召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百二十話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

来客→ルーテシアちゃんの保護者→つまりは敵陣営→なのだが普通に会話→グランガイツさんとアギトは普通に一泊する事に→この日はルーテシアちゃんとキャロの手料理

 

ルーテシアちゃんは料理は得意ではないと言っていたが、普通に一般レベルだった

 

グランガイツさんとは取引通りスカリエッティの情報を貰ったが役に立ちそうなのは少なかった

 

 

「しかし、そうか・・・だったらスカリエッティは民間人には手出ししないのか? ・・・いや必要性を感じないって所か」

 

 

まぁヴィヴィオは必要だから奪うんだろうけど・・・んー扱いに関しては良くも悪くも無いってのが今の所の予想だな

 

チンクが教育係と言う事はチンクより下の子達は性格的に問題は少ないはず

 

 

「アンタってこう見るとホントに局員なんだなー」

 

「アギト、もしかして態々罵倒しに来たのか?」

 

「違う違う、お礼を良いに来たんだって」

 

「へー・・・あれ?」

 

 

モニターから目を離しアギトの声の扉の方を向くとキャロより少し背の小さい女の子が居た

 

って言うかアギトを大きくしたような子だった

 

 

「・・・そんな機能もあったのか」

 

「あん? あーこれでもフルサイズなんだぜ? 洋服はイクスさんに借りた」

 

 

さん付け?

 

 

「うん、似合ってるな。可愛いぞ、普通に」

 

「うるせい!」

 

 

やっぱベルカの服が似合うな

 

 

「調子狂う所だった・・・ともかく! ルールーの事はあんがと!」

 

「何の事だよ」

 

 

捕虜と言うのは余り良い立場じゃないのにお礼を言われると言うのも変な感じだな

 

 

「キャロと喋ってるルールーが笑顔だったから・・・そんだけ」

 

「外見に似合わず優しいんだな」

 

「喧嘩売ってんのかァ!」

 

「まぁまぁ褒めてるんだよ」

 

「頭を撫でるなー」

 

 

イクスに少し似てる

 

外見的な特徴は勿論だけど髪を解いたら激似かも知れない

 

 

「な、なんだよ。そんな目で見るなよぉー」

 

「悪い・・・ってどんな目だコラー」

 

「それは、その、あぅ・・・とにかく礼は言ったからな!」

 

 

あ、逃げた

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

グランガイツさんが此処を出る

 

アギトはグランガイツさんについていくらしい

 

正式なロードでは無いけど融合騎として騎士の傍に居たいらしい

 

 

「グランガイツさんが行ったって事はそろそろ次の襲撃だな」

 

「ああ、だが私は如何やら戦力外通知でもされたようだ」

 

 

チンクには未だに連絡が無い

 

一応俺の立会いの下に此方から連絡してみたが既に使われていない回線になっていた

 

 

「まぁそれならゆっくり休ませてもらうがね」

 

 

寝転がりクナイの様な金属刃でクルクルと遊んでいる

 

・・・正直子供が拗ねているようにしか見えない

 

 

「まぁ俺にとっては嬉しい報告だろうけどね、ルーテシアちゃんは如何する? タイミングを見て内側から攻撃してみる?」

 

 

まぁ今更ルーテシアちゃんも此方と一戦やろうとは思わないらしく本を読みながら首を横に振った

 

 

「うん、それが良い。レリックなら六課がある程度は集めている頃だろうからな」

 

 

十一番のレリックさえ有れば恐らくクアットロの話を推察するにキャロ対策のルーテシアちゃんをこっち側に引き入れられる

 

・・・しかし、あのイタ性格悪い奴が寝返った時用の対策を講じて無いとは考え難いんだよな~




のんびり着々とクライマックスへ・・・

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