炎の剣士と黒龍の少女   作:一般龍人族

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今回はハジメファンが解釈違いを起こす危険性があるから注意してほしいんすがね…。


邂逅する、剣士と彼ら。

 

「飛羽真達が……消えちゃった……」

 

 ノーザンベースでホログラム越しに戦いの様子を見守ってた須藤芽依は、突如放たれた光が晴れた後にセイバー達が消失した跡を呆然と眺めて呟いた。

 

 彼らが何処に行ってしまったのか、芽依には知る術がない。故に、異世界に行ってしまったなんて知る由もなかった。

 

「………………」

 

 そんな中、芽依は彼らが戦いに行く前のことを思い出した。

 

『とにかく行こう! メギド達を倒して、禁書を取り返す!』

 

 飛羽真の一声に、一同は頷いた。そして、出入り口である茶色い扉に向かおうとする。

 

『飛羽真! 倫太郎! 皆!』

 

芽依が声を上げる。一同は彼女の方を向いた。

 

『……絶対、帰ってきてね!』

 

 芽依はそう言った。それを言われた飛羽真は微笑む。

 

『勿論、必ず生きて帰るよ。約束する。それに、原稿も出さなきゃいけないしね!』

 

『芽依さん、僕も約束します。必ず帰ってきます。……その時は、僕と一緒にエクレール・オ・ショコラとパルフェを食べましょう』

 

 飛羽真に続くように、倫太郎がそう言った。

 

『飛羽真の物語を、本の素晴らしさを皆に届けたいからな。帰ってくるさ』

 

『俺も帰ってくる。そらとの遊園地に行く約束があるしな』

 

『生きて帰るなんて当たり前だろ? 強さの果てを見るまで死ぬわけにはいかないし』

 

『製作途中の聖剣を遺して逝くなんてことはしない。完成させて、その時に上げる産声を聞く』

 

『俺も、ソードXマンと新たな使命があるからな』

 

 賢人、尾上、蓮、大秦寺、ユーリは、それぞれ自身の望みを語る。途中、ユーリは盆栽を何処からか出していたが。

 

『神代家とソードオブロゴスには、世界を守る使命がある。世界を脅かす悪に、敗れる訳にはいかない』

 

『お兄様……』

 

『そうですね……私も、聖剣に選ばれた剣士として必ず勝ちます』

 

 己に課せられた使命を語る凌牙に尊敬の眼差しを向ける玲花と、同意するソフィア。

 

『……気合い充分みたいだね! じゃ、いってらっしゃい!』

 

 芽依がそう言って一同は頷き、扉から出ていった。

 

「………………」

 

 芽依は、俯いていた顔を上げる。

 

「ウチは信じてるから、約束守ってくれるって。……だから待ってる。皆が、帰ってくるの」

 

 芽依はただ1人、世界を守る剣士達に向けてそう言った。

 

 例え本人達に届いてなくても、彼らのことを信じる。だって、約束したのだから。

 

◇◇◇◇

 

 変身したセイバーとエスパーダは黒龍に向けて駆け出す。

 

『ブレイブドラゴン! ふむふむ!』

 

『ランプドアランジーナ! ふむふむ!』

 

 それぞれ聖剣の剣先にある”シンガンリーダー”にワンダーライドブックを読み込ませた。

 

『習得! 一閃!』

 

 トリガーを引くと炎と雷が刀身に宿る。2人は同時に剣を振るった。

 

「「はあっ!」」

 

 X字に重なった斬撃が黒龍の身体に直撃する。斬撃が直撃した黒龍は不意の攻撃ということもあってか、身体を少しばかり反らせた。

 

 その突然の攻撃には白髪の少年達も驚いていた。その間に、セイバーとエスパーダはその少年達の前に立つ。

 

「大丈夫? 俺達も一緒に戦うよ!」

 

 白髪の少年に声をかけたのはセイバー。

 

「あ? いきなり何だ、お前ら……」

 

「話は後だ。行くぞ!」

 

 少年が問うが、そう言ったエスパーダが黒龍に向かって駆け出す。

 

「あ? 勝手に命令すんな!」

 

そう言って眉を顰め吠える少年。セイバーもマスクの下であはは……と苦笑いしながらも、黒龍へと向かっていく。

 

『黄雷居合!』

 

 エスパーダはソードライバー必冊ホルダーに雷鳴剣黄雷を装着。そのままトリガーを引いて抜刀する。

 

『読後一閃!』

 

「はあっ!」

 

 掛け声と共に地面から飛び立ち雷を纏った剣が振るわれる。だが、黒龍が尻尾を振るいそれは受け止められた。

 

「飛羽真!」

 

「ああ!」

 

 尻尾との競り合いの中、黒龍のすぐそばまで来たセイバーを見て名を呼ぶエスパーダ。彼の意図を察したセイバーはドライバーのワンダーライドブックのページを押し込む。

 

『ブレイブドラゴン!』

 

「ドラゴンにはドラゴンだ!」

 

 巨大な本が出現し、表紙が開くと機械的な姿をしている赤龍が出現。その名も神獣・ブレイブドラゴン。

 

 身体に炎を纏ったブレイブドラゴンは黒龍へ突撃。何度も突撃を繰り返すので当然黒龍はダメージを受け、苦痛の声を上げる。

 

 その間、エスパーダは黒龍を踏み台にして天高く飛び上がる。未だ雷を纏う雷鳴剣を両手で持ち、剣先を下に向けてそのまま降下。剣は黒龍の体に突き刺さる。

 

 突き刺さった雷鳴剣は雷を黒龍の身体全体に行き渡らせる。全身に電撃が迸ることにより再びダメージを受けて悲鳴を上げる黒龍。

 

「ちっ……ユエ、シア! やるぞ!」

 

「ん!」

 

「はい!」

 

 黒龍に二丁拳銃で弾丸を撃つ少年に名を呼ばれた金髪の少女、ユエと兎耳の少女、シア。

 

 黒龍がダメージを受けている隙を狙い、ユエは氷を放ち黒龍の足元へ。着弾した氷は足元を凍り付かせた。

 

「でぇい!」

 

 シアは巨大なハンマーを黒龍の頭へ振りかざす。黒龍の頭に大きな衝撃が走り、余りの痛みに白目を向いた。

 

「昇! 明人!」

 

「「おう!」」

 

 斧を持つ昇と明人と呼ばれた少年は曲刀を持った少年の呼びかけに応じる。

 

 曲刀と斧から斬撃が飛び、明人の手からは火炎放射が飛んだ。

 

「私たちも!」

 

「「うん!」」

 

 ナイフを持った少女の呼びかけに応じる少女2人。

 

 少女2人のうちの片方は手から氷塊を生成する。その氷塊をもう片方の少女が鞭を使って縛り上げると、そのまま黒龍へと投げつけた。

 

 ナイフを持った少女は11本のナイフに炎を纏わせ、一斉に投げつける。

 

6人の少年少女達の攻撃は黒龍に更なるダメージを与えた。

 

「飛羽真! 一気に決めるぞ!」

 

「ああ!」

 

 自身の下へ来たエスパーダの呼びかけに応じたセイバーはソードライバーに火炎剣烈火を戻す。それはエスパーダも同様だった。

 

『『必殺読破!』』

 

 聖剣のトリガーを一回引く。その後すぐに抜刀。

 

『烈火! 抜刀! ドラゴン一冊斬り!』

 

「火炎十字斬!」

 

『黄雷! 抜刀! アランジーナー冊斬り!』

 

「トルエノ・デストローダ!」

 

『ファイアー!』『サンダー!』

 

 刀身に迸る炎と雷。それを構え、2人は駆け出す。そして飛び立つ剣士2人。

 

 黒龍が最後の足掻きと言わんばかりに炎のブレスを吐くが、セイバーとエスパーダの剣はそれを正面から切り裂き、そのまま黒龍の身体を切り刻んだ。

 

「——————!」

 

 余りのダメージに咆哮を上げる黒龍。そしてセイバーとエスパーダによって付けられた十字の傷が光り輝き爆発した。

 

「やったな」

 

「ああ!」

 

 互いに頷きあうエスパーダとセイバー。

 

 2人はその後、例の白髪の少年達の下へ赴く。

 

「君たち、怪我は無い?」

 

 改めて少年たちに声を掛けるセイバー。だが、その少年にいきなり銃を突きつけられる。

 

「え?」

 

 いきなりのことで戸惑うセイバー。それはエスパーダも同様で、更には少年の後ろにいる少年少女らも同様だった。

 

「お前ら、何もんだ?」

 

 少年は未だ銃を突きつけたままセイバーに問いかける。

 

「あ……ごめんね。驚かせちゃったよね」

 

 少年の問いにより、はっとするセイバー。ドライバーに火炎剣を納刀してワンダーライドブックを引き抜く。エスパーダも同様にする。2人は変身解除して人間の姿に戻った。

 

「俺達は君達が龍と戦ってるのを見たから、助けに来たんだ」

 

 簡単にここにいる経緯を説明する飛羽真。

 

「助けに来た?」

 

未だ銃を突きつける少年は飛羽真の最後の言葉を反復する。

 

 だがその直後、「はっ」と嘲笑を漏らした。

 

「余計なお世話だ。お前が助けに入らなくてもどうにかなった。俺でもどうにかなった問題を、たまたまお前がどうにかしただけだろ。それを自分の手柄みたいに誇るなんて随分と図々しい奴だな」

 

「……え、ええっと?」

 

 突然の少年のその言葉に引き攣った笑みを浮かべる飛羽真。

 

「ちょ、ちょっとハジメさん」

 

「南雲くん、それは……」

 

 シアと小柄な女性がハジメと呼ばれた少年の態度に物申したげな様子だった。

 

「君、そんな言い方はないんじゃないのか?」

 

 しかし先に物申したのは賢人だった。

 

「あァ?」

 

「礼を言えとは言わないが、いくらなんでもその態度はないだろう?」

 

「わざわざお前らに丁寧に接してやる義理はないんだ。助けなんか必要なかったんだからな」

 

「義理とかそういう話じゃ……」

 

「いちいち突っかかってくんじゃねェ、ウザいんだよ。それとも何だ? やるのか?」

 

両者は睨み合い、一発触発の雰囲気を醸し出した。

 

「まぁまぁまぁまぁ2人とも! 落ち着いて、ね?」

 

どうにか2人を宥めようとする飛羽真。

 

「落ち着くも何も、こいつが勝手に喧嘩を売ってきただけだが?」

 

「人を逆撫でするような君の態度を注意しただけだろう」

 

「はっ、あの態度だけで突っかかるなんて程度が知れるな?」

 

「そういう態度が……」

 

「だから! 落ち着こう!?」

 

 それでもなお口論になりかける2人を間に入って必死に宥めようとする飛羽真。

 

 間に入られたことにより、互いにそっぽを向く賢人と少年。

 

「と、とりあえず、君達も大丈夫かな?」

 

 飛羽真はユエとシア、少年に物申そうとしていた小柄な女性と少年少女、更にもう1人いた金髪の少年に声をかける。

 

「私は大丈夫……」

 

「わ、私も平気です」

 

 ユエとシアはそう返事をする。

 

「私も大丈夫ですが……」

 

 小柄な女性もおずおずと返事をする。

 

「ねえ、もしかしてあの人……」

 

「え、本物……?」

 

「いやいや……何でここにそんな人が……?」

 

「?」

 

 少年少女らのうちの少女達の方が飛羽真の方を見て何か話している。本人はその視線に首を傾げる。

 

「あのぉ……」

 

 先の戦いでナイフを使っていた少女は、飛羽真に控えめに声をかけた。

 

「ん? 何かな?」

 

「もしかしてー……そのー……神山飛羽真さん、ですか?」

 

「うん、そうだよ。俺は神山飛羽真」

 

 飛羽真のその返事に、少女達と、そばで聞いていた小柄な女性は驚愕の表情をしていた。

 

「ええ!? やっぱり!? 本物の!?」

 

「な、何だ? あの人、有名な人なのか?」

 

「有名だよ! ロストメモリーとエターナルストーリーを書いた小説家だよ!?」

 

「あー……そういえば何かテレビで見たことあるような……」

 

「俺の母ちゃんも何か読んでたな……」

 

 口々に話す他の少年少女達。その様子を見て飛羽真はあはは……と照れたように頭を掻き、そんな彼の肩を賢人が微笑んで軽く叩いた。

 

「へぇ、神山飛羽真……どうりで見覚えがあると思ったら」

 

「有名な人?」

 

「ああ、小説で賞を取ったと。ま、どうせパクリでもしたか、ゴーストライターでも雇ってるんだろ」

 

 ユエからの質問にそう答える白髪の少年。そんな少年を賢人は一瞥だけした。

 

「か、神山飛羽真さんですか!? あの!?」

 

 そうやって大声を上げて飛羽真に詰め寄ったのは、小柄な女性だった。

 

「おお!?」

 

「わ、私! 貴方の作品のファンで! ロストメモリーやエターナルストーリーより前に出してた作品も全部購入して読んでるんです!」

 

「あっ、そうなの!? 嬉しいなぁ!」

 

「こ、これからも沢山応援し続けます! 執筆活動、頑張ってください!」

 

「ありがとう! ……約束する! これからも君が感動できるような物語を沢山書き続けるよ!」

 

「あ、ありがとうございます! ああ、それと……サインと握手もお願いできたら……」

 

「もちろん!」

 

 女性のお願いに快諾する飛羽真。それからすぐに簡易的なサイン会と握手会が行われた。持っていた手帳にサインを貰った時、女性は「家宝にします!」と喜んでいた。

 

「それで……質問なんだけど、ここって何処か分かるかな? 俺達、訳あってここで迷っちゃって……」

 

「ここはウルの町の近辺の北の山脈地帯ですよ」

 

 飛羽真の質問に答えたのは、金髪の青年だった。

 

「ウルの町? そんな所、聞いたことが……」

 

「聞いたことないのも……無理はないと思います」

 

 賢人の呟きに答えたのはナイフの少女。

 

「ここ……異世界ですから」

 

「………………えっ!?」

 

◇◇◇◇

 

 その後、改めて色んな説明、それに自己紹介をした。

 

 ナイフの少女は園部優花、曲刀の少年は玉井淳史、斧の少年は相川昇、火炎放射を使った少年は仁村明人、鞭の少女は菅原妙子、氷を使う少女は宮崎奈々。

 

 そしてサインを求めた小柄な女性は彼らが通う学校の教師である畑山愛子。ちなみに愛子の実年齢を25歳だと知った時、10代くらいだと思っていた飛羽真は驚いていた。

 

 白髪の少年の名前は南雲ハジメだと愛子が教えてくれた。金髪の少女はユエ、兎耳の少女はシアだということも。

 

 最後に、金髪の少年は貴族であるウィル・クデタだという。彼とユエとシアは異世界の人間である。

 

 現在、飛羽真達がいるのはトータスと呼ばれる世界なのだという。

 

 愛子達は聖教教会が信仰しているエヒトなる神に呼び出されたらしく、魔人族から人間族の危機を救うように教会の教皇であるイシュタルに懇願されたのだという。彼らはその懇願を受けることになった。

 

 とはいえ、生徒が戦うことになることを愛子は反対しているが。

 

 愛子達がウルの町にいる理由は、農地改善の為らしい。ハジメは、行方不明者の捜索だという。その行方不明者はウィルのことだった。

 

「……大変な目にあったんですね……」

 

 飛羽真が愛子に向かってそう言った。敬語になってるのは、愛子と歳が近いのを知ったためである。

 

「……あの、こっちも質問したいんだけどさ。アンタ達は何でここに? というか、さっきの姿は何なんだ?」

 

「ちょっと! 敬語使いなさいよ敬語!」

 

「タメ口でも大丈夫だよ。そうだね……まずあの姿からかな」

 

 玉井を注意する園部に笑って許可する飛羽真。

 

「あの姿は俺達が剣士として聖剣を使って戦う姿、その名も仮面ライダー。俺は火炎剣烈火を使う仮面ライダーセイバー」

 

「で、俺は雷鳴剣黄雷を使う仮面ライダーエスパーダ」

 

 飛羽真の説明に乗っかるように自分も名乗り出る賢人。

 

「俺達がここに来た理由だけど……実は元の世界で他の仲間と一緒にメギドっていう敵と戦ってたら、いきなりこの世界に飛ばされちゃったんだ」

 

「その他の仲間も、もしかしたらこの世界に飛ばされて何処かにいるかもしれない」

 

 飛羽真と賢人は自分たちがここに来た経緯をかいつまんで説明する。

 

「そちらも大変だったんですね……」

 

飛羽真側の事情を聞いて、疑問に思う部分はあるもののそう言った愛子。

 

「皆はこれからウルの町って所に戻るんですか?」

 

「はい、このまま下山しようとしてたんです。その時に、例の龍が……」

 

 飛羽真の質問に答えた愛子が、黒龍の死体があるだろう場所に視線を移す。だが、愛子は目をみひらいた。

 

「あ、あれ!? 龍が居ない!」

 

「え!?」

 

 愛子の言う通り、黒龍の死体は忽然と消えていた。それを聞いて驚いた飛羽真も愛子と同じ場所を見て、黒龍がいないことを知る。

 

「そんな、一体どこに……!」

 

 飛羽真は賢人ともに黒竜の死体があっただろう場所へ赴いた。他の一同もそれに追随する。ハジメも気怠げそうに追随した。

 

「! 誰か倒れてる!」

 

 そしてその場所にたどり着いた時、誰かが倒れているのを発見する。

 

 それはどうやら女性だった。外見年齢は20代前半くらいで、身長は170センチ以上はある。瞳を閉じているその顔立ちは非常に整っており、頭部には腰まで届いている長く艶やかなストレートの黒髪が。

 

 纏っているその黒い衣服は飛羽真達の世界に存在する着物を思わせるが、従来の着物とは違い胸元は開いており、更に乱れて肩口まで下がっていることから人並外れている豊かな胸が覗いてしまっている。

 

 年頃の男子である玉井と明人と昇はその女性を見て頬を赤く染め、口を開けて凝視してしまっている。

 

「ほぉう……」

 

ハジメも、値踏みするような目で彼女を見ていた。

 

「大丈夫ですか!? しっかりしてください!」

 

 飛羽真は女性に呼びかける。

 

 彼のその一声で女性の口が少し開き、「んぅ……」と小さくではあるが声がした。やがて、徐々に瞼を開き始めた。

 

「良かった……目が覚めたんですね。具合は? 何処か怪我は……」

 

「気遣いには感謝する……しかし怪我はない。心配は無用じゃ、安心しておくれ」

 

 女性は身を起こし、立ち上がった。

 

「そうですか……それで、貴方はどうしてこんな所に? まさか、さっきの黒い龍に……」

 

「……其方が言うその黒い龍とは……妾のことじゃ」

 

「………………えっ!?」

 

 飛羽真は、異世界に来て二度目の驚愕をした。

 

「……妾の名は、ティオ=クラルス。歴史では滅んだとされる龍人族の、クラルス族の者じゃ」

 

 ここに、炎の剣士と黒龍の少女は邂逅を果たした。




tips

エクレール・オ・ショコラ:エクレアの正式名称

パルフェ:フランスにおけるパフェの名称

ソードXマン:ユーリが愛読しているアメコミ

ロストメモリー:飛羽真の著書。ジャンルはファンタジー。

エターナルストーリー:飛羽真の著書。『長谷川一圭賞』なる賞を受賞している。
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