召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百七十七話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオと高町一尉との今後について少し話す→高町一尉が盗み聞きしていたのでヴィヴィオに押し付け→次はイクスがやってきた

 

元々広めのベットなので少しだけの窮屈で問題なく眠れた

 

そして早朝

 

 

「この駄目大人達・・・」

 

 

本当に珍しく早く起きて降りてみると六課隊長三名がソファーや椅子で寝ていた

 

これが有名な奇跡の部隊で、アイドル隊長達の実態とは・・・

 

 

「映像に残したら売れそうだなー」

 

「駄目ですよ」

 

「のわッ!」

 

 

キャロだった

 

 

「まったく珍しく早いと思ったら、なに考えているんですか? 秋春は・・・」

 

「すみません」

 

「昨日遅かったようですから、もう少し寝かせてあげて下さいね?」

 

「如何でも良いけど、フェイトさんだけエロいッ!」

 

 

つい本音を言った瞬間にキャロの蹴りが腹に突き刺さった

 

・・・キャロのせいで物理ダメージの耐性が出来たかも知れない

 

 

「秋春ぅ~?」

 

「いや、だってこの人だけ大人っぽいじゃッ~!」

 

 

口を塞がれ殴られた

 

隊長陣が音で起きないようの配慮だろうけど、その配慮を少しは俺にも回して欲しい

 

 

「なのはさん達に失礼ですよ」

 

「誰も高町一尉が子供とは言ってない」

 

「この中で一番秋春が好みだと思う女性は誰ですか? もちろんわたしも含めてです」

 

 

・・・どうするか

 

どうせキャロ以外を選んだらパンチかキックが飛んでくるんだろ?

 

学習したさ

 

 

「フェイトさん」

 

「・・・ばか」

 

 

膝が見えた

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

辺りの騒がしさに目を覚ますとフォワード隊の子達とアルピーノ家、そしてヴィヴィオ達が朝食を囲んでいた

 

 

「そして隊長は未だに寝ている」

 

 

いや、高町一尉が居ないな

 

 

「あ、起きました?」

 

「膝とか・・・お前は召喚士を止めるのかと思ったぞ」

 

 

そして膝枕とか皆の前で恥ずかしいぞ

 

 

「苦手な分野も目を逸らさないで、満遍なく育てるのがなのはさんの流儀ですからね」

 

「俺とは大違いだ」

 

 

ちょっとした護身術程度で良くない?

 

 

「確かにそうかもですね~。ささ、秋春も席に付いてっ、秋春が席に付かないとイクスちゃんが食べないですから」

 

「イクスが?」

 

 

見てみるとイクスは手をキチンと膝に置いて目を閉じている

 

 

「寝てんじゃね?」

 

「そう思うなら席に付いてみて下さい」

 

 

言われた通りにしてみるとタイミング良く目を開けた

 

 

「お早う御座います、お父様」

 

「おはよ、イクス」

 

 

なるほど、確かにこれは俺を待っていたな

 

 

「それにしてもエリオとスバル生徒は良く食べるな」

 

 

エリオは成長期で誤魔化せてもスバル生徒はそうもいかないだろうに・・・

 

 

「だってキャロの作った料理美味しいんですもん! 雨水先生! キャロもらって良いですか?!」

 

「・・・週一で返せよ」

 

 

俺もキャロの料理は食べたい

 

 

「毎日とは言ってくれないんですね」

 

「アギトやシロやルーテシアちゃんの出番が無くなるからな」

 

「んーその理由なら許します」

 

 

そりゃどうも

 

 

「そう言えば秋兄さんは諜報部の後は如何するんですか? エリシアの話では諜報では無いらしいですけど」

 

「ああ、今度は教職に付こうかと思ってね」

 

 

いい加減に自分のスキルアップは不可能に近いかなーなんて思う

 

 

「秋兄さんにピッタリですね!」

 

「さんきゅ~」

 

「・・・ところで場所は何処の学校なんですか?」

 

「ザンクト・ヒルデ魔法学院」

 

 

若干二名がガタッと反応を示した

 

 

「あ、聞いたこと有ります。結構有名じゃないですか」

 

「そうそう、六課も知ってる騎士カリムに誘われてね」

 

「秋兄さんが先生だなんて生徒は幸せですね」

 

「そうだと良いね」

 

 

と言っても、俺が誘われた役職は一般教師と言う訳では無いようだけどね




例え攻撃がくると分かっていても自分に正直な雨水でした

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