召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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百八十二話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

学内探索→知り合い発見→高町一尉と御付き二名→少し話しているとヴィヴィオに二人して怒られる→仕方が無いので昼休みまで庭園で時間を過ごす事になった

 

それにしても文献通りの古代ベルカ風景で、流石は聖王教会系列だと思い知らされたね

 

 

「暇ですね」

 

「暇だね、・・・ん~私が子供の頃の魔法練習法なんだけど、暇だからしてみる?」

 

 

まぁ風景が良いからと言っても俺達自体はベルカに縁も無いのでそこまで干渉的にはなれなかった

 

イクスやヴィヴィオやアギトなら違った感想を持つんだろうな

 

 

「当然ですけど俺は知りませんからね」

 

「あたしも知らないけどユーノは知ってるのか?」

 

「あ、うん。一応僕の想像通りなら一緒にした事はあると思う」

 

 

高町一尉の子供の頃ねー

 

九歳から活躍が既に記載されていたから、当事から相当魔法戦技能力が高かったんだろうな

 

 

「えと、皆は即席で誘導弾をどのくらい出せるかな?」

 

 

取り合えず面白そうなので言われるが侭に魔力弾に誘導の式を組み込んで作ってみた

 

桜色がざっと五十以上

 

緑色が十

 

茜色が十二

 

薄茜色が三

 

 

「・・・高町一尉のだけは文句を言いたい!」

 

 

ヴィヴィオでもその数はクリスを介さないと出来ないと思うぞ?

 

・・・たぶん

 

 

「ふぇっ?! なんで?!」

 

 

なんでと言うかコイツ

 

そもそもデバイスも介していないのになんでこの人は大量の魔力弾を作れるんだ?

 

しかも観察眼で見たけど、確かに誘導式は全部に組み込んであった

 

 

「雨水。あたしが言うのも変だし、慰めにもなんないかもだから胸くらいは貸す」

 

「アルフ!」

 

「よしよし、なのはの周りには才能の無い人間は居なかったからな~」

 

 

ユーノが苦笑いと言う事は言いたい事が分かってないのは高町一尉だけか

 

 

「ユ、ユーノ君・・・私、雨水さんを傷付ける事しちゃったのかな?」

 

「ん、うーん。仕方ないと言えば仕方ないの、かな?」

 

「・・・まぁ説明続けるね」

 

 

小さいアルフに抱き付かせてもらっているが・・・うん、フェイトさんみたいな匂いがする

 

 

「元気になったなら、あたしとしては離れて欲しいんだけどー? キャロに怒られたくないからなっ」

 

「そこでキャロを出す意味が分かりませんね」

 

「・・・ま、この姿だし大丈夫か。だいたいあたしが首を突っ込む話でもないしなー」

 

 

フェイトさんの使い魔は優秀だな

 

・・・さて、高町一尉の話を聞くか

 

 

「まずはこの缶を空中に投げて」

 

「・・・アレは何処から持って来ました?」

 

「・・・さぁ? なのはが持ち歩いてたのかな?」

 

「雨水さんにユーノ君! ちゃんと聞く!」

 

 

自動販売機が無い訳じゃないけど・・・来る前に買っておいたのか?

 

そして何処かに忍ばせていたのか? ヴィヴィオとする為に・・・

 

準備が良いですね

 

 

「そして一つの魔力弾でリフティング・・・これは見てもらった方が早いね」

 

 

宙に放り投げれた缶に魔力弾を上手く当てながら落ちないようにしている

 

おー流石はエースオブエース

 

 

「っとこんな感じかな」

 

「凄いですね。久しぶりに貴方を流石だなって思いましたよ」

 

「雨水さんって・・・もしかして私のこと嫌い?」

 

「はい? いいえ、好感を持てる人だと思いますよ。レイジングハートを首から外してリミッターを掛けて両手をバインドで縛って下さったら」

 

「なんで犯人者みたいな扱いなの?!」

 

 

いや、人としては好感を持てるのですが、貴方はちょっと短気なので力を奪っておかないと苦手意識が出てしまうんですよね

 

 

「まぁまぁ二人とも」

 

「人数分の缶を持ってきたぜ~」

 

 

不満そうな高町一尉が怒り出す前に一度挑戦してみたが結構難しい

 

 

「雨水、無理な時は手を使って指揮をするようにするんだ」

 

「ん、こんな感じか」

 

「そうそう、上手いな」

 

 

人から教わるのはこんな感じなのか

 

 

「むぅ~私が教えるつもりだったのにアルフだけズルい」

 

「まぁまぁ僕達も折角だから楽しもうよ」

 

「そうだね、ユーノ君・・・ところで無限書庫にヴィヴィオやイクスちゃんが通ってるってホント?」

 

「え? あ、うん。雨水からのお願いで週一くらいで来てるかな」

 

「・・・私も良いかな?」

 

「なのはなら大丈夫だと思うよ。申請なら僕がしておくよ」

 

「ありがとっユーノ君」

 

 

・・・ふむ、高町一尉とユーノは昔馴染みと聞いていたが結構良い雰囲気なんだな




学内の庭園で何故か大人達が遊んでいる絵図らが出来てしまいました

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