召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百六十三話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

色んな人に診てもらいながら自分でも原因究明→それらしきはあっても確信までに至らず→試そうにも悪化したらと思うと出来ず→悩んでいるとキャロが来た

 

散々キャロに怒られた俺は言われた通り眠った

 

そして起きた時にキャロの料理が待っているのかと思ったら、キャロは俺の腕の中で寝ていた

 

料理を楽しみにしていたんだが・・・

 

 

「んー・・・やっぱり原因らしいのは・・・」

 

 

あの日から一応無理はしていない

 

 

「あきぃ」

 

 

イクスの看病? をしていると、ヴィヴィオが様子を伺いながら部屋に入ってきた

 

 

「あき」

 

「・・・あーヴィヴィオ・・・いまはシロと・・・」

 

「イクスおねーちゃんおきるよね?」

 

「・・・。」

 

 

何とも言えない

 

ヴィヴィオには余り何も言わずに誤魔化したのだが、子供は敏感ですぐに色々バレた

 

 

「あきだったら、だいじょうぶだよね?」

 

「大丈夫」

 

 

根拠は無いけど

 

 

「うん! そうだよね!」

 

 

俺を元気付ける為、いつも通りにヴィヴィオは笑いイクスの寝顔を指で突く

 

 

「しあわせそうだねぇ~」

 

「良い夢なんだろうな」

 

 

言われてみれば確かに幸せそうだ

 

害意があって眠っている感じはしない・・・そもそも異常によるモノか疑いたくなる

 

・・・単に起きる切っ掛けが無いだけなのでは無いか?

 

 

「んー」

 

 

だけど眠りに付く前にイクスの体に何らかの異変があったのは確かだし・・・

 

強行手段ではあるが魔力を直接流すか?

 

何らかのアクションはあるだろう

 

危険だけど俺程度の魔力なら・・・恐らく危険性は無いに等しい

 

 

「どうしたの?」

 

「いや、いっそ叩き起こそうかと思って」

 

「・・・いたいのはだめだよ」

 

 

ジト目でヴィヴィオに睨まれた

 

 

「ねぇあき」

 

「ん?」

 

「ヴィヴィオ、いいことおもいついちゃった」

 

「聞こう」

 

 

子供のアイデアは意外な所を突く可能性が有るからな

 

聞く価値は十分に有る

 

 

「イクスおねぇーちゃんは、おひめさまだよね? だったらチューでおきるとヴィヴィオはおもいます」

 

「・・・アホか」

 

 

結局魔力を流すアイデアを採用する事にした

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

治療の結果

 

イクスは目を覚ました

 

 

魔力を流し始めてすぐに謎の逆流が発生し、俺は魔力酔いを起こしてしまった

 

なるほど・・・キチンと魔力変換魔法を行ってしないと此処まで危険のある行為だったのか

 

 

「うぇっ、まさか直接魔力を叩き込まれるのが此処まで辛いとは・・・」

 

 

せめて元の魔力保有量が多ければ良かったのだが、これでは小さなコップにバケツ・・・いやプールくらいの水をって感じだ

 

 

「秋春様・・・今回の事は何て言って良いのか・・・」

 

「イクスおねぇーちゃーん!!」

 

「ヴィヴィオ?!」

 

「えへへ~ヴィヴィオだよ~」

 

 

一時回復するまでヴィヴィオに任せようと思う

 

 

「ちょ! 離れなさい!」

 

「やぁだぁ~。おねぇーちゃん・・・ヴィヴィオたちは、いっぱいしんぱいしたんですよー」

 

「知りません! そもそも私は貴方が嫌いです!」

 

「ヴィヴィオはだいすきだよっ!」

 

 

いつもなら冷たくあしらうイクスが、抱き付くヴィヴィオをそのままにしている

 

 

「ヴィヴィオ・・・私は貴方が羨ましいです」

 

「おなじだね! ヴィヴィオもそうおもってる」

 

 

あれ? 少し目を離した隙に真剣な話に・・・うっぷ

 

 

「戦争です」

 

「せんそうだね」

 

「は? え? なにがあったの?」

 

 

嫌な雰囲気ではない

 

むしろ楽しげな感じだ

 

しかし言葉は物騒だし・・・サッパリ分からん

 

 

「さて、秋春様。今回の原因を一から話したいと思います」

 

「うん、宜しく」

 

 

この話を聞き終わったら迷惑掛けた人達に知らせないとな




次回はイクス視点でヴィヴィオとの決着の付け方の経緯になると思います
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