前回のあらすじ
おっちゃんと合流→出会いの話に→メガーヌさん発言でキャロ激怒→沈める為に少し強行→効き目が有り過ぎて反省
あの後、冷静になったキャロは反省の色が見えるまで(当然キャロ視点)お叱りを受け続けた
ちなみにキャロ曰く
乙女へのキスは頬だろうと有料です!
帰ったら一緒に何時もの喫茶店でケーキを奢る約束を取り付けられた
「・・・なんで客の俺らが保護隊の夕食を作ってるんだろうな」
「なんでって秋春が暇だ暇だと言ったからじゃないですか」
目新しい物も特に増えている訳でもなかったので、かなり暇になり口にだしていたらおっちゃんから手伝いを任されてしまった
「失言だったな」
「ふふっ、でも、こう言うのも懐かしいから良いですけどね」
あの頃より数段と料理の腕前が上がってるけどな
「メニューも同じ・・・ふむ、思い出すな」
「なにをですか?」
「キャロと始めて出会った時の事・・・」
確か転生場所が行き成り森で食い物も無く困ってたんだよな
「あーいきなり食べ物ゲットーとか叫んでましたからね」
「あの時のキャロは純粋で可愛かったなー」
「いまが可愛くないとでも言いたいのですか?」
ゴゴゴォと背後に見えるオーラ
「あれだ、少なくとも暴力に訴える子では無かった」
「秋春がもっと女心を理解していれば良いんですよっ」
「女心は分かっているつもりだが・・・」
「どの口が言いますか」
キャロは呆れながらテキパキと俺の切った具材を鍋に入れている
「勿論この口に決まってるだろ」
自分の口を指差してみた
・・・我ながら子供かッ。と思ったらキャロは笑いもせずに返事をした
「思わずキスしたいですね」
「・・・。」
「・・・ふふっ、あはは! 冗談ですよ! 此処に来る時に秋春にはからかわれましたからね、仕返しです」
・・・目が笑ってない
まだ根に持っているのか地味に警戒しておかないと危険だな
「雨水さ~ん! ルシエさ~ん!」
「ハリーちゃん」
「トライベッカさん」
「約束通り帰りの挨拶をしにきましたぜ~!」
本当に律儀な子だな
「おっちゃんには挨拶したのか?」
「父さんはこの世界に来ればいつでも会えるし、良いですよ」
「そっか、もう結構遅いから送って行こうか?」
「慣れてるんで平気です。じゃっ転送ポートの時間も有るんで行きますね」
たぶん学校の休みを利用して来ていたのかな
しかし学校か、イクス達の手続き早めに終わらせないと・・・
「・・・。」
「ん? どうした?」
考え事をしているとキャロが覗き込んでいた
「いえ・・・かっこ・・・何でも無いです。何を考えていたんですか?」
「イクス達の事。デバイスの準備は順調だけど学院の手続きなんて初めてだからな。もう少しペース上げないといけないかなって」
「なるほど・・・あの、イクスちゃん達は年齢的にデバイスは早いのでは?」
「まぁ年齢的にはね。でも流石に学院に入るのに二人は危険視されてねー」
歩くロストロギア認定されても不思議では無い二名だし
「それとデバイスが如何関係するんですか?」
「外部リミッターだよ」
「あ~六課時のフェイトさん達みたいな感じですね」
・・・そう言えば六課隊長陣も保有制限の為に自身にリミッター掛けてたんだな
リミッター掛けてアレか
「だから非戦闘用の補助型なると思うよ」
「製作者は誰になるんですか? 古代ベルカ式ってデバイスマイスターどころか調整を出来る人さえ希少じゃないですか」
「八神二佐と高町一尉」
「納得です」
高町一尉なんてヴィヴィオに、あきパパがデバイス作ってくれるって~、と聞いて、私もデバイス作れるよ! などと、勢いで言って証明する為にデバイスマイスターの資格まで取ってきた人だからな
遠慮します。とは言えずにお願いしたが、ヴィヴィオに渋られ凹んでいたとか
更には古代ベルカのデバイスマイスターの資格は上の級を取る必要が有るのを知って、猛勉強している姿をフェイトさんに目撃されたりなど・・・
もうあの人の人生に泣きたくなったのを覚えている
なのはさん猛勉強中!