ポケモンアルセウスのダクファン的なの。   作:なな77

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第1話

「はぁ…!はぁ…!!」

 

走る、走る。

 

(脚を動かせ、もっと早く!もっと早…)

 

 

「あっ…」

 

視界の悪い中、けもの道を我武者羅に走れば

木の根に足を引っ掛けるもの当然の結末だった。

 

「グルゥゥゥ……」

 

「は…はは………」

 

 

獣臭い息が顔に当たる。

 

動けない。動けるはずもない。

 

 

 

(ここで死ぬのか?こんなことなら…)

 

「ポケモンの世界に行きたいなんて考えなければよかった…」

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

眩しい……。

 

眩しすぎる。

 

あれは金色の光……?

 

そうだ。俺は確か家族と言い合いになって家から飛び出して……

 

それからどうなったんだっけ。

 

ていうかココはどこなんだ…?

 

「ここは時間も空間も超えた私の宇宙…」

 

(うわっ!!びっくりした…)

 

「よく来てくれました」

 

(え?なに、異世界転生とかそういうやつなのか……??)

 

「私はアルセウス、貴方たち人がそう呼ぶもの」

 

(アルセウスってあのポケモンのアルセウスなのか!?)

 

「…貴方がこれから降り立つ世界には人がポケモンと呼ぶ不思議な生き物たちがいます」

 

(これはポケモンの世界に異世界転移って事か…?やったぜ…!!!)

 

あの人気ゲームのポケットモンスター。

売上も知名度もレベチで、最新作も遊んだこともある。

対戦ガチ勢と言われる人ほどやりこんではいなかったが、子供の頃はとにかく遊んだ。

そしてこう憧れていた。

自分もポケモンの世界に行きたいと…。

 

「…すべてのポケモンに出会うのです。その時にまた、姿を見せましょう」

 

(おっしゃぁぁあ!!)

 

この時の俺のテンションは最高潮でアルセウスの呟きを気にする余裕なんてなかった。

 

「…本当にすみません」

 

 

 

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

 

「wake up!」

 

(う…)

 

「wake up!!」

 

(…うるさい!!!!)

 

 

(なんか腰も痛いし…頭も痛いし…

俺は無事にポケモンの世界にたどり着いたのか…?)

 

俺は周りを見渡すと、なぜか砂浜に居た。

 

そして、オジサン1人。

・・・・・・

 

 

(何コレ…普通ポケモンって言ったら始まりの町からスタートするもんじゃねぇの….??)

 

「生きてますか!?」

 

 

「いや、生きてるよ!?」

 

てかよく見るとこのオジサン髭濃い…。

なんか変なの被ってるし、ダサい…。

 

 

「空から落ちてきて驚きましたが……よかった生きていますね」

 

ゑ!?

俺空から落ちてきてたの!?

そりゃオジサンも心配するわけだ……。

 

 

「ここはどこだ…?」

 

「始まりの浜です」

 

(浜で始まるポケモン…?聞いたことないぞ…本家の作品じゃないのか…?)

 

「もしかして空から落ちたショックでわからないのですか?」

 

「それにしても…なんともいえない不思議な格好をしていますが…」

 

そう言われて俺は自分の格好を見る。

(部屋着のままじゃん!?)

人生と書かれた白Tに普通の短パン。

なんともまぁ、ダサいカッコである。

 

これなら目の前の白衣のオジサンの方がマシまである。

 

(アルセウスさん…服のサービスはないし、輸送方法は雑だし……これは異世界転移物のチートに期待するしか…いや、そもそもチートなんてあるのか…?)

 

「この辺りに知り合いはいるのですか?」

 

(どうしよう…馬鹿正直に異世界転移しました!とか言っても仕方ないし…)

 

「いえ…何も覚えていなくて…」

 

(定番の受け答えで誤魔化そう)

 

「…それはお気の毒に、行くあてはあるのですか?」

 

「いやどこにも…」

 

「知り合いもおらず、寝場所もない……」

 

(オジサンなんかすごい顔してるな。まるで罪悪感をかみ殺したみたいな…)

 

「…そ、そうです!私の村なら仕事を提供できます。あなたは衣食住を満たせる。どうです?私の村に来てみては…?」

 

 

「ボクはラベンです。ポケモン博士をしているのです。」

 

そういうラベン博士の引きつった笑みがやけに頭に残った。

 

 

#############>###########

 

 

村までの道中いくつかポケモンを見た。

 

やはりこの世界はポケモンの世界で間違いがないのだろう。

 

ポケモンを見つけるとラベン博士に「静かにしてください!!」と迫真の表情で言われたのがひっかかっていた。

 

そう、まるでポケモンに怯えるみたいに。

 

とにかく分からないことだらけだ。

 

そうだ。あと、ポケットの中にスマートフォンが入っていた。

 

これが俺のチートか!?と思ったが、

画面に「すべてのポケモンと出会え」と書いてあるだけで触っても反応しなかった。

 

異世界スマホで無双できないんか…。

 

 

「聞いているのか?」

 

今、俺はコトブキムラのギンガ団本部にいる。

 

コトブキムラってコトブキシティに似てるなと思いつつ、でも全然発展してないし別のものでは?とおもってる。あと、ギンガ団ってあれだ。ダイアモンドバールの敵キャラの集団だ。ということはここはシンオウ地方なのか…?ダメだ。情報が少な

 

「聞いているのか?」

 

 

「あっ…スゥ……スミマセン」

 

この怖い顔をした青髪の人がシマボシ。

 

ギンガ団の隊長らしい。

 

「我々が衣食住を提供する代わりに調査隊の仕事をする…本当にいいのだな?」

 

「はい!!」

 

調査隊というのは簡単に言うと村の外のポケモンを捕獲する隊らしい。そうラベン博士から聞いた。

 

 

「明日、試験を受けてもらう」

 

「おいそれと素性もしれぬ人間を雇う訳にはいかないからな」

 

(まあ、当然だよな)

 

それから、調査隊補助班がつくと言われ、明日の流れのことを叩き込まれた。

 

 

なにか大袈裟な気がする。

ポケモンを捕まえに行くだけなのにあの入念な打ち合わせ、あそこまでしなくても。

ラベン博士には貴方はポケモンを恐れない才能を持っていますね!すごい!と言われたし。

 

「これがなろう系と言うやつか……」

 

「あなたが入隊試験を受ける人ですか?」

 

!?急に話しかけられてびっくりしたわ。

この村の人は排他的でみんな話しかけてきてくれんかったから…。

 

「あなた死にますよ?」

 

「え?…は……?」

 

「この仕事は危険なんです。生半可な気持ちで挑むなら他所に行った方があなたの為ですよ」

 

それだけ言うと女の子は去っていってしまった。

 

****×**********

 

 

 

 

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