前回のあらすじ
早朝インターフォンで目を覚ます→ヒューズと思い込み扉を開けると執務官殿→寝起きの状態なんてかなり失礼な状況で焦る→取り合えずキャロのせい→にしてみたらフリードが火を吐いた→次に起きたのは顔面にお湯を掛けられてから→即効身支度整え再度玄関に→居ない・・・→ほっとしてリビングに戻ると座っていた
「キャロ・ル・ルシエさんを私に任せて下さい!」
目の前にガチガチに緊張したテスタロッサ執務官が座っています。どっちが上司なんだか分かってるのか?この人は
「ようはキャロを奪いに来たと・・・ふふっやれるものならやってみろ」
「ぇえ?!」
「雨水さん。いったい何時からねてたんですか?」
最近キャロが恐いです
「ゴホン、冗談はさておいて。キャロの事は有難う御座います、そして宜しくお願いします」
「え? あ、こちらこそ」
「さて、ところで今日はどの様なご用件で?」
敬語も出来る高校生なんだぜ! ・・・これであってるかは知らんが
「あ、いえ、ただ挨拶をと」
「そうですか、それは光栄です。お噂はかねがねですよエースさん」
「恥ずかしい限りです」
「ところで些細な事ですけど何故キャロを引き取ろうと? こう言っては変ですが変わり者ですね」
いや、マジで訓練所を破壊してる所を見掛けてスカウトとかクーデターでも考えているのではと思っても仕方ないよね?
「その、なんて言いますか。放っておけない感じだったので」
「なるほど・・・百合な方?」
「なっ! 違います!」
「ではキャロは嫌いっと」
「ちがっ! 違うよ! 違うからね! キャロ!私は大好きだよ?!」
「え? あ、はい知ってます」
「ほほう、やはり執務官殿は幼女好きっと」
何だかこの人、面白い人だな
あわあわと俺とキャロを交互に見るテスタロッサ執務官は割と普通の女の子って感じだった
あ、そう言えばキャロ幼女は撤回してるんだった
◇◇◇◇◇◇
あれからテスタロッサ執務官殿とは割と仲良くなった。あ、フェイトって呼べって命令だったな
キャロはと言うとフェイトさんの所と俺の所をウロチョロとしている
「死ね!」
「唐突だな」
「お前なんか死んじまえぇ!」
何時もは冷静情報収集担当のヒューズ三等陸士
なんだか今日は情緒不安定みたいだ
「武装隊の花のテスタロッサ執務官とお話なんて死んじまえ!」
「お前も先日話しただろが」
「アレは仕事だ! そしてお前のはプライベート! 全然違う!」
「分かった。お前がフェイトさんのファンと言う事は何だか凄く分かった」
メンドクセェ
報告ですが、晴れて何かの功績で俺も三等陸士にランクアップ・・・ってこれが一番下位の階級名なんだけどね
キャロは二等陸士に昇格してたから結局俺の上官?に当たる位置だし
「にしても気を付けろよ」
「なんだよ、急に真面目に」
「ああ言うエリートの周りは危険が付き物だ、キャロちゃんはまだ幼いし正直現場には早い」
「・・・」
昔はキャロも同じ部署だったからか心配なようだ
アップダウンの激しい奴だな?
「幾らテスタロッサ執務官が保護責任者になったからってキャロちゃんにとって頼れるのはやっぱりお前さんなんだからな」
「るせぃ。分かってるやい」
だから俺だって少しは訓練してんだろうが・・・全然成果でねぇけど
マジで何で他人の指導はこんな上手いのにそれを自分に応用出来ないかなー
あの特典他人限定とかって縛りでもあんのか?
「羨ましいなー! なー! 俺と代わらねぇか?」
「・・・そうだな、俺がフリードの餌食になっている瞬間だけ代わってやるよ」
「そっちは遠慮」
ヒューズと暫らく喋っていたら上司に後ろから書類で殴られた・・・あのハゲェ
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