前回のあらすじ
ヒューズに会いに行く→またエリシアと喧嘩していた→ルーテシアちゃんの母親は問題無く回復しそう→局員が減り仕事量が・・・
もう正直悪人でも良いから、仕事が終わってから辞めて欲しいってのが内部的な意見だな
今日はちょっとした理由で八神二佐に会いに来た
「ふぅ」
・・・しかし病室の扉の前で見舞いに来ていたであろう、ヴィータ三尉とリインフォースツヴァイ空曹長に捕まった
そして凄いスピードで何処かの個室に連れていかれ二人から頭を下げられている
「私は如何なってもいいです。でも、はやてちゃんには・・・」
別に喧嘩しに来た訳じゃないんですが・・・
「あたしもだ。はやては散々テメェを酷い目に合わせたと思う・・・だけど、それは全部あたし達を守る為で・・・あたし達のせいなんだ」
いや、だからヒューズには確かに殴りに行ったけど女性相手にそんな手を取ろうと思うような人間では無い
例え二人の想像通り、八神二佐を如何こうしようと思っていたとしても、小さい子を振り切ってまで行おうとは思えない
・・・ついでにヴィータ三尉の言い分では八神二佐のした事を全面的に認めている事になっているんだがな
「・・・はぁーやれやれ、だからお願いがあって来ただけなんですって。だから八神二佐に会っても良いですか?」
「「・・・。」」
如何やら信じてくれそうにない
そんなに罰が無いと困るのか・・・別に相手が如何でも良さそうにしているなら気にしないで良いのに・・・
生真面目な子達だな
「なら、キミ達に何か仕返しするから、それで俺は八神二佐を許す」
「はいですぅ」
「何でもこい! 騎士に二言はねぇぜ!」
・・・とは言ったものの
実際の所、八神二佐への地味な仕返しは終えている
書類とか書類とか書類とか
怪我の身には堪えただろう、俺だったら逆切れするね
「何でも、とは大きくでたね・・・アダルティな要求をするかもよ?」
「「うっ」」
しないけどね
幼女二人にさせたところで両方ともが悲しくなるだけだ
例えで言うならキャロがフェイトさんの真似をして胸を強調する服を着たみたいな・・・あ、ヤベ、殺されるかも
女の子は勘が鋭いから注意しないとな
「そうですねー・・・ヴィータ三尉は脱いでくれますか?」
「ぬ、ぬぐ・・・ぅぅ、分かった」
「冗談ですよ」
なに本気にしているんだ幼女
「殺ス!」
「ヴィータちゃんッ! 駄目ですぅ!」
それにしたって、そろそろ来る頃だと思うんだけど、さっき病室が締まる瞬間に目が合ったからな
「しかしヴィータ三尉、こんな密室で誰も来ない所に男を連れ込んで何でも命令して良いなんて危ないですよ?」
「ガリッ」
あ、ヤバイ
ヴィータ三尉がデバイスに手を伸ばし始めた
「あれ? ヴィータ三尉、八神二佐の代わりに罰を受けるんじゃなかったんですか?」
「そ、そうだけどよぉ~」
実は結構打たれ弱いのかも知れない
「ならリイン空曹長」
「へ? リインですか?」
貴方もヴィータ三尉と同じ立場なのを忘れたんですか
「リイン空曹長には俺の・・・知り合い? の子と友達になって欲しいです・・・あ、女の子なんで安心して下さい」
「なっ! テメッ! なんでリインの時だけ!」
「喜んで! お願いじゃなくてもOKな内容ですねぇ~」
恐らくヴィータ三尉は何時も弄られキャラなんだろうなーっと思う
「脱ぐ決心が付きました?」
「ハァ?! さっきのは冗談って言ったろうが! 自分が!」
「え? いや、思い付かないので、それで良いかな~って」
ヴィータ三尉は顔を真っ赤にしても助けを求める様にリインフォースツヴァイ空曹長を見る
「ヴィータちゃんも覚悟決めるですよぉ~」
生憎と救いは無かったけど
「リイィ~ンッ!!」
一抜けのリインフォースツヴァイ空曹長は随分と心に余裕が出来たようだ
しかし遅いなー
追ってきていると思うんだけど・・・やっぱり怪我が影響しているのか? 八神二佐
普通だったらサーチで・・・あ、ここ病院だから魔法を使ってないのか
ヴィータとリイン的には雨水がはやてを殴りに来たくらいに思っています