忘却されし物語 《シュバルツ・ゲデヒトニス(黒の記憶)》   作:偽作者(ハザードフォーム)

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第5章「シュトゥラへの道 後編」

「今日も静かな朝だね、リナ、カイ。」

 

僕は食堂から移動する途中で、リナと会い、シェリーさんと一緒に厨房の中にいた。厨房の中とはいえ、かなり清潔であり、床には一つも塵等が落ちておらず、器具等も新品同様に光っていた。

そして、僕達はシェリーさんと一緒に食後のコーヒーを堪能していた。だけど、リナはココアを飲んでいる。何故、リナだけがココアを飲んでるかというと、「子供はコーヒーを飲めば、カフェインっていう成分のせいで眠れなくなるから、成長の邪魔になるの。だから、リナはココアにしなさい。」って前に言われたからだけど、リナは元々コーヒーは「苦いから、嫌だ。」って言っていたから、シェリーはリナが来ると、いつもココアを出してくれる。

 

「うん、そうだね、シェリー、。」

 

リナが僕の横で座りながらも、少しだけ、シェリーさんが作ったココアの入ったコップを手に取り、少しだけ、飲んで、シェリーの問いに対して、答える。

 

「あ、そういえば、今日の朝、凄く馬鹿兄さんに似てる人が走ってるって凄く噂になっていたよ。もしかしたら、幽霊だとかいう噂まで広まってた。」

 

リナは何かを思い出し、今朝「馬鹿兄さんに凄く似ている人が走ってた」という噂が広まっているという事を僕とシェリーさんに話す。

あれ?まさか、あの朝に見た馬鹿兄さんに似てる人って‧‧‧‧‧

 

「へぇ~、まさか、あの子の幽霊だったりしてね~?ねぇ、カイはどう思う?」

 

そう言いながらも、シェリーさんは僕の方を見て、僕にどう思うかと聞く。

でも、二人共、見て無い様子で、この三人の中で、僕だけが馬鹿兄さんに似てる人を見かけてる。という事は僕って、幽霊が見えるのかな‧‧‧‧‧?いやいやいやっ!!

幽霊なんて居るはずないからっ!!僕は幽霊なんて信じた事無いし‧‧‧‧‧

 

「あれ?兄さん、まさか、馬鹿兄さんの幽霊の話を聞いて怖くなったの?」

 

リナが僕を見ながらも、怖くなったのか、と僕の怖がる表情に気付き、聞いてくる。言えない‧‧‧‧今でも幽霊が怖いだなんて‧‧‧幽霊なんて、普通じゃ有り得ない物だけど、何故か、時々本当に居るんじゃないのかって、思ってしまうんだよね‧‧‧‧‧‧。

 

「ううん、そんな事無いよ、だって、ほら幽霊って、結局昔の人達が作った迷信だし「といっても、脚だけは正直なんだね。凄く震えてるよ?」あ‧‧‧‧‧」

 

しまった‧‧‧‧‧。

僕は直ぐに震えている脚を抑える。

 

「フフッ、別に隠さなくても大丈夫だよ。カイ、私だって、実は幽霊、怖いんだから。」

 

すると、僕の前に座っているシェリーさんが、自分も本当は幽霊が怖いと話してくる。いや、その、嘘なんじゃ‧‧‧‧

だって、シェリーさんって、元暗躍兵(アサシン)ですよね?そういうのは、慣れていそうだと思うんだけど‧‧‧‧‧

 

「へぇ、シェリーさんも幽霊が怖かっだったんだ、実は私も怖いとは思うけど、あまり信じてないから、中間くらいかな。」

 

僕の右横に座っているリナは幽霊の事は中間くらい怖いとココアを少しだけ飲みながらも、コップをテーブルの上に置き、答える。

中間って‧‧‧‧‧‧どっちなんだろう‧‧‧‧‧?要するに普通っていう事だよね?

僕がそう思っている中、シェリーが何かを思い出したようは表情をし、

 

「あ、そういえば、二人共、幽霊と言えば、アルハザードの亡霊って、知ってる?」

 

 

 

「起きてください、陛下。」

 

私は誰かに揺すぶられ、起きて欲しいという声と共に目を開ける。私の目の前には、綺麗な金髪に、ヴァイスレーゲン家の正装と言える黒い白いコートを着た赤い瞳をしたいかにも、誰から見ても 美人とも言える女性、私の世話役のセナが私の目の前にて、私を綺麗な赤い瞳で見つめていた。

どうやら、私を起こしに来たらしい。

 

「あ、ああ、おはよう、セナ」

 

私は直ぐに上半身を起き上げると、セナにおはようと言う。言うのを忘れたが、セナの髪や、姿が変わったのは、セナの話によると、遺伝子的による物らしい。セナの家系の者達は皆、成人に近づくと、髪の色が金になり、瞳の色も変わるそうだ。理由については、セナからは聞いてないが、何か理由があるらしい‧‧‧‧‧

 

「はい、おはようございます。陛下、今日はシュトゥラへの帰還日です。まずは‧‧‧‧‧」

 

そして、セナは私に今日一日、何をするのかについて、話し始める。

そういえば、セナも昔より、物凄く綺麗になったな‧‧‧‧‧‧。

 

「という事になります。では、陛下、まずはお着替えに参りましょう。」

 

「ああ」

 

そして、私とセナは共に、更衣室へと向かう。だが、その時、

 

「あ、クラウス、起きてたんですね。」

 

と後ろから私の聞き覚えのある声を私は聞く。私は直ぐに後ろを振り向く、そこには、私服姿のオリヴィエが立っていた。只、オリヴィエの私服ってやっぱり少しあれだ‧‧‧‧‧‧うん。

 

「ああ、オリヴィエも起きたんだね。私はセナに起こされてな、それで、オリヴィエは「ぜぇぜぇ、速過ぎですよっ‧‧‧‧ヴィヴィ様‧‧‧‧。」え‧‧‧‧‧?」

 

私はオリヴィエに誰に起こされたのかと聞こうとしたその時、オリヴィエの後ろから、誰かが走って来て疲れはて、息を荒らしている姿があった。

 

 

 

 

私は言葉を失うしかなかった‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

何故なら‧‧‧‧‧‧

 

 

 

 

 

「ぜぇぜぇ‧‧‧‧‧‧ヴィヴィ様‧‧‧‧‧速過ぎですよ‧‧‧‧‧。」

 

いつの間にか、ヴィヴィ様って、こんなに速くなっちゃってたんですね‧‧‧‧‧本当に怖くなって来ました。僕の正体がバれるのが‧‧‧‧‧‧それより、本当に疲れました‧‧‧‧‧。

そして、僕は息を整えると、立ち上がり、ヴィヴィ様の横に立とうとしますが‧‧‧‧‧‧

 

 

 

状況が気まずい事に気付きました‧‧‧‧‧。

 

 

 

だって、目の前には、クラウスが居たのですから‧‧‧‧‧‧

 

「く、クロス‧‧‧‧‧?」

 

ふ、不幸だぁーーーーーーーっ!!

な、何でこんな時に会ってはならないクラウスと会っちゃうんですか!?

 

「い、いえ、その何ていうか‧‧‧‧‧」

 

僕は焦りながらも、何か言う言葉を考える。

 

 

 

考えろ‧‧‧‧考えるんだ‧‧‧‧‧

 

 

クラウスは僕の性格を色々知り付くしてるから、僕が言えば、全部分かっちゃう‧‧‧‧‧‧って、じゃあ、誤魔化す方法が無いじゃありませんかっ!!

僕が色々と何かを考える中

 

「うん、この人はクロスって、いう名前ですけど、クロスとは別の人でアレン元帥の弟子だそうなんです。アレン元帥からも聞きました。」

 

とヴィヴィ様が僕を見ながらも言う。ナイスですっ!!ヴィヴィ様っ!!

 

「そうなんだ‧‧‧‧‧すまない、実は昔オリヴィエの世話役であり、幼馴染みの人と凄く似ていてな‧‧‧‧」

 

クラウスは納得しながらも、僕の名前を間違えた事について僕に謝まります。

 

あ、あれ?「私」‧‧‧‧‧‧?クラウスって、自分の事をいつの間に、そう呼んでいたんですか!?‧‧‧‧‧世の中って、怖い物ですね。いつの間にか、色々変わるものですし‧‧‧‧‧それに、クラウスも凄く格好良くなりましたね‧‧‧‧‧特に顔が、それに、身体も凄く逞しくなりました本当にヴィヴィ様の夫に等しくなって来ました。後は僕の父上を説得すれば‧‧‧‧‧

 

「後はリッドが来れば‧‧‧‧‧」

 

僕が色々とクラウスとヴィヴィ様の婚約とかについて、考えていた中、クラウスがリッドの名を呟く。あれ?リッドって、まだ居たんですか!?大丈夫でしょうか‧‧‧‧?エレミア一族って特定の場所に留まっちゃ駄目なんじゃ‧‧‧‧‧

 

そんな中、後ろから

 

「二人共、おはよう。」

 

と女性の声がする。それを聞き、僕達は後ろを振り向く。そこには

 

「あ、リッド。」

 

噂をすれば‧‧‧‧‧でしょうか?リッドも色々成長したようですが‧‧‧‧‧只男性っぽく、見えるのだけは、変わってないんですね‧‧‧‧‧‧。そういえば昔、リッドと初めて出会った時にこけて‧‧‧‧‧いや、忘れましょう。あれは絶対に思い出しては駄目ですっ!!記憶から消さなければっ!!

 

「うん、おはよう、リッド。それじゃあ、行こうか。」

 

そして、僕達は歩き始める。当然、朝食を取りに‧‧‧‧‧‧まぁ、僕はヴィヴィ様が食べ終わるのを見守るという感じになりますね。

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

そういえば、アレンとイクスヴェリアさんはどうしたのでしょうか?

 

 

 

大丈夫だと良いのですが‧‧‧‧‧

 

 

 

特に師匠に何かされそうで、心配です。

 

 

 

 

「あの・・・それで師匠、僕達はどうすれば・・・・・?」

 

俺はアイツに譲ちゃんを起こすのを任せ、俺は部屋で気持ち良く寝ていると、部屋をノックし、馬鹿弟子とイクスが入って来た。そして、俺にやる事を聞いて来た。

 

はぁ~、弟子を持つのは面倒だな。んまあ、あの馬鹿弟子よりかはマシか・・・・・・。

 

「・・・お前ら、付いて来い。お前らにはして貰わなきゃならねえ事がある。」

 

そして、俺はベッドから身体を起き上げ、二人に付いて来るように言う。まあ、こいつら、二人共、意外にもゼロデバイスの適合者っていうのが分かったしな、というか、俺が持ってたゼロデバイスの一つが反応した。こっちの馬鹿弟子の方はまだ覚醒してないようだがな・・・・いや、無理に抑えていると言った方か?イクスの方は・・・・・・まだ無いようだがな。

 

「あ、はい、行きましょう・・・?イクスヴェリアさん。」

 

「あ、はい」

 

そして、二人は俺の後ろを二人並んで付いて来る。

 

いきなりアイツを思い出しちゃうな~

 

昔の俺の妻と過ごした日々の事・・・・・・というか、昔も凄く綺麗なんだが・・・・・・・いや、逆に今の方が綺麗さが増したというべきか?

 

序に言うが、ゼロデバイスの中には、過去にゼロリバースを阻止し、大公を倒したと言われている「赤き英雄」の残した「十の光る剣」があるらしい・・・・

赤き英雄が何なのか?知るかよ。俺にだって分からねえよ。

ただ、言えるのは、今でもその赤き英雄の伝説がある事だけだ。

その赤き英雄の伝説が今となっては王族の間で童話という形で代々受け継がれているらしい。というか、童話なら、する必要なくねえか?いつか知るもんだしよ。

後、ゼロリバースの事なんだが、大公は「ユグドラシル」と呼ばれる物を使用したらしい。

だが、ユグドラシルについては俺にも色々と知らない事が多い。

ただ、分かるのは、ユグドラシルは世界を”破壊”する箱舟である事だけだ。

それと、ゼロリバースというのは赤き英雄の伝説に出る過去に起きた大公との戦争の事だ。

耳をかっぽ穿って、良く聞いて覚えておけ。後、この戦争により、初代の王達が誕生したらしい。

後、ゼロデバイスがどのくらい世界に散らばっているのかは俺達にも分からない。ゼロデバイスが

どのくらい世界に散らばっているのかは俺にも分からない。大事な事なので(ry

 

「おい、アレン。一つ聞いて良いか?」

 

俺は歩きながらも、後ろを見ずにイクスと肩を並べ歩いている馬鹿弟子に聞く。

 

「あ、はい、何でしょうか・・・・・?」

 

すると、後ろから馬鹿弟子の返事が返って来る。

 

「・・・・お前は後悔してないか?黒騎士になる事を・・・・・」

 

俺はもう一度、馬鹿弟子に黒騎士になる事を後悔してないかと聞く。

黒騎士になって、後悔する奴は沢山いる。中には奴隷の中から、強引的にされた者や、囚人、裕福な生活を送っていた者もいる。だが、黒騎士は通常の騎士とは違い、グラムと戦うためにある物だ。

こいつ等はグラムの本当の姿を知らないからな・・・・・・色々と後悔するかもしれない。

 

 

 

 

 

だから、俺はもう一度、聞く。

 

 

 

 

黒騎士になる事を後悔してないかとな

 

 

 

だが、帰って来たのは、意外な答えだった。

 

 

 

「僕達は後悔してませんよ、師匠。だって、僕達は生きるために戦うんですから・・・・それに、人助けは良い物じゃないですか。例え、辛い事があったとしても、三人一緒に乗り越えて行こうと思ってるんです。一人では、何も出来ないかもしれませんが、複数なら、皆となら、どんな事も乗り越えられると思うんです。そうですよね?イクスさん」

 

「はい、私もアレンさんと同じく後悔はしていません。皆で一緒なら乗り越えられるはずですから」

 

 

 

だと良いんだがな・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって言う奴の方こそ・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒騎士になって後悔する者が多い・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も色々と見て来たもんだ・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒騎士になって後悔している奴をな・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの・・・・・師匠それで、何処に行くんですか?」

 

俺が昔の事を思い出していた中、後ろから俺に何処へ行くのか?とアレンが聞いて来る。

まあ、聞くのは当然か。この任務終了次第に俺達は修行の旅に出るからな。

まずは・・・・・・ゼロデバイスで合っているのかの証明が必要なわけだからな。まずはアレンのな。クロスはもうゼロデバイスを自分の物にしているっぽいから、必要ねえな。アレンの場合は、未だに覚醒していないからな。俺はアイツの右腕をチラッと見る。そしてアレンの右腕に巻いている手の甲に小さな緑色の光が出ているのを確認する。

後は・・・・・・・イクスのか・・・・・

 

「お前らの持ってるゼロデバイスの覚醒だ。イクスには、俺から渡す。以上だ」

 

そして、俺はアレンにそう言うと、首を傾げるアレン達と共に長い廊下を歩いて行った。

 

 

 

 

「お前らの持ってるゼロデバイスの覚醒だ。イクスには俺から渡す。以上だ」

 

どういう事でしょうか・・・・・?

 

僕がゼロデバイスを既に持ってる・・・・・・・?

僕とイクスさんは師匠の言葉に疑問に思いながらも、長く続く廊下を歩いて行きます。

そして、長く続いていた廊下が終わり、とある広い空間に辿り着きました。

ここは一体・・・・・・?

 

「あの、アレン師匠・・・・ここは一体何処なんでしょうか・・・・?」

 

僕の隣にいたイクスヴェリアさんが師匠にここは何処なのか、聞きます。

あれ・・・・・・・・・?いつの間にイクスヴェリアさんは師匠を「アレン師匠」と呼ぶようになったのでしょうか・・・・・?

 

「ここは「英雄の墓場」だ。おい、馬鹿弟子、ゼロデバイスを起動させろ。」

 

へ・・・・・・?今、師匠は何て言ったのでしょうか・・・・?

 

ゼロデバイスを起動・・・・・・・?僕ゼロデバイスなんて持ってませんよっ!?

イクスさんはともかく、師匠は何て無茶を言ってるんですか?!

 

「おいおい、早くしねえと、お前ら、死ぬ事になるぞ?」

 

僕達がそう思っている中、師匠の一言と同時に、僕達の目の前に地面から巨大な黒い巨大な剣を持つゴーレムが姿を現します。ええええええっ!?ご、ゴーレムッ!?しかも、ぞろそろと出てきてますよっ!?

 

「あ、それと、イクス。はいよ」

 

すると師匠は自分の着る黒い金色のラインがあるコートのポケットから緑色の光を放つ謎の球体を幾スヴェリアさんに投げ渡します。イクスヴェリアさんは直ぐにキャッチしますが、何も起きません。

って、師匠っ!!どうしろっていう事なんですかっ!!!

 

「まあ、どうにか、ゼロデバイスを覚醒させろ。まずこれが最初の黒騎士になる修行だ。自分の身は自分で守れ。」

 

師匠はそう言いながらも拳を空中に掲げる。それと同時に、空間が割れ、何か剣の柄が現れる。そして、師匠は僕達の目の前でそれを引き抜く。そして、その引き抜いた剣の柄は白いベルカの紋章が中心に刻まれ、刃は黒い大剣だった。師匠はその場で、動く事無く、ゴーレムの攻撃を避けながらも、片手で持ち上げては投げて切り裂く。し、師匠って本当に人なんですか・・・・・?象以上の重さはあるあの重いゴーレムを持ち上げるなんて・・・・・・

 

「イクスさんっ!危ないっ!!」

 

僕は師匠の動きに見取れている緑色の光を放つ謎の球体を持つイクスヴェリアさんの後ろにゴーレムが剣を振り下ろそうとしているのに気付き、直ぐに、イクスヴェリアさんを抱きかかえると、横へと飛びます。それと同時に、僕とイクスヴェリアさんのいた場所にはゴーレムの巨大な剣が振り下ろされます。

 

「あ、後、言うの忘れたんだが、こいつ等、魔法、効かないからな、何だってこいつ等は魔力を吸収してこの城の動力にしているからな。」

 

師匠は何かを思い出したかのように、ゴーレムの頭を持ち上げては、投げながらも言う。

あの・・・・・・それじゃあ、ゼロデバイスを覚醒させるしかないんですか!?それに、魔力を吸収してこの城の動力にって・・・・それじゃあ、この城がまるで生きているようじゃないですか!?

といっても、僕のゼロデバイス・・・・・・無いんですが・・・・・イクスヴェリアさんのはさっき、師匠が渡したこれのようですし・・・・・・

 

 

 

 

 

 

ですが、この状況をどうにかするにはまずはどうにか、ゼロデバイスを覚醒させなければ・・・・・・

 

 

 

 

絶対に何か方法があるはずです。

 

 

 

 

 

 

ゼロデバイスを覚醒させる”何か”が・・・・・

 

 

 

 

クロスは既に覚醒してるって、師匠から聞きました・・・・だから、クロスはここにいないんですね・・・・・・・・。

 

 

 

 

(やっぱり、気のせいでしょうか・・・?)

 

あれ?やっぱり気のせいでしょうか?僕はそう思いながらも、僕の目の前でリッドとクラウス、ヴィヴィ様が食事を取るのを見届けます。

いつものように、笑顔ですが・・・・・・やっぱり、ヴィヴィ様が敬語を使うのって、何か少し違和感がありますよね・・・・・・・まあ、これも成長のせいだと仮定するしかないでしょうけど・・・・・・ほんとこの世の中は恐ろしい物が多いですよね・・・・・・。リッドは男性と間違えられるのはそのまんまだけど、スタイルは女に近くなってきましたし、綺麗になりました。そして、クラウスはイケメンで、格好良く、身体も僕よりか背は下ですが、逞しくなり、ヴィヴィ様は綺麗さが増し、理想的な女性となりました。ほんと、三人共、凄く成長しましたね・・・・・・。

 

「あれ?陛下。その横の方は・・・・?」

 

僕を見ながらも、金髪のヴィヴィ様に似たロングヘアーの騎士甲冑を覆う女性が赤い瞳を僕の方に向けてクラウスに聞いています。あれ・・・・?そういえば、セナは何処に行ったのでしょうか・・・?

 

「ああ、あの人はアレンさんの弟子のクロスだ。だが、別人だからな、セナ」

 

クラウスは金髪のロングヘアーの女性に聞かれたため、僕の方を見ながらも、金髪のロングヘアーの赤い瞳をした女性を「セナ」と呼び、僕について、話す。

 

 

ええええええええええええええええっ!?!?せ、セナだったんですか!?

 

完全に別人ですね・・・・・・・・・はい。

というか、リッドが女性・・・・いや、忘れた事にして・・・・・流石に気付きませんでした・・・・・・。

 

「あれ?クロス。どうかしたのですか?」

 

すると、何か気付いたのか、ヴィヴィ様が僕に話し掛けて来ます。

あれ・・・?声、漏れてました・・・・?

 

「い、いえ・・・何でもありませんよ。それよりヴィヴィ様、口に付いてますよ。」

 

僕はそう言いながらも、ナフキンでヴィヴィ様の口に付いていたクリームソースを拭き取る。

 

「あ、はい、すみません・・・・・もうこんな歳なのに・・・・みっともありませんよね・・・・。」

 

ヴィヴィ様はそう言いながらも、僕の手からナフキンを受け取ると、口を拭く。

いや、でも、元々これが僕の役でしたからね・・・・・・慣れてますよ。

 

 

それに、ヴィヴィ様が元気でいてくれるだけでも、僕は嬉しいですから。

 

 

 

 

 

 

「あ、はい、すみません・・・・・もうこんな歳なのに・・・・みっともありませんよね・・・。」

 

・・・・・やっぱり・・・・この人・・・・・クロスと似ています・・・・・・。

 

『あ、姫様、口に付いてますよ?』

 

そして、クロスの顔と幼い頃に共にいたクロスの笑顔が重なり合います。

 

 

 

 

 

・・・・・・・もし、あの時に戻れたら・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

私はクロスに謝りたいです・・・・・・・・・。

 

 

 

クロスは私の事をいつも思っていたのに・・・・・・

 

 

 

そんな思いを私は・・・・・・・・・・

 

 

そう、私が考えている中

 

 

「あの、ヴィヴィ様、僕の顔を見てどうかしたのですか?」

 

と私にクロスが聞いて来ます。

 

「あ、いえ・・・・実は昔の私の幼馴染みと姿が重なって見えたので・・・・・」

 

私は直ぐにクロスにクロスの姿と重なって見えたと笑顔を作り、答える。

 

「そうでしたか・・・・・。」

 

ですが、本当に似ています・・・・・・・・。

 

世の中、こんな事も良くあるんですね・・・・・・・・。

 

 

 

 

「うわっ!?」

 

え、えっと・・・・・ど、どうすれば良いのでしょうか・・・・?

 

アレン師匠からゼロデバイスを渡されたとはいえ、これをどうすれば・・・・・・?

 

「イクスさん、大丈夫ですか?」

 

すると、アレンさんが、私を抱き上げたまま、聞いてきます。

 

 

 

 

抱き上げたまま・・・・・・・・?

 

 

 

 

 

私はアレンさんにお姫様抱っこをされ、抱き上げられたままだという事に気付きます。

 

だ、大丈夫でしょうか・・・?

 

「あ、あの・・アレンさん・・・・私・・・重くありませんか・・・・・?」

 

私は直ぐにアレンさんに聞きます。すると、アレンさんは直ぐに

 

「大丈夫です、イクスさん。こんなの、人の命に比べたら・・・・っ!!」

 

アレンさんが私に何かを言おうとした、その時、後ろと前からゴーレムの剣が振り下ろされます。アレンさんは直ぐに察知し、私を抱き上げたまま、避けます。

 

「おお~やるじゃねえか流石は元道化(クラウン)だな。」

 

そんな中、アレン師匠はゴーレムを持ち上げながらも、アレンさんと私の方を見ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はアレンさんとクロスさんに助けられてばかりです・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はガリアは生成できるのに、他の魔法は何も使えない・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の役にも立っていません・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

私は・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

アレンさん達の力になりたい・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

アレンさん達と

 

 

 

 

 

 

 

一緒に戦えるような・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

力が欲しいです・・・・・・。

 

 

 

 

私は自分の持つ緑色の光を放つ球体のゼロデバイスを見つめる。

 

 

 

 

ゼロデバイス・・・・・・・・

 

 

 

 

 

もし、本当に貴方が私を選んだのなら・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

私の思いに答えてくださいっ!!

 

 

すると、私の持っていた緑色の球体のゼロデバイスとアレンさんの右手から緑色の光が発せられ、私達を包み込み、私の意識はそこで途切れました。

 

 

 

 

「大丈夫です、イクスさん。こんなの、人の命に比べたら・・・・っ!!」

 

 

僕は直ぐに後ろと前からのゴーレムの振り下ろした剣を避けます。ですが、包囲されてしまいます。

 

「おお~やるじゃねえか流石は元道化(クラウン)だな。」

 

するとイクスさんを抱き上げたまま、ゴーレムの攻撃を避ける僕を見ながらも、師匠はゴーレムを持ち上げながらも、元道化(クラウン)な事はあると言います。

 

 

 

ですが・・・・・僕が今まで道化(クラウン)をしてこれたのは・・・・・・

 

 

 

 

クロスのお陰です・・・・・・・・。

 

 

 

 

クロスがマナの死で絶望していた僕を抱きしめてくれたから・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

そして、自分の親友を助けに行かずに僕と一緒に来てくれたから・・・・・・・・

 

 

 

 

 

今の僕があります・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

だから、僕はクロスと一緒にイクスさんを守りたいです・・・・・・大切な仲間を・・・・・・マナのようにはもうしたくありませんっ!!

 

 

 

 

 

 

僕は力が欲しいっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

守る力がっ!!

 

 

 

 

 

 

 

ゼロデバイス・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

もし、僕を選んだのなら、

 

 

 

 

 

 

「僕の思いに答えろっ!!ゼロデバイスッ!!」

 

 

僕が叫ぶと同時に僕の右手の甲から緑色の光が眩しく光り始める。それと同時に、僕の抱き上げていたイクスヴェリアさんの持つゼロデバイスも緑色の光を放ち始める。それと同時に、僕の意識は途絶えました。

 

 

 

『ア・・・・・・レ・・・・・ン・・・・』

 

 

ですが・・・・誰かが僕を呼びます・・・・・・。

 

 

一体誰でしょうか・・・・・?

 

 

僕は聞き覚えのない声で僕を呼ぶ声を聞き、目を開けます。

 

 

 

そこには・・・・・・・

 

 

 

「おはよう、アレン」

 

 

僕の目の前には、金髪の長い綺麗なロングヘアーに、黄緑色の透き通った瞳をした青色の騎士甲冑を覆う一人の女性が草原の中、立っていました。

そして、女性は僕に

 

「君の思いはちゃんと私達に届いたよ。君に力を貸してあげる。君の守りたい力を・・・・」

 

そして、僕の意識はまた途絶える。

 

 

だけど・・・・・・・

 

 

 

 

僕の中に確かに・・・・・・・・

 

 

 

 

ゼロデバイスの力が・・・・・・

 

 

 

湧き上がるのを感じました。

 

 

 

 

そして、僕は

 

 

 

 

「・・・・・アームド」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、意外と掛かると思っていたんだが・・・・・早くも覚醒させたか・・・・・・。」

 

意外だな。俺でもかなりの時間を要したのによ・・・・・・。

俺はそう言いながらも、アレンとイクスが飲み込まれた緑色の眩しい光の柱を見ながらも呟きながらも、剣を振り下ろしてくるゴーレムを片手で投げ飛ばしながらも、見る。

そして、光の柱が消えると同時に、二人の影が姿を現す。

そして、どんどんと煙が収まって行く。そこには・・・・・・

 

「やりましょうっ!イクスさんっ!」

 

「はいっ!アレンさんっ!」

 

左手が黒く機械的に変化し、鈎爪のようなり、白きマントを覆うアレンと細長い剣と太い剣を持つイクスが自分達のゼロデバイスを構え立っていた。ほう、なるほどな。まあ、じっくり見てみるか・・・・・・。

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

私の頭の中にこの力の使い方が流れて来ます・・・・・・。

 

 

ゼロデバイスから・・・・・・・

 

「伏せてっ!!」

 

アレンが私に叫び、伏せるように言います。私は直ぐに伏せます。それと同時に、後ろから二体のゴーレムが剣を振り下ろして来ます。すると、アレンは何処からかアレン師匠の持つ同じ大剣を出現させ、右手で持つと、二体のゴーレムを斬りさきます。ですが、私もアレンの後ろに一体のゴーレムが姿を現し、巨大な剣を振り下ろそうとするのに、気付きます。

 

「はあっ!!」

 

 

私は直ぐにある事を集中します。それと同時に、ゴーレムを何処からか現れた光の剣が突き刺さります。そして、それは私が振った太い剣から放たれました・・・・・・。

 

「行きましょうっ!アレンさんっ!!」

 

「はいっ!!早く終わらせましょうっ!!」

 

 

そして、私はアレンさんと一緒に戦い始めました。

 

 

 

「う~ん・・・・・まだでしょうか・・・・?師匠達・・・・・?」

 

 

遅いですね・・・・・・師匠はそんなに遅れる人じゃありませんし・・・・・・

今、僕はというと、ヴィヴィ様、リッド、クラウス、セナ、合流したソカロ元帥と共に、師匠を待っていました。

 

「お~い、待たせたな」

 

あ・・・・・噂をすれば・・・・・・僕がそんな事を思っている中、師匠とボヴァイスレーゲンの正装に着替えたアレンとイクスがこちらに向かって歩いてくる姿が・・・・・

 

「遅いじゃないか、アレン」

 

「いや~、実はさ、道に迷っちまってよ。そんじゃ、行くとするか。譲ちゃん」

 

 

そして、僕達は裏の城門から出て行きます。

何故、こんな少人数で移動になったかというと、グラムの出現によってだそうです。グラムはヴィヴィ様達を狙っているそうで、あまり目立たないよう、帰還させなければなりません。

それが今回、師匠の任務だそうです。

 

 

 

そして目指すはシュトゥラです。

 

 

 

ですが・・・・・

 

 

 

やはり、ヴィヴィ様の顔色が暗いのは、間違いありませんね。後で聞いてみましょう。

 

 

アレンとイクス、何か良い事でもあったのでしょうか?何時もより笑顔でいますね・・・・・・。

 

 

 

 

多分、師匠と何か関係あると思いますけどね・・・・・・・。

 

 

 

 

そして、僕達は歩き始めました。

 

 

 

シュトゥラを目指して・・・・・・・・・・。

 

 

 

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