忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第3章「貴方の幸せが僕の幸せ」

「イクスヴェリアは渡しはしませんよ。」

 

僕はリボルバー方式の砲筒がオートマチックの拳銃をデバイスの装着された左手で構えながらも、黒髪の紳士のような男性へと向けながらも言う。

武器(デバイス)を使うのは‧‧‧‧ヴィヴィ様が一番嫌っていたので、あの時から避けるようにしていたのですが、今回は緊急事態です。

 

すみません‧‧‧‧ヴィヴィ様

 

「ウフフフッ♪これはこれは驚きですネ~♪」

 

それより、何なんでしょうか?あの人は?

何故イクスヴェリアを連れ去ろうとしているのでしょうか?

 

「何故貴方はイクスヴェリアを連れ去ろうとしているのですかっ?」

 

僕は目の前に立つ黒い杖を持つ紳士に何故、イクスヴェリアを連れ去ろうとしたのか、聞く。

 

だけど、僕は大体予想出来ていた‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

何故なら、僕の周りにいるのは‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

あの時、ヴィヴィ様とクラウス達を襲った‧‧‧‧‧

 

 

 

 

得体の知れない物だったから‧‧‧‧

 

だけど、ヴィヴィ様を襲ったという証拠は無い。けど、僕は覚えている。

 

人のようではない卵のような形状の黒く何かが動めいているような身体

 

鋭く尖った鈎爪を持った灰色の両腕

 

そして、空中に浮遊しているため、いらないために退化したような紙のように薄い脚

 

僕はそあの時の得体の知れない物の特徴を思い出しながらも、前に立つ黒髪の紳士のような服装をし、黒いシルクハットを被る青白い肌をした眼鏡を掛けた男性を見る。

 

「ウフフッ♪貴方はその方の正体を知っていて、言っているのですか?」

 

僕の前に立っている謎の紳士はアレンが抱きしめ、得体の知れない物からかばっているイクスヴェリアを見ながらも、言う。

 

正体‧‧‧‧‧?一体どういう事ですか‧‧‧‧‧?

 

 

 

 

 

「ウフフッ♪貴方はその方の正体を知っていて言ってるのですか?」

 

正体‧‧‧‧‧?一体どういう事でしょうか?

僕は抱いているイクスヴェリアの顔を見ながらも、何なのか、疑問を抱きます。

ですが、イクスヴェリアは何かを恐れているような顔をしていました。そして、前に立っている紳士は言います。

 

 

「貴方かたが助けようとしているのは冥王の跡継ぎのあの、イクスヴェリアなのですよ?」

 

紳士は不適な笑みを浮かべながらも、イクスヴェリアを金色の爬虫類のような目ので睨みながらも、言いました。その言葉に対し、イクスヴェリアは最も何かを恐れているような顔をします。

 

 

 

 

 

 

だから、それがどうしたんですか?

 

 

 

 

 

 

 

冥王の跡継ぎだからって、それがどうしたんですか?

 

 

 

 

 

 

確かに、風の噂で、残酷で、最も戦いが好きだと聞きました‧‧‧‧ですが

 

 

 

結局はそれはたかが誰かが作った噂です。

 

 

 

「大丈夫ですよ、イクスヴェリアさん。」

 

僕は凄く怖がってるイクスヴェリアさんを抱きしめます。イクスヴェリアさんは少し驚いた顔をしていました。ですが、

 

「イクスヴェリアさんはそんな酷い事をする人じゃないのを僕とクロスは知っていますから、それに僕はイクスヴェリアさんを信じてますから。」

 

僕はイクスヴェリアさんを抱きしめながらも、イクスヴェリアさんに言います。

これは僕の本心です。

イクスヴェリアさんが例え、冥王の跡継ぎだとしても、僕は信じますから。

マナが僕を拾ってくれて、大切に育ててくれたように‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

僕は貴方を信じていますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それに、僕はイクスヴェリアさんを信じてますから。」

 

 

私はアレンさんの行動に驚きを隠せませんでした。

 

 

 

 

 

 

大公が私の正体が冥王の跡継ぎだという事を言ったのに‧‧‧‧

 

 

 

 

 

アレンさんは怖がらずに私を抱きしめてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

初めて私は抱きしめられました。

 

 

 

 

私の正体を知ってもなお、私を信じてくれた人に‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

「本当‧‧‧‧‧ですか?」

 

 

 

 

 

 

私はアレンさんに本当なのかと聞きました。そして、アレンさんから帰って来た答えは

 

 

 

 

「はいっ!僕もアレンさんも、貴方とは会ったばかりです。ですが、僕はイクスヴェリアさんを信じてますから。」

 

 

 

 

という驚きの答えと、嘘の無い、紛れもない本当の笑顔でした。

 

 

 

 

「グスッ‧‧‧‧ありがとう‧‧‧‧ござい‧‧‧‧‧ます‧‧‧。」

 

私はあまりにもの、嬉しさに涙を流してしまいました。

 

 

 

初めて、私を抱きしめてくれた事

 

 

 

 

そして、私を初めて信頼してくれた事に‧‧‧‧‧

 

 

 

「ウフフフッ♪良い展開ですネ♪こちらまで泣いちゃうくらいじゃないデスカ♪ですが、イクスヴェリアはワガハイ達が貰いマスヨ?」

 

 

ですが、現実はそう簡単には、動きません。そして大公はグラム達に指示を出します。

 

 

そんな‧‧‧‧‧‧このままでは‧‧‧‧アレンさん達が‧‧‧‧‧‧

 

ですが、私が見たアレンさんの顔には、怖がる表情等、一つもありませんでした。そして、グラムの砲弾が放たれる音の代わりに聞こえて来たのは‧‧‧‧‧

 

 

一つの銃声でした。

 

私は何なのか、もう一度、クロスさんのいる後ろを振り向きます。

 

 

 

そこには

 

 

 

拳銃のトリガーを引き、グラムへと銃弾を撃つクロスさんの姿がありました。

 

 

 

ですが、通常の武器、兵器ではグラムは破壊する事は出来ません。

 

 

ですが、何かの爆発音を聞き、振り返った私の目に写ったのは驚きの光景でした。

 

 

 

それは何かというと‧‧‧‧‧

 

 

 

 

一体のグラムが浮遊したまま、その場で爆発していく光景でした。

 

 

 

 

「何ィ♪!?」

 

 

 

大公も驚いていました。当然です。

 

 

 

 

 

だって、只の武器で

 

 

 

 

破壊する事の出来ないグラムを

 

 

 

 

クロスさんはたった一つの拳銃から放たれる銃弾で破壊したのですから。

 

 

 

「なるほど~貴方、ゼロデバイスの適合者だったのですネ。ウフフッ♪今日の所は引き上げるとシマス。後は宜しく頼みマスヨ?」

 

すると、大公は何かを察知して、その場から、姿を消します。そして、私達を包囲しているグラムは身体中にある砲口を私達に向けてきました。

 

 

ですがクロスさんとアレンさんには焦る表情はありませんでした。

 

 

 

 

何故なら、

 

 

 

 

 

「 グスッ‧‧‧‧‧エッグッ‧‧‧‧‧」

 

夕暮れの時、私はリナと一緒に町から、城に戻ると、直ぐにクロスの使っていた部屋に戻り(今は私が来た時に使っている)あまりにもの、悲しさに泣き出していた。

 

 

 

やっぱり‧‧‧‧思い出してしまう。

 

 

 

クロスの事を‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

あの日の事を‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

リナとカイは私のせいじゃないって言うけど‧‧‧‧‧

 

 

 

 

でも

 

 

 

私を助けて、クロスは‧‧‧‧‧

 

 

 

そんな時、私がたった一人でベッドにうつぶせになった状態で泣いている真っ暗なクロスの部屋の扉を開け、誰かが入って来た。

 

 

その人の正体はヴァランガおじさんと同じ赤と青の虹彩異色の両方の色が違う瞳をし、クロスやリナ、ヴァランガおじさんとは違う純白の白い ヴァイスレーゲンの正装である、コートを着ている驚いた顔をしたカイだった。

 

「ヴィ、ヴィヴィ姉さんっ!?」

 

カイは驚いた顔で私を見る。

 

「グスッ‧‧‧大丈夫、何でもないから‧‧‧ただ、目にゴミが入っただけだから。」

 

私は直ぐに涙を拭いながらも、カイに目にゴミが入ったと誤魔化す。

 

 

 

クロスの事でカイとリナにはあまり迷惑を掛けたくない‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

私のせいで、クロスが死んだのに‧‧‧‧

 

 

 

 

リナとカイは二人共、クロスのせいだって、言ってる。けど、やっぱり‧‧‧‧

 

そんな時、カイが私の座る元々クロスが使っいたベッドの横に腰を下ろす。そして、笑顔でポケットハンカチを取り出して

 

「兄さんも良く言ってたよ。ヴィヴィ姉さんは笑顔が良く似合うって」

 

と私にクロスの言っていた言葉を思い出して言った。

 

クロスが私に‧‧‧‧‧?それに、私の笑顔が似合うって‧‧‧‧‧

 

 

「後、悲しい時は、楽しい事を考えると良いよ?楽しい時の事を考えると、悲しい事なんか、思い付かなくなるからね。僕も良くそうしていたし、兄さんもしていたよ。」

 

そして、私にハンカチを渡すと、ベッドの前に置いてある白いピアノの方へと歩いて行く。

私は涙をカイから渡されたハンカチで拭いながらも、何をするのか、疑問に思う。そして、私は白いピアノを見ながらも、思い出す。

 

 

 

あのピアノは‧‧‧‧‧‧

 

 

 

良く、クロスが私がここ、アルタイルに来た時、良く不安な時にあの白いピアノを演奏して、眠らせてくれてた。私にとって、最も思い出の深い白いピアノ‧‧‧‧‧

 

 

『子守唄‧‧‧‧?』

 

『はいっ!母が昔、良く僕達が眠りに付く事が無かった時に演奏してくれた唄なんですっ!』

 

私が眠れない夜、良く私のために演奏してくれた笑顔で私を見るクロスはこのピアノで自分のお母さんが良く幼い頃にクロス達が眠れない時に唄ってくれていた「子守唄」を演奏して、私を眠らせてくれていた。

 

 

 

 

そして‧‧‧‧‧

 

 

 

私を安心させて眠らせてくれていたクロスの弾いていたあの子守唄は‧‧‧‧

 

 

 

 

 

また、私を安心させるために‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

カイにより、白いピアノで演奏される。

 

 

 

 

 

 

「なるほどな、アイツ、ゼロデバイスの適合者だったのか。」

 

俺はリナ嬢と嬢ちゃんが城に戻ると同時に町を見回り始めていた。

グラムは良く夜に活動するからな。

ガリアのように死体を改造して作られているとはいえ、朝、昼も普通に活動する事が出来る。だが、主に、活動する時間帯は夜だ。夜の場合、悲鳴等が聞こえていても、それは酔ったおっさんの声だと勘違いする事も可能であるし、外にあまり、人がいないからな。

 

 

 

だが、そんな中、俺は驚くべき光景を見た。何故なら、俺が見ている視線の先には‧‧‧‧‧

 

 

グラムの残骸と

 

 

 

片方の顔に赤い傷が刻まれている仮面を付けた人が上空にリボルバー方式の砲筒がオートマチックな拳銃を西洋甲冑のようなプロテクターを装着している手で構えている姿だった。

 

 

そして、ある少女を抱きしめて、グラムの爆発から守ろうとしていたのか、少女を抱きしめた状態の少年の姿があった。

 

あの片顔に仮面を付けた奴は今日の夕方に、嬢ちゃんとリナ嬢が見ていた芸をしていたあのクラウン(道化師)だろう。

そして、あのプロテクターと、拳銃、あれはゼロデバイスの可能性が高い。

 

 

「よう、これら、全てお前が片付けたのか?」

 

 

そして、俺は3人に近付いた。

 

 

 

 

元帥の任務はゼロデバイスの適合者を探し、その適合者を騎士として、スカウトする事だ。

 

 

「貴方は‧‧‧‧‧?」

 

 

美少女を抱いている茶髪の少年が俺に誰なのか、聞いてくる。

 

 

説明するのが、何か面倒くせぇな。元帥とはいえ、説明は一番面倒だ。

こういう時にクロスが居ればな~

それに、あの茶髪の少年の抱いてるのはあの少女‧‧‧何処かで‧‧‧‧‧

 

 

 

「貴方は‧‧‧‧?」

 

僕はいきなり、目の前に現れた黒い金色のラインのあるコートを着た男性に誰なのか、聞く。一体誰なんだろうか‧‧‧‧?

 

「単刀直入に言うぞ。お前、黒騎士にならないか?」

 

目の前に居る誰だか、分からない人に聞く。黒騎士‧‧‧‧?でも、騎士って普通じゃ、何年か以上は特訓し、通常の魔導師とは、桁違いの強さを持つ者の事や、通常の兵士とは違って、指示も可能な人の事じゃ‧‧‧‧‧‧

 

「‧‧‧‧‧。」

 

そして、僕は僕の前に立っている男性が視線を向けているクロスの方を見る。

 

 

 

まさか、この人は‧‧‧‧‧

 

 

 

それに、クロスの顔色も変だ‧‧‧‧‧。

 

 

 

やっぱり、この人と何か関係が‧‧‧‧‧

 

 

 

 

「単刀直入に言うぞ?お前、黒騎士にならないか?」

 

僕は目の前に立っている金色のラインに黒いコートを着た白髪の男性を見て驚きます。

 

 

 

何故なら‧‧‧‧‧

 

 

 

 

僕の幼い頃の"師匠"でもあり、世話役の‧‧‧‧‧

 

 

 

「アレン‧ストレイト」が立っていたのてすから‧‧‧‧

 

 

 

ですが、こちらには未だに気付いていないようです。

 

 

 

 

それに、ヴィヴィ様についても何か聞いてみたいので‧‧‧‧‧

 

 

ですが、その前に‧‧‧‧‧今の時間帯はここに留まっていては危険ですし‧‧‧‧‧またあの得体の知れない物が出現するかもしれません。ですが、そんな時

 

「ここで、話すのもあれだしな。それに今の時間帯はグラムが良く動き回る一番危険な時間帯だ。俺に付いて来い。後、君達もね。」

 

丁度良いタイミングで師匠は言います。

ナイスタイミングですっ!師匠っ!!いつも、トンカチ投げてきたり、特訓では容赦ない師匠がこういう時に限っては良い時があります。多分

 

そして、僕の正体に気付いていな師匠は何処かへと歩き出そうとしますが、何かを思い出したのか、止まっ僕達の方に向きます。

 

「あ、そういえば、君達の名前を聞いていなかったな。まず君の名前は?」

 

そして、僕達に名前を聞いてきます。

えええええええっ!?!?こ、こんなタイミングで何で聞いてくるんですか!?師匠おおっ!?!?

 

「あ、はい僕はアレンで、僕の横に居るのは「イクス‧ウリアです」」

 

アレンとイクスは師匠に自己紹介をする。

あれ?イクスヴェリアって、そんな名前でしたっけ‧‧‧‧?それにアレンは何も気付いてないようなんですけど?!

 

「で、君は‧‧‧‧?」

 

そして、ついには僕へと名前を聞いてきます。

ど、どうしましょうか!?ここでバレたら、ヴィヴィ様がどうして泣いているのか、知る事が出来ませんっ!!何故なら、ヴィヴィ様は僕を最も嫌っていますからっ!!ヴィヴィ様は僕を最も嫌っていますからっ!!大事な事なので(ry

なので、僕には言ってくれるはずがないんです。クラウスとリッドなら、言ってくれるかもしれませんが、ヴィヴィ様が怪しむんです。

 

 

ですけど、僕はヴィヴィ様の事をほおって置く事が出来ません‧‧‧‧‧。

 

 

あんな‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

悲しそうなヴィヴィ様を‧‧‧‧

 

 

 

 

 

それに、僕は‧‧‧‧‧

 

 

 

 

ヴィヴィ様が幸せになるまで、

 

 

 

 

 

 

婚約なさるまで‧‧‧‧

 

 

 

ヴィヴィ様を守ってくれて、ヴィヴィ様にとっても大切な人が出来るまで‧‧‧‧‧

 

 

 

『ち‧‧‧‧‧ち‧‧‧‧うえ‧‧‧‧グスッ‧‧‧エッグッ』

 

 

 

あの時から、守ると決めたんです‧‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

 

貴方の悲しみだけしかない毎日を見たその時から‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

ですから、僕は‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

「僕は‧‧‧‧クロス‧クラインです。」

 

 

 

ヴィヴィ様を守るために‧‧‧‧‧

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

今、僕は

人なのか、人じゃないのか、分からない相手と戦っていた。

 

「いや~遅い、遅いよ、少年。」

 

僕の前に立っているのは、黒いシルクハットを被り、褐色の肌に、金色の瞳をした紳士的な姿をした男性だった。

 

 

 

だけど、あれはもう人間なんかじゃなかった‧‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

 

「いや~ほんと、死ぬ所だった。さっきのあれって、ゼロデバイスによる力の一撃なんだろ?いや~ほんと、危ない所だったよ。」

 

 

 

 

 

 

あれはもう人ではなく、人の形をした化け物だった。

 

 

 

 

「それじゃあ、お前のゼロデバイス、破壊させて貰うぞ?」

 

 

そして、奴は、僕へと近付いて来る。

 

 

 

 

僕の中にある「ゼロデバイス」を破壊するために

 

 

 

 

だけど、アイツは普通のグラムなんかじゃない‧‧‧‧‧

 

 

 

 

じゃあ、一体‧‧‧‧‧?

 

 

 

僕がそう考えながらも、起き上がれない状態で、奴が近づいて来る中、後ろから誰かが駆けて来る音が聞こえて来る。

 

 

「アルフレッドオオッ!!」

 

 

僕と、最近良く話し合っており、僕の世話役の黒い金色のラインのあるコートを着ており、片目に切り傷があり、黒髪の僕と同じ青い瞳を持つ「ソカロ‧アレストロ元帥」だった。そして、ソカロ元帥は僕の前に飛び込んでは、僕では戦い合う事が出来なかった相手にハルバード状のゼロデバイスが構築した武器を振るう。奴は直ぐに避けると、後ろに後退する。

 

「邪魔が入っちゃったしな、それに、相手が元帥だしな~楽しくなりそうな気がするけどな~、大公には元帥とはやるなって言われたし、」

 

前に立っている黒いシルクハットを被る紳士の姿をした男性は僕の前に立っているソカロ元帥を見る。そして、何かを呟くと、瞬時に何処かへと消え去る。

僕は一安心するけど‧‧‧‧‧

 

「もうっ!アルフレッドさんっ!勝手に何処かに行かないでくださいよっ!!俺だっていきなり何処かに行っちゃうから、驚いたんですよ?」

 

ソカロはハルバード状の武器を解除すると、僕を立ち上がらせて、言う。

 

ソカロ元帥は物凄い僕の事を心配している。5人の元帥の中でも物凄く、僕の事を心配している。

 

「ごめん、でも、さっきのアイツが何なのか、気になって‧‧‧‧‧」

 

僕はソカロにさっき僕が戦っていた人ではない化け物の事について、言う。

 

「はぁ、ですが、まずは、治療をしましょう。エレミアだからといって、無理したら。駄目ですよ。」

 

そして、僕はソカロ元帥に抱き抱えられ、医療室へと運ばれて行った。

 

 

それと、余談だけど、このソカロ元帥、物凄く、過保護で、僕の事を心配してる。それと、僕や、オリヴィエと同じ歳で元帥にまでなるっている。

何だか、分からないけど‧‧‧‧‧‧

だけど、時に、僕が女だというのを忘れて、男と間違える時がある。

 

‧‧‧‧‧僕ってそんなに男に見えるのかな?

 

 

 

 

 

「やっと眠ってくれた‧‧‧‧‧。」

 

僕は静かに僕が演奏するために使った白いピアノの椅子から立ち上がると、静かにベッドの上で眠りに付いた ヴィヴィ姉さんに布団を掛ける。

 

「ヴィヴィ姉さん‧‧‧‧‧。」

 

僕はクロス兄さんの使っていた部屋のベッドで眠っているヴィヴィ姉さんを見ながら、静かに呟く。

 

リナから、いきなり「ヴィヴィお姉ちゃんがあの馬鹿お兄ちゃんの事を思い出して、泣いてるの。お兄ちゃん、どうにか、出来ないかな?」って試験を終えて帰って来て頼まれたから、来てみたら、こんなに酷い事になっていたなんて‧‧‧‧‧

それに、凄く目が赤く腫れてる‧‧‧‧‧。

 

 

「‧‧‧‧‧。」

 

クラウス兄さんなら、どうにか出来ると思うし‧‧‧‧次にクラウス兄さんに会った時に聞いてみよっと

 

僕はそう考えながらも、ヴィヴィ姉さんの眠る馬鹿兄さんの部屋を後にした。

 

 

 

「で、決めてくれたかな?」

 

そして、僕達は僕と同じ名前の「アレン元帥」に付いて行き、何かの食堂にて、話し合っていた。話の内容はさっきのクロスが破壊した分からない奴等と、黒騎士についてだった。

 

「で、どうしますか?アレンは?」

 

クロスが僕にどうするか、聞いて来る。ですけど、僕にはゼロデバイスなんていうのが‧‧‧‧‧ありません。只、持ってるのは、‧‧‧‧‧

 

僕は手袋を付けた右手をチラリと見る。

 

 

 

僕の右腕は‧‧‧‧生まれ付き、奇怪な腕でした。

 

 

 

この右腕のせいで、僕は‧‧‧‧‧

 

 

 

 

「で、どうしますか?アレンは?」

 

どうにか、私が冥王だというのは、バレずに済みました‧‧‧‧‧。これもクロスさんとアレンさんのお陰です。

 

 

 

ですが‧‧‧‧‧

 

 

 

 

アレンさんは自分の右腕の方ばかりを見ています。

 

 

 

一体どうしたのでしょうか‧‧‧‧‧?

 

 

 

 

もしかして、大公を蹴り飛ばした時に‧‧‧‧

 

 

「あの‧‧‧アレンさん。」

 

私はもしや、と思い、アレンさんに話し掛けます。

 

「え、あ、何ですか?」

 

すると、アレンさんが返事をしてきます。

 

「あの‧‧‧ずっと自分の右腕ばかり見ているのですが‧‧‧「いえ、大丈夫ですから。」え‧‧‧?」

 

私はご自分の右腕はがりを見てどうするのかと聞き、いきなり何を言っていないのに、答えたアレンさんに疑問を抱きます。

 

 

 

 

やはり私を助けた時に‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

右腕を負傷させて‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

「えっ?な、何をするんですか!?」

 

私は直ぐにクロスさんとアレン元帥から見えないようにし、アレンさんの右腕を調べる事にしました。

 

 

ですが、私が右腕の袖をめくり、そこに現れたのは傷なんかじゃありませんでした。

 

 

 

私の目に写ったのは‧‧‧‧

 

 

 

 

 

 

クロスさんの腕と同じように、緑色の光を発してある十字架の形をした宝石が嵌められている西洋甲冑の手の甲のプロテクターみたいな形をした奇怪的な、血に染まった腕と手でした。

 

 

「うん?どうしたんだ?」

 

すると、クロスさんが私とアレンの動きに不審に思い、聞いてきました。

 

「あ、いえ何でもありません‧‧‧‧‧。」

 

私は直ぐに何でもないとクロスさんに答え、アレンさんから離れます。

後で、アレンさんには謝らなければ‧‧‧‧

 

 

 

 

 

ですが、一つここで疑問に思った事があります。

 

 

 

 

何故、クロスさんは、「クロス‧クライン」っていう名前なんでしょうか?

それにアレンさんからの話によると、クロスさんの苗字は聞いた事が無いと聞きました。では、今まで何故、アレンさんに言わなかったのでしょうか?

 

 

ですが、あまり深く考えると、謎が深まるばかりです‧‧‧‧‧。

今は、この黒騎士の話をどうするのかについてでも、考えましょう。

 

 

 

 

 

僕はどうすれば、良いのでしょうか‧‧‧‧?

 

 

 

 

 

 

アレンとイクスヴェリアには僕がヴィヴィ様を守るためにだとしても、さっきのグラムの事もあって、二人だけにするわけには行きませんし

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが、ヴィヴィ様が何故悲しそうな顔しているのかについても知り、解決したいですし‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

一体どうすれば‧‧‧‧‧‧

 

 

 

僕達が選択を迷っているそんな中、師匠が

 

「いや、もう待つのが、面倒くさいから、お前ら全員スカウトな。というか、お前の返事、待つのが、面倒くさい。」

 

と面倒くさそうに僕達に言う。

 

 

って、えええええっ!!!師匠ぉっ!!!何してるんですかぁぁっ!!

イクスヴェリアとアレンは只の人なんですよっ!?魔法は使えるかもしれませんが、僕のようにゼロデバイスの適合者でも無ければ、持ってもいないんよっ!?なのに、僕は良いですけど、何全員、強引的にスカウトしてるんですかあああああっ!!!

 

「あの、ちょっと待ってください。アレンとイクスは僕のようにゼロデバイスの適合者ではn 「だからだろうが馬鹿が」え?」

 

僕は師匠に反論しようとしましたが、師匠の言葉に止められます。

 

 

「お前ら、二人をもスカウトした理由は、お前達を守る事も入っている。お前ら、クロスが居なくなったら、直ぐに大公に目を付けられるからな。そしたら、完全な「死」しか、待っちゃいねぇよ。」

 

師匠は僕達に僕達を皆、守るためにスカウトした言い、僕がアレン達と離れ離れになれば、二人には死しか待っていないと答える。

 

いや、師匠、それなら城に居れば良いんじゃ‧‧‧‧

 

「あいにく、城に居させるのは、無理だ。城にも奴等が紛れ込んでるかもしれないからな。」

 

と僕達に言う。

えっと、要するに‧‧‧‧僕達を皆、スカウトしたのは‧‧‧‧‧

 

「要するに、自分の身は自分で守れ、という事だ。異論は認めないぞ。」

 

いやいやいやいやいやいやっ!!何言ってるんですかっ!!そんなの無理に‧‧‧‧‧

 

「あの、僕もクロスに付いて行きますっ!!」

 

僕かそんな事を思っていた中、アレンが僕の考えとは違う答えを出す。

えええええっ!?!?だ、駄目ですよおおおっ!!

この人に付いて行けば、ろくな事しか無いんですよっ!?

 

「それに、まだ初めて会ったばかりなんですが、イクスさんを守りたいですし、僕でも戦えるのなら‧‧‧‧」

 

いや、あの‧‧‧‧‧確かにイクスヴェリアを守りたい気持ちは分かるのですけど、師匠に付いて行けば、ろくな事しか‧‧‧‧それに、城の中に紛れ込んでいるのなら、で、騎士達に守っ貰えば‧‧‧‧‧

 

「あの、私も‧‧‧‧行きますっ!」

 

ええっ!?!?い、イクスヴェリアさんっ!?な、何を言ってるのですか!?

 

 

「私、クロスさん達にいつまでも、迷惑ばかり掛けたくないんです。それに、色々助けて貰いましたし、会ったばかりです。それに、アレンさんとクロスさんと一緒に戦える程、強くなりたいんですっ!ですから、クロスさんも行くのなら、私も一緒に行きますっ!」

 

「僕もイクスさんと同じです。それで、アレン元帥、これからも宜しくお願いしますっ!!」

 

二人は師匠に挨拶する。

 

 

 

「二人共、ありがとうございます。ですけど‧‧‧‧‧‧

 

 

それだと、二人共、

 

 

 

日常には戻れないんですよ?」

 

 

師匠の言葉が本当なら、大公と戦うんですよ?

 

 

「クロス、確かにそうかもしれません。ですけど、狙われてそのまま、死ぬより、戦って、生き伸びた方が良いんです。それに、僕はマナとの約束があるんです。」

 

僕が二人の決意にそう思っている中、アレンが自分達は死ぬより、戦って生き延びた方を選ぶと僕に言う。

 

その前にマナとの約束‧‧‧‧?

 

「マナとの約束‧‧‧‧?」

 

僕はその言葉に首を傾げる。

マナはアレンを拾ってくれた養父で、僕とアレンが出会う前に、馬車にひかれ、死んだと聞きました。ですが、マナとの約束があったなんて‧‧‧‧知りませんでした。

 

「立ち止まらず、歩き続けろって、マナと約束したんです。ですから、僕は生きるために戦います。マナとの約束のためにもっ!イクスさんを守るためにもっ!」

 

アレンは真剣な表情で師匠にマナとの約束を守るためと、イクスを守るために、戦うと返事をする。

 

「アレン‧‧‧‧‧。本当に良いんですか?」

 

僕はアレンに聞きます。僕の問いに対し、アレンは

 

「はいっ!それに、クロスや、イクスも一緒に居ますから。」

 

と僕を見ながらも、笑顔で答える。

 

ですけど‧‧‧‧‧

 

 

僕は二人を巻き込みたくないんです。

 

 

「んじゃ、決定という事で、付いて来い。」

 

そして、師匠と共に僕達は店を出る。

 

 

ヴィヴィ様を守るだけのために二人も戦うなんて‧‧‧‧‧

 

 

 

僕は良いんです。

 

 

 

嫌われているのは、ヴィヴィ様に昔から嫌われていたので、慣れています。

 

 

ですけど、イクスヴェリアさんとアレンには‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

「あ、クラウス兄さん。」

 

それから、僕はヴィヴィ姉さんの眠る元々クロス兄さんの使っていた部屋から出て、何処からか、帰って来たクラウス兄さんとばったりと廊下で会っていた。

 

「カイ?こんな夜中にどうしたの?」

 

クラウス兄さんは僕にこんな夜中にどうしたのかと、聞いて来る。

 

「実は‧‧‧‧ヴィヴィ姉さんがね、また‧‧‧‧‧」

 

僕はヴィヴィ姉さんの眠るクロス兄さんの使っていた部屋を見ながらも、言う。

 

「そうか‧‧‧‧‧。またクロスの‧‧‧‧‧」

 

クラウス兄さんは僕が言っているのが、何なのか、察して、言う。

 

「カイはもう寝た方が良いよ。後は私がするから。」

 

クラウス兄さんは僕に寝た方が良いよと言う。

もう、クラウス兄さんって馬鹿兄さんより、凄くヴィヴィ姉さんに合うと思うんだけど‧‧‧‧‧ヴィヴィ姉さんは馬鹿兄さんの事をいつまでも、後悔してるし‧‧‧

そういえば、最近、リッド姉さんが、ソカロ元帥と凄く仲が良かったような‧‧‧‧

 

「はい、クラウス兄さんこそ、おやすみなさい。」

 

 

それして、僕は自分の部屋へと歩いて行く。

 

 

クラウス兄さんが馬鹿兄さんの部屋へと入るのを見届けながら‧‧‧‧‧

 

 

 

 

「オリヴィエ‧‧‧‧‧。」

 

今日も泣いたんだね‧‧‧‧オリヴィエ。

 

 

 

 

クロスの事で‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

あの時、私もオリヴィエとクロスの隣に居たら‧‧‧‧‧

 

 

 

「う、う~ん‧‧‧‧」

 

すると、オリヴィエは眠りながらも横へと顔を向ける。そんなオリヴィエを私は

撫でる。

 

 

 

 

もう、君に苦しみを当たえたくないから‧‧‧‧

 

 

 

 

私は君を守ってみせるから‧‧‧‧

 

 

 

「おやすみ‧‧‧‧オリヴィエ。」

 

そして、私はオリヴィエの眠る部屋から出て行った。

 

 

 

「クラウス‧‧‧‧‧。」

 

僕はゼロデバイスの能力を使い、城に入った後、自分の部屋から、ヴィヴィ様の眠る元々僕が使っていた部屋を見にきてました。そこで、見たのは、クラウスが眠っているヴィヴィ様の頭を撫でている所でした。

 

もう‧‧‧‧‧大切な守ってくれてる人が居るじゃないですか。ヴィヴィ様

 

 

 

僕にした事は忘れても良いんです‧‧‧‧‧。

 

 

 

 

けど、貴方が幸せにならなかったら、僕も幸せじゃないんです。

 

 

 

 

 

僕はヴィヴィ様、貴方の幸せな笑顔を見れたら、それで充分なんです。

 

 

 

「あ、師匠が来るっ!!」

 

僕は直ぐに、部屋へとゼロデバイスを飛ばします。

 

 

 

ヴィヴィ様‧‧‧‧‧‧

 

 

 

貴方に祝福の風、吹かん事を

 

 

 

 

 

ヴィヴィ様の元にはかならず、絶対に戻って来ますから。

 

 

 

 

ヴィヴィ様とヴィヴィ様の愛する人大切な人を守れる程強くなって‧‧‧‧‧

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