忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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こ、こんばんは‧‧‧‧‧‧ゼロ聖王に祝福を‧‧‧‧‧です。

すみません、かなり疲れてしまい、少し‧‧‧‧‧はい

もう、3万文字超える数前で、しかも、未だに終わりの見えないライヒ・フォルストア編

ですが、今週中には終わらせる予定です。




第23章「只、君のために・・・・」

第23章「只、君のために・・・・」

 

『ここは・・・・・?』

 

私は分からない誰もいない私が眠ったはずの牢屋の中で目を覚まします。

ですが、おかしい事に、身体の感覚があり、更には

 

ここは・・父が良く言っていた・・天国なのでしょうか・・・・・?

 

それとも、夢なのでしょうか・・・・・・?

 

ですが、確か・・私は知らない顔ですが、父上と何か知り合いだったような人にグラムの殺人ウィルスの感染を防ぐために父上が切断したあの血が止まらなかった右腕の傷口を治療してもらい、その場で疲れてしまったのか、眠ってしまったはず・・・・・

 

もしかして、手遅れだったのでしょうか‧‧‧‧‧?

 

いえ、ですが、ちゃんと‧‧‧‧

 

では、一体ここは・・・・・・?

 

『ここは、現実の世界とは別の空間で今から大昔、いえ、何万年もの昔から「ソウルヴェルト(魂の世界)」と呼ばれるソウルスパーク達の住む世界です。』

 

そんな中、私の後ろから誰か、聞き覚えのあるかのような声が聞こえて来ます。

私は誰なのか?と思い、後ろへと振り向きます。そこには・・・・

 

『ごめんなさい、少し驚かしちゃいましたね。ですが、シャル、貴方はまだ死んでなどいませんから。』

 

私の視界金色の長き綺麗に光る髪をし、優しき瞳と微笑んでるかのような笑顔で私を見る女性、いえ誰かが立っていました。

 

あの人は一体・・・・誰なのでしょうか・・・・?

 

何故私の名前を‧‧‧‧‧‧?

 

それにソウルヴェルトって・・・・?

 

 

 

 

「はあっ!」

 

僕は少しの魔力でさっき”黒い何か”を斬ろうとした時、折れてしまった刃を修正したこの対グラム用のアームドデバイスでグラムを斬る。

 

僕と黒騎士・・・いえ、フリュートさんはクロス元帥に行くように、言われ地下牢へと繋がる道をフリュートさんと共に向かって行ます。

 

僕の持つこのデバイスでは、只、一時的にグラムを麻痺させ、動かさせなくするだけ

ですが、動く事の出来ないグラムへそこに、フリュートさんが止めを刺せば完全に破壊できます。

ですが、破壊できたとしても僕達はあの”グラム”の言った”劇場”と化したこの城に力を吸い取られている状態です。

 

ですから、あまり魔力は使いたくないので、グラムとはあまり会わないようにしながら、向かっているのが、現状です。

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・」

 

ですが、力が奪われる・・・いえ、ずっと力が抜けて行くのに耐えながらもも行くのは・・・少し辛いですね・・・・・

 

「危ないっ!!」

 

そんな中、僕の目の前にて、人型のグラムが紅い爬虫類のような鋭い目をこちらへと向け、持っていた拳銃を僕とフリュートさんへと砲口を向けます。それと同時にその拳銃は火を噴きます。

僕とフリュートさん直ぐに飛んで来る銃弾を回避します。ですがその時、この”劇場”に力や魔力を吸い取られている影響か、足に力が入らず、その場で倒れてしまいます。

 

フリュートさんは僕が倒れたのに、気付き、直ぐに駆けて来ます。ですが、そんな中でも僕へとグラムの持つ拳銃から放たれる砲弾はどんどんと砲口から火を噴くように放たれながらも、僕へと続々と迫って来ます。

 

ですが・・・・・・

 

 

ここで諦めるわけには行かないんです・・・・。

 

 

ー・・・・お前は”グラムは倒せない、戦えない”と諦める奴らのような単純な奴じゃないはずだ・・・こんな所で諦めてるのなら、あの騎兵達と共に逃げているはず・・・・だが、お前は俺達の足手纏いになるのも、グラムと戦い、死ぬ事も覚悟して来た・・・・・・それに、お前は姫と国王を信じている・・・だからこそ、約束しただろ。なら、お前があいつ等を信じなくてどうする・・・・・?ー

 

そんな中、僕の頭の中にあの人の言った言葉が蘇ります。

 

そうです・・・・・・僕は・・・僕はここで・・・・諦める事なんて出来ません。

 

ー俺は君を信じてるよ。まあ、騎兵で身分の低いからって、別にそこまでしなくて良い。これからもシャルを頼むよ?ー

 

ーいつまで、アイクと一緒にいれるよう、願ってるんです。いつか、こんな戦争が終わって、ずっとアイクと一緒にいれる時が来るようにって、ー

 

 

そう、僕が信じた姫様と国王のためにも・・・っ!!

 

僕は・・・・僕はここで諦めるわけには行きませんっ!

 

ですが、それでも、僕の身体に力が入りませんでした。

 

 

動くんですっ!僕の足っ!僕の手っ!僕の身体っ!!

 

 

 

姫様を・・・国王を救出しなきゃ駄目なんですっ!早く動いてくださいっ!

 

 

ですが、それでも動く事はありませんでした。恐らく大体の魔力や力を取られ限界が来たのでしょう。

 

ですが、そんな中でもグラムがトリガーを引き、放たれる砲弾は着々と僕へと魔の手を伸ばしきます。

 

くっ・・・・ここまでなんですか・・・・・結局僕は・・・・・・。

 

僕は動く事の無い身体で、諦めてしまい、砲弾に当たる痛みを堪えるため、目を瞑ったそんな中

砲弾の飛ぶ金属音が金属にでも当たるかのような音が辺りに響くと同時に、銃声音が止まります。

 

僕は一体どうしたのか?それとも、もう死んだのか?と思い、前を見ます。そこには・・・・・

 

「だい・・・じょうぶかな?・・・・・アイク・・・・さん。」

 

何故か分からないのですが、紫電の走るデバイスのように、破壊されたかのような、グラムの砲弾に当たったのか、黒い穴のような部位から、赤黒い血が流れながらも、胸を抑えながら、膝を付くフリュートさんの姿がありました。

 

そして、ボロボロの穴の開いたコートを着る身体を伝って地へと大きな紅い染みを作り出していました。

 

まさか・・・・・

 

「そんなフリュートさん・・・・・何で・・・・・」

 

僕は直ぐに力を吸い取られて行く感覚の中、どうにか力を入れ、フリュートさんへと駆け寄ります。

 

す、直ぐに治療しないとっ!

僕は直ぐにフリュートさんの傷口に触れようとしたその瞬間、おかしな感覚を感じます。それは、フリュートさんの身体が人間の肌に触れるかのような感覚では無く、まるで、西洋甲冑に触れているかのような感覚でした。

 

こ、これは・・・一体・・・・気のせいでしょうか?何故フリュートさんの身体が‧‧‧‧

 

「・・・だい・・・じょうぶだから・・・・早く行って・・・・」

 

そんな中、フリュートさんは僕へと早く行くように言うと、黒騎士が持っていると言われるゼロデバイスであろうか、何らかの水色に光り輝く剣を杖代わりにし、地へと青電の刃を突き刺し、立ち上がります。

 

そ、そんな・・・・・

 

「そんなっ!無茶ですよっ!それに、貴方の体はグラムの砲d「良いから行ってっ!足手纏いになりたくないんでしょ?姫様と国王陛下と守るって約束したでしょ?」っ!?」

 

僕は直ぐにそんなの無茶だと言おうとします。

何故なら、グラムの砲弾をまともに喰らったんです。

もうそろそろすれば、灰化現象が起きるはず・・・・・なら、フリュートさんは・・・もう・・・・

 

ですが、そんな中、フリュートさんは僕に約束のために行くように言います。

 

「それに、私は・・・・死ぬつもりなんて・・・無いから・・・・それより、ここは私が食い止めるからっ!アイクさんは早く行ってっ!貴方の夢・・・ううん、願いを叶えるためにっ!!」

 

フリュートさんは僕にそう言うと地から、蒼電の刃を引き抜き、ゼロデバイスであろう、剣を僕へと向かって放った拳銃を持つグラムへと構えます。

 

・・・・・・・フリュートさん・・・・・。

 

「・・・・・すみませんっ!フリュートさんっ!!」

 

そして、僕はグラムへと蒼電の刃を持つ剣を構えているグラムの砲弾をまともに受けたのか、ボロボロのコートを着る身体中に黒い丸い何かが突き刺さったフリュートさんへと背を向け、地下牢へと続く道を駆けて行きます。

 

僕は・・・・・何て・・・・弱いんでしょうか・・・・・。

 

 

フリュートさんは女性でありながらも、僕を庇い、グラムの砲弾をまともに受けました。

 

それに、いつ灰化現象が起きて、死に至るのもおかしくないのに・・・・・

 

ですが・・・フリュートさんは・・・・いえ、今は早く急がないとっ!

 

姫様・・・陛下。今直ぐ救出しに行きますっ!

 

 

 

「・・・・行ったね・・・。」

 

私はアイクさんが地下牢へと急ぎ、駆けて行く姿を見届ける。

 

確かに、普通の人なら・・・ううん、通常のゼロデバイスの適合者でも、このくらい、砲弾を喰らえば、普通は死に至る。

 

だけど・・・私は”ヴァンドロイド”・・・・・・”人に近く作られた"ドロイド”だから・・・こんなの少しは平気だけど‧‧‧‧‧少しギリギリかな。

 

 

 

でも、お兄ちゃんにはこの事については黙ってる。

 

だって今のお兄ちゃんは記憶を失ってるそして、お兄ちゃんがもし、この事を知ったら‧‧‧‧‧お兄ちゃんとは‧‧‧‧‧

 

 

 

そして、私はゼロデバイスの力を体中に駆け巡らせ、殺人ウィルスを消滅させて行く。

 

でも・・・・痛い・・・・・・

 

 

 

今までだって、沢山、グラムを破壊して、怪我は色々して慣れているけど‧‧‧‧‧‧やっぱり凄く痛い・・・・・・

 

だけど・・・・・

 

「掛かって来れば・・・?私が相手だよ。」

 

私の周りにさっきよりも大勢のグラムの軍勢が姿を現す。恐らく、さっきの拳銃を持っていたグラムが呼び寄せたんだと思う。

 

だけど・・・私はここで死ぬつもりなんかない・・・・。

 

私は絶対に生きるの・・・・・。

 

 

そんな中、大勢のグラムが私へと向け、砲口を向ける。

 

一対大勢だけど・・・・・・そんな事、きっとどうにかなるっ!

 

”お姉ちゃん”が見たかったあの頃とは違うこの戦争が終わった未来を見るために・・・・・

 

私は直ぐにグラムの軍勢の砲口から放たれる金属音と共に火を噴く砲弾を回避しながらもグラムを一体、また一体と痛みを堪え、更に力が抜けて行くのを堪えながらも、フェッターシュヴェルト(剣士の剣)を振るい、真っ二つに斬りさきながらも、グラムを破壊して行く。

 

だから、私は生きる・・・・ううん、生きてやるっ!”お姉ちゃん”が見たかった争いの無い皆が幸せに暮らす未来を見るためにっ!!

 

 

そして・・・・クロスお兄ちゃんの隣にずっといるためにっ!

 

 

 

 

 

「おい・・・・本当に良いのかよ・・・・?このまま・・・行っちまって・・・・・」

 

俺が崖へと登る中、俺の後ろへと付いて来る俺の同僚の一人が聞いて来る。

俺と俺の同僚達、騎兵は崖を登っていた。当然、このライヒ・フォルストアから出るためだ。

 

「ああ、さっきも言ったはずだが・・・・?」

 

俺はアイツに返事を返す。

アイツなんか、どうだって良いんだよ・・・・

 

姫様と国王は”死んだんだ”・・・・・・・。

 

グラム相手に身体強化魔法を施したとはいえ、生身で戦うなんて、死にに行くようなもんだ。

 

それなのに・・・・・・アイツは・・・・・・

 

 

ー確かに、そうかもしれません・・・・・グラムを相手にするのなら、普通自殺行為です。国王も姫様も生きているか、わかりません。ですが・・・・僕は姫様を・・・・国王を信じてます。ですから、僕はその可能性に掛けるんですっ!!ー

 

 

そんな中、俺の頭の中に、またあの記憶が蘇る。

そう、それはアイツがあの黒騎士共と国王と姫を助けに行くため、城へと向かおうとしたその前に念話を使って俺へと話したアイツの言葉だった。

 

 

ちっ・・・調子乗りあがって・・・・・・お前にだけかっこ付けさせるのは、ごめんだ。

 

 

「うん・・・・?何処に行くんだ?アロイアス?」

 

そんな中、俺に一人の騎兵が話し掛けて来る。

だが・・・・こいつ等を巻き込むわけには行かねえな。

 

「トイレだ、先に行っていてくれ。それとも、お前俺のあれを見たいのか?」

 

俺は同僚達にトイレだと答える。

もし、見たいと言った奴・・・絶対同性愛か何かだろ・・・。

 

「そ、そうか・・・・早く行って来いよ。ここもまだグラムがうようよいるからな・・・・。」

 

だが、結局予想は外れ、同僚達は俺に行って来いと答える。

 

そりゃねえぞ。まあ、同性愛がいないだけでも一安心だな。

 

そして、俺はあそこへと向け、駆け始める。

 

 

何処かって?

 

 

そりゃ、当然・・・・・城だ。

 

 

アイツばかりにカッコいいとこ、見せ付けるわけには行かんからな。

 

 

 

 

 

それに・・・・

 

 

 

 

姫様にとって、大切な人であるお前を・・・・死に急いで姫様を悲しませるわけには行かねえんだよっ!!

 

 

 

 

 

 

 

「フフッ、そうですっ!!その動き、私をもっと私を楽しませてくださいよっ!!名も無き黒騎士っ!!」

 

アイツは俺にそう言うと、俺を指さす。それとを合図に、アイツの周りにいる漆黒の黒い生き物のようにうごめく"何か"は俺へと、黒いスライム状の身体を伸ばし襲い掛かって来る。

 

「ハァッ!!」

 

俺は直ぐにカリバーンを振るい、黒い生き物のようにうごめくアイツらをなぎ払おうとするが、黒い生き物のようにうごめく、アイツらは直ぐに形を変え、分裂すると、丸くなり俺の振るう迫り来るカリバーンの刃を巧みに回避し、襲い掛かって来る。直ぐに俺は横に回避する。

だが、俺はその場で膝を付いてしまう。

 

ぐっ‧‧‧‧‧‧‧

 

 

「フフッ、いつまで持つでしょうかね?時間が過ぎれば過ぎる程、貴方の魔力や、生命エネルギーはどんどんこの私の"劇場"に吸い取られて行きます。勿論、この劇場の中であの育児無しのお二人さんを探し回る貴方の連れも、これこそ、良く言われる"背水の陣"という物でしょうかね~?貴方の勝ちか、それとも、私の勝ちか‧‧‧‧‧実に面白くなって来たと思いませんか?」

 

アイツは俺に何処からか、黒き漆黒の光沢を放つ黒いナイフ、いや、棘に似た無数の針を俺へと向け、飛ばす。

俺は直ぐにその場から、横へと回避し、身体操作で力が入らない身体を動かし、アイツへと向け、駆ける。

 

 

 

アイツは俺に腕から、黒いうごめく"何か"が姿を現すと同時に何か剣を持つような姿勢をしながらも、駆けて来る。それと、同時にアイツの周りにうごめき、霧のように、アイツの纏う"黒い何か"はアイツの掴むかのような動きを見せた手へと集まり始める。そして、俺へとアイツは何も無い柄空きの霧状態になっている"黒い何か"を纏う手を振るう。‧‧‧‧

 

「っ!?」

 

その瞬間、俺は足元に異違和感を感じる。

俺は直ぐに足元を見る。そこには俺の足に噛み付いている何らかの植物‧‧‧‧いや、食虫植物に似た黒い何かがブーツ越しに俺の足に噛み付いていた。

それと同時に足元から力が抜けて行くのを感じ始め、それと同時に足元から力が無くなるかのように、俺はその場に膝を付いてしまう。

 

くっ‧‧‧‧‧!?

 

「フフフッ、エインヘルラルが一人である私に一人で挑んだだけでも、勇気あるお人ですが、結局、この"劇場"が只、魔力を吸い取るだけの物では無い事に気付きませんでしたね。この劇場は生命エネルギーすらも吸い取るとさっき言ったばかりだというのに」

 

アイツは俺に言うと、霧状態となった"黒い何か"纏う剣を振り上げる。

 

ぐっ‧‧‧‧‧‧身体が言う事を効かない‧‧‧‧‧‧

 

やはり、ここに長時間居すぎたせいか、魔力や、アイツの言う生命エネルギーを取られ過ぎたよう、だな。それに身体操作もあまり持ちそうにないな‧‧‧‧‧‧‧

 

「おやおや?ですが貴方、少しおかしいですね~?‧‧‧‧ゼロデバイスを所持しているとはいえ、通常の黒騎士ならば、もうとっくに今頃なら枯れてしまうのに、貴方は未だに枯れてはいない。むしろもっと輝いていく気がしますね。まるで、取っても、取っても、無くなる事が無い"雑草"のように」

 

そんな中、アイツは俺を見ながらも、機械的な無表情の顔だが、何か疑問を抱くかのように言う。

 

もっと‧‧‧‧‧輝く?

何の事だか、分からないが‧‧‧‧‧‧

 

「何の事だか分からないが、俺はお前のおしゃべりと踊りに付き合っている場合程、暇じゃない‧‧‧‧行くぞっ!」

 

俺は持つか、どうだか分からないが魔力による身体操作を使用しながらも、カリバーンで足に喰らいついている食虫植物を真っ二つに切断し、アイツの後ろへと回り、カリバーンを振るう。

 

「フフッ、そう来ましたか。」

 

だが、後ろへと周り込んだ俺へとアイツは自分の合図と同時に地面から、数え切れない程の黒い薔薇らしき植物が生え、薔薇の特徴である茨城の棘を飛ばして来る。

 

「トウッ、ハァッ!」

 

俺は直ぐに飛んで来る棘を全て真っ二つに斬りながらも、後ろへと、跳びながらも、後退し、体勢を立て直し、アイツへと向け、駆けて行き、アイツにカリバーンを振るおうとするが

 

「ですが、所詮、貴方はこの"劇場"の役者にしか、過ぎません。何故なら、ここは私が主役である私のステージなのですからっ!」

 

だが、アイツは俺の目の視界から、カリバーンの刃に当たらず、大きな音を立てながらも、姿を消す。煙が晴れるとそこには大きな穴があったが、直ぐに黒い"何か"が大きな穴は直ぐに塞がれる。さっきの大きな穴からして、恐らくは、アイツは穴を掘り、地面の下に潜り込んだんだろう。

俺は直ぐに辺りを見渡し、アイツが何処から現れるのか、探す。

 

だが、そんな中

 

「何処を他所見しているのですか?」

 

俺の耳に後ろから聞き覚えのある、いや、アイツの声が聞こえて来る。俺はそれに直ぐに反応し、カリバーンを振るおうとするが、その瞬間、何か大きな衝撃波が俺の身体を襲う。そして、俺は遠くへと勢い良く飛ばされ、壁にクレーターを作ると同時に、その場に倒れてしまう。

 

どうやら、アイツは自分を螺旋状に自分を回転させる事で、小規模だが、竜巻を起こし、俺を吹き飛ばしたようだ。

 

 

俺は、直ぐにカリバーンを杖代わりに立ち上がろうとするが、

 

「っ!?」

 

その瞬間、足元と手に"黒い何か"がまとわりつき、俺はその場で捕縛され、動けなくなる。

 

「おやおや?もう終わりなのですか?まぁ、他の黒騎士や、人間共よりも私と長く踊れた時は、面白い展開が見れるんじゃないかと、期待していましたが、結局、"役者は劇場の脚本には逆らう事は出来るという面白い所が見れませんでした。」

 

アイツは俺に刻々と近づいて来る。そして、俺の一歩手前で立ち止まると、俺へと黒き漆黒の金属特有の光沢を持つ刃を持つ剣の刃を向ける。

 

「ですが、もう用済みです。愚かな役者は劇場に必要なんてありませんからね‧‧‧‧‧それに、力尽きましたので、面白くもありませんし」

 

アイツは剣を上へと振り上げる。

 

「ですから、貴方はこの劇場の肥やしとなりなさいっ!死になさいっ!!愚かな役者よっ!!」

 

アイツは俺にそう言うと、上へと振り上げた漆黒の剣を俺へと振り下ろす。

 

 

だが‧‧‧‧‧‧残念だ‧‧‧‧‧‧。

 

「おや、意外ですね。いつの間に、"縄"を解いたのですか?」

 

俺はカリバーンでアイツの振り下ろした漆黒の剣を受け止める中、アイツは小さく笑いを上げながらも、言う。

 

「さあな‧‧‧‧‧‧だが、ある奴が言うには、俺は元々はクラウン(道化師)だったらしい‧‧‧‧‧ハァッ!!」

 

俺は直ぐにアイツへとカリバーンを振るい、アイツの持つ漆黒の剣を弾き飛ばす。

こんな時にアレンから記憶を失って、もう一度教わった道化時代の技術が役に立つとはな・・・・・・

 

 

「おや?剣が」

 

「ハァッ!!」

 

俺は直ぐにアイツへとカリバーンを振るう。アイツの身体はそのまま、真っ二つに斬りさかれる。

 

だが‧‧‧‧‧‧

 

「おやおや、油断してしまいました。まさか、雑役の役者では無く、主役を助ける辺りの脇役だなんて。」

 

「っ!?」

 

俺が直ぐに状況を理解し、振り向いた頃には、既に衝撃により、身体ごと吹き飛ばされていた。

 

だが、アイツの気配だけは消えていなかった。

 

そして、俺はそのまま、また壁へとクレーターを作りながらも、その場に叩きつけられ、重力に身体を任せ、その場に着地し、膝を付いてしまう。

 

 

「はぁ、私もいつから人間共にそこらの"稚魚"共と一緒にされてしまってたんでしょうかね~?まさか、この私を倒せたと思ってたんですか?」

 

俺は直ぐに目の前を見る。俺の視界に写った物、それは真っ二つに斬りさかれた上半身と下半身の斬りさかれた部位から何らかの黒い怪しき光と共に、斬りさかれた上半身と下半身がゆっくりと、元のあるべき姿へと戻って行く。

 

「私はエインヘルラル七将が一人、エイクスニル・ザ・エインヘルラル。そこらの稚魚共のように、そんな只の"木の棒(ゼロデバイス)"で私を倒すなんて‧‧‧‧‧ほんと、今の人間共は馬鹿々しいですな。我々エインヘルラルは死ぬ事も、老いる事も無き、"不死身"であるというのに、それでも、私共と無謀な勝負を挑むのでしょうか?貴方達、人間は」

 

 

アイツは俺へと向け、大きな、笑い声を上げ、言う。

 

不死身‧‧‧‧‧‧‧か。

 

「おや?どうなされたのですか?」

 

アイツは俺の姿を見ながらも、何か疑問を抱く。

 

何を言うかと思えば・・・・そんな事か・・・・・。

 

 

「何を言うかと思えば、只の幻にしか過ぎない物か・・・・・・・。」

 

「おや?貴方、私を見縊っているのですか?」

 

アイツは俺に問う。

 

・・・・さあな。だが、最初にも言ったはずだ。

 

「俺は迷う気は無い・・・・・どんな奴が敵であろうと目の前に敵が現れたのなら、叩き斬るだけだ。」

 

俺はカリバーンを杖代わりにし、立ち上がる。

 

それに・・俺はここで死ぬつもりは無い・・・・・・・。

 

例え、お前が不死身であろうと・・・・俺はお前が完全に動かなくなるまで、叩き斬るだけだ・・・・。

 

「フフッ・・・・・・・・フフフッ・・・・・・フゥーハハハハハハハハッ!!!!」

 

だが、その時、アイツが何か、狂ったかのように奇声に近いかのような笑い声を上げる。

 

「名も無き黒騎士よ・・・・・貴方、ほんと面白いですねっ!まるであの何百年前、私共と戦った”ゼロナイト”のようではないですかっ!」

 

アイツは今まで何も変わらなかった顔の表情を変え不適な笑みを浮かべながらも、笑い上げながらも、俺の事を”ゼロナイト”のようだと言う。

 

”ゼロナイト”・・・・・?

 

フリュートやフランツもそう言っていたな・・・・・・一体、どういう事だ・・・・・?

 

 

・・・・・何故かは分からんが、何処となく、懐かしさを感じる名前だな・・・・・・。

 

「良いでしょうっ!では、この私、死に急ぐ美しき貴方の決意に、それに相応しいおもてなしをしてやらねば・・・・・良いでしょう。」

 

アイツは俺に不適な笑みを浮かべながらも、笑い、上へと軽く跳ぶ。アイツはそのまま、何も無い中、空中へと浮遊し始める。

 

「では見せてあげましょうっ!我が真の姿をっ!!・・・ハアッ!!」

 

アイツは俺にそう叫びながらも言う。それと同時に、アイツの周りに黒き何らかの光の粒が発生し、アイツを包んで行き、みるみるうちに黒き俺よりも巨大な光の玉と化す。

 

 

 

 

 

 

パリンッ

 

 

そして、ガラスが割れるような音と共に黒き漆黒の光の玉に亀裂が入り、中から、巨大な黒い足、手が飛び出す。そして、紅色に怪しく光る目が黒き光の玉にて、姿を現す。

 

「ぐっ!」

 

俺はその場に膝を付いてしまう。

 

だが・・・・・・何だ・・・・?

 

さっきよりも身体から力が抜けて行く感覚が強くなっている・・・・・・。

 

俺が何か大きな違和感、いや、力が抜けて行く感覚がもっと強くなっていたそんな中、黒き漆黒の光の玉の亀裂がやがて、大きくなり、完全に割れ、黒き何らかの光の玉の中から、巨大な紅く光る目、顔が姿を現す。

そして、黒かった身体はやがて、自分だけの色、形、姿を取り戻して行く。

 

やがて、俺の視界に写った物、それは神話上にて、良く出るような巨人のように巨大であるが、鹿を思わせるかのような顔、角等、特徴的な部位だけは変わらず、漆黒の金属のような光沢、そして、デバイスを思わせるかのような機械的な部位を持つ身体のいたる所には漆黒の蔦が生えており、その先端からは紅い薔薇が咲き何らかの光の粒を中へと取り込むかのように取り込んでいた。

 

「コノマコトノスガタヲシタノハ、ナンネンブリデショウカネ?ソレニシテモマルデアナタガハエノヨウデスネ~」

 

アイツは俺を見ながらも、言う。

俺は直ぐにアイツを叩き斬るため、立ち上がろうとするが、力が吸い取られて行く方が強く、立ち上がる事が出来ず、カリバーンを杖代わりにしながらも、どうにか、立つ。

 

「フフフッ、サッキマデノイセイハドウシマシタカ?名モ無キ黒騎士。」

 

アイツはカリバーンを杖代わり俺を紅き怪しげに笑みを浮かべる瞳で見ながらも言う。

 

恐らく、力が出ない原因は、あのアイツの体中にあるあの光を吸収している花のようだ・・・・・。

 

「余所見ヲシテイルヒマナンテナイデスヨ?」

 

「っ!?」

 

そんな中、俺の目の前に何か巨大な物が迫って来るのを感じる。俺は直ぐに力の入らない身体を微弱しかない魔力での身体操作で動かし、横へと回避するが、それと同時に何らかの物に殴り飛ばされるかのように、衝撃波により、吹き飛ばされる。アイツの腕が俺の方に向いている事から、アイツは俺に何かをしたのだろう。

 

 

「くっ・・・・・はあっ!」

 

直ぐに空中で、体勢を立て直し、俺はアイツへと身体操作による操作で、壁を三回蹴り、アイツの頭上に跳び、カリバーンを振り上げ、アイツの顔ごと叩き斬ろうとするが・・・・

 

「ズジョウニゴチュウイヲナサレマシタカ?」

 

「がはっ!」

 

アイツが俺にどういう事なのか、警告をしてくる。それと同時に、何らかの重さにより、俺はそのまま、地へと落ちてしまう。

 

ぐっ・・・・・・

 

「オヤオヤ、サッキマデワタクシニホエテイタトイウノニ、ドウシタノデスカ?サッキマデノイセイハ?ソレニワタクシヲタタキキルンジャナカッタンデスカ?」

 

アイツは俺へといつからか、変化した銀色に光る光沢を持つ刃を持ちし、剣を振るう。

 

俺は直ぐに回避しようとするが、

 

「ぐっ‧‧‧‧‧‧これは」

 

俺は身体の上から来る何らかの重みを感じ、見る。俺の背中、そこには蔦が張り巡らされており、それは地面へと続いていた。

恐らく、アイツが俺に当てた物、それは"何らかの植物 種"だ。横に落ちてある殻を見て、俺はどういう事か、悟った。

 

 

「フフッ、デハ、コレニテ終幕トシマショウカ。面白イトハオモッタノデスガ、結局ツカエモシマセンデシタネ。」

 

アイツは俺にそう言うと、あの巨大かつ、銀色に光り輝く金属特有の光沢を持つ刃を持つ腕が変化した剣を俺へと振るう。

 

 

 

 

そして、大きな何かに押し潰されるかのよな痛みが身体に襲い掛かると同時に俺の意識はそこで途切れてしまった。

 

 

ぐっ‧‧‧‧‧‧‧俺は‧‧‧‧‧‧まだ‧‧‧‧倒れるわけには‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

『あの‧‧‧‧‧‧‧貴方は一体‧‧‧‧‧‧?』

 

私は目の前に居る金色の長い光る髪をし、水色の綺麗な瞳をした女性に聞きます。

 

一体誰なのでしょうか・・・・・?

 

それに、ソウルヴェルトとは・・・・?

 

「あれ?貴方、私の事、知らないんですか?」

 

ですが、そんな中、あの人は私に私と出会った事があるかのように首を傾げながらも聞いて来ます。

 

一体・・・・どういう事なんでしょうか・・・・・・?

 

「あの・・・それは一体どういう事なんでしょうか・・・・?」

 

私はあの人に問います。

 

ですが、一体どういう事なんでしょうか・・・・?

 

「・・・・・いえ、やっぱり、何でもありません。そうですね。まずは説明しないと・・・・」

 

あの人は私に何かを説明しようとしたその時、いきなり、大きな揺れが起き始めます。

私はいきなりの大きな震動で、その場に姿勢を崩してしまい、座り込んでしまいます。

ですが、少しした後、震動は収まり、私は立ち上がります。

 

・・・今の震動は・・・・一体・・・・・?

 

「時間があまり無いようですね・・・・・。」

 

ですが、そんな中、あの人は険しい顔をしながらも、言います。

 

時間があまり無い・・・・・?

 

「あの・・・それで、貴方は一体・・・・?それに、さっきの揺れは一体・・・・?」

 

私は目の前に立つあの人に誰なのか、そして、さっきの震動は何なのか?と問います。

 

『さっきのは・・・・・あれはエインヘルラル七将の一人、エクスニル・ザ・エインヘルラルが真の姿で誰かと戦い、発生している余剰エネルギーの影響により、ソウルヴェルトにまで空間振動が引き起こした物・・・・。そして、この国家の・・・・いえ、ライヒ・フォルストアのソウルヴェルトが崩壊し始めているのです。このソウルヴェルトが崩壊し始めているという事は、この世界と結合している国家が消えようとしている証拠・・・・。』

 

「この国家・・・・・ライヒ・フォルストアが崩壊・・・・っ!?」

 

あの人の言葉に私は耳を疑うしか、ありませんでした。

 

ライヒ・フォルストアが・・・崩壊ですって・・・!?

 

い、一体何を言っているのでしょうか・・・・?

それに、仮にもここは国家であり、大きな島なんですよっ!?

そんなの、不可能に・・・・・

 

「ええ・・・・・・ですが、アルハザードの技術を持つ者なら・・・国家一つ吹き飛ばすくらい、容易い事です。それに、アルハザード以外にも、向こうには”一万年前の理想郷”の・・・・・」

 

あの人が私に何かを話そうとしたそんな中、また、震動が起き始めます。ですが、直ぐにまた収まります。

 

「時間がありません!目を覚ましたら・・・ディルクと・・・・あの人と皆と共に、このライヒ・フォルストアから逃げてくださいっ!」

 

あの人は何か焦っているように、何かを察知しながらも、私に言います。

 

い、いきなり言われましても・・・・・

 

「で、ですが・・「シャル」っ!?」

 

私はどういう事なのか、説明して貰おうとあの人に聞こうとしますが、その時、どういう事なのか、あの人はあの人を抱きしめます。

 

ふ、ふぇ!?い、一体どうしたんですかっ!?

 

「お願いします・・・・・私を信じて・・・・・シャル。もう直ぐすれば、貴方を・・・貴方達を助けにあの子が来るはずです・・・・・・自分の命を掛けて・・・・。」

 

 

この人の言う”あの子”とは一体誰なのでしょうか・・・・・?

それに命を掛けてって・・・・・・

 

 

私は私を抱きしめているこの人の言う”あの子について、考えます。ですが、そんな中

 

ー姫様、お怪我は・・・・・?ー

 

私の頭の中にある人の顔が浮かびます。

それはあの時・・・・・いえ、私が初めてあの人・・・・アイクと出会った時の笑顔でした。

 

まさか・・・・・・

 

「・・・・・このライヒ・フォルストアは既にあのエイクスニル・ザ・エインヘルラルの手により、この世界の大地そのものの魔力、養分、全てを吸い取り、死の無き生き地獄の世界にするための兵器なっています。あの人も・・・・・ディルク達も死んでしまいます。そして、貴方の大切な人も・・・・・」

 

貴方の大切な人・・・・・!?

 

そんな中、私の意識に『ジジッ』というノイズ音が走り始め、意識が朦朧としていきます。

 

 

一体・・・・・な・・・に・・・・・を・・・・・?

 

「・・・・・ディルクを・・・『ジジッ』・・・・・皆を・・・『ジジッ』・・・頼みますね・・・・・・・私の大切な―-――。」

 

「っ!?」

 

ですが、そこで、私の視界は真っ暗になりました。

 

それと同時に、どんどんと何か身体の感覚が戻って来ます。

 

そして、右腕の痛みも・・・・・・

 

 

私は重い目蓋を開け、身体を起き上がらせます。

 

「うん?シャル・・・・?もう大丈夫なのか・・・?もう少し眠ってて良いんだぞ・・・・?」

 

起き上がると目の前には、父上と私の右腕の治療をしてくださったあの人の姿がありました。

 

 

・・・・さっきのは・・・・夢・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー・・・・・ディルクを・・・『ジジッ』・・・・・皆を・・・『ジジッ』・・・頼みますね・・・・・・・私の大切な―-――。ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが、そんな中、私の頭の中を横切るのは、あの人が最後に言葉った言葉でした。

そして、私の手に何か、金属のように冷たい違和感を感じます。私は何か?と思い、私の握り締めていた手を開いてみます。そこには何らかの、いえ、良くアームドデバイス等に使用されていた大臣がデバイスの構造を教えてくれた時に見たあのデバイスのメモリと瓜二つの物が握られていました。

 

これは・・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは本当に夢なのでしょうか・・・・?

 

 

 

 

 

・・・あれが本当に夢だとしても・・・・何故か、私にとって・・・・夢と思えません・・・・。

 

 

 

 

 

 

何故なんでしょうか・・・・・?

 

 

 

 

 

何故か・・・・あの人を何処かで・・・・私は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

『本当に・・・君はこれで良かったのかい・・・・?僕の力でなら君をあの子と一緒に現実世界に帰して、生き返らせる事だって出来たのに・・・・・それに、君は・・・・』

 

あの子を・・・・・シャルを元の世界にある身体に返した後、蒼き鎧に身を包み、緑色の瞳、そして、赤い短いショートヘアーをした男性・・いえ、百年前の”あの人”が私の目の前に姿を現し、私に本当に良かったのか?と聞きます。

 

ええ・・・確かに貴方の言う通り、私はあの子と・・・・あの人・・・・ディルクと傍にいたかった・・・・そして、ディルクと共にあの子の成長見届けたかった・・・・・・・ですが・・・・・。

 

『ええ・・・・・確かに。貴方の言う通りです。私はあの子と一緒にいたかった・・・・あの人と・・・・ディルクと一緒にあの子の成長を見届けたかった・・・・・ですがそれじゃ駄目・・・・・そうすれば、あの子は一番重要な所が弱くなってしまいます・・・・・・それに、貴方にとって、死人は生き返らせてはならない存在・・・・・・それに、貴方にだって、貴方にしか、出来ないやるべき事があるんじゃないですか・・・・・?』

 

私は目の前に立つ”あの人”・・・・いえ、一万年前の”蒼き英雄”に問います。

 

 

死人は生き返ってはならない・・・・・・。

 

 

そう、それは、禁じられた行為です。それに、仮にも私が傍にいれば、今まで強かったあの子が、一人での寂しさに打ち勝ったあの子が弱くなっていきます。

 

 

 

それにあの子には・・・・・・・シャルにはもう既に仲間、皆、そしてあの子がいますから・・・・・。

 

 

 

 

『・・・・もう・・・時間のようだね・・・・。』

 

そんな中、私の足から、感覚が消えて行くのを感じます。

 

とうとう・・・・このソウルヴェルトにいれるのも限界が来たようですね・・・・。

 

『はい・・・・そのようですね・・・・・・。』

 

私は目を瞑ります。

 

 

ーフフッ・・・貴方、この子の名前、どうしますか・・?ー

 

ーそうだな・・・・・昨日、大臣・・・いや、義父・・・いや、大臣で良いか・・・まあ、大臣と一緒にスゲー図書館の本を漁りまくって探してな・・・・・その・・・・何だ・・・『見つからなかったんですよね?』ギクッ!?な、何故それを・・・・・ー

 

 

ーフフッ・・・・だって、私は今は貴方の妻ですから。伊達に長年一緒にいるわけじゃありません・・・・・そうですね・・・・”シャルロッテ”・・・何てどうでしょうか・・・・?-

 

 

ーシャルロッテ・・・・か。意味は自由な者・・・か-

 

 

ーはい・・・・・・この子には王族の関係とか、貴族だとか、何物にも縛られず、生きて欲しいんです。そして・・・・この子だけの幸せを掴んで欲しいから・・・・・-

 

 

そんな中、私の頭の中あの時の記憶が蘇ります。

それはシャルがまだ‧‧‧‧‧生まれてもない頃、シャルの名前を考えている時の記憶でした。

 

 

フフッ・・・・・・あの時のディルクったら・・・・・・

 

 

出来れば・・・・ディルク・・・・私は貴方と・・・・・あの子の成長を・・・・・・見守りたかった・・・・・・。

 

 

 

だけど・・・・・・ディルク・・・・・・・ごめんなさい・・・・・。

 

 

もう私は貴方とは・・・・・・

 

『・・・・それじゃあ・・・・”僕からの最後のプレゼント”は受け取ってくれるかな・・・・?』

 

そんな中、あの人・・・”蒼き英雄”は私に最後のプレゼントは受け取ってくれるのか?と微笑みながらも、話し掛けてきます

 

 

 

 

 

 

”最後のプレゼント・・・・・・・?”

 

 

 

 

それは一体・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・ここまで来れば・・・・・」

 

僕は辺りを見渡しながらも、グラムが追って来る姿が無い事を確認します。

 

フリュートさんを置いて行き、僕はひたすら、追っ手から、逃げました。

 

逃げて逃げて逃げまくって・・・・・・・・

 

 

ですが・・・僕は・・・・・一人の女性すらも守る事すら、出来ませんでした・・・・・。

 

 

フリュートさんはあの化け物集団と呼ばれている黒騎士の一人です。黒騎士は皆、外道な人ばかりって良く聞いていたんですが・・・・あの人・・・いえ、あの人達は違っていました。

 

それに、あの人も・・・・・・化け物じゃなくて、”人間”であり、女性なんです・・・・・。

 

あんなに撃たれていたのにあの人は・・・・・

 

 

いえ、ですが、今は姫様と国王をっ!

 

「しまったっ!?」

 

ですが、そんな中、僕はいつの間にか、グラムに囲まれてしまいます。

 

くっ!?いつの間に・・・・

 

「うぐっ!?」

 

ですが、そんな中、僕は立ち上がれなくなります。

 

ぐっ!?こ、こんな時に何で・・・・!?

 

「ぐっ・・・・・動けっ!動くんですっ!」

 

僕は直ぐに身体を動かそうとしますが、動く事すら、ありませんでした。

 

そして、僕へとグラムが動く事が出来ないのに、気付き、ゆっくりと僕へと向け、歩いて来ます。

 

ぐっ・・・・どうしてこんな時に僕は何も出来ない程に弱く・・・・・・

 

 

 

 

 

どうして、皆のように強くも無いのでしょうか・・・・・?

 

 

 

 

 

そして、僕は結局足手纏いにまでなって・・・・・・・国王と姫様の信頼さえも裏切って・・・・・

 

 

 

 

 

僕は一体・・・・今まで何のために・・・・・生きてきたのでしょうか・・・・・?

 

僕の両親は戦争で亡くしてしまい、僕は孤児となりました。

 

そして、全て生き地獄のようでした・・・・・・・。

 

 

 

 

もう辛い事なんて、忘れたく、楽になりたくて、父上と母上の墓の前で自殺を図ろうとしたその時、

 

 

ーお、おいっ!何してんだっ!馬鹿野郎っ!-

 

 

あの人・・・・・いえ、町を見回っていた変装していた国王が僕を止めました。

最初は誰だか、分かりませんでした。そして、その時の僕は全て嫌な事を忘れたかった・・・・・・ですから、僕はあの人に怒りをぶつけました。ですが・・・・・・

 

ー離してくださいっ!僕は・・・・・僕はもうっ!「甘ったれるんじゃねえっ!!」っ!?」

 

ーお前は・・・・お前は親から貰った命を捨てる気なのか・・・・?お前は・・・・必死になって、命を掛けてまでお前を守った両親の努力を無駄にする気なのか?そんなの、神が許そうが、何だろうが、俺は絶対許せねえっ!それに、お前の父親と母親はそんな事、望んじゃいねえ。それに、嫌な事を忘れる?それは逆だろうが、死ねば、全てが楽になるっていう物じゃない。むしろ、只の後悔感に襲われ、更には、お前の両親に罵倒されるだけだ。ー

 

ーなら、僕はどうすれば良かったんですかっ!僕は・・僕何か・・・「そうか、なら、俺にその命、預けて貰おうか。」え・・・・・?-

 

ーお前はその命を捨てようとしていた・・・・・なら、その命、俺に預けてくれないか?どうせ、いりやしないんだろ?それに・・・俺はお前を必要としてる。ぴったり合う奴っぽいからな。-

 

ですが・・・その時、あの人・・・国王の言葉が僕を止めました・・・・・

 

 

もし、国王がいなければ今の僕はいませんでした・・・・・・。

 

 

そして・・・・・

 

 

 

ー・・・・アイクさん。-

 

ーはい・・・・?何でしょうK・・・・ひ、姫様!?い、いきなり僕に抱きついてどうなされたのですか!?ぼ、僕は汚N『汚くなんてありませんよ。アイク。それに、人間が皆、綺麗なはず、ありませんから?』そ、そうですか・・・ですが、何故僕に・・・・・?-

 

ーいえ・・・・実はその・・・・・いつまで皆と一緒にいれるのか・・・怖くなっちゃったんです・・・・だって、アイクは一番位の低い騎兵ですよね・・・・?それに、皆も、騎士だし・・・・もし、戦争が起きたら、いつ死んだっておかしくありませんから・・・・その怖くなるんです・・・・・・・って、アイク・・・・?-

 

そして・・僕は・・・・・・・あの人の・・・姫様の悲しむ姿を見たくありません。

 

ー大丈夫です・・・・・僕は弱い・・・いえ、物凄く弱いかもしれません・・・ですが・・・・・絶対皆で生き延び、貴方の傍に居続けます。ですから、心配しないでください。それに、僕、逃げ足には自信がありますからー

 

僕は姫様と・・・・国王を・・・・守ると誓いました。

 

 

 

国王からは命の大切さを教えられ・・・・・・

 

 

 

姫様からはどんな状況になっても、決して諦めない心を・・・・・

 

 

 

なのに、僕は・・・・大切なあの二人を・・・・・・・

 

 

 

守ると誓った、そして、傍にずっといると誓ったあの二人を裏切りました・・・・・・。

 

 

 

 

すみません・・・・・国王陛下。・・結局、僕は・・・・何も出来ず、本当の人間の屑でした・・・・・。

 

 

姫様・・・・・・僕は結局何も・・・・・・

 

そんな中・・・ついには、人型のグラムが目の前に立ち止まり、片手に持つ拳銃の銃口を僕へと向けます。

 

もう終わりのようですね・・・・・・・・。

 

そして、僕は静かに眼を瞑ります。

 

 

 

結局、僕は・・・・・只の屑でした・・・・・。

 

 

姫様と国王の努力すらも水の泡にし、

 

 

 

誓いすらも信頼すらも裏切り・・・・・

 

 

 

 

僕は・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、テメエ。こんな所で何諦めてるんだよ。姫様と国王を救出するんじゃなかったのか?」

 

ですが、そんな中、僕の耳に聞き覚えのある声が聞こえて来ます。

僕は直ぐに驚きを隠せなくなり、目を開けます。

 

だって・・・・・その声は・・・・・

 

「よっ、屑・・・・・いや、俺も結局屑なんだから、人の事言えないけどな」

 

僕の視界に写った物、それは・・・・

 

 

僕に黒騎士と共に行くのに、反対したはずの

 

 

そして、今は通常ならば、ここには居るはずの無い

 

 

 

黒髪のショートヘアーに不機嫌そうな何時もの瞳、そして、銀色の西洋甲冑を覆った男性、アロイアスがグラムを剣状の対グラム用アームドデバイスで真っ二つに斬っている姿でした。

 

「おらっ!」

 

アロイアスは対グラム用の剣状のアームドデバイスを振るい、周りにいた人型の大きさのグラムへと向け、青き衝撃波を飛ばします。グラムは衝撃波に当たると同時に、カマイタチにでも遭うったかのようにその場でバラバラに斬られ、残骸がその場に落ちます。

 

ですが、対グラム用のアームドデバイスは只、一時的に活動不能に追い込むだけであり、グラム自体を完全に破壊する事は出来ません。

 

ですが、それより・・・・・・・

 

「どうして・・・ここに・・・・・?」

 

僕はアロイアスにどうしてここにいるのか?と問います。

 

「さあな?俺がそんなもん知るかよ。だが・・・・・」

 

アロイアスは僕に知らないと言うと、僕を立ち上がらせ

 

「お前が死ねば、姫様と国王が悲しむ。それに俺も今じゃ、人間の屑になっちまったけどな。んだが、後悔はしねえ。戦友(とも)を捨てて行く方が俺から見れば、もっと屑だからな。」

 

と口を微笑ませながらも、答えます。

 

アロイアス・・・・・

 

「それに、屑も集まれば、山になるし・・・それより、急ぐぞっ!ここ、何か力を吸い取られる場所みたいだからな。」

 

アロイアスは僕にそう言うと、僕を担ぎ、とある方向へと駆けて行きます。

 

ですが、その方向は僕が牢獄へと向かおうとしていた方向でした。

 

担いで逃げるのは今までだって良くありました。

 

ですが・・・・・・

 

「あ、アロイアス一体何処に?」

 

僕は一体何処に行く気体なのか、疑問に思い、アロイアスに何処に行く気体なのか、問います。

 

 

アロイアスは一体何処に行く気なのでしょうか・・・・・?

 

すると、アロアイスは

 

「おいおい、お前、ここにいる理由をもう忘れたのかよ。さっきも言ったが、姫様と国王を助けに行くんだよ。んまあ、お前がどう言おうが、これは俺が決めた事だ。お前が俺に言っても、俺の決意は変わらねえぞ?それに、国王と姫を置いて行くなんて、出来やしないからな。」

 

と僕を担いだまま、口を微笑ませ、姫様と国王陛下を救出しに行くと答えます。

 

 

アロアイス・・・・・・

 

 

アロイアスはやっぱり・・・・・

 

「いや、今回はお前がスゲーよ・・・・・お前は死ぬ事すらも恐れず、姫と国王を救出するために、こんな敵の本拠地にあの化け物集団の黒騎士と共に潜入するなんてよ。俺は只、死ぬのに背を向けていたかもしれない・・・・・お前は本当にスゲーよ、俺にも出来ない事を出来るからな。」

 

アロイアスは僕にそう言いながらも、動く事の出来ない牢獄へと続く道を駆けて行きます。

 

も、もしかして、さっきの口から漏れていたんですかっ!?

 

ですが・・・・・・アロイアスにはいつも、助けて貰ってばかりでしたね・・・・・。

 

 

初めて戦場に出た時も・・・・・・

 

 

剣の稽古の時も・・・・・・

 

 

姫様の事についても‧‧‧‧‧‧‧

 

そして、アロイアスは僕を担いだまま、ついに僕の目的地である地下通路へ続く扉の前に到着します。ですが、蔦が扉を覆い尽くしており、扉だと分かったのも、奇跡な程です。

 

「おらっ!」

 

地下牢獄へと続く蔦で覆い尽くされ、開く事の無い扉へと片手に持ったアームドデバイスを振るいます。扉は蔦ごと真っ二つに斬りさかれ、アロイアスは地下牢獄へと続く闇の中を僕を担いだまま、駆けて行きます。

 

「ここら辺りか・・・・・微弱だが魔力が発生しているな・・・・・。」

 

 

アロイアスは僕を担いだまま、辺りを見渡します。

えっ!?あ、アロイアス・・・・・まさか、今まで・・・・

 

「アロイアスっ!?今までまさか・・・・・・広範囲探索を・・!?」

 

僕はアロイアスに問います。

 

広範囲探索・・いえ、広範囲探索魔法・・・・それは名前の呼んで如く、広範囲での微弱な目的物探索のための魔法で、かなりの魔力を消費するんです。

 

そうすれば・・・・アロイアスは・・・・・

 

「いや、違うんだが?それにここがいつの間にか、魔力を吸い尽くす城に変貌したのくらい、途中で試して分かってるさ。それに、俺、そういうの、苦手だし」

 

アロイアスは僕に既にこの城が魔力を吸い尽くす城に変貌しているのは既に知っている事、そして、そういうのは苦手だと言います。

 

じゃあ・・・どうしてここに魔力が出てる事が・・・・・?

 

「アロイアス・・・・・?アロイアスなのか!?」

 

そんな中、何処からか、聞き覚えのある声が聞こえて来ます。

 

この声は・・・・・・もしかして・・・っ!?

 

 

 

「国王・・・姫様・・・ご無事で何よりですっ!」

 

 

私は驚きを隠せなくなります。

何故なら、今はいるはずの無い・・・・

 

「アイク・・・・・アロイアス・・・何故ここに・・・・・?」

 

そして、皆と共に逃げたはずの二人がいたのですから・・・・。

 

「説明は後ですっ!今は急がないとなりませんっ!アロイアスッ!」

 

「ああ、知ってる。コイツを破壊すれば良いんだろ?・・・はあっ!」

 

アロイアスはこの私達が何をやっても破壊できなかった この檻を破壊しようと、剣状のアームドデバイスを振るいます。ですが、やはり、私と父上がやった時と同じように、剣状のアームドデバイスの刃がぺキッという金属が折れるかのような音を立てながらも、檻の鉄格子に触れた同時に触れた部位から亀裂が入ると同時に、粉々になります。

 

「なっ!?お、折れたっ!?何なら大技で・・・・「もう良いんですっ!アロイアス、アイク!」ひ、姫っ!?」

 

 

「もう良いんです・・・・・・この檻は破壊する事すら、私達も出来ませんでした・・・この私達を閉じ込めている檻は今の私達では出来ない程の高度な技術で作られています。それに私はもう、貴方には・・・・「何を言っているんですか、姫。僕は屑ですから、そんなの、必要ありませんよ。」」

 

私はアイクに、私達は置いて、早く逃げるように言おうとします。

 

 

 

 

 

 

もう・・・・私は只私と父上を守るために、沢山の人々が血を流す所を見たくなかった・・・・。

 

 

 

 

もう、誰にも傷ついて欲しくなかった・・・・・・。

 

 

 

そして、このまま生きて、平和な世界の中、自分だけの幸せを掴み、暮らして欲しかった・・・・。

 

ですが、私の予想とは裏腹にアイクの出した答えは意外な物でした。

 

「ああ、俺達は屑だからな・・・・・国王と姫が俺達を守ろうとした努力を全て蔑ろにし、国王と姫を置いて逃げた・・・・・それに、屑だから、俺達にはそういうのは通用しねえよ。それに、これは俺が決めた事だ。俺は自分が決めた事はやり通す。そして、俺は国王と姫を助けると決めただから、俺はやり通すまでだ。」

 

アロイアスは折れたアームドデバイスの刃を魔力で修復しながら言います。

 

「はい、そして、僕は貴方を守るって決めました。これは王族だからじゃありません。僕が僕自身で決めた物・・・・だから僕は諦めません・・・・・それに、これは、僕の夢と願いを叶えるための道、そして、帰るべき所ですから・・・・。」

 

アイクは私にそう言いながらも微笑みます。

 

 

 

私は何も反論する言葉が出て来ませんでした・・・・・

 

 

ですが・・・・私は・・・・・

 

「ちっ!もうバレちまったか!」

 

そんな中、遠くから、何かの金属の足音、そして、アクチュエータ音と共に、人型のグラムと、蜘蛛の姿をし、壁等から、糸でぶら下がる蜘蛛型のグラムが姿を現します。

 

そ、そんな・・・・・何でこんな時に‧‧‧‧‧‧‧

 

「囲まれちまったか・・・・。」

 

アイロスはグラムへと向け、未だに刃が折れた状態の対グラム用のアームドデバイスを構えます。

 

「俺達の事はもうほって置いて良いっ!早く逃げろっ!二人共っ!」

 

父上は無数の蜘蛛型、もしくは、人型のグラムに包囲された二人に逃げるよう、叫びながらも言います。

 

「お言葉ですが、国王陛下。俺達は国王と姫を置いて逃げるつもりなんて、ありませんぜ。」

 

父上の言葉に対し、アロイアスは未だに修復途中の先程、鉄格子を斬ろうとして、折れた刃を持つ量産型の剣状のアームドデバイスを構えます。

 

「はい、僕もです。国王と姫様を置いて行くなんて、出来やしないのでそれに、これは王族とか、何の関係も無く、僕自身の意思で決めた事です。だから、最後までやり通すまでですっ!背中は頼みましたよ。アロイアス」

 

「ああ、お前もなっ!」

 

そして、二人は対グラム用のアームドデバイスを振るい、グラムを自分へと襲い掛かって来る方から斬って行きます。

 

「はぁっ!はっ!」

 

「おらっ!セイヤッ!」

 

アロイアスとアイクはお互いの背中を守りながらも、襲い掛かってくるグラムを斬っては、蹴り飛ばし、または、踏みつけ、蹴ります。

 

「クソ‧‧‧‧‧ここからさえ、出る事が出来れば‧‧‧‧‧」

 

そんな中、父上は私の隣にて、鉄格子に思いっきり、拳を打ち付けながらも、悔しそうに言います。

 

‧‧‧‧‧‧何故、いつも私はこんな時も何も出来やしないのでしょうか‧‧‧‧‧ ?

 

 

 

いつも守られてばかりで、何も出来なくて‧‧‧‧‧‧

 

今回だって、私が右腕グラムの砲弾に被弾していなければ、父上はグラムから逃げる事だって出来ました‧‧‧‧‧‧。

 

私は何故‧‧‧‧‧いつも守られてばかりで、足纏いに‧‧‧‧‧‧

 

「そんな事なんてありませんよ、姫様っ!!」

 

そんな中、アイクが私の考えを読んだのか、自分へと迫り来るグラムを斬りながらも、答えます。

 

もしかして、今の‧‧‧‧口から漏れていたのでしょうか‧‧‧‧‧。

 

「姫様は何も出来ないわけじゃありませんっ!いつも、姫様は皆のためを思って精一杯自分のやれる事をしてきたじゃないですかっ!」

 

アイクはグラムへとアームドデバイスの刃を突き刺し、後ろから襲って来たグラムへと突き刺した状態で、衝突させます。

 

それと同時に、グラムは自分達同士で衝突し、その場にて、粉々になります。

 

「それに、僕は姫様も・・国王を守りたい、ですから、ここに来たんですっ!姫様と国王は僕達を生かすために、グラム相手に命掛けで戦ってくれました。ですから、次は僕とアロイアスが戦い、国王達を守る番なんですっ!はぁっ!!」

 

アイクは私にアームドデバイスを振るいながらも、言います。

 

ですが、そんなの‧‧‧‧‧‧‧

 

「それに、僕にとって二人は僕の唯一の帰る場所なんです。それに、誓ったじゃないですか。『ずっと一緒に居る』と」

 

ですが、そんな中、私はアイクから驚くべき答えを聞きます。

私は驚きを隠せなくなります。

 

私と父上がアイクの帰るべき‧‧‧‧‧‧場所?

 

「ああ、そうだっ!姫様よ。コイツにとって、姫様と国王は、自分の帰るべき場所だ。姫様と国王がどう思っているかは知らんが、俺達にとっては帰るべき場所だ。その帰るべき場所を守るのに、理由なんて、必要ねえんだよっ!ハッ!トウッ!」

 

アロイアスは上から、襲い掛かって来た蜘蛛型のグラムをそのまま、アームドデバイスを上へと向け、串刺しにし、投げ捨てながらも言います。ですが、減れば、減る程、減った数だけ、増えて行きます。

 

「ちっ・・・キリがねえな。」

 

そして、また、二人は最初の蜘蛛型のグラムと人型のグラムに包囲された状態となってしまいます。

そんな中、アロイアスは息を荒くさせ、肩で息をしながらも、言います。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・はい・・確かに、このままだと、魔力がある程度回復したとしても・・・・・」

 

アイクもアロイアスと背中合わせをしながらも、息を切らしながらも言います。

 

ですが、そんな危機に直面している二人の目の前に数え切れない程いた蜘蛛や人型のグラムへと何処からか飛んで来た光り輝く光り輝く稲妻が突き刺さります。

 

それと同時に、その光り輝く稲妻に突き刺されたグラムはその場で爆発して行き、やがては灰となり、消滅して行きます。

 

二人はいきなり起きた謎の現象に驚きを隠せなくなります。

 

当然、私と父上、そして、あの人も・・・・・

 

 

今のは・・・・一体・・・・・何なんでしょうか・・・・・?

 

 

「ごめんね・・・驚かせちゃったね。」

 

そんな中、私の耳元に弱々しい女性の声が何処からか、聞こえて来ます。グラムが爆発した影響により、発生した煙が晴れるとそこには・・・・・・

 

「ふ、フリュートさん・・・・・?」

 

アイクは煙の中にある人影を見ながらも、驚きを隠せず、あの人影の持ち主であろう人の名らしき、謎の単語、”フリュートさん”を口から発します。

 

そして、煙が晴れるとそこには、黒いコートに、黒く汚れていますが、金色の髪をし、透き通った水色に光り輝く刃を持つ剣を片手に持ち、肌が黒スミにより汚れている女性の姿でした。

 

「ふ、フリュートさんっ!か、身体の方は大丈夫なんですか?」

 

アイクは驚きを隠せず、あの黒いコートの女性フリュートさんと呼ぶ人へと近づいて行きますが、

何故か、胸騒ぎしか、感じられませんでした。

 

何故でしょうか・・・・・・?あの人から、何故か生きているような生気を感じられません・・・・・・。

 

むしろ・・・・・・死んでいるかのような・・・・気が・・・・・・・

 

そんな疑問を抱いていた私の視界に”ある物”が写ります。それは・・・・不気味に口を歪ませている笑顔でした。

 

ま、まさか・・・っ!?

 

「アイクッ!早くその人から離れてくださいっ!」

 

私は無我夢中になり、アイクへと離れるよう、叫びます。

 

「え?」

 

アイクは私の叫びに対し、驚きますが・・・・その瞬間

 

 

 

 

 

グシャッ

 

 

何か、肉が潰れたかのような音がします。

 

私は驚きを隠せませんでした。

 

何故なら・・・・・

 

 

 

「が・・・・・・・はっ・・・・・。」

 

 

 

漆黒の刃が赤黒い液体を刃に伝わせ、赤黒い液体を流す傷口から、突き出ていました。

アイクは血を吐きながらも、その場に倒れてしまいます。

倒れたアイクの身体から、赤い血溜まりが出来始めます

 

 

 

そんな・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・アイク・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・嘘・・・・ですよね・・・・・・?

 

 

 

これも・・・・・・・夢・・・・・なんですよね・・・・・・?

 

 

 

 

 

ですが、何も起きる様子も無く、何もかもがスローモーションに見えて来ます。

 

そんな・・・・・・・いや・・・・・・・・いや・・・・・・・

 

 

 

 

「いやあああああああああああああああああああっ!!!!」

 

 

 

 

 

そして、私の意識はそこで途切れてしまいました。

 

 

 

 

 

「うっ・・・・・・ここは・・・・・?」

 

私は目を覚まし、身体を起き上がらせる。

 

確か・・・・・私はあの後、気を失っちゃって・・・・・それで・・・・

 

と、とにかくアイクさん達やクロスお兄ちゃんの所に行かないとっ!

 

「フフフフフ・・・・オメザメデスカネ?古キ”作られし者”。」

 

「っ!?」

 

そんな中、私の前の方から聞き覚えのある声がして来ます。そう、それは、お兄ちゃんが・・・・・

 

私が恐る恐る前へと振り向きます。そこには・・・・・

 

「フフフッ、そこまで驚く必要は無いではないですか。今日、会ったばかりだというのですのに」

 

私の視界に写った物・・それは、私よりも遥かに大きく、まるで、伝説上に出るかのような”巨人”を思わせるかのような人型の身体、そして、身体中からは数え切れない程の花と漆黒の蔦が生え、顔が鹿のように動物の顔をした巨人が立っていた。

私は驚きを隠せなかった。確かに、これはジャイアントタイプのグラムかもしれない。そして、ここは敵の本拠地の一つ、だから、ジャイアントタイプが出て来てもおかしくはない。

けど、私が驚いたのはそこじゃなかった。何故なら、ジャイアントタイプのグラムと思っていたあの巨人はいきなり、黒き光に包まれ、光が収まると、そこにはクロスお兄ちゃんが今頃なら、戦っているはずの鹿の顔をした”アイツ”が立っていた。

 

く、クロスお兄ちゃんは一体何処に・・・・・?

 

「ウフフフッ、おっと、これは失礼。それで貴方のお探しの物はこれでしょうかね?」

 

アイツは無表情ながらも、笑い声を上げながらも、取り乱したかのように、ゴホンと咳をし、私に向け、何かを投げる。

 

その”何か”は私の目の前でグチャッ、というまるで、肉の塊が床に落ちるかのような音と同時に、地へとその”何か”は落ちる。だけど・・・その”何か”に私は驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

そんな・・・・・・・

 

 

 

 

こんな事・・・・・・・

 

 

 

 

「クロス・・・・・おにい・・・・ちゃん・・・・?」

 

 

 

 

私は驚きを隠せなかった・・・・・。

 

元帥ともあろう・・・・・・

 

 

私が一番信じていた・・・・・

 

 

赤黒いボロボロのコートを身に、汚れた長い金色の髪を持つクロスお兄ちゃんが、倒れていた。そして、未だに沢山の血を流しているのか、当たりに大きな血溜まりを作っていた。

 

 

 

そんな・・・・・・

 

 

 

 

 

嘘・・・・だよね?

 

 

 

 

 

 

 

こんなの・・・・・こんなのって・・・・・・

 

 

 

 

 

「ウフフフ、私も最初は驚きましたよ。この私の劇場にて、枯れて行くどころか、むしろ、輝きを増していた。死に急ぐのは、実に美しい・・・・そして、死した後、その者の大切な者の悲しむ姿はもっと美しいっ!ですが、貴方にはその者の死を悲しむ時間がありますかね?」

 

そんな中アイツは私の方を見ながらも、何か知っているかのような事を話しながらもある方向を向く。

 

そこには・・・・

 

「姫・・・・様・・・?」

 

そこには、アイクさんが救出しに向かったはずの、アイクが救出へと向かったはずの、アイクが見せてくれた、あの絵巻にあった姫様らしき人が気を失っているのか、目を閉じている状態で黒い蠢く何か”に手を縛られ、吊り上げられていた。

 

だけど、私は一体どういう事なのか、分かった。

 

 

何故なら・・・・・あの姫様の頬から、何か光る物・・・ううん、涙が流れていたから・・・・。

 

そして・・・・・・下にはアイクさんらしき人が倒れていて、出血の量が凄いのか、大きな血溜まりを作っていた。

 

 

「そういえば、そうと、うるさい2匹のハエ・・・・いえ、あれはカでしょうかね?まあ、それはどうでも良いとして、枯れる所が実に面白かったんですよ。貴方も一緒にみr」

 

 

 

 

・・・・・・黙れ

 

 

 

私は怒りに身を任せ、アイツの目の前にまで、急接近し、アイツへとフェッターシュヴェルトの刃を向け、そのまま、突き刺す。そして、そのまま、力任せに横へと振るう。

 

 

黙って・・・・・・そして、消えて・・・・・・

 

 

 

だけど・・・・・

 

「フフフフフ・・・・フハハハハハハッ!」

 

アイツの不適な笑い声は消えていなかった。そして、私にとって、驚くべき、光景だった。

何故なら、ゼロデバイスで斬ったはずのアイツの身体が元の姿を取り戻して行ったから・・・・。

普通なら、有り得ない光景だった。

今までのグラム、ジェネラルでも、再生は不可能だったから・・・・・・。

 

「私は”不・死・身”なのですよ?ヴァンドロイドである貴方なら、知ってるはずでしょ?それとも、知らずに私へと挑んで来たのでしょうかね?」

 

アイツは私に不適な笑い声を上げながらも自分は不死身だと言います。

 

 

不死身・・・・?

 

 

 

それが・・・・・?

 

 

 

「・・・・そうなんだ、それで・・・・それがどうかしたの?」

 

 

「?意外ですね・・・・小娘、貴方はもっと面白くい所があると思ったんですが・・・・結局、ソイツと同じように、只、破滅の道へと急ぐのですか・・・・・・?」

 

 

アイツは私の言った事がクロスお兄ちゃんと良く似ており、破滅の道へと急がしてるという事を言う。

 

そんなの、どうだって良い・・・・・・・。

 

 

 

それに、お兄ちゃんがまだ死んだとは限らない。

 

確かに、魔力反応も、動くような動作も無い・・・・だけど、今まで見て来た私だから言える。

 

 

お兄ちゃんはこのくらいで死ぬような人じゃないっ!

 

昔だって、こんな時もあった・・・・・。

 

 

けど、その時も乗り越えて来れたんだからっ!

 

「ふむ、そうですか・・・・・・では、貴方、私と踊りませんか?勿論、あの小娘を掛けてです。私を枯らす事が出来れば、あの小娘をあげましょう。ですが、私が勝利した場合、あの小娘はこの”劇場”の餌食となるでしょう」

 

アイツは私に踊らないか?と聞いて来る。

 

そうなんだ・・・・なら、

 

「・・・そうだね、曲は・・・・・”死のワルツ”・・・貴方の死という名のねっ!」

 

そして、私はアイツへとフェッターシュヴェルトを構え、駆けて行く。

 

 

それに、姫様も救出しないと・・・・・

 

アイクさんの分まで・・・・・・絶対にっ!

 

 

 

 

 

 

『ここは・・・・・・・・?』

 

俺は何処なのか、分からない場所で目を覚ます。

俺は何なのか?と思い、辺りを見渡すが、俺の視界には全て真っ白な空間しか続いていなかった。

 

確か・・・俺は・・アイツと戦って・・・・・・・

 

ーここは・・・・ソウルヴェルト。魂の住む場所だよ・・・・・クロス。ー

 

だが、そんな中何処からか、光の球体が目の前に姿を現す。

 

『お前は・・・一体・・・・・?』

 

俺は目の前に現した光の球体に問う。

 

『僕は・・・・・・ううん、それよりも、クロス・・・・君は・・・・まだ、そんなもんじゃないでしょ?』

 

アイツは俺にずっと一緒にいたかのように、話して来る。

 

・・・・?どういう意味だ・・・?

 

『・・・・・”昔の君”なら、エインへルラルとも互角に・・・ううん、今は違うかもしれない・・・・・けど、君なら、倒せるはず。』

 

 

昔の・・・・俺?

 

”昔”というのは・・・・・・記憶を失う前の事だろうか・・・?

 

それとも・・・・・俺はコイツともっと昔に出会った事があるのだろうか・・・・・?

 

 

『だが・・・・・・アイツは”不死身”だ・・・・お前の言う昔の俺がどういう奴かは知らないが・・・・今の俺は・・・・・』

 

 

そうだ・・・・アイツは不死身だ・・・・・・。

 

このゼロデバイス(カリバーン)で斬っても斬っても、アイツは破壊されない・・・・・・。

 

だが、そんな中

 

『君は・・・・・エインへルラルが只、不死身だからっていう理由で、ここで諦めてしまうのかい?』

 

アイツは俺に聞いて来る。

 

『思い出してごらん、君は今まで何のために戦って来たのか・・・・。』

 

俺は・・・自分を・・・・そして、友が信じた者のために・・・・っ!!

 

『気が付いたようだね・・・・・確かに、アイツは不死身なのかもしれない・・・けど、クロス・・・不死身だとしても、絶対に何処かに弱点はある。それに・・・・今も君が目覚める事を信じ、エインへルラルと戦っている人がいる。』

 

アイツの言葉と同時に、白き空間の中、目の前にある光景が写る。そこには・・・・

 

『うっ!』

 

フェッターシュヴェルトを杖代わりとし、ボロボロとなった身体で戦うフリュートの姿があった。

 

『フフフフッ、さっきまで威勢はどうなされたのですか?踊りの姿勢にも、怒りのせいで支障が出てますね~。それに、いつまで貴方はソイツが生きていR『黙ってっ!』』

 

『お兄ちゃんはこんな事で死にやしないっ!今までだってそうだった。だけど、どんな時もお兄ちゃんは乗り越えて来たのっ!だから、私は信じてるっ!お兄ちゃんが未だに死んでないっていう事をっ!!』

 

フリュート・・・・・

 

 

そうだな・・・・・・・俺はこんな所で諦めるわけには行かない・・・・・。

 

 

俺にはまだ、やらなければならない事があるからな。

 

『それでこそ、いつもの君だよ・・・・・』

 

アイツは俺に言う。

だが、それと同時に、俺の身体が透き通って行き始める。

 

『忘れないで・・・君には・・・・いつも君を信じて、帰りを待っている人がいるっていう事を』

 

アイツは俺に言う。

 

ー絶対に帰って来てくださいね・・・・?約束ですよ?-

 

そんな中、アイツの言葉に対し、アイツの・・・・あの時に見せたオリヴィエの笑顔が蘇る。

 

ああ・・・・・そうだった・・・・・な。

 

俺は・・・・・・・・果たさなければならない・・・・・・・

 

そして、俺の意識はそこで途切れてしまった。

 

 

 

「イテテテ・・・国王、おっちゃん、大丈夫か?」

 

俺は国王とあの国王の知り合いらしきおっちゃんに安否を問う。

 

「おう、俺とディルクは平気だ。それにしても、ここは一体何処なんだ・・・・・?かなり深く落ちたようだが・・・・・」

 

おっちゃんは俺の問いに対し、返事をすると、辺りを見渡す。

 

確かにおっちゃんの言う通りだな・・・・・・・ここは一体何処なんだ?

 

俺達は今、謎の広い地下空間の中にいる。

え?どうして、俺と国王とおっさんが無事かって?

 

 

 

そりゃ、勿論・・・・・

 

 

 

 

分からん。

 

 

 

だってよ、あの黒コートの糞女が何か指を鳴らしたと同時に、落っこちまってよ・・・・・俺達、こんな地下に閉じ込められちまったんだよっ!

 

 

多分、アイツ・・・・何か知ってるっぽいな・・・・・いや、というか、グラムの親玉の一人だろ。

過去に”ジェネラル”っつうグラムを指揮するグラムがいたしな。

 

ジェネラルなら、人に擬態してもおかしくないだろうな。

只、今の状況で一番問題の物がある。

 

それは・・・・・・

 

「シャル・・・・・アイク・・・・・・。」

 

今、一番問題となってるアイツと姫の行方だ。

 

アイクは何か分からんが、あの糞女に突き刺され、姫は気絶すると同時に壁の中に飲み込まれて行った。

 

アイクの方はもう終わってると見えるが、姫の方は大丈夫なはずだ。

 

「うん?これは・・・・」

 

そんな中、俺の後ろから、おっちゃんの驚いた声が聞こえて来る。

 

「どうしたんだ?兄ちゃん」

 

国王はあのおっちゃんの事を”兄ちゃん”と呼ぶと、あのおっちゃんのとこに駆けて行く。

 

いや、あの、国王?そのおっちゃん、貴方の兄上なの?というか、ほんとにどんな関係なんだ?!

 

「これを見ろ。」

 

あのおっちゃんは国王に何かを見せる。俺もチラッと見てみるが、あのおっちゃんが国王に見せていた物、それは、通信用ゴーレムや、アームドデバイス等に使用される記憶を記録するメモリだった。

 

「で、兄ちゃん、これがどうかしt「いや、考えてみろ。一つ疑問に思わないか?何でこんな所にまだ新品のメモリがあるのか」?」

 

おっちゃんは国王にどういう事なのか、分からない事を話す。

いや、俺でもどういう事なのか、分からないんだが・・・・・・

 

「はぁ~説明するのもあれだからな・・・・まあ、周りを見てみろよ。」

 

おっちゃんは国王を見ながらも一つため息を尽くと、周りを見るように、国王に言う。

いや、おっちゃん?お前、無礼過ぎるんじゃねえの?仮にも国王だよ?うちのお偉いさんなんだよっ?!

 

まあ、だが、俺もどういう事をおっちゃんが言ってるのか、知るために、周りを見渡す。

 

そんな中、俺の視界にある物が入る。それは銀色に輝く壁に突き刺さった何らかの金属の破片だった。だが、その横に何かが見える。

俺は直ぐに、魔力灯を取り出し、その俺の視界に写った”何か”が何なのか?を調べるため、近づいて行き確認する。

俺の視界に写った物、それは何らかのコードだった。

だが、俺はその横にある視界に写った物に驚きを隠せなくなった

 

お、おい、これは・・・・・一体・・・・・・

 

「ここは・・・・・・恐らく・・・元々、ユグドラシルの”処理場”だったんだろう・・・・な。」

 

おっちゃんはある何らかの金属の破片を拾うと、そこに描かれている”何か”を見つめながらも、何処と無く暗い顔をする。

 

ユグドラシル・・・・・?

 

それに処理場って・・・・・一体何を処分するためのなんだよ・・・・?

 

「まあ、良いとして・・・・・・二人共、少し力を貸して欲しい。今はここが何処よりかも、シャルを助けるのが、先だ。」

 

おっちゃんは俺と国王に、今はここが何処よりか、姫を助けるのが、先だと言う。

そんな中、国王の顔色が暗くなる。

おい、国王に何してんだ!おっさんっ!

 

「ディルク、お前の気持ちは俺には分からん。けど、シャルを助けたいのなら、今、自分に出来る事を精一杯するんだ。俺達が今すべき事はここから、脱出する事。シャルは絶対生きている。当然、シャルに好意を寄せていたアイツもな。」

 

おっちゃんは国王に姫とアイクは生きていると答える。

 

・・・・・・意外と良い事言うじゃねえか。

 

・・・そうだな、まずはここから出ねえと何も始まらねえよな。

 

「まずは部品を探すんだ。俺の指示通りに動いてくれ。」

 

そして、おっちゃんは俺達に色々、部品について、話し始める。

 

一体、何をしようとしてるのかは分からねえが、まあ・・・・今は指示に従うしか、無いな・・・・・というか、国王、おっちゃんの言う事、良く知ってるな・・・・おい。

 

 

 

 

 

「ハァ・・・・・ハァ・・・・・」

 

私は肩で息をしながらも、アイツへと向け、フェッターシュヴェルトを構える。

 

 

「おやおや?どうしたのですか?私と”私の死”という名の曲で、踊るのでは無かったんですか?』

 

アイツは私を見ながらも、不適な笑い声を上げながらも、言う。

 

「・・・そうだよ、それに、私はまだ死んでなんかない、なら、まだ曲は流れ続けてるし、それに踊りも終わっていないっ!」

 

私はどうにか、よろめきながらも、アイツへと近づき、フェッターシュヴェルトを振るう。けど、直ぐに、回避され、後ろから蹴りを入れられる。それと同時に腹部へと大きな痛みが走る。

 

「がはっ!」

 

私はそのまま、蹴りで後ろにある壁へと衝撃波と共に飛ばされ、壁にクレーターを作りながらも、壁に叩き付けられる。そして私はその場で倒れてしまう。

 

「フフッ、なら、そろそろ私が飽きたて来たという理由で終わらせるという事でどうでしょうかね?それに、貴方、そんなボロボロの身体で私と戦うなんて、無理ですよ?ほら、貴方の体中から、コードやら、色んな物が剥き出しになってますよ?」

 

アイツは私の身体中の傷口から剥き出ているコードや、血を見ながらも、笑い声を上げる。

 

・・・・・・だから、どうしたっていうの・・・・?

 

 

コードなんか、剥きだしになった所で、動くのに支障なんてない。

 

 

こんなのに比べたら・・・・・

 

 

ーああ・・・・大丈夫だ。フェイー

 

”お兄ちゃん”よりも、まだ、元気な方なんだからっ!

 

私は直ぐに、動こうとする。けど、身体はピクリとも動く事は無かった。

 

そんな・・・・・・何で・・・・・

 

「フフッ、驚くのも、無理はありませんよ。何だって、貴方はヴァンドロイド、結局は私達と同じ存在。なら、私が貴方を捕縛するくらい知っていても、おかしくはないじゃないですか?」

 

アイツは私を見ながらも、言う。

 

・・・・そんな・・・・・

 

「では、枯れなさい・・・・・小娘っ!」

 

そして、アイツは私へと向け、何処からか、姿を現した黒い奇妙な形状をした剣の柄を強く握り直すと、剣上へと振り上げ、そのまま、振り下ろします。

 

私は・・・・・・ここで・・・・・・

 

 

ここで・・・死ぬわけには・・・・・行かない・・・・・。

 

 

”お姉ちゃん”の望んだ平和な未来を見るためにも・・・・・・・みんなの明るい未来を見るためにも・・・・・

 

 

ーフリュート・・・・・-

 

そんな中、お兄ちゃんの顔が蘇って来る。

 

お兄ちゃん・・・・・・・

 

 

・・・・・・ごめんなさい・・・私じゃ、結局・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故俺に謝る・・・・・・・?フリュート。」

 

眼を瞑ったそんな私の耳にある声が聞こえてくる。

 

お兄ちゃん・・・・・?

 

 

幻覚なのかな・・・・・?

 

それに、もう私、ソウルスパークになっちゃったのかな・・・・・?

 

全然痛みなんか来ないし・・・・・・

 

だけど、何か暖かいような・・・・・・

 

私はそう思いながらも、ゆっくりと恐る恐る目を開ける。そこには・・・・・

 

「お・・・にい・・・・・ちゃん?」

 

私が目を開けて最初に視界に写った物、それは、金色の長く少し汚れてるけど、細くて光り輝く髪、そして、暖かく、誰かに抱きしめられた感覚だった。

私は恐る恐る上の方を向いてみる。そこには、倒れていたはずの、アイツに殺されたはずのお兄ちゃんの顔があった。そして、横を振り向くとそこには、

 

「おやおや・・・・まさか、本当に生きているとは・・・・・」

 

右腕をが下が無いアイツの姿があった。その下には、アイツの腕が落ちてあり、真っ黒な何らかの液体が大きな溜まりを作り上げていた。

 

 

「お前が俺に謝る必要なんてない、なのに、何故謝る・・・・?」

 

クロスお兄ちゃんは私に何故謝るのか?って聞いて来る。

 

あれ・・・・?まさか、さっきの・・・声に・・・・・・出てたの?

 

「で、でも・・・お兄ちゃん、私は・・「お前が謝る必要なんて、無い。お前はお前で、精一杯自分のやるべき事をやった。なら、それで良い・・・・・。後は俺に任せろ。」

 

クロスお兄ちゃんは私にそう言うと、私を壁へと凭れ掛かる形で降ろすと、カリバーンを握り直し、アイツへと向き直す。

 

「本当に貴方、何者なんでしょうかね?あんな瀕死状態となった程の致命傷を負ったはずなのに、何故枯れやしないのでしょうかね?」

 

アイツはお兄ちゃんを見ながらも、少し笑い声を上げながらも言う。

 

「さあな・・・だが、俺はやるべき事が未だに残ってる・・・そして、死ぬつもりは無いと言ったはずだ。」

 

「っ!?」

 

そんな中、お兄ちゃんの姿が一瞬、何らかの光景と重なる。

私は驚きを隠せなかった何故なら・・・・・・

 

「”おにい・・・・・ちゃん”・・・・?」

 

私が見た物、それは金色の長い髪、そして、紅き鎧と身体のみ純白の金属特有の光沢を放つ肌をし、透き通った水色に光り輝く刃を持つ剣を片手に持つ”あの人”の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・?どういう事でしょうかね・・・・・・?

 

あの黒騎士の”力”、さっきまでとは違い、もっと輝きを増している・・・・・。

 

今もこの”劇場”が吸い取っているというのに、何故、普通に立っていられるのでしょうかね?

 

「行くぞっ!」

 

あの黒騎士は私へとあの剣を手に私を斬るため、襲い掛かって来る。

 

まあ、ですが、また直ぐに返り討ちに遭うだけですからね・・・・・・。

そうとこうとで、私は剣に大人しく斬られます。

 

ですが、私はあの名も無き、黒騎士に斬られた瞬間

 

「うぐっ!?」

 

強烈な痛みが私の身体へと襲い掛かって来ます。

 

い、一体どういう事ですかっ!?

 

私は直ぐに腕の再構築を行おうとしましたが・・・

 

さ、再生しないっ!?

 

あんな只の棒(ゼロデバイス)ごときで、私が痛みと再生を・・・・っ!?

 

「ハアッ!トウッ!」

 

そんな中、あの黒騎士はあの剣を手に、斬り掛かって来ます。

 

私は直ぐに、剣を生成し、剣を手にあの黒騎士の刃を受け止めます。

 

 

ぐっ!?何なんです!?

 

 

何なんだっ!?これはっ!?

 

 

本当にこの黒騎士は、さっきまで私相手に屑同然だった者だったのですかっ!?

 

それにこの力・・・・一体何なんだ?!

 

 

一体・・・コイツは・・っ!?

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!」

 

俺はアイツの剣をカリバーンで弾き飛ばす。

 

何だ・・・・・・・?この感覚は・・・・・・?

 

「ぐっ!!」

 

奴の動きが読める・・・・・・まるで、奴の動き身体が覚えているかのようだ・・・・・。

 

「貴様っ!」

 

そんな中、アイツは地へと拳を叩き付ける。それと同時に、叩き付けた所から、無え切れない程の黒く蠢く棘を生やした蔦が生え、俺へと襲い掛かる。

 

「はあっ!」   

 

俺の放った言葉と同時に、透き通った光り輝く刃を持つカリバーンの刃は燃え盛る炎へと姿を変える。そして、俺はそのまま、その場で迫り来る黒い蔦へと向け、炎を纏ったカリバーンを振るい、炎の衝撃波を飛ばす。

 

それと同時に、俺へと襲い掛かって来た蔦は全て燃え尽きる。

 

「なっ!?私の蔦がっ!?・・・・・今まで燃えた事の無き蔦がっ!?」

 

アイツは驚きを隠せなくなる。俺は直ぐにアイツへと元の透き通った水色の刃へと戻ったカリバーンを振るい続ける。

 

アイツはそれを全て何処からか、姿を現した奇形な形状をした剣で受け止める。

 

「ぐっ・・・・では、これは避けれますかっ?」

 

そんな中、俺の目の前から、姿を消す。俺は直ぐに辺りを見渡す。

 

さっきまでは何も感じられなかった。

 

 

だが・・・・・何故か、感じる・・・・・。

 

 

上から伝わって来る・・・何かが・・・・・

 

 

「そこかっ!・・・はあっ!」

 

俺は直ぐに上へと向け、カリバーンを振るい上げる。

 

「な、何っ!?ぐああっ!」

 

そして、アイツが姿を現す。だが俺の振るったカリバーンの刃はアイツが出る数前にて、アイツの生成した剣の刃により、受け止められる。

 

 

だが・・・・・これで、終わりじゃない

 

「ハアッ!トウッ!セイッ!ハアッ!」

 

俺はその場で直ぐにアイツの剣を弾き飛ばし、そのまま、アイツへとカリバーンを何回も振るう。

 

「ッぐっ!?がはっ!」

 

アイツはその場で、カリバーンの刃をまともに喰らう。そして、地へと落ちる。

 

「どうした・・・・・・?さっきまでの余裕は・・・・・・?」

 

「ぐっ・・・・・貴様等・・・・・・うおおおおおおおおっ!!!」

 

 

アイツはその場で、黒き光に包まれて行く。光が収まると、そこには俺が見た、アイツの真の姿とかいう巨大な巨人の姿があった。

 

「シネエエエエエエエエエエッ!!!」

 

アイツは俺へと向け、何処からか、姿を現した。剣を振るう。

 

「セイッ!ハッ!」

 

俺は直ぐに、アイツの振るう拳を避け、拳へと乗る。そして、俺はアイツの顔目掛けて、足を走らせる。

 

「サセマセンヨッ!!」

 

アイツの声と同時に、アイツの身体から、数え切れない程の棘らしき物が俺へと目掛け、飛んで来る。

 

俺は直ぐに、リボルバー拳銃を呼び出し、俺へと向け、迫り飛んで来る棘へと向け、銃口を向け、俺はトリガーを引く。

 

同時に、リボルバー拳銃はリボルバーを回転させながらも、火を吹く。

 

そして、放たれたエネルギー弾は棘を全て燃やし尽くして行く。

 

「マダマダナノデスッ!」

 

棘が燃えつ尽くされ、煙を上げる中、煙の中から何かが俺へと目掛け、迫り来る。

迫り来る物、それは尖った刃を持つ蔦だった。

俺は直ぐに避けるが肩を掠る。

 

だが・・・動くのに、問題は無い。

 

「ハッ!セイッ!!ハッ!」

 

俺は直ぐにカリバーンを振るい、迫り来る物を蔦の部位を斬りさいて行く。

 

「はっ!」

 

そして、俺は直ぐにアイツの顔へと向け、勢いをつけ、跳び、アイツへと接近しようとするが・・・・・

 

「カカリマシタネッ!」

 

だが、そんな中、アイツは口を丸く歪ませ、笑いながらも、周りから、棘、そして、光沢を持つ刃をを持つ蔦が襲い掛かって来る。

 

ああ・・・・そのようだな・・・・・。だが・・・・・

 

「はあっ!!」

 

俺は、カリバーンごと、重力に身を任せ、落下する。そして・・・・

 

 

「はああっ!!」

 

 

そのまま、アイツを身顔から真っ二つにし、地へと着地する。

 

「な・・・・グ、グオオオオオオオオッ!!」

 

アイツは真っ二つに斬れたまま、爆発し、煙を上げる。

 

俺はアイツの気配が消えたのを感じ取り、その場でカリバーンを納める。

 

 

 

 

だが・・・・・・何故だろうか・・・・・?

 

 

 

 

 

ー忘れないで・・・君には・・・・いつも君を信じて、帰りを待っている人がいるっていう事をー

 

 

 

 

 

俺は夢か、何なのかは分からないが、何処か分からないが、アイツの言葉からして、”ソウルヴェルトと呼ばれる場所で出会ったあの”光の球体”が俺へと最後に言った言葉を思い出す。

 

 

何故か・・・・・・俺はアイツと・・・・・・・・何処かで会ったかのような・・・・・

 

それに、何なんだ・・・・・・・?この力は・・・・?

 

 

 

一体俺は・・・・・・・

 

 

「姫様っ!姫様!しっかりしてくださいっ!」

 

そんな中、後ろから、聞き覚えのある声が聞こえて来る。

 

後ろに振り向くと、そこには、誰かは知らんが、身体の半分がアイツの言う”劇場”の壁に埋もれた女性とフリュートがフェッターシュヴェルトを杖代わりにしながらも、その女性の元へとゆっくりと歩く姿があった。フリュートの言葉からして、あの壁に半分の身体が埋もれているアイツは姫らしい・・・・・・。

 

「お、お兄ちゃんっ?!」

 

俺は直ぐに、フリュートの前に立ち、この女性・・・いや、壁へと身体の埋もれている姫を助け出すため、姫の横辺りへと拳を振るう、それと同時に、クレーターが出来、俺はその場に気を失っているのか、動かず、重力に身を任せ、倒れそうな姫を抱き上げる。

 

だが・・・・・アイクが見当たらんな・・・・・。

 

「フリュート、アイクはd」

 

俺がフリュートにアイクが何処にいるのか、聞こうとしたその瞬間、壁が震動を起こし始める。

 

ちっ!

 

「お、お兄ちゃんっ!?い、いきなりな」

 

俺は直ぐにフリュートを担ぎ、今出せる速さで外へと向け、駆けて行く。

 

ちっ・・・!

 

 

だが・・・今は急ぐべきだっ!

 

 

 

 

 

私はアイツがあの育児無しだった一人の女性とさっきまで私と踊っていた奴を担ぎ、何処かへと去って行くアイツの姿を見る。

 

アイツハ一体‧‧‧‧‧‧‧何ナノデスカ‧‧‧‧‧‧?

 

 

 

イキ‧‧‧‧‧‧‧なり、屑同然だったヤツが‧‧‧‧‧‧‧‧。

 

「っ!?」

 

だが、そんな中、アイツの走る中、奴の影が歪み始める。

 

私の目に写った物、それは紅き鎧を身に纏い、不適な笑みを浮かべている"奴"の姿だった。

 

 

 

 

 

まさか‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

ヤツは‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

フフフフフフフフッ‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

フハハハハハハハハハハハハッ!!!

 

 

サイコウニオモシロイモノデスネッ!!フフフフフフッ

 

 

 

 

アノヨデタノシミニシテマスヨ‧‧‧‧‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

セカイガハメツヘトムカウシュンカンヲッ!

 

 

 

「ふう・・・・やっと出れるな・・・」

 

俺は爆弾に設定をしながらも、一人呟く。

 

俺達は今、地下の元々”ユグドラシルの処理場だった”場所にいる。

 

ーひ、ひぃっ!?や、辞めろっ!辞めてくれうわああああああああ!!!-

 

ーいや・・・・死ぬなんて・・・・いやだよ・・・・-

 

 

・・・・それにしても・・・・・ここにいると・・・・やはり、あの時の事が・・・・・・

 

 

あの時はいつもが・・・・・悪夢だった。

 

俺達はいつ処理されるのか、分からないまま、怯え続けながらも、戦っていた・・・・。

 

だが、そんな時に・・・・・・

 

 

ー大丈夫か・・・・・・?-

 

 

俺達に一つの光が当てられた・・・・・・その時から、俺達はもう怯える事も無く、共に戦う事が出来た・・・・・だが・・・・・

 

 

ー大丈夫・・・大丈夫よ、フランツ。あの人は・・・・・きっと帰って来ますから・・・・・-

 

だが、そのせいで・・・・・”あの人”は・・・・・・

 

 

「うん?兄ちゃん?どうかしたのか?」

 

そんな中、後ろからディルクが俺に話し掛けてくる。

 

「あ、いや、何でも無い・・そんじゃ、仕掛けるから・・・・よし、二人共、離れろっ!」

 

そして、俺は我に帰り、直ぐに爆弾を仕掛け、二人に伏せるように言う。

 

この爆弾、周りにあるスクラップから作ったんだが・・・・・・まあ、城の壁程度なら、普通に破壊するくらいの威力だからな。爆発で、衝撃喰らったら、駄目だからな・・・。

 

俺がそんな事を考えていたそんな中、『ドッカーン!』という爆発音と共に、光と共に、岩の欠片らしき物が飛び散る音がする。

 

俺は揺れが収まると同時に、後ろへと見る。黒い煙が上がる前を見つめる。そんな中、光が壁から出始める。

 

よし、成功だっ!

 

俺は二人に成功したと伝えようとしたが、その時、また、震動が起き始める。

 

だが、今回は少し違い、天井から、砂煙に加え、小石が落ち始め、何かが崩れるかのような音が出始める。

 

不味いっ!もう随分経ったせいか、耐久性を失ってしまったのかっ!

 

「お、おいっ!早く出るぞっ!二人共っ!」

 

「あ、ああっ!」

 

俺は直ぐに二人に向け、出ると叫び、二人と共に↑へと続くであろう、ありあわせの物で作り上げた爆弾により開けられた上へと向け、駆けて行く。

 

よしっ!これで、一応一先ずは安全のはずっ!

 

だが、現実はそこまで甘くなかった。

 

俺が出た時、既にこの城の崩壊が始まっていた。

 

ど、どういう事だっ?!まさか、誰かが・・・・・

 

「なっ!?一体これはどういう状況なんだ?」

 

そんな中、俺の後ろから俺に付いて来た二人が今の状況がどうなっているのか、驚きを隠せなくなる。

 

だが・・・それより、急がなければっ!

 

「クソガ・・・・・・・まサかコノワタクシが・・・・・・」

 

そんな中、何処からか、聞き覚えのある声が俺の耳へと入って来る。

 

俺は直ぐに後ろへと振り向く。そこには・・・・・

 

「お前は・・・っ!!」

 

どういう事なのかは知らないが、体中、ヒビが入り、コードが所々から剥き出しとなった身体から蠢き、金属の光沢を放ち、柴電の走る機械の身体をし、顔の半分が割れ、骨に当たる部分や、肉のような物が見える顔をした、俺を何かを使って気絶させ、ディルクのいる牢獄へとぶち込んだアイツだった。

 

なっ!?何でコイツがここに・・・っ!?

 

「うん・・・・?おマエ は・・・・・」

 

だが、そんな中、アイツは俺へと目を向ける。

 

ヤバイッ!

 

「おいっ!とにかく、走「サせマせんよ?」」

 

俺は直ぐにアイツから逃げるため、後ろに居る二人に逃げるよう、叫ぼうとしたが、

 

「なっ!?」

 

「な、何だっ!?」

 

アイツの一言により、それは叶わぬ事となる。

俺の視界に写った光景、それはディルクが地に根を張りながらも、姿を現した"黒い何か"に捕らわれている姿だった。

 

「国王っ!!」

 

アロイアスはアイツを助けるため、ディルクに巻き付き、捕縛している黒い何かへと駆けて行こうとしますが、

 

「‧‧‧‧ギギッ‧‧‧‧‧アナタにはデきマすかね?貴方達にとって王であるこのモノをコロす事を」

 

「何っ!?」

 

だが、アイツの言葉を聞き、驚きを隠せず、アロイアスは足を止めてしまう。

 

俺も一体どういう事なのか?と思っていた。だが、

 

「ジジッ‧‧‧‧‧良い‧‧‧‧‧‧ノデスかネ?その者を助けようとすれば、その王に巻き付く私の一部を斬らなけレバナリマセン。ですが、その私の一部を斬れば、爆ハツ‧‧‧‧‧シマス。」

 

次に言ったアイツの言葉で一体どういう事なのか、理解した。

 

「くっ!」

 

アロイアスは斬ろうにも、斬る事が出来ず、後ろへと後退する。

 

「ククククッ‧‧‧‧‧‧クーヒャハハハハハハハハッ!!最後にこのワタクシノ‧‧‧‧‧ワタクシヲ楽しませてクダさいっ!」

 

アイツは骨や、肉がはっきり見え、機械的な頭蓋骨を手間で抑えながらも、笑い声を上げる。

 

「ぐっ‧‧‧‧‧‧アロイアス、兄ちゃんっ!俺の事は良いっ!早く行けっ!!」

 

ディルクは俺とアロイアスに逃げるように言う。

ディルクの言う事は正しい。

今の状況からして、アイツと戦う事等出来ない。そりゃ、死にに行くもんだからな。

何だってアイツには、"あの人"の作ったベルカ魔法なんて効きやしないからな。

 

 

 

だが‧‧‧‧‧‧‧‧

 

「お、おいっ!?な、何をする気だっ!?」

 

俺はアロイアスの持つ対グラム用アームドデバイスを

アイツ手から奪い取り、奴へと構えながらも足を走らせる。

 

 

 

 

だがな、俺はヴァンドロイドだ。

 

 

只の人に近く作られた"人の真似をする人形"だ。

 

そして、俺は古き者だ。

 

古き者は消えなければならない。

 

 

 

 

 

 

「に、兄ちゃんっ!?何をしてるんだっ!!早く逃げるんだっ!!」

 

ああ、勿論だとも、だがな、ディルク。逃げるのはお前だ。俺じゃない。

 

 

「な、ナニをっ!?」

 

アイツは俺が駆けて来るのに驚きを隠せなくなる。

今のアイツはこの変な奴等を操るのには、限界がある。

 

 

「に、兄ちゃんっ!?い、一体何をっ!?」

 

ディルクは俺を見ながらも、何をする気なのか、驚きを隠せなくなる。

 

 

俺が何をする気かって?

 

はっ、決まってるだろうが

 

 

 

 

 

 

 

「お前を助けんだよっ!ガキがっ!」

 

 

 

そして、俺はアイツへとアイツから奪った剣状のアームドデバイスの刃を突き刺す。それと、同時にグチャッ!という、採れ立ての生肉が地に落ちたかのような音がする。

 

それと、同時にアイツに巻き付いていた黒い生き物のように動く"何か"、いや、アイツの一部が灰となり、景色の中へと溶け込んでいく。

 

「ぐっ!?き、ジジッ‧‧‧‧‧‧アナタだけでもッ!!!!」

 

アイツは俺にノイズ音の走る声で言う。だが、その瞬間、俺の背中、足、全身から何らかの激痛が走る。

俺の視界に写った物、それは黒い何かが折れるの全身に突き刺さっている光景だった。

 

 

‧‧‧‧‧こうなる事は分かっていた。

 

 

「に、兄ちゃんっ!!」

 

 

というか、こうするつもりだったんだ。

 

「こ、国王っ!?もう、ここはっ!!」

 

そして、俺の視界にぼんやりと、いや、スゲー歪んでいるが、ディルクらしき、奴を担ぎ、逃げる人らしき奴の景色が写る。

 

フッ、これで良かったんだよ‧‧‧‧‧‧‧。俺の身体には、既に"あれ"が周りつつあった。

 

 

いつ、俺がディルクを殺してもおかしくないくらいにな‧‧‧‧‧‧‧。

 

「グッ‧‧‧‧‧‧‧例え、アナタがあの者を助けた所で‧‧‧‧‧‧何の変わりが「変わるんだよ。」」

 

 

「お前がどう言おうが‧‧‧‧‧‧‧何だろうが‧‧‧‧‧‧知ったこっちゃねえ‧‧‧‧‧‧‧‧アイツに俺は託したんだよ‧‧‧‧‧‧明るい未来をなっ!!」

 

そして、俺はある行動に出る。

 

 

ー良い?フランツ。これだけは絶対使っちゃ駄目よ?これを使えば、改造した貴方の動力炉は暴走して、やがては、貴方自身が粉々になってしまうわ。絶対にしないでね?ー

 

それはあの人には絶対にしてはならないと言われた行為だ。

 

すみません‧‧‧‧‧‧どうやら、俺は貴方の約束を破らなければならないようです。

 

「フフフフフフフフッ!!フハハハハハハハハハハッ!!実にオロシロイっ!!ワタシヲコレホドニタノシマセルサイゴノエンゲキがっフフフッ、フハハハハハハハッ!!」

 

アイツは俺を見ながらも、さっき以上の笑い声を上げる。

 

うるせぇ野郎だ‧‧‧‧‧‧。

 

「そうだな、んじゃ、これにて、お前の"劇"も終幕だ、終幕したから、帰ろうぜ?当然、あの世によ‧‧‧‧‧‧‧。」

 

俺はあの人がやってはならないと言われた"あの魔法"を使用するため、俺の動力炉に施されているリミッターを外す。

それと、同時に俺の目の前が真っ白となり、やがて、感覚さえも、そして、奴の声も聞こえなくなって行く。

 

ー兄ちゃん、それ何なんだ?ー

 

ーんこれか?これはな‧‧‧‧‧‧ー

 

そんな中、ある記憶が蘇る。それは、アイツが幼い頃、アイツの父親の墓場に行った時の記憶だった。

 

アイツの話によると、アイツの父親はアイツが生まれて直ぐに、今では不治の病とされている病で亡くなったそうだ。

 

ーフランツ‧‧‧‧‧‧‧‧俺、あの人の作る"明るい未来"が見たかったよ。ー

 

そういえば‧‧‧‧‧‧‧最近、"アイツ"の墓参り、行ってなかったな‧‧‧‧‧‧。

 

 

そして、俺の意識はそこで途切れてしまった。

 

 

 

 

 

「ここは‧‧‧‧‧‧?」

 

私は静かに目を覚まします。

一体‧‧‧‧‧‧‧‧ここは何処なのでしょうか‧‧‧‧‧‧?

それに、私は一体‧‧‧‧‧‧‧‧?

 

「ひ、姫様が‧‧‧‧‧‧姫様が気付いたぞっ!!」

 

ぼんやりした視界の中、誰かの‧‧‧‧‧‧いえ、聞き覚えのある声が聞こえて来ます。

 

やがて、どんどんと、私の視界がはっきりしていき、沢山の人々の顔、いえ、皆の私を見つめる顔が見えて来ます。そして、ここがテントの中だという事を知ります。

 

「姫様っ!!俺達の事、分かりますかっ?」

 

そんな中、シャインが私に自分達が見えるのか?と聞いて来ます。

 

一体何を言ってるのですか。

 

「はい、見えますよ、シャイン。」

 

私はシャインの問いに対し、答えます。

 

「よ、良がっだあああああっ!!!良がっだよおおおおおっ!!」

 

「おい、何泣いてんだよ、シャイン。みっともねえぞ。うおっ?!汚ねっ!」

 

私の問いに対し、シャインや、皆はため息を尽き、シャインのように泣いたりするものも居れば、笑顔

になっている者等、何故か、安心しているかのような態度を取っていました。

 

ー姫様‧‧‧‧‧‧‧お怪我は‧‧‧‧‧‧‧?ー

 

そんな中、私の頭の中に、ある声が響き渡ります。

 

それは、私か 倒れる前、アイクが誰かの手により、刺され、倒れる光景でした。

 

 

‧‧‧‧そうですっ!アイクは‧‧‧‧‧アイクは何処にっ!!

 

それに、父上やアロイアスはっ!!

 

「アイクは‧‧‧‧‧アイクは何処にっ!!それに、父上やアロイアスはっ!!」

 

私は皆に父上とアロイアスがどうなったのか?と問います。

 

ですが、そんな中、帰って来たのは、重き沈黙でした。

 

そんな‧‧‧‧‧‧アイク‧‧‧‧‧ッ!‧父上‧‧‧‧ッ!!アロイアスッ!!

 

「あ、ひ、姫様っ!?」

 

私は直ぐに無我夢中でテントの中から、飛び出します。ですが、私の目に写ったのは‧‧‧‧‧‧‧

 

「っ‧‧‧‧‧‧。」

 

声にも出せない程の絶望的な光景でした。

それは、ここが山であり、遠くに何かが爆発したかのように、巨大な黒きキノコ雲が上がっている光景でした。

 

「‧‧‧‧‧‧あれが、ライヒ・フォルストアです。実は高出力の魔導爆弾が仕掛けられてて、あの黒騎士達が助け出し、姫様と自分の仲間を助け出した後、仕掛けられていた爆弾が爆発して‧‧‧‧‧‧」

 

シャインはあのキノコ雲を上げ、煙が上がっているあの場所がライヒ・フォルストアである事。そして、私の真横で、金色の長い髪をした女性に膝枕をされ、目を閉じ、動かない金色の髪をした男性が私を抱き上げ、出て来ると同時に、仕掛けられていた"魔導爆弾"と呼ばれる物が爆発した事を話します。

 

ー・・・・・このライヒ・フォルストアは既にあのエイクスニル・ザ・エインヘルラルの手により、この世界の大地そのものの魔力、養分、全てを吸い取り、死の無き生き地獄の世界にするための兵器なっています。あの人も・・・・・ディルク達も死んでしまいます。そして、貴方の大切な人も・・・・・ー

 

そんな中、とある記憶が蘇ります。それはあの時の夢で、あの人が言った言葉でした。

 

そんな‧‧‧‧‧‧私は‧‧‧‧‧私は‧‧‧‧‧

 

「ちち‧‧‧‧‧うえ‧‧‧‧‧‧アロイアス‧‧‧‧‧‧アイク‧‧‧‧‧‧」

 

私はあまりにもの、悲しさのあまり、その場に座り込んでしまいます。

 

 

何で‧‧‧‧‧‧私はあの時、アイクが刺されたという理由だけで気を失ったのでしょうか‧‧‧‧‧‧?

 

 

何故、私は‧‧‧‧‧‧アイクを助けようとしなかったのでしょうか‧‧‧‧‧‧‧‧‧?

 

そして、視界が揺らめき始めます。

 

私は‧‧‧‧‧何で私は、誰も‧‧‧‧‧誰も守れ無かったのでしょうか‧‧‧?

アイクは言ってくれました。「私と父上が帰る場所」

って

 

アロイアスは言ってくれました。

「自分自身が助けたくて来た」って

なのに、私は‧‧‧‧‧‧‧

 

 

「おい、大丈夫か‧‧‧‧‧?シャル。」

 

そんな中、後ろから、誰かが私の名を呼びます。

 

ですが、その声は私にとって、聞き覚えのある声でした。

 

私は直ぐに後ろへと振り向きます。そこには‧‧‧‧‧‧

 

「ちち‧‧‧‧‧‧‧うえ?‧‧‧‧‧‧アロイアス‧‧‧‧‧‧?」

 

ボロボロになり、黒炭の肌となりながらも、甲冑には亀裂があり、ボロボロとなったアロイアスと肩を貸しながらも、立っている父上の姿でした。

 

「父上っ‧‧‧‧‧‧アロイアスッ‧‧‧‧‧‧ッ」

 

私は一度、安心しましたが、ある事を思い出し、それは絶望となります。

 

そう、それはアイクの姿が無かった事でした。

 

「‧‧‧‧‧‧‧済まない、シャル‧‧‧‧‧‧アイクは‧‧‧‧‧‧。」

 

そんな中、父上は顔色を暗くします。

 

「いえ、良いのです‧‧‧‧‧父上。それよりも、無事で何よりです。」

 

私は直ぐに父上とアロイアスに笑顔で言います。

 

父上にはもう負担なんて掛けたくありません。

 

それに。只、アイクの事で父上を‧‧‧‧‧‧

 

ごめんなさい‧‧‧‧‧アイク。

 

「それじゃあ、私、少し川を探して、来ますね?顔真っ黒になっちゃってますから。」

 

私は直ぐにその場から、駆けます。

 

何故なら、もう耐え切れ無かったから‧‧‧‧‧

 

父上や皆にはこんな姿を見せたくありません。

だって、そうすれば皆が‧‧‧‧‧‧

 

父上だって、凄く辛いはずです。

 

だって、父上の横に、あの人の姿が見え無かったから‧‧‧‧‧‧‧。そして、父上の顔色が私が振り向いた時から暗かったから‧‧‧‧‧‧‧‧。

 

私はそれがどういう事なのか、理解しました。

 

だから、私は必死に少しでも、離れていて、遠くへと駆けて行きました。

 

こんなみっともない姿を誰も見ない場所へと‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

『ここは‧‧‧‧‧‧‧?』

 

僕は何処なのか、分からない場所にて、目を覚まします。

 

ここは一体‧‧‧‧‧‧‧?

 

僕の目の前に広がるのは、只真っ白なに続く光景のみでした。

 

僕は確か‧‧‧‧‧‧‧

 

という事はここは死後の‧‧‧‧‧‧

 

『アイク。』

 

そんな中、僕の後ろから誰かの声が、いえ、誰かが僕を呼ぶ声が聞こえて来ます。僕は何なのか?と思い、声の聞こえて来た後ろへと振り向きます。そこには

 

『貴方にはまだやり残した事があるはずですよ?アイク』

 

金色の長い髪をし、水色の瞳をした姫様に酷似した女性の姿がありました。

 

それにやり残した‧‧‧‧‧‧‧事って‧‧‧‧‧‧?

 

『貴方はシャルに言いましたよね‧‧‧‧‧‧ ?『ずっと一緒に居る』って、なら、貴方にはまだやり残した事があるじゃないですか。」

 

僕の目の前に居る金色の長い髪をした女性は僕を見ながらも、微笑みながらも、言います。

 

ですが、あの時、誰なのかは分かりませんが、誰かに刺されたのが本当なら‧‧‧‧‧僕はもう‧‧‧‧‧‧‧‧

 

『いえ、貴方は死んでなんかいません。さっきも言ったじゃないですか『貴方にはやだやり残した事があります』って』

 

金色の長い髪をした女性は僕にそう言うと、僕の手に何かを乗せ、握らせます。

 

『貴方が正しき道を選ぶ事を、私は信じています。そして‧‧‧‧‧‧‧‧』

 

 

 

 

ー絶対、シャルを泣かせないでくださいね?ー

 

 

 

 

 

 

金色の長い髪をした女性は僕へと微笑みながらも、言います。

 

僕は驚きを隠せませんでした。

何故なら、その女性の顔が何処となく、姫様の顔と似ていたから。

 

「貴方は一体‧‧‧‧‧‧‧っ!?」

 

僕は目の前に立っていた女性に一体誰なのか?聞こうとしました。ですが、その瞬間、僕の意識は途切れてしまいました。

 

 

 

 

 

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