僕のヒーローアカデミア Conflicting bats 作:冬川冬樹
最近、変な夢を見る…。
もう1人の自分が夢に出てきてこう言ってくる…。
『お前は俺、俺はお前だ。』
…ただの夢なのに、他人事じゃない気がする。
なんでだ…。
ある日…
オールマイト「さて、今日のヒーロー基礎学は3対3の旗取り合戦をするぞ!制限時間は15分!個性の使用はあり!相手の妨害もあり!ただし過剰攻撃はナシだ!」
よし、今日も頑張ろう。僕のペアは麗日さんと、轟君だ!相手は誰なんだろう…。
あ、かっちゃんに切島君、それに八百万さんか…。バランスがいいな…。
麗日「デクくん!作戦どうするん?」
出久「うーん、あっちはかっちゃんが真っ先に仕掛けてくるから、誰かが妨害役に入らないと…、それに切島君もセットで来るはず。八百万さんは旗の場所の防御に徹してるはずだから、2人をどうにかしないと…。」
麗日「じゃあ私はヤオモモの方にいくよ!」
轟「じゃあ俺は爆豪とやる。」
出久「分かった。じゃあ、僕は切し…」
その瞬間、僕の中から声が聞こえてきた。
『身体を寄越せ…。出久…。』
麗日「…クくん、デクくん!」
「デクくん!!」
出久「っ!」ハッ
轟「緑谷、大丈夫か?」
出久「あ、うん。僕は切島君の相手をするよ。」
麗日「デクくん、さっき大丈夫だった?」
出久「…うん、少し考え事してて。」
麗日「そっか!」
マイト『さて、両者準備が出来たようだな!それではいくぞ!旗取り合戦、よぉい、スタァートォ!』
タッタッタッ
轟「俺が最初氷を出すからその隙に麗日が直進、緑谷と俺が爆豪と切島の妨害でいいか?」
麗日「うん!」
緑谷「僕もそれでいいよ。」
タッタッタッ…
轟「そろそろ真ん中に着くぞ…」
麗日「既に奥から爆破音が…」
出久「かっちゃんが来てる…。」
そうして真ん中に着く。
爆豪「オラァァァァ!まとめて死ねぇぇぇぇ!」パパパッ
轟「させるか!」ピキピキ
爆破と氷がぶつかる。お互いが相殺される。
切島「爆豪速すぎだろ!だが、ここから先は通さねぇ!」ガキィーン!
出久(ワンフォーオールフルカウル!5%!)ヒィィィィ
「麗日さん!僕が切島君を止めるからその隙に!」ダッ
麗日「うん、分かった!」ダッ
切島「緑谷ぁ!通さないぞ!」
出久「はぁっ!」ガシッ
切島「なっ!?」
出久「麗日さん!」グググ
麗日「うん!」タタタ
出久「君の相手は僕だ!」
切島「麗日は通しちまったが、緑谷は逃がさねぇ!」グオッ
出久「スマーッシュ!」グオッ
ガァン!
爆豪「半分やろぉぉぉぉ!」ボボボボン
轟「っ!」ヒィィィィ
爆豪「左出してこいよ!」ドゴォン!
轟「くっ!」パキピキ
切島「おらおらどうしたぁ!」バキィッ
出久「クソっ!」ガッ
出久は距離をとろうとするが、切島はそれを許さない。
切島「逃がすかよ!」グオッ
出久(くっ、やるしかない!)ヒィィィィ
「5%!デトロイトスマッシュ!」
切島「ここだぁ!」スッ
出久「なっ!?避けたァ!?」
切島「へっ、最近受けるだけじゃあいつか限界が来るって知ったからな!付け焼き刃だがやって良かったぜ!」
出久は少し無理な体制で技を打ったため、すぐには逃げられない。
切島「これで終わりだァ!」ドゴォン!
出久「がァっ!?」
ドタタタタ、バタン
くっそ、情けない。自分で作戦を立てて起きながら、自分がやられてるじゃないか…。2人とも…。
『ようやくか。』
っ!またこの声だ。一体どこから
『ここだよ。』
目の前にいた。なんだコイツは。
『いつも言ってるだろ?お前は俺で、お前は俺だって。』
…一体どういう事だ。
『俺はお前の中に居る《悪魔》さ。』
あ、悪魔…?
『そう、お前が産まれた時から俺たちは一心同体、2人で1つなのさ。』
そんな…。
『見たところ、お前は気絶している。衝撃を受けて気絶してるからな。今ならやれるか。』
ど、どういう事だ…
『今、お前という人格が身体を操っている。だが、俺とお前がチェンジして俺が身体を操る、って事。』
お前みたいな悪魔を出す訳ないだろ!
タタタタタ
『馬鹿が。』スッ
ドゴォン!
なっ!?
なんで、、、
『もう主導権は俺が握ってんだ。お前は黙ってそこから見てな。』
スウゥゥゥゥ
こうして僕は、自分の精神に。
鏡のような世界に閉じ込められてしまった。