六課預かりとなるところだったヴィヴィオちゃんが誘拐された
しかもキャロや同時に雨水さんの使い魔のシロも一緒らしい
私はすぐに連絡を聞いて捜索しに行こうとしたのだが、はやてに止められて雨水さんの事情聴取をする事になった
しかしその後の連絡で更に私は混乱する事になる
「はやて! 雨水さんが容疑者で逮捕って如何いう事!!」
「いや、フェイトちゃん? そんな寄らへんといて、詳細は送ったやろ?」
「納得出来ない!」
確かに雨水さんには可能であったけど、違う事はイクスちゃんが証言している
調べたけど監視カメラにもイクスちゃんの証言通りに映っていた
「せやけどな? 自分のレアスキルを管理局に報告せんかったのも事実やし、諜報部ならカメラの映像編集くらい容易や」
「そうだけど!」
「そうやろ?」
私も雨水さんがレアスキル持ちなんて聞いた事ないけど
だからってそれだけで決めるなんて可笑しい!
「なのはは?!」
「ん? なのはちゃん? おらへんよ」
だから、なんでなの!!
これは絶対私の知らない所で何かが動いてる
「・・・はやて。キャロも巻き込まれているんだよ? いい加減にしないと私、怒るよ?」
さっきからのらりくらりと
「フェイトちゃんには、この事件は私情が入って難しそうやね。誘拐事件は守護騎士の皆に任せるから、レリックの捜索とガジェットの駆逐をお願いしようかな」
「・・・。」
「命令や」
はやてが色んな所で私の知らない努力をしてるのは分かってるつもりだったけど・・・やっぱりつもりだった
◇◇◇◇◇◇
行方不明事件から数日
あれから雨水さんは抵抗も抗議もしないで大人しく捕まっているらしい
同じく連行されたイクスちゃんはレアスキルを封印処理されて大人しくはないけど捕まっているらしい
そして私は命令通りレリック捜索とガジェットの駆逐をしていた
・・・キャロ
、
「フェイトちゃん!」
「なのは!」
「聞いたよ、誘拐の事」
「・・・うん」
「ただの誘拐事件って訳じゃないんだって?」
そう、ただの誘拐事件なら執務官の私が介入出来ないなんて可笑しい
情報の規制も諜報部自ら行い本当に犯人の要求通り大事にはしないらしい
「うん、はやても何も教えてくれないし・・・調べても何も出ないから」
「誘拐現場のショッピングモールの方は如何だったの?」
「駄目、既に全部終わった話になってた」
「・・・きっとはやてちゃんも何か考えがあるんだよ」
「うん、そうだね」
でも・・・それでも・・・心配で堪らない
キャロが呼んでるかも知れないのに、泣いてるかも知れないのに・・・そんな悲しい思いは絶対させたくないのに
「大丈夫だよ、フェイトちゃん。私が絶対見付けてみせるから」
「なのは」
「それにっ! 私もヴィヴィオちゃんが心配だからね! 張り切っちゃうよ!」
やっぱりなのはは頼りになるなぁ
「うん!頑張って! 私に出来る事があったら何でも言ってね」
「ありがと! それじゃ、そろそろだから行くね」
いま私に出来る事は少ないのかも知れない、でも、だからこそ頑張らないとッ!
やっと百話です