな。

それに、今回のオリヴィエの護衛と世話役の任務を俺に出したのは、俺に戦う事を休ませるためだと俺は思う。前にもこういう任務を受けた時に、リナリー元帥が言っていたからな‧‧‧‧‧‧‧。

 

「うん‧‧‧‧‧‧だって、クロスがそこまで言うのなら、僕は止めないよ。僕は君を信じているから‧‧‧‧‧。だけど、無理したら駄目だよ?もし、無理したら‧‧‧‧‧オリヴィエ陛下に頼んで、顔面を蹴り飛ばして貰うからね?」

 

相変わらずだな‧‧‧‧‧‧コムイの奴は

 

「あぁ‧‧‧‧‧‧分かった。」

 

そして、俺は通信用ゴーレムの通信回線を切る。

だが‧‧‧‧‧‧何故、オリヴィエなんだ?

 

俺が何故、蹴り飛ばすのがオリヴィエなのか?と考えていたそんな中

 

「おにいいいいいいちゃあああああんっ!!」

 

何処からか、聞き覚えのある少女の声が俺の耳に入る。

俺は直ぐに聞き覚えのある声を聞き、後ろへと振り向く。それと、同時にかなりの速さで"何か"が、俺へとのしかかる。だが、俺はその"何か"の正体を知っていた。それは‧‧‧‧‧‧

 

「お兄ちゃんっ!元気にしてた?」

 

金色の長きロングヘアーに、水色の瞳をした黒騎士の正装をしている大人びたかのような女性の姿をしたフリュートだった。

 

フッ、相変わらず、元気なようだな‧‧‧‧‧‧

 

「あぁ‧‧‧‧‧‧それで、お前は明日に到着するんじゃなかったのか?」

 

俺はフリュートに問う。

 

コムイの話では、明日に到着すると聞いたのだが‧‧‧‧‧‧‧?

 

「う~ん、実はクロスお兄ちゃんに久しぶりに会いたいって思ったら、いつの間にか、到着しちゃってたの。でも、どうせ、こんな夜には行動出来ないから、ここで一日過ごしちゃう事になるけどね」

 

俺の問いに対し、フリュートは笑顔で答える。

 

‧‧‧‧‧‧だが、元気で何よりだ。何故かは知らんが、俺を見ては、良く泣いていたからな。

 

「それで、クロスお兄ちゃん。後ろの人誰?」

 

俺に抱きつきながらも、フリュートは俺に俺の後ろに誰か居る事に気付き、問う。俺は誰なのか?と思い、後ろを振り向く。そこには、さっきの純白だった寝装とは違い、王女を思わせるかのような、上品的なドレスを着る金色のポニーテールをし赤と緑の虹彩異色の瞳で俺を見るエレミアの義手を付けたオリヴィエが立っていた。恐らく、私服の理由としては、今回の襲撃で、人々を救出するために血濡れた寝装を変えて来たのだろう。

 

「あの‧‧‧‧‧クロス。その者は‧‧‧‧‧?」

 

オリヴィエは俺に抱きついているフリュートが誰なのか?と問う。

 

「あの、私はフリュートと言いますっ! クロスお兄ちゃんを迎えに参りました。えっと、それで、貴方は‧‧‧‧‧‧?」

 

「私はオリヴィエ‧ゼーケブレヒトと申します。それで、迎えとは一体‧‧‧‧‧‧?」

 

フリュートはオリヴィエに自己紹介をし、オリヴィエに誰なのか?問う。

だが、それに対し、オリヴィエは自分の名を名乗り、フリュートの言う"迎え"とは何なのか?とフリュートに問う。

 

「あれ?お兄ちゃん、オリヴィエ陛下には話していなかったの?」

 

オリヴィエの質問に対し、フリュートは疑問に思い、俺に迎えについて、何なのか?話してないのか?と問う。

 

‧‧‧‧‧‧そういえば話していなかったな。

 

「あぁ‧‧‧‧‧さっき、コムイに今回の件について、報告していてな。言おうと思っていたのだが‧‧‧‧‧‧オリヴィエ?」

 

俺はオリヴィエにコムイから今回の件についての報告をした事を言おうとしたが、俺はオリヴィエの顔色が暗い事に気付く。

 

「あ、いえ・・・何でもありません・・・・その・・・・行くんですね・・・?」

 

少しした後、俺の話に対し、我に帰り、オリヴィエは俺に聞いて来る。

・・・・・・クラウスと何かあったのか・・・・・?

 

「あぁ・・・・・だが、今日はここで一晩過ごしてから明日に出発する予定だ・・・・もう既に就寝時間は過ぎている・・・・行くぞ。」

 

そして、俺はフリュートとオリヴィエと共にオリヴィエの部屋へと向かって歩き始める。

 

だが・・・・やはり・・・・・オリヴィエの様子が変だな・・・・・。

 

 

 

 

「管理長、全部隊に任務を発令して参りました。」

 

「ご苦労、ライナー副管理長。」

 

ライナーは僕に全部隊に任務を発令してきた事を伝える。

今、僕達、”白き風”のシュトゥラ支部ではというと、今、全支部にいる黒騎士に任務を発令している。何故なら、クロスから聞いた「エインヘルラル七将軍」が動いたと思われるグラムの活発化により、全国家が襲撃に遭っているからなんだ。

 

「それで・・・・・・管理長。こんな時になんですが・・・・・」

 

「・・・?どうしたんだい?ライナー副管理長。」

 

そんな中、僕にライナーが近づいて来て、耳元で言う。僕はライナーの話がどういう事なのか、理解する。ライナーが話した話、それは・・・・・

 

「獣化ウィルスの感染者の件・・・・だよね?」

 

そう、2年前に起きたリナリーが最初にフォレストにて、”レーヴァインの石像”の偵察をしに行った時、巨大な底の知れない穴と共に発見した謎の獣のような姿をしたグラム・・・・・

そのグラムは全国家へと現れ、人々を襲撃し始めた。そして、その攻撃を受け、あの蒼き獣人のように獣のような姿となる危険因子であるあの獣化ウィルスの感染者についてだった。

 

「はい・・・・その事について、コムイ管理長は何も話してくれないじゃないですか・・・ってコムイ管理長?」

 

ライナーは僕に聞いて来る。

 

だけど・・・・・・・・

 

 

 

僕はどうすれば良いんだ・・・・・・?

 

 

 

国民達をグラムと大公の脅威から守るのは大事だ。

だって、それが僕達黒騎士・・・ううん、白き風の作られた理由だから・・・・・

 

 

だけど、聖王連合はその国民達を獣化ウィルス除去のためだという理由で罪のない皆を殺処分しようとしてる・・・・・・・

 

僕がどうにか、話して延期しているけど・・・それがいつまで持つか・・・・・。

 

それに、もし僕がそれを断れば、僕は管理長を強制退職させられ、聖王連合所属の”あの人”が入って来る事になる。僕はどうなっても良いんだ・・・・・。

 

だけど・・・・・・・・

 

 

もし・・・・・そうなれば・・・・

 

 

 

ー君は・・・・・黒騎士を何だと思っているのかね?あれらは只の道具に過ぎないのだよ?大公を倒すため・・・そして、グラムから国民達を守るという目的のためにある道具だ。なら、君達、”白き風”は何のためにあると思うのかね?ー

 

僕は”あの人”が過去に言った言葉を思い出す。

 

・・・・・・・そんな事・・・・僕は・・・・・

 

 

 

 

 

「・・・・外にある瓦礫を退かしてくる・・・・・フリュート、オリヴィエを少し見ていてくれ。」

 

 

クロスは私に今回のグラムの襲撃で外にある瓦礫を退かして来るというと、扉を開け、出て行きます。

今、私とクロス、フリュートという女性は共に城の瓦礫除去のため、私の部屋にいます。

 

ですが・・・・・・・

 

 

 

 

ーあぁ・・・・・だが、今日はここで一晩過ごしてから明日に出発する予定だ・・・・もう既に就寝時間は過ぎている・・・・行くぞー

 

 

 

ーあれ?クロスお兄ちゃんに聞かれなかったですか?私はクロスお兄ちゃんと共に任務を遂行するために来たんです。えっと・・・・・任務は確か・・・・・今、残っている国家を周って、活発花化したグラムを破壊しに行くだったような・・・・・・-

 

 

 

クロスがまた・・・・戦場へと向かう事に・・・・・

 

 

ーああ・・・・・・それで、お前は・・・誰だ?ー

 

 

私の頭の中をあの時の記憶が横切ります。そう、その記憶はクロスが私を助けるために引き換えにして、記憶を失い・・・そして、アレンさんを失った事・・・・・・。

 

 

怖いです・・・・・・・・・。

 

 

私は確かに、クロスの事を信じています。ですが・・・・・クロスが色んな大切な物を・・・・戦いで失って行くのが・・・・・怖いんです。

 

 

ー姫様、お怪我はありませんか?ー

 

 

あの時の・・・・幼き頃の私の世話役だった・・・ヴァランガさんの息子であるクロスの時だって同じでした・・・・・・。

 

クロス・・・・・・・・私は貴方を失いたくありません・・・・・・。

 

 

幼き頃のクロスのように・・・・・私は貴方を・・・・・・

 

「あれ?どうなされたんですか?オリヴィエ陛下?」

 

そんな中、ベッドの上でクロスの事を考えていた私に物凄く目の前まで顔を近づかせているフリュートの姿があった。

 

えっと・・・・・顔が近過ぎるのですが・・・・・・

 

「え、えっと・・・・・何でもありませんよ?それに、顔がち、近過ぎるんですが・・・・」

 

「あ、すみません。で、それより、何かあったんですか?クロスお兄ちゃんのように何かを悩んでいる顔をして・・・・別に誰にも話しませんから、言ってくださいよ。抱え込めば、それは逆効果になるんですからって、記憶を失う前に私にクロスお兄ちゃんが言ってましたし・・・・」

 

私は苦笑しながらも、フリュートに何でもないと言います。それに対し、フリュートは直ぐに少し私から離れると、私に悩みを言うようにと、言います。

 

それより・・・・記憶を失う前の・・クロス?

 

「記憶を失う前のクロス・・・・・?」

 

私は記憶を失う前のクロスにフリュートにそう言われたと事に驚きを隠せなくなります。

 

「はい、クロスお兄ちゃんが記憶を失う前、つまり2年前でしょうか?・・・・・・オリヴィエ陛下を救出するため、クロスお兄ちゃんが機密任務に参加していた事については知っていますか?多分、ソカロ元帥から聞かされたと思うんですが・・・・」

 

フリュートは私に2年前の”あの時”の事を話します。

 

2年前・・・・・勿論知っています。

それについてはリヒトさんとソカロ元帥から聞かされただけですが・・・・・

 

「2年前のクロスお兄ちゃんはとても優しくて、あんな無表情でも無くて・・・兎に角、色んな所が言葉では表現できませんが、かっこいいお兄ちゃんだったんです。といっても、今も私にとってはかっこいいんですけどね・・・・。」

 

フリュートは過去の事を思い出すかのような素振りを見せながらも、私に言います。

 

「ですが・・・今も昔もお兄ちゃんは変わらず、良く悩んでるんです。今のお兄ちゃんは良く話してくれませんし、無表情でなんですけど、オリヴィエ陛下の悩んでるような顔と良く似てるんですよ。ですから、私に話してください。一人で抱え込めば、それはやがて、自分の身体に毒になるって言ってましたし・・・・・内緒にしておきますから・・ね?」

 

フリュートは私に笑顔を見せながらも、クロスの悩んでいる顔が私と似てる事を話すと、私に悩みを話して欲しいと言います。

 

「・・・・・・私は・・・・クロスをもう戦わせたくないんです・・・・・。」

 

私はフリュートに私がさっきまで、考えていた”悩み”と思われる物を自然と口に出してしまいます。

 

「クロスは・・・クロスは今まで私のせいで・・・色んな物を失ったんです。私はクロスを信じています。ですが・・・・・・それと同時に怖いんです・・・・クロスを・・・・私のあの”大切な人”を失くした時のように、もし・・・失ったらって思ったら・・・・・私は・・・・・」

 

それと同時に、私の視界が少し歪み始めます。

 

そうです・・・・・私の・・・・・私のせいで・・・・クロスは・・・・

 

 

クロスは色んな物を失ったんです・・・・。

 

 

 

大切な記憶すらも・・・・・

 

 

私を助けるために・・・・

 

 

「フフッ、何だ~そんな事だったんですか・・・・・。」

 

私がクロスが今まで失った事について、考えていたそんな中、フリュートが笑顔で言います。

 

「そんな事なんかじゃありませんっ!クロスは・・・クロスは私のせいで記憶すらも失ったんですよ・・・・・?そして、色んな大切な物も・・・・それが”そんな物”なんかじj「知ってますよ。オリヴィエ陛下」」

 

私は直ぐに、フリュートの出した答えに対し、反論します。

 

クロスの失った物が・・・・・ただの”そんな事”なんかじゃないんですっ!!

クロスは・・・・クロスはっ!

 

ですが、私が反論しようとした、その時、フリュートが私の肩に手を乗せ、少し苦笑した顔で知っていると答えます。

 

「確かに・・・オリヴィエ陛下。貴方の言う通り、クロスお兄ちゃんは貴方を助けるために色んな物を失ったのかもしれません・・・・ですが、クロスお兄ちゃんはそれすらも覚悟してたはずです。

貴方を助けるための極秘任務は大きく死亡率が最も高い任務なんです。それに、嫌なら、クロスお兄ちゃんは拒否する事だって出来ました。それに、他の黒騎士達だって、死にたくないから、皆拒否さえしたんです・・・・なのに、クロスお兄ちゃんだけはその任務へと参加しました。何故だと思いますか?それは貴方を助けたかったからですよ。例え、記憶や大切な物を失ったとしても、貴方を助けたかったからなんです。オリヴィエ陛下は今までクロスと通信用ゴーレムでの通話や、最初に出会ったんですよね?なら、もう答えは出てるじゃないですか。」

 

フリュートは私に私を救出する極秘任務が死亡率の最も高い事、そして、他の皆は拒否、もしくは不参加したのに、クロスだけはその極秘任務に参加した事を話します。

 

ですが・・・・クロスがまた戦えば・・・・・同じ事が繰り返されるんですよ・・・・?

 

「フフッ・・・だからこそ、クロスお兄ちゃんの強さを信じてあげてください、オリヴィエ陛下。それに、仮にもクロスお兄ちゃんはゼロデバイスとの完全シンクロはしていませんが、他の完全シンクロしている元帥とも並ぶ程である強さを持つ今じゃ”紅き閃光”や、剣豪とか色々な異名を持つ元帥なんですよ?ですから、オリヴィエ陛下、クロスお兄ちゃんを信じてあげてください。」

 

フリュートは私に笑顔でクロスを信じて欲しいと言うと、私の手を握ります。

 

そう・・・・ですよね・・・・・・。

 

確かに・・・・記憶を失ったとはいえ、クロスは・・クロスなんですから・・・・・。

 

「それに、実は・・・・私だってオリヴィ陛下のようにクロスお兄ちゃんが死んじゃうんじゃないか?って思ったら、凄く怖いんです。」

 

フリュートの言葉に対し、少し考え事をしていた、そんな中、フリュートは私の横に座り、言います。

 

「ですが、その度にクロスお兄ちゃんは言ったんです「フリュート・・・・俺を信じろ。」って・・・・クロスお兄ちゃんって、良く・・・・・私の大切な人だった”お姉ちゃんの大切な人”と似てるんです。今は、いつも無口で、無表情ですが、クロスお兄ちゃんの瞳とお姉ちゃんの大切な人が皆を守るために戦っている時の瞳と・・・」

 

フリュートは何かを思い出すかのような、素振りを見せながらも、私にクロスが言っていた言葉と、フリュート自身の姉の大切な人とクロスが良く似てると言います。

 

フリュートに・・・・・姉上がいたんですね・・・・・でも、クロスからは「フリュートは捨て子だった」って言っていたんですが・・・・・?

 

「あの・・・・それで、そのフリュートの姉上とその大切な人は今、何処に・・・?」

 

私はフリュートに姉上とその姉上の大切な人が今は何処にいるのか?と問います。

それに、対し、フリュートは少し苦笑しながらも

 

「実は・・・・・もうずっと昔に死んじゃって・・・・私が幼い頃でしょうか?その頃にはもう死んでいたんです。なので、それからは私は只、一人で暮らしてきたんです・・・・・ですけど、まあ、もう昔の事ですから、あまり気にしないでください。それに、今の暮らしの方が私にとって、充分に快適ですから。それに、クロスお兄ちゃんもいるし・・・・私にとっては今の暮らしも、昔、お姉ちゃんと一緒に暮らしていた時と同じくらいに凄く幸せです。」

 

私に幼き頃に死んでしまった事。そして、それからはもう一人で暮らして来た事等を話します。

 

「フリュートは・・・・凄くお強いですね・・・・・。」

 

私はフリュートの話を聞きながらも、フリュートの強さを知ります。

 

ゼロデバイスという武装をした黒騎士・・・

 

それは私にとっても嫌悪する存在です。

 

 

ですが、フリュートや・・・アレン、イクス、そしてクロスのように武装をしているとしても、強い決意をし、戦っている人達もいます。

 

ですが、それよりも私は一つ気になっていた事があります。それは・・・・・

 

「あの・・・・フリュート・・・・・フリュートはクロスとは・・・・・その・・・・恋人なんですか?」

 

そう・・・・・フリュートとクロスの関係でした。

確かに、フリュートは黒騎士として、クロスとは親しく、それに、親友関係でもあるとクロスから聞いてます。それに、クロスの事を良く知ってるし・・・・何だか、フリュートと一緒にいるクロスは・・・・・・まるで恋人のようですから・・・・・・。

 

「ブフォッ!ゲホッ!ゲホッ!わ、私とクロスお兄ちゃんが、こ、恋人!?」

 

私の問いに対し、フリュートは私の質問を聞くと同時に飲んでいた水筒の水を勢い良く水筒へと噴出し咳をしながらも、驚きます。

 

・・・あれ?違うんですか・・・・?

 

「確かに、私もそんな関係だったらな~って思いますけど・・・お兄ちゃんの性格からして、それはありませんよ・・・それより、逆に私の方からも聞きたいんですけど・・・・・・クロスお兄ちゃんとは恋人同士なんですか?」

 

フリュートは苦笑しながらも、私に問います。

 

「ふ、ふぇ?!く、クロスと私が、こ、恋人ですか!?い、いえ・・・そんな事なんか・・・・」

 

フリュートの問いに対し、私は答えます。

 

それに、私とクロスは騎士と王族の関係ですし・・・そんな事なんか・・・・・

 

「へぇ~そうですか?ですけど、オリヴィエ陛下ってクロスお兄ちゃんの事、良く知っていますし、それに、クロスお兄ちゃんって、オリヴィエ陛下と良く通信用ゴーレムで夜に話し合っている時の表情が笑ってますからね・・・・・。」

 

フリュートは私に夜に私と話し合っている時、クロスは笑顔である事と、私が良くクロスの事を知っている事等、本当に違うのか?と疑ってきます。

 

そ、そんな事・・・・・・それに仮にそうだとしても・・・私はクロスと釣り合う事なんて・・・・・・

 

「フフッ・・・・オリヴィエ陛下のそういう所・・・・・何か私のお姉ちゃんと良く似てますね・・・・・私のお姉ちゃんもおねえちゃんの大切な人に対して、そうだったので・・・・」

 

私がフリュートからクロスとの恋人なのか?という質問に対し、戸惑っていたそんな中、

フリュートがまた、昔を思い出すかのように、私がフリュートの姉上と似ていると言います。

 

私がフリュートの姉上と・・・・?もしかして、フリュートの姉上とその大切な人って・・・・恋人同士だったのでしょうか・・・・・?

 

「ですが・・・・・私はクロスお兄ちゃんの事は好きです・・・・勿論、家族や、親友としてでもですが・・・異性としてでもです。無表情だけど、優しい所とか、色々・・・・・」

 

私がフリュートの姉上とその姉上の大切な人の関係を考えていた中、私へとフリュートはクロスの事が異性してでも、好きだと答えます。

 

・・・・・そうなん・・・・ですね・・・・やっぱり・・・フリュートは・・・・クロスの事を・・・・・

 

「だけど・・・・・オリヴィエ陛下。オリヴィエ陛下はどうなんですか・・・・?」

 

そんな中、フリュートは私にどうなのか?と聞いて来ます。

 

「・・・・・・私は今までクロスを苦しめ、傷付け、色んな物を奪いました。そして、いつも危険な目にばかりあわせて・・・・・ですが、私はクロスと出会えた事を本当に感謝しています・・・・クロスのお陰で立ち直れたのですから・・・・・ですが・・・私にクロスの事を好きになる資格なんて・・・私には・・・・・それに、私はまだ分からないのです・・・・何故、クロスの事になると・・急に胸が苦しくなるのか・・・・・それに、クロスが死んでしまうのが、怖いとか・・・・何でこんな気持ちになっちゃうのか、実は分からないんです・・・・。」

 

私はフリュートの問いに対し、クロスの姿を思い浮かべながらも言います。

 

確かに、フリュートはクロスの事が好きだって言えました・・・・・。

ですが、私は・・・・・私は全然分からないのです。

何故、クロスの事になると、胸が苦しくなるのか・・・・そして、クロスを失ったら、と思ったら怖くなるのか・・・・・私には全然分からないんです・・・。

 

「そうなんだ・・・・・。」

 

それと同時に、私とフリュートの間に沈黙が走ります。

 

「・・・だけど、いつかは分かる時が来るはずだと思いますよ?まあ、それよりも今日はお眠りになった方が良いですよ?明日はクラウス陛下達と何処か行くってクロスお兄ちゃんから聞きましたし?」

 

フリュートは私にそう言うと、ベッドに横だわらせます。

 

「・・・・・。」

 

そんな中、フリュートが私を横だわらせると同時に、ドアを開け、クロスが無言で部屋へと入って来ます。

 

「あ、クロスお兄ちゃん。それじゃあ、私は少し他の人達の様子を見て来ますね?それじゃあ、クロスお兄ちゃん、よろしくね?」

 

フリュートは私に他の人達を見て来ると言うと、いつものように笑顔で、クロスに宜しくと言い、ドアを開け、出て行きます。

 

 

そして、クロスが椅子に座ると同時に、私とクロス二人だけになり、沈黙が私とクロスの間を走ります。

 

「・・・・・あの、クロス。」

 

私は沈黙を破り、クロスに問います。

 

「・・・・・何だ?」

 

クロスは私の問いに対し、答えます。

 

「・・・・・クロス・・・・・やっぱり・・・・・戦いに行くのですか・・・・?」

 

私はクロスに問います。

 

ですが・・・・・やっぱり、私はクロスを戦いには行かせたくありません・・・・・。

何故、そう思ってしまうのかはわかりません。ですが・・・私は行かせたくないんです・・・・・。

私は怖いんです・・・・・クロスを・・・幼き頃のクロスを失うように・・・もし・・失って思ったら・・・・・

 

「ああ・・・・・・俺は所詮、戦う事しか出来ない”ゼロデバイス”と呼ばれる力を持つ化け物だ・・・・あのエインへルラルの話が本当ならば、このベルカは滅ぶ・・・・・俺はお前達・・・いや、世界を変え、未来を作るお前達を守るために戦う・・ただ、それだけだ。」

 

クロスは私を見ながらも戦うと答え、言います。

 

「・・・・・・それにお前は俺達のような”武装をした奴”を嫌悪しているはずだ・・・・なら、俺はお前の言う武装をしたやt「そんな事ありませんっ!」」

 

「貴方は化け物なんかじゃないっ!それに、戦う事しか出来ないだとしても、私にとって、貴方は大切な人の一人、クロス・クラインなんですっ!それに・・・・・」

 

それと同時に、私の視界が歪んで来ます。

そして、私の頬に何か冷たい何かが流れます。私は直ぐに何なのか?と思い、頬を伝って流れる”何か”に触れます。そして、どういう物なのか?理解します。

 

何で・・・・また・・・・私は・・・・・

 

泣いてしまうんでしょうか・・・・・・?

 

通常の人や、ゴーレムとなら、戦える・・・・ですが、グラムとなら、戦う事すら出来ない・・・・

 

私は・・何でこんなにも・・・弱いのでしょうか・・・・・・。

 

クロスを・・・・・危険な目にだけ、遭わせて・・・・クラウス達には迷惑掛けてしまって・・・

 

「・・・・・。」

 

そんな中、私の視界がいきなり、白くなります。それと同時に強く力を入れたかのような感覚を感じます。私は直ぐに、白い力の入った”何か”を取ろうとします。そして、白い”何かが”離れたと同時に、視界に写ったのは、視界を白くさせたであろう純白のハンカチとそれを持つ私のベッドに足を膝を付いているクロスの姿でした。

 

「お前に涙は似合わない・・・・・それに言ったはずだ・・・・オリヴィエ。お前が俺をクロス・クラインとして思い続けている限り、俺はお前の大切な人の一人、クロス・クラインだ・・・それに、俺は死ぬつもりは無い・・・・・俺を信じろ・・・・・オリヴィエ。」

 

 

クロスは私を見ながらも、言います。

 

 

クロス・・・・・

 

 

やっぱり、フリュートの言う通り・・・・ですね・・・・・。

 

記憶を失っても・・・・前と変わらず・・クロスはクロス・・・・・

 

「それより・・・・早く寝ろ・・・・・明日は早い。」

 

クロスは私に早く眠った方が良いと言うと、毛布を掛け私をもう一度、横だわらせます。

 

そして、クロスは灯を消し、私の横だわるベッドの横にある椅子に腰掛けます。

 

私は視界が暗くなると同時に、目を瞑ります。

 

ですが・・・・・フリュート・・・・何故か・・・貴方が「クロスの事が好き」だとあの言葉を聞いた後・・・・何故か貴方の姿を思い浮かべると・・・・胸が苦しくなります。

 

 

一体・・・・何故でしょうか・・・・?

 

それに・・・私は・・・・・クロスの事を・・・本当は・・・どう思っているのでしょうか・・・?

 

あの時・・・・リッドから聞かれた時から考えても・・・・全然・・・答えなんか出ませんでした。

 

そして、私の意識はそこで途切れます。

 

私は・・・・結局・・・・・・

 

 

 

「えっと・・・・確か・・ここら辺がお兄ちゃんらしき人とヴィヴィお姉ちゃんのいる部屋の近くだよね・・・?」

 

私は瓦礫を退かしながらも、辺りを見渡す。

今、私は今日出会った”馬鹿兄さん”に似ているあの金髪が特徴のイケメン元帥を探していた。

だけど・・・・私にとっては、”馬鹿兄さん”に似てるイケメン元帥なんかじゃない・・・あれは綿しから見たってどうみても、”馬鹿兄さん”・・・確信できる証拠はない。けど・・・それなりに私には根拠があった。

 

それは・・・・あの虹彩異色の瞳

あの瞳はベルカ王族の血筋を持っているという証である瞳の色・・そして、あのイケメン元帥はそれを持っていた。という事はつまり、あのイケメン元帥は王族の血筋を持っていると分かる。そして、あのイケメン元帥の瞳の色は氷河王の持つ特徴的な赤と蒼色の奴だった。

 

 

「あれ・・・・?リナ?こんな夜中にどうしたの?」

 

そんな中、私の後ろから聞き覚えのある声が私の耳に入る。

聞こえて来た声に対し、直ぐに私は誰の声なのか理解し、後ろへと恐る恐る振り向く。そこには・・・・

 

「こんな夜中に歩いてたら、駄目だよ?リナ。仮にも今、瓦礫撤去で忙しいのに・・・・・」

 

黒髪のショートヘアーをした男性・・・・いや、女性「リッドお姉ちゃん」とソカロ元帥の姿があった。

 

し、しまったっ!?ど、どうすれば・・・・・

 

「え、えっと・・・実はそのトイr「トイレはこっちとは別方向なんだけど」・・あ・・・・」

 

私は直ぐにリッドお姉ちゃんに誤魔化そうとするけど、一発でその誤魔化しは破られる。

 

「もう、本当はトイレなんかじゃないんでしょ?それで本当は何を探していたの?」

 

リッドお姉ちゃんは私に本当は何を探していたのか?と聞いて来る。

 

ううっ・・・・流石は黒エレミアに加え、鉄腕とか、色々な名前で呼ばれる程・・鋭いんだね・・・・・リッドお姉ちゃん、恐るべし!

 

「・・・やっぱり、リッドお姉ちゃんは鋭いんだね・・・・実は・・・・あの金髪の人、探してたの・・・・ヴィヴィお姉ちゃんと一緒に向かったのが、ここら辺だったし・・・・それに確かめたい事があるから・・・・。」

 

「確かめたい事?」

 

私はリッドお姉ちゃんの問いに対し、あの金髪イケメン元帥を探している事、そして、”確かめたい事”があると私は答える。

私の答えに対し、お姉ちゃんは”確かめたい事”について、首を傾げる。

 

「・・・・・あの金髪の人が・・・・馬鹿兄さんなんじゃないのか?って私は思ってるの。」

 

「っ!?」

 

私はリッドお姉ちゃんに確かめたい事がもしかすれば、”馬鹿兄さん”の可能性があると答える。それに対し、リッドお姉ちゃんは少し驚きを隠せなくなる。

 

・・・・やっぱり、リッドお姉ちゃんあのイケメン元帥の事で何か知っているようだね。

 

「でも・・・クロスは・・・・クロスはグラムに・・「ううん、だってゼロデバイスがあるのに、どうして死ぬ事になるの?」っ!?」

 

リッドお姉ちゃんは私に誤魔化そうとしているのか、馬鹿兄さんが死んだ事を言おうとするけど、私は直ぐに反論する。

 

「だって、ゼロデバイスはグラム程度の攻撃なんかじゃ、破壊する事なんて出来ないんだから・・・・それに、グラムの殺人ウィルスが馬鹿兄さんの体内に侵入したとしても、直ぐにゼロデバイスが除去してくれる・・・だから、お兄ちゃんは死んでないと思うの。それにあの金髪の人の目、王族の血筋を持つあの瞳だったから・・・・・」

 

そう・・ゼロデバイスはグラムくらいの攻撃じゃ、ビクともしない・・・・それに例え、殺人ウィルスが兄さんの体内に侵入したとしても、それは直ぐに除去される・・・だから、馬鹿兄さんは死ぬという根拠なんてないの。

 

「・・・・・やっぱり、分かっちゃってたんだね・・・・やっぱり、凄いね。リナは・・・・」

 

私の反論に対し、リッドお姉ちゃんは半分諦めたような顔をしながらも、私に言う。

 

「・・・・ですが、リッド。その事は・・・「でも・・・ばれっちゃったし・・・それに、リナ相手になると・・ね?」」

 

「・・・うん・・・そうだよ・・・リナ。クロスは・・・生きてるよ・・・君の言う金髪の人”クロス・クライン”になってね・・・・・。」

 

そして、リッドお姉ちゃんは私に馬鹿兄さんは生きてると言うと、あの金髪の人がそうだって言う。

 

やっぱり・・・・

 

「お姉ちゃん・・・・やっぱり、知ってたんだね・・・・・。」

 

私はお姉ちゃんに言う。

 

「・・・・・やっぱり、リナにはかないわないよ・・・・・うん・・・そうだよ。だけど、この事、そして、今から言う事は誰にも言わないで欲しいんだ・・・・良いかな?」

 

私はリッドお姉ちゃんの問いに対し、縦に頷く。

そして、リッドお姉ちゃんは馬鹿兄さん・・・・つまり、クロス兄さんについて、話し始める。

 

「・・・・・クロスは黒騎士になってまで、ヴィヴィを今まで守ってきたんだ。だけど、ヴィヴィの前では別人のふりをしてね・・・まるで”クラウン(道化)”のようにね・・・・・・だけど・・・ある事で、今は記憶を完全に失ってしまってるんだ・・・・・・。」

 

「・・・・そうなんだ・・・・だから・・・・兄さんは・・・私を見ても何も・・・・・」

 

私はお姉ちゃんの話を聞いて今日、あの金髪の人・・・ううん、馬鹿兄さんが何故、私を見てもおどろかなかったのか?理解する。

 

「・・・・2年前にあったヴィヴィが大公に攫われた時の事、覚えてるよね?それで、ヴィヴィの救出という極秘任務にクロスが加わった・・・そして、クロスはボロボロになって帰って来たんだ・・・・もう死んでもおかしくないほどの傷を負って・・・更に、気を失っているヴィヴィを抱き上げてね・・・・・・。」

 

「・・・・・。」

 

私はリッドお姉ちゃんから、2年前のあの”出来事”で馬鹿兄さんが黒騎士として極秘任務に加わった事、そして致命傷を負ってまで、ヴィヴィを抱き上げながらも、帰って来た事等を言う。

・・・あの時・・・だったんだね・・・・・それに、あの時にアレンさんが死んだって聞いた時もその時だった・・・・・・。

 

リナリーさん、凄く泣いていたよね・・・・あの時は・・・・・

 

皆、アレンさんの事、信じていたから・・・・逆に皆を怒らせちゃったんだけどね・・・・

 

でも、皆、泣いていた・・・・・・アレンさんが死んで・・・・・・

 

当然・・・・・アレンさんとリナリーさんの娘までいたよね・・・・・あの時はまだ、幼いけど・・・・

 

「そして・・・・クロスはその致命傷・・・ううん、臓器多数損傷・・・そして、多量出血のせいで、脳の記憶する細胞が死滅しちゃったんだ・・・・どういう意味かは分かるよね?」

 

リッドお姉ちゃんは少し暗い顔をしながらも、苦笑しながら、私に問う。

そして、私はお姉ちゃんの言う事がどういう事なのか、理解する。

 

「そんな・・・・・じゃあ・・・・お兄ちゃんの記憶は・・・もう・・・・」

 

「・・・・・・・うん・・・・・だけど・・・・クロスは記憶を失っても・・・クロスだったんだ。クロスは記憶を失っても、身体がクロスの願いを覚えているかのように、ヴィヴィを守ってるんだ・・・・」

 

リッドお姉ちゃんは私に馬鹿兄さんが記憶を喪失した後の事について、言う。

 

・・・・・・・・そんなになっても・・・・お兄ちゃんは・・・・・ヴィヴィお姉ちゃんを・・・

 

だけど、そんな中、私には疑問があった。それは・・・・

 

「ねえ・・・・そういえば、お姉ちゃん。何でお兄ちゃんは金髪になってるの・・・・?」

 

そう、お兄ちゃんが真紅の紅い髪から、ヴィヴィお姉ちゃんのような金髪になってる事だった。

 

だって、例え、致命傷や、脳の記憶する細胞が死滅しちゃったとしても、金髪になるはずなんてない・・・・・それなら、普通は灰色のはず・・・・なのに、お兄ちゃんは金髪だった・・・・・。

 

「・・・・実は僕にもそれについては全然分からないんだ・・・・だけど・・・・何だか、あの金髪になるの・・・何処かで見覚えがあるような気がするんだけど・・・・・・・」

 

 

リッドお姉ちゃんはお兄ちゃんが金髪になったのについては自分にも分からないって答えながらも、

何処かで見覚えがあると答える。それと同時に、私の頭の中にある物が浮び上がる。

 

 

まさか・・・・・お兄ちゃんっ!?

 

 

「あっ!ちょっと待って何処に行くの?リナッ!」

 

私は直ぐにある物を思い出して、直ぐに駆け出す。当然・・・向かう先はこの城の図書室・・・・

 

 

・・・・まさかとは思わないけど・・・・・

 

 

 

まさか・・・・あの只の・・・王族に伝わる只の”童話”が本当に起きた事だっていうの・・・・っ!?

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・。」

 

俺は無言のまま、”陛下”に報告を終えた後、廊下を歩いて行く。

 

・・・・・今や人ベルカの人間達の運命は大公が握っている。

 

人間はもはや、滅びる運命だ・・・・・・。

 

そう、大公は決めた・・・・。

 

なら、今になって勝ち目のない戦いを挑んで来たとしても無駄だ・・・・。

 

生きたいのなら・・・・大公の元で生きるしかない・・・・。

 

 

「・・・・・・ブリッツ。」

 

そんな中、俺の頭の裏に”アイツ”の笑顔が浮び上がる。

 

だが、俺はそんなんで入って来たんじゃない・・・・。

 

 

・・・・ブリッツの笑顔を・・・・守りたい・・・・・

だから・・・・・

 

「あれ?ナリ隊長。どうしたんですか?」

 

そんな中、目の前でヴァンドロイドが一人、”ヨルムガンド・ザ・ラグナロク”が俺に問う。

 

エインへルラル七将・・・・それは、今から遥か昔から存在している”ラグナロク戦争”で紅き英雄達と戦った奴等の事だ。

そして、今では俺もその一人だ。

・・・・落ちぶれた物だな・・・俺も。

 

昔、俺は黒騎士であり、誰も知る事は無いヴァンドロイドと呼ばれる存在だった。

 

そんな中、俺はとある人間と出会った。

 

いつだって、無理をしてまで皆を守ろうとする・・・・・優しき姿に・・・・・

 

そして、俺はひかれていったんだ・・・・・・

 

一人の人間に・・・・・・ヴァンドロイドである俺が・・・・・・

 

「いや・・・大丈夫だ。では、今から行動を開始する。」

 

「「「了解」」」

 

そして、総員何処かへと向け、駆けて行く。

 

だが・・・・ブリッツ。俺は君を守ると約束した。

 

だから・・・俺は・・・・・お前を探し出す。

 

お前を・・・守るために・・・・・

 

 

 

 

 

「ふう、良い朝だな・・・・・。」

 

俺は椅子から起き上がる。俺は昨日、やっぱり、雷帝の姫が椅子で寝るのはあれなんじゃないのか?と思い、眠っている雷帝の姫をベッドに寝かせ、そのまま、椅子に座って眠った。

 

といっても・・・・汚いこのベッドで寝て良いのか?って思うが、俺が起きた頃には、既に雷帝の姫の姿は無かった。

いや、というか、置手紙ならあったけどな・・・・。

 

内容は昨日の感謝についてだけだったんだが・・・・・最後の”また会いましょう・・・・それより、絶対会いましょう”っていう文字が何故か気になってくるんだが・・・・

 

「まあ、良いや・・・・・それより、運動でもするか。」

 

俺は少し動けるようになった片方の足で立ち上がりながらも、松葉杖を使いながらも、外へと出る。

 

そういえば・・・そうと、今日って確か・・・・・隊長から何か報告みたいな奴があった気がするんだが・・・・・?何だっけな・・・・?

 

 

 

「・・・・本当に行っちゃうんですね・・・・・。」

 

俺の目の前でオリヴィエが俺に言う。

俺はエインへルラル七将と戦うため、各地を周る準備をしていた。

そして、準備を終え、フリュートと共に城を出ようとしたその時にオリヴィエとクラウスの姿があった。そして、今、俺と話し合っている。

 

「あぁ・・・・・」

 

俺はオリヴィエの問いに対し、答える。

 

「クロス・・・・絶対に帰って来て欲しい・・・もし戦いが終わったら、話し合いたいしね。それと、定期的に連絡をよこして欲しいな。」

 

クラウスは俺に絶対に帰って来て欲しいと言いながらも、定期的な連絡をして欲しいと言う。

 

「ああ、分かってる。」

 

俺はクラウスの問いに対し、答える。

クラウスは俺が記憶を失くす前は連絡し合うぐらいだったが、過去の任務で知り合った親友だったらしい‧‧‧‧‧‧‧。だが確かに、クラウスと話し合った時、俺は懐かしさを感じていた。

 

「そういえば、クラウス。リッドは何処に行ったんでしょうか?」

 

オリヴィエは俺とクラウスが話し合った後、リッドは何処に居るのか?と問う。

 

「確か、昨日リナと一緒に図書館に入っていったんだけど‧‧‧多分リナに何か教えに行ったんじゃないかな?部屋にまだ帰って来てないから、図書館で眠ってるんじゃないかな?」

 

クラウスは思い出す素振りを見せながらも、オリヴィエに言う。

リナ‧‧‧‧‧‧?何処かで聞き覚えがある名だな。

 

「クロスお兄ちゃん‧‧‧‧‧‧そろそろ行かないと」

 

そんな中、フリュートが俺に言う。

 

「あぁ‧‧‧‧‧‧」

 

そして、俺は直ぐに荷物を俺の代わりに持っているフリュートの元へと歩き始める。

俺がオリヴィエ達と話している間にも、イクスヴェリアや、アレン達が戦っているはずだ‧‧‧‧‧‧‧

 

俺はフリュートの元へと行こうとしたそんな中、

 

「待ってください、クロス。」

 

オリヴィエが行こうとした俺の手を掴み、俺を引き止める。

 

「その‧‧‧‧‧‧‧クロス‧‧‧‧。絶対に帰って来てくださいね?約束ですよ?」

 

オリヴィエは俺に絶対に帰って来るように約束して欲しいと言う。

確かに、今回の任務は死亡率が高い‧‧‧‧‧。

そして、元帥でも未だに完全シンクロをしていない俺やソカロ元帥、そして、アレンや、イクスヴェリアでも生還する事は難しい。

 

だが‧‧‧‧‧‧‧

 

「あぁ‧‧‧‧‧‧」

 

俺は‧‧‧‧‧‧死ぬつもりなどない。

 

自分が信じ、そして、俺を信じてくれている者達を守るためにも‧‧‧‧‧‧

 

「では、絶対にまた生きて会いましょうっ!!クロスッ!」

 

そして、俺はフリュートと共にオリヴィエ達に背を向け、歩き始める。

 

「あれー?お兄ちゃん?何で笑ってるの?もしかして‧‧‧‧‧」

 

俺が歩いているそんな中、フリュートは俺に何故笑っているのか?と不思議な物でも見たかのように問う。

 

「?」

 

だが、俺にはどういう事なのかは解らない。

 

だが、何か意味があるという事は分かる。

 

 

クラウス‧‧‧‧‧ソカロ元帥。オリヴィエを‧‧‧‧頼んだぞ。

 

 

 

 

「あ、あった‧‧‧‧‧"紅き英雄の伝説"についての本っ!」

 

僕は驚きを隠せず、凄く分厚い本の山の中、ある分厚い本のページに書かれた物を見て驚きを隠せなくなっていた。

 

だって‧‧‧‧‧‧あの大昔から伝わる王族達が遊びで作ったと言われてるあの只の童話"であるはずの"紅き英雄の伝説"に関する本を見つけたから‧‧‧‧‧‧

 

「えっ!?本当っ!?お姉ちゃんっ!?って、キャアッ!」

 

僕が本当にあったのに驚きを隠せなくなっていたそんな中、私よりも、高い本の山を作り上げていたリナが驚きながらも、机から勢い良く立ち上がる。それにより、本の山が崩れてしまい、リナはその本の山の下敷きになる。それに対し。ソカロがリナを本の山へと救出しに向かう。

 

リ、リーリエ‧‧‧‧‧‧‧大丈夫?

 

「ぷはっ!やっと出れた‧‧‧‧‧それで、お姉ちゃん。そこには何て書いてあるの?」

 

そんな中、僕の後ろの本の海の中から、さっき下敷きになっていたはずのリナが出て来る。

 

‧‧‧‧‧‧何か何処ぞやの公園前の不死身のお巡りさんみたいだね‧‧‧‧‧‧リナの本の海からの脱出仕方。

 

「えっと何々‧‧‧‧‧。」

 

リーリエは直ぐに僕の見つけたとある歴史の記されている分厚い本のあるページに書かれた事を読み始める。

 

「そ、そんな‧‧‧‧‧‧‧」

 

そして、リーリエは驚きを隠せなくなったのか、驚いた表情でその場に分厚い本を落とし、後ずさりをし、そのまま、後ろへと倒れそうになる。だけど、直ぐにソカロがリナを支える。

 

「リーリエ‧‧‧‧‧‧?」

 

僕はリナが何故あんなに驚いたのか、衝撃的な事実なのかを知るためにリーリエの落としたかなり昔のなのか、所々、痛んでいる歴史書を拾い、僕が見つけたページを見つけ、読み始める。僕はそれを読んで驚くしかなかった。

 

 

 

 

 

そんな‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

これが‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

これがもし本当なら‧‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

クロスは‧‧‧‧‧‧‧‧っ!!

 

 

 

 

 

 

「なるほどな‧‧‧‧‧‧もうエインヘルラルが動き始めたか‧‧‧‧‧‧。」

 

俺は空を見上げ、透き通った空を見上げながらも、一人、呟く。

 

もう、あの時から何年くらいたったのやら‧‧‧‧‧‧‧

 

「だが‧‧‧‧‧‧‧刻々と"ベルカの終焉"は迫って来てるようだな。」

 

そして、俺はある方向を向く。そこには、"親父"から託されたあの銃がいつも通り銀色に光り輝く姿があった。

 

フッ‧‧‧‧‧‧"親父"はこんな時のためにこれを託したんだな。しかも、無言でよ‧‧‧‧‧‧‧。

 

 

だが‧‧‧‧‧世界の終わりは刻々と迫って来ているようだ。

 

 

俺もそろそろ動くべきようだな。

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