忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第4章「シュトゥラへの道 前編」

「あの、おやすみなさい。アレンさん。」

 

そして、私達は部屋にて、就寝するため、ベッドに横だわっていました。

私が昔、使っていたベッドよりかは小さいですが、何故か、こっちの方が落ち着きます。そして、既にアレン元帥には私の正体がバレていると思います。あくまで、私の予想ですが‧‧‧‧

 

「あ、はい、おやすみなさい。イクスヴェリアさん。」

 

私の横たわっているベッドの隣のベッドにて、横たわっているアレンさんが私におやすみなさいと言ってくる。

 

 

そして、私とアレンさんの間に沈黙が走ります。

 

 

それと、クロスさんが、何故、ここに居ないかというと、他の部屋で寝ているからです。

 

 

何故か、分かりませんが、ここは二人部屋らしいからだそうです。

 

 

「あの‧‧‧‧イクスヴェリアさん。」

 

すると、アレンさんがベッドに横たわったまま、私の方に振り向いて、私の名前を呼ぶ。

 

「あ、はい、どうしたのですか?アレンンさん。」

 

私はアレンさんが呼んだため、顔を横にして、アレンさんへと身体を向けます。

 

「あの‧‧‧‧‧失礼かもしれませんけど、イクスヴェリアさんは‧‧‧‧ガレアに帰らないんですか?」

 

アレンさんは私に私の祖国であるガレアに帰らないのか?と聞いてきました。

 

 

 

確かに‧‧‧‧‧今頃、父上と母上が心配しているかもしれません。それに、父上のガリア達が私を探すために世界中を回っています。

 

 

 

 

ですが‧‧‧‧‧

 

 

 

 

もう嫌なんです‧‧‧‧‧。

 

 

 

"あんな事"をするなんて‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

ガリアを生み出すなんて‧‧‧‧もう‧‧‧‧

 

 

 

 

そんな事を望む、父上と母上よりは‧‧‧‧‧

 

 

 

 

私はアレンさん達と一緒に過ごしたいです‧‧‧‧‧

 

 

 

 

ですから‧‧‧‧‧‧

 

 

 

「いえ、大丈夫です。それに、もう私はあの国には必要ありませんので‧‧‧‧‧あの‧‧‧‧‧こんな私でも、アレンさん達とこれからも一緒に居ても良いですか‧‧‧‧‧?」

 

 

 

 

私はアレンさんに聞きました。

 

 

 

 

 

こんな私が一緒に居て良いのか?を‧‧‧‧‧

 

 

「そうでしたか‧‧‧‧‧。はいっ!当然ですよっ。イクスヴェリアさん。」

 

「本当ですか?」

 

「勿論ですよっ!これからも宜しくお願いしますね? イクスヴェリアさん。」

 

 

そして、私は生まれて初めて

 

 

 

 

 

他人にお願いをしました。

 

 

 

 

 

「ふう、危なかった‧‧‧‧‧‧。」

 

どうにか、師匠にはバレずに済みました。本当にギリギリでしたよ。戻って来た瞬間に師匠が入って来ましたし‧‧‧‧‧

 

では、ヴィヴィ様が何故あんなに泣かれているのかについて、調べに‧‧‧‧‧

 

「お~い、馬鹿弟子、何処に行く気だ~?」

 

僕が部屋のドアを開けた瞬間、目の前にはトンカチを持った師匠がいました。

 

あ、あれ~?さっき、部屋に戻ったはずなんじゃ‧‧‧‧?

 

「いや、あの‧‧‧‧少し外を‧‧‧‧「夜中に外を回るのは禁止されているぞ?」・・・・あ、そうでした・・・・。」

 

あ・・・・・・・そうでした・・・・・・確か、夜中に歩き回るのって禁止されていたんですよね・・・・・・・ヴィヴィ様が良く、眠れなかったため、内緒で一緒に散歩をしていたので、すっかり忘れていました・・・・・・・・。ですが、このままでは・・・・・・

いえ・・・・・・

 

「す、すみません。あ、あの・・・・・師匠・・・一つ聞きたい事があるのですが‧‧‧‧‧」

 

僕は師匠に聞きたい事があると言う。

それに対し、師匠は首を傾げながらもトンカチを収める。そして

 

「何だ?」

 

と僕に聞いてきました。

ですが、大丈夫でしょうか?僕が生きてるっていう事が分かったら、大問題ですよ。僕が死んだ事で、色々と問題になってますし、僕か死んだから、カイが王位の後継者で、風の噂で「物凄い熱心で、優しい次の氷河王に相応しい後継者」って良く聞いてますしね。それに、僕より、カイの方が王位を継ぐのに、相応しいと思うんです。僕はカイより、まだまだですし、色々未熟ですから。でも、もしバレたら、まずはヴィヴィ様好きな、父上にヴィヴィ様の隣に何故いなかったのか?って魔導駆動型戦車に乗りながらも、聞きながら僕を追いかけて来るはずです。更には発砲、そして少し怖そうな顔で‧‧‧‧‧‧

そしてヴィヴィ様には少し鉄腕解放された状態で死なない程度‧‧‧‧と言っても、半殺しの状態になるまで、蹴り飛ばされるはず‧‧‧‧お怒りの姿で‧‧‧‧‧

 

で次にリナにライダーキックを喰らわされて‧‧‧‧‧ううっ!!想像しただけでも凄く震えが止まりませんし、怖くなってきました‧‧‧‧‧

 

「おい、早く言えよ。俺も早く寝たいからな。」

 

そんなバレたらどうなるのか、想像している僕に、師匠がトンカチを片手に持って、目を光らせながらも、聞いてきます。

ほんと‧‧‧‧‧昔から師匠って怖いですよね‧‧‧‧父上の護衛であるくらいはあるんですね‧‧‧‧‧今はヴィヴィ様の護衛だそうですが‧‧‧‧

 

「あ、い、いえ‧‧‧‧‧あの‧‧‧‧僕とアレンの芸を見てたヴィヴィ‧‧‧あ、ゴホン、オリヴィエ様が何故泣かれていたのでしょうか‧‧‧‧?‧‧‧あ」

 

あ‧‧‧‧‧やってしまいました。ヴィヴィ様とリナが変装してるなんて何故知ってるのかって絶対聞かれますよね‧‧‧‧それに、師匠が何か不審に思ってトンカチ構えてますし‧‧‧‧‧ど、どうしましょう。こ、このままでは‧‧‧大問題になりますよっ!!更に僕に待ち受けているのは、大体、半殺しの刑だけですよっ!!

 

「あ、い、いえ実はオリヴィエ様のように見えた人が居てそれで「そうか‧‧‧‧‧お前はやっぱりあの、道化だったから、見たんだな‧‧‧‧。」ですから‧‧‧トンカチはしまって‧‧‧って‧‧‧‧え?」

 

僕は直ぐに色々と焦りながら色んな言葉を言い、どうにか、誤魔化そうとしますが、師匠の一言により、疑問を抱きます。

師匠、それは一体、どういう事なのでしょうか‧‧‧‧?それに、こんな暗い顔色をした師匠を見るのは、母上が行方不明になって以来初めて見ました‧‧‧‧。

 

「‧‧‧‧いや、何でもない。というか、今日はもう寝ろ。さっきの質問、無しな。」

 

師匠はそう言うと、廊下を静かに歩いて何処かへと去って行きます。おそらく、自分の部屋だと思いますが‧‧‧‧‧

 

 

一体どういう事でしょうか‧‧‧‧?

 

 

師匠があんな顔をするなんて、それだけ、深刻だという事です‧‧‧‧‧。

 

 

ヴィヴィ様の身に一体何が‧‧‧‧‧?

 

 

 

 

ですが、今日はもう寝るしかありません‧‧‧‧‧今の時間帯は物凄い厳重に警備が行われてますから、師匠に怒られるかもしれませんし、侵入者と間違えられるかもしれませんので、危険です。

 

「それに、僕と一緒の道に行く事を決めたイクスヴェリアさんとアレンに迷惑は掛けたくありませんし‧‧‧‧‧」

 

そして、僕は部屋の扉を閉めるとベッドへとダイブする。

 

 

一体何なのでしょうか‧‧‧‧‧?

 

 

 

師匠があんな顔をするくらいのヴィヴィ様の抱えている問題は‧‧‧‧‧?

 

 

 

僕は一体何なのか、考えながらも、次第に意識が途切れていき、やがては眠りに付きました。

 

 

 

「あ、お兄ちゃん、ヴィヴィ姉さん、どうだった?」

 

私は私の部屋に入って来た、時々思い出す馬鹿兄さんの事を道化(クラウン)の芸を見て思い出して、泣いてしまったヴィヴィ姉さんを励ましに行ったカイ兄さんにどうなったのかを聞く。

 

あまりクラウス兄さんや、リッド姉さんに迷惑は掛けたくはないし、馬鹿兄さんがやった事だから、私達で責任取って、ヴィヴィ姉さんを笑顔にさせて、昔の凄く優しくて、綺麗なヴィヴィ姉さんに戻して欲しい。けど‧‧‧‧‧

 

「うん、どうにか寝てくれたよ‧‧‧‧けど、何を見てああなったの?リナ。」

 

カイト兄さんはヴィヴィ姉さんが眠りに付いてくれたのと、私にあんな風になった原因を聞く。

 

「実は‧‧‧‧今日町の中で道化(クラウン)を見た時に馬鹿兄さんが良く昔、ヴィヴィ姉さんに見せてくれてた剣を瞬時に移動させる芸があってね、それが良く兄さんのやる方法と似てて、それで‧‧‧‧」

 

私は今日、町中でヴィヴィ姉さんと一緒に道化(クラウン)がしていた剣を他の所に移動させる芸を見た事と、それが良く馬鹿兄さんがヴィヴィ姉さんに見せていた剣を移動させる芸と似ていた事を兄さんに言う。

私とカイ兄さんも、馬鹿兄さんの芸を見た事あるから、分かる。

けど、その芸が多分、私から見れば、ヴィヴィ姉さんがあんなに泣いた原因だと思う。それなりに、ヴィヴィ姉さんにとっては何か、凄く深い思い出だと思うから。そんな、中、兄さんが

 

「そうなんだ‧‧‧‧。」

 

と静かに少し顔色を暗くさせて呟く。そして

 

「ねぇ‧‧‧‧リナ。」

 

と私の名前を呼ぶ。

 

「どうしたの?兄さん。」

 

私は直ぐに兄さんに応答する。

 

「昔さ、父上から‧‧‧‧兄さんの武勇伝を聞いた事があるんだ。」

 

カイ兄さんは私に馬鹿兄さんの武勇伝を父上から聞いた事があると静かに言う。

武勇伝‧‧‧‧?何で武勇伝なのかな?馬鹿兄さんって、そんなに勇気を持っていたっけ?私はそう思いながらも、カイ兄さんのの話を聞き続ける。

 

「昔ね、ヴィヴィ姉さんは父上も母上も、生まれて直ぐに亡くなっちゃったのは、リナも知ってるよね・・・・・・?」

 

兄さんは私にヴィヴィ姉さんの母上と父上がヴィヴィ姉さんが生まれて直ぐに死んだのは、知ってるのか?と聞いて来た。当然、私も知ってる。それで、父上がヴィヴィ姉さんの父上の遺言でヴィヴィ姉さんの世話役をする事も・・・・・・・・・・

 

「うん・・・・・・知ってる・・・。」

 

私は直ぐに返答を返す。

 

「うん・・・・実はね、その時のヴィヴィ姉さんは、シュトゥラに来た時のような明るくて、優しい性格じゃなくて、いつも、物凄く暗い性格でね、他の国家の人達から、色んな噂を聞いてしまって・・・・・いつも、部屋に閉じこもってたばかりで、いつも、部屋で泣いてたんだ・・・・・でも、父上だけが、ヴィヴィ姉さんにとっての一番の良き理解者で、良く一緒に遊んでくれていたらしいんだけど・・・・」

 

「だけど・・・・?」

 

私は兄さんが昔の幼い頃のヴィヴィ姉さんの事を言葉の最後に言葉が途切れたのに、首を傾げる。

でも・・・・だけど・・・・って、一体・・・・・何?

 

「だけど、その時はね、父上も凄く忙しくて・・・・それに、母上も僕がお腹の中にいたから・・・・・ヴィヴィ姉さんの所に来れたのは・・・・・いつもヴィヴィ姉さんが眠った真夜中だった・・・・・だけど・・・・そんな時にね・・・・・」

 

 

『?ヴァランガおじさん・・・・?その人は・・・・?』

 

『ああ・・・こいつはな・・・・・』

 

 

「そんな時に・・・・馬鹿兄さんがヴィヴィ姉さんと出会った・・・・・。」

 

 

『あ、あの僕はクロス・ヴァイスレーゲンです・・・あの、姫様、これからも宜しくお願いします!』

 

 

「馬鹿兄さんが?」

 

私は兄さんの言う馬鹿兄さんとヴィヴィ姉さんとの出会いに首を傾げながらも聞き続ける。

 

「うん、だけどね、やっぱりヴァランガおじさんじゃないからって言って、心を開いてくれなかったそうなんだ・・・・・だけどね、そんな中・・・・・・」

 

 

『エッグッ・・・・ヒッグッ・・・・・グスッ・・・・・』

 

『ひ、姫様っ!?ど、どうして泣かれて・・『来ないでっ!』・・っ!?』

 

『どうせ、嫌いなんでしょ?ただ、おじさんがしてって言ったから、私の世話をしてるんでしょ?いやなら、出ても良いんだよ?私なんか・・・・『そんな事ありませんよ、姫様』・・・・え?』

 

 

「そんな時にね、父上以外に、誰からも、された事も無かった「優しく抱きしめる」のを、馬鹿兄さんがやったらしいんだって、それで・・・・・」

 

 

『私は・・・・人を殺したんだよ・・・・?なのに・・・・・何で私を抱きしめてくれるの・・・・?』

 

『姫様・・・・姫様は人を殺してなんかいませんよ。それだと、姫様を必死に産んでくださった姫様の母上があの空の上で悲しみます。姫様を生かすために、姫様の母上は亡くなられたんです・・・・・・そして、姫様の父上も・・・・・・姫様の父上も母上も皆、姫様の事を大切に思っていたからこそ・・・・・・姫様を守るために、亡くなられました・・・・・だから、姫様は悪くなんかありません。悪いのは、そう決め付けた人達です。・・・・・それに・・・・僕は姫様に会えて良かったと思ってるんです・・・・・。』

 

『私に・・・・・会えて・・・・・良か・・・・った・・・?』

 

『はい、僕はいつも、一人で過ごしていたので・・父上も母上の事や、国の事で忙しくて・・・・・・師匠はいますけど、師匠も忙しくて・・・・それで、いつもは一人なんです・・・・でも、姫様と会えて・・・・僕は凄く嬉しいんです・・・・・初めて・・・・・一緒にいてくれる人がいてくれて・・・・・・・それと姫様・・・・・生まれて来てくれて・・・・・ありがとうございます。そして・・・こんな僕なんかと一緒にいてくれて・・・・ありがとうございます・・・・。』

 

『エッグッ・・・・・ヒッグッ・・・・は・・・・は・・・・う・・・え・ち・・・ち・・・う・・・・え・・・く・・・・ろ・・・・す・・・・・』

 

 

「そしてね、ヴィヴィ姉さんは馬鹿兄さんの言葉を聞いて、馬鹿兄さんに抱かれたまま、凄く泣いたそうなんだ。で、後で分かったらしいんだけど、父上の話によると、ヴィヴィ姉さんの父上の葬式の時に、泣いてるヴィヴィ姉さんを抱きしめたのが、馬鹿兄さんだったらしいんだって、誰からも、抱きしめられなかったのに、初めて抱いてくれたのが、馬鹿兄さん・・・・・・・・そして・・・・」

 

 

『はいっ!』

 

『うわあ~!凄いっ!』

 

『いえ、まだ、父上に習った程度ですから・・・・もっと姫様を楽しませれるように、頑張りますっ!!』

 

『うんっ!楽しみにしてるからねっ!クロスっ!』

 

『はいっ!姫様。』

 

『えへへっ』

 

「馬鹿兄さんが最初にヴィヴィ姉さんの笑顔を作ったらしいんだ・・・・父上でもできなかったのにね。」

 

カイ兄さんはそう言いながらも、窓から真夜中の空に浮かぶ月を見上げながらも、言う。

 

「へぇ、そうなんだ・・・・・。」

 

へぇ~私も初めて知ったな~。あの馬鹿兄さんがヴィヴィ姉さんの笑顔を作っては、更に初めて抱きしめてくれた人になっていたなんてね・・・・・・。

 

「でも、ヴィヴィ姉さんは武器を使う人が嫌いだったから、馬鹿兄さんを嫌悪し始めたんだけどね・・・・あれはどうみたって、馬鹿兄さんが悪いと思うけどね・・・・。」

 

カイ兄さんは私にヴィヴィ姉さんが武器を使う人を嫌っている事、そして、馬鹿兄さんは武器を使っているから、嫌悪し始めた事、そして、それは馬鹿兄さんが悪いと言う。当然だよね、馬鹿兄さんが格闘技だけでも、強くなっていれば、嫌われる事が無かったしね。それには私もカイ兄さんの意見に賛成。

あれ・・・・・?そういえば・・・・・・

 

「ねえ、カイ兄さん。・・・・・・何で泣いてる時のヴィヴィ姉さんはあの・・・・・・「子守唄」を聞かないと眠れないの・・・・・?馬鹿兄さんと何か関係しているそうだけど・・・・・・?」

 

私はカイ兄さんに何故ヴィヴィ姉さんがあの子守唄を聞かせないと眠れないのか?と聞く。

馬鹿兄さんが何か仕込んだのかな・・・・・・?

 

 

「う~ん・・・・それは僕にも分からない。けど、ヴィヴィ姉さんはあの子守唄を聞くと、落ち着けて、いつでも、クロスが隣にいるような気がするらしいんだって。でも、僕にとっては馬鹿兄さんの事は忘れて、クラウス兄さんとリッド姉さんと昔と同じように、笑顔で仲良く過ごして欲しいかな・・・?」

 

へぇ~、あの馬鹿兄さん、やっぱり何か仕込んでたようだね・・・・・一体何を仕込んだのかな?

 

「えっと、それじゃあ、リナ。僕はもう部屋に戻るね?明日も試験だから・・・・・。」

 

「うん、ごめんね。カイ兄さん、忙しい時に時間を取っちゃって・・・・・・・。」

 

私は直ぐにカイに兄さんに謝った。明日も試験で忙しいのに・・・・・ごめんね、カイ兄さん・・・・・。

 

「ううん、良いんだ。僕だってヴィヴィ姉さんには笑顔でいて欲しいし、クラウスさんの好意にも気付いて欲しいしね。」

 

カイ兄さんは私に笑顔で言う。そういえば、兄さんって今でも、良くお見合い相手のあれとか、良く来てたような気がするけど・・・・・・・・大丈夫かな・・・?確かに、馬鹿兄さんよりかはクラウス兄さんの方がもっと良いヴィヴィ姉さんの夫になってくれるしね・・・・って、少し早すぎた・・・・・恋人かな?それにいつ、馬鹿兄さんがヴィヴィ姉さんが好きって言ったっけ・・・・?私・・・・?

 

「それじゃあ、お休み。リナ」

 

カイ兄さんは私に笑顔で言うと、私の部屋のドアを開け、出て行き、自分の部屋へと歩いて行く。

私は兄さんが部屋を出たと同時に、ベッドに横だわり、天井を見上げる仰向けの状態で寝転がる。

そして、私には一つの疑問があった。

 

 

 

馬鹿兄さんは・・・・・ヴィヴィ姉さんの事をどう思っていたんだろう・・・・・?

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

ヴィヴィ姉さんは馬鹿兄さんの事を本当はどう思っていたんだろう・・・・・・?

 

 

 

「っと言っても、あまり深く考えない方が良いかな・・・・?」

 

私はあまり深く考えるのをやめ、そのまま、意識を手放し、静かに眠りに付いた。

 

 

 

「はぁ~・・・・・まさか明日から俺の弟子になる予定のあの元道化(クラウン)からまさか、譲ちゃんが泣いている理由を聞かれるとはな・・・・・・」

 

あの後、俺はあの馬鹿弟子の部屋の前から直ぐに部屋へ戻って来ていた。まさか、アイツが聞いてくるとはな・・・・・というか、変装がバレていたとはな・・・・。良く分かったな・・・・・アイツ

 

「明日は・・・・・・譲ちゃんの護衛か・・・・・。」

 

俺は真夜中の夜空を見上げながらも一人ポツリと呟く。そう、明日はここ、アルタイルからシュトゥラへ譲ちゃんとクラウス、リッドが帰る時だ。そして、俺はその譲ちゃんの護衛・・・というか、ずっと護衛・・・・んまあ、あの任務よりかはマシだけどな・・・・・・。

 

「んで・・・・・どうしっかな・・・・・・アイツ等・・・・・。」

 

俺はそう言いながらも、一人ポツリと呟く。俺の言うアイツ等というのは、あの馬鹿弟子二人の事だ。あ、あの譲ちゃんは除くぞ?弟子だけどな。あの年齢でしかも女性なのに、騎士をするっていうのは、それだけ、凄げェ勇気を持ってるもんだし、しかも平民だしな。だから、普通の弟子だ。

 

「んまあ・・・・・・連れて行くとするか・・・・・グラムに襲われて一人でやるのは面倒だしな」

 

俺は独り言を呟きながらも、ベッドに正装のまま、ベッドに仰向けにダイブする。

千年大公は譲ちゃんを狙っている。が、それは外にいる場合であり、それ意外だと、狙っては来ない。だが、何故狙ってるのかは俺らにも分からないがな・・・・・

んで、だから、クラウスと譲ちゃん、リッドが帰る時に騎士が護衛として普通は付いて行くはずなんだが・・・・・・それを俺に全て押し付けられたわけで・・・・・・あの野郎・・・・俺の仕事を代わりにやるとか言っては俺には一人でこの任務をこなせってか?理屈的におかしいだろうが

 

「んまあ、寝るとするか・・・・・・・明日ははよ起きねえとならんしな・・・・・・。」

 

そして、俺はそのまま、目を瞑る。

 

 

 

 

俺には一つ疑問があった・・・・・・・。

 

 

 

 

 

あのクロス・クラインとかいう奴・・・・・・・顔も性格も全て・・・・・・・馬鹿弟子に似ている・・・・・・・。

 

 

 

しかも、譲ちゃんの変装を破っている・・・・・・だが、あれはクラウスやリッド、馬鹿弟子以外では、あまり有り得ない事だ・・・・・・だが、アイツは元道化師だ。変装など、簡単に見抜けるだろうが・・・・・・・あれには、ある魔法が使われていて、通常の者達から見ては平凡な人にしか、見えないように、小細工してあるんだ・・・・・だが、あのクロスはそれを見破った・・・・・・・という事はつまり・・・・・・

 

 

「まあ良い・・・・・・・今日はもう寝るとするか・・・・・・。」

 

 

面倒くせェ・・・・やめだ、やめ・・・・・・・明日は護衛だし、早く起きないとな・・・・・あ、そういえば、譲ちゃんは誰が起こすんだ・・・・・?リナとカイは明日の朝は試験の勉強、クラウスは譲ちゃんが起こすとして・・・・・・・リッドはあの金髪野郎が・・・・・・んじゃ、俺か・・・・・?いや、面倒だ。アイツに押し付けよう・・・・・・・・訓練の一環として、早起きはしなきゃならんからな・・・・・・。

 

 

 

そして、俺はベッドの上でそのまま目を瞑り、意識をゆっくりと手放しながらも、眠りに付いた。

 

 

 

 

 

 

「ここは・・・・・・・」

 

僕は気付けば、ベッドの上にいたはずなのに、いつの間にか何処かの廃墟に立っていた。

何処だろう・・・・?ここは・・・・・・・

 

 

「クロスっ!イクスヴェリアさんっ!」

 

僕は真っ黒な二つの月が浮かぶ夜空の下で皆の名前を叫ぶ。けど、何も返事は返ってこなかった・・・。

 

「一体何処に・・・・?」

 

僕は歩き出そうとした瞬間、何かを踏んだ。だけど、凄く暗くて何も見えなかったけど・・・徐々にその僕が踏んだ何かが姿を現す。それは・・・・・

 

「イクス・・・・・ヴェリア・・・!?」

 

そう、その何かは血だらけになり、アレン元帥・・いや、師匠の着ていたボロボロの黒と金色のラインのあるコートに、黒いスカート着用したイクスヴェリアだった・・・・・・・。

 

「イクスヴェリアさんっ!」

 

僕は直ぐに足を上げ、膝を付くと、直ぐにイクスヴェリアさんの脈を計る。けど・・・・・・

脈の計り方はマナが昔、ある人が倒れた時に見せてくれた後に、教えてくれた。だから、僕は直ぐに取り掛かった。

 

「脈が・・・・・・無い・・・・?」

 

僕はイクスヴェリアさんの脈が無い事に驚きを隠せなくなる。そんな中、どんどんと月を覆っていた雲が消えて行き、やがては全体的に明るくなる。

 

 

 

 

 

だけど・・・・・僕の目の前に写っていたのは・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

沢山の人の死体だった・・・・・・・・・。

 

 

 

 

顔を千切られたような後がある死体もあれば・・・・・・

 

 

 

 

灰になっていながらも、人があったかのような跡が残っていたり

 

 

 

 

そして、完全に崩壊した町が僕の目に写っていた。

 

 

 

これは・・・・・一体・・・・・?

 

 

 

 

そんな中、僕の目の前にある一つの大きな水溜りの中に倒れている状態のイクスヴェリアさんが写りました。

 

「っ!?」

 

僕は驚きを隠せなくなりました。何故なら、こちらにイクスヴェリアさんが死んだ状態でいて、池の中にも倒れているイクスヴェリアさんが・・・・・・一体これは・・・・・?まさか・・・・・僕は直ぐに抱き上げていたイクスヴェリアさんの方を向きます。ですが・・・・僕が抱き上げていたのはイクスヴェリアさんでは無く・・・・・・・・

 

「っ!?」

 

真っ黒な歯を震わせている骸骨でした・・・・・・・。

 

『オマエハマタ・・・・・・ニドウシナウコトニナルダロウ・・・・・』

 

そして、真っ黒な骸骨は僕にそう言ってきました。一体どういう事ですか!?二度失うって・・・・・・・

 

 

 

 

「・・・・はっ!?」

 

僕は汗を流しながらも起き上がりました。

 

 

さっきのは・・・・・・夢・・・・・でしょうか・・・・?

僕は辺りを見渡します。そして、僕の横には、静かな寝息を立てながらも、眠ってるイクスヴェリアさんの姿がありました・・・・・・良かった・・・・・・本当に夢だったんですね・・・・・・・。

 

「それより・・・・・・二度失うとは・・・・・一体・・・・・?」

 

僕は夜空を見上げながらも夢の中で真っ黒な骸骨が言った言葉を思い出します。

 

 

 

 

 

 

 

ですが、何故か嫌な予感がします・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

何か・・・・・・・・・大きな起こりそうで・・・・・・・

 

 

 

 

 

「はぁ~・・・・・・・夜が明けちゃったな・・・・・・・。」

 

はぁ~・・・・・ヴィヴィ様に一体何があったのか、ずっと考えていたら・・・・・夜が明けてしまいました・・・・・・・全然眠れませんでした・・・・・・・。

もうそろそろすれば、師匠が来ますし・・・・・・

そんな中、僕の部屋のドアを誰かがノックしてきます。多分師匠ですよね・・・・・・。

 

「あ、はい。今開け・・「朝だあっ!!起きろ馬鹿弟子っ!!」・・・って、うわっ!?」

 

僕がドアを開けようとした瞬間、師匠がトンカチを投げて来る。僕は直ぐに今まで師匠のトンカチを避けるために鍛えた瞬発力を使い、ギリギリ避けます。ほんと・・・・危なかった・・・・・・というより、まさか・・・イクスヴェリアさんとアレンさんにも・・・・

 

「もうっ!危ないじゃないですかっ!師匠っ!」

 

「うるせぇぞ、馬鹿弟子が。これも修行の一環だ。グラムは人に擬態して色んな所に紛れ込んでいる。お前もいつ狙われるか分からない、黒騎士はいつでも、どんな状態でも直ぐに戦えるようにしなきゃならん。んまあ、お前の勝手だが・・・・・」

 

師匠は僕を見ながらも、トンカチを構えて不適な笑みを浮かべながらも言う。

 

あの・・・・・だからといって・・・・・トンカチは無いんじゃ・・・・・

 

「それと、お前にはやって貰いたい事がある。」

 

師匠は僕を見ながらも、やって貰いたい事があると言う。

 

「やって貰いたい事・・・・?」

 

僕はどういう事なのか、分からずに首を傾げる。

 

 

まさか・・・・・・あの・・・・・恐怖のお使いとかじゃないですよね?!いや・・・・でも、師匠なら、新しい弟子にもやりそうですし・・・・・・・不幸すぎますっ!!!

 

「え、いや、あの・・・・一体何w「オリヴィエ様を起こして来い」・・・あのそれは・・・って・・・え?」

 

い、今師匠は何を言ったのでしょうか・・・・・?確かに、ヴィヴィ様は朝に弱いため、起こしに行かなければなりませんが、それは・・・・

 

「これも修行の一環だ。オリヴィエ様はそう簡単に起きないからな。そんじゃ、ちゃんと行って来い。俺はもう一寝してくるからな。」

 

そして、師匠は僕に何かのカードを渡して自分の部屋がある方向の長い廊下へと歩いて行く。

え、いや・・・・その・・・・・ただ面倒ですから、僕に押し付けただけなんじゃ・・・・・・それに、起こすのが修行の一環って・・・・・・・・

 

 

 

 

ですが・・・・・

 

 

 

 

ヴィヴィ様の泣いてる理由が分かるかもしれません・・・・・・・。

 

 

 

ある意味、良いチャンスです。

 

「えっと・・・・・どの部屋でしょうか・・・・?」

 

僕はカードを見ながらも、何処の部屋なのかを見る。師匠の渡したこのカードは部屋を開けるための鍵で、リナが5歳の時に遊び半分で作った魔力の周波数に合わせて閉める、開けるが可能な分からない物を作ったのですが、これが意外にも、父上から高評価でして、今では多分全部の部屋のドアにこの仕組みが使われているかと思います。

 

「えっと・・・・・・『今亡き長男の部屋』・・・・ってええっ!?」

 

僕はカードの端に小さく書かれた文字を読みながらも驚く。

こ、これって・・・・・ぼ、僕の部屋じゃないですか!?な、何故ヴィヴィ様が、ぼ、僕のへ、部屋にっ!?普通なら、他の部屋にするんじゃ・・・・・だって、僕の事、凄く嫌っていましたし・・・・えっと・・・・やっぱり、何か破壊するとかの理由なんじゃ・・・・・・

 

「い、急いで行かないとっ!!」

 

ま、間に合ってくださいっ!!!そ、それまで絶対に持ちこたえてくださいっ!!僕の部屋っ!!!もうボロボロになっているとは思いますけどっ!!

 

 

 

そして、僕は急いで、僕が昔、使っていた僕の部屋へと駆けて行った。

 

 

「う~ん・・・・眠い・・・・・・。」

 

今日も試験か・・・・・・・昨日遅くまで勉強しちゃって凄く眠たいけど・・・・・・今日も皆のために頑張らないとっ!

 

そして、今日も僕はそんな決意をして、廊下を歩いて行く中、僕はある幻覚を見た。それは、赤いショートヘアーにヴィヴィ姉さんより少し大きい背をし、半分の顔には赤き傷のある仮面があり、蒼い瞳をした黒いコートを着た男性が僕の前を大急ぎで走り去る所を・・・・・そして、あれは・・・・・・

 

「え・・・・?」

 

僕は目を擦りながらも、僕の目の前を大急ぎで走り去って行った方向である後ろを振り向く。だが、実際に赤いショートヘアーをなびかせながらも走り去っている姿が・・・・だけど、あの走り去って行く姿には僕は見覚えがある・・・・それは・・・・・・

 

「く、クロス・・・・に、兄さん・・・・?」

 

僕は目の前の光景に驚きを隠せなくなる。いや、でも、あの人は他の人だ・・・・・絶対それは有り得ない・・・・・・。

 

「・・・・・・少しコーヒー、飲みに行こう。」

 

そして、僕はシェリーさんのいる食堂がある方へと眠そうにしながらも歩いて行った。

 

 

 

 

気のせいだよね・・・・・・・・・。

 

 

 

 

クロス兄さんは死んだんだから・・・・・・・。

 

 

 

 

 

「や、やっと・・・到着しました・・・・・・。」

 

や、やっと・・・・到着しました・・・・・。本当に長いですよね・・・・・・ここの廊下・・・・・というより、いつの間にか廊下のエスカレーター、排除されていたんですね・・・・・。

 

「・・・・・・。」

 

僕は息を呑みながらも、カードをドアの前にかざします。それと同時に、ベルカ式の魔方陣が現れ、何かがガチャンという鍵の開いた音がし、魔方陣は消えて行きました。僕は直ぐに、ドアノブに手を掛けます。

 

 

す、凄く怖いのですが・・・・・・・・

 

 

ど、どうにか・・・・・・ぼ、僕の部屋がぶ、無事でありますように・・・・・・

 

 

そして、僕はドアを静かに開ける。

ですが・・・・そこには・・・・・驚きの光景が広がっていました・・・・・・何故なら・・・・

 

「よ、良かった・・・・・・ぶ、無事だったんですね・・・・・・。」

 

部屋が昔の状態のままだったからです。良かった・・・・・・。

 

「・・・あれ?ヴィヴィ様は何処に・・・・・・?」

 

僕はヴィヴィ様がいない事に気付きます。あれ・・・・・?一体何処に・・・・・?部屋は綺麗ですから・・・・・・ですがまた、僕の目に驚きの光景が写りました・・・・・それは・・・・・

 

(ヴぃ、ヴィヴィ様が、ぼ、僕のべ、ベッドで、ね、眠ってるっ!?)

 

本当に驚きの光景でした・・・・・・。明日はベルカの終焉日なんでしょうか・・・?ヴィヴィ様がぼ、僕のベッドで寝るなんて・・・・・・そもそも、僕の部屋に入るのをあの時から嫌うようになっていたので・・・・・・本当に驚いた事なんです・・・ですが、昔より一段と綺麗になりましたね、ヴィヴィ様。

 

 

 

で、ですが・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひ、一つ問題がありました・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィヴィ様を起こす方法でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ど、どうやって起こせば良いのでしょうか・・・・・?

 

 

 

 

 

 

いつものようにすれば良いのでしょうか?それとも、他の方法で・・・・・・もうっ!一かバチかですっ!!

 

「あ、あの・・・・・ひめ・・・・・ゴホン・・・・ヴィヴィ様、起きてください、朝ですよ。」

 

僕はヴィヴィ様を揺すぶり、起きるように言う。あの・・・・今にでもバレるかもしれないと思うと半殺しされるかもしれなくて、凄く逃げたいのですが・・・・・・・

 

 

「う、う~ん・・・・・・・誰・・・・・?」

 

すると、ヴィヴィ様が眠そうな目を擦りながらも、上半身だけを起き上がらせます。

い、い、いつでも逃げれる準備は万全ですっ!さ、さあ掛かって来てくださいっ!ヴィヴィ様っ!ぼ、僕は貴方から逃げ切ってみせましょうっ!!

 

「く・・・・ロス・・・・・?」

 

い、いえ・・・・・や、やっぱり無理です・・・・・本当に怖くて・・・・・特に父上が・・・・・ここはず、頭脳戦で行きましょう。

 

「い、いえ・・・・確かに僕の名前はクロスですけど・・・・・僕は昨日、アレン元帥に弟子とされて入って来たんで、人違いかと・・・・・・。」

 

僕は直ぐに少し焦りながらも、どうにか、僕がクロスじゃないという事を誤魔化します。

や、やっぱり怖いです・・・・・。

 

「そうなんですか・・・・・ごめんなさい・・・・・・。」

 

すると、ヴィヴィ様は敬語で僕に謝って来る。

あ、あれ・・・・・?ヴィヴィ様って敬語を使いましたっけ・・・・・?普通なら、凄く仲の良いような友人のように話しますのに・・・・・?

 

「あ、いえ・・・・大丈夫です。それより、今日は確かシュトゥラへのご帰還なので、まずは、服を着替え、髪を梳かし、顔を綺麗に洗われないと・・・・・」

 

僕はカードに師匠が書き記した台詞のメモを見ながらも言う。こんな時、本当に便利ですよ・・・・・・カードって・・・・・・。

 

「はい、分かりました・・・・・。」

 

そして、ヴィヴィ様は静かに腰を上げ立ち上がりますが・・・・・・

 

「ふ、ふぇ!?」

 

丁度、真下にあった何かを踏み、体勢を崩します。

 

「あ、危ないっ!!」

 

僕は直ぐにヴィヴィ様を支えようとしますが、僕がスリッパで部屋に入って来たために、支えられず、そのまま、倒れてしまいます。

 

「イタタ・・・・・・ヴィヴィ様、だいじょ・・・・っ!?」

 

僕は起き上がろうとしますが、何か僕の頬に柔らかい物が当たった感触を感じました。その正体はというと・・・・・・

 

 

 

ヴィヴィ様の唇でした・・・・・・・。

 

 

 

 

そして、ヴィヴィ様の顔はどんどんと赤くなっていきます。

 

 

 

 

はい、ヴィヴィ様の顔が赤くなるイコールは僕が半殺しの刑を受ける事が決定したという事です。

 

 

 

って・・・・・冷静解説してる場合じゃありませんよっ!!!僕っ!!直ぐにどうにか言わなければっ!!

 

「あ、あの・・・・す、すみませんでしたっ!!!ヴィヴィ様っ!」

 

僕は直ぐに顔を紅くしたヴィヴィ様の目の前で直ぐに土下座をする。

こ、ここで逃げれば、僕は半殺しの・・・・・・・

 

「あ、いえ・・こちらこそ・・・すみませんでした・・・・。」

 

刑になりま・・・・って・・・・・え・・・・?

あれ・・・・?ヴィヴィ様ってこんな人でしたっけ・・・・?いえ、女性ってこんな風でしたっけ・・・・?普通なら、凄く何かで叩いたりする・・・・・・って師匠から習ったのですが・・・・

 

「あ、はい・・・・す、すみません・・・・・・。」

 

そして、ヴィヴィ様に僕は謝ります・・・よし、こんどこそは・・・・・

 

「あの、それでは行きましょう、クロス・・・・・。」

 

そして、僕に行こうと言って、ドアを開けます。あれ・・・・・・?ここは本当にアルタイルでこの人は本当にヴィヴィ様なんでしょうか・・・?

 

「あ、はいっ!」

 

そして、僕はヴィヴィ様の横に立ち歩き始めます。

 

 

 

 

 

 

ですが・・・・・ヴィヴィ様の顔色が変です・・・・・・・。やっぱり、何かあったようです・・・・・・。

 

 

 

 

 

早く探さなければ・・・・・・ヴィヴィ様の悲しみの原因を・・・・・・

 

 

 

 

「あ、はいっ!」

 

クロスさんは返事をすると、私の横に歩き始めます。

ですが、クロスさんは・・・・・皆、クロスと良く似ています・・・・。

 

 

 

 

最初に私を抱きしめてくれた・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私を助けてくれた・・・・・・・

 

 

 

「あ、あの・・・・・ヴィヴィ様。」

 

すると、私にクロスさんが話し掛けてくる。

 

「あ、はいっ!な、何でしょうか・・・?」

 

私は直ぐに返事をします。

 

「もう、到着しましたよ?」

 

い、いつの間に・・・・・到着を・・・・

 

「あの・・・・僕は外で待っていますので、」

 

クロスさんはそう言うと更衣室の扉の前に立ちます。そして、私は更衣室へと入ります。それと同時に、私を着替えさせるためにメイド達が私を着替えさせ始めます。

 

 

 

 

 

 

後でクラウスを起こしに行かなければ・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

ですが・・・・・私はこの時、知りもしませんでした・・・・・・・。

 

 

 

 

 

クロスが私の傍にいた事に・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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