召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百三十九話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオと風呂→ヴィヴィオも色々複雑な事を考えているらしい→表情がコロコロ変わるので真意は掴めない

 

風呂から上がり脱衣所でヴィヴィオの髪を拭いていると、イクスがアギトを連れてきた

 

 

「あれ? 二人が一緒なんて珍しいね」

 

「秋春様の部屋に融合騎が居たので取り合えず連れてきました」

 

 

イクスは無造作にアギトの首元を掴み俺の目の前に突き出した

 

連行されている囚人みたいな扱いされてるなー

 

 

「何か用だったか?」

 

「あ、その、マスターに渡したい物が・・・」

 

 

アギトはイクスが気になるのがチラチラと目配りしている

 

 

「イクスもヴィヴィオに付き合って汗掻いたでしょ? お風呂に入ったら?」

 

「はい、秋春様も一緒に入りませんか?」

 

「いや、これ以上入ったらフヤけるって」

 

「フヤけた秋春様も魅力的ですよ」

 

 

・・・意味分かんねぇよ

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

イクスには悪いが一人で入ってもらうとして、夕食の時間までアギトの話を聞く事にした

 

 

「マスター、ホントにイクスさんの事を放っておいて良かったのかな?」

 

「大丈夫、基本的にはイクスは俺には何もしないから」

 

「ふぅーん・・・ん? 俺には・・・マスター?! それって危ないのあたしじゃん!」

 

「・・・だねー」

 

 

まぁ今回に限ってはヴィヴィオに怒りが向きそうだから問題は無いとは思うけど

 

・・・ヴィヴィオが可哀想だから少し傍に居てやるか

 

 

「んん~・・・今すぐマスターにはイクスさんのところに・・・」

 

「まぁまぁ、それより渡したい物って? ついでにマスターは止めて欲しいんだが」

 

 

そのまま流れで本当にロードになったら嫌だし

 

 

「マスターはあたしのロードだからマスターなのさ、一時的だろうと融合騎にもプライドってもんがあるんだ」

 

「一時的だからな? 絶対だぞ?」

 

「心配性だなー・・・そんなに嫌がる事ないじゃんかよぉ」

 

「ん? 最後の方が」

 

「話を進めようぜ! マスター」

 

 

まぁそうだな

 

話を進めると言ったアギトは服のポケットの中からペン型の機械を取り出した

 

 

「なんだコレ」

 

 

小型端末か?

 

 

「誰から? やっぱりグランガイツさん?」

 

「なわけねぇーじゃん・・・変態博士だよ」

 

 

変態博士

 

・・・あたかも俺が知ってる事を想定して話している

 

しかし俺はそんな不名誉な呼び名をされている奴と知り合いになった覚えはない

 

 

「あ。マスターにはスカリエッティって言った方が通じるのかな?」

 

「あ~スカリエッティね」

 

 

はい、納得

 

スカリエッティって言ったらジェイル・スカリエッティの事だよな

 

今回の事の発端でチンクの生みの親でルーテシアちゃん達が協力している相手

 

第一級次元犯罪者

 

 

「それはやっぱりガジェットとかを作ってる人だよね?」

 

「当たり前だろっ」

 

「だよなー」

 

 

見ないと駄目か

 

 

「マスター、やっぱあたしはどっか行った方が良いかな?」

 

 

何故この子はしおらしくなっているのだろう

 

強気な性格と思ったら意外と繊細なのかも知れない

 

 

「いや別に思ってる程、重要な物でも無いだろうし一緒に居て良いよ」

 

「ホントか?! ホントだな?! 嘘は無しだかんな?!」

 

 

嘘って言いたい

 

ふと必死なアギトを見てそんな悪戯したい心に囚われたが大人は俺は空気を読んだ

 

 

「訂正、やっぱ駄目」

 

 

・・・蹴られた

 

 

「まったくっ! 女をからかうもんじゃねぇぞ、マスター」

 

「主を蹴るものじゃないぞ、幼女」

 

「あたしは大人だ! レディーだ!」

 

「せめて大人モードのシロくらいになってくらい言うんだな・・・脛痛い」

 

 

守護騎士の人達と同じで成長する機能があるとは思えないがな!




強気で弱気なアギトです
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