真面目に大人を子供が叱るってどうなんでしょう?
「なのはさん。来ちゃだめとは言わないけど、あきパパにちゃんとれんらく入れてからにしようって毎回言ってるよね?」
「うっ、はい」
なのはママはわたしが昔の呼び方に変えると目に見えて動揺する
「なのはさん」
「・・・にゃうぅ」
あきパパが、よくフェイトさんとかなのはママを、年の割りには子供っぽくて可愛いって言う意味が分かるな~
「なのはさん」
「ごめんなさーい!!」
どうでも良いけど、なのはママの相手が面倒だからってヴィヴィオを投げたあきパパはひどいと思う
「まぁあきパパはあんなせいかくだから、なのはママの行動もたぶん気にしてないと思うけど、じょーしきてきに考えましょう」
あきパパがなぜかなのはママが苦手で、あんまり取り合ってないのも悪いんだけどさー
「ごめんなさい」
「反省したならゆるします」
「やった~」
それにしても・・・やっぱり魔力がブレてる
わたしはあきパパみたいな、何かを見抜くスキルなんて無いけど魔導師として最低限に相手の魔力を探る事くらいなら出来る
「なのはママ」
「ん? なに?」
「健診の結果おしえて」
検診
なのはママはゆりかご破壊以来から、シャマル先生のところに定期的に訪れているらしい
「大丈夫だったよ。順調に良くなってるって~」
嘘・・・ついてる
確信はないけど分かる
わたしが・・・聖王ヴィヴィオが居なかったらって言う可能性は何度か考えた事が有る
あきパパも今より大変じゃないだろうし
なのはママも教導エースを降りる事なく飛び続けていると思う
「なんて・・・わたしらしくないよね」
「え?」
「ううん! なんでもない! あのねぇヴィヴィオはなのはママにお願いがあるのです」
「お願い?」
・・・いまは高町ヴィヴィオなんだからクヨクヨするのは無しだよね
元気イッパイ! あきパパにヴィヴィオのパパってみとめさせる!
「うん。エリシアさんが言ってた、新しく出来たゆうえんちに行ってみたい」
「エリシアが? ・・・あーエリオと行くって私も聞いたっけ・・・うん、良いよ。いつが良いとかあるのかな?」
「あきパパと行きた~い」
「え? 雨水さんと? 良いけど・・・雨水さん忙しいんじゃない?」
あきパパの予定
んー基本家でゴロゴロしているイメージしかない
「えーと」
「あ、雨水さんもって事はイクスちゃんも一緒が良いのかな?」
「んー抜け駆けしたいところだけどイクスお姉ちゃんだから良いのかな?」
「抜け駆け?」
なのはママはなんて言うか・・・あきパパ並みにどんかんだよね
ユーノ司書長と良い感じなのになぁ
「気にしない、気にしな~い」
不思議そうな表情のなのはママだけど何だか納得してくれたみたい
「さて、あきパパの予定だね」
ベランダの方を見てみるとイクスお姉ちゃんと楽しそうに話している
「いいなぁ」
「ヴィヴィオは、やっぱりお父さんが居るイクスちゃんを羨ましいって思ったりする?」
「うん、いつだってしてる」
少しだけなのはママが悲しそうに見えたけどこればかりは譲れない
「って言うかフラフラしてるあきパパが悪いと思うの!」
「にゃにが?!」
「あきパパはだれにだって良い顔ばっかりしてポワ~ンってさせてるけど、いざ一番親しい関係になろうとしたら遠ざけるんだよ?! 意味わかんないよ!」
「えーっと・・・そうなの?」
「そうなの!」
イクスお姉ちゃんが娘になったのだって、最初は本意じゃなかったって聞いてる
・・・そもそもあきパパは結構嘘吐きだから、キャロお姉ちゃん以外は誰も本音を知らないかも知れない
・・・笑顔の裏で・・・やっぱりヴィヴィオ達を迷惑に思ってるのかな?
感情起伏が激しいヴィヴィオになのはさんはオロオロしています