召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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十八話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

女性陣の説得で保護隊へ→遺跡発掘とかロマンあるなとか思ったらおっちゃんがそのロマンを壊す→チクショウ→合流→・・・久々会うとやっぱり皆、気さくで良い人達だなー

 

 

「なぁキャロ、前回とどう違うんだ?」

 

「料理のとうばんは新人のつとめです」

 

「部活みたいだな」

 

「ぶかつ?」

 

 

ん、そうかキャロは特に学校とかは通った事はなかったな。村で最低限の常識を教えてもらっただけらしいし

 

・・・キャロの学力が不安になってきた

 

 

「集団で集まって好きな事をするグループみたいなモンかな」

 

「たのしそうですね」

 

「だな」

 

 

今日の献立はキャロが好きなオムレツがメイン

 

だが、十数人分となると結構辛い

 

多人数向けだとやっぱりカレーとかシチューとかが楽なんだけど・・・

 

 

「卵料理が好きって俺の思うに子供っぽいと」

 

「そ、そうですか?! ・・・こども、ですか」

 

「ま、俺の勝手な先入観って奴だから世間は・・・さぁ? って感じだがな」

 

 

卵自体は栄養があると思うから別に好きで構わないんだろうけど・・・栄養あるよな?

 

 

「そう言えば雨水さんの好きな食べものってなんですか?」

 

「あん? んーハンバーガーかな?」

 

「十分こどもですね!」

 

「何故嬉しそうに言う」

 

 

そろそろ高校生って称号も消えたなー(年齢的に)

 

大人になっても子供の心は忘れずに! の、精神で行けば問題は無いか

 

 

「あ、やべっ焦げた」

 

「なにしてるんですかッ?!!」

 

「大丈夫だ、これはキャ・・・おっちゃんのにしよう。あの人ならこの程度は気にせずに食べるはず」

 

「雨水さんのです」

 

 

いっそ他のも焦がしてやろうか

 

 

「止めてくださいね。なんか黒いですよ、雨水さん」

 

「チッ」

 

 

せめておっちゃんのだけでも

 

この後、おっちゃんの分を焦がす事に成功したのだがキャロに目撃されていてフリードにより完全に真っ黒にされた炭みたいなオムライスを食わされた

 

そいや焦げって癌細胞って聞いたけど大丈夫なのかな?

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「はいはーい、此処は保護区域なので生息動物への餌やりは止めて下さいねー」

 

「え、あ、すみません」

 

「いえ、では観光を楽しんで下さい」

 

 

まずは危険の無い観光許可地区の見回りから任された

 

午前中はキャロと別れて見回るが午後は合流する予定だ

 

にしても一つの丸々未開世界って言葉通り次元が違うよなー、登録名は第何十何世界とかだったけど・・・覚えてない! 興味ない事は覚えない!

 

 

「お仕事ご苦労様です。良い天気ですね」

 

「ええ、家族旅行ですか?」

 

「そうなんですよ~」

 

 

どうやら此処一帯は割と人気のスポットらしい

 

何が人気なのかサッパリだけど・・・マイナスイオン?

 

 

「あ、あの! お兄さん!」

 

「ん? なんだ? 坊主」

 

 

なにやら慌てた子供が話し掛けてきた・・・面倒ごとかッ

 

 

「あっちに怪我した動物が!」

 

「分かった、知らせてくれてありがとな!」

 

「うん!」

 

 

頑張ってと応援の言葉を背に知らされた場所に行くと狼寄りの白い毛色の子犬が怪我して倒れていた

 

すぐに観察眼のスイッチを入れる

 

絶滅指定 魔狼 魔力ランクC 重症 治療優先

 

犬に負けた・・・だと?あ、狼か

 

正確には魔力ランクと魔導師ランクは別物だけど似たり寄ったりなのには違いない

 

 

「この場合は治療と報告だよな」

 

 

ホントに必要な情報を取り出せる観察眼はとても便利だ

 

一応動物を守る仕事なので動物用の医療キットは持ち歩いている

 

なので、観察眼を併用して応急処置を済ませ保護隊に一報入れてキャンプに戻った




些細かもですが惑星一つ丸々を数十人の部隊で可能なのかと言う謎

調査隊は別部隊として観光地区や一部危険地区に絞れば・・・もしくは一定区域毎に拠点を設け複数の保護隊を配置すればイケる?なんて考えてます

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